JP2579718Y2 - 正特性サーミスタをそなえた小型モータ - Google Patents

正特性サーミスタをそなえた小型モータ

Info

Publication number
JP2579718Y2
JP2579718Y2 JP1988118363U JP11836388U JP2579718Y2 JP 2579718 Y2 JP2579718 Y2 JP 2579718Y2 JP 1988118363 U JP1988118363 U JP 1988118363U JP 11836388 U JP11836388 U JP 11836388U JP 2579718 Y2 JP2579718 Y2 JP 2579718Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
motor
power supply
temperature coefficient
positive temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988118363U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0241663U (ja
Inventor
和一 馬渕
志栄 北尾
眞次郎 山田
声喜 佐藤
Original Assignee
マブチモーター 株式会社
三井金属鉱業 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マブチモーター 株式会社, 三井金属鉱業 株式会社 filed Critical マブチモーター 株式会社
Priority to JP1988118363U priority Critical patent/JP2579718Y2/ja
Priority to US07/402,499 priority patent/US5010264A/en
Priority to DE3929718A priority patent/DE3929718C3/de
Priority to CN89107231A priority patent/CN1023171C/zh
Priority to GB8920512A priority patent/GB2222730B/en
Publication of JPH0241663U publication Critical patent/JPH0241663U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2579718Y2 publication Critical patent/JP2579718Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は,正特性サーミスタをそなえた小型モータ,
特にモータ温度を検知して過電流を制御することによ
り,小型モータの過熱防止を図るようにした正特性サー
ミスタをそなえた小型モータにおいて,上記正特性サー
ミスタをモータ蓋板内に装着することにより,正特性サ
ーミスタの応答性を高め,小型モータの過熱防止機能の
向上を図ると共に,小型モータの小型化,生産性の向上
を図ることを可能ならしめるようにした正特性サーミス
タをそなえた小型モータに関するものである。
〔従来の技術〕
第3図は本考案の前提となる周知の一般的な小型モー
タの構成図を示す。第3図に図示されている小型モータ
は,電流がモータ蓋板10により保持されているターミナ
ル11,コミテータ4と接触するブラシ12,および軸受13に
支持されたモータ軸14に固定されているコミテータ4を
介してモータ軸14に固定されている回転子コア15に巻回
されている回転子巻線5に供給されることにより,モー
タ・ケース16の内周面に固定された永久磁石17により形
成されている界磁中に存在する回転子18が回転するよう
に構成されている。
第3図に図示されているような小型モータは,自動車
電装品(例えば,電動ミラー,パワー,ウインドウ
等),電動玩具,テープレコーダ等の駆動源として広範
な用途を有するものである。しかし,当然のことながら
小型モータは低出力であるため,被駆動部に些細な不具
合(例えば,錆付き,塵埃の侵入等)が生じても過負荷
状態(甚だしくは回転不能状態)が発生して,上記回転
子巻線5が過熱し,遂には焼損してしまうという非所望
な状態が起きることがある。
上記回転子巻線5の過熱防止対策として,バイメタ
ル,ヒューズ,或いは感熱素子リレーを用いて過負荷時
に電流を遮断する方式が考慮される。しかしながら,
バイメタル方式は低電圧においては作動特性が悪い,
ヒューズ方式はヒューズが溶断したのちのヒューズ交換
が必要となる,感熱素子リレー方式は回路装置が大き
い,という欠点がある。
上記の如き欠点を解決する過熱防止対策として,第4
図に示されているように,正特性サーミスタ19を介して
電源21から小型モータ20に給電を行う方式が従来から良
く知られている。なお,上記正特性サーミスタ19は,小
型モータ20の温度を効果的に検出するため,当該小型モ
ータ20の内部またはモータ・ケースの表面に密着するよ
うに配置されている。
上記正特性サーミスタ19は,或る温度(例えば,100
℃)を超えると急激に内部抵抗値が上昇する特性を有し
ている。従って,上記小型モータ20に過負荷が持続的に
かかるか,または小型モータ20の回転が強制的にロック
された場合に流れる過電流により小型モータ20の温度が
上昇すると,上記正特性サーミスタ19の内部抵抗値が急
増するため,小型モータ20に供給される電流が急速に低
下して小型モータ20が過熱状態となることを防止するこ
とができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
正特性サーミスタをそなえた従来の小型モータにおい
ては,正特性サーミスタがモータ・ケースに密着するよ
うに,モータ外部もしくはモータ内部に装着されてい
た。
正特性サーミスタをモータ外部に装着するようにした
小型モータは,正特性サーミスタを収容しかつ接続用端
子等をそなえた独立した装置が必要となるため,部品点
数が増加するばかりでなく,取り付け工数も増加してコ
トスアップとなる。また,モータ外部に取り付けられる
ため,形状的にも余分な突起部分ができてしまうという
非所望な問題がある。
一方,正特性サーミスタをモータ内部に装着するよう
にした小型モータは,正特性サーミスタを収容する空間
が必要となる。そのため,例えば,実開昭61−120226号
公報に提案されている過熱防止機能を有する電動装置の
如く,モータ・ケースを膨突させて上記正特性サーミス
タの収容空間を形成するようにしたものがあるが,この
構成の場合には,モータ・ケースの加工に手間がかかる
ばかりでなく,形状的にも余分な突起部分ができてしま
うという非所望な問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は,上記の如き問題点を解決することを目的と
しており,そのため,本考案の正特性サーミスタをそな
えた小型モータは,界磁形成用の永久磁石を有する固定
子と回転子コアに複数個の回転子巻線が巻回されてなる
回転子とをそなえ、かつモータ蓋板上に給電用のブラシ
を保持するよう構成すると共に、当該給電用のブラシに
摺動接触するコミテータを介して上記回転子巻線に電流
を供給するよう構成されると共に、上記回転子巻線に対
する電流を制御する正特性サーミスタをそなえた小型モ
ータにおいて、 モータ蓋板上の内部表面に保持されて導電弾性材料か
らなりかつ一方の端部が外部端子と接続されるべき1対
の内部端子と、上記モータ蓋板上の内部表面に保持され
て導電弾性材料からなりかつ一方の端部に給電用のブラ
シを設けてなる1対のブラシアームとを設けると共に、 一方のブラシアームの他方の端部と、一方の内部端子
の他方の端部とが、モータ蓋板上の内部表面に設けられ
た正特性サーミスタの表裏面を弾性的に挟持して各々当
該表裏面と電気的に接続され、 他方のブラシアームの他方の端部と他方の内部端子の
他方の端部とが電気的に接続されてなり、 上記給電用のブラシを設けてなる一方の上記ブラシア
ームは、上記給電用のブラシを上記コミテータに対して
弾性的に押圧せしめる第1の片と、上記正特性サーミス
タの面と接触する第2の片と、当該第1の片と第2の片
とをつなぐ連結部とを有して、上記第1の片と上記第2
の片とが同一方向に延設されて構成されかつ上記連結部
において当該ブラシアームが上記モータ蓋板上の内部表
面に保持されて構成されている、という技術的手段を採
用した。
〔実施例〕
第1図は本考案の実施例を示す一部断面要部内側面図
であり,同一部分は前記第3図と同一の参照符号で示
す。第1図において22は1対の内部端子であり,銅若し
くは銅合金その他の導電弾性材料からなる帯状部材を加
工成形し,モータ蓋板10の内側面に一体に突設した端子
ホルダ23によって形成される保持部23a内に収容保持す
ると共に下方の端部22a,22bをモータ蓋板10の内側面に
沿って延設する。なお内部端子22の上方の端部は図示省
略した外部端子と電気的に接続可能にモータ蓋板10の外
周縁近傍に配設する。次に24は1対のブラシアームであ
り,前記内部端子と同様の導電弾性材料からなる帯状部
材を加工形成し,ブラシ12を設けた第1の片と,正特性
サーミスタの面と接触する第2の片と,当該第1の片と
第2の片とをつなぐ連結部とをもっており,当該連結部
においてブラシアームがモータ蓋板10に保持され,更
に,第1の片と第2の片とは共にモータ蓋板10の内部表
面に沿って同一方向に延設される。即ち,一方の端部に
一体に固着したブラシ12がコミテータ4を挟着するよう
に,L字状の溝を設けたブラシホルダ25内に嵌着する。ブ
ラシホルダ25はモータ蓋板10の内側面に一体に固着す
る。なお一方のブラシアーム24はモータ蓋板10の内端面
への投影形状を例えば略U字状に形成し,ブラシアーム
24の他方の端部24a,24bはモータ蓋板10の内側面に沿っ
て延設し,例えば端部24aは前記内部端子22の端部22aと
電気的に接続し,端部24bは前記内部端子22の他の端部2
2bと略平行に形成すると共に,例えば板状に形成した正
特性サーミスタ26を挟着保持するように構成する。
上記の構成により,前記第3図に示すように小型モー
タを組立てて,外部端子(図示せず)を内部端子22に接
