JP2580937B2 - 乗用型田植機 - Google Patents

乗用型田植機

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JP2580937B2
JP2580937B2 JP4248701A JP24870192A JP2580937B2 JP 2580937 B2 JP2580937 B2 JP 2580937B2 JP 4248701 A JP4248701 A JP 4248701A JP 24870192 A JP24870192 A JP 24870192A JP 2580937 B2 JP2580937 B2 JP 2580937B2
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JP
Japan
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engine
vehicle body
transmission
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transmission case
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JP4248701A
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石田  伊佐男
正文 佐伯
喜八郎 長谷
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、乗用型田植機における
走行車体の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、小型の乗用型田植機として、1輪
の前輪および2輪の後輪を有し、この前輪と後輪の間の
機体にエンジンを搭載し、該エンジンの上方に操縦座席
を設けて作業者が乗車して運転操縦できる走行車体に、
田植作業部を昇降リンクを介して昇降可能に装着したも
のが、例えば特開昭56−88712号公報により知ら
れている。この先行技術の乗用型田植機においては、機
体フレームの前部にアーム式ハンドルにより舵取りを行
う前輪を設け、機体フレームの左右両側に一対のチエン
ケースの基部を枢着してチエンケースの後部に後輪を軸
支し、機体フレームの後部に田植作業部を昇降可能に装
着した昇降リンクの昇降操作を、手動によって行うよう
にしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このため、小型でコン
パクトな乗用型田植機であり、かつ操縦操作に特徴を有
していながらも、機体の重量バランスが十分にとれてお
らず、走行性が不安定であり、また、田植作業部の昇降
操作に大きな力を要し、エンジン上方に操縦座席を直接
設けているので、操縦者にエンジンの排熱や排ガスが悪
影響を与え、走行車体は外装部材で覆われていないの
で、操縦者に泥が飛んだり、畦畔から乗り降りができな
い、という問題点があった。本発明は、上記の問題点を
解決することを目的になされたものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、前輪および後輪を有し作業者が乗車して
運転操縦できる走行車体の後部に、田植作業部を昇降可
能に装備してなる田植機であって、上記走行車体の前輪
車軸と後輪車軸と間にエンジンを配置し、該エンジンの
後方を開放して走行車体の上側を外装部材により覆い、
上記外装部材のエンジン上側部上に座席を設け、外装部
材のエンジン前側部分は、エンジン上側部分より高さが
低いステップ部とし、外装部材の後端部分は、上記ステ
ップ部の高さより高くなるように構成してなることを特
徴とする。 【0005】 【作用】上記の構成によって本発明の乗用型田植様は、
以下の作用を行う。 エンジンが前輪と後輪との間に配置され、該エンジ
ンの後方を開放しているので、走行車体の前後長が短く
なり、田植作業部を装着した状態でも小さい半径で旋回
する。 走行車体を外装部材で覆い、そのエンジン上側部上
に座席を設けているので、作業者に泥が掛からない。 外装部材の前側部分は高さが低いステップ部となっ
ているので、走行車体の前側から容易に乗り降りでき
る。 外装部材の後端部分は、ステップ部の高さより高く
したので、エンジンの排熱および排ガスが車体後方に排
出され、操縦者に悪影響を与えない。 【0006】 【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図面において、図1および図2
は本発明による乗用型田植機の全体を示す側面図および
平面図であって、図中Aは走行車体、Bはその後部に装
備された田植作業部である。 【0007】走行車体Aは、前輪2と後輪3の間にトラ
ンスミッションケース1が配置され、本発明ではこのミ
ッションケース1を母体として、その前部中央より前方
斜め上方へ向けて前輪伝動フレーム4が延設してあり、
この伝動フレーム4の前端部に、前輪2が、支持腕とな
る伝動ケース5を介してステアリング可能に支持されて
いる。 【0008】また、上記トランスミッションケース1に
は、その両側より、後方でかつ僅か斜め下方に向けて左
