JP2581027Y2 - アンチロックブレーキシステム装置の電磁弁 - Google Patents

アンチロックブレーキシステム装置の電磁弁

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JP2581027Y2
JP2581027Y2 JP7411292U JP7411292U JP2581027Y2 JP 2581027 Y2 JP2581027 Y2 JP 2581027Y2 JP 7411292 U JP7411292 U JP 7411292U JP 7411292 U JP7411292 U JP 7411292U JP 2581027 Y2 JP2581027 Y2 JP 2581027Y2
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JP
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valve
solenoid
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brake system
pressure
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JP7411292U
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幸雄 須藤
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、アンチロックブレーキ
システム(ABS)装置の電磁弁に関し、詳しくは、A
BS装置の増圧用に設けられる常開型の電磁弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電磁弁としては、例え
ば、実公昭58−17169号公報に開示されているも
のがある。この考案はABS装置に好適な3ポートまた
は4ポートを有する電磁弁にかかわるもので、増圧通路
をしゃ断してブレーキ液の圧力を一定に保持させる圧力
一定相と、増圧通路を介して増圧および減圧を行う相と
の切換えが可能なように構成されており、通常のブレー
キ操作時には常開に保たれていて、通電により閉弁され
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のABS装置用電磁弁では、ソレノイドの励
磁により閉弁され、ホイールシリンダ(W/C)側の圧
力が一定に保持されている状態から例えばABS装置に
よる緩増圧を行うためにソレノイドが短時間消磁されて
開弁がなされると、この状態で高圧に保たれていたM/
C側がこれに比して低圧に保たれていたW/C側と連通
する。そこで、M/C側の急激な圧力変化がW/C側に
伝達されることによって発生するサージ圧のためにブレ
ーキペダルの急激な反動と共にブレーキ配管の振動によ
る騒音が発生するという問題があった。
【0004】本考案の目的は、このような従来の問題に
着目し、その解決を図るべく、その閉弁状態から増圧の
ための開弁動作がなされるときに、その開弁速度が規制
されることによって安定したブレーキペダルの操作が保
証され、かつ騒音の発生を防止することのできるように
したABS装置用の電磁弁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案は、ソレノイドの消磁により開弁状態に保
たれる摺動自在な弁部材を有し、前記開弁状態でマスタ
シリンダ側とホイールシリンダ側とのポート間が連通さ
れるアンチロックブレーキシステム装置の電磁弁におい
て、前記弁部材の閉弁方向に偏倚力を有し、前記弁部材
の開弁方向端部と接触を保ちつつ該弁部材の作動方向に
摺動自在に保たれ、閉弁状態からの前記ソレノイドの消
磁による開弁時に、前記弁部材の開弁速度を抑制可能な
開弁速度規制部材を具備したことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】本考案によれば、ソレノイドの消磁による開弁
時に、弁部材の開弁方向端部と接触を保ちつつ、弁部材
の作動方向に摺動自在な開弁速度規制部材がその偏倚力
に抗して弁部材の開弁方向に連動されることにより、こ
のような開弁速度規制部材の動作で開弁速度を制御する
ことが可能となり、例えばマスタシリンダ側のブレーキ
液圧がホイールシリンダ側の液圧より高い状態で増圧の
ために電磁弁が開弁されても、急激にマスタシリンダ側
の高い液圧がホイールシリンダ側に伝達されるようなこ
とがなく、マスタシリンダを操作させるブレーキペダル
への反動や配管の振動に伴う騒音の発生を防止すること
ができる。
【0007】
【実施例】以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を
具体的に説明する。
【0008】図1は本考案の一実施例を示す。ここで、
1は本考案にかかる電磁弁であり、本例ではその開弁状
態が示されている。2はその弁部材、2Aは弁部材2の
可動鉄心部、2Bは弁棒部、2Cは弁棒部2Bの先端に
