JP2582046Y2 - ネツトポケツト - Google Patents

ネツトポケツト

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JP2582046Y2
JP2582046Y2 JP1990063655U JP6365590U JP2582046Y2 JP 2582046 Y2 JP2582046 Y2 JP 2582046Y2 JP 1990063655 U JP1990063655 U JP 1990063655U JP 6365590 U JP6365590 U JP 6365590U JP 2582046 Y2 JP2582046 Y2 JP 2582046Y2
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久康 鈴木
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天龍工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、バス、鉄道車両、船舶などのシート背も
たれ部の背面または、車室の側壁あるいは劇場観客席の
背面などに小物入れとして取り付けるネツトポケツトに
関するものである。
(従来技術および考案が解決しようとする課題) 従来、この種のネツトポケツトは、合成樹脂製品ある
いは細い金属などによつて、U形、コ字形など上辺が開
放された上方開放型の枠体を形成し、この枠体に手編
み、あるいは機械編みしたネツトを、開口部を閉じる伸
縮ひもとともに張設したものが一般的であつた。
ところで、手編みによるネツトは、手作業に頼るため
大量生産ができず、生産コストが高くつくという欠点が
あつた。また、機械編みによるネツトは、幅広く編んだ
ネツトを枠体の大きさに合わせて裁断するため、少なく
とも両側には端末処理していない裁断部が露出してしま
い、体裁が悪いという欠点があつた。さらに、手編みの
ものは、ネツトに結節部ができるため、この結節部がゴ
ツゴツして手触りが悪いという欠点もあつた。
この考案は、上記した従来の欠陥を解消するために案
出されたものであり、その目的とするところは、大量生
産向きで生産コストを低く押さえることができ、また外
観、手触りも申し分のないネツトポケツトを提供するに
ある。
(課題を解決するための手段) そこで、この考案に係るネツトポケツトは、前記目的
を達成するために、次の構成からなる。即ち、U形など
上方開放型の枠体と、この枠体に張られるネツトとを備
えるネツトポケツトにおいて、前記ネツトを合成ゴムそ
の他のエラストマー素材などからなる弾性体で成形する
とともに、そのネツトのネツト目を形成する目すじの少
なくとも一部に凹溝状に曲がり込んで形成された伸びし
ろ部を設ける。そして、そのネツトの上辺を除いた周縁
部のほぼ全周にわたつて係合部を設け、その係合部を、
前記枠体の裏面に設けた被係合部に嵌め合わせることに
より、前記ネツトを前記枠体に取り付けるようにしたこ
とを特徴とするものである。
また、U形など上方開放型の枠体と、この枠体に張ら
れるネツトとを備える合成樹脂製のネツトポケツトにお
いて、前記枠体と前記ネツトとを、枠体のみを硬くした
異硬度成形による一体成形とし、かつ、前記ネツトのネ
ツト目を形成する目すじの少なくとも一部に凹溝状に曲
がり込んで形成された伸びしろ部を設けたことを特徴と
するものであっても良い。
また、前記ネツトのネツト目を形成する目すじは、縦
横に走り、前記伸びしろ部は、その縦方向の目すじに設
けられても良い。
(作用) ネツトの弾性力に抗するようにして、開口部を手指に
より引つ張るなど外力を加えると、目すじの少なくとも
一部に設けた、凹溝状に曲がり込んで形成された伸びし
ろ部が、その曲がり込みが真つ直ぐになるように伸びて
ネツトは容易に変形し、その開口部を大きく開く。ま
た、その外力を除くと、ネツトは直ちに原形に復帰し、
その開口部を閉じる。そして、このネツトは、その上辺
を除いた周縁部のほぼ全周にわたつて設けられた係合部
を、枠体の裏面に設けられた被係合部に嵌め合わせるこ
とにより、その枠体に取り付けられる。
また、枠体とネツトとは、別体成形に限られず、枠体
のみを硬くした異硬度成形による一体成形によつても成
形され得る。
また、縦方向の目すじに伸びしろ部を設けると、ネツ
トの開口部を手指により引つ張るなど外力を加えたと
き、ネツトは効率よく変形し、その開口部を大きく開
く。
(実施例) 以下、この考案に係るネツトポケツトの一実施例につ
き、第1図〜第10図に基づいて説明する。
図中1は、例えばバスなどのシートの背もたれ部であ
つて、その背面2には、被取り付け面であるボード3を
介して、ネツトポケツト4が取り付けられる。
ネツトポケツト4は、第2図で明示するように、枠体
5と、この枠体5に張られるネツト6および伸縮ひも7
とからなる。
まず、枠体5は、例えば硬質の合成樹脂製品からな
り、上辺が開放されたU形に成形されているが、その他
