JP2580009Y2 - 回動リンクの給脂構造 - Google Patents
回動リンクの給脂構造Info
- Publication number
- JP2580009Y2 JP2580009Y2 JP9124492U JP9124492U JP2580009Y2 JP 2580009 Y2 JP2580009 Y2 JP 2580009Y2 JP 9124492 U JP9124492 U JP 9124492U JP 9124492 U JP9124492 U JP 9124492U JP 2580009 Y2 JP2580009 Y2 JP 2580009Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bucket
- arm
- link
- nipple
- bosses
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建設機械の作業機、特に
バケットに連結した回動リンクの給脂構造に係り、特に
従来の保護カバ−を不要にした回動リンクの給脂構造に
関する。
バケットに連結した回動リンクの給脂構造に係り、特に
従来の保護カバ−を不要にした回動リンクの給脂構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から図3に示すようにパワ−ショベ
ル21においては作業機としてブ−ムト22,ア−ム2
3およびバケット24が使用されているが、バケット回
りを拡大すると図4に示すようにバケット24とア−ム
23の連結部にはピン継手25が設けられている。一
方、バケット24をア−ム23に対して直接回動させる
ために、ア−ム23とバケット24の間を2つのリンク
26,27を介してそれぞれ別々のピン継手28,29
により一端を取付け、両リンク26,27の他端をバケ
ットシリンダ30のロッド31の先端と一緒にピン32
により結合している。これによりロッド30の先端が伸
縮するとリンク26,27を介してバケット24が前記
ピン継手25を支点として回動する。このようなピン継
手28の回動部に給脂するには図5(a),(b)に図
4のP部を拡大した断面で示すようにリンク26のボス
33の長手方向に設けた一対のグリ−スニップル34を
通してピン孔35に至るように行われているが、グリ−
スニップル34は外部に露出しているため通常、保護カ
バ−36,37をそれぞれ鍛造(a)によるか、溶接
(b)により設けて石等の噛み込みによる折損を防止し
ている。
ル21においては作業機としてブ−ムト22,ア−ム2
3およびバケット24が使用されているが、バケット回
りを拡大すると図4に示すようにバケット24とア−ム
23の連結部にはピン継手25が設けられている。一
方、バケット24をア−ム23に対して直接回動させる
ために、ア−ム23とバケット24の間を2つのリンク
26,27を介してそれぞれ別々のピン継手28,29
により一端を取付け、両リンク26,27の他端をバケ
ットシリンダ30のロッド31の先端と一緒にピン32
により結合している。これによりロッド30の先端が伸
縮するとリンク26,27を介してバケット24が前記
ピン継手25を支点として回動する。このようなピン継
手28の回動部に給脂するには図5(a),(b)に図
4のP部を拡大した断面で示すようにリンク26のボス
33の長手方向に設けた一対のグリ−スニップル34を
通してピン孔35に至るように行われているが、グリ−
スニップル34は外部に露出しているため通常、保護カ
バ−36,37をそれぞれ鍛造(a)によるか、溶接
(b)により設けて石等の噛み込みによる折損を防止し
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
なリンク26は通常1つの型の鍛造品で作られたもの
を、左右対称に突き合わせて一体としたものが使用され
ている。これに溶接により保護カバ−37を取付けるに
は面倒であり、新たな工数を必要とする。また、保護カ
バ−36を図5(a)の位置に1つの型による鍛造品と
して設けた場合には左右突き合わせると左右の保護カバ
−36、36部分は互いに逆方向の上下になってしま
い、給脂が面倒になる。さらに両方を同じ上向き位置に
設けるには2通りの鍛造型が必要となる不具合がある。
なリンク26は通常1つの型の鍛造品で作られたもの
を、左右対称に突き合わせて一体としたものが使用され
ている。これに溶接により保護カバ−37を取付けるに
は面倒であり、新たな工数を必要とする。また、保護カ
バ−36を図5(a)の位置に1つの型による鍛造品と
して設けた場合には左右突き合わせると左右の保護カバ
−36、36部分は互いに逆方向の上下になってしま
い、給脂が面倒になる。さらに両方を同じ上向き位置に
設けるには2通りの鍛造型が必要となる不具合がある。
【0004】本考案はこれに鑑み、1つの鍛造型を使用
して、しかも特に保護カバ−を必要としない回動リンク
の給脂構造を提供して従来技術の持つ欠点の解消を図る
ことを目的としてなされたものである。
して、しかも特に保護カバ−を必要としない回動リンク
の給脂構造を提供して従来技術の持つ欠点の解消を図る
ことを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、パワ−ショベルのア−ムに連結したバケット
を、該ア−ムに設けたバケットシリンダのロッド先端と
連結して回動させるようにした回動リンクにおいて、該
回動リンクをバケット側およびロッド先端側の両ボス
と、両ボス間の連結材とよりなるほぼコの字型の鍛造品
の左右突き合わせにより一体に形成して、形成された枠
内の隅部に前記バケットのピン継手部に給脂するニップ
ルを設けたことを特徴とする。
本考案は、パワ−ショベルのア−ムに連結したバケット
を、該ア−ムに設けたバケットシリンダのロッド先端と
連結して回動させるようにした回動リンクにおいて、該
回動リンクをバケット側およびロッド先端側の両ボス
と、両ボス間の連結材とよりなるほぼコの字型の鍛造品
の左右突き合わせにより一体に形成して、形成された枠
内の隅部に前記バケットのピン継手部に給脂するニップ
ルを設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成によれば、1つのコの字型の鍛造品の
左右突き合わせにより得られる枠内の隅部に給脂用のニ
ップルが設けられるため、外部の障害物との接触がなく
なり、したがって保護カバ−は不要になる。
左右突き合わせにより得られる枠内の隅部に給脂用のニ
ップルが設けられるため、外部の障害物との接触がなく
なり、したがって保護カバ−は不要になる。
【0007】
【実施例】図1は本考案にかかる回動リンクの給脂構造
の一実施例の側面図、図2は図1の回動リンクの平面図
である。
の一実施例の側面図、図2は図1の回動リンクの平面図
である。
【0008】以下、本考案を図1および図2図に示す実
施例を参照して説明する。本考案はパワ−ショベルのア
−ム1に連結したバケット2を、該ア−ム1に設けたバ
ケットシリンダ3のロッド4先端と連結して回動させる
ようにした回動リンク5において、該回動リンク5をバ
ケット2側およびロッド4先端側の両ボス5a,5b
と、両ボス5a,5b間の連結材5cとよりなるほぼコ
の字型の鍛造品の左右突き合わせにより一体に形成し
て、形成された枠6内の隅部7に前記バケット2のピン
継手部8に給脂するニップル9を設けたもので構成され
ている。
施例を参照して説明する。本考案はパワ−ショベルのア
−ム1に連結したバケット2を、該ア−ム1に設けたバ
ケットシリンダ3のロッド4先端と連結して回動させる
ようにした回動リンク5において、該回動リンク5をバ
ケット2側およびロッド4先端側の両ボス5a,5b
と、両ボス5a,5b間の連結材5cとよりなるほぼコ
の字型の鍛造品の左右突き合わせにより一体に形成し
て、形成された枠6内の隅部7に前記バケット2のピン
継手部8に給脂するニップル9を設けたもので構成され
ている。
【0009】ア−ム1の先端はバケット2のブラケット
2aの一端とピン継手10により回動可能に連結され、
また、ブラケット2aの他端は前記回動リンク5のボス
5aに内嵌されたピン継手8により回動可能に連結され
ている。回動リンク5のボス5b,5b間には前記バケ
ットシリンダ3のロッド4先端、外側にはア−ム1に回
動可能にピン継手11により一端が取付けられたサブリ
ンク12の他端がそれぞれ位置して共に貫通したピン1
3により回動可能となっている。これらボス5a,5b
に比較して連結材5cは薄く形成してあるため、前記鍛
造品をコの字型が内側となるように突き合わせて溶接等
により一体にすると、両側のボス5a,5bと連結材5
cとで空間部14のある枠6が形成される。この枠6の
隅部7から前記ピン継手8に至る給脂孔15を中心線O
−Oに対称に設け、隅部7の表面からニップル9をねじ
込みにより取付けてある。なお、隅部7の肉が薄くてニ
ップル9を設けるのが困難な場合には図2の隅部7のよ
うに肉盛りして設けることもできる。図中、16,17
はそれぞれブッシュである。
2aの一端とピン継手10により回動可能に連結され、
また、ブラケット2aの他端は前記回動リンク5のボス
5aに内嵌されたピン継手8により回動可能に連結され
ている。回動リンク5のボス5b,5b間には前記バケ
ットシリンダ3のロッド4先端、外側にはア−ム1に回
動可能にピン継手11により一端が取付けられたサブリ
ンク12の他端がそれぞれ位置して共に貫通したピン1
3により回動可能となっている。これらボス5a,5b
に比較して連結材5cは薄く形成してあるため、前記鍛
造品をコの字型が内側となるように突き合わせて溶接等
により一体にすると、両側のボス5a,5bと連結材5
cとで空間部14のある枠6が形成される。この枠6の
隅部7から前記ピン継手8に至る給脂孔15を中心線O
−Oに対称に設け、隅部7の表面からニップル9をねじ
込みにより取付けてある。なお、隅部7の肉が薄くてニ
ップル9を設けるのが困難な場合には図2の隅部7のよ
うに肉盛りして設けることもできる。図中、16,17
はそれぞれブッシュである。
【0010】つぎにニップル9から給脂する場合には枠
6内の空間部14を利用して行うため、給脂が容易に行
える。また、枠6内のニップル9は、外部の障害物との
接触して破損、あるいは石の噛み込み等の恐れもないか
ら、従来設けたニップル9の保護カバ−は不要となる。
6内の空間部14を利用して行うため、給脂が容易に行
える。また、枠6内のニップル9は、外部の障害物との
接触して破損、あるいは石の噛み込み等の恐れもないか
ら、従来設けたニップル9の保護カバ−は不要となる。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、パワ−シ
ョベルのア−ムに連結したバケットを、該ア−ムに設け
たバケットシリンダのロッド先端と連結して回動させる
ようにした回動リンクにおいて、該回動リンクをバケッ
ト側およびロッド先端側の両ボスと、両ボス間の連結材
とよりなるほぼコの字型の鍛造品の左右突き合わせによ
り一体に形成して、形成された枠内の隅部に前記バケッ
トのピン継手部に給脂するニップルを設けたから、回動
リンクの素材である鍛造品の型を1つにでき、また、従
来必要であったニップルの保護カバ−が、不要となるた
めコスト低減が図れる。
ョベルのア−ムに連結したバケットを、該ア−ムに設け
たバケットシリンダのロッド先端と連結して回動させる
ようにした回動リンクにおいて、該回動リンクをバケッ
ト側およびロッド先端側の両ボスと、両ボス間の連結材
とよりなるほぼコの字型の鍛造品の左右突き合わせによ
り一体に形成して、形成された枠内の隅部に前記バケッ
トのピン継手部に給脂するニップルを設けたから、回動
リンクの素材である鍛造品の型を1つにでき、また、従
来必要であったニップルの保護カバ−が、不要となるた
めコスト低減が図れる。
【図1】本考案にかかる回動リンク回りの給脂構造を含
む一実施例の側面による説明図である。
む一実施例の側面による説明図である。
【図2】図1の回動リンクの平面を示す説明図である。
【図3】従来のパワ−ショベルの外観側面を示す説明図
である。
である。
【図4】従来の回動リンク回りの給脂構造を含む側面に
よる説明図である。
よる説明図である。
【図5】図3の給脂ニップルの保護装置の断面を示し、
(a)は鍛造、(b)は溶接の場合の説明図である。
(a)は鍛造、(b)は溶接の場合の説明図である。
【符号の説明】 1 ア−ム 2 バケット 3 バケットシリンダ 4 ロッド 5 回動リンク 5a,5b ボス 5c 連結材 6 枠 7 隅部 8 ピン継手部 9 ニップル
Claims (1)
- 【請求項1】 パワ−ショベルのア−ムに連結したバケ
ットを、該ア−ムに設けたバケットシリンダのロッド先
端と連結して回動させるようにした回動リンクにおい
て、該回動リンクをバケット側およびロッド先端側の両
ボスと、両ボス間の連結材とよりなるほぼコの字型の鍛
造品の左右突き合わせにより一体に形成して、形成され
た枠内の隅部に前記バケットのピン継手部に給脂するニ
ップルを設けたことを特徴とする回動リンクの給脂構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9124492U JP2580009Y2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 回動リンクの給脂構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9124492U JP2580009Y2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 回動リンクの給脂構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649546U JPH0649546U (ja) | 1994-07-08 |
JP2580009Y2 true JP2580009Y2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=14021014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9124492U Expired - Fee Related JP2580009Y2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 回動リンクの給脂構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580009Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4542019B2 (ja) * | 2005-10-14 | 2010-09-08 | 日立建機株式会社 | シリンダ装置 |
-
1992
- 1992-12-15 JP JP9124492U patent/JP2580009Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0649546U (ja) | 1994-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2580009Y2 (ja) | 回動リンクの給脂構造 | |
JPH052691Y2 (ja) | ||
JPH0546865Y2 (ja) | ||
JPH0316918Y2 (ja) | ||
JPH0337368Y2 (ja) | ||
JPH0352265Y2 (ja) | ||
JP2531844Y2 (ja) | バックホーの配線支持構造 | |
JP2563588Y2 (ja) | 側辺掘りアタッチメントの構造 | |
JPH0426494Y2 (ja) | ||
JPH0365013U (ja) | ||
JPH0128092Y2 (ja) | ||
JPS6332189Y2 (ja) | ||
JPH077400Y2 (ja) | バックホー | |
JPH026206U (ja) | ||
JPH0383258U (ja) | ||
JPS62154038U (ja) | ||
JPS60172839U (ja) | 移動式ゲート開閉駆動装置 | |
JPS6176851U (ja) | ||
JPH0352090U (ja) | ||
JPS6257887A (ja) | ロボツトの手首機構 | |
JPH0614527U (ja) | 笠付ナット | |
JPS59192558U (ja) | 粉砕機等のア−ム旋回装置 | |
JPS6132914U (ja) | 作業機械のア−ム位置検出装置 | |
JPH0339104U (ja) | ||
JPS645960U (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |