JP2580445Y2 - 日表示付時計 - Google Patents

日表示付時計

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JP2580445Y2
JP2580445Y2 JP1609493U JP1609493U JP2580445Y2 JP 2580445 Y2 JP2580445 Y2 JP 2580445Y2 JP 1609493 U JP1609493 U JP 1609493U JP 1609493 U JP1609493 U JP 1609493U JP 2580445 Y2 JP2580445 Y2 JP 2580445Y2
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JP
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wheel
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feed
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光俊 山田
智宏 高瀬
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Ricoh Elemex Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、回転伝達歯車を介し
て日回車を回転し、その日回車に設ける日送り爪で日車
を回転して日送りを行う日表示付時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の日表示付時計、たとえば
日表示付腕時計の中には、図3に示すような構成とした
ものがあった。すなわち、図中符号1で示す筒車を、曜
車2の中心穴に嵌合し、それを同一中心で回転自在とす
る。日回中間車3は、筒車1と一体(圧入)となってお
り、日回車4と噛み合う。日回車4は、その歯の1つを
他の歯より突出して日送り爪4aとする。また、割り溝
4bを設けて日送り爪4aを径方向に撓み可能とする。
さらに、上面に曜回しカム4cを設けてなる。そして、
該日回車4を、その中心の支持軸5を地板(図示省略)
にあけた丸孔に入れて回転自在に支持する。しかして、
その日回車4の回転中心と日回中間車3の回転中心とを
結んだほぼ延長線L上に日送り位置Pを設け、その日送
り位置Pで日送り爪4aを日車6の歯と係合可能とす
る。
【0003】そして、運針時、筒車1の回転によりそれ
と一体の日回中間車3を回転して日回車4を回転し、日
送り位置Pで日送り爪4aを日車6の歯に係合し、その
日車6を一歯分回動して日送りする。しかして、日送り
してから、曜回しカム4cを曜車2に係合し、その曜車
2を回転して曜送りしていた。
【0004】ところが、この従来の腕時計では、日送り
後に日送り爪4aと日回中間車3の歯とが噛み合うと
き、図4に示すように、その歯底に日送り爪4aの先端
が強く当たり、その力を受けて歯車が浮き上がる等のト
ラブルが発生していた。
【0005】ところで、その種のトラブルを防止するに
は、たとえば上記した日回中間車3の配置平面と日車6
の歯の配置平面とに段差を設け、日回車4には日車6の
歯と係合可能な日送りカムを設ければ、解決できると思
われる。しかしながら、この解決策には、時計体全体の
厚さが厚くなるという問題点がある。
【0006】そこで、従来、たとえば他の日表示付腕時
計の中には、その種のトラブルを防止するために、たと
えば図5に示すように、日回車4の中心支持軸5を受け
入れる地板の穴を、上記延長線L方向に長い長穴7に形
成したものがある。
【0007】そして、日送り時、日送り爪4aが日車6
と係合したとき、日回車4は、いつたん長穴7に沿って
径方向日回中間車3側に少し移動してから、日送り爪4
aで日車6を送る。しかして、日送りしてから、日送り
爪4aが日回中間車3と係合するとき、日回車4は、図
6に示すとおり、長穴7に沿って今度は径方向日車6側
に移動し、その分だけ浅く係合し、それだけ日送り爪4
aの日回中間車3の歯底に対する当たりを弱め、歯車に
大きな力が加わらないようにしていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな日表示と曜表示とを備える時計では、日送りの負荷
と曜送りの負荷とがモータに同時に加わることを避ける
ため、日送りしてから曜送りしている。したがって、図
5に示すような従来の腕時計では、日回車4が径方向に
移動する時間だけ長くなると、その分さらに日送りおよ
び曜送りに時間がかかってしまうという問題があつた。
また、日送りしてから、曜回しカム4cで曜車2を送り
かけたところで、日回車4が径方向に移動して曜車2を
元に戻すこととなり、見栄えが良くないという問題もあ
つた。
【0009】また、長穴7をあける型の加工が難しく、
しかも型が摩耗したときの修正にも手数がかかるという
問題もあった。
【0010】そこで、この考案の目的は、上述のような
日表示付時計において、日送りに時間がかかり過ぎた
り、曜送りの見栄えが悪くなったりする弊害をなくし、
また、長穴の加工等の手数のかかる作業をなくすことに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのため、この考案は、
たとえば以下の図示実施例(図1)において示すとお
り、日回中間車12のような回転伝達歯車の回転中心S
と日回車13の回転中心Sとを結んだほぼ延長線L
上に日送り位置Pを設け、前記日回車13の歯の1つを
他の歯より突出して径方向にたわむことができる日送り
爪13aとし、前記回転伝達歯車により該日回車13を
回転して前記日送り位置Pで前記日送り爪13aにより
