JP2580386Y2 - 摩擦式ダンパー - Google Patents

摩擦式ダンパー

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JP2580386Y2 JP1992028183U JP2818392U JP2580386Y2 JP 2580386 Y2 JP2580386 Y2 JP 2580386Y2 JP 1992028183 U JP1992028183 U JP 1992028183U JP 2818392 U JP2818392 U JP 2818392U JP 2580386 Y2 JP2580386 Y2 JP 2580386Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、自動車用の灰
皿や家電製品の開閉蓋の如く、常時、付勢ばね圧により
開放方向に付勢されているプッシュオープン型部材に対
して、そのオープン時の開放速度に制動力を加えるため
に使用される摩擦式ダンパーの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種摩擦式ダンパーの一例を挙
げれば、実公昭57−49216号公報に示すものが存
する。該従来の摩擦式ダンパーは、具体的には図示しな
いが、収納室を有するハウジングと、該ハウジングの収
納室内に回転可能に配される回転子と、該回転子の先端
部に連結される歯車と、基端部が上記回転子に止着され
るJ字状を呈する複数の金属製板ばね材とを備えて、該
各板ばね材の湾曲先端面をハウジングの収納室の内壁面
に沿って摺動させることにより、この各板ばね材の湾曲
先端面と収納室の内壁面間に生じる摩擦抵抗を利用し
て、上記プッシュオープン型部材の開放速度に制動力を
加えることのできる構成となっている。
【0003】依って、従来の摩擦式ダンパーを用いて、
今仮に、プッシュオープン型の自動車用灰皿を制御する
場合には、灰皿ケースと該灰皿ケースを出没可能に保持
する枠体の一方に当該ダンパーのハウジングを固定し、
他方にラックを設けて、該ラックとダンパーの歯車を咬
合させれば、後は、プッシュにより、灰皿ケースの閉塞
位置でのロック状態を解除して、該灰皿ケースが付勢ば
ね圧で開放方向への移動を開始しようとすると、この灰
皿ケースの移動に応じて歯車が回転するので、これによ
り、回転子が各J字状の板ばね材と一緒に同方向に回転
して、該各板ばね材の湾曲先端面とハウジングの内壁面
間に摩擦抵抗を生じさせる結果、灰皿ケースの開放速度
に制動力が加えられて、該灰皿ケースはゆっくりと開放
方向に移動することが保障される訳である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、斯る従来の
摩擦式ダンパーは、オイル式ダンパーと比較すると、温
度変化の影響を受けにくく、且つ、オイル漏れの心配が
全くない等の利点を有するものではあるが、反面、図1
0に示す如く、特に、上記した板ばね材の静摩擦が動摩
擦よりも大きいので、起動時と定常時の制動抵抗が変化
してしまう問題点を有していた。この為、動摩擦に合わ
せて、プッシュオープン型部材に対する制動力を設定す
ると、上記静摩擦による大きな起動トルクが禍して、灰
皿ケース等のプッシュオープン型部材が開放方向へ移動
できなくなってしまう恐れが十分にあり、逆に、この静
摩擦に合わせて制動力を設定すると、今度は、動摩擦の
値が小さくなりすぎて、プッシュオープン型部材に対す
る制動力が不足してしまう恐れが十分にあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記従来の摩
擦式ダンパーの課題を有効に解決するために開発された
もので、その第一の考案は、収納室を有するハウジング
と、該ハウジングの収納室内に回転可能に配される回転
子と、該回転子の先端部に連結される歯車と、回転子に
止着されて上記収納室の内壁面と摩擦摺動する板ばね材
