JP3898843B2 - 冷水塔 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷水塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷水塔で水を冷却した空気は湿り度が略100%の湿り空気となっているため、この湿り空気をそのまま冷却塔外部に排出すると、外気温度が低い場合又は相対湿度が高い場合には白煙を生じることがある。
【0003】
斯かる白煙の発生は、外気を汚染しているかのごとき誤解を近隣居住者等に与える結果となり、又白煙が地上に下降し滞留して周囲に霧のように立ち込めることにより視界不良を招く等の不具合があるため、近年白煙を極力発生させないようにした冷水塔の開発が望まれている。
【0004】
而して、斯かる冷水塔としては、外気温度が所定の温度よりも高い通常の場合はいわゆる湿式として使用し、外気温度が所定の温度よりも低い場合又は所定の湿度より高い場合には、湿式・乾式を併用し得るようにした湿式・乾式切替式のものがあり、その一例は図4〜図9に示されている。
【0005】
図4に示すごとく、冷水塔は、ケーシング1の頂部に設けられると共に内部に送風機2を設置された排気口3と、ケーシング1の外周に形成された外気取入れ口4と、ケーシング1内の上部に排気口3下部を包囲するよう設置された温水槽5と、温水槽5の下方に配置され且つ温水槽5から流下させた温水を送風機2により外気取入れ口4から取り込んだ外気11と熱交換させて冷却する左右の熱交換部6と、熱交換部6の下方に設置され且つ熱交換部6で冷却されて流下して来た冷水を溜める底部水槽7を備えている。
【0006】
図5、6に示すごとく温水槽5は、矩形箱状に形成されると共に、その内部空間は、下端が底板5aの上面に固設された平面形状がジグザグ状の仕切板8により仕切られて常時貯水領域9と湿式・乾式切替貯水領域10に区分けされている。
【0007】
而して、常時貯水領域9と湿式・乾式切替貯水領域10は、平面的に見て外気11の流入方向と平行な方向が櫛歯形状に互に入り込んだ形状になっている。
【0008】
温水槽5の常時貯水領域9上は、温水12を常時貯水領域9に供給するための温水供給管13が配設され、仕切板8に穿設した連通口14には、常時貯水領域9と湿式・乾式切替貯水領域10とにおける温水12の水位差を補正するための切替弁15が設けられている。
【0009】
又、温水供給管13の中途部には、温水12を湿式・乾式切替貯水領域10へ供給するための温水供給枝管13’が分岐、接続されており、温水供給枝管13’には切替弁15’が設けられている。
【0010】
温水槽5の底板5aの常時貯水領域9における櫛歯形状の部分には、長手方向へ所要の間隔で複数のノズル取付け孔16が穿設され、各ノズル取付け孔16には、温水12を熱交換部6へ向けて散水するための散水ノズル17が嵌合され、固定されている。
【0011】
温水槽5の底板5aの湿式・乾式切替貯水領域10における櫛歯形状の部分には、長手方向へ所要の間隔で、ノズル取付け孔16と平行に、温水12を熱交換部6へ向けて散水するための複数の散水孔18が穿設されている。
【0012】
温水槽5の底板5aの下面には、仕切板8の外気11流れ方向と平行に延在する部分の略直下に位置し且つ仕切板8と平行に延びる隔絶板19(図8、9参照)が固設されており、散水ノズル17及び散水孔18は、対向する隔絶板19,19間に位置している。
【0013】
図4に示す、温水槽5の下方に設置される熱交換部6は、以下に述べるように構成されている。
【0014】
すなわち、図6、7、8、9に示すごとく、シート状の合成樹脂材(PVC)の表面に凹凸を形成した充填板20a,20bは、上下に延在されて左右方向へ所要間隔離して多数並列に配置され、図7、8に示すごとく、充填板20a,20bの表面に上下左右へ向けて所要ピッチで固着した複数の突起25の先端同士が接着剤により接合され、これにより充填板20a,20bは一体化されて全体で自立し得るようにしたブロック状の充填材20を形成しており、各充填材20は温水槽5の下部に上下へ複数段配置されることにより熱交換部6が構成されている。
【0015】
又、冷水塔内の外気11送り方向に対して直交する方向の両側には、図7、8に示すごとく、外気11送り方向へ延びる横梁23が上下へ所要の間隔で配置され、各段の充填材20は横梁23上に設置されたグリッドデッキ24上に載置され、支持されている。
【0016】
上述の熱交換部6の充填材20として用いる充填板20a,20bは以下に述べるように配設されている。
【0017】
