JP2581250Y2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP2581250Y2
JP2581250Y2 JP1993044619U JP4461993U JP2581250Y2 JP 2581250 Y2 JP2581250 Y2 JP 2581250Y2 JP 1993044619 U JP1993044619 U JP 1993044619U JP 4461993 U JP4461993 U JP 4461993U JP 2581250 Y2 JP2581250 Y2 JP 2581250Y2
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temperature
low
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heat exchanger
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俊一 古屋
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Bosch Corp
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ガスサイクルを利用し
た熱機関に用いられる作動ガスを効率よく加熱する構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スターリング機関(STE、S
TH)やビルマイヤヒートポンプ(VMHP)等のよう
にガスサイクルを用いた熱機関では、内部の作動ガスを
加熱する必要のあることは知られている。
【0003】この種のものでは、従来、多数の細管内に
作動ガスを導き、細管をガスバーナで加熱することによ
り、作動ガスを加熱するか、細管の外側に巻いた電熱線
に通電して細管を加熱することにより、作動ガスを加熱
するか等している。しかし、この方法では、外部の加熱
手段から供給される熱が管壁を介して作動ガスに伝わる
ので、熱損失が大きく、加熱ムラが生じるという欠点が
ある。
【0004】この問題を解決するために、細管の内部に
電熱線を挿入し、この電熱線に通電して発熱させること
により、作動ガスを直接加熱する装置が提案されている
(特開平3−244968号公報)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、細管内に電熱線が存在するため、細管内にお
ける作動ガスの流動損失が増大するので、冷凍サイクル
の効率が低下するという問題がある。
【0006】また、多数の細管内に電熱線を配置するた
め、各細管壁に孔をあけなければならず、この孔が原因
となってガス漏れや応力集中による耐久性の低下などが
生じるという問題がある。
【0007】そこで、本考案の目的は、高効率で作動ガ
スを加熱することができ、しかもガス漏れを確実に防止
することができる冷凍装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の考案は、
低温側シリンダと高温側シリンダとを備え、低温側シリ
ンダの低温室と中温室との間に低温熱交換器を介在し、
この低温熱交換器に低温負荷をつなぐと共に、高温側シ
リンダの高温室と中温室との間に中温熱交換器を介在
し、この中温熱交換器に高温負荷をつなぎ、且つ、前記
高温室側には作動ガスを加熱するための加熱器を設けた
冷凍装置において、前記高温側シリンダのシリンダ空間
内に、当該シリンダ空間を横断するように、前記高温室
に向かう作動ガスをほぼ均等に通過させる複数の孔を有
するハニカム形状の電熱ヒータを配置したことを特徴と
するものである。請求項2記載の考案は、請求項1記載
のものにおいて前記ハニカム形状の電熱ヒータは自己制
御型のPTCヒータであることを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】本考案によれば、電熱ヒータに通電することに
より、高温側シリンダのシリンダ空間内の作動ガスが加
熱され、シリンダ空間内の作動ガスには熱が直接供給さ
れるので、作動ガスは効率よく加熱される。しかも、電
熱ヒータは、シリンダ空間に配置するものであるから、
その設置が容易であり、かつシリンダ内に組み付ける構
造であるからシール箇所が少なく、確実に且つ容易に作
動ガスの漏れを容易に防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案による冷凍装置の一実施例を図
面を参照して説明する。
【0011】図1において、冷凍装置1は、作動ガスが
封入された高温側シリンダ11を有し、この高温側シリ
ンダ11内には高温側ディスプレーサ12が往復動可能
に装着されている。高温側ディスプレーサ12の先端側
には、高温室13が形成され、後端側には中温室14が
形成されている。
