JP2580483Y2 - 自動車床敷用カーペット - Google Patents
自動車床敷用カーペットInfo
- Publication number
- JP2580483Y2 JP2580483Y2 JP1991105850U JP10585091U JP2580483Y2 JP 2580483 Y2 JP2580483 Y2 JP 2580483Y2 JP 1991105850 U JP1991105850 U JP 1991105850U JP 10585091 U JP10585091 U JP 10585091U JP 2580483 Y2 JP2580483 Y2 JP 2580483Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- felt
- layer
- carpet
- felt layer
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Carpets (AREA)
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は自動車床敷用カーペッ
トに関するものである。
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、自動車床敷用カーペットには例
えばポリエステル繊維とポリプロピレン繊維とを7:3
重量比に混合した剛性フェルトが裏打ちされている。
えばポリエステル繊維とポリプロピレン繊維とを7:3
重量比に混合した剛性フェルトが裏打ちされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら上記剛
性フェルトは遮音性の点で満足されるものとは云えず、
更に剛性フェルトにホットメルトシートを介して通常の
フェルトを貼着して遮音性の向上を図らねばならないの
でコストアップになる。
性フェルトは遮音性の点で満足されるものとは云えず、
更に剛性フェルトにホットメルトシートを介して通常の
フェルトを貼着して遮音性の向上を図らねばならないの
でコストアップになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記従来の課
題を解決するための手段として、低軟化点繊維と通常の
繊維との混合フェルト層(2)と、通常の繊維のフェル
ト層(3)とを積層しニードリングによって結合した二
層フェルト(1)を通常の繊維のフェルト層(3)を上
にしてカーペット本体(4)に裏打ちし、該二層フェル
ト(1)の混合フェルト層(2)下面は自動車床(5)
のビード形状(5A)に適嵌密着する形状に成形されて
いる自動車床敷用カーペット(7)を提供するものであ
る。
題を解決するための手段として、低軟化点繊維と通常の
繊維との混合フェルト層(2)と、通常の繊維のフェル
ト層(3)とを積層しニードリングによって結合した二
層フェルト(1)を通常の繊維のフェルト層(3)を上
にしてカーペット本体(4)に裏打ちし、該二層フェル
ト(1)の混合フェルト層(2)下面は自動車床(5)
のビード形状(5A)に適嵌密着する形状に成形されて
いる自動車床敷用カーペット(7)を提供するものであ
る。
【0005】
【作用】 本考案の自動車床敷用カーペット(7)のカ
ーペット本体(4)に裏打ちされる二層フェルト(1)
においては、混合フェルト層(2)と通常フェルト層
(3)とがニードリングによって結合される。混合フェ
ルト層(2)と通常繊維のフェルト層(3)とをニード
リングによって結合すると、該混合フェルト層(2)の
低軟化点繊維が部分的に通常繊維のフェルト層(3)に
食い込み絡合し、加熱冷間成形あるいは加熱成形時に該
低軟化点繊維がフェルト層(3)内に融着し、その結果
ホットメルトシート層等を存在させなくても、該混合フ
ェルト層(2)と該通常繊維のフェルト層(3)とは強
固に結合される。 したがって該二層フェルト(1)にお
いては、ホットメルトシート層等が介在しないので、混
合フェルト層(2)に内在する低軟化点繊維の粘弾性に
よる振動数低減作用と内包される空気による吸音効果、
更に通常フェルト層(3)に内包される空気による吸音
効果とが効率的に相乗され、優れた遮音効果が得られ
る。また混合フェルト層(2)は含有する低軟化点繊維
によってカーペット(7)に剛性を与え、また該混合フ
ェルト層(2)に成形性を与え、該二層フェルト(1)
の加熱成形時に該低軟化点繊維が軟化して、自動車床
(5)のビード形状(5A)に適嵌するような複雑形状
あるいは深絞り形状でも容易にかつ正確に成形すること
が可能となる。 このようにして本考案では二層フェルト
(1)の下面に自動車床(5)のビード形状(5A)に
適嵌する形状を正確に付与でき、また混合フェルト層
(2)は成形後も軟質を維持しているので、該二層フェ
ルト(1)の下面は自動車床に完全に密着する。
ーペット本体(4)に裏打ちされる二層フェルト(1)
においては、混合フェルト層(2)と通常フェルト層
(3)とがニードリングによって結合される。混合フェ
ルト層(2)と通常繊維のフェルト層(3)とをニード
リングによって結合すると、該混合フェルト層(2)の
低軟化点繊維が部分的に通常繊維のフェルト層(3)に
食い込み絡合し、加熱冷間成形あるいは加熱成形時に該
低軟化点繊維がフェルト層(3)内に融着し、その結果
ホットメルトシート層等を存在させなくても、該混合フ
ェルト層(2)と該通常繊維のフェルト層(3)とは強
固に結合される。 したがって該二層フェルト(1)にお
いては、ホットメルトシート層等が介在しないので、混
合フェルト層(2)に内在する低軟化点繊維の粘弾性に