右一対の後輪伝動ケース6が、ミッションケース1に対
して平面門形をなすように二股状に延設してあり、その
各ケース6の後端部に後輪3がそれぞれ軸支されてい
る。 【0009】しかしてトランスミッションケース1を母
体として、これより前後に延設される前輪伝動フレーム
4、後輪伝動ケース6,6によって、側面視が先上がり
状態で、平面視が前輪伝動フレーム4が前側に突出し、
トランスミッションケース1の両側端から後輪伝動ケー
ス6が後方に二股状に突出する状態の機体フレームが構
成される。そして、これら前輪伝動フレーム4および後
輪伝動ケース6の内部には、それぞれ後述する前輪駆動
用伝動系、後輪駆動用伝動系が内装されて、前輪2およ
び後輪3に回転駆動力が伝達されるよう構成されてい
る。 【0010】後輪伝動ケース6は、前記したようにミッ
ションケース1に対して平面門形をなすような二股形態
に配置構成されるもので、この左右の後輪伝動ケース
6,6に跨がって、図2,図3から明らかなように両伝
動ケース6,6間に架設部材7が橋架されており、さら
に、この架設部材7とトランスミッションケース1とに
跨がって、即ち前輪2の車軸と後輪3の車軸との間に、
エンジン台8が取付けられていて、この上にエンジン9
が搭載されている。また、架設部材7には、その上面に
左右一対の支柱からなるリンクフレーム10が立設され
ており、このリンクフレーム10の上端位置から、エン
ジン9およびミッションケース1の上方を通って前輪伝
動フレーム4の前端上部に跨がるように鞍形の座席11
が配設されている。 【0011】しかしてエンジン9は、その前側がミッシ
ョンケース1および前輪伝動フレーム4により、側部が
左右一対の後輪伝動ケース6,6により、上側が前後に
延びる座席11により、さらに、後側が架設部材7とリ
ンクフレーム10とにより、四方が囲まれた形態とな
る。そして、エンジン9に付属する燃料タンク12が、
座席11の後部下側に位置するよう配置され、また座席
11の左右には、外装部材であるフェンダー13が設け
てあり、この左右のフェンダー13に連続して座席11
の前方下位位置には左右にステッププレート14が設け
られていて、作業者はこのステッププレート14上に足
を載せて座席11に着座でき、また車体前側から乗り降
りできるようになっている。さらに、座席11に搭乗し
て運転操縦が行なえるように、前輪伝動フレーム4の前
端部には、その上方に操縦ハンドル15がハンドル軸1
6を介して軸支され、このハンドル操作により前輪2の
かじ取りが行なえるようになっている。 【0012】走行車体Aには、前記リンクフレーム10
に、平行四辺形の上側リンク杆17、下側リンク杆18
を介して田植作業部Bが装着されており、上側リンク杆
17の端部に設けられた揺動アーム19に、前記エンジ
ン9の側方に配設された油圧シリンダ20のピストンロ
ッド先端が連繋されていて、ピストンの伸縮によりリン
ク杆17,18の各後端部が上下に移動して田植作業部
Bを昇降動作させ得るようになっている。 【0013】田植作業部Bは、従来周知のものと同様の
構造のもので、左右方向に所定のストロークで往復移動
する苗載せ台21と、この苗載せ台21の苗取出口に対
向して配設される植込体22とを有し、かつ下側にはフ
ロート23を備えていて、田面上を滑走し得るよう構成
されたもので、そのセンタフロート23a上には従来の
田植機にみられるようにフロートの上下動に応動して切
換え動作される油圧の切換バルブ24が設けられ、例え
ば耕盤の凹凸により走行車体Aが傾動した際に、その切
換えバルブ24により前記走行車体A側の油圧シリンダ
20を作動させ、田植作業部Bを上下動させて、田植作
業部Bが常時田面を基準として滑走し得るように構成さ
れている。 【0014】なお、この実施例における乗用田植機の伝
動系は、例えば図4に示すように、エンジン9の出力軸
からベルト伝動系25,26を介してトランスミッショ
ン伝動系27および油圧ポンプ28(該油圧ポンプは油
圧シリンダ20に圧油を供給するもの)へ動力伝達し、
またトランスミッション伝動系27では公知のように変
速歯車列を経て、これから前輪伝動フレーム4内に内装
された前輪駆動用伝動系29を介して前輪2へ、また後
輪伝動ケース6内に内装された後輪駆動用伝動系30を
介して後輪3へ、それぞれ動力伝達される。またトラン
スミッション伝動系27より、別の田植作業部駆動用伝
動系31が動力分岐されて後方へ延び、田植作業部Bの
苗載せ台横移動機構32、植込体駆動機構33等に動力
伝動されるものである。 【0015】上記のような走行車体Aの構成では、 トランスミッションケ−ス1およびこれより前後に
延設される前輪伝動フレ−ム4、後輪伝動ケ−ス6、後
輪伝動ケ−ス6,6を連結する架設部材7が機体フレ−
ムを兼ねるので、フレ−ム構成が簡略化されると共に、
比較的重量の重いトランスミッションケ−ス1が走行車
体の前後方向中央でかつ低位置に配置されるところか
ら、機体の重量バランスが良好となり、安定した走行性
が得られる。 【0016】 また、エンジン9は、トランスミッシ
ョンケ−ス1に対して平面門形に配置構成される左右一
対の後輪伝動ケ−ス6,6間(つまり前輪2の車軸と後
輪3の車軸との間)に配置され、その左右の後輪伝動ケ