続して給電すれば小型モータを駆動することができる。
そして小型モータに過負荷が持続的にかかるか,小型モ
ータの回転が強制的にロックされた場合には,内部端子
22の一方の端部22bとブラシアーム24の一方の端部24bと
によって挟着保持された正特性サーミスタ26の内部抵抗
値が急増するため,小型モータに供給される電流値が急
速に減少して小型モータの過熱を防止するのである。
第2図は本考案の他の実施例を示す一部断面要部内側
面図であり,同一部分は前記第1図と同一の参照符号を
示す。第2図において,一方の内部端子22はモータ蓋板
10の内端面への投影形状を例えば略U字形状に形成する
と共に,モータ蓋板10の内端面への投影形状を例えば略
U字形状に形成した一方のブラシアーム24と略平行に設
ける。また他方の内部端子22は他方のブラシアーム24の
一方の端子24bとによって正特性サーミスタ26を挟着す
るように構成したものである。なお本実施例においては
ブラシホルダ25は前記第1図に示す端子ホルダ23の一部
を兼用にした構成としてある。
上記の構成により,前記第1図に示すものと同様の供
給電流減少作用を期待することができる。
本実施例においては正特性サーミスタの挟着部を内部
端子の端部または内部端子自体とブラシホルダの一方の
端部とによって形成した例を示したが,小型モータの形
状,寸法その他を勘案して自由に形成することができ,
要するに少なくとも一方の内部端子とブラシホルダとの
間において,ブラシアームの他方の端部と内部端子の他
方の端部と正特性サーミスタとが,全体がモータ蓋板の
内部表面に沿う方向に並べられるように当該モータ蓋板
の内部表面上に位置されて正特性サーミスタを挟着し得
るように形成すればよい。
〔考案の効果〕
本考案は以上記述のような構成および作用であるか
ら,正特性サーミスタを収容した独立した装置を必要と
せず,また部品点数を増加することなく過熱防止機能を
付与することができ,小型モータの生産性を大幅に向上
させることができる。またモータ蓋板内に正特性サーミ
スタを収容保持することができ,モータ・ケースを膨突
させる必要もなく,小型モータの形状,寸法をコンパク
トかつ小型化し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は各々本考案の実施例を示す一部断
面要部内側面図,第3図は本考案の前提となる周知の一
般的な小型モータの構成図,第4図は正特性サーミスタ
による過熱防止機能を説明するための説明図である。 4:コミテータ,10:モータ蓋板,22:内部端子,22a,22b:端
部,23:端子ホルダ,24:ブラシアーム,24a,24b:端部,25:
ブラシホルダ,26:正特性サーミスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 北尾 志栄 千葉県松戸市松飛台430番地 マブチモ ーター株式会社内 (72)考案者 山田 眞次郎 栃木県宇都宮市滝谷町18―4 (72)考案者 佐藤 声喜 栃木県宇都宮市下戸祭1―12―7 サン ハイツ大渕2―505 (56)参考文献 特開 昭53−91358(JP,A) 特開 昭56−41751(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】界磁形成用の永久磁石を有する固定子と回
    転子コアに複数個の回転子巻線が巻回されてなる回転子
    とをそなえ、かつモータ蓋板上に給電用のブラシを保持
    するよう構成すると共に、当該給電用のブラシに摺動接
    触するコミテータを介して上記回転子巻線に電流を供給
    するよう構成されると共に、上記回転子巻線に対する電
    流を制御する正特性サーミスタをそなえた小型モータに
    おいて、 モータ蓋板上の内部表面に保持されて導電弾性材料から
    なりかつ一方の端部が外部端子と接続されるべき1対の
    内部端子と、上記モータ蓋板上の内部表面に保持されて
    導電弾性材料からなりかつ一方の端部に給電用のブラシ
    を設けてなる1対のブラシアームとを設けると共に、 一方のブラシアームの他方の端部と、一方の内部端子の
    他方の端部とが、モータ蓋板上の内部表面に設けられた
    正特性サーミスタの表裏面を弾性的に挟持して各々当該
    表裏面と電気的に接続され、 他方のブラシアームの他方の端部と他方の内部端子の他
    方の端部とが電気的に接続されてなり、 上記給電用のブラシを設けてなる一方の上記ブラシアー
    ムは、上記給電用のブラシを上記コミテータに対して弾
    性的に押圧せしめる第1の片と、上記正特性サーミスタ
    の面と接触する第2の片と、当該第1の片と第2の片と
    をつなぐ連結部とを有して、上記第1の片と上記第2の
    片とが同一方向に延設されて構成されかつ上記連結部に
    おいて当該ブラシアームが上記モータ蓋板上の内部表面
    に保持されて構成されている ことを特徴とする正特性サーミスタをそなえた小型モー
    タ。
JP1988118363U 1988-09-09 1988-09-09 正特性サーミスタをそなえた小型モータ Expired - Lifetime JP2579718Y2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988118363U JP2579718Y2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 正特性サーミスタをそなえた小型モータ
US07/402,499 US5010264A (en) 1988-09-09 1989-09-01 Miniature motor having positive-coefficient thermistor
DE3929718A DE3929718C3 (de) 1988-09-09 1989-09-07 Kleinmotor mit Positiv-Temperaturkoeffizient-Thermistor
CN89107231A CN1023171C (zh) 1988-09-09 1989-09-09 具有正系数热敏电阻的小型电动机
GB8920512A GB2222730B (en) 1988-09-09 1989-09-11 Miniature motor with positive-coefficient thermistor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988118363U JP2579718Y2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 正特性サーミスタをそなえた小型モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0241663U JPH0241663U (ja) 1990-03-22
JP2579718Y2 true JP2579718Y2 (ja) 1998-08-27

Family

ID=31362655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988118363U Expired - Lifetime JP2579718Y2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 正特性サーミスタをそなえた小型モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2579718Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2527098B2 (ja) * 1990-11-02 1996-08-21 日本鋼管株式会社 小型直流モ―タ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1594334A (en) * 1976-12-10 1981-07-30 Otter Controls Ltd Thermal protection for electric motors

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0241663U (ja) 1990-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5010264A (en) Miniature motor having positive-coefficient thermistor
US5600193A (en) Motor
US5907204A (en) Power supply terminal structure for starter magnet switch
JPH07282701A (ja) 自己保持型保護装置
JP2546331Y2 (ja) 電動機
JP2562736Y2 (ja) 小型モータ
US5003208A (en) Miniature motor having positive-coefficient thermistor
JP2579718Y2 (ja) 正特性サーミスタをそなえた小型モータ
JPH0646206Y2 (ja) 正特性サーミスタをそなえた小型モータ
JPH0646209Y2 (ja) 正特性サーミスタをそなえた小型モータ
JPH0646207Y2 (ja) 正特性サーミスタをそなえた小型モータ
JPH0646208Y2 (ja) 正特性サーミスタをそなえた小型モータ
JPH0615483Y2 (ja) 正特性サーミスタをそなえた小型モータ
JP5274770B2 (ja) 小型モータ
JP3545048B2 (ja) 電流遮断機付モータ
JPH0297253A (ja) 温度保護スイツチ付電動機
JP2019146403A (ja) ブラシホルダ装置
JPH0135587Y2 (ja)
JPH07107722A (ja) 小型モータ
JP3828591B2 (ja) ブレーカ
JP2596218Y2 (ja) ヘアドライヤ
JPS6264238A (ja) 電動機
JPH0717249Y2 (ja) 過電流保護素子付モータ
JP2000294099A (ja) サーマルプロテクタおよびこのサーマルプロテクタを用いた電池パック
JP3469298B2 (ja) モータの過熱防止装置