JPH0511396Y2 - - Google Patents
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- JPH0511396Y2 JPH0511396Y2 JP9610288U JP9610288U JPH0511396Y2 JP H0511396 Y2 JPH0511396 Y2 JP H0511396Y2 JP 9610288 U JP9610288 U JP 9610288U JP 9610288 U JP9610288 U JP 9610288U JP H0511396 Y2 JPH0511396 Y2 JP H0511396Y2
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- Japan
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- cylindrical portion
- housing
- cam surface
- rectilinear
- damper
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- 239000004519 grease Substances 0.000 description 1
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Description
【考案の詳細な説明】
<本考案の産業上の利用分野>
本考案は回動運動に抵抗力を与えて緩慢に回動
させるようにしたダンパーに関し、得に小型で強
い抵抗力を与えることのできるダンパーに関す
る。
させるようにしたダンパーに関し、得に小型で強
い抵抗力を与えることのできるダンパーに関す
る。
<従来技術> (第12図)
従来、回動運動に制動力を与えて緩慢に回動さ
せるための機構として、第12に示すようなオイ
ルの粘性抵抗を利用したダンパーが用いられてい
る。
せるための機構として、第12に示すようなオイ
ルの粘性抵抗を利用したダンパーが用いられてい
る。
即ち、図中1は一面が開口した円筒状のケー
ス、2は円板状のローター、3はローター2の中
心に固定された回動軸であつて、ケース1内にロ
ーター2が回動自在に収容され、ケース1内にオ
イル(グリース)4が蓋5によつて封入されてい
る。
ス、2は円板状のローター、3はローター2の中
心に固定された回動軸であつて、ケース1内にロ
ーター2が回動自在に収容され、ケース1内にオ
イル(グリース)4が蓋5によつて封入されてい
る。
このため、回動軸3に急激な回動力が加えられ
ても、円板状のローター2の片面とケース1の底
面との間及びローター2の反対面と蓋5との間で
オイル4の粘性抵抗による抵抗トルクが生じて、
急激な回動が制限され、緩速度で回動することに
なる。
ても、円板状のローター2の片面とケース1の底
面との間及びローター2の反対面と蓋5との間で
オイル4の粘性抵抗による抵抗トルクが生じて、
急激な回動が制限され、緩速度で回動することに
なる。
<本考案が解決しようとする問題点>
しかしながら、このような従来のダンパーで
は、大きな抵抗トルクを得るにはローター2の直
径を大きくする必要があり、小型のものでは充分
に大きな抵抗トルクが得られないため、例えば重
量の大きい蓋などが自重で上から下へ向けて回動
する場合のように大きな回動力が加わる回動軸の
ダンパーとしては、不都合であつた。
は、大きな抵抗トルクを得るにはローター2の直
径を大きくする必要があり、小型のものでは充分
に大きな抵抗トルクが得られないため、例えば重
量の大きい蓋などが自重で上から下へ向けて回動
する場合のように大きな回動力が加わる回動軸の
ダンパーとしては、不都合であつた。
また、このような従来のダンパーでは、抵抗ト
ルクはローターの半径方向に変化するため、量産
しても抵抗トルクを均一にすることが難しく、こ
のため、前記蓋などの重量に応じてダンパーの抵
抗トルクを調整することが困難であつた。