とを備える摩擦式ダンパーを前提として、上記歯車に形
成された連結孔と回転子の先端部間に遊び空間域を画成
して、この遊び空間域の範囲分だけ、歯車を空転させる
構成を採用した。又、第二の考案は、収納室を有するハ
ウジングと、該ハウジングの収納室内に回転可能に配さ
れる回転子と、該回転子の先端部に連結される歯車と、
回転子に止着されて上記収納室の内壁面と摩擦摺動する
板ばね材とを備えて、プッシュオープン型部材の開放速
度に制動力を加える摩擦式ダンパーを前提として、上記
板ばね材を両端部が分離するリング状に成形する一方、
回転子側に切欠状の遊び空間域を画成し、該切欠状遊び
空間域内に少なくと上記リング状板ばね材の一端部を自
由状態に臨ましめて、この切欠状遊び空間域の範囲分だ
け、歯車を回転子と一緒に空転させる構成を採用した。
【0006】
【作用】依って、第一の考案にあっては、歯車の連結孔
と回転子の先端部間に遊び空間域を画成している関係
で、プッシュオープン型部材が付勢ばね圧で開放方向へ
の移動を開始しようとすると、これと連動した回転子の
回転に先立って、歯車のみが当該遊び空間域の範囲分だ
け空転して、プッシュオープン型部材の開放方向へのフ
リー初動を許容した後、該歯車の連結孔の縁が回転子の
先端部に当接して初めて、歯車からの入力で、回転子が
板ばね材を伴って所定方向に回転することとなるので、
この時に、例え、静摩擦による大きな起動トルクが働い
ていても、既に初動を開始したプッシュオープン型部材
の慣性力でこの大きなトルクに打ち勝て円滑に回転する
ことが可能となる。従って、その後は、動摩擦による定
常の回転トルクを効果的に利用して、プッシュオープン
型部材の開放速度に対して確実な制動力が加えられるこ
ととなる。
【0007】又、第二の考案にあっては、回転子とリン
グ状板ばね材間に遊び空間域を画成している関係で、プ
ッシュオープン型部材が付勢ばね圧で開放方向への移動
を開始しようとすると、今度は、歯車が回転子と一緒に
当該遊び空間域の範囲分だけ空転して、プッシュオープ
ン型部材の開放方向へのフリー初動を許容した後、該回
転子側に画成された遊び空間域の側縁が板ばね材の端部
に当接して初めて、歯車からの入力で、回転子がリング
状板ばね材を伴って所定方向に回転することとなるの
で、この時に、例え、静摩擦により大きな起動トルクが
働いても、やはり、初動を開始したプッシュオープン型
部材の慣性力でこの大きな起動トルクに打ち勝てる。従
って、第二の考案も、常に、動摩擦による定常の回転ト
ルクを効果的に利用して、プッシュオープン型部材の開
放速度に対して確実な制動力を加えることが可能とな
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示する各実施例に基づいて
詳述する。第一実施例に係る摩擦式ダンパーは、図1に
示す如く、一面側が開口した収納室1aを有するハウジ
ング1と、該ハウジング1の収納室1aの開口を閉塞す
るキャップ2と、ハウジング1の収納室1a内に回転可
能に配される回転子3と、該回転子3のキャップ孔2a
から外方に突出する先端部3aに連結される歯車4と、
一端部5aが上記回転子3の円盤状基部3bに形成され
た止着溝6に止着される1個のリング状金属製板ばね材
5とを備えて、該板ばね材5の他端部5b側を含めた外
周面をハウジング1の収納室1aの内壁面に沿って摺動
させることにより、板ばね材5の外周面と収納室1aの
内壁面間に摩擦抵抗を生じさせて、プッシュオープン型
部材の開放速度に制動力を加え得る構成となっている。
【0009】そして、第一実施例にあっては、斯る構成
に加えて、図2にも示す如く、上記回転子3の先端部3
aを角形となし、該角形先端部3aを連結する歯車4の
連結孔4aも相似の角形となした上で、この角形連結孔
4aの大きさを角形先端部3aの大きさよりも一回り大
きく設定して、当該角形連結孔4aと角形先端部3aの
全周囲間に矩形状の遊び空間域Sを一様に画成すること
により、この遊び空間域Sの範囲分だけ、歯車4を回転
