JP2579504B2 - 冷却塔用間接型熱交換器 - Google Patents

冷却塔用間接型熱交換器

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は空調装置、冷凍装置などに用いる気液非接
触型の熱交換器に関する。
(従来技術及び問題点) この種の熱交換器として特開昭51−100370号公報に
は、扁平な垂直方向の相互に平行な数個の液体流下通路
と、これらの各液体流下通路間にそれぞれ形成された垂
直方向の面をもつ扁平で、気流の流れる空気通路を有
し、これらの2つの流体通路が相互の流体を非接触とす
る複数枚の合成樹脂板よりなる熱交換隔壁板によって仕
切られている冷却塔用熱交換器が記載されている。
前記公報の熱交換器においては各空気通路の両壁がU
字状部材で形成され、隣接するU字状部材の波形側壁は
突出して設けたリブ部分で相互に接着されていると共
に、その側縁において連結パネルにより相互に連結され
て前記液体流下通路を形成している。
前記の先行技術のものにおいては、液体の流下速度を
緩くするため狭く、かつ屈曲させた液体通路は長期間使
用する間には塵埃や微生物がそれらの壁面に付着し、液
体通路の断面積を実質的に狭くし所定の流量流下でき
ず、これらの熱交換器の供給側において溢水し、これら
の周辺をむやみに濡らすだけでなく、循環冷媒の損失と
なっている。更に、前記のとおり隣接するU字状部材の
波形側壁は突出して設けたリブ部分で相互に接着されて
いる為、前記液体流下通路内に付着し堆積した塵埃や微
生物を外部から清掃するのは至難の技であり、不可能に
近く、更にこれらU字状部材を一体に相互接着し所望の
熱交換器とすることは手間のかかることであり構造を複
雑にしている。
またこの種の熱交換器が充填材の上部に設けてあり、
熱交換器よりの吐出液を前記充填材に散布しているもの
においては、散布液(水)量が不足し冷却塔全体として
の流量不足を招来する欠点を有している。
(解決しようとする問題点) この発明は気液非接触型の熱交換器の熱交換を行なう
主要部分における液体通路を分離自在としてこの流体通
路の目詰りを迅速に直し、更に液体流下通路内での液体
の流速を遅速化し充分な時間空気流れと間接的に接触さ
せ得るようにし、製造、組立が容易でその構造を簡易化
した熱交換器とすることであり、かゝる間接型熱交換器
を市場に提供することを目的とする。
(問題点を解決する手段) この発明は扁平な垂直方向の相互に平行な数個の液体
流下通路と、これらの各液体流下通路間にそれぞれ形成
された垂直方向の面をもつ扁平で、気流の流れる水平な
空気通路を有し、これらの2つの流体通路が相互の流体
を非接触とする複数枚の合成樹脂板よりなる熱交換隔壁
板によって仕切られている間接型熱交換器を有する冷却
塔において、 各熱交換隔壁板の中間部においては、同一場所に向か
い合って膨出した膨出突起が多数分布したスペーサーと
して複数個形成され、これら膨出突起の突き合わせで隣
接する2枚の熱交換隔壁板の中間部は相互離間して空気
通路としてあり、 この隣接する2枚の前記熱交換隔壁板同士はその上端
全幅にわたり相互一体に形成され単一の熱交換ユニット
を構成しており、 この熱交換ユニットを複数個相互平行にして同一ケー
ス内に起立して並列配置し、隣接する前記熱交換ユニッ
ト間に前記液体流下通路を一つ宛形成すると共に、この
液体流下通路形成面において隣接する前記熱交換ユニッ
ト同士が掛合分離自在に連結配備されてこの液体流下通
路には、この液体流下通路の両側壁面を形成し隣接する
熱交換ユニットの熱交換壁板の内外に分布膨出した水平
な邪魔部を相互嵌合及び突合せて形成したジグザグな流
下緩速部が設けてあると共に、 前記空気通路内に膨出している膨出突起はその内面が
前記液体流下通路側に、開口した中空円錐台としてあ
り、その内面は前記液体流下通路における流下液体の渦
発生部としてあることを特徴とする冷却塔用間接型熱交
換器である。
(発明の作用) 前記のように構成したこの発明の作用を次に説明す
る。
直交流式冷却塔の場合には次のようである。
この冷却塔の上部水槽から流下した循環水は前記複数
個の液体流下通路内に流下し下部水槽に向け流下してい
く。
この際、循環水は液体流下通路に邪魔部で形成された
流下緩速部において流速を弱められジグザクな流路に沿
い流下し、この流下中にジグザクな流路に連通する前記
膨出突起内に流入して行き液体流下通路に設けた複数の
膨出突起位置において循環水である流下液体は渦流とな
り膨出突起内部に一時滞留した後、下段のジグザクな流
路内に膨出突起から再び流出していく。このような流れ
を繰り返し行いながら循環水はゆっくりと流下して行き
下部水槽へと流れていく。
一方、外気取入口から取り込まれた空気は循環水の流
れと直交して前記複数の熱交換ユニットにおける空気通
路内を流れ、この通過時に前記空気通路内に膨出してい
る膨出突起においてこの膨出突起外周面に沿い偏流しつ
つ冷却塔の通風室に向け流れ、熱交換隔壁板を介して間
接的に、即ち非接触で循環水を冷却し、自身昇温した空
気はこの冷却塔の通風室を通って、その排気口から外部
へ排気される。
長期間の使用乃至循環水の水質などにより前記幅の狭
い複数ある液体流下通路のうち、数箇所の液体流下通路
で塵埃や微生物がそれらの壁面に付着し循環水の流れに
支障を来すほどに目詰まりした場合には、その目詰まり
を生じた液体流下通路の位置において、若しくは全ての
隣接する熱交換ユニットを相互に分離し、液体流下通路
の内面を形成していた隣接する熱交換ユニットの熱交換
隔壁板における凹凸面を外部に露出させて、熱交換隔壁
板の外面に、即ち、液体流下通路を形成する凹凸面に付
着した付着物を循環水の一部乃至洗滌水を利用して除去
し清浄化する。
このようにして目詰まりを解消した後は、再び隣接す
る熱交換ユニットの熱交換隔壁板同士を掛合して元の液
体流下通路を再度成形して前記冷却塔の運転を開始す
る。
(発明の効果) 前記のように構成し作用するこの発明の冷却塔用間接
型熱交換器は次の効果を奏する。
一個の空気通路の両壁を形成する隣接する2枚の前記
熱交換隔壁板同士はその上端全幅にわたり相互一体に形
成され単一の熱交換ユニットを構成しており、この熱交
換ユニットを複数個相互平行にして同一ケース内に起立
して並列配置し、隣接する前記熱交換ユニット間に前記
液体流下通路を一つ宛形成するため、このケース内の熱
交換率に見合う個数の熱交換ユニットを並列配置し、相
互に掛合するのみで所定の熱交換器を得ることが出来、
熱交換率の変更時に、熱交換ユニットの数を増減するこ
とで容易に対応できる。
前記空気通路内に膨出している膨出突起はその内面が
液体流下通路に開口した中空円錐台としてあり、その内
面は前記液体流下通路における流下液体の渦発生部とし
てあり、ジグザクな流路に連通する前記膨出突起内に流
入し液体流下通路に設けた複数の膨出突起の内面におい
て流下液体は渦流となり膨出突起内部に一時滞留した
後、下段のジグザクな流路内に膨出突起から流出してい
く構造としてあるため、液体流下通路内での循環水の流
下速度を充分に遅く出来、前記空気通路を流れる空気流
と間接的な接触時間を充分に長く採ることができ、循環
水を所定温度に、空気の絶対温度を変えることなく冷却
することが出来る。
またこれら膨出突起の突き合わせで2枚の熱交換隔壁
板の中間部は相互離間して空気通路としてあるため、こ
の空気通路を通過時に前記空気通路内に膨出している膨
出突起においてこの膨出突起外周面に沿い偏流しつつ通
風室に向け流れることとなり、膨出突起内部で渦流とな
り一時滞留している循環水の一部と膨出突起の中空円錐
台壁面を介して間接で長い時間充分な空気量と接触する
ことが出来、循環水をを各膨出突起位置において充分に
冷却できる。
相互に突き合わされ、空気通路を形成する膨出突起
は、隣接した熱交換ユニットの横方向のリブ材として機
能し、間接型熱交換器全体の耐座屈性を向上することが
できる。
また、隣接する前記熱交換ユニット間に前記液体流下
通路を一つ宛形成すると共に、この液体流下通路形成面
において隣接する前記熱交換ユニット同士が掛合、分離
自在に連結配備されているため、液体流下通路内で塵埃
や微生物がそれらの壁面に付着し循環水の流れに支障を
来すほどに目詰まりが酷くなった場合でも、この目詰ま
りが生じた液体流下通路を形成している隣接している熱
交換ユニット同士の掛け合いを外すことで、これら熱交
換ユニットの連結を解き、液体流下通路の内面を形成し
ていた隣接する熱交換ユニットの熱交換隔壁板における
凹凸面を外部に露出させて、容易に液体流下通路の目詰
まりを解消できる。
(実 施 例) 次にこの発明の代表的な実施例を説明する。
A)第1実施例 第4図において、Aは扁平な垂直方向の相互に平行な
数個の液体流下通路10と、これらの各液体流下通路10間
にそれぞれ形成された垂直方向の面をもつ扁平で、気流
の流れる空気通路11を有し、これらの2つの流体通路1
0、11が相互の流体を非接触とする複数枚の合成樹脂板
よりなる熱交換隔壁板12によって仕切られている冷却塔
用熱交換器である。
各熱交換隔壁板の中間部においては、同一場所に内方
に向け膨出した膨出突起50が多数分布した空気通路用11
のスペーサーとして複数個形成され、これら膨出突起50
の突き合わせで隣接する2枚の熱交換隔壁板12の中間部
は相互離間して空気通路11を形成している。前記一個の
空気通路11の両壁を形成する隣接する2枚の前記熱交換
隔壁板12同士はその上端13全幅にわたり相互一体に形成
され単一の熱交換ユニットBを構成しており、この熱交
換ユニットBを複数個相互平行にして同一ケースC内に
起立して並列配置し(第5図参照)、隣接する前記熱交
換ユニットB間に前記液体流下通路10を一つ宛形成する
と共に、この液体流下通路形成面において隣接する前記
熱交換ユニットB同士が掛合、分離自在に連結配備され
て、前記熱交換器Aが構成されている。
前記熱交換隔壁板12は全て同大、同一形状の真空成形
加工品であり、熱交換ユニットBはこの真空成形された
2枚の前記熱交換隔壁板12を表裏反転してその上端13で
一体に結合してなり、前記液体流下通路10を形成すべく
この熱交換隔壁板12の中間部には、内外に膨出した水平
な邪魔部14が不連続で位置をずらして階層的に多数分布
して形成してあり(第1図参照)、隣接する前記熱交換
ユニットBの熱交換隔壁板12に設けた前記邪魔部14同士
の掛け合い及び突合せにより前記液体流下通路10はジグ
ザクに蛇行した流路に成形されている。
図示の例において前述の邪魔部14を更に説明すれば液
体流下通路10を構成する一方の熱交換隔壁板12に浅く外
方に膨出した膨出部の内側には他方の熱交換隔壁板12の
内方に深く膨出した膨出部の頂部分が各々嵌合し、また
両熱交換隔壁板12とともに内方に浅く膨出した膨出部に
おいては相互に突き合わされ、各々邪魔部14が成形され
ると共に、これら邪魔部14の成形によって相対する両熱
交換隔壁板12の間隔を設けて前記液体流下通路10を成形
するスペーサの役目をなしている。
前記実施例においては2枚の熱交換隔壁板12間に設け
た前記液体流下通路10の間隔寸法は2乃至5mm、好まし
くは約2mmとしてあり、これら熱交換隔壁板12の厚みは
0.2乃至0.4mmのものを用いる。
更に前記熱交換隔壁板12の両側縁には全高さにわたり
凹凸条15が形成してあり(図1参照)、隣接する前記熱
交換ユニットBの熱交換隔壁板12に設けた凹凸条15同士
の掛け合いにより前記ジグザクに蛇行した液体流下通路
10の両側縁が密閉状にその全高さにわたり成形されてい
る。
なお、必要に応じて前記凹凸条15同士の掛け合いを確
実なものとすべく、凹凸条15の一部に掛合分離自在なノ
ッチを設けたり、ファスナーをこの凹凸条15内に挿入し
使用する場合もある。
更に、前記空気通路11内に膨出している膨出突起50
は、底部51開口の中空円錐台52としてあり、その内面53
は前記液体流下通路11における流下液体の渦発生部56と
してある(図4、図5参照)。更に具体的に説明する
と、不連続で位置をずらして階層的に膨出した水平な邪
魔部14郡のうち、上下少なくとも2列おきで邪魔部14の
間毎に膨出突起50を位置させ(図1参照)、このように
膨出突起50を配置した邪魔部14列と上、下の邪魔部14列
で形成されるジグザグな液体流下通路10に対して前記膨
出突起50を構成する中空円錐台52の底部51全部が開口
し、階層的に形成された液体流下通路10内を流れる循環
水は膨出突起50を配置した邪魔部14列から下の邪魔部14
列へ流下するときに、必ず前記中空円錐台52内に流入し
渦流となりその後下の邪魔部14に向け流れ落ち、次いで
水平方向向きを変え邪魔部14に添い流れていく。
前記熱交換ユニットBの2枚の熱交換隔壁板12の突き
合わされる膨出突起50のうち、一方の膨出突起50の頂面
には小突起54が形成され、この小突起54を受け入れる小
窪55が他方の膨出突起50の頂面に形成されて、これら小
突起54と小窪55により、表裏反転して組立てた2枚の熱
交換隔壁板12の位置合わせがなされる(図4、図5参
照)。
B)第2実施例 第2図において前記第1図に示す第1実施例と異なる
構成は次の事項であり、その他同一符号の事項は前記第
1図に示す第1実施例と同一の構成であり、その作用も
同一である。
即ち、相違する事項は、熱交換ユニットBの下端も上
端13と同様に全幅にわたり一体に結合され、前記空気通
路を上下密閉で上部に循環水供給口を、また下部にその
吐出口を有するトンネル状のものに形成して冷却塔用熱
交換器A1を構成している。
C)第3実施例 第3図において前記第1図に示す第1実施例と異なる
構成は次の事項であり、その他同一符号の事項は前記第
1図に示す第1実施例と同一の構成であり、その作用も
同一である。
即ち、第13図において液体流下通路10Aはこの液体流
下通路10Aの両側壁面を形成する隣接する熱交換ユニッ
トBの熱交換隔壁板12の内外に分布膨出した邪魔部14を
相互嵌合、突き合わせて形成した流下緩速部Eと、この
流下緩速部Eに隣接して形成された溢水路Fとを有し、
これら流下緩速部Eと溢水路Fとは、前記熱交換隔壁板
Bの両側縁に沿い形成され相互嵌合離反自在の縦方向の
凹凸条19により相互区画され、流下緩速部Eからオーバ
ーフローした循環水が溢水路F内に流入自在として冷却
塔用熱交換器A2を構成している。
更に、前記凹凸条19は前記熱交換隔壁板12の下端から
その上端の手前まで垂直に延在し、この凹凸条19の上端
と熱交換ユニットBの閉止した上端によって溢水路Fの
入口部Gが形成され、前記凹凸条15と19により溢水路F
の両側縁が密閉状態で形成されている(第3図参照)。
(実施例の作用) A)第1実施例の作用 前記第1実施例の作用を直交流式冷却塔Rへの組込法
及び使用法と共に次に説明する。
この熱交換器Aを直交流式冷却塔Rの本体20に組み込
む場合には、単一のケースCに前記熱交換ユニットBを
隣接して複数枚並設し、隣合う熱交換ユニットB同士の
熱交換隔壁板12全面に分布形成した多数の膨出部を相互
に掛合し及び突き合わせて、連結して前記液体流下通路
10を隣合う熱交換ユニットB間に形成し、所望の熱交換
率を発揮する熱交換器Aに組立た後、この熱交換器Aの
前記ケースCを冷却塔Rの上部水槽21の下方に配置し、
複数個の液体流下通路10の上部供給口を上部水槽21底面
に向けて開口させ、その吐出口を下部水槽22側に開口す
ると共に、この冷却塔Rの本体20に設けた外気取入口23
に前記複数個の空気通路11の一次側を対面させ、その二
次側を排気口24に通じる冷却塔Rの通風室25に開口し
て、熱交換器Aを前記直交流式冷却塔Rの本体20に組み
込む(第10図参照)。
このように組み込まれた前記熱交換器Aの熱交換作用
は次の通りである。
上部水槽21から流下した循環水は前記複数個の液体流
下通路10内に流入し下部水槽22に向け流下していく。こ
の流下中にジグザクな流路に連通する前記膨出突起50内
に流入していき、液体流下通路10に設けた複数の膨出突
起50位置において循環水である流下液体は渦流となり膨
出突起50内部に一時滞留した後、下段のジグザクな流路
内に膨出突起50から再び流出していく。このような流れ
を繰り返し行いながら循環水はゆっくりと流下してい
き、下部水槽22へと流れていく。
一方、外気取入口23から取り込まれた空気は循環水の
流れと直交して前記複数の空気通路11内を流れ、この通
過時に前記空気通路11内に膨出している膨出突起50にお
いてこの膨出突起50外周面に沿い偏流しつつ冷却塔Rの
通風室25に向け流れ、この通過中に熱交換隔壁板12を介
して間接的に、即ち非接触で循環水を冷却し、自身昇温
した空気は冷却塔Rの通風室25を通って排気口24から外
部へ排気される。
長期間の使用乃至循環水の水質などにより前記幅の狭
い複数ある液体流下通路10のうち、数箇所の液体流下通
路10で塵埃や微生物がそれらの壁面に付着し循環水の流
れに支障を来すほどに目詰まりした場合には、その目詰
まりを生じた液体流下通路10の位置において、若しくは
全ての隣接する熱交換ユニットBを相互に分離し、液体
流下通路10の内面を形成していた隣接する熱交換ユニッ
トBの熱交換隔壁板12における凹凸面を外部に露出させ
て、熱交換隔壁板12の外面に、即ち、液体流下通路10を
形成する凹凸面に付着した付着物を循環水の一部乃至洗
滌水を利用して除去し、清浄化する。
このようにして液体流下面を清掃した後は、再び隣接
する熱交換ユニットBの熱交換隔壁板12同士を掛合して
元の液体流下通路10を再度成形して前記冷却塔Rの運転
を開始する。
B)第2実施例の作用 前記第2実施例の作用を直交流式冷却塔R1への組込法
及び使用法と共に次に説明する。
この実施例の熱交換器A1を直交流式冷却塔R1の本体30
に組み込む場合には、単一のケースCに前記熱交換ユニ
ットBを隣接して複数枚並設し、隣合う熱交換ユニット
B同士の熱交換隔壁板12を相互に掛合し連結して前記液
体流下通路10を隣合う熱交換ユニットB間に形成し、所
望の熱交換率を発揮する熱交換器A1に組立た後、この熱
交換器の前記ケースCを直交流式冷却塔R1の上部水槽31
と下部充填材32との間に配置し、複数個の液体流下通路
10の上部供給口16を上部水槽31底面に向けて開口させ、
その吐出口17を下部水槽33側に開口すると共に、この冷
却塔R1の本体30に設けた外気取入口34に前記複数個の空
気通路11の一次側を前記下部充填材32の一次側と同様に
対面させ、その二次側を前記下部充填材32の二次側と同
様に排気口35に通じる通風室36に開口して、熱交換器A1
を前記冷却塔R1の本体30に組み込み、白煙防止機能付き
の冷却塔R1とする(第11図参照)。
而して第1実例例と同様の作用をする上に次のように
も作用する。
前記上部水槽31から流下した循環水は前記複数個の液
体流下通路10内に流入した後、下部充填材32上に散布さ
れ、下部水槽33へ向け流下していく。一方、外気取入口
34から取り込まれた空気は循環水の流れと直交して前記
複数の空気通路11内を流れ、この通過中に熱交換隔壁板
12を介して間接的に、即ち非接触で循環水を冷却し、絶
対湿度一定で自身昇温した空気は通風室36において前記
下部充填材32を流下中の循環水と直接接触して冷却し自
身絶対湿度を上げ昇温下空気と混合し、この混合した空
気は循環水と直接接触した空気よりも相対湿度を低下さ
せた状態で排気口35から外部へ排気され、白煙化しな
い。この際、前記熱交換ユニットBの下端が全幅にわた
り相互結合し一体化してあるため、下部充填材上を流下
中に空気と直接し潜熱作用を受けて蒸発する水分は前記
空気通路11内に侵入すること無く、下部充填32材間を通
過する空気流に乗り冷却塔R1の通風室36に至る。
C)第3実施例の作用 前記第3実施例の作用を直交流式冷却塔R2への組込法
及び使用法と共に次に説明する。
この熱交換器A2を前記冷却塔R2の本体40に組み込む場
合には、単一のケースCに前記熱交換ユニットBを隣接
して複数枚並設し、隣合う熱交換ユニットB同士の熱交
換隔壁板12を相互に掛合し連結して前記液体流下通路10
を隣合う熱交換ユニットB間に形成し、所望の熱交換率
を発揮する熱交換器Aに組立た後、この熱交換器Aの前
記ケースCを冷却塔R2の上部水槽41の下方に配置し、複
数個の液体流下通路10の上部供給口を上部水槽41底面に
向けて開口させ、その吐出口を下部水槽42に向け開口す
ると共に、この冷却塔Rの本体40に設けた外気取入口
(図示せず)に前記複数個の空気通路11の一次側を対面
させ、その二次側を排気口44に通じる通風室(図示せ
ず)に開口して、熱交換器A2を前記直交流式冷却塔R2の
本体40に組み込む。
更に前記各空気通路11内には散水装置Hの散水管P一
本宛水平に配管してある(第12図参照)。
而して第1実例例と同様の作用をする上に次のように
も作用する。
前記液体流下通路10のうち、流下緩速部Eが仮に目詰
まりしても、前記流下緩速部Eからオーバーフローした
循環水の一部は前記溢水路F内に流入して前記下部水槽
に向けこの溢水路F内を流下していき、液体流下通路10
の供給口に向けて逆流せず、前記冷却塔R2の周囲に飛散
しない。
更に前記散水装置Hの散水管Pから各空気通路11内に
散水される高温の循環水の一部と、この空気通路11内を
流れる空気流との間でも、直接の熱交換が促進され循環
水は能率良く冷却される。
前記各実施例のジグザグな液体流下通路10を熱交換隔
壁板12の内面からこの液体流下通路10内へ突出した上下
方向の邪魔部により左右2つの分岐通路に区画し、液体
を2つに振り分けてジグザグに流下させてもこの発明と
しては同一である。
(実施例固有の効果) 各実施例に共通する固有の効果は次の通りである。
前記熱交換隔壁板12は全て同大、同一形状の真空成形
加工品としてあるため熱交換隔壁板12の拙増が簡略とな
り、その構造を単純化出来るとともに相互に嵩張らずに
積み重ねて平置き出来、保管し易くなり、その保管に場
所どらずに済む。
更に、熱交換器ユニットBはこの真空成形された2枚
の前記熱交換隔壁板12を表裏反転してその上端13で一体
に結合してなるため熱交換器ユニットBの構造、その製
造組立を容易に行える。
前記液体流下通路10を形成すべくこの熱交換隔壁板12
の中間部には、内外に膨出した水平な邪魔部14が不連続
で位置をずらして階層的に多数分布して形成してあり、
隣接する前記熱交換器ユニットBの熱交換隔壁板12に設
けた前記邪魔部14同士の掛け合い乃至嵌合及び突合せに
より前記液体流下通路10をジグザクに蛇行した流路に容
易に成形することが出来る。
更に前記熱交換隔壁板12の両側縁には全高さにわたり
凹凸条15が形成してあり、隣接する前記熱交換器ユニッ
トBの熱交換隔壁板12に設けた凹凸条15同士の掛け合い
により前記ジグザクに蛇行した液体流下通路10の両側縁
を密閉状にその全高さにわたり簡易に成形することが出
来る。
また、相互に突き合わされる膨出突起50頂面に相互に
係合自在の小突起54と小窪55を設けることにより、熱交
換ユニットBの組立時に、小突起54と小窪55の係合によ
り、2枚の熱交換隔隔壁板12の位置合わせを安定良く簡
易に行え、その上端の結合、ジグザグな液体流下通路10
の形成を容易化できるとともに、使用中の振動を抑える
ことができる。
第2実施例固有の効果 熱交換器ユニットBの上、下端を前記のように密閉す
ることにより、次の効果を奏する。
即ち、下部充填材上を流下中に潜熱作用を受け蒸発し
た循環水の一部である水分は、上方の熱交換器ユニット
Bの空気通路11内に、下方より侵入しようとしても、こ
の空気通路11の下端はその全幅にわたり閉止されている
ため、空気通路11内にこの水分が侵入することは出来
ず、空気通路11内を流れる絶対湿度の上昇を招かず、外
気と同一の絶対湿度を維持し、循環水の冷却で自身昇温
した空気流は、通風室へ吹きだし、下部充填材間を通り
絶対湿度が高められ昇温し下方から上昇してくる空気流
と、通風室内で混合され、この混合された空気は循環水
と直接接触した空気よりも相対湿度を低下した状態で、
排気口から外部へ排気され、より一層白煙防止効果が向
上できる。
第3実施例固有の効果 前記溢水路の形式により、液体緩速部が目詰まりした
としても、オーバーフローした循環水は、この溢水路内
に流入し、液体流下通路10の上端から溢れ出ることな
く、この溢水路内を流下中に空気流と間接的に接触し、
冷却された後、下部水槽に向け落下させることができ、
液体流下通路10より溢れた循環水の一部で、冷却塔周囲
が水浸しとなることを、未然に防止できる。
なお、各実施例の膨出突起50は、中空円錐台として説
明したが、充実円錐台形状でも、この発明としては同一
である。
なお、ジグザグな液体流下通路を左右に2分し、被冷
却水を左右に振り分けた実施例では、被冷却水を熱交換
隔壁板12の全面により均等に分配でき、一様な温度に冷
却できる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明に係わるもので、第1図は実施例の熱交換
器の一部省略正面図、第2図は実施例2の熱交換器の一
部省略正面図、第3図は第3実施例の熱交換器の一部省
略正面図、第4図乃至第8図は第1図の4−4、5−
5、6−6、7−7、8−8の各線に沿い縦断し隣接す
る熱交換ユニットの突合せ状態を示す一部省略縦断面
図、第9図は第1図の一部省略底面図、第10図は第1図
の熱交換器の使用例を示す概略図、第11図は第2図の熱
交換器の使用例を示す概略図、第11図は第2図の熱交換
器の使用例を示す概略図、及び第12図は第3図の熱交換
器の使用例を示す概略図、第13図は第3図の一部省略底
面図である。 図中、符号 A、A1、A2……冷却塔用熱交換器、 10……液体流下通路、11……空気通路 12……熱交換隔壁板、B……熱交換器ユニット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扁平な垂直方向の相互に平行な数個の液体
    流下通路と、これらの各液体流下通路間にそれぞれ形成
    された垂直方向の面をもつ扁平で、気流の流れる水平な
    空気路を有し、これらの2つの流体通路が相互の流体を
    非接触とする複数枚の合成樹脂板よりなる熱交換隔壁板
    によって仕切られている間接型熱交換器において、 各熱交換隔壁板の中間部においては、同一場所に向かい
    合って膨出した膨出突起が多数分布したスペーサーとし
    て複数個形成され、これら膨出突起の突き合わせで隣接
    する2枚の熱交換隔壁板の中間部は相互離間して前記空
    気通路としてあり、 この隣接する2枚の前記熱交換隔壁板同士はその上端全
    幅にわたり相互一体に形成され単一の熱交換ユニットを
    構成しており、 この熱交換ユニットを複数個相互平行にして同一ケース
    内に起立して並列配置し、隣接する前記熱交換ユニット
    間に前記液体流下通路を一つ宛形成すると共に、この液
    体流下通路形成面において隣接する前記熱交換ユニット
    同士が掛合分離自在に連結配備されてこの液体流下通路
    には、この液体流下通路の両側壁面を形成し隣接する熱
    交換ユニットの熱交換壁板の内外に分布膨出した水平な
    邪魔部を相互嵌合及び、突合せて形成したジグザグな流
    下緩速部が設けてあると共に、 前記空気通路内に膨出している膨出突起はその内面が前
    記液体流下通路側に、開口した中空円錐台としてあり、
    その内面は前記液体流下通路における流下液体の渦流発
    生部としてあることを特徴とする冷却塔用間接型熱交換
    器。
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