JPH058075U - 回転式オイルダンパー - Google Patents

回転式オイルダンパー

Info

Publication number
JPH058075U
JPH058075U JP6297891U JP6297891U JPH058075U JP H058075 U JPH058075 U JP H058075U JP 6297891 U JP6297891 U JP 6297891U JP 6297891 U JP6297891 U JP 6297891U JP H058075 U JPH058075 U JP H058075U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
housing
leaf spring
storage chamber
spring material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6297891U
Other languages
English (en)
Inventor
晴之 梅村
Original Assignee
加藤発条株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 加藤発条株式会社 filed Critical 加藤発条株式会社
Priority to JP6297891U priority Critical patent/JPH058075U/ja
Publication of JPH058075U publication Critical patent/JPH058075U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Dampers (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正逆回転方向における回転トルクを変化させ
ることができ、且つ、温度変化に強い回転式オイルダン
パーの提供。 【構成】 ハウジング1とキャップ2と回転子3と歯車
4とを備え、ハウジング1の収納室1a内に粘性オイル
を充填する構成を前提として、両端部5a・5bが分離
するリング状板ばね材5の一端部5aを回転子3の基部
3b側に固定して、該リング状板ばね材5を回転子3と
一緒にハウジング1の収納室1a内に収納し、収納室1
a内での回転子3の正逆回転に連動して、リング状板ば
ね材5を粘性オイルの膜層を介在させて収納室1aの内
側壁面に沿って移動させることにより、灰皿ケース等を
開放する時には、確実な制動力の下で、該灰皿ケース等
をゆっくりと開放することが可能となり、逆に、灰皿ケ
ース等を枠体内に押し込む時には、小さな制動力の下
で、灰皿ケース等を枠体内に小さな力でスムーズに押し
込むことが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、自動車用の灰皿や家電製品の開閉蓋の如く、ばね圧により 常時開放方向に付勢されているプッシュオープン型部材に対して、そのオープン 時の開放速度に制動を加えるために使用される回転式オイルダンパーに関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種オイルダンパーは、実開昭59−88548号公報にも示す如く 、一面側が開口した収納室を有するハウジングと、該ハウジングの収納室開口を 閉塞するキャップと、ハウジングの収納室内に回転可能に配される回転子と、該 回転子のキャップ孔から外方に突出する軸部の先端に固定される歯車とを備え、 上記ハウジングの収納室内には、回転子と一緒にシリコンオイル等の粘性オイル を充填する構成となっている。
【0003】 そして、このオイルダンパーを上記プッシュオープン型の自動車用灰皿に応用 する場合には、特開昭63−196258号公報に示す如く、灰皿ケースと該灰 皿ケースを出没可能に保持する枠体の一方に、当該オイルダンパーのハウジング を固定し、他方にラックを設けて、該ラックとダンパー側の歯車を咬合させるこ とにより、灰皿ケースがばね圧を利用して開放方向に移動しようとすると、この 灰皿ケースの移動に応じて、ハウジングの収納室内で回転子がオイルの粘性抵抗 を受けながら回転することとなるので、これにより、灰皿ケースの開放速度に制 動力が加えられて、該灰皿ケースはゆっくりと開放方向に移動することが可能と なる。
