JP2580683Y2 - 磁性固定具 - Google Patents
磁性固定具Info
- Publication number
- JP2580683Y2 JP2580683Y2 JP5246593U JP5246593U JP2580683Y2 JP 2580683 Y2 JP2580683 Y2 JP 2580683Y2 JP 5246593 U JP5246593 U JP 5246593U JP 5246593 U JP5246593 U JP 5246593U JP 2580683 Y2 JP2580683 Y2 JP 2580683Y2
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- Japan
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- magnetic
- permanent magnet
- yoke
- fixture
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、永久磁石、および永久
磁石を抱持して磁気吸引力を強化するためのヨークを有
する磁性固定具に関する。
磁石を抱持して磁気吸引力を強化するためのヨークを有
する磁性固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、冷蔵庫、スチール机などの表
面に紙などの物質を挟持し、吸着させて固定したり、吊
下げ部を形成してタオルなどの物体を吊下げるために用
いられる永久磁石を用いた磁性固定具がある。そのよう
な先行技術を開示した考案として、実公昭61−856
6号公報が掲げられる。図6は、先行技術の磁性吊下げ
具1の断面図である。このような先行技術の実施例で
は、図6に示されるように、永久磁石5の端面5aより
もヨーク4の側端面4aの方が突出して吸着面が凹状に
なっている。吸着されるべき磁性体の表面に損傷防止材
6を介して磁力によって吸着接触されるのは、ヨーク4
の側端面4aのみである。
面に紙などの物質を挟持し、吸着させて固定したり、吊
下げ部を形成してタオルなどの物体を吊下げるために用
いられる永久磁石を用いた磁性固定具がある。そのよう
な先行技術を開示した考案として、実公昭61−856
6号公報が掲げられる。図6は、先行技術の磁性吊下げ
具1の断面図である。このような先行技術の実施例で
は、図6に示されるように、永久磁石5の端面5aより
もヨーク4の側端面4aの方が突出して吸着面が凹状に
なっている。吸着されるべき磁性体の表面に損傷防止材
6を介して磁力によって吸着接触されるのは、ヨーク4
の側端面4aのみである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】先行技術によれば、磁
力によって吸着接触される面積が少ないため、摩擦力が
小さくなり、重い荷重を吊下げると、吸着したまますべ
って固定具の位置が変位する恐れがある。永久磁石を単
体で固定具として使用する場合にも、永久磁石の表面は
硬質で摩擦力が小さいので、同様な不具合がある。
力によって吸着接触される面積が少ないため、摩擦力が
小さくなり、重い荷重を吊下げると、吸着したまますべ
って固定具の位置が変位する恐れがある。永久磁石を単
体で固定具として使用する場合にも、永久磁石の表面は
硬質で摩擦力が小さいので、同様な不具合がある。
【0004】本考案の目的は、大きな加重に対しても、
大きな摩擦力を発生することができて変位しにくい磁性
固定具を提供することである。
大きな摩擦力を発生することができて変位しにくい磁性
固定具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、磁性体の表面
に、永久磁石の一方磁極面を対抗させ、永久磁石の他方
磁極面からの磁束をその磁性体表面にヨークを介して導
く磁性固定具において、永久磁石の前記一方磁極面に
は、永久磁石よりも軟質な表面層が、前記ヨークの端面
よりも磁性体の表面側に突出するように形成されること
を特徴とする磁性固定具である。
に、永久磁石の一方磁極面を対抗させ、永久磁石の他方
磁極面からの磁束をその磁性体表面にヨークを介して導
く磁性固定具において、永久磁石の前記一方磁極面に
は、永久磁石よりも軟質な表面層が、前記ヨークの端面
よりも磁性体の表面側に突出するように形成されること
を特徴とする磁性固定具である。
【0006】
【作用】本考案に従えば、磁性体の表面に対抗する永久
磁石の一方磁極面に、永久磁石よりも軟質な表面層を、
永久磁石の他方磁極面からの磁束を磁性体表面に導くヨ
ークの端面よりも突出するように形成する。したがっ
て、永久磁石の前記一方磁極面が対抗する磁性体の表面
に、永久磁石およびヨークの端面が直接接触することな
く、軟質な表面層を介して接触するので、磁性体の表面
が永久磁石によって損傷することを防止することができ
る。また表面層全体が磁性体の表面に接触するため、磁
性体の表面との吸着接触される面積を大きくして大きな
摩擦力を発生し、大きな荷重に対しても変位しにくい磁
性固定具を提供することができる。
磁石の一方磁極面に、永久磁石よりも軟質な表面層を、
永久磁石の他方磁極面からの磁束を磁性体表面に導くヨ
ークの端面よりも突出するように形成する。したがっ
て、永久磁石の前記一方磁極面が対抗する磁性体の表面
に、永久磁石およびヨークの端面が直接接触することな
く、軟質な表面層を介して接触するので、磁性体の表面
が永久磁石によって損傷することを防止することができ
る。また表面層全体が磁性体の表面に接触するため、磁
性体の表面との吸着接触される面積を大きくして大きな
摩擦力を発生し、大きな荷重に対しても変位しにくい磁