ルクはローターの半径方向に変化するため、量産
しても抵抗トルクを均一にすることが難しく、こ
のため、前記蓋などの重量に応じてダンパーの抵
抗トルクを調整することが困難であつた。
本考案はこのような問題点を解決し、小型で抵
抗トルクが得られ、また、抵抗トルクの調整も容
易なダンパーを提供することを目的としている。
抗トルクが得られ、また、抵抗トルクの調整も容
易なダンパーを提供することを目的としている。
<前記問題点を解決するための手段>
前記問題点を解決するために、本考案のダンパ
ーでは、 一端側にエアー排出量調整手段付きの排出口を
備えたハウジングと、 前記ハウジング内に軸方向に摺動自在に収納さ
れ、前記ハウジングの他端側に第1のカム面を有
し、前記一端側に前記ハウジングとの間に、前記
一端側への移動時にのみ、前記排出口を除くほぼ
密閉空間状態を形成する直進体と、 前記ハウジング内に回動自在に収納され、前記
直進体の第1のカム面と当接する第2のカム面を
有するカム体、及び該カム体から前記ハウジング
の一端側から外方へ突出するように延設された突
出軸から成る回動体と、 前記直進体に前記ハウジングの他端側への押圧
力を付与する押圧付与手段 とを備えている。
ーでは、 一端側にエアー排出量調整手段付きの排出口を
備えたハウジングと、 前記ハウジング内に軸方向に摺動自在に収納さ
れ、前記ハウジングの他端側に第1のカム面を有
し、前記一端側に前記ハウジングとの間に、前記
一端側への移動時にのみ、前記排出口を除くほぼ
密閉空間状態を形成する直進体と、 前記ハウジング内に回動自在に収納され、前記
直進体の第1のカム面と当接する第2のカム面を
有するカム体、及び該カム体から前記ハウジング
の一端側から外方へ突出するように延設された突
出軸から成る回動体と、 前記直進体に前記ハウジングの他端側への押圧
力を付与する押圧付与手段 とを備えている。
<作用>
このようにしたため、前記突出軸の回動は、カ
ム体の第2のカム面と前記直進体の第1のカム面
との当接のために、前記直進体の直進運動に変換
される。この直進運動は、前記押圧付与手段及び
前記密閉空間状態によつて抵抗を受ける。
ム体の第2のカム面と前記直進体の第1のカム面
との当接のために、前記直進体の直進運動に変換
される。この直進運動は、前記押圧付与手段及び
前記密閉空間状態によつて抵抗を受ける。
<本考案の実施例> (第1〜11図)
以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説明
する。
する。
第1〜 図は本考案の一実施例のダンパーを示
すもので、第1図はその分解斜視図、第2図はそ
の一部を組立てた状態の斜視図、第3図は全体を
組立てた状態の斜視図である。
すもので、第1図はその分解斜視図、第2図はそ
の一部を組立てた状態の斜視図、第3図は全体を
組立てた状態の斜視図である。
これらの図において、10はダンパーで、20
は本体、30は本体20の一端に固定されるキヤ
ツプである。この本体20とキヤツプ30とによ
つて、ハウジングが構成されている。
は本体、30は本体20の一端に固定されるキヤ
ツプである。この本体20とキヤツプ30とによ
つて、ハウジングが構成されている。
本体20は、第1,4,10図に示すように、
一面が開口した有底円筒状であつて、円筒部20
aの外面から二つの支持脚21,21が突設され
ている。支持脚21の平板部21aには、取付穴
22が設けられている。
一面が開口した有底円筒状であつて、円筒部20
aの外面から二つの支持脚21,21が突設され
ている。支持脚21の平板部21aには、取付穴
22が設けられている。
本体20の底部20bの中心には、バネ調整用
ネジ23のためのネジ穴24が設けられ、その側
方には、エアー調整用ネジ25のためのネジ穴2
6が設けられている。
ネジ23のためのネジ穴24が設けられ、その側
方には、エアー調整用ネジ25のためのネジ穴2
6が設けられている。
このエアー通過量の調整は、例えば第5図に示
すようにエアー調整用ネジ25に切欠き25aを
設けるか、あるいは第6図に示すようにネジ穴2