【0004】 しかし、従来オイルダンパーにあっては、確かに、灰皿ケースの開放速度に制 動を加えてゆっくりと開放することが可能となるが、逆に、灰皿ケースを枠体内 に押し込む場合にも、その構造上、オイルの粘性抵抗から得られる同等の制動力 が働いてしまうので、今度は、このオイルの粘性抵抗が禍して、灰皿ケースを枠 体内にスムーズに押し込むことができなくなってしまう問題点を有していた。こ の為、回転子の回転方向によって回転トルクを変えようとすると、別に、ワンウ エイクラッチ等の補助手段が必要となるので、これにより、オイルダンパー自体 が自ずと大型化して、場合によっては、使用に適さなくなってしまう恐れが十分 にあった。 又、充填されるシリコンオイル等の粘性オイルは、使用条件下での温度変化の 影響を受け易いものであるから、従来の如く、制動力を専らオイルの粘性抵抗か ら得る構成にあっては、使用条件下での温度変化に応じて回転トルクが変化して 、安定した作動が期待できなくなるばかりか、必然的に充填量も多くなる関係で 、熱膨張によるオイル漏れを引き起こす問題点をも有していた。
【0005】 そこで、斯る従来オイルダンパーの欠点に鑑み、実公昭57−49216号公 報に示すばね圧を利用した改良ダンパーが提案されている。 当該改良ダンパーは、具体的には図示しないが、オイルの粘性抵抗を利用する 上記従来のオイルダンパーとは考えを異にして、ハウジングの収納室内に回転可 能に配される回転子に、J字形状を呈する複数の金属製板ばね材を放射状に配設 して、該各J字状板ばね材の湾曲先端部をハウジングの収納室を画成する内側壁 面に直接摺接させる構成となし、灰皿ケースの開放速度に制動を加える場合には 、各板ばね材が回転子と一緒に移動すると、該各板ばね材の湾曲先端部と収納室 の内側壁面間に生じる摩擦力を大きくし、逆に、灰皿ケースを枠体内に押し込む 場合には、各板ばね材の湾曲先端部と収納室の内側壁面間に生じる摩擦力を小さ くすることを可能としたものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従って、この改良ダンパーにあっては、粘性オイルの充填が全く不要となるの で、温度変化の影響やオイル漏れなどの心配が全くなくなると共に、理論的には 、ワンウエイクラッチ等の補助手段を用いずとも、回転子の回転方向によって回 転トルクを変えことが可能となるので、従来のオイルダンパーと比較すると、使 用上好都合となる。 然し乍ら、当該改良ダンパーは、J字状板ばね材の湾曲先端部を収納室の内側 壁面に直に摺接させる構成を採用している関係で、各部品間に高精度が要求され ることとなるので、その組み付け作業が頗る大変となることは言うまでもないが 、製品毎に制動力のバラツキが生じる恐れが十分にあると共に、各板ばね材が自 己の湾曲先端部を収納室の内側壁面に摺接させながら回転子と一緒に移動する過 程で、スティックスリップを起こしたり、或いは、最悪の場合には、その場にロ ックされて、円滑な移動ができなくなる構造上の大きな問題点を有している。 この為、斯るばね圧を利用した改良ダンパーは、オイルダンパーにはない利点 を有しながらも、現実面では、実用化することは中々困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、これら従来のオイルダンパーや改良ダンパーの課題を有効に解決す るために開発されたもので、一面側が開口した収納室を有するハウジングと、該 ハウジングの収納室開口を閉塞するキャップと、ハウジングの収納室内に回転可 能に配される回転子と、該回転子のキャップ孔から外方に突出する軸部に固定さ れる歯車とを備え、上記ハウジングの収納室内に粘性オイルを充填する構成の回 転式オイルダンパーを前提として、両端部が分離するリング状板ばね材の一端部 を上記回転子の基部側に固定して、該リング状板ばね材を回転子と一緒にハウジ ングの収納室内に収納し、収納室内での回転子の正逆回転に連動して、リング状 板ばね材を上記粘性オイルの膜層を介在させて収納室の内側壁面に沿って移動さ せる構成を採用した。
【0008】
【作用】
依って、本考案にあっては、制動力が要求される回転時には、リング状板ばね 材の一端部側を押し拡げながら板ばね材の全体を拡径する方向に、回転子を回転 させるように設定し、制動力が不要な回転時には、リング状板ばね材の一端部側 を他端部側に接近させながら板ばね材の全体を縮径する方向に、回転子を回転さ せるように設定しておけば、灰皿ケース等がばね圧を利用して開放方向に移動す ると、この移動力で、回転子が回転すると同時に、該回転子の回転と連動して、 リング状板ばね材も同方向に移動することとなるが、この時には、リング状板ば ね材の一端部側を押し拡げながら、恰も全体を拡径するが如き状態をもって、該 リング状板ばね材が、その周面をハウジングの収納室の内側壁面側に強く押圧さ せて、介在する粘性オイルの膜層を薄くしながら移動することとなるので、これ により、確実な制動力の下で、灰皿ケース等をゆっくりと開放することが可能と なる。
【0009】 又、この開放された灰皿ケース等を枠体内に押し込もうとすると、この押込力 で、回転子が回転すると同時に、リング状板ばね材も連動して同方向に移動する こととなるが、今度は、上記とは逆に、一端部側を他端部側に接近させながら、 恰も全体を縮径するが如き状態をもって、リング状板ばね材が、その周面の収納 室の内側壁面に対する押圧状態を緩和して、介在する粘性オイルの膜層を厚くし ながら移動することとなるので、これにより、灰皿ケース等を枠体内に小さな力 でスムーズに押し込むことが可能となる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳述すれば、該実施例に係る回転 式オイルダンパーも、図1に示す如く、一面側が開口した収納室1aを有するハ ウジング1と、該ハウジング1の収納室1aの開口を閉塞するキャップ2と、ハ ウジング1の収納室1a内に回転可能に配される回転子3と、該回転子3のキャ ップ2の孔2aから外方に突出する軸部3aに固定される歯車4とを備えて、ハ ウジング1の収納室1a内に粘性オイルを充填する構成を前提としているが、特 徴とするところは、従来の如く、制動力をオイルの粘性抵抗や板ばね材のばね圧 のみから得ようとするものではなく、この粘性オイルと板ばね材とを有機的に利 用する点にある。
【0011】 これを具体的に説明すると、本実施例にあっては、上記の板ばね材5を、図示 する如く、金属製の弾性薄板をもって、両端部が分離するリング状に湾曲成形し 、その一端部5aを上記回転子3の円盤状基部3b側に形成された取付溝6に嵌 着できるL字状に折曲して、該一端部5aを回転子3の円盤状基部3bに固定で きる構成となす一方、収納室1a内に自由状態に置かれる他端部5bに対しては 、端縁を若干内方に折曲して、該他端部5bを当該折曲形状を利用して収納室1 aの内側壁面に沿って円滑に移動させうる構成となしている。
【0012】 依って、斯る板ばね材5を含めて本実施例のオイルダンパーを組み付ける場合 には、板ばね材5の一端部5aを上記取付溝6に嵌着して、該板ばね材5の一端 部5aを回転子3の円盤状基部3bに固定した状態のまま、回転子3を板ばね材 5を伴ってハウジング1の収納室1a内に収納すると、回転子3は、収納室1a の底面に突設されている支持部7に回転可能に支持され、他方、板ばね材5は、 図2に示す如く、自身の周面が収納室1aを画成する内側壁面に接する状態をも って、当該収納室1a内に移動可能に配されることとなる。 そこで、後は、収納室1a内に必要量の粘性オイル(図示せず)を充填した後 、図3に示す如く、収納室1aの開口をキャップ2で閉塞して、該キャップ2の 孔2aから外方に突出する回転子3の軸部3aに歯車4を固定すれば、外観上は 通常のものと何ら変わらない、回転式オイルダンパーが簡単に組み付けられると 共に、斯る最終の組み付け状態にあっては、充填されたオイルの粘度により、リ ング状板ばね材5の周面と収納室1aの内側壁面間に該粘性オイルの膜層Mが介 在することとなるので、前記した改良ダンパーとは異なり、板ばね材5の周面が 直接収納室1aの内側壁面に接することがない。
【0013】 そして、この回転式オイルダンパーをプッシュオープン型の自動車用灰皿に応 用する場合には、従来と同様に、灰皿ケースと該灰皿ケースを出没可能に保持す る枠体の一方に、当該オイルダンパーのハウジング1をそのフランジ部を介して 固定し、他方にラックを設けて、該ラックと上記歯車4を咬合させれば良い訳で あるが、この場合には、図2に示す如く、灰皿ケースが開放される時には、回転 子3が図中X方向に回転するように設定し、灰皿ケースが枠体内に押し込まれる 時には、回転子3が図中Y方向に回転するように設定する。