【0012】高温側ディスプレーサ12の後端部には、
ピストンロッド42aが固定され、このピストンロッド
42aは機械室41の内部に延出している。
【0013】この機械室41において、ピストンロッド
42aは回転軸44回りを回転するクランク機構43に
連結されており、このクランク機構43には、同じく作
動ガスの封入された低温側シリンダ21のピストンロッ
ド42bが連結されている。
【0014】ピストンロッド42bは、低温側ディスプ
レーサ22の後端部に固定されている。この低温側ディ
スプレーサ22は往復動可能に装着され、その先端側に
は低温室23が形成され、後端側には中温室24が形成
されている。
【0015】また、高温側シリンダ11の先端部のシリ
ンダ空間には、加熱部31が設けられているが、この加
熱部31には、シリンダ空間としての高温室13の作動
ガスを加熱するための電熱ヒータ33が収納されてい
る。高温側シリンダ11の周囲において、高温室13と
中温室14の間には多数の外部管路32が配置され、こ
の外部管路32の一端は高温側シリンダ11の高温室1
3に夫々連通し、他端は高温再生器51、中温熱交換器
52を介して中温室14に夫々連通している。一方、低
温側シリンダ21の低温室23は、低温熱交換器55、
低温再生器56及び中温熱交換器57を介して中温室2
4に連通し、この中温室24は連通管53を介して高温
側シリンダ11の中温室14に連通している。
【0016】また、夫々の中温熱交換器52、57に
は、温水配管62が配管され、この温水配管62は循環
ポンプ63を介して高温負荷としての室外熱交換器61
につながれている。更に、低温熱交換器55には冷水配
管72が配管され、この冷水配管72は、循環ポンプ7
3を介して低温負荷としての室内熱交換器71につなが
れている。
【0017】電熱ヒータ33は、図2及び図3に示すよ
うに、ハニカム形状のヒータを高温側シリンダのシリン
ダ空間にシリンダ空間を横断するように配置されてい
る。電熱ヒータ33をハニカム形状とすることによっ
て、ハニカムの各孔に作動ガスを均等に通過させて効率
よく加熱することができるとともに、通路抵抗を極力小
さくし、ガスの圧力を略一定に保持することができる。
【0018】ハニカム型の電熱ヒータ33として、電導
性セラミックスである自己制御型のヒータ、PTC(P
ositive Tempareture Coeff
icient)ヒータが用いられており、一定温度に保
持されるようになっている。
【0019】この電熱ヒータ33の取り付け状態を図4
乃至図6に詳細に示すが、電熱ヒータ33は、高圧シリ
ンダ11の内壁に配置されたストッパリング35によっ
て保持されている。従って、電熱ヒータ33は組み付け
時には、特別のシールを設けることなく、ストッパリン
グ35を嵌挿するだけで容易に行うことができる。
【0020】電熱ヒータ33の配線は、内側にヤラミッ
クチューブ37を配置したアルミニウムパイプ36内に
一対の導線38を挿入し、高圧シリンダ11から最も離
れた端部において樹脂39を充填している。このよう
に、樹脂を高圧シリンダ11から離れた位置に充填する
ことによって、樹脂が電熱ヒータ33から受ける熱の影
響を少なくすることができる。
【0021】ここで、交流電源5からコンセント40を
介して導線38に通電すると、ハニカム形状の電熱ヒー
タ33は、全体に電流が流れてその全体が発熱する。そ
して、作動ガスはこの発熱体を直接通過するのでハニカ
ムの細孔を流れる作動ガスは効率よく加熱される。
【0022】次に、冷凍装置の動作を説明する。
【0023】クランク機構43が回転すると、ピストン
ロッド42a,42bを介して高温側ディスプレーサ1
2と低温側ディスプレーサ22とが位相をずらして往復
運動する。この往復運動の過程においては、封入された
作動ガスに圧力変動が起こり、この変動に応じて、中温
熱交換器52、57とに熱が与えられると共に、低温熱
交換器55からは熱が奪われる。
【0024】そして、低温側シリンダ21の低温熱交換
器55には、室内熱交換器71がつながれると共に、中
温熱交換器52、57には室外熱交換器61がつながれ
るので、結局、低温作動ガスは低温熱交換器55におい
て吸熱し、冷房運転が行われる。
【0025】尚、中温熱交換器52、57につながれた
室外熱交換器61を利用すれば、このシステムを暖房運
転に適用することは可能である。
【0026】しかして、この実施例によれば、加熱部3
1における作動ガスの加熱手段に特徴を有するものであ
って、電源5により電熱ヒータ33に通電して発熱し、
作動ガスは、高温側シリンダのシリンダ空間から各外部
管路32に移動する際に、ハニカム状の電熱ヒータを直
接通過するので、効率よく且つ均一に加熱される。
【0027】また、通電のために形成される孔は、本実
施例ではシリンダに一箇所形成されれば十分であり、従
来のように多数の外部管路32の各管壁に孔を設ける必
要がないため、ガス漏れを確実に防止できる。