すなわち、図8、9に示すごとく、対向する隔絶板19,19のうち、散水ノズル17を挾んで対向する位置には、隔絶板19,19間の間隔を分割するとともに、底板5a下面との間に散水された温水12を分散させるための隙間が形成されるよう、上端が隔絶板19の下端より約100mm程度下方に位置する、最上段の充填材20の充填板20aが配設され、対向する隔絶板19,19間のうち、散水孔18を挾んで対向する位置には、上端が略底板5aの下面から約10〜20mm下方に位置するとともに側面が隔絶板19の散水孔18側の面に接触するよう、最上段の充填材20の充填板20bが配設されている。
【0018】
而して、最上段の充填材20においては、充填板20b,20bにより仕切られるとともに充填板20b,20b間に充填板20aが配置された空間は、常時湿式空間21となり、充填板20b,20bにより仕切られ且つ両充填板20b,20b間に充填板20aのない空間は湿式・乾式切替空間22となっている。
【0019】
又、各下段の充填材20においても、下段の充填板20b,20b間に充填板20aが配置された空間は、常時湿式空間21となり、充填板20b,20b間に充填板20aのない空間は湿式・乾式切替空間22になっており、下段の各空間21,22は対応する上段の空間21,22の直下に位置している(図8参照)。
【0020】
上述の冷水塔で温水12を冷却する際に外気温度が所定の温度より高い場合又は所定の湿度よりも低い場合には、切替弁15,15’を開いておく。
【0021】
このため、温水供給管13から温水槽5に供給された温水12は、常時貯水領域9及び湿式・乾式切替貯水領域10の両領域に溜まり、溜まった温水12は散水ノズル17から熱交換部6における最上段の充填材20の常時湿式空間21に散水されるとともに散水孔18から最上段の充填材20の湿式・乾式切替空間22に散水され、散水された温水12は最上段部充填材20の充填板20a,20bの両側の表面に付着し、水膜状に流下する。
【0022】
而して、最上段の充填材20の充填板20a,20bの両側の表面に付着して水膜状に流下した温水12は、順次下段の充填材20の常時湿式空間21及び湿式・乾式切替空間22に流下し、各段において充填板20a,20bの両側の表面に付着し、水膜状に流下する。
【0023】
又、送風機2により図4に示す外気取入れ口4から熱交換部6における各段の充填材20の常時湿式空間21及び湿式・乾式切替空間22に吸込まれた外気11はこれら空間21,22内を流通しつつ充填板20a,20bに沿い流下する温水と直接接触して熱交換を行うことにより温水を冷却し、常時湿式空間21及び湿式・乾式切替空間22から排出された後、排気口3を通って100%湿り空気の状態の空気26として大気中へ排出される(図4参照)。
【0024】
熱交換により温水が冷却されることにより生成された冷却水は順次各段の充填材20の充填板20a,20bに沿い流下して底部水槽7に流入する。
【0025】
この場合には外気温度が所定の温度よりも高いため、又は相対湿度が所定の湿度より低いため、湿式・乾式切替貯水領域10にも温水12を供給し、散水孔18から湿式・乾式切替空間22に温水12を散水しても排気口3から排気される空気26が白煙化することはない。
【0026】
なお、切替弁15が開いているため、常時貯水領域9と湿式・乾式切替貯水領域10に供給された温水12の水位差はなく、同一レベルに保持される。
【0027】
冬季のように外気温度が所定の温度よりも低い場合又は相対湿度が所定の湿度より高い場合には、切替弁15,15’を閉止しておく。
【0028】
このため、温水供給管13から温水槽5に供給された温水12は、常時貯水領域9のみに溜まり、溜まった温水12は散水ノズル17から最上段の充填材20の常時湿式空間21に散水されて充填板20aの両側の表面及び充填板20bの常時湿式空間21に面した表面に付着して順次下段の充填材20へと水膜状に流下する。
【0029】
但し、この場合、温水槽5の湿式・乾式切替貯水領域10には温水12は供給されないため、散水孔18から湿式・乾式切替空間22に散水されることはなく、従って湿式・乾式切替空間22は乾いた状態に保持され、各段の充填材20の充填板20bの湿式・乾式切替空間22側の面には温水の水膜が形成されることはない。
【0030】
送風機2により外気取入れ口4から各段の充填材20の常時湿式空間21に吸込まれた外気11は上述のごとく、各段の充填材20の常時湿式空間21内を流通しつつ充填板20a,20bに沿い上方から下方へ流下する温水12と直接接触し熱交換を行うことにより温水を冷却する。
【0031】
一方、送風機2により湿式・乾式切替空間22に吸込まれた外気11は湿式・乾式切替空間22内を流通しつつ、充填板20bの常時湿式空間21側の表面を流下する温水12から、充填板20bを介して熱伝導により水蒸気供給を伴うことなく温められ、その結果、温水12が冷却される。