【0014】 すると、斯る状態において、今仮に、灰皿ケースがばね圧を利用して開放方向 に移動しようとすると、この移動力で、回転子3はX方向に回転すると同時に、 該回転子3の回転と連動して、リング状板ばね材5も同方向に移動することとな るが、このリング状板ばね材5の移動に際しては、一端部5a側を押し拡げなが ら、恰も全体を拡径するが如き状態をもって、リング状板ばね材5が、自身の周 面を収納室1aの内側壁面側に強く押圧させて、上記介在する粘性オイルの膜層 Mを薄くしながら円滑に移動することとなる。 従って、灰皿ケースの開放時には、上記板ばね材5の周面の薄い膜層Mを介在 させた内側壁面に対する押圧抵抗により、確実な制動力が得られることとなるの で、灰皿ケースはゆっくりと開放することが可能となる。
【0015】 又、開放された灰皿ケースを枠体内に押し込もうとすると、この押込力で、今 度は、回転子3は前記Y方向に回転すると同時に、該回転子3の回転に連動して 、リング状の板ばね材5も同方向に移動することとなるが、このリング状板ばね 材5の移動に際しては、上記とは逆に、一端部5a側を他端部5b側に接近させ ながら、恰も全体を縮径するが如き状態をもって、リング状板ばね材5が、周面 の収納室1aの内側壁面に対する押圧状態を効果的に緩和し、周面と内側壁面の 隙間を拡大して、該隙間に介在する粘性オイルの膜層Mを厚くしながら円滑に移 動することとなる。 従って、灰皿ケースの押込時には、開放時のそれと比較すると、介在する粘性 オイルの膜層Mが厚くなっていることに起因して、リング状板ばね材5の押圧抵 抗が小さくなるので、灰皿ケースを枠体内に小さな力でスムーズに押し込むこと が可能となる。
【0016】 即ち、本実施例にあっては、両端部5a・5bが分離するリング状板ばね材5 のばね圧と粘性オイルの膜層Mを効果的に利用する構成を採用することにより、 ワンウエイクラッチ等の補助手段を用いずとも、回転子3の正逆回転時の回転ト ルクを簡単に変化させることが可能となると共に、粘性オイルの膜層Mの作用で 、リング状板ばね材5が、スティックスリップを起こしたりその場にロックされ ることなく、正逆両方向に対して円滑に移動することが可能となるので、使用上 極めて好都合となる訳である。 又、ハウジング1の収納室1a内には粘性オイルが充填されている関係で、こ のオイルの粘性抵抗も制動作用に寄与することとなるが、本実施例にあっては、 既述した如く、リング状板ばね材5も制動作用に大いに寄与している関係で、従 来オイルダンパーと比較すると、収納室1aに充填される粘性オイルの量も少量 で済むので、熱膨張によるオイル漏れの心配も全くなくなると共に、この粘性オ イルは、リング状板ばね材5の円滑な移動を保障する以外に、板ばね材5と収納 室1aの内側壁面との摩耗を防止するためにも作用することとなる。
【0017】 次に、本実施例のオイルダンパーと従来のオイルダンパーとの比較を、−30 °C・0°C・25°C・80°Cの各温度下で、正逆二方向に200rpmの 回転速度で回転した場合において、その各回転トルクを測定した実験結果に基づ いて説明する。 まず、オイルの粘性抵抗に専ら依存する従来ダンパーにあっては、正逆いずれ の回転時にあっても、各温度毎では、同一の回転トルク値が測定されるだけであ るから、その温度と回転トルクの変化曲線は図4のA曲線として示されるのに対 して、板ばね材5のばね圧をも利用する本実施例のものにあっては、上記X方向 に回転した場合の曲線は図4のB1曲線として示され、逆に、Y方向に回転した 場合の曲線は図4のB2曲線として示されることとなる。 このことから、従来にあっては、如何なる温度の下で正逆いずれに回転しても 、回転トルクは等しくなるので、灰皿ケースを枠体内にスムーズに押し込むこと ができなくなってしまうが、逆に、本実施例にあっては、正逆回転時に回転トル クに変化を付けることができるので、一方向においては、灰皿ケースをゆっくり と移動させることが可能となり、他方向においては、灰皿ケースを枠体内にスム ーズに押し込むことが可能となる訳である。
【0018】 又、従来にあっては、上記のA曲線から明らかな如く、温度変化に応じて回転 トルク値が著しく変化すると共に、特に、低温域と高温域とでは、回転トルク値 に相当の開きが生じてしまうのに対して、本実施例のものにあっては、B1曲線 においては、低温域で多少の差は認められるが、25°Cから高温域までは、回 転トルク値が略一定しており、且つ、B2曲線に至っては、低温域から高温域に 亘って略一定となっている。 このことから、従来のオイルダンパーは、温度変化の影響を極めて受け易いの で、安定した作動が期待できないのに対して、本実施例のものは、温度変化の影 響を受けにくいので、常に安定した作動が期待できることが判明した。