性固定具を提供することができる。
【0007】
【実施例】図1は、本考案の一実施例の磁性固定具11
を示す側面図である。断面がコ状の鉄系金属から成るヨ
ーク14の凹部に、永久磁石15を抱持、吸着させて接
着剤などで固定し、ゴムや樹脂などを使った軟質材料で
形成される損傷防止材16が表面層を形成して、永久磁
石15の端面15aに貼着されている。永久磁石15を
ヨーク14に抱持させるとき、永久磁石15の側面15
bと、ヨーク14の内側面14bとの間には間隔Sを取
る。磁性体の表面に永久磁石の一方磁極面である端面1
5aを対抗させて磁性固定具11を使用する。永久磁石
15の他方磁極面である底面から出た磁束が、ヨーク1
4の側端面14aを介して磁性体表面に導かれるので、
永久磁石15のみの場合よりも磁力を増大させている。
を示す側面図である。断面がコ状の鉄系金属から成るヨ
ーク14の凹部に、永久磁石15を抱持、吸着させて接
着剤などで固定し、ゴムや樹脂などを使った軟質材料で
形成される損傷防止材16が表面層を形成して、永久磁
石15の端面15aに貼着されている。永久磁石15を
ヨーク14に抱持させるとき、永久磁石15の側面15
bと、ヨーク14の内側面14bとの間には間隔Sを取
る。磁性体の表面に永久磁石の一方磁極面である端面1
5aを対抗させて磁性固定具11を使用する。永久磁石
15の他方磁極面である底面から出た磁束が、ヨーク1
4の側端面14aを介して磁性体表面に導かれるので、
永久磁石15のみの場合よりも磁力を増大させている。
【0008】注目すべきは、永久磁石15の端面15a
およびヨーク14の側端面14aが同一平面上に位置
し、損傷防止材16が厚さtだけ上記平面上よりも突出
していることである。したがって、冷蔵庫やスチール机
などの磁性体に磁性固定具11を吸着させた際、損傷防
止材16を介して永久磁石15の端面15a全体が磁性
体に接触するので、磁性体の表面との接触面積が大きく
なり、摩擦抵抗が大きくなって、重い物質を挟持させた
場合でも変位しにくく確実に固定することができる。さ
らに、厚さtだけ損傷防止材16が突出しているため、
ヨーク14が磁性体に接触して磁性体の表面を損傷する
ことを防ぐことができる。表面層を形成する損傷防止材
16として、摩擦抵抗の大きな材料を用いれば、より変
位しにくい固定具を提供することができる。また、表面
層として、粘着テープや、摩擦抵抗の大きい塗装膜を用
いてもよいし、ゴムなどの軟質材料に磁石の粉を混合さ
せれば吸着力をより強力にすることができる。
およびヨーク14の側端面14aが同一平面上に位置
し、損傷防止材16が厚さtだけ上記平面上よりも突出
していることである。したがって、冷蔵庫やスチール机
などの磁性体に磁性固定具11を吸着させた際、損傷防
止材16を介して永久磁石15の端面15a全体が磁性
体に接触するので、磁性体の表面との接触面積が大きく
なり、摩擦抵抗が大きくなって、重い物質を挟持させた
場合でも変位しにくく確実に固定することができる。さ
らに、厚さtだけ損傷防止材16が突出しているため、
ヨーク14が磁性体に接触して磁性体の表面を損傷する
ことを防ぐことができる。表面層を形成する損傷防止材
16として、摩擦抵抗の大きな材料を用いれば、より変
位しにくい固定具を提供することができる。また、表面
層として、粘着テープや、摩擦抵抗の大きい塗装膜を用
いてもよいし、ゴムなどの軟質材料に磁石の粉を混合さ
せれば吸着力をより強力にすることができる。
【0009】図2は本考案の他の実施例の磁性固定具2
1を示す側面図であり、図3は図2の切断面線Aで切断
した断面図である。本実施例で注目される点は、損傷防
止材26で永久磁石15の端面15a、側面15cおよ
びヨーク14の底面14cの一部が被覆されていること
である。したがって、永久磁石15の底面とヨーク14
とを接着する手間を省くことができ、さらに永久磁石1
5の側面15cも保護することができる。永久磁石15
およびヨーク14が損傷防止材16に抱持されて固定さ
れるため、本実施例によっても前述の実施例と同様に、
磁性体との接触面積を大きくして変位しにくい磁性固定
具21を提供することができる。
1を示す側面図であり、図3は図2の切断面線Aで切断
した断面図である。本実施例で注目される点は、損傷防
止材26で永久磁石15の端面15a、側面15cおよ
びヨーク14の底面14cの一部が被覆されていること
である。したがって、永久磁石15の底面とヨーク14
とを接着する手間を省くことができ、さらに永久磁石1
5の側面15cも保護することができる。永久磁石15
およびヨーク14が損傷防止材16に抱持されて固定さ
れるため、本実施例によっても前述の実施例と同様に、
磁性体との接触面積を大きくして変位しにくい磁性固定
具21を提供することができる。
【0010】図4は本考案のさらに他の実施例の磁性固
定具31の分解斜視図であり、図5は磁性固定具31の
側方から見た断面図である。有底円筒形のヨーク34の
底面に円柱状の永久磁石35の底面を接着し、キャップ
状に形成された損傷防止材36を、ヨーク34の内側面
34bと、永久磁石35の側面35bとの隙間に嵌合さ
せる。このとき、永久磁石35の端面35aおよびヨー
ク34の側端面34aを含む平面上よりも損傷防止材3
6は突出するので、永久磁石の端面35a全体が損傷防
止材36の表面を介して磁性体の表面と接触し、接触面
積を大きくして大きな摩擦力を発生し、大きな荷重に対
しても変位しにくくなり、またヨーク34および永久磁
石35が直接磁性体に接触することを防止して磁性体の
損傷を防ぐことができる。
定具31の分解斜視図であり、図5は磁性固定具31の
側方から見た断面図である。有底円筒形のヨーク34の
