JP2580977B2 - ドットインパクトプリンタの印字ヘッド - Google Patents

ドットインパクトプリンタの印字ヘッド

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JP2580977B2
JP2580977B2 JP5247565A JP24756593A JP2580977B2 JP 2580977 B2 JP2580977 B2 JP 2580977B2 JP 5247565 A JP5247565 A JP 5247565A JP 24756593 A JP24756593 A JP 24756593A JP 2580977 B2 JP2580977 B2 JP 2580977B2
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JP
Japan
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coil
core
yoke
sub
print head
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JP5247565A
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JPH0768801A (ja
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誠 鷲津
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NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドットインパクトプリ
ンタの印字ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のこの種の印字ヘッドの一
例を示す側面図である。
【0003】従来の印字ヘッドは、磁性体から成るヨー
ク14と、ヨーク14を揺動自在に支持するスプリング
16と、ヨーク14に設けられたプリントピン18と、
コイル10と、コイル10内に挿通して設けられると共
に磁性体から成るコア12とを備え、コア12は、コイ
ル10への通電によりヨーク14を吸引する位置に設け
られたものである。
【0004】コイル10へ通電すると、コイル10に磁
束が発生する。すると、コア12が、スプリング16の
復元力に抗して、ヨーク14を吸引する。これにより、
プリントピン18がインクリボンRを介して用紙Pを叩
き、画像形成等の印字がなされる。コイル10への通電
を断つと、スプリング16の復元力によってプリントピ
ン18が元の位置へ復帰する。
【0005】また、従来の印字方法が、特開平3−34
860号公報に示されている。この方法は、従来の印字
ヘッドを用い、コイルの励磁時間を変化させてプリント
ピンの印字圧を制御することにより、多階調を表現しよ
うとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の印字ヘッドでは、スプリング16の復元力を
利用してプリントピン18を復帰させているため、印字
ヘッドの応答速度はスプリング16の固有振動に強く影
響される。すなわち、応答速度を上げるには、スプリン
グ16の板厚の厚いものを使用して、その固有振動を速
める必要がある。ところが、この場合は、スプリング1
6の復元力に打ち勝つ起磁力をコイル10に発生させる
ために、大きな消費電力を必要とするという問題があっ
た。
【0007】また、上記のような従来の印字方法では、
印字ヘッドの応答速度がスプリングの固有振動に強く影
響されることに変わりはなく、その多階調表現は制限を
受けたものとなる。
【0008】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、応答速度及び
多階調表現を向上させた印字ヘッドを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するためになされたものである。
【0010】すなわち、本発明に係る印字ヘッドは、上
記目的を達成するためになされたものであり、コイル
と、このコイル内に挿通して設けられると共に磁性体か
ら成るコアと、磁性体から成るヨークと、このヨークを
揺動自在に支持するスプリングと、前記ヨークに設けら
れたプリントピンと、サブコイルと、このサブコイル内
に挿通して設けられると共に磁性体から成るサブコアと
を備えている。
【0011】そして、前記コアは、前記コイルへの通電
により前記ヨークを吸引する位置に設けられている。か
つ、前記サブコアは、前記コアにより吸引された前記ヨ
ークを前記サブコイルへの通電により引き戻す位置に設
けられている。そして、前記コアと前記サブコアとは、
前記ヨークを挟んで対向している。
【0012】これに加え、前記コイルへの通電により前
記コアが前記ヨークを吸引してから、前記サブコイルへ
の通電により前記サブコアが前記ヨークを引き戻すまで
の時間を変化させることにより、印字濃度を変化させる
ものである。
【0013】ここでいう「印字」とは、文字のみなら
ず、ドットによって構成される図形等を用紙に表すこと
である。
【0014】
【作用】コイルへ通電すると、コイルに磁束が発生す
る。すると、コアが、スプリングの復元力に抗して、ヨ
ークを吸引する。これにより、ヨークの先端に設けられ
たプリントピンがインクリボンを介して用紙を叩き、画
像形成等の印字がなされる。
【0015】続いて、コイルへの通電を断つと共にサブ
コイルへ通電することにより、コアにより吸引されたヨ
ークをサブコアが吸引して強制的にへ引き戻す。こうし
て、プリントピンが復帰する。
【0016】このように、プリントピンの復帰は、スプ
リングの復元力ではなくサブコアの吸引力を用いてい
る。したがって、スプリングは復元力の小さなものでよ
い。
【0017】復元力の小さなスプリングでよいので、プ
リントピンで用紙を叩くのに要する力も少なくて済む。
また、プリントピンの復帰は、サブコアの吸引力を用い
ることにより、スプリングの固有振動の影響を受けな
い。
【0018】また、コイルへの通電によりコアがヨーク
を吸引してから、サブコイルへの通電によりサブコアが
ヨークを引き戻すまでの時間に応じて、プリントピンが
用紙を叩く時間が変化する。これにより印字圧を変化さ
せる。
【0019】
【実施例】図1は、本発明に係る印字ヘッドの一実施例
を示す側面図である。
【0020】本発明に係る印字ヘッドは、コイル10
と、コイル10内に挿通して設けられると共に磁性体か
ら成るコア12と、磁性体から成るヨーク14と、ヨー
ク14を揺動自在に支持するスプリング16と、ヨーク
14に設けられたプリントピン18と、サブコイル20
と、サブコイル20内に挿通して設けられると共に磁性
体から成るサブコア22とを備えたものである。
【0021】そして、コア12は、コイル10への通電
によりヨーク14を吸引する位置に設けられている。サ
ブコア22は、コア12により吸引されたヨーク14を
サブコイル20への通電により引き戻す位置に設けられ
ている。
【0022】ヨーク14の先端14aにプリントピン1
8が設けられ、ヨーク14の基端14bにスプリング1
6が設けられている。コア12は、U字状を呈し、その
一部がコイル10内を挿通している。コア12の両方の
端面12c,12dが、ヨーク14を吸引する部分であ
る。サブコア22は、逆U字状を呈し、その一部がサブ
コイル20内を挿通している。すなわち、サブコア22
の両方の端面22c,22dが、ヨーク14を吸引する
部分である。コア12の両方の端面12c,12dとサ
ブコア22の両方の端面22c,22dとは、ヨーク1
4を介して対向している。
【0023】次に、本発明に係る印字ヘッドの動作を説
明する。
【0024】図1に示す状態において、コイル10へ通
電すると、コイル10に磁束が発生する。すると、コア
12が、スプリング16の復元力に抗して、ヨーク14
を吸引する。これにより、ヨーク14の先端14aに固
定されたプリントピン18が、矢印A1方向へ移動して
インクリボンRを介して用紙Pを叩き、画像形成等の印
字がなされる。
【0025】続いて、コイル10への通電を断つと共に
サブコイル20へ通電することにより、コア12により
吸引されたヨーク14をサブコア22が強制的に矢印A
2方向へ引き戻す。サブコイル20への通電を断つこと
により、ヨーク14は図1に示す状態に戻る。
【0026】このように、プリントピン18の復帰は、
スプリング16の復元力ではなくサブコア22の吸引力
を用いているので、スプリング16は復元力の小さなも
のでよい。したがって、コイル10へ通電してからプリ
ントピン18が用紙Pを叩くまでの時間を、消費電力を
増大させることなく短縮することが可能である。また、
プリントピン18の復帰は、サブコア22の吸引力を用
いることより、スプリング16の固有振動の影響を受け
ないので、高速化が可能である。
【0027】図2は、本発明に係る印字ヘッドの一実施
例における動作を示すタイムチャートである。図2で
は、コイル10及びサブコイル20の通電タイミングを
示すと共に、プリントピン18の印字動作を示してい
る。
【0028】コイル10への通電を開始すると、一定の
遅れ時間後にプリントピン18が印字を開始する。コイ
ル10への通電を終了した後、サブコイル20へ通電を
開始すると、プリントピン18は速やかに印字を停止す
る。このように、コイル10への通電によりコア12が
ヨーク14を吸引してから、サブコイル20への通電に
よりサブコア22がヨーク14を引き戻すまでの時間t
1をいろいろと選択することにより、プリントピン18
が用紙Pを叩く時間t2を変化させる。時間t2は、応
答速度に優れた本発明に係る印字ヘッドを用いているこ
とにより、従来にはない細やかな制御が可能である。こ
れにより、印字圧を細やかに変化させることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る印字
ヘッドによれば、コイルへの通電によりヨークを吸引す
る位置にコアを設けると共にコアにより吸引されたヨー
クをサブコイルへの通電により引き戻す位置にサブコア
を設けることにより、次のように応答速度及び多階調表
を向上できるという効果を奏する。
【0030】スプリングの復元力を小さくできる。し
たがって、コイルへ通電してからプリントピンが用紙を
叩くまでの動作を、消費電力を増大させることなく高速
化できる。
【0031】プリントピンが復帰する動作は、スプリ
ングの固有振動の影響を受けないので、高速化できる。
【0032】 応答速度に優れているので、コイル及び
サブコイルへの通電を制御してプリントピンが用紙を叩
く時間を細かに変化させることにより、精細な階調を有
する多階調表現を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印字ヘッドの一実施例を示す側面
図である。
【図2】本発明に係る印字ヘッドの一実施例における動
を示すタイムチャートである。
【図3】従来の印字ヘッドの一例を示す側面図である。
【符号の説明】
10 コイル 12 コア 14 ヨーク 16 スプリング 18 プリントピン 20 サブコイル 22 サブコア R インクリボン P 用紙

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体から成るヨークと、このヨークを
    揺動自在に支持するスプリングと、前記ヨークに設けら
    れたプリントピンと、コイルと、このコイル内に挿通し
    て設けられると共に磁性体から成るコアとを備え、この
    コアは、前記コイルへの通電により前記ヨークを吸引す
    る位置に設けられた、ドットインパクトプリンタの印字
    ヘッドにおいて、 サブコイルと、このサブコイル内に挿通して設けられる
    と共に磁性体から成るサブコアとを備え、このサブコア
    は、前記コアにより吸引された前記ヨークを前記サブコ
    イルへの通電により引き戻す位置に設けられ、前記コア
    と前記サブコアとは前記ヨークを挟んで対向し 前記コイルへの通電により前記コアが前記ヨークを吸引
    してから、前記サブコイルへの通電により前記サブコア
    が前記ヨークを引き戻すまでの時間を変化させることに
    より、印字濃度を変化させる ことを特徴とする、ドット
    インパクトプリンタの印字ヘッド。
JP5247565A 1993-09-03 1993-09-03 ドットインパクトプリンタの印字ヘッド Expired - Lifetime JP2580977B2 (ja)

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Effective date: 19960924