よる振動数低減作用と内包される空気による吸音効果、
更に通常フェルト層(3)に内包される空気による吸音
効果とが効率的に相乗され、優れた遮音効果が得られ
る。また混合フェルト層(2)は含有する低軟化点繊維
によってカーペット(7)に剛性を与え、また該混合フ
ェルト層(2)に成形性を与え、該二層フェルト(1)
の加熱成形時に該低軟化点繊維が軟化して、自動車床
(5)のビード形状(5A)に適嵌するような複雑形状
あるいは深絞り形状でも容易にかつ正確に成形すること
が可能となる。 このようにして本考案では二層フェルト
(1)の下面に自動車床(5)のビード形状(5A)に
適嵌する形状を正確に付与でき、また混合フェルト層
(2)は成形後も軟質を維持しているので、該二層フェ
ルト(1)の下面は自動車床に完全に密着する。
【0006】 本考案の自動車床敷用カーペットのカー
ペット本体の裏打ち材として用いられる二層フェルトは
上記したように低軟化点繊維と通常の繊維との混合フェ
ルト層と、通常の繊維のフェルト層とを積層してニード
リングによって結合したものであり、該混合フェルト層
(2)に使用される低軟化点繊維とは軟化点が150℃
以下のものであり、例えばポリプロピレン繊維、ポリエ
チレン繊維等がある。また通常の繊維とは軟化点が15
0℃以上のものであり、例えばポリエステル繊維、ポリ
アミド繊維、アクリル繊維、アセテート繊維、綿繊維等
がある。
ペット本体の裏打ち材として用いられる二層フェルトは
上記したように低軟化点繊維と通常の繊維との混合フェ
ルト層と、通常の繊維のフェルト層とを積層してニード
リングによって結合したものであり、該混合フェルト層
(2)に使用される低軟化点繊維とは軟化点が150℃
以下のものであり、例えばポリプロピレン繊維、ポリエ
チレン繊維等がある。また通常の繊維とは軟化点が15
0℃以上のものであり、例えばポリエステル繊維、ポリ
アミド繊維、アクリル繊維、アセテート繊維、綿繊維等
がある。
【0007】 上記低軟化点繊維と通常の繊維とは一般
的に云って20:80〜40:60重量比で混合され、
ニードリングによって混合フェルト層とされる。混合フ
ェルト層とした後は低軟化点繊維の軟化点以上に加熱し
てアニーリングを行なうことが望ましい。上記混合フェ
ルト層は通常2〜4mm厚とされる。
的に云って20:80〜40:60重量比で混合され、
ニードリングによって混合フェルト層とされる。混合フ
ェルト層とした後は低軟化点繊維の軟化点以上に加熱し
てアニーリングを行なうことが望ましい。上記混合フェ
ルト層は通常2〜4mm厚とされる。
【0008】 通常の繊維のフェルト層(通常フェルト
層)とは上記通常の繊維をニードリングまたはフェノー
ル樹脂等のバインダーによって結着したものである。上
記通常フェルト層は通常8〜12mm厚とされる。
層)とは上記通常の繊維をニードリングまたはフェノー
ル樹脂等のバインダーによって結着したものである。上
記通常フェルト層は通常8〜12mm厚とされる。
【0009】 上記混合フェルト層と通常フェルト層と
は積層されニードリングによって結合されて二層フェル
トとなる。該二層フェルトはカーペット本体に裏打ちさ
れて使用されるが、通常は上記混合フェルト層の低軟化
点繊維の軟化点温度以上に加熱されて所定形状に成形さ
れる。
は積層されニードリングによって結合されて二層フェル
トとなる。該二層フェルトはカーペット本体に裏打ちさ
れて使用されるが、通常は上記混合フェルト層の低軟化
点繊維の軟化点温度以上に加熱されて所定形状に成形さ
れる。
【0010】
【実施例】 本考案を図1および図2に示す一実施例に
よって説明すれば、(1)は二層フェルトであり、厚み
3mmの混合フェルト層(2)と厚み10mmの通常フ
ェルト層(3)とからなり、重量は600g/m2であ
り、該混合フェルト層(2)においてはポリプロピレン
繊維とポリエステル繊維とが3:7重量比で混合され、
ニードリングで結着された後170℃,5分のアニーリ
ングが行なわれ、該通常フェルト層(3)は100%ポ
リエステル繊維をフェノール樹脂30重量%によって結
着したものである。
よって説明すれば、(1)は二層フェルトであり、厚み
3mmの混合フェルト層(2)と厚み10mmの通常フ
ェルト層(3)とからなり、重量は600g/m2であ
り、該混合フェルト層(2)においてはポリプロピレン
繊維とポリエステル繊維とが3:7重量比で混合され、
ニードリングで結着された後170℃,5分のアニーリ
ングが行なわれ、該通常フェルト層(3)は100%ポ
リエステル繊維をフェノール樹脂30重量%によって結
着したものである。
【0011】 上記二層フェルト(1)は180℃,5
分の加熱によって混合フェルト層(2)中のポリプロピ
レン繊維を軟化せしめた後、所定形状に成形され混合フ
ェルト層(2)裏面側には自動車床パネル(5)のビー
ド形状(5A)に適嵌する凹形状(2A)が形成され
る。そして上記二層フェルト(1)は通常フェルト層
(3)側を上にしてホットメルトシート(6)を介して
カーペット本体(4)に裏打ちされて自動車床敷用カー
ペット(7)となる。
分の加熱によって混合フェルト層(2)中のポリプロピ
レン繊維を軟化せしめた後、所定形状に成形され混合フ
ェルト層(2)裏面側には自動車床パネル(5)のビー
ド形状(5A)に適嵌する凹形状(2A)が形成され
る。そして上記二層フェルト(1)は通常フェルト層
(3)側を上にしてホットメルトシート(6)を介して
カーペット本体(4)に裏打ちされて自動車床敷用カー
ペット(7)となる。
【0012】 該カーペット(7)を自動車床に敷設す
ると、該カーペット(7)の裏打ち材である二層フェル
ト(1)の裏面の凹形状(2A)が自動車床パネル