【0032】
又、常時湿式空間21から排出された空気は100%湿り空気であるが、湿式・乾式切替空間22から排出された空気は乾き空気であるため、混合して排気口3から大気中へ排出される空気26の湿度は飽和状態になく、従って大気中で空気26が白煙化することはない。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
上述のごとく、熱交換部6に多段に配置された充填材20は、冷水塔内の横梁23により支持された格子構造のグリッドデッキ24上に載置されているにすぎず、このようなグリッドデッキ24上に載置する従来方式では、上下段の湿式・乾式切替空間22同士を常時湿式空間21と隔絶させて連続化することが不可能である。
【0034】
従って、例えば、外気温度が低いため切替弁15を閉止して冷水塔の温水槽5から常時湿式空間21に温水12を散水しないようにしても、下段へ移行するうちに、常時湿式空間21から湿式・乾式切替空間22へ温水12が侵入してしまい、温水12を冷却することにより加熱された外気11を湿度の低い乾き空気とすることができず、その結果、白煙の発生を完全には抑えることができないという問題があった。
【0035】
又、上記問題を解決するための方法として、特開平8−226788号公報に記載されたものも提案されている。
【0036】
但し、特開平8−226788号公報に記載のものは、図10、11に示すように、常時湿式空間21と常時乾式空間27とが独立されたものであり、前述したような湿式・乾式切替空間22を備えた構成とはなっていない。
【0037】
図10、11の装置では、上下の充填材20における常時乾式空間27を形成する上部の充填板20aと下部の充填板20aとの間に、上下の充填板20a,20aが嵌合する溝28a,28bを上下に備えた略直方体からなる連続体29を設け、該連続体29を貫通するように設けた充填板受け材30によって荷重を支持するようにしている。
【0038】
しかし、上記図10、11に示した構成においては、上下の充填板20a,20aを連続体29の上下の溝28a,28bに嵌合させることにより、常時湿式空間21と常時乾式空間27とを独立させるようにしたものであるため、溝28a,28bによる嵌合によって気密を保持することは困難であり、常時湿式空間21を流下した温水が上側の溝28aに溜まり、この温水が常時乾式空間27に流れ込んでしまうことにより常時乾式空間27の湿度が上昇し、このために充分な白煙防止効果を発揮できなくなってしまう可能性を有していた。
【0039】
又、前述した図5〜図9に示すように、常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22とを備えている構成の冷水塔に、前記図10、11に示した方式を適用しても、すべての空間21,22に温水を流してすべての空間21,22で外気11による温水の冷却を行わせる際に、前記上側の溝28aの存在により、常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22における充填板20a,20bを伝わって流下する温水の流量が多い側から少ない側に流れ込むようになり、このために折角流量の調節を行っている常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22における温水の流量が変化し、このために熱交換効率が低下してしまうという問題を有していた。
【0040】
本発明は上述の実情に鑑み、熱交換部の充填材に形成した常時湿式空間を流下する温水と隣接された湿式・乾式切替空間を流下する温水とが互いに移動して侵入することがないようにし、又、常時湿式空間を流下する温水が、温水を供給していない湿式・乾式切替空間へ侵入することがないようにした冷水塔を提供することを目的としてなしたものである。
【0041】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上下方向に延在する充填板を水平方向に並べて充填板により仕切られた常時湿式空間と湿式・乾式切替空間を有する充填材を形成し、該充填材を温水槽の下方の熱交換部に多段に配設すると共に、常時湿式空間及び湿式・乾式切換空間に外気を導入し、常時湿式空間には常時温水を供給し、外気温度が所定の温度より高い場合及び所定の湿度より低い場合には湿式・乾式切替空間に温水を供給することにより常時湿式空間及び湿式・乾式切換空間にて温水の冷却を行い、外気温度が所定の温度より低い場合及び所定の湿度より高い場合には湿式・乾式切換空間への温水の供給を停止することにより常時湿式空間のみにて温水の冷却を行うようにした冷水塔において、湿式・乾式切替空間を形成する上段の充填板と下段の充填板との間に、常時湿式空間と湿式・乾式切替空間との間における温水の移動を阻止し、且つ温水が供給されていない湿式・乾式切換空間への常時湿式空間からの温水の侵入を阻止する接続板構造を備え、該接続板構造は、上端部が上段の充填板の下端に固定され且つ下端部が概略逆U字状の嵌合部を形成している上部接続板と、下段の充填板の上端に固定されて前記上部接続板の嵌合部に嵌合できる下部接続板とからなり、上部接続板の嵌合部と下部接続板は、充填材が沈下しても湿式空間と湿式・乾式切替空間との間を遮断できるラップした余裕を有して嵌合したことを特徴とする冷水塔、に係るものである。
