JP2580312Y2 - バスユニット - Google Patents

バスユニット

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JP2580312Y2
JP2580312Y2 JP1989094129U JP9412989U JP2580312Y2 JP 2580312 Y2 JP2580312 Y2 JP 2580312Y2 JP 1989094129 U JP1989094129 U JP 1989094129U JP 9412989 U JP9412989 U JP 9412989U JP 2580312 Y2 JP2580312 Y2 JP 2580312Y2
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正 中村
光生 堀
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ミサワホーム 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、例えばユニット式組立住宅に使用するバス
ユニットに関するものである。
〈従来の技術〉 第3図に示すように従来のバスユニット10は、浴槽11
とこれとは別体に形成された防水パン12とから構成され
ているものが多い。浴槽11は、浴槽本体11aと浴槽本体1
1aの上端から外側に延設された上端縁11bとからなって
おり、また防水パン12は、洗い場121と、この洗い場121
の一側辺から立ち上げられた浴槽取付け部122と構成さ
れている。さらに浴槽取付け部122は浴槽11を嵌め入れ
るための水平開口122aと、この水平開口122aの周縁に設
けられた浴槽受け部122bとからなっている。
通常、洗い場121と浴槽取付け部122との間の立ち上が
り部分123は約30cm以上の高さに形成されており、すな
わち洗い場121が浴槽11の上端縁11bより約30cm以上低い
位置に形成されており、このことによって洗い場121に
て使用した湯などが浴槽11内に入り込んで浴槽11内の湯
が汚れるのを防止している。
このようなバスユニット10は、浴槽11と防水パン12と
が別体に形成されているため、それぞれの材質、形状、
外観などを希望に応じて選定できる利点を持っている。
なお、上記バスユニット10における浴槽11の据え付け
は、浴槽本体11aを浴槽取付け部122の水平開口122aに嵌
め入れ、さらに浴槽11の上端縁11bを浴槽受け部122b上
に載置することでなされている。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、第3図に示した従来のバスユニット10で
は、浴槽11の上端縁11bを浴槽受け部122b上に載置する
ことで浴槽11を据え付けるため、浴槽11のうち最も外周
寸法の大きい上端縁11bを基準にして浴槽受け部122bを
形成する必要がある。このため浴室にバスユニット10を
設置した場合には、バスユニット10を用いずに同じ浴室
に同じ浴槽11を据え付ける場合に比較し、浴槽11取付け
のための面積が広く必要であり、その結果、洗い場121
の面積が縮小されて狭いものとなってしまう。洗い場12
1の面積が狭くなると、当然のごとく洗い場121の使い勝
手が悪くなるため、従来のバスユニット10では、洗い場
121の面積の縮小をいかに抑えるかが設計上の重要な課
題とされている。
しかしながら、上記バスユニット10では、洗い場121
と浴槽取付け部122との間の立ち上がり部分123全体が平
板な面からなり、洗い場121の面に対して略垂直に立ち
上げられているため、浴槽11の上端縁11bがなす枠の大
きさがそのまま浴槽11取付けのために最小限必要な面積
となってしまい、洗い場121の面積の縮小が抑えられた
ものとなっていない。
しかも、立ち上がり部分123全体が略垂直に立ち上が
っていることから、洗い場121の浴槽11側の空間が、こ
の立ち上がり部分123に制限されてしまい、このことに
よっても洗い場121の使い勝手、特に足元の使い勝手が
悪いといった不具合が生じている。
本考案は上記課題を解決するためになされたものであ
り、洗い場の面積縮小を防止でき、洗い場の使い勝手の
良いバスユニットを提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、浴槽と防水パンと蓋部材とから構成され、
防水パンが浴槽とは別体に形成されてなり、かつ洗い場
と、この洗い場の一側辺から所定の高さに立ち上げられ
た浴槽取付け部と、洗い場と浴槽取付け部との間の立ち
上がり部分に設けられた開口部とを備えたものからなる
とともに、蓋部材が開口部に装着されてこの開口部を縦
方向に閉塞するものからなるバスユニットにおいてなさ
れたものである。
すなわち本考案のバスユニットでは、立ち上がり部を
浴槽に近接させて防水パンに設け、浴槽をその上端縁が
開口部から洗い場側に突出するようにして浴槽取付け部
に装着し、上縁部下面を保持するように開口部に装着さ
れた蓋部材は、装着された状態におけるその洗い場側の
面のうち上側の面を平板状の上部面となし、上部面の下
側の面をこの上部面の下端から浴槽側に向けて傾斜する
下部面となしたことを上記課題の解決手段としている。
〈作用〉 本考案のバスユニットでは、立ち上がり部を浴槽に近
接させて防水パンに設け、浴槽をその上端縁が開口部か
ら洗い場側に突出するようにして浴槽取付け部に装着
し、蓋部材の洗い場側の面のうちのこの洗い場面に近い
下部面が浴槽側に食い込むように開口部の下部にまで連
続して形成されているので、洗い場面が上部面よりも浴
槽側に食い込む状態で形成され、かつこの開口部の下部
にまで連続して食い込んだ部分の洗い場面と下部面とか
ら、上部面よりも浴槽取付け部側に洗い場に連続する空
間が形成される。
〈実施例〉 以下、本考案のバスユニットの実施例を図面に基づい
て説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す分解斜視図であり、
第2図は浴槽据え付け後の第1図におけるX−X線拡大
断面図である。
図例の如くバスユニット1は、浴槽2と、浴槽2とは
別体に形成された防水パン3と、防水パン3に取付ける
蓋部材4とから構成されている。浴槽2は浴槽本体2aと
浴槽本体2aの開口周縁に設けられた上端縁2bとから構成
されており、防水パン3は、洗い場31とこの洗い場31の
一側辺から所定の高さに立ち上げられた浴槽取付け部32
とを備えている。さらに浴槽取付け部32は、浴槽2を嵌
め入れるための水平開口32aと、水平開口32aの周縁に設
けられて浴槽2の上端縁2bを下方から受けて保持するた
めの浴槽受け部32bとから構成されている。
洗い場31と浴槽取付け部32との間の立ち上がり部分34
には、水平開口32aに連続する開口部33が設けられてお
り、また開口部33と洗い場31との間には、仕切り辺35が
配置されている。なお、洗い場31の面積を極力広げるた
め、上記立ち上がり部分34は、浴槽2を防水パン3に装
着した状態で浴槽本体2aの洗い場31側の外壁に近く位置
するように形成されている。また開口部33の形状、寸法
は、浴槽2の底部付近が洗い場31から浴槽受け部32b側
に水平移動するとき、開口部33を通過できるように設定
されている。本実施例では、立ち上がり部分34をわずか
な幅で残し、立ち上がり部分34のほぼ全域を大きく開口
としている。このようにしておくと浴槽2の形状変更等
に対応しやすい。
上記開口部33には、開口部33を縦方向に閉塞する蓋部
材4が装着されるようになっている。蓋部材4の上端41
は、蓋部材4を開口部33に装着した状態において、浴槽
受け部32bと同様、浴槽2の上端縁2bを下方から保持す
る受け材となるものである。したがって蓋部材4は、浴
槽2を据え付けた場合に、その上端41が浴槽2の上端縁
2bよりも僅かに洗い場31側に突出するように形成されて
いる。
また蓋部材4は、開口部33に装着した状態におけるそ
の洗い場31側の面(以下、前面と記す)42のうちの上側
の面を、平板状でかつ洗い場31面に対して略垂直に配置
される上部面42aとなし、上部面42aの下側の面を、上部
面42aの下端から浴槽2側に傾斜する下部面42bとなして
いる。すなわち、下部面42bは、上部面42aよりも浴槽2
側に食い込むように形成されており、したがって洗い場
31の前面42は、いわゆるアンダーカット形状を採ってい
る。ここでは、蓋部材4の前面42の上半分が上部面42a
となっており、下半分が下部面42bとなっている。
さらに蓋部材4の上半分の裏側は、浴槽2の上端縁2b
の幅とほぼ等しい奥行きを持っており、蓋部材4の前面
42にはこれを利用して凹状の小物入れ43が形成されてい
る。
上記バスユニット1の据え付けに際しては、先に浴室
に設置した防水パン3の洗い場31の上面に、仕切り辺35
の高さよりも高い仮設座面、例えば横架材を並べて配置
する。
続いてこの横架材上に浴槽2を仮置きし、この後に浴
槽2をその高さのまま開口部33を経て水平開口32a側、
つまり浴槽2の据え付け予定位置へと水平移動する。水
平開口32aに到達した時点で、この浴槽2を下の据え付
けレベルに降下させ、浴槽受け部32bと浴槽2の上端縁2
bとを連結する。この際、浴槽受け部32bと浴槽2の上端
縁2bとの間とにシール材5を介在させ、浴槽受け部32b
と上端縁2bとの間を水密にする。このとき、浴槽2の開
口部33側の上端縁2bは開口部33の上部から洗い場側に突
出している。
その後、開口部33に蓋部材4を強固に水密装着し、蓋
部材4の上端41と浴槽2の洗い場31側の上端縁2bとを連
結してバスユニット1の据え付けが終わる。この際も上
記と同様、浴槽2の開口部33側の洗い場側に突出してい
る上端縁2bと蓋部材4の上端41との間にもシール材5を
介在させる。
なお、前記洗い場31の横架材を長尺材で準備し、横架
材先端を浴槽受け部32b側に開口部33を越えて延設する
と、浴槽2の水平移動が一層容易にできて好都合な場合
もある。
本実施例のバスユニット1では、立ち上がり部34を浴
槽2に近接させて防水パン3に設け、浴槽2をその上縁
部2bが立ち上がり部34に設けた開口部33から洗い場31側
に突出するようにして浴槽取付け部32に装着し、蓋部材
4の前面42のうち、下部面42bが浴槽2側に食い込むよ
うに開口部33の下部にまで連続して形成されているの
で、洗い場31面を上部面42bよりも浴槽2側に食い込む
状態にでき、かつこの開口部33の下部にまで連続して食
い込んだ部分の洗い場31面と下部面42bとから、上部面4
2aよりも浴槽取付け部32側の洗い場31に連続する空間を
形成することができる。この結果、当該空間分、洗い場
31の浴槽取付け部32側の空間を拡大でき、洗い場31の面
積も広くできるので、このバスユニット1によれば洗い
場31の面積の縮小化を防止することができ、洗い場31の
使い勝手、特に足元の使い勝手を良くすることができ
る。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案のバスユニットによれば、
立ち上がり部を浴槽に近接させて防水パンに設け、浴槽
をその上縁部が立ち上がり部に設けた開口部から洗い場
側に突出するようにして浴槽取付け部に装着し、蓋部材
の洗い場側の面のうちのこの洗い場面に近い下部面が浴
槽側に食い込むように開口部の下部にまで連続して形成
されているので、洗い場面が上部面よりも浴槽側に食い
込む状態で形成され、かつこの開口部の下部にまで連続
して食い込んだ部分の洗い場面と下部面とから、上部面
よりも浴槽取付け部側に洗い場に連続する空間を形成す
ることができる。したがって、この空間分、洗い場の浴
槽取付け部側の空間を拡大することができ、洗い場の面
積を広くすることができるので、洗い場の面積の縮小化
を防止することができ、洗い場の使い勝手、特に足元の
使い勝手を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す分解斜視図、 第2図は、浴槽据え付け後の第1図におけるX−X線拡
大断面図、 第3図は、従来例に係るバスユニットの分解斜視図であ
る。 1……バスユニット,2……浴槽,2a……上端縁,3……防
水パン,4……蓋部材,31……洗い場,32……浴槽取付け
部,33……開口部,34……立ち上がり部,42……前面,42b
……上部面,42b……下部面。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−318923(JP,A) 実公 昭50−3396(JP,Y2) 実願 昭46−375号(実開 昭47− 1428号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽と、 前記浴槽とは別体に形成されてなり、かつ洗い場と、こ
    の洗い場の一側辺から所定の高さに立ち上げられた浴槽
    取付け部と、前記洗い場と前記浴槽取付け部との間の立
    ち上がり部に設けられた開口部とを備えた防水パンと、 前記開口部に装着されてこの開口部を縦方向に閉塞する
    蓋部材とからなるバスユニットにおいて、 前記立ち上がり部を前記浴槽に近接させて前記防水パン
    に設け、 前記浴槽をその上端縁が前記前記開口部から前記洗い場
    側に突出するようにして前記浴槽取付け部に装着し、 前記上端縁下面を保持するように前記開口部に装着され
    た前記蓋部材は、装着された状態におけるその前記洗い
    場側の面のうち上側の面を平板状の上部面となし、 前記上部面の下側の面をこの上部面の下端から前記浴槽
    側に向けて傾斜する下部面となしたことを特徴とするバ
    スユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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