JP2581747Y2 - フロアパネル - Google Patents

フロアパネル

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JP2581747Y2
JP2581747Y2 JP903593U JP903593U JP2581747Y2 JP 2581747 Y2 JP2581747 Y2 JP 2581747Y2 JP 903593 U JP903593 U JP 903593U JP 903593 U JP903593 U JP 903593U JP 2581747 Y2 JP2581747 Y2 JP 2581747Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フロアパネルに関し、
特に、建屋の床面上に敷設されて二重床を構成するフロ
アパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】建屋の床面上にフロアパネル群を敷設し
て二重床を構築すると、フロアパネル群と床面との間の
空間に電話機やコンピュータ等の電気機器のケーブル類
を自由に配線することができる。そして、フロアパネル
にケーブル引出口を予め開設しておくことにより、フロ
アパネルと床面との間に配線されたケーブル類を所望の
場所からフロアパネル上に引き出して、所望の電話機や
コンピュータ等の電気機器に接続することができる。
【0003】従来のこの種のフロアパネルとして、実開
平3−99140号公報に開示されている床材がある。
すなわち、この床材は、正方形の平板形状に形成された
上板と、その上板と略同一の輪郭の板形状に形成された
下板とが互いに接合されて正方形のパネル形状の本体が
形成されている。下板にはその外周縁に沿って下向きに
突出する第1凸条が板面に正方形の環状に形成されてい
るとともに、その板面中央位置から第1凸条の各コーナ
ー部に向かって放射状で、かつ、板面から下向きに突出
する第2凸条が第1凸条と相連続して形成されている。
第1凸条および第2凸条の形成箇所を除く板面において
上板と下板とが対向されて固着されている。さらに、第
1凸条の各コーナー部には本体を施工基礎面から所定の
間隔だけ離間させて支持する取付保持部が設けられてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなフロアパネルにおいては、中央部に荷重が集中的
に作用すると、その中央部が局所的に歪むことが考えら
れる。
【0005】そこで、従来は、この局所的な歪みを防止
するために、各フロアパネルの板厚を全体的に厚く設計
したり、各フロアパネルの空間部内に高強度のコンクリ
ート材等の補強材を充填することが考えられている。
【0006】本考案の目的は、補強材を充填しなくとも
中央部への集中荷重による局所的な歪の発生を充分防止
し、集中荷重による歪を全体にわたって均一化すること
ができるフロアパネルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係るフロアパネ
ルは、多角形の平板形状に形成された上板と、その上板
と略同一の輪郭の板形状に形成された下板とが互いに接
合されて多角形のパネル形状の本体が形成されており、
少なくとも下板の板面中央位置から本体の各コーナー部
に向かって放射状で、かつ、板面から下向きに突出する
凸条が形成され、凸条の形成箇所を除く板面で上板と下
板とが対向されて固着されており、さらに、本体の各コ
ーナー部に本体を施工基礎面から所定の間隔だけ離間さ
せて支持する取付保持部が設けられているフロアパネル
において、前記下板の中央部に中央補強部が相対的に上
向きに突出し、前記凸条に連続するように形成されてお
り、この中央補強部は前記凸条の中心と同心に配されて
錐台形状に成形されている中央凹部と、この中央凹部と
同心で、かつ、前記凸条と相似するように配されて放射
状に成形されている放射状凹部とを備えていることを特
徴とする。
【0008】
【作用】前記した手段によれば、凸条の中央部には中央
補強部が形成されているため、上板の中央部に大きな荷
重が集中的に加わった場合であっても、フロアパネル本
体の中央部に歪が発生することはない。すなわち、中央
補強部の中央凹部における穴底壁上面が上板の下面に当
接されて固着されているため、フロアパネル本体の中央
部の板厚は上板と下板とによって2倍の板厚になってい
る。したがって、フロアパネル本体の中央部における板
面が局所的に凹むような状態が発生することはない。
【0009】そして、フロアパネル本体10の2枚板構
造になった中央部が2枚構造のまま全体的に沈み込もう
とした場合には、中央補強部の中央凹部の錐面を形成す
る側壁部によって、垂直方向の荷重が斜め下方向に分散
されるため、垂直方向に作用する沈み込み力の一部は相
対的に水平方向に逃げる状態になる。さらに、中央凹部
の錐面を形成する側壁部に分散された斜め下向きの力
は、中央凹部の側壁部に一体的に連設された放射状凹部
に伝達される。この放射状凹部は中央凹部の錐面よりも
さらに遠くへ放射状に延設されているため、この放射状
凹部に伝達された力はより一層遠くへ分散される状態に
なる。
【0010】そして、中央凹部および放射状凹部によっ
て分散された力は最終的に凸条の下面壁に伝達される。
この凸条の下面壁に伝達された力はこの凸条の下面壁に
おけるきわめて広い面積によって支えられる状態になる
ため、フロアパネルの中央部に集中的に加わった荷重が
比較的に大きい場合であっても、凸条の各局所が支える
力は小さく抑制されることになる。したがって、凸条は
それぞれ自体が局所的に沈み込むことなく、フロアパネ
ルの中央部に集中的に加わった大きな荷重を充分に支え
ることができる。
【0011】以上のようにして、前記した手段によれ
ば、フロアパネル本体の中央部に大きな荷重が集中的に
加わった場合であっても、上板の中央部に窪みが発生す
るのを防止することができるとともに、フロアパネル本
体の上板と下板とが接合した中央部全体が沈み込むのを
効果的に防止することができる。
【0012】
【実施例】図1は本考案の一実施例であるフロアパネル
を示す図であり、(a)は底面図、(b)は正面断面
図、(c)はc−c線に沿う部分断面図である。図2
(a)はそのフロアパネルの一部省略平面図であり、
(b)はそれが床面に載置された状態を示す要部断面図
である。図3は中央補強部を示す図であり、(a)は斜
視図、(b)は拡大部分断面図である。
【0013】本実施例において、本考案に係るフロアパ
ネルは、複数枚が建屋の床面上に敷設されて二重床を構
築するのに使用されるようになっている。このフロアパ
ネル1は本体10を備えており、この本体10は2枚の
鋼板が上下(表裏)で接合されて全体的に正方形のパネ
ル形状に構成されている。この鋼板としては、価格的に
安価な普通鋼板や亜鉛めっき鋼板、さらには、制振鋼板
等を使用することができる。
【0014】フロアパネル本体10における2枚の鋼板
のうち一方の鋼板は上板11として正方形の平板形状に
形成されている。他方の鋼板は下板12として凹凸を有
する正方形の板形状に形成されている。上板11と下板
12とは上下で重ね合わされた状態で、下板12の上向
き凸部の上面が上板11の下面と当接されてその当接面
間でスポット溶接部やリベットかしめ加工部等の固定部
(図示せず)が形成されるとともに、その外周辺におい
てかしめ加工が実施されることにより、互いに強固に結
合されている。
【0015】フロアパネル本体10の4隅には連結具装
着部13が四半円形状にそれぞれ形成されている。各連
結部装着部13は上板11および下板12が接合した状
態で垂直方向下向きに屈曲された後、さらに水平に屈曲
されて形成されている。4枚のフロアパネル1が突き合
わされた状態において、4個の連結具装着部13により
円形の穴が形成され、この円形穴に連結具(図示せず)
が挿入されて、4個の装着部13の係合部に連結具が係
合されることにより、4枚のフロアパネル1が相互に連
結されるようになっている。
【0016】フロアパネル本体10における4箇所の連
結具装着部13の内側には、支持脚15を取り付けるた
めの雌ねじ金具14がそれぞれ上下方向に挿入されて固
定されている。この雌ねじ金具14には雄ねじ部を有す
る支持脚15が螺入されて取り付けられるようになって
いる。そして、4本の支持脚15が床面16上に立脚さ
れることにより、フロアパネル1が床面16上から浮か
された状態で水平に支持されるようになっている。
【0017】フロアパネル本体10における前後左右の
4辺のうち一方の対辺(以下、前辺および後辺とす
る。)には、一対のケーブル引出口17、17が略U字
形状にそれぞれ開設されている。このケーブル引出口1
7は、上板11に略U字形状に切り欠かれた切欠部18
に、下板12に略U字形状に切り欠かれて上向きに屈曲
形成された屈曲部19がかしめ着けられることにより形
成されている。このケーブル引出口17によって、フロ
アパネル1群の下方空間に配線されたケーブル類(図示
せず)がフロアパネル1群の上方空間に引き出されるよ
うになっている。
【0018】下板12には第1凸条21および第2凸条
22が略溝形鋼形状にエンボシング加工によって成形さ
れている。すなわち、第1凸条21および第2凸条22