【0042】
続板構造は、上端部が上段の充填板の下端に固定され且つ下端部が逆U字状の嵌合部を形成している上部接続板と、下段の充填板の上端に固定された下部接続板と、前記上部接続板の嵌合部にラップした余裕を有して嵌合できる中間差込部が上端に形成され且つ前記下部接続板に嵌合できる概略逆U字状の中間嵌合部が下端に形成された中間接続板とから構成されていてもよい。
【0043】
本発明では、常時湿式空間と湿式・乾式切替空間との間を温水が移動することがないように、接続板構造によって確実に遮断する構成としているので、常時湿式空間から湿式・乾式切替空間に温水が侵入することがないため、冬季における白煙の発生をより一層確実に防止できる。
【0044】
又、常時湿式空間と湿式・乾式切替空間のすべてに温水を流して、すべての常時湿式空間と湿式・乾式切替空間による温水の冷却を行わせる際にも、前記接続板構造によって温水が互いに反対側に移動することが完全に防止されるので、常時湿式空間と湿式・乾式切替空間とに設定量の温水を流下させて、高い熱交換効率を発揮させることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1及び図2並びに必要な場合には従来の図面をも参照しつつ説明する。
【0046】
本発明の形態例において熱交換部に配置する充填材は、上段の充填材と下段の充填材との接続部で充填板の構造が従来のものと若干異なっているが、基本的構造及び温水の冷却という点では従来のものと同じであるため、充填材及び充填板に対しては便宜上従来のものと同一の符号を付している。
【0047】
而して、本実施の形態においては、図1、2に示すごとく、外気11進行方向前後両側に外気11進行方向に対して直交する方向(図1では左右方向)へ延在する横梁31が上下方向へ所要の間隔で配置されている。
【0048】
又、横梁31上には、横梁31の長手方向に対して直交する方向すなわち外気11の進行方向へ延在するサポート部材32が充填材20の各常時湿式空間21内に位置するよう載置されている。
【0049】
而して、サポート部材32は左右2枚の側板32aと該側板32aを接続するごとく側板32aに長手方向へ所要の間隔で固設した、側板32aよりも高さの低いサポート部材本体32bとにより構成され、充填板20a,20a間を流下する温水は側板32a間を通って下方へ流下し得るようになっていると共に導入された外気11も両側板32a間を通り得るようになっている。
【0050】
最上段の充填材20における充填板20a,20bの上端部の構造は従来の場合と同じで、図8、9に示すように、充填板20aの上端は隔絶板19の下端より下に位置し得るようになっており、充填板20bの上端は、温水槽5の底板5a下面に接触しないようになっている。
【0051】
又、充填板20bは散水孔18を挾んで対向する隔絶板19の対向面に接触し、充填板20aは湿式・乾式切替空間22を幅方向に分割している。
【0052】
各上段の充填材20における充填板20bの下端33と当該上段の充填材20の次段に位置する各下段(以下単に下段という)の充填材20における充填板20bの上端34は、図1、2に示すごとく長手方向全長に亘り所定の高さのフラット状に形成されている。
【0053】
又、各上段の充填材20における充填板20bの下端33は当該充填材20における充填板20aの下端よりも下方に延在しており、各下段の充填材20における充填板20bの上端34は当該充填材20における充填板20aの上端よりも上方に延在している。
【0054】
上段の充填板20bの下端33と、下段の充填板20bの上端34との間には、常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22との間における温水12の移動を阻止する接続板構造35を備えている。
【0055】