【0019】 その上、本実施例にあっては、オイルの粘性が高くなる低温時にあっては、板 ばね材5の周面と収納室1aの内側壁面間に介在する粘性オイルの膜層Mが必然 的に厚くなり、逆に、オイルの粘性が低くなる高温時にあっては、板ばね材5の 周面と収納室1aの内側壁面間に介在する粘性オイルの膜層Mが必然的に薄くな るので、斯る温度変化に伴う膜層Mの厚薄現象によって、低温域の回転トルク値 を下げ、高温域の回転トルク値を上げることが可能となる。 従って、本実施例にあっては、使用条件下の温度によってオイルの粘性が変化 しても、板ばね材5の周面と収納室1aの内側壁面間に介在するオイルの膜層M が自動的に変化して、回転トルクを調整できる機能をも十分に発揮できるので、 この点からも、温度変化の影響を受けずに、常に安定した作動が期待できること ともなる。
【0020】 尚、上記の実施例は、プッシュオープン型の自動車用灰皿に応用した場合を説 明したものであるが、本考案はこれに限定されるものではなく、その他の家電製 品の開閉蓋の如く、開放速度に制動を加える必要がある部材に対して応用しても 、同様な作用効果が期待できることは言うまでもない。
【0021】
【考案の効果】
以上の如く、本考案は、上記構成の採用により、正逆回転方向において、回転 トルクを変化させることが可能となるので、自動車用灰皿の灰皿ケースを押し込 む場合や、家電製品の開閉蓋を閉じる場合等にあっては、従来オイルダンパーと 比較すると、円滑な操作が保障されることとなった。 これに加えて、本考案は、従来のオイルダンパーの如く、オイルの粘性抵抗に 専ら頼るものではなく、又、従来の改良ダンパーの如く、板ばね材のばね圧を直 接利用するものではないので、温度変化の影響も受けにくいと共に、板ばね材が スティックスリップを起こしたりその場にロックされることもなくなり、いずれ にしても、常に安定した作動が期待できることとなる。 しかも、回転トルクの大小は、リング状板ばね材の板厚や径及びオイルの粘性 や充填量を適宜選択することにより、自在に決定できる利点をも併せて有するこ ととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る回転式オイルダンパーを
分解して示す斜視図である。
【図2】ハウジングの収納室内に回転子と一緒にリング
状板ばね材を配した状態を示す平面図である。
【図3】オイルダンパーを最終的に組み付けた状態を示
す縦断面図である。
【図4】本オイルダンパーと従来オイルダンパーの温度
と回転トルクの関係を比較した線図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 同収納室 2 キャップ 2a 同孔 3 回転子 3a 同軸部 3b 同基部 4 歯車 5 リング状板ばね材 5a 同一端部 5b 同他端部 6 取付溝 M 粘性オイルの膜層

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 一面側が開口した収納室を有するハウジ
    ングと、該ハウジングの収納室開口を閉塞するキャップ
    と、ハウジングの収納室内に回転可能に配される回転子
    と、該回転子のキャップ孔から外方に突出する軸部に固
    定される歯車とを備え、上記ハウジングの収納室内に粘
    性オイルを充填する構成の回転式オイルダンパーにおい
    て、両端部が分離するリング状板ばね材の一端部を上記
    回転子の基部側に固定して、該リング状板ばね材を回転
    子と一緒にハウジングの収納室内に収納し、収納室内で
    の回転子の正逆回転に連動して、リング状板ばね材を上
    記粘性オイルの膜層を介在させて収納室の内側壁面に沿
    って移動させるように構成したことを特徴とする回転式
    オイルダンパー。
JP6297891U 1991-07-16 1991-07-16 回転式オイルダンパー Pending JPH058075U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6297891U JPH058075U (ja) 1991-07-16 1991-07-16 回転式オイルダンパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6297891U JPH058075U (ja) 1991-07-16 1991-07-16 回転式オイルダンパー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH058075U true JPH058075U (ja) 1993-02-02