(5)のビード形状(5A)に適嵌し、したがって該カ
ーペット(7)の表面からは該自動車床パネル(5)の
ビード形状(5A)が感知されなくなる。
ると、該カーペット(7)の裏打ち材である二層フェル
ト(1)の裏面の凹形状(2A)が自動車床パネル
(5)のビード形状(5A)に適嵌し、したがって該カ
ーペット(7)の表面からは該自動車床パネル(5)の
ビード形状(5A)が感知されなくなる。
【0013】 上記二層フェルト(1)を同じ厚さの通
常フェルト層および混合フェルト層の単独と遮音性につ
いて比較した結果を図2に示す。この場合カーペット
(4)としては基布として目付120g/m2のポリエ
ステル繊維にナイロンパイルをタフティングした目付3
80g/m2のものを用い、ホットメルトシートとして
1kg/m2のポリエチレンシートを裏打ちしたもので
ある。
常フェルト層および混合フェルト層の単独と遮音性につ
いて比較した結果を図2に示す。この場合カーペット
(4)としては基布として目付120g/m2のポリエ
ステル繊維にナイロンパイルをタフティングした目付3
80g/m2のものを用い、ホットメルトシートとして
1kg/m2のポリエチレンシートを裏打ちしたもので
ある。
【0014】 図2をみるとフェルト裏打ちによりカー
ペット(白丸グラフ)の遮音性は何れも向上するが、本
考案の二層フェルト(黒三角グラフ)は混合フェルト層
単独(白三角グラフ)および通常フェルト層単独(黒丸
グラフ)よりも良好な遮音性を示すことがわかる。
ペット(白丸グラフ)の遮音性は何れも向上するが、本
考案の二層フェルト(黒三角グラフ)は混合フェルト層
単独(白三角グラフ)および通常フェルト層単独(黒丸
グラフ)よりも良好な遮音性を示すことがわかる。
【0015】
【考案の効果】 したがって本考案においては、遮音性
が良好でかつ剛性が高く、かつ下面が自動車床パネルの
ビード形状に適嵌密着するカーペットが得られ、該カー
ペット表面からは床パネルのビード形状が感知されなく
なり、かつカーペット下面が軟質を維持して床に密着す
ることによる遮音性の更なる向上も期待出来る。
が良好でかつ剛性が高く、かつ下面が自動車床パネルの
ビード形状に適嵌密着するカーペットが得られ、該カー
ペット表面からは床パネルのビード形状が感知されなく
なり、かつカーペット下面が軟質を維持して床に密着す
ることによる遮音性の更なる向上も期待出来る。
図1および図2は本考案の一実施例を示すものである。
【図1】 自動車床敷用カーペットの断面図
【図2】 遮音性を示すグラフ
1 二層フェルト 2 混合フェルト層 3 通常フェルト層 4 カーペット本体 5 自動車床パネル(自動車床) 5A ビード形状 7 自動車床敷用カーペット
Claims (1)
- 【請求項1】低軟化点繊維と通常の繊維との混合フェル
ト層と、通常の繊維のフェルト層とを積層しニードリン
グによって結合した二層フェルトを通常の繊維のフェル
ト層を上にしてカーペット本体に裏打ちし、該二層フェ
ルトの混合フェルト層下面は自動車床のビード形状に適
嵌密着する形状に成形されていることを特徴とする自動
車床敷用カーペット
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991105850U JP2580483Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 自動車床敷用カーペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991105850U JP2580483Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 自動車床敷用カーペット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0546990U JPH0546990U (ja) | 1993-06-22 |
JP2580483Y2 true JP2580483Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=14418481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991105850U Expired - Lifetime JP2580483Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 自動車床敷用カーペット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580483Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0437865Y2 (ja) * | 1987-04-10 | 1992-09-04 | ||
JPH0274391U (ja) * | 1988-11-25 | 1990-06-06 | ||
JPH0321443A (ja) * | 1989-04-10 | 1991-01-30 | Kotobukiya Furonte Kk | 自動車内装材 |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP1991105850U patent/JP2580483Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0546990U (ja) | 1993-06-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960709 |