接続板構造35は、図2に詳細を示すように、上端部が上段の充填板20bのフラットな下端33に接着剤36又は溶着又は一体成形などにより固定でき、且つ下端部が概略逆U字状の嵌合部37を形成している上部接続板38と、下段の充填板20bのフラットな上端34に接着剤36又は溶着又は一体成形などにより固定でき、且つ前記上部接続板38の嵌合部37に嵌合できるようにした下部接続板39とから構成されている。前記嵌合部37と下部接続板39との嵌合は例えば50mm程度の余裕X(ラップ距離)をもって移動できるようにしている。
【0056】
このとき、前記下部接続板39の上端部には、上部に向けて先細りの矢印形状部40が形成されており、又、前記上部接続板38の嵌合部37の下端部には、下側の間隔が大きく上側の間隔が小さくなるようにした開口部41が形成されており、上記矢印形状部40を開口部41に押込むことにより容易に嵌合させることができ、一方、嵌合した後はその形状によるひっ掛かり作用によって、抜け出ないようになっている。
【0057】
次に、図1、2に示す本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0058】
図1、2に示す形態においては、上段の充填板20bのフラットな下端33に接着剤36又は溶着又は一体成形などにより上部接続板38を固定しておき、一方、下段の充填板20bのフラットな上端34に接着剤36又は溶着又は一体成形などにより下部接続板39を固定しておく。
【0059】
このようにして、上段の充填材20をサポート部材32のサポート部材本体32b上に載置させた後、下段の充填材20を上昇させて、下部接続板39が前記上部接続板38の嵌合部37に嵌合するようにして、下部充填材20を前記と同様にサポート部材32上に支持させる。
【0060】
上記構成においては、上部接続板38の概略逆U字形状の嵌合部37に下部接続板39が嵌合されているので、図2に示すように、常時湿式空間21を流下して来る温水12が湿式・乾式切替空間22に移動(侵入)することも、又、湿式・乾式切替空間22を流下してくる温水12が常時湿式空間21に移動(侵入)することも完全に防止できる。
【0061】
従って、冬季のように外気温度が所定の温度よりも低い場合又は相対湿度が所定の湿度より高い場合において、湿式・乾式切替空間22に温水を供給しない状態としたときに、常時湿式空間21の温水が湿式・乾式切替空間22に流入するという問題を確実に防止することができ、従って冬季における白煙の発生をより一層確実に防止することができるようになる。
【0062】
更に、常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22のすべてに温水12を流してすべての空間21,22による温水12の冷却を行わせる際にも、前記接続板構造35によって常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22を流下する温水12が互いに反対側に移動(侵入)することを完全に防止でき、よって常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22とに常時設定量の温水12を流下させて、高い熱交換効率を達成することができる。
【0063】
上記において、上部接続板38の嵌合部37と下部接続板39とは、例えば50mm程度の余裕Xを持ってラップするようにしているので、前記充填材20が設置後に温水12の付着による重量の増加などによって沈下することが生じても、常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22との間の温水12の移動を確実に遮断することができる。
【0064】
更に、下部接続板39の上端部に設けた先細りの矢印形状部40の形状と、上部接続板38の嵌合部37の下端部における、下側の間隔が大きく上側の間隔が小さくなるようにした開口部41の形状とにより、組立時の嵌合が容易で、しかも嵌合した後はひっ掛かり作用によって抜け出ることが防止できる。
【0065】
図3は、本実施の他の形態を示したもので、図1、2とは異なった接続板構造35を有している。
【0066】
図3に示す接続板構造35は、上端部が上段の充填板20bのフラットな下端33に接着剤36又は溶着又は一体成形などにより固定でき、且つ下端部が概略逆U字状の嵌合部37を形成している上部接続板38と、下段の充填板20bのフラットな上端34に接着剤36又は溶着又は一体成形などにより固定するようにした下部接続板39を備えている。
【0067】
更に、前記上部接続板38の嵌合部37に嵌合できる中間差込部42が上端に形成され、且つ前記下部接続板39に嵌合できる概略逆U字状の中間嵌合部43が下端に形成された中間接続板44を備えている。前記嵌合部37と中間接続板44との嵌合は例えば50mm程度の余裕X(ラップ距離)をもって移動できるようにしている。
【0068】