日車15を送る日表示付時計において、日送り爪13a
が日送り位置Pにある状態のときに日回車13の回転中
心S 前記延長線Lに沿って前記日送り位置P側に移
動しているように日回車13の回転中心S 偏心させ
てなる、ことを特徴とする。
【0012】
【作用】そして、運針時、回転伝達歯車により日回車1
3を回転し、その日送り爪13aにより日送り位置Pで
日車15を回転して日送りする。しかして、この考案で
は、その日送り後に、日送り爪13aが回転伝達歯車と
係合するとき、回転中心S2の偏心量の2倍ほど浅く係
合し、それだけ日送り爪13aの回転伝達歯車の歯底に
対する当たりが弱まる(図2参照)。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、この考案の実施例
を説明する。図1は、この考案の一実施例である日表示
付腕時計を示す。
【0014】図中符号10は、その腕時計の筒車であ
る。そして、筒車10を曜車11の中心穴に嵌合し、そ
れを同一中心で回転自在とする。日回中間車12は、筒
車10と一体になっており、日回車13と噛み合う。日
回車13は、その歯の1つを他の歯より突出して日送り
爪13aを形成する。また、その日送り爪13aの横か
ら割り溝13bを設けて日送り爪13aを径方向に撓み
可能とする。さらに、上面上に曜回しカム13cを設け
てなる。曜回しカム13cは、日回車13の径方向に爪
部13dを有する。そして、該日回車13は、その支持
軸14を、地板(図示省略)にあけた丸孔に入れて回転
自在に支持する。しかして、日回中間車12の回転中心
1と日回車13の回転中心S2とを結んだほぼ延長線L
上に日送り位置Pを設け、その日送り位置Pで日送り爪
13aを日車15の歯と係合可能とする。
【0015】ところで、図示実施例では、日回車13の
回転中心S2を、歯車中心Oから延長線Lに沿って日送
り位置P側に移動し日送り爪13a側に偏心してなる。
すなわち、日回車13は、支持軸14を、歯車中心Oか
ら日送り爪13a側に一定量e偏心し、地板は、前記丸
穴位置を、日送り位置P側に一定量e移動した位置とす
る。
【0016】そして、運針時、筒車10の回転によりそ
れと一体の日回中間車12を回転して日回車13を回転
し、その日回車13の日送り爪13aを日車15に係合
し、その日車15を送る。しかして、日送りしてから、
曜回しカム13cの曜送り爪部13dを曜車11に係合
し、その曜車11を回転して曜送りする。
【0017】そうして、この図示実施例では、日回車1
3は、日送り後に日送り爪13aが日回中間車12と係
合するとき、図2に示すように、回転中心Sの偏心量
の2倍ほど浅く係合し、それだけ日送り爪13aの日回
中間車12の歯底に対する当たりを弱め、該日送り爪1
3aが当たって歯車に加わる力を小さくする。なお、そ
のとき日送り中でも曜送り中でもないので日回車13と
日回中間車12の歯み合いが浅くても問題ない。
【0018】
【考案の効果】したがって、この考案によれば、日表示
付時計において、日送り爪が回転伝達歯車と係合すると
き、日回車の回転中心の偏心量の2倍ほど日送り位置側
で浅く係合し、それだけ日送り爪の回転伝達歯車の歯底
に対する当たりが弱まることから、日送り爪により歯車
に加える力を小さくし、これにより、その歯車の浮き上
がり等のトラブル発生を防止することができる。
【0019】また、この考案によれば、従来の如く日回
車の中心支持軸が入り込む丸穴を長穴として日回車をそ
の径方向に移動して日送り爪を逃がす構造ではないこと
から、日送りに時間がかかり過ぎたりする弊害の発生を
防止することができる。また、曜表示付きのものでは、
曜回しカムで曜車を送りかけたところで、日回車がその
径方向に移動して曜車を元に戻すことにより曜送りの見
栄えが悪くなる弊害の発生も防止できる。さらに、長穴
の加工等の手数のかかる作業を減らすこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例である日表示付腕時計を示
し、そのカレンダー機構の日送り状態における部分平面
図である。
【図2】そのカレンダー機構において、日送り爪が日回
中間車の歯底に当たった状態における部分拡大平面図で
ある。
【図3】従来の日表示付腕時計におけるカレンダー機構
の日送り状態の部分平面図である。
【図4】そのカレンダー機構において、日送り爪が日回
中間車の歯底に当たった状態における部分拡大平面図で
ある。
【図5】他の従来の日表示付腕時計におけるカレンダー
機構の日送り状態の部分拡大平面図である。
【図6】そのカレンダー機構において、日送り爪が日回
中間車の歯底に当たった状態における部分拡大平面図で
ある。
【符号の説明】
12 日回中間車(回転伝達歯車) 13 日回車 13a 日送り爪 15 日車 L 延長線 P 日送り位置 S1・S2 回転中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G04B 19/253

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転伝達歯車の回転中心と日回車の回転
    中心とを結んだほぼ延長線上に日送り位置を設け、前記
    日回車の歯の1つを他の歯より突出して径方向にたわむ
    ことができる日送り爪とし、前記回転伝達歯車により該
    日回車を回転して前記日送り位置で前記日送り爪により
    日車を送る日表示付時計において、前記日送り爪が前記
    日送り位置にある状態のときに前記日回車の回転中心が
    前記延長線に沿って前記日送り位置側に移動しているよ
    うに前記日回車の回転中心を偏心させてなる、日表示付
    時計。
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