子3と全く無関係に空転させるように構成したものであ
る。
【0010】依って、第一実施例の摩擦式ダンパーにあ
っては、図3に示す如く、リング状板ばね材5の一端部
5aを回転子3の円盤状基部3bに形成された止着溝6
内に嵌入し、該板ばね材5の一端部5aを回転子3側に
止着した状態を得て、回転子3を板ばね材5を伴ってハ
ウジング1の収納室1a内に収納すると、回転子3は、
収納室1aの底面に突設されている支持部7に回転可能
に支持され、他方、リング状の板ばね材5は、その外周
面が収納室1aの内壁面に圧接する状態をもって、当該
収納室1a内に摺動可能に配されることとなるので、後
は、収納室1aの開口をキャップ2で閉塞して、該キャ
ップ2の孔2aから外方に突出する回転子3の角形先端
部3aに歯車4をその角形連結孔4aを介して連結すれ
ば、ダンパー自体が簡単に組み付けられることとなる。
尚、この場合には、具体的には図示しないが、上記遊び
空間域Sの存在により、回転子3の先端部3aから歯車
4が脱落することを防止する手段を施すことは言うまで
もない。
【0011】又、この摩擦式ダンパーをプッシュオープ
ン型の自動車用灰皿に応用する場合には、従来と同様
に、灰皿ケースと該灰皿ケースを出没可能に保持する枠
体の一方に、当該ダンパーのハウジング1をそのフラン
ジ部を介して固定し、他方にラックを設けて、該ラック
と上記歯車4を咬合させれば良い訳であるが、この場合
において、灰皿ケースが開放される時には、回転子3が
図2のX方向(板ばね材5の全体を拡径する方向)に回
転するように設定し、灰皿ケースが枠体内に押し込まれ
る時には、回転子3が同Y方向(板ばね材5の全体を縮
径させる方向)に回転するように設定する。
【0012】そして、斯る状態において、プッシュによ
閉塞位置でのロック状態が解除されて、灰皿ケースが
付勢ばね圧で開放方向への移動を開始しようすると、
従来ならば、この移動力を歯車4から入力して、回転子
3もリング状板ばね材5を伴って上記のX方向に直ちに
回転することとなるが、第一実施例にあっては、既述し
た如く、歯車4の角形連結孔4aと回転子3の角形先端
部3a間に遊び空間域Sを画成している関係で、灰皿ケ
ースと連動した回転子3の回転に先立って、歯車4のみ
が当該遊び空間域S分の角度αだけ空転して、灰皿ケー
ス自体の開放方向へのフリー初動を許容する。すると、
この歯車4の遊び空間域Sによる空転に伴い、図4に示
す如く、該歯車4の角形連結孔4aの縁が回転子3の角
形先端部3aに当接して初めて、歯車4からの入力で、
回転子3がリング状板ばね材5を伴ってX方向に回転す
ることとなるが、この時に、例え、静摩擦による大きな
起動トルクが働いても、既に初動を開始した上記灰皿ケ
ースの慣性力でこの大きな起動トルクに打ち勝って円滑
に回転できることとなる。従って、この結果、第一実施
例にあっては、動摩擦による定常の回転トルクを効果的
に利用して、灰皿ケースの開放速度に対して確実且つ安
定した制動力を加えることが可能となる訳である。
【0013】又、開放された灰皿ケースを枠体内に押し
込もうとすると、この押込力で、今度は、回転子3はリ
ング状板ばね材5を伴って前記のY方向に回転すること
となるが、この場合も、歯車4が上記遊び空間域S分の
角度αだけ空転した後、図5に示す如く、該歯車4の角
形連結孔4aの縁が回転子3の角形先端部3aに当接し
て初めて、回転子3がリング状板ばね材5を伴ってY方
向に回転することとなる。しかも、この時には、リング
状板ばね材5が、自身の一端部5aを他端部5b側に接
近させながら、恰も、全体を縮径するが如き状態をもっ
て摺動することとなるので、これにより、板ばね材5の
外周面と収納室1aの内壁面間の摩擦抵抗が減少され
て、灰皿ケースを枠体内に小さな力でスムーズに押し込
むことが可能となる。
【0014】尚、上記の第一実施例にあっては、歯車4
の空転を一定の範囲に亘って許容する遊び空間域Sを、
角形連結孔4aと角形先端部3aの全周囲に矩形状に画