は下板12の板面から下向きに突出されて側壁部を持つ
略溝形鋼形状に形成されている。本実施例において、第
1凸条21および第2凸条22の側壁部は略平板形状に
形成されているが、これらの側壁部も後記する凹部の側
壁部と同様に緩やかなカーブを描くように形成してもよ
い。
【0019】第1凸条21は下板12の外周縁辺に沿う
正方形環状の略溝形鋼形状に形成されており、下板12
に同心的に配設されている。すなわち、第1凸条21は
底面視が下板12に対して小さめに相似する略正方形の
枠形状に形成されており、下板12の外周縁辺に固定代
部を残した状態で、下板12の板面内に同心的に配設さ
れている。
【0020】第2凸条22は底面視が十字形の略溝形鋼
形状に形成されており、下板12の中心に対角線に沿う
ように配設されている。すなわち、第2凸条22は底面
視が下板12の一対の対角線よりも若干短い長さを有す
る十字形状に形成されており、その中心が下板12の中
心に一致された状態で、その4つの端末部が第1凸条2
1の四隅のコーナー部にそれぞれ連結されている。
【0021】そして、第1凸条21の四隅と第2凸条2
2の4つの端末部とは互いに相連続された状態になって
いる。すなわち、第1凸条21の四隅と第2凸条22の
4つの端末部の接続部である谷形の稜線は、その側壁部
および底壁部において切れ目や段差等が無い状態で緩や
かな弯曲面をもって連続的に接続された状態になってい
る。
【0022】下板12には第1凸条21と第2凸条22
とに取り囲まれることにより略二等辺三角形形状に形成
された中洲形状部23が4面、各頂角が互いに下板12
の縦横の中心線上において対向するように配された状態
でそれぞれ形成されている。各中洲形状部23の内部に
は各凸部24が板面からそれぞれエンボシング加工によ
り下向きに突出されて成形されている。凸部24のそれ
ぞれは底面視が中洲形状部23に対して小さく相似する
略三角形形状に形成されており、中洲形状部23と相似
形に配設されている。
【0023】ちなみに、凸部24のそれぞれは材料の伸
び限界を越えない範囲内で第1凸条21および第2凸条
22よりも高さが低く形成されている。但し、材料の伸
び限界を越えない範囲内であるならば、凸部24は第1
凸条21および第2凸条22と同一の高さに形成するこ
とが望ましい。
【0024】本実施例において、第2凸条22の十字形
交差部における面積は下板12の全体の約9分の1と比
較的に広く形成されている。そこで、下板12には中央
補強部25が第2凸条22の十字形の交差部に配され
て、エンボシング加工によって相対的に、第2凸条22
の板面から上向きに突出するように一体成形されてい
る。そして、この中央補強部25は中央凹部26と放射
状凹部27とから構成されている。
【0025】中央補強部25における中央凹部26は第
2凸条22の十字形の中心と同心となるように配設され
ている。そして、中央凹部26はその外径が第2凸条2
2の十字形中央部の内径よりも小さい略円錐台形の穴形
状に形成されており、その錐面を形成する側壁は上板1
1側に突出するきわめて緩やかな凸形弯曲面に形成され
ている。また、中央凹部26の深さは第2凸条22の高
さと等しく設定されており、中央凹部26の穴底壁は平
板形状に形成されている。したがって、中央凹部26は
その穴底壁上面において上板11の下面に当接されてス
ポット溶接等によって固定されている。
【0026】他方、放射状凹部27は底面視が十字形の
略等辺山形鋼形状に形成されており、4本の放射状部片
の幅方向の寸法は第2凸条22の幅方向の寸法よりも小
さく、かつ、先端に行くに従って次第に細くなるように
形成されている。放射状凹部27はその十字形の中心が
中央凹部26の中心と一致するように、かつ、第2凸条
22の十字形と相似するように配設されている。
【0027】また、放射状凹部27の深さは第2凸条2
2の高さよりも浅く設定されており、その頂角部は上板
11から離れた状態になっている。放射状凹部27の中
央部付近は中央凹部26の円錐面を形成する側壁に一体
的に連結されている。そして、放射状凹部27と中央凹
部26および第2凸条22との接続部分である谷形の稜
線は、切れ目や段差等が無い状態で適度の弯曲面をもっ
て連続的に接続された状態になるように形成されてい
る。
【0028】本実施例においては、フロアパネル本体1
0における下板12の各凹凸部によって上板11の下側
に空間が形成されている。そして、フロアパネル本体1
0は床面16に敷設された状態において人間が歩いた時
や荷重運搬者が走行した時に振動が発生するのを防止し
得るように構成されている。
【0029】また、上板11と下板12が用いられてフ