にもコ字形、円弧形など上方開放型であればその形状は
とくに限定されない。この枠体5の裏面には、第4図お
よび第6図で示すように、長手方向中央を走る縦すじ状
のリブ8と、この縦すじ状のリブ8を中央に挟んで枠内
方および枠外方のそれぞれに互い違いに延びる横すじ状
のリブ9,10が設けられている。そして、枠外方に延びる
横すじ状のリブ10は外壁11に達しているが、枠内方に延
びる横すじ状のリブ9は内壁12に達しておらず、この内
壁12との間に被係合用の間隙13が形成されている。そし
て、この内壁12には、第5図で明示するように、側辺S
の上端部を除いて凹段部14が設けられているとともに、
その側辺Sの上端部には、側辺S間に張られる伸縮ひも
7を押し入れるようにして通すことのできる、通し孔15
が明けられている。この通し孔15の入口15aは、伸縮ひ
も7が抜け脱しにくいように、通し孔15の径より狭くな
つている。また、伸縮ひも7が横に長すぎた場合にも対
応できるように、隣接する前記縦すじのリブ8にも通し
孔16が明けられている。
なお、枠体5の裏面の上下所要箇所には、ネツトポケ
ツト4をビスなどでボード3に固定できるように、ビス
螺入用のビス穴部Hが設けられている。
次に、ネツト6は、外力で生じた変形がその外力を除
くと直ちに原形に復帰するような性質を備えた素材、例
えば合成ゴムのようなエラストマー素材などからなる弾
性体によつて成形されている。このネツト6の上辺を除
いた周縁部のほぼ全周にわたつて、枠体5の裏面に形成
された被係合部としての間隙13および凹段部14に係合す
る、断面ほぼコ字状に屈曲形成された係合部17が設けら
れている。また、このネツト6の上端には、伸縮ひも7
が通る貫通孔18を備えた開口部19が設けられている。こ
の開口部19は、ネツト目を形成する縦方向の目すじに合
わせて切り込んだ、切り込み20によつて複数に分割され
ているため、外力が加わることにより変形し易くなつて
おり、また、その裏面には、伸縮ひも7を入れることが
できるように、スリツト20aが形成されている。そし
て、この伸縮ひも7は、第4図にて示すように、両端が
前記枠体5の側辺Sの上端部へと延びており、通し孔15
を通過したところで、スチールリングなどを圧着した止
め具21によつて固定されている。
また、このネツト6には、そのネツト目を形成する縦
方向の目すじに、凹溝状に曲がり込んで形成された伸び
しろ部22が設けられており、前記開口部19を大きく開く
ことができるようになつている。もちろん、縦方向の目
すじのみならず横方向の目すじにも、伸びしろ部22を設
けるようにしても良い。また、ネツト目を形成する目す
じは、縦横のみならず斜めにも走らせることができ、こ
のような場合には、クロスする斜めの目すじに前記伸び
しろ部22を設けるようにする。
さて、このような構成からなるネツトポケツト4の組
み付けは、次に述べる要領で簡単に行うことができる。
即ち、ネツト6の開口部19に、裏面のスリツト20aを押
し開くようにして、伸縮ひも7を通す。伸縮ひも7の両
端には、あらかじめ止め具21を取り付けておく。ネツト
6の上辺を除いた周縁部のほぼ全周にわたつて形成され
た係合部17を、枠体5の裏面に形成された被係合部とし
ての間隙13および凹段部14に嵌め合わせるとともに、伸
縮ひも7の両端を通し孔15に押し入れて止め具21で固定
する。よつて、枠体5にネツト6が伸縮ひも7とともに
取り付けられる。
組み付けが完了したネツトポケツト4は、既述の通り
ボード3にビス止めされるとともに、このボード3を介
してシートの背もたれ部1の背面2に取り付けられる。
ネツト6および伸縮ひも7の弾性力に抗するようにし
て、開口部19を手指により引つ張るなどして外力を加え
ると、縦方向の目すじに設けた、凹溝状に曲がり込んで
形成された伸びしろ部22が、その曲がり込みが真つ直ぐ
になるように伸びて、ネツト6は効率よく容易に変形
し、その開口部19が大きく開く。そして、その外力を除
くと、ネツト6は直ちに原形に復帰し、その開口部19を
閉じる。更に、使用によりネツト6の弾性力が減少した
場合にも、伸縮ひも7の弾性力がネツト6の弾性力の減
少を補うので、外力を除いたとき、同様にネツト6は直
ちに原形に復帰し、その開口部19を閉じる。
なお、この考案は、前記した実施例の構成に限定され
るものでなく、例えば、ネツトポケツト4を、ボード3
を介さずして直接背もたれ部1の背面2などに取り付け
る得るような構成にしても良い。また、実施例では、ネ
ツト6を1枚の弾性体で成形したが、複数枚の弾性体で
分割成形しても構わない。さらに、ネツト6と枠体5と
を、本実施例のように別体成形とはせず、インサート成
形法などにより、枠体5のみ硬くした異硬度成形による
一体成形としても良いなど、この考案の趣旨を逸脱しな
い範囲で各部の構成を任意に変更することが可能であ
る。
また、当然ではあるが、この考案に係るネツトポケツ
トは、バスに限られず、乗用車、鉄道車両、船舶などの