【0028】尚、図4中符号6は、シールのためのろう
付けを示している。
【0029】本考案は、上述した実施例に限定されず、
本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0030】例えば、図7及び図8に示すように、高温
シリンダのシリンダ空間内に配置される電熱ヒータ33
は、ハニカム形状に限らず、コイル状であっても同様な
効果を得ることができる。更に、図示していないが、渦
巻き状等であってもよい。
【0031】また、図8及び図9に示すように、一対の
導線38は一本づつ隔離して絶縁し、コンセント40か
ら電源をとるようなものであってもよい。この場合、ア
ルミニウムパイプも2本の導線を配置する偏平な円柱形
状となる。
【0032】更にまた、従来のガスバーナ加熱を併用し
てもよく、この場合には単位長さ当りの作動ガスへの熱
供給量を更に増大させることが可能となる。
【0033】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案によれば、
電熱ヒータは、シリンダ空間に配置するものであるか
ら、シリンダ空間内の作動ガスには熱が直接供給される
ので、作動ガスは効率よく加熱され、しかも、その設置
が容易であり、かつシリンダ内に組み付ける構造である
からシール箇所が少なく、確実に作動ガスの漏れを容易
に防止することができる。また、電熱ヒータはハニカム
形状のヒータであり、高温側シリンダのシリンダ空間に
シリンダ空間を横断するように配置されるので、ハニカ
ムの各孔を作動ガスが均等に通渦し、効率よく加熱する
ことができるとともに、通路抵抗が極力小さくなり、ガ
スの圧力を略一定に保持することができる。更に、ハニ
カム型の電熱ヒータを自己制御型のPTCヒータとした
場合、制御が容易になり、制御温度を一定温度に保持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による冷凍装置の一実施例を示す構成図
である。
【図2】図1に示す冷凍装置において電熱ヒータの配置
状態を抜き出して示す構成図である。
【図3】図1に示す電熱ヒータの斜視図である。
【図4】図1に示す冷凍装置において電熱ヒータの配電
状態を示す高圧側シリンダの断面図である。
【図5】導線用のアルミニウムパイプを切断して示す斜
視図である。
【図6】図4に示す高圧側シリンダ部分の外観を示す斜
視図である。
【図7】本考案の他の実施例による電熱ヒータの配置状
を抜き出して示す構成図である。
【図8】図7に示す電熱ヒータの斜視図である。
【図9】他の実施例における高圧側シリンダ部分の外観
を示す斜視図である。
【図10】他の実施例による導線用のアルミニウムパイ
プを切断して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 冷凍装置 11 高温側シリンダ 13 高温室 21 低温側シリンダ 23 低温室 24 中温室 31 加熱部 33 電熱ヒータ 51 高温再生器 52 中温熱交換器 55 低温熱交換器 56 低温再生器 57 中温熱交換器

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温側シリンダと高温側シリンダとを備
    え、低温側シリンダの低温室と中温室との間に低温熱交
    換器を介在し、この低温熱交換器に低温負荷をつなぐと
    共に、高温側シリンダの高温室と中温室との間に中温熱
    交換器を介在し、この中温熱交換器に高温負荷をつな
    ぎ、且つ、前記高温室側には作動ガスを加熱するための
    加熱器を設けた冷凍装置において、 前記高温側シリンダのシリンダ空間内に、当該シリンダ
    空間を横断するように、前記高温室に向かう作動ガスを
    ほぼ均等に通過させる複数の孔を有するハニカム形状の
    電熱ヒータを配置したことを特徴とする冷凍装置。であ
    ることを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記ハニカム形状の電熱ヒータは自己制
    御型のPCTヒータであることを特徴とする請求項1記
    載の冷凍装置。
JP1993044619U 1993-07-23 1993-07-23 冷凍装置 Expired - Lifetime JP2581250Y2 (ja)

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JPH03213648A (ja) * 1990-01-18 1991-09-19 Sanyo Electric Co Ltd 熱ガス機関
JPH03244968A (ja) * 1990-02-21 1991-10-31 Tokyo Gas Co Ltd 冷凍装置

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