設けられた半球状をなす弁体、また、2Dは可動鉄心部
2Aから弁部材軸心に沿ってこの図で上方に延在され、
本考案にかかるスプール部材3の端部と当接した状態に
保たれる突出軸部である。また、4はスプール部材3を
弁部材2の突出軸部2Dに向けて偏倚させている緩衝ば
ね、5は弁部材2を図示の開弁状態に保つ復帰ばね、6
は電磁弁ハウジング7内に保持されるソレノイドであ
る。
【0009】なお、緩衝ばね4のばね力は復帰ばね5の
それよりも弱く設定されていて、復帰ばね5の打勝った
ばね力により弁部材2が開弁状態に保たれる。8は弁部
材1のM/C側ポート、9はW/C側ポート、10は上
記のスプール部材3を摺動自在に保つスプールガイド、
11はスプールガイド10と一体に組立てられ、緩衝ば
ね4を保持すると共にハウジング7内に組込まれるスプ
ール保持ボディ、12はスプール保持ボディの緩衝室1
1Aに連通するエア抜きポートである。
【0010】ついで、このように構成した電磁弁1によ
る弁開閉時の動作について説明する。
【0011】通常のブレーキ操作時においては、先にも
述べたように復帰ばね5のばね力が緩衝ばね4のばね力
より十分に強く、そのばね力の差により開弁状態に保た
れると共にスプール部材3が緩衝ばね4のばね力により
弁部材2の突出軸部2Dに当接している。そして、かか
る開弁状態における電磁弁1の主液通路ではM/C側の
ポート8とW/C側のポート9とが弁部材2の周りに形
成されるすき間通路を介して連通され、双方向のブレー
キ液圧が均等に保たれる。
【0012】次にABS装置の作動によってソレノイド
6が通電により励磁されると、弁部材2の可動鉄心部2
Aがソレノイド6によって吸引されることにより図中で
下方に移動し、弁体2Cが弁座13に当接することによ
って閉弁状態となる。また、このとき、弁部材2の動作
にスプール部材3が追随して下方に動作し、突出軸部2
Dに当接した状態を保つ。
【0013】次に上述の閉弁状態で増圧のためにソレノ
イド6が励磁されると、M/C側のポート8における液
圧とW/C側のポート9における液圧との差圧および復
帰ばね5のばね力が作用して弁部材2が上方に移動して
開弁が行われる。しかし、スプール部材3が緩衝ばね4
のばね力により弁部材2の突出軸部2Dに向けて偏倚さ
れている。そこで、ばね4の圧縮によって復帰ばね5の
伸長によるばね力との差が弁部材2の開弁速度を遅らせ
る傾向に作用すると共にスプール部材3の上方への移動
により、主液通路側のブレーキ液がスプール部材3とス
プールガイド10との間のすき間を通過するのに抵抗を
伴うため、W/C側ポート9の液圧上昇が緩やかになり
サージ圧の発生を抑制することができる。
【0014】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、ソレノイドの消磁により開弁状態に保たれる摺動自
在な弁部材を有し、前記開弁状態でマスタシリンダ側と
ホイールシリンダ側とのポート間が連通されるアンチロ
ックブレーキシステム装置の電磁弁において、前記弁部
材の閉弁方向に偏倚力を有し、前記弁部材の開弁方向端
部と接触を保ちつつ該弁部材の作動方向に摺動自在に保
たれ、閉弁状態からの前記ソレノイドの消磁による開弁
時に、前記弁部材の開弁速度を抑制可能な開弁速度規制
部材を具備したので、増圧のため開弁されるときに、M
/C側とW/C側との差圧の急激な解消によって生じる
サージ圧のために、ブレーキペダルの操作者に不快な反
動を感じさせたり、配管振動による騒音を発生させたり
するのを防止することができ、常に安定したブレーキ操
作を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 2 弁部材 2A 可動鉄心部 2C 弁体 2D 突出軸部 3 スプール部材 4 緩衝ばね 5 復帰ばね 6 ソレノイド 8,9 ポート 10 スプールガイド 13 弁座

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドの消磁により開弁状態に保た
    れる摺動自在な弁部材を有し、前記開弁状態でマスタシ
    リンダ側とホイールシリンダ側とのポート間が連通され
    るアンチロックブレーキシステム装置の電磁弁におい
    て、 前記弁部材の閉弁方向に偏倚力を有し、前記弁部材の開
    弁方向端部と接触を保ちつつ該弁部材の作動方向に摺動
    自在に保たれ、閉弁状態からの前記ソレノイドの消磁に
    よる開弁時に、前記弁部材の開弁速度を抑制可能な開弁
    速度規制部材を具備したことを特徴とするアンチロック
    ブレーキシステム装置の電磁弁。
JP7411292U 1992-10-23 1992-10-23 アンチロックブレーキシステム装置の電磁弁 Expired - Lifetime JP2581027Y2 (ja)

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JPH0637038U JPH0637038U (ja) 1994-05-17
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