成したものであるが、図6に示す如く、回転子3の先端
部3aと歯車4の連結孔4aとをいずれも丸形となし
て、該丸形先端部3a又は丸形連結孔4aの一方に突起
8を形成し、他方に切欠状の遊び空間域Sを画成して、
この切欠状遊び空間域S内に突起8を臨ましめて、当該
切欠状遊び空間域Sの範囲分だけ、歯車4を空転させる
ように構成しても、上記と同様な原理の下で、同一の作
用効果が期待できることとなる。
【0015】次ぎに、第二実施例に係る摩擦式ダンパー
を説明すると、上記第一実施例のものが、歯車4の連結
孔4aと回転子3の先端部3aとの関係で、歯車4の空
転を許容する遊び空間域Sを画成したのに対し、この第
二実施例のものは、回転子3と両端部5a・5bが分離
するリング状板ばね材5の関係において、歯車4の空転
を許容する遊び空間域Sを画成したものであり、その他
の基本構成は、第一実施例のものと同様である。即ち、
第二実施例にあっては、第一実施例とは異なり、歯車4
の連結孔4aと回転子3の先端部3aとを固定的に連結
するが、特徴とするところは、図7に示す如く、回転子
3の円盤状基部3bに遊び空間域Sを画成する切欠9を
一定の範囲に亘って形成して、該切欠9で画成された遊
び空間域S内にリング状板ばね材5の折曲された一端部
5aを自由状態をもって臨ましめる構成となしたもので
ある。従って、当該第二実施例においては、リング状板
ばね材5の一端部5aを固定的に止着する止着溝6を回
転子3の基部3b側に形成する必要はない。
【0016】依って、この第二実施例の下で、閉塞位置
でのロック状態が解除されて、灰皿ケースが付勢ばね圧
で開放方向への移動を開始しようとすると、第一実施例
であれば、これと連動した回転子3の回転に先立って、
歯車4のみが空転することとなるが、当該第二実施例に
あっては、既述した如く、回転子3とリング状板ばね材
5間に遊び空間域Sを画成している関係で、歯車4が回
転子3と一緒にこの切欠状遊び空間域Sの範囲分だけ空
転して、灰皿ケースの開放方向へのフリー初動を許容し
た後、図8に示す如く、該回転子3側に画成された遊び
空間域Sの側縁が板ばね材5の一端部5aに当接して初
めて、歯車4からの入力で、回転子3がリング状板ばね
材5を伴ってX方向に回転することとなるが、この時
に、例え、静摩擦による大きな起動トルクが働いても、
既に初動を開始した灰皿ケースの慣性力がこの大きな起
動トルクに打ち勝って円滑に回転できるので、やはり、
第二実施例にあっても、動摩擦による定常の回転トルク
を効果的に利用して、灰皿ケースの開放速度に対して確
実且つ安定した制動力を加えることが可能となる訳であ
る。
【0017】又、開放された灰皿ケースを枠体内に押し
込もうとすると、この場合も、歯車4が回転子3と一緒
に上記遊び空間域Sの分だけ空転して、図7の状態とな
った後、回転子3がリング状板ばね材5を伴ってY方向
に回転することとなるが、この時にあっても、リング状
板ばね材5は、自身の一端部5aを他端部5b側に接近
させながら、恰も、全体を縮径するが如き状態をもって
摺動することとなるので、第一実施例と同様に、板ばね
材5の外周面と収納室1aの内壁面間の摩擦抵抗を効果
的に減少させて、灰皿ケースを枠体内に小さな力でスム
ーズに押し込むことが可能となる。
【0018】尚、上記の第二実施例にあっては、回転子
3の円盤状基部3bに画成された遊び空間域S内にリン
グ状板ばね材5の一端部5aのみを自由状態をもって臨
ましめたものであるが、図9に示す如く、当該板ばね材
5の折曲された他端部5bをも上記遊び空間域S内に自
由状態をもって臨ましめて、歯車4が回転子3と一緒に
X方向に回転した場合には、遊び空間域Sの側縁を該板
ばね材5の他端部5bに当接させ、逆に、Y方向に回転
した場合には、遊び空間域Sの側縁を板ばね材5の一端
部5aに当接させるように構成しても、上記と同様な原
理の下で、同一の作用効果が期待できることとなる。
【0019】又、上記した各実施例にあっては、既述し
た構成のままで、灰皿ケース等のプッシュオープン型部