ロアパネル本体10が製造されるに際しては、上板11
と下板12との縁辺部が全周にわたってかしめ加工され
るとともに、スポット溶接やリベット止め等によって固
定される。さらに、上板11と下板12との接触面がス
ポット溶接やリベット止め等によって互いに接合され
る。
【0030】次に、前記構成に係るフロアパネルの使用
方法について説明する。
【0031】フロアパネル1が床面上に敷設されるに際
しては、4箇所の各雌ねじ金具14内に各支持脚15の
雄ねじ部がそれぞれ螺入される。各支持脚15の螺入の
長さが適当に調整された状態で、フロアパネル1が支持
脚15を下に向けられて床面16上に載置される。フロ
アパネル1にがたつきがある場合には各支持脚15の高
さが適宜微調整される。
【0032】複数枚のフロアパネル1が床面16上に載
置された後、4枚のフロアパネル1は互いに4隅が突き
合わされる。4枚のフロアパネル1の対向する各連結具
装着部13によって形成された円形穴に連結具(図示せ
ず)が装着され、4枚のフロアパネル1相互が連結され
る。この連結により、複数枚のフロアパネル1は安定し
た状態で、床面16上に敷設された状態になる。
【0033】そして、電話機やコンピュータ等の電気機
器に電気ケーブルや電話ケーブル等が接続されるに際し
ては、床面16上に配線されたケーブル類(図示せず)
がケーブル引出口17からフロアパネル10上に引き出
されて電気機器や電話機等に接続される。
【0034】以上のようにして、複数枚のフロアパネル
1が床面16上に敷設された後、各フロアパネル1の上
には机や電気機器等が設置される。このとき、フロアパ
ネル1には比較的大きな荷重が集中的に、しかも、場所
を予め特定されずに任意的に作用する場合がある。した
がって、各フロアパネル1は二重床の全体にわたって堅
牢に設計する必要がある。
【0035】本実施例に係るフロアパネル全体に大きな
荷重が加わった場合、第1凸条21、第2凸条22およ
び凸部24が側壁部を有する筒形状に形成されているこ
とにより、充分な剛性を発揮するため、フロアパネル本
体10は局所的に歪むことはない。
【0036】また、環状に形成された第1凸条21と放
射状に形成された第2凸条22とが同心的に組み合わさ
れて配設されているため、フロアパネル本体10の周縁
部から中央部までにわたって連続する平坦部分は存在し
ない。したがって、フロアパネル本体10の放射方向並
びに環状方向のいずれにも座屈が発生することはない。
【0037】ところで、フロアパネル本体10の中央部
に大きな荷重が集中的に加わったと仮定すると、第2凸
条22の中央部に中央補強部25が形成されていない場
合、上板11の中央部が局所的に歪む(凹む)ことが考
えられる。
【0038】しかし、本実施例においては、第2凸条2
2の中央部には中央補強部25が形成されているため、
上板11の中央部に大きな荷重が集中的に加わった場合
であっても、フロアパネル本体10の中央部に歪が発生
することはない。
【0039】すなわち、本実施例においては、中央補強
部25の中央凹部26における穴底壁上面が上板11の
下面に当接されて固着されているため、フロアパネル本
体10の中央部の板厚は上板11と下板12とによって
2倍の板厚になっている。したがって、フロアパネル本
体10の中央部における板面が局所的に凹むような状態
が発生することはない。
【0040】そして、フロアパネル本体10の2枚板構
造になった中央部が2枚構造のまま全体的に沈み込もう
とした場合には、中央補強部25の中央凹部26の円錐
面を形成する側壁部によって、垂直方向の荷重が斜め下
方向に分散されるため、垂直方向に作用する沈み込み力
の一部は相対的に水平方向に逃げる状態になる。
【0041】さらに、中央凹部26の円錐面を形成する
側壁部に分散された斜め下向きの力は、中央凹部26の
側壁部に一体的に連設された放射状凹部27に伝達され
る。この放射状凹部27は中央凹部26の円錐面よりも
さらに遠くへ放射状に延設されているため、この放射状
凹部27に伝達された力はより一層遠くへ分散される状
態になる。
【0042】そして、中央凹部26および放射状凹部2
7によって分散された力は最終的に第2凸条22の下面
壁に伝達される。この第2凸条22の下面壁に伝達され
た力はこの第2凸条22の下面壁におけるきわめて広い
面積によって支えられる状態になるため、フロアパネル
10の中央部に集中的に加わった荷重が比較的に大きい
場合であっても、第2凸条22の各局所が支える力は小
さく抑制されることになる。したがって、第2凸条22
はそれぞれ自体が局所的に沈み込むことなく、フロアパ
ネル10の中央部に集中的に加わった大きな荷重を充分
に支えることができる。
【0043】以上のようにして、本実施例に係るフロア
パネルにおいては、フロアパネル本体10の中央部に大
きな荷重が集中的に加わった場合であっても、上板11
の中央部に窪みが発生するのを防止することができると
ともに、フロアパネル本体10の上板11と下板12と
が接合した中央部全体が沈み込むのを効果的に防止する
ことができる。
【0044】なお、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0045】例えば、下板12に使用される鋼板が薄い
場合等にあっては、中央補強部は図4に示されているよ
うに構成してもよい。すなわち、図4に示されている中
央補強部25Aはその放射状凹部27Aが第2凸条22
の十字形交差部の範囲内に収まる十字形状に形成されて
いる。つまり、放射状凹部27Aはその各先端部が第2
凸条22の十字形の縦条辺、横条辺の内部まで至らない
ように中央凹部26Aと同心的に短尺に形成されてい
る。
【0046】また、中央補強部の中央凹部は円錐台形状
に形成するに限らず、三角形や六角形等の多角錐台形状
に形成してもよい。
【0047】なお、前記構成に係るフロアパネルは金属
板材を用いて形成することにより、実用に耐えるのに充
分な荷重強度を確保することができるが、特に、それ以
上の荷重強度が必要になる場合や、鋼板が特に薄い場合
等においては、上板と下板との間の内部空間に発泡性の
セメントやモルタル等の補強材を充填してもよい。
【0048】フロアパネル本体10は正方形の板形状に
形成するに限らず、三角形や六角形等の多角形の板形状
に形成してもよい。
【0049】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
フロアパネル本体の中央部に大きな荷重が集中的に加わ
った場合であっても、上板の中央部に窪みが発生するの
を防止することができるとともに、フロアパネル本体の
上板と下板とが接合した中央部全体が沈み込むのを効果
的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるフロアパネルを示す図
であり、(a)は底面図、(b)は正面断面図、(c)
はc−c線に沿う部分断面図である。
【図2】(a)はそのフロアパネルの一部省略平面図で
あり、(b)はそれが床面に載置された状態を示す要部
断面図である。
【図3】中央補強部を示す図であり、(a)は斜視図、
(b)は拡大部分断面図である。
【図4】本考案の他の実施例であるフロアパネルを示す
図であり、(a)は底面図、(b)は正面断面図、
(c)はc−c線に沿う部分断面図である。
【符号の説明】
10…フロアパネル、11…上板、12…下板、13…
連結具装着部、14…雌ねじ金具、15…支持脚、16
…床面、17…ケーブル引出口、18…切欠部、19…
屈曲部、21…第1凸条、22…第2凸条、23…中州
形状部、24…凸部、25、25A…中央補強部、2
6、26A…中央凹部、27、27A…放射状凹部。
フロントページの続き (72)考案者 佐藤 嘉恭 神奈川県横浜市戸塚区上矢部町字藤井 320番地 橋本フォーミング工業株式会 社内 (56)参考文献 特開 昭63−22961(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/024 601

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形の平板形状に形成された上板と、
    その上板と略同一の輪郭の板形状に形成された下板とが
    互いに接合されて多角形のパネル形状の本体が形成され
    ており、少なくとも下板の板面中央位置から本体の各コ
    ーナー部に向かって放射状で、かつ、板面から下向きに
    突出する凸条が形成され、凸条の形成箇所を除く板面で
    上板と下板とが対向されて固着されており、さらに、本
    体の各コーナー部に本体を施工基礎面から所定の間隔だ
    け離間させて支持する取付保持部が設けられているフロ
    アパネルにおいて、 前記下板の中央部に中央補強部が相対的に上向きに突出
    し、前記凸条に連続するように形成されており、この中
    央補強部は前記凸条の中心と同心に配されて錐台形状に
    成形されている中央凹部と、この中央凹部と同心で、か
    つ、前記凸条と相似するように配されて放射状に成形さ
    れている放射状凹部とを備えていることを特徴とするフ
    ロアパネル。
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