底面に円柱状の永久磁石35の底面を接着し、キャップ
状に形成された損傷防止材36を、ヨーク34の内側面
34bと、永久磁石35の側面35bとの隙間に嵌合さ
せる。このとき、永久磁石35の端面35aおよびヨー
ク34の側端面34aを含む平面上よりも損傷防止材3
6は突出するので、永久磁石の端面35a全体が損傷防
止材36の表面を介して磁性体の表面と接触し、接触面
積を大きくして大きな摩擦力を発生し、大きな荷重に対
しても変位しにくくなり、またヨーク34および永久磁
石35が直接磁性体に接触することを防止して磁性体の
損傷を防ぐことができる。
【0011】本考案の各実施例では、永久磁石15,3
5の端面15a,35aと、ヨーク14,34の側端面
14a,34aを同じ高さにし、損傷防止材16,2
6,36を突出させたが、永久磁石の端面15a,35
aをヨークの側端面14a,34aよりも突出させるこ
とにしてもよい。また、本考案の各実施例のように、永
久磁石単体で磁性固定具として使用してもよいし、吊下
げ部などを設けた容器に入れて使用してもよい。
5の端面15a,35aと、ヨーク14,34の側端面
14a,34aを同じ高さにし、損傷防止材16,2
6,36を突出させたが、永久磁石の端面15a,35
aをヨークの側端面14a,34aよりも突出させるこ
とにしてもよい。また、本考案の各実施例のように、永
久磁石単体で磁性固定具として使用してもよいし、吊下
げ部などを設けた容器に入れて使用してもよい。
【0012】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、永久磁石
の一方磁極面に、永久磁石よりも軟質材料で作成される
表面層がヨークの端面よりも突出するように形成される
ので、磁性体の表面がヨークおよび永久磁石によって損
傷することを防止することができ、大きな摩擦力を発生
して、大きな荷重に対しても変位しにくい磁性固定具を
提供することができる。
の一方磁極面に、永久磁石よりも軟質材料で作成される
表面層がヨークの端面よりも突出するように形成される
ので、磁性体の表面がヨークおよび永久磁石によって損
傷することを防止することができ、大きな摩擦力を発生
して、大きな荷重に対しても変位しにくい磁性固定具を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の磁性固定具11を示す側面
図である。
図である。
【図2】本考案の他の実施例の磁性固定具21を示す側
面図である。
面図である。
【図3】図2の切断面線Aで切断した断面図である。
【図4】本考案のさらに他の実施例の磁性固定具31の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図5】磁性固定具31の側方から見た断面図である。
【図6】従来技術の磁性吊下げ部1の断面図である。
11,21,31 磁性固定具 4,14,34 ヨーク 5,15,35 永久磁石 6,16,26,36 損傷防止材 14a,34a 側端面 14b,34b 内側面 15a,35a 端面 15b,35b,15c 側面
Claims (1)
- 【請求項1】 磁性体の表面に、永久磁石の一方磁極面
を対抗させ、永久磁石の他方磁極面からの磁束をその磁
性体表面にヨークを介して導く磁性固定具において、 永久磁石の前記一方磁極面には、永久磁石よりも軟質な
表面層が、前記ヨークの端面よりも磁性体の表面側に突
出するように形成されることを特徴とする磁性固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5246593U JP2580683Y2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 磁性固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5246593U JP2580683Y2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 磁性固定具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722507U JPH0722507U (ja) | 1995-04-21 |
JP2580683Y2 true JP2580683Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=12915474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5246593U Expired - Fee Related JP2580683Y2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 磁性固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580683Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4855000B2 (ja) * | 2005-07-21 | 2012-01-18 | 株式会社マグナ | 磁石製品 |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP5246593U patent/JP2580683Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0722507U (ja) | 1995-04-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |