JP2579798Y2 - 環境計測装置 - Google Patents

環境計測装置

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JP2579798Y2
JP2579798Y2 JP1993012412U JP1241293U JP2579798Y2 JP 2579798 Y2 JP2579798 Y2 JP 2579798Y2 JP 1993012412 U JP1993012412 U JP 1993012412U JP 1241293 U JP1241293 U JP 1241293U JP 2579798 Y2 JP2579798 Y2 JP 2579798Y2
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JP
Japan
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sensor
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sensors
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義昭 石黒
良春 名川
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、加熱により計測可能
となる安定レベルに達するまでの時間がそれぞれ異なる
複数のセンサを備えた環境計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルや作業所など、人の集まる場所で
は、温度や湿度を始め、CO(一酸化炭素)及びCO2
(二酸化炭素)濃度や風速などの環境測定を行う場合が
ある。このような環境測定には、各種項目を計測するた
めの各種センサを装備した環境計測装置が用いられる。
【0003】環境計測装置に装備される各種センサは半
導体センサが用いられ、この半導体センサは、計測の都
度加熱によって到達する計測可能な状態である、いわゆ
る安定レベルを有しているものがある。安定レベルの判
定基準はセンサによって異なり、例えば風速センサは出
力電圧が800〜810mV,COセンサは同50mV
以下,CO2 センサは同350〜400mVにそれぞれ
設定されているとすると、電源投入後安定レベルに達す
るまでの時間(以下、単に安定時間と呼ぶ)は、それぞ
れ10秒,1〜2分,4〜5分である。
【0004】図4は、環境計測装置の電源投入後、上記
三つのセンサの安定時間及び計測時間を示したものであ
る。ここで安定時間は、風速センサがa,COセンサが
b,CO2 センサがcで示しており、安定時間の最も長
いCO2 センサによる時間c経過後,各センサによる計
測を同時に開始し、各センサの計測時間は同一のdであ
る。この場合、三つのセンサによる安定時間を含めた計
測終了までの1回目のトータルの計測時間Tは、最も長
い安定時間cを有するCO2 センサに合わせた安定時間
1 (=c)と、安定後の実際の計測時間T2 (=d)
との和、つまりT=T1 +T2 となっている。
【0005】このトータルの計測時間Tは、常に同じ計
測時間として使用されるのが一般的であり、継続して2
回目以降の計測を行う場合においても、1回目と同じ安
定時間T1 (=c)経過後に実際の計測が開始され、ト
ータルの計測時間Tは変わることはない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、通常半導体
センサは、継続して計測する場合などには、センサの安
定時間が、図4に示すように、2回目の計測時にはそれ
ぞれa1 (<a),b1(<b),c1 (<c)と短縮
化されるのが一般的である。
【0007】しかしながら、上記従来の環境計測装置で
は、安定時間及び計測開始時があらかじめ決められた値
に設定されているため、2回目以降の計測に際し、セン
サが既に安定レベルに達していたとしても、実際の計測
開始時は当初設定されたままであり、トータルの計測時
間を短くすることはできない。これは、トータルの計測
時間Tが短いものならば、何等問題ないが、例えば安定
時間に6分もかかるようなセンサの場合には実際の計測
時間を1分としてもトータルの計測時間は7分となり、
実用上使い勝手が悪いとされる。
【0008】また、複数あるセンサのうち安定時間の短
いものは、実際の計測に際し安定時間の最も長いセンサ
に合わせるべく、安定時間の長いセンサが安定レベルに
達するまで、計測開始を待つ必要があって待機時間が無
駄になり、その待機時間も計測に使用すれば、センサに
よってはより高精度な計測が可能となる場合がある。
【0009】そこで、この考案は、2回目以降の計測に
際し、使用可能な状態である安定レベルに達するまでの
時間を含めたトータルの計測時間を短くして使い勝手を
向上させ、また安定時間の異なる複数のセンサのうち、
安定時間の短いセンサの計測精度をより向上させること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この考案は、第1に、加熱により計測可能となる安
定レベルを有し、この安定レベルに達するまでの時間が
それぞれ異なりかつ計測対象も異なる複数のセンサと、
この複数のセンサのうち安定レベルに達するまでの時間
が最も長いセンサが安定レベルに達したことを判定する
安定レベル判定手段と、この安定レベル判定手段が前記
センサの安定レベルを判定したとき各センサによる計測
を同時に開始させる制御手段とを有する構成としてあ
る。
【0011】第2に、加熱により計測可能となる安定レ
ベルを有し、この安定レベルに達するまでの時間がそれ
ぞれ異なりかつ計測対象も異なる複数のセンサと、この
各センサが安定レベルに達したことを個別に判定する安
定レベル判定手段と、この安定レベル判定手段が前記各
センサの安定レベルを個別に判定したとき各センサそれ
ぞれによる計測を個別に開始させる制御手段とを有する
構成としてある。
【0012】
【作用】第1の構成によれば、複数のセンサのうち安定
時間の最も長いセンサの安定レベルが安定レベル判定手
段によって判定されると、各センサはこの時点で同時に
計測を開始する。
【0013】第2の構成によれば、複数のセンサそれぞ
れの安定レベルが安定レベル判定手段によって個別に判
定されると、各センサは安定レベルが判定された時点で
個別に計測を開始する。
【0014】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づき説明
する。
【0015】図1は、この考案の一実施例による環境計
測装置の構成を示す機能ブロック図である。この環境計
測装置は、風速センサ1,COセンサ3及びCO2 セン
サ5の三つのセンサを使用する場合を示している。各セ
ンサ1,3,5の安定レベルの判定基準は、前述した従
来例と同様に、出力電圧が800〜810mV,50m
V以下,350〜400mVにそれぞれ設定されてお
り、1回目の計測における安定レベルに達するまでの時
間、すなわち通常の安定時間は、図2に示すようにそれ
ぞれ10秒,1分〜2分,4分〜5分である。
【0016】1回目の計測後、さらに2回目以降の計測
を行う場合の安定時間は、センサの放置状態により異な
り、例えば1時間前に計測した状態と、5分前に計測し
た状態とでは、図2に示すように異なるものとなる。1
時間前に計測した状態では、風速センサ1が8〜10
秒,COセンサ3が1分〜1分30秒,CO2 センサ5
が3〜4分であり、5分前に計測した状態では、それぞ
れ5秒〜6秒,30秒〜1分,2分〜3分と短縮化され
る。
【0017】安定レベル判定手段7は、環境計測装置の
電源投入後、風速センサ1,COセンサ3及びCO2
ンサ5の三つのセンサが計測可能な安定レベル状態に達
したことを個別に判定し、その判定信号を制御手段9に
個別に出力する。制御手段9は、安定レベル判定手段7
が、例えば風速センサ1の安定レベルを判定したとき、
駆動回路11を介して風速センサ1を動作させ、同様に
してCOセンサ3及びCO2 センサ5の各安定レベルを
検出したとき、駆動回路11を介してCOセンサ3及び
CO2 センサ5をそれぞれ個別に動作させる。
【0018】次に、このように構成された環境計測装置
の動作を図3に基づき説明する。
【0019】環境計測装置の電源投入後、風速センサ1
は時間a=10秒で安定レベルに達し、これを安定レベ
ル判定手段7が判定すると、制御手段9は駆動回路11
を介して風速センサ1による計測を開始させる。同様に
して、COセンサ3,CO2センサ5が、時間b=2
分,c=5分でそれぞれ安定レベルに達し、これを安定
レベル判定手段7が判定すると、制御手段9は駆動回路
11を介してCOセンサ3,CO2 センサ5の計測をそ
れぞれ個別に開始させる。安定時間の最も長いCO2
ンサ5が安定レベルに達した後の計測時間d=1分経過
後、1回目の計測が終了したことになる。この1回目の
トータルの計測時間Tは、c+d=6分となる。
【0020】各センサ1,3,5はそれぞれの安定時間
a=10秒,b=2分,c=5分経過後、直ちに計測を
開始するので、最も長い安定時間を有するCO2 センサ
5が計測終了するまでの間に、他の風速センサ1及びC
Oセンサ3の計測時間dは長くとれ、高精度な計測が可
能となる。
【0021】1回目の計測終了後、継続して行う2回目
の計測開始後には、各センサ1,3,5の安定時間
1 ,b1 ,c1 はそれぞれ6秒,1分,3分に短縮さ
れ、トータルの計測時間Tは、安定レベルに達するまで
の時間が最も長いCO2 センサ5の安定時間3分に、実
際の計測時間1分を加えた4分となり、1回目に比べて
2分の短縮になる。この2回目についても、各センサ
1,3,5それぞれは安定時間経過後、直ちに計測が開
始される。
【0022】さらに続けて3回目の計測を行う場合に
は、各センサ1,3,5の安定時間は、6秒,30秒,
2分となり、トータルの計測時間Tは、安定レベルに達
するまでの時間が最も長いCO2 センサ5の安定時間2
分に、実際の計測時間1分を加えた3分となり、1回目
に比べて3分の短縮になる。
【0023】このように、2回目以降の計測時間は、1
回目の計測時間に比べて短縮化され、2回目以降の計測
に際し、使用可能な状態である安定レベルに達するまで
の時間を含めたトータルの計測時間Tが短くなって使い
勝手が向上する。
【0024】なお、風速センサ1及びCOセンサ3は、
安定時間経過後、直ちに計測に入らず、安定時間の最も
長いCO2 センサ5と同時に計測を開始するようにして
もよい。これによれば、風速センサ1及びCOセンサ3
の計測時間がCO2 センサ5と同じd=1分となり、計
測精度の向上は達成できないが、2回目以降のトータル
の計測時間Tの短縮化は可能である。
【0025】
【考案の効果】以上説明してきたように、第1の考案に
よれば、複数のセンサのうち安定レベルに達するまでの
時間が最も長いセンサが安定レベルに達したことが判定
されると、各センサは同時に計測を開始するので、継続
して使用する場合には2回目以降の安定レベルに達する
までの時間が短縮されることから、2回目以降の安定時
間を含めたトータルの計測時間が短縮され、使い勝手が
向上する。
【0026】第2の考案によれば、複数のセンサそれぞ
れの安定レベルが個別に判定されると、各センサは安定
レベルが判定された時点で個別に計測を開始するので、
最も長い安定時間を有するセンサの計測が終了するまで
の間に、他のセンサは安定時間経過後の計測時間を長く
採れ、高精度な計測が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す環境計測装置の機能
ブロック図である。
【図2】各種センサの使用可能な状態となるまでの安定
時間を示す説明図である。
【図3】図1の環境計測装置における各種センサの電源
投入後の安定時間及び計測時間を示す説明図である。
【図4】従来例の環境計測装置における各種センサの電
源投入後の安定時間及び計測時間を示す説明図である。
【符号の説明】
1 風速センサ 3 COセンサ 5 CO2 センサ 7 安定レベル判定手段 9 制御手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/00 - 27/24

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱により計測可能となる安定レベルを
    有し、この安定レベルに達するまでの時間がそれぞれ異
    なりかつ計測対象も異なる複数のセンサと、この複数の
    センサのうち安定レベルに達するまでの時間が最も長い
    センサが安定レベルに達したことを判定する安定レベル
    判定手段と、この安定レベル判定手段が前記センサの安
    定レベルを判定したとき各センサによる計測を同時に開
    始させる制御手段とを有することを特徴とする環境計測
    装置。
  2. 【請求項2】 加熱により計測可能となる安定レベルを
    有し、この安定レベルに達するまでの時間がそれぞれ異
    なりかつ計測対象も異なる複数のセンサと、この各セン
    サが安定レベルに達したことを個別に判定する安定レベ
    ル判定手段と、この安定レベル判定手段が前記各センサ
    の安定レベルを個別に判定したとき各センサそれぞれに
    よる計測を個別に開始させる制御手段とを有することを
    特徴とする環境計測装置。
JP1993012412U 1993-03-19 1993-03-19 環境計測装置 Expired - Lifetime JP2579798Y2 (ja)

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JP1993012412U JP2579798Y2 (ja) 1993-03-19 1993-03-19 環境計測装置

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JPH0672050U JPH0672050U (ja) 1994-10-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03243852A (ja) * 1990-02-21 1991-10-30 Shimadzu Corp ガス成分測定装置
JPH0415553A (ja) * 1990-05-09 1992-01-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 局所加熱型薄膜ガスセンサー

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JPH0672050U (ja) 1994-10-07

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