6の一部に切欠き26aを設けて、ネジ25のね
じ込み量によつて行なう。
すようにエアー調整用ネジ25に切欠き25aを
設けるか、あるいは第6図に示すようにネジ穴2
6の一部に切欠き26aを設けて、ネジ25のね
じ込み量によつて行なう。
本体20の円筒部20aの右端部には、後記す
るキヤツプ30の突出縁部33が嵌合される回り
止め用の切欠き27が、円周方向に等間隔で3ケ
所設けられ、各切欠き27の中央部において、キ
ヤツプ30の係合穴34aに係合するためのテー
パ突起28が突設されている。
るキヤツプ30の突出縁部33が嵌合される回り
止め用の切欠き27が、円周方向に等間隔で3ケ
所設けられ、各切欠き27の中央部において、キ
ヤツプ30の係合穴34aに係合するためのテー
パ突起28が突設されている。
30は第3図に示すように本体20の開口側か
ら取付けられるキヤツプであつて、第1,3,
9,10図に示すように、円筒部20aの内壁に
適合する円筒部31と、その軸方向の一端の底部
32と、底部32の外周の円周方向の等間隔の3
箇所から半径方向に突設された、前記本体20の
円筒部20aの切欠き27に嵌合する突出縁部3
3と、突出縁部33の先端から軸方向に円筒部3
1に平行に延設され、前記テーパ突起28に係合
する係合穴34aを有する係合腕34を備えてい
る。
ら取付けられるキヤツプであつて、第1,3,
9,10図に示すように、円筒部20aの内壁に
適合する円筒部31と、その軸方向の一端の底部
32と、底部32の外周の円周方向の等間隔の3
箇所から半径方向に突設された、前記本体20の
円筒部20aの切欠き27に嵌合する突出縁部3
3と、突出縁部33の先端から軸方向に円筒部3
1に平行に延設され、前記テーパ突起28に係合
する係合穴34aを有する係合腕34を備えてい
る。
円筒部31は、軸方向に前記本体20の円筒部
20aのほぼ半ばに達する長さであつて、後述す
る直進体50ののガイド51が軸方向に摺動自在
に嵌合するための軸方向のガイド溝31aを、円
周方向に180隔てて二つ有している。
20aのほぼ半ばに達する長さであつて、後述す
る直進体50ののガイド51が軸方向に摺動自在
に嵌合するための軸方向のガイド溝31aを、円
周方向に180隔てて二つ有している。
底部32は、その中心に、後述する回動体40
の軸41が回動自在に嵌合するための穴32aを
有している。
の軸41が回動自在に嵌合するための穴32aを
有している。
キヤツプ30は、本体20の開口部から円筒部
31を円筒部20aの内側に嵌入し、係合腕34
をテーパ突起28に合致させて左方へ押しこむ
と、テーパ腕34の弾性によつて外方へ撓みつつ
テーパ突起28をのりこえて弾性復帰し、第3,
10図に示すように、係合穴34aにテーパ突起
28が嵌入し、且つ突出縁部33が切欠き27に
嵌入して、回動不能且つ離脱不能に固定される。
31を円筒部20aの内側に嵌入し、係合腕34
をテーパ突起28に合致させて左方へ押しこむ
と、テーパ腕34の弾性によつて外方へ撓みつつ
テーパ突起28をのりこえて弾性復帰し、第3,
10図に示すように、係合穴34aにテーパ突起
28が嵌入し、且つ突出縁部33が切欠き27に
嵌入して、回動不能且つ離脱不能に固定される。
40は外部の回動軸に固定されて一体的に回動
する回動体であつて、第1,8図に示すように、
前記キヤツプ30の底部32の穴32aに適合す
る外径の軸部41と、前記キヤツプ30の円筒部
31に適合する外径の円筒カム部42とを備えて
いる。このため、軸部41が穴32aに適合し、
且つ円筒カム部42が円筒部31に適合して、第
3,10図に示すように、回動自在に嵌合され
る。そして、この状態において円筒カム部42及
びキヤツプ30の円筒部31の軸方向の左端面は
一致している。
する回動体であつて、第1,8図に示すように、
前記キヤツプ30の底部32の穴32aに適合す
る外径の軸部41と、前記キヤツプ30の円筒部
31に適合する外径の円筒カム部42とを備えて
いる。このため、軸部41が穴32aに適合し、
且つ円筒カム部42が円筒部31に適合して、第
3,10図に示すように、回動自在に嵌合され
る。そして、この状態において円筒カム部42及
びキヤツプ30の円筒部31の軸方向の左端面は
一致している。
43は外部の回動軸に固定するための固定部で
ある。
ある。
円筒カム部42には、円周方向に180隔てた二
つの切欠き44によつて、らせん状のカム面44
a及び垂直面44bが、それぞれ二個所に形成さ
れている。
つの切欠き44によつて、らせん状のカム面44
a及び垂直面44bが、それぞれ二個所に形成さ
れている。
直進体50は、第1,2,7図に示すように、
左端側が開口した軸穴51を有し、軸方向の左側
に前記本体20の円筒部20aの内径より僅かに
小さい外径の頭部52を有し、その右側に前記キ
ヤツプ31の円筒部31の内壁に適合する大径円
筒部53を有している。
左端側が開口した軸穴51を有し、軸方向の左側
に前記本体20の円筒部20aの内径より僅かに
小さい外径の頭部52を有し、その右側に前記キ
ヤツプ31の円筒部31の内壁に適合する大径円
筒部53を有している。
この大径円筒部53の外周には、円周方向に
180隔てた二箇所において、軸方向に、前記キヤ
ツプ30の円筒部31のガイド溝31aに摺動自
在に嵌合するガイド54を有している。
180隔てた二箇所において、軸方向に、前記キヤ
ツプ30の円筒部31のガイド溝31aに摺動自
在に嵌合するガイド54を有している。
大径円筒部53には、二つの切欠き55が設け
られている。この切欠き55によつて、前記回動
体40の円筒カム部42の内径に適合する外径の
小径円筒部56が設けられ、大径円筒部53と小
径円筒部56との段部に、前記回動体40のカム
面44aに適合するらせん状のカム面56a及び
前記回動体40の垂直面44bに適合する垂直面
56bを、それぞれ円周方向に180隔てて二箇所
に備えている。
られている。この切欠き55によつて、前記回動
体40の円筒カム部42の内径に適合する外径の
小径円筒部56が設けられ、大径円筒部53と小
径円筒部56との段部に、前記回動体40のカム
面44aに適合するらせん状のカム面56a及び
前記回動体40の垂直面44bに適合する垂直面
56bを、それぞれ円周方向に180隔てて二箇所
に備えている。
頭部52には、環状溝52aが設けられ、この
環状溝52aには、環状溝52aの溝底および前
記本体20の円筒部20a内壁に密着する弾性体
からなるOリング57が収納されている。
環状溝52aには、環状溝52aの溝底および前
記本体20の円筒部20a内壁に密着する弾性体
からなるOリング57が収納されている。
頭部52の左端面には、第7図に示すように、
環状溝52aに連通する連通穴58が設けられて
いる。
環状溝52aに連通する連通穴58が設けられて
いる。
前記直進体50の軸穴51には、バネ受け60
及びコイルバネ70が収容される。
及びコイルバネ70が収容される。
バネ受け60は、直進体50の軸穴51の内径
に適合する鍔部61と、小径の円筒部62を有
し、左方から前記バネ調整用ネジ23を収納する
ための穴63を有している。
に適合する鍔部61と、小径の円筒部62を有
し、左方から前記バネ調整用ネジ23を収納する
ための穴63を有している。
従つて、このダンパー10の組立ては、次のよ
うに行なう。
うに行なう。
即ち、第10図に示すように、本体20の底部
20bのネジ穴24にバネ調整用ネジ23を適宜
量ねじ込み、また、ネジ穴26にエアー調整用ネ
ジ25を適宜量ねじ込む。
20bのネジ穴24にバネ調整用ネジ23を適宜
量ねじ込み、また、ネジ穴26にエアー調整用ネ
ジ25を適宜量ねじ込む。
次に、バネ受け60にコイルバネ70をその一
端が鍔部61に接触するように被せて、バネ受け
60の穴63にバネ調整用ネジ23の先端を差し
込む。
端が鍔部61に接触するように被せて、バネ受け
60の穴63にバネ調整用ネジ23の先端を差し
込む。
次に、直進体50の軸穴51内にバネ受け60
およびコイルバネ70を収容するように、直進体
50をハウジング20の円筒部20aの開口部か
ら嵌入する。
およびコイルバネ70を収容するように、直進体
50をハウジング20の円筒部20aの開口部か
ら嵌入する。
次に、回動体40の円筒カム部42内に直進体
50の小径円筒部56が嵌入されるように被せ
て、回動体40を左方に押し込んで、そのカム面
44aを直進体50のカム面52aに接触させ
る。
50の小径円筒部56が嵌入されるように被せ
て、回動体40を左方に押し込んで、そのカム面
44aを直進体50のカム面52aに接触させ
る。
次に、キヤツプ30の底部32の軸穴32a
に、回動体40の軸41を嵌合させ、且つ、キヤ
ツプ30の円筒部31の二つのガイド溝31aの
左端開口部に、直進体50の二つのガイド54の
右端部を合致させる。そして、第2図に示すよう
に、ガイド溝31a内にガイド54を嵌入させつ
つ、キヤツプ30の円筒部31を、回動体40の
円筒カム部42及び直進体50の大径円筒部53
に被せて、本体20の円筒部20a内へ開口部か
ら嵌入して、キヤツプ30の三つの突出縁部33
が本体20の円筒部20aの三つの切欠き27に
合致するように合わせて左方へと押し込む。これ
によつて、キヤツプ30の係合腕34は本体20
の円筒部20aのテーパ突起28のために外方へ
撓み、さらに押し込むと、テーパ突起28を乗り
越えて弾性復帰し、係合腕34の係合穴34aに
テーパ突起28が嵌合され、且つ切欠き27に突
出縁部33が嵌合して、キヤツプ30は本体20
に固定される。このようにして組立てられる。
に、回動体40の軸41を嵌合させ、且つ、キヤ
ツプ30の円筒部31の二つのガイド溝31aの
左端開口部に、直進体50の二つのガイド54の
右端部を合致させる。そして、第2図に示すよう
に、ガイド溝31a内にガイド54を嵌入させつ
つ、キヤツプ30の円筒部31を、回動体40の
円筒カム部42及び直進体50の大径円筒部53
に被せて、本体20の円筒部20a内へ開口部か
ら嵌入して、キヤツプ30の三つの突出縁部33
が本体20の円筒部20aの三つの切欠き27に
合致するように合わせて左方へと押し込む。これ
によつて、キヤツプ30の係合腕34は本体20
の円筒部20aのテーパ突起28のために外方へ
撓み、さらに押し込むと、テーパ突起28を乗り
越えて弾性復帰し、係合腕34の係合穴34aに
テーパ突起28が嵌合され、且つ切欠き27に突
出縁部33が嵌合して、キヤツプ30は本体20
に固定される。このようにして組立てられる。
この結果、バネ調整用ネジ23の先端がバネ受
け60の穴63の底部に接触し、コイルバネ70
の左端はバネ受け60の鍔部61に接触し、右端
は直進体50の軸穴51の底部に接触して、コイ
ルバネ70は圧縮された状態で軸穴51に収容さ
れている。このコイルバネ70の復帰力によつ
て、直進体50は右方へ押圧されて、直進体50
のカム面56aと回動体40のカム面44aが接
触状態となつている。
け60の穴63の底部に接触し、コイルバネ70
の左端はバネ受け60の鍔部61に接触し、右端
は直進体50の軸穴51の底部に接触して、コイ
ルバネ70は圧縮された状態で軸穴51に収容さ
れている。このコイルバネ70の復帰力によつ
て、直進体50は右方へ押圧されて、直進体50
のカム面56aと回動体40のカム面44aが接
触状態となつている。
このコイルバネ70による直進体50への押圧
力は、バネ調整用ネジ23のネジ穴24へのネジ
込みの度合によつて調整できる。
力は、バネ調整用ネジ23のネジ穴24へのネジ
込みの度合によつて調整できる。
また、Oリング57は直進体50の環状溝52
aの底及び本体20の円筒部20aの内壁に気密
状態で接触しているので、第10図aに示すよう
に、Oリング57が環状溝52aにおいて連通穴
58より右側に位置する場合には、Oリング57
と本体20の円筒部20aと底部20bとで囲わ
れた空間Aは、ネジ26とエアー調整用ネジ24
とによる僅かな間隙以外は空気の流通しないほぼ
密閉状態になる。
aの底及び本体20の円筒部20aの内壁に気密
状態で接触しているので、第10図aに示すよう
に、Oリング57が環状溝52aにおいて連通穴
58より右側に位置する場合には、Oリング57
と本体20の円筒部20aと底部20bとで囲わ
れた空間Aは、ネジ26とエアー調整用ネジ24
とによる僅かな間隙以外は空気の流通しないほぼ
密閉状態になる。
従つて、直進体50が第10図aに示すよう
に、左側へ移動する場合には、Oリング57は円
筒部20aとの摩擦により環状溝52a内を右側
へ移動するため、空間Aはほぼ密閉状態となり、
逆に第10図bに示すように、直進体50が右方
へ移動する場合には、Oリング57は左方へ移動
し、連通穴58からOリング57の右側の溝52
aを通つて頭部52の右側のすき間からキヤツプ
30の外部に空気が連通する。
に、左側へ移動する場合には、Oリング57は円
筒部20aとの摩擦により環状溝52a内を右側
へ移動するため、空間Aはほぼ密閉状態となり、
逆に第10図bに示すように、直進体50が右方
へ移動する場合には、Oリング57は左方へ移動
し、連通穴58からOリング57の右側の溝52
aを通つて頭部52の右側のすき間からキヤツプ
30の外部に空気が連通する。
従つて、直進体50が左側へ移動する場合に
は、空気による強い抵抗力を受け、右側へ移動す
る場合には、この抵抗力は受けない。この抵抗力
は、エアー調整用ネジ24によつて調整できる。
は、空気による強い抵抗力を受け、右側へ移動す
る場合には、この抵抗力は受けない。この抵抗力
は、エアー調整用ネジ24によつて調整できる。
このように構成されたダンパー10の使用例を
第11図に示している。
第11図に示している。
即ち、機器80に、ダンパー10の本体20の
平板部21aのネジ穴22にネジで固定し、扉8
1の回動軸82に、ダンパー10のキヤツプ30
の穴32aから右方へ突出した回動体40の固定
部43を固定する。
平板部21aのネジ穴22にネジで固定し、扉8
1の回動軸82に、ダンパー10のキヤツプ30
の穴32aから右方へ突出した回動体40の固定
部43を固定する。
このようにした場合、扉81を下回り方向(矢
印B方向)に回動させると、回動体40が一体的
に回転する。このため回動体40のカム面44a
が直進体50のカム面56aを左方へ押圧する。
このため、直進体50は第10図aに示すよう
に、キヤツプ30の円筒部31のガイド溝31a
に沿つて軸方向左方(B′方向)へ移動する。こ
の左方への移動時には、コイルバネ70の弾発力
によつて抵抗を受けると共に、Oリング57の右
方への移動によつて前記したように空間Aがほぼ
密閉空間となり、強い抵抗力を受ける。空間A内
の空気はネジ穴26に取付けられたエアー調整用
ネジ空気25との僅かな間隙からのみ排出し、直
進体50は強い抵抗力を受けつつも左方へ緩慢に
移動できる。従つて、重量の大きい扉81を自重
によつて下側へ回動させても、緩慢な速度で回動
するから、急速に回動して損傷を生じることがな
い。
印B方向)に回動させると、回動体40が一体的
に回転する。このため回動体40のカム面44a
が直進体50のカム面56aを左方へ押圧する。
このため、直進体50は第10図aに示すよう
に、キヤツプ30の円筒部31のガイド溝31a
に沿つて軸方向左方(B′方向)へ移動する。こ
の左方への移動時には、コイルバネ70の弾発力
によつて抵抗を受けると共に、Oリング57の右
方への移動によつて前記したように空間Aがほぼ
密閉空間となり、強い抵抗力を受ける。空間A内
の空気はネジ穴26に取付けられたエアー調整用
ネジ空気25との僅かな間隙からのみ排出し、直
進体50は強い抵抗力を受けつつも左方へ緩慢に
移動できる。従つて、重量の大きい扉81を自重
によつて下側へ回動させても、緩慢な速度で回動
するから、急速に回動して損傷を生じることがな
い。
逆に、上回り方向(矢印C方向)に扉あるいは
表示装置81を回動すると、一体的に回動する回
動体40のカム面44aは、直進体のカム面56
aから去ろうとするので、直進体50は第10図
bに示すように、コイルバネ70の弾発力によつ
てガイド溝31aに沿つて軸方向右方(C′方向)
へ移動する。この際、Oリング57は環状溝52
a内を左方へ移動するので、前記したように空間
Aの密閉は解除され、エアーによる抵抗を受けな
い。
表示装置81を回動すると、一体的に回動する回
動体40のカム面44aは、直進体のカム面56
aから去ろうとするので、直進体50は第10図
bに示すように、コイルバネ70の弾発力によつ
てガイド溝31aに沿つて軸方向右方(C′方向)
へ移動する。この際、Oリング57は環状溝52
a内を左方へ移動するので、前記したように空間
Aの密閉は解除され、エアーによる抵抗を受けな
い。
このように矢印C回り方向の回転は、抵抗を受
けず、矢印C回り方向の回転は、コイルバネ70
の弾発力と密閉空間Aとによつて強い抵抗力を受
ける。
けず、矢印C回り方向の回転は、コイルバネ70
の弾発力と密閉空間Aとによつて強い抵抗力を受
ける。
なお、この抵抗トルクの調整は、前記したよう
にバネ調整用ネジ23及びエアー調整用ネジ25
による他に、回動体40のカム面44a及び直進
体50のカム面56aの勾配の異なるものを選択
することによつても可能である。
にバネ調整用ネジ23及びエアー調整用ネジ25
による他に、回動体40のカム面44a及び直進
体50のカム面56aの勾配の異なるものを選択
することによつても可能である。
なお使用例として扉の開閉を例示したが、回動
する他の種々の場合に使用できることは勿論であ
る。
する他の種々の場合に使用できることは勿論であ
る。
<本考案の効果>
本考案のダンパーは以上のような構成であるの
で、密閉空間および押圧力付与手段によつて小型
でありながら大きな抵抗トルクのダンパーを実現
することができる。また、この抵抗トルクを自由
に調整できるので、抵抗トルクの均一なものを量
産することが可能となり、また、負荷の大きく異
なるものの回動に幅広く使用することが可能とな
る。
で、密閉空間および押圧力付与手段によつて小型
でありながら大きな抵抗トルクのダンパーを実現
することができる。また、この抵抗トルクを自由
に調整できるので、抵抗トルクの均一なものを量
産することが可能となり、また、負荷の大きく異
なるものの回動に幅広く使用することが可能とな
る。
第1〜11図は本考案の一実施例を示すもの
で、第1図は分解斜視図、第2図はその一部を組
立てた状態を示す斜視図、第3図は全体を組立て
た状態を示す斜視図、第4図aは本体を示す断面
図、同図bはその底面図、同図cは右側面図、第
5図aはエアー調整用ネジの断面図、同図bはそ
の右側面図、第6図aはエアーの調整のための穴
を示す左側面図、同図bはその断面図、第7図a
は直進体を示す断面図、同図bはその底面図、同
図cはその右側面図、第8図aは回動体を示す断
面図、同図bはその底面図、同図cはその左側面
図、第9図aはキヤツプを示す断面図、同図bは
その底面図、同図cはその左側面図、第10図
a,bは動作状態を示す断面図、第11図は使用
例を示す斜視図である。第12図aは従来のダン
パーを示す分解斜視図、同図bはその組立てた状
態を示す断面図である。 10……ダンパー、20……本体、23……バ
ネ調整用ネジ、25……エアー調整用ネジ、30
……キヤツプ、31a……ガイド溝、34……係
合腕、40……回動体、41……軸、42……円
筒カム部、43……固定部、44a……カム面、
50……直進体、51……軸穴、52……頭部、
52a……環状溝、53……大径円筒部、56…
…小径円筒部、56a……カム面、57……Oリ
ング、58……連通穴、60……バネ受け、70
……コイルバネ。
で、第1図は分解斜視図、第2図はその一部を組
立てた状態を示す斜視図、第3図は全体を組立て
た状態を示す斜視図、第4図aは本体を示す断面
図、同図bはその底面図、同図cは右側面図、第
5図aはエアー調整用ネジの断面図、同図bはそ
の右側面図、第6図aはエアーの調整のための穴
を示す左側面図、同図bはその断面図、第7図a
は直進体を示す断面図、同図bはその底面図、同
図cはその右側面図、第8図aは回動体を示す断
面図、同図bはその底面図、同図cはその左側面
図、第9図aはキヤツプを示す断面図、同図bは
その底面図、同図cはその左側面図、第10図
a,bは動作状態を示す断面図、第11図は使用
例を示す斜視図である。第12図aは従来のダン
パーを示す分解斜視図、同図bはその組立てた状
態を示す断面図である。 10……ダンパー、20……本体、23……バ
ネ調整用ネジ、25……エアー調整用ネジ、30
……キヤツプ、31a……ガイド溝、34……係
合腕、40……回動体、41……軸、42……円
筒カム部、43……固定部、44a……カム面、
50……直進体、51……軸穴、52……頭部、
52a……環状溝、53……大径円筒部、56…
…小径円筒部、56a……カム面、57……Oリ
ング、58……連通穴、60……バネ受け、70
……コイルバネ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 一端側にエアー排出量調整手段付きの排出口を
備えたハウジングと、 前記ハウジング内に軸方向に摺動自在に収納さ
れ、前記ハウジングの他端側に第1のカム面を有
し、前記一端側に前記ハウジングとの間に、前記
一端側への移動時にのみ、前記排出口を除くほぼ
密閉空間状態を形成する直進体と、 前記ハウジング内に回動自在に収納され、前記
直進体の第1のカム面と当接する第2のカム面を
有するカム体、及び該カム体から前記ハウジング
の一端側から外方へ突出するように延設された突
出軸から成る回動体と、 前記直進体に前記ハウジングの他端側への押圧
力を付与する押圧付与手段と、 を備えたダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9610288U JPH0511396Y2 (ja) | 1988-07-20 | 1988-07-20 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9610288U JPH0511396Y2 (ja) | 1988-07-20 | 1988-07-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0216839U JPH0216839U (ja) | 1990-02-02 |
JPH0511396Y2 true JPH0511396Y2 (ja) | 1993-03-22 |
Family
ID=31320912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9610288U Expired - Lifetime JPH0511396Y2 (ja) | 1988-07-20 | 1988-07-20 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0511396Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7051618B2 (en) * | 2002-10-15 | 2006-05-30 | Illnois Tool Works Inc | Ultrasonic welded hinge damper |
RU2439393C2 (ru) * | 2006-10-20 | 2012-01-10 | Ойлес Корпорейшн | Демпфер и сиденье транспортного средства |
JP5180231B2 (ja) * | 2007-12-26 | 2013-04-10 | スガツネ工業株式会社 | ダンパ装置 |
JP2024086051A (ja) * | 2022-12-16 | 2024-06-27 | 株式会社ソミックマネージメントホールディングス | ロータリダンパの製造方法およびロータリダンパ |
-
1988
- 1988-07-20 JP JP9610288U patent/JPH0511396Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0216839U (ja) | 1990-02-02 |
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