−ス6,6間に生じる空間を利用してエンジン9を配置
した構成であるから、デットスペ−スを利用してエンジ
ンを配置でき、しかもエンジン9は、側面から見て後輪
伝動ケ−ス6で遮られるような位置まで、その配置位置
を下げることが可能で、低位置に配置することができ
る。 【0017】 さらに、エンジン9は、その前側がト
ランスミッションケ−ス1および前輪伝動フレ−ム4に
より、上側が前後に延びる座席11により、左右側部が
後輪伝動ケ−ス6により、さらに後部が架設部材7およ
びリンクフレ−ム10により、四方が囲まれた空間に配
置されるから、エンジンの保護効果が高く、また、上記
前後左右の枠組みによりリンクフレ−ム10の支持強度
も高められ、田植作業部Bを装着するリンクフレ−ム部
の剛性を高めることができる。 【0018】 さらにまた、前輪2と後輪3との間の
機体にエンジン9を搭載し、エンジン9の側方に配設し
たシリンダ機構(油圧シリンダ20)により揺動アーム
19を介して上下リンク杆17,18を回動して田植作
業部Bを昇降させ、エンジン9の上方に座席11を設け
たので、機体の前後長さが短くなり機体がコンパクト化
され、軽量化が図られると共に、機体の圃場端における
旋回時の操作性が向上する。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように本発明の乗用型田植
機によれば、以下の効果を奏することができる。 走行車体の前輪車軸と後輪車軸と間にエンジンを配
置し、該エンジンの後方を開放しているので、走行車体
の後部に昇降装置を介して田植作業部を装着した状態で
も機体の前後長を短くすることができ、圃場端で小さい
半径で旋回することができる。またエンジンなどの重量
物が低く設置できることにより、全体として走行車体、
田植機の重心を大巾に下げることができ、重量バランス
がよく、走行の安定性を向上することができると共に、
機体の小型化が容易となる。 【0020】 走行車体の上側を外装部材により覆
い、この外装部材のエンジン上側部上に座席を設けたの
で、走行車体が水田を走行する際に前輪および後輪によ
りはね上げられる泥が操縦者に掛かるのが防止される。 外装部材のエンジン上側部上に座席を設け、外装部
材のエンジン前側部分は、エンジン上側部分より高さが
低いステップ部としているので、操縦者は車体前側から
容易に乗り降りでき、畦畔からの苗供給が容易に行え、
また、車体低位置に座って操縦することができる。 外装部材の後端部分は、ステップ部の高さより高く
しているので、エンジンの排熱および排ガスは車体後方
に排出され、操縦者に悪影響を与えることがない。 【0021】なお、上記実施例では、後輪伝動ケース6
がミッションケース1に対して固定されている場合を示
したが、この後輪伝動ケース6は前端側を枢支点として
上下にスイング可能にして後車輪3を耕盤の凹凸に沿っ
て走行できるようにしてもよい。この場合、架設部材7
は上記後輪伝動ケース6には接続されない。また、この
実施例における前輪2は1輪で三輪型の乗用型田植機を
示したが、本発明は四輪型の乗用型田植機に適用できる
こと勿論である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例による乗用型田植機の全体の
側面図である。 【図2】同平面図である。 【図3】走行車体の部分背面図である。 【図4】伝動系の概略図である。 【符号の説明】 A 走行車体 B 田植作業部 1 トランスミッションケース 2 前輪 3 後輪 4 前輪伝動フレーム 5 伝動ケース 6 後輪伝動ケース 7 架設部材 8 エンジン台 9 エンジン 10 リンクフレーム 11 座席 12 燃料タンク 13 フェンダー(外装部材) 14 ステッププレート(外装部材) 15 操縦ハンドル 16 ハンドル軸 17 上側リンク杆 18 下側リンク杆 19 揺動アーム 20 油圧シリンダ 21 苗載せ台 22 植込体 23 フロート 24 切換バルブ 25,26 ベルト伝動系 27 トランスミッション伝動系 28 油圧ポンプ 29 前輪駆動用伝動系 30 後輪駆動用伝動系 31 田植作業部駆動用伝動系 32 苗載せ台横移動機構 33 植込体駆動機構

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 前輪および後輪を有し作業者が乗車して運転操縦できる
    走行車体の後部に、田植作業部を昇降可能に装備してな
    る田植様であって、 上記走行車体の前輪車軸と後輪車軸と間にエンジンを配
    置し、該エンジンの後方を開放して走行車体の上側を外
    装部材により覆い、 上記外装部材のエンジン上側部上に座席を設け、外装部
    材のエンジン前側部分は、エンジン上側部分より高さが
    低いステップ部とし、外装部材の後端部分は、上記ステ
    ップ部の高さより高くなるように構成してなることを特
    徴とする乗用型田植機。
JP4248701A 1992-08-25 1992-08-25 乗用型田植機 Expired - Lifetime JP2580937B2 (ja)

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