材の安定した速度制御が可能となることは言うまでもな
いが、例えば、リング状板ばね材5の外周面とハウジン
グ1の収納室1aの内壁面間にシリコンオイル等の粘性
オイル層を別に介在させて、この粘性オイル層を補助的
に制動作用に関与させるように構成することも実施に応
じ任意である。
【0020】
【考案の効果】以上の如く、本考案にあっては、上記構
成の採用により、第一の考案であっても、第二の考案で
あっても、静摩擦による大きな起動トルクの影響を受け
ることなく、動摩擦による定常の回転トルクを制動力と
して効果的に利用することが可能となるので、例え、動
摩擦に合わせて制動力を設定しても、灰皿ケース等のプ
ッシュオープン型部材が開放方向へ移動できなくなって
しまう恐れが全くなくなるばかりか、常に、安定した確
実な速度制動が保障できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例に係る摩擦式ダンパーを分
解して示す斜視図である。
【図2】歯車と回転子の間に画成された遊び空間域を示
す説明図である。
【図3】同ダンパーの組み付け状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】歯車が遊び空間域の範囲分だけX方向に空転し
た状態を示す説明図である。
【図5】歯車が遊び空間域の範囲分だけY方向に空転し
た状態を示す説明図である。
【図6】第一実施例の他例を示す説明図である。
【図7】第二実施例に係る摩擦式ダンパーを一部部品を
取り除いて示す平面図である。
【図8】回転子が歯車と一緒に遊び空間域の範囲分だけ
X方向に空転した状態を示す平面図である。
【図9】第二実施例の他例を一部部品を取り除いて示す
平面図である。
【図10】板ばね材における静摩擦と動摩擦の値を示す図
表である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 同収納室 3 回転子 3a 同先端部 4 歯車 4a 同連結孔 5 リング状板ばね材 5a 同一端部 5b 同他端部 6 止着溝 S 遊び空間域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−16684(JP,A) 実公 昭44−1132(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 63/00 F16D 41/20 F16F 15/12 F16F 15/14

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納室を有するハウジングと、該ハウジ
    ングの収納室内に回転可能に配される回転子と、該回転
    子の先端部に連結される歯車と、回転子に止着されて
    記収納室の内壁面と摩擦摺動する板ばね材とを備える摩
    擦式ダンパーにおいて、上記歯車に形成された連結孔と
    回転子の先端部間に遊び空間域を画成して、この遊び空
    間域の範囲分だけ、歯車を空転させるように構成したこ
    とを特徴とする摩擦式ダンパー。
  2. 【請求項2】 収納室を有するハウジングと、該ハウジ
    ングの収納室内に回転可能に配される回転子と、該回転
    子の先端部に連結される歯車と、回転子に止着されて
    記収納室の内壁面と摩擦摺動する板ばね材とを備えて、
    プッシュオープン型部材の開放速度に制動力を加える
    擦式ダンパーにおいて、上記板ばね材を両端部が分離す
    るリング状に成形する一方、回転子側に切欠状の遊び空
    間域を画成し、該切欠状遊び空間域内に少なくと上記リ
    ング状板ばね材の一端部を自由状態に臨ましめて、この
    切欠状遊び空間域の範囲分だけ、歯車を回転子と一緒に
    空転させるように構成したことを特徴とする摩擦式ダン
    パー。
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