Family

ID=13215958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6297891U Pending JPH058075U (ja) 1991-07-16 1991-07-16 回転式オイルダンパー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH058075U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5210474U (ja) * 1975-07-07 1977-01-25
WO2000034679A1 (fr) * 1998-12-07 2000-06-15 Sugatsune Industrial Co., Ltd. Amortisseur rotatif
WO2002036983A1 (fr) * 2000-10-26 2002-05-10 Piolax, Inc. Amortisseur de vibrations rotatif
JP2013103697A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Nihon Iac Kk 自動車用内装品

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5749216U (ja) * 1980-09-03 1982-03-19

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5749216U (ja) * 1980-09-03 1982-03-19

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5210474U (ja) * 1975-07-07 1977-01-25
WO2000034679A1 (fr) * 1998-12-07 2000-06-15 Sugatsune Industrial Co., Ltd. Amortisseur rotatif
WO2002036983A1 (fr) * 2000-10-26 2002-05-10 Piolax, Inc. Amortisseur de vibrations rotatif
JP2013103697A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Nihon Iac Kk 自動車用内装品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5277282A (en) Rotary oil damper
US7510062B2 (en) Rotary damper
JP4197944B2 (ja) 回転式ダンパー
JPH0783263A (ja) 回転ダンパー
JP2000170813A (ja) ロータリーダンパー
US4565266A (en) Oil type damper
JPH058075U (ja) 回転式オイルダンパー
JPH01266331A (ja) ダンパー
JP2873608B2 (ja) 開閉装置
JP2002021901A (ja) 回転ダンパおよびアシストグリップ装置
US5660254A (en) Dry rotary damper
EP0563968B1 (en) Friction damper
JP2564589Y2 (ja) 摩擦式ダンパー
JPH0581542U (ja) 摩擦式ダンパー
JPH0511396Y2 (ja)
JP4107744B2 (ja) 回転ダンパ
JPS63167136A (ja) ロ−タリ−ダンパ
JPH0678705B2 (ja) 扉等用ダンパー
JPS62270837A (ja) ロ−タリ−ダンパ
JP3095107B2 (ja) Oa機器用チルトヒンジ
JP2504076Y2 (ja) 小型歯車等のダンパ―を兼ねる軸支装置
JPH075313Y2 (ja) 無段変速装置
JPH09229052A (ja) 高トルク用ダンパ
KR950010094B1 (ko) 무단 변속장치
JPH0442590Y2 (ja)