シートの背もたれ部の背面に取り付けることができ、ま
た劇場の観客席の背面、さらには、車室、家屋などの壁
面にも取り付けることができるなど、その被取り付け面
はとくに限定されない。
(考案の効果) 請求項1に記載の考案に係るネツトポケツトは、ネツ
トを合成ゴムその他のエラストマー素材などからなる弾
性体で成形するようにしたため、従来のものとは異なつ
てネツトを手編みするような手間が全くなく、大量生産
によつてコストダウンを図ることができる。また、枠体
内にピツタリ納まるネツトを成形することも容易であ
り、かつ、そのネツトには結節部が生じないため、外
観、手触りともに申し分ない。しかも、ネツトには、凹
溝状に曲がり込んで形成された伸びしろ部が目すじに設
けられるため、変形自在であつて開口部を大きく開かせ
ることができ、使い勝手も優れる。さらに前記ネツト
は、その上辺を除いた周縁部のほぼ全周にわたつて設け
られた係合部を、枠体の裏面に設けられた被係合部に嵌
め合わせることにより、前記枠体に取り付けができる構
造となつているため、前記ネツトが損傷した場合などに
おいて、そのネツト自体の取り替え作業が簡単である。
請求項2に記載の考案に係るネツトポケツトは、合成
樹脂製であつて、枠体とネツトとが、枠体のみを硬くし
た異硬度成形による一体成形によつて成形されるため、
剛性が要求される枠体については、硬質とし、その一
方、ネツトについては、弾性力を備えた軟質なものとす
ることができる。そして、ネツトポケツトを構成する各
部の種々の損傷に対しては、常にそのネツトポケツト全
体の取り替え交換という簡易な方法で対処できるため、
取り替え作業が容易である。しかも、ネツトには、凹溝
状に曲がり込んで形成された伸びしろ部が目すじに設け
られるため、変形自在であつて開口部を大きく開かせる
ことができ、使い勝手も優れる。
請求項3に記載の考案に係るネツトポケツトは、ネツ
トの開口部を手指により引つ張るなど外力を加えたと
き、ネツトは効率よく変形して、その開口部を大きく開
く。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るネツトポケツトをシートの背も
たれ部の背面に取り付けた一例を示す斜視図、第2図お
よび第3図はそのネツトポケツトの正面図および側面
図、第4図はそのネツトポケツトの背面の要部拡大図、
第5図はそのネツトポケツトの枠体の一部省略拡大側面
図、第6図はそのネツトポケツトの枠体の背面図、第7
図および第8図はそのネツトポケツトのネツトの正面図
および側面図、第9図および第10図は第7図におけるA
−A線およびB−B線端面図である。 5……枠体、6……ネツト 13……隙間(被係合部)、14……凹段部(被係合部) 17……係合部、22……伸びしろ部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】U形など上方開放型の枠体と、この枠体に
    張られるネツトとを備えるネツトポケツトにおいて、前
    記ネツトを合成ゴムその他のエラストマー素材などから
    なる弾性体で成形するとともに、そのネツトのネツト目
    を形成する目すじの少なくとも一部に凹溝状に曲がり込
    んで形成された伸びしろ部を設け、かつ、そのネツトの
    上辺を除いた周縁部のほぼ全周にわたつて係合部を設
    け、その係合部を、前記枠体の裏面に設けた被係合部に
    嵌め合わせることにより、前記ネツトを前記枠体に取り
    付けるようにしたことを特徴とするネツトポケツト。
  2. 【請求項2】U形など上方開放型の枠体と、この枠体に
    張られるネツトとを備える合成樹脂製のネツトポケツト
    において、前記枠体と前記ネツトとを、枠体のみを硬く
    した異硬度成形による一体成形とし、かつ、前記ネツト
    のネツト目を形成する目すじの少なくとも一部に凹溝状
    に曲がり込んで形成された伸びしろ部を設けたことを特
    徴とするネツトポケツト。
  3. 【請求項3】前記ネツトのネツト目を形成する目すじ
    は、縦横に走り、前記伸びしろ部は、その縦方向の目す
    じに設けられることを特徴とする請求項1または2に記
    載のネツトポケツト。
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DE2319846C3 (de) * 1973-04-19 1980-05-08 Gebr. Happich Gmbh, 5600 Wuppertal Gepäcknetz für die Rückwand der Rückenlehne eines Fahrzeugsitzes
JPH0423713Y2 (ja) * 1986-08-27 1992-06-03
JPS64351U (ja) * 1987-06-19 1989-01-05

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