このとき、前記下部接続板39の上端部及び中間接続板44の中間差込部42の上端部には、上部に向けて先細りの矢印形状部40が夫々形成されており、又、前記上部接続板38の嵌合部37の下端部と中間接続板44の中間嵌合部43の下端部には、下側の間隔が大きく上側の間隔が小さくなるようにした開口部41が夫々形成されている。
【0069】
次に、図3に示す本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0070】
図3に示す形態においては、上段の充填板20bのフラットな下端33に接着剤36又は溶着又は一体成形などにより上部接続板38を固定しておき、一方、下段の充填板20bのフラットな上端34に接着剤36又は溶着又は一体成形などにより下部接続板39を固定しておく。
【0071】
上段の充填材20をサポート部材32のサポート部材本体32b上に載置させ、又、下段の充填材20を、同様にして下段のサポート部材32上に設置させる。
【0072】
続いて、中間差込部42が上部接続板の嵌合部37に嵌合され、且つ下部接続板39が中間接続板44の中間嵌合部43に嵌合されるように、中間接続板44を、図3の紙面に対して鉛直な方向から挿入し、上部接続板38と下部接続板39との間を接続する。
【0073】
上記構成においては、上部接続板38の概略逆U字形状の嵌合部37に中間接続板44の中間差込部42が嵌合され、下部接続板39が中間接続板44の中間嵌合部43に嵌合されているので、図3に示すように、常時湿式空間21を流下して来る温水12が湿式・乾式切替空間22に移動(侵入)することも、又、湿式・乾式切替空間22を流下してくる温水12が常時湿式空間21に移動(侵入)することも完全に防止することができる。
【0074】
従って、冬季のように外気温度が所定の温度よりも低い場合又は相対湿度が所定の湿度より高い場合において、湿式・乾式切替空間22に温水を流下させない状態としたときに、常時湿式空間21の温水が湿式・乾式切替空間22に流入するという問題を確実に防止することができ、従って冬季における白煙の発生をより一層確実に防止することができるようになる。
【0075】
更に、常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22のすべてに温水12を流してすべての空間21,22による温水12の冷却を行わせる際にも、前記接続板構造35によって常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22を流下する温水12が互いに反対側に移動(侵入)することを完全に防止でき、よって常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22とに常時設定量の温水12を流下させて、高い熱交換効率を達成することができる。
【0076】
図3の構成においても、上部接続板38の嵌合部37と中間接続板44の中間差込部42とは、例えば50mm程度の余裕Xを持ってラップするようにしているので、前記充填材20が設置後に温水12の付着による重量の増加などによって沈下することが生じても、常時湿式空間21と湿式・乾式切替空間22との間を確実に遮断することができる。
【0077】
更に、下部接続板39の上端部及び中間接続板44の中間差込部42に設けた先細りの矢印形状部40の形状と、上部接続板38の嵌合部37の下端部及び中間接続板44の中間嵌合部43における開口部41との形状により、嵌合後にひっ掛かり作用によって抜け出ることが防止される。
【0078】
更に、図3の形態においては、充填材20の設置後に中間接続板44を横方向から差込むことによって上段と下段の充填板20a,20bを接続することができるので、冷水塔の組立作業を容易にすることができる。
【0079】
なお、本発明は前述の実施の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【0080】
【発明の効果】
本発明の冷水塔によれば、常時湿式空間と湿式・乾式切替空間との間を温水が移動することがないように、接続板構造によって確実に遮断する構成としているので、常時湿式空間から湿式・乾式切替空間に温水が侵入することがないため、冬季における白煙の発生をより一層確実に防止できるという優れた効果を奏し得る。
【0081】
又、常時湿式空間と湿式・乾式切替空間のすべてに温水を流して、すべての常時湿式空間と湿式・乾式切替空間による温水の冷却を行わせる際にも、前記接続板構造によって温水が互いに反対側に移動することが完全に防止されるので、常時湿式空間と湿式・乾式切替空間とに設定量の温水を流下させて、高い熱交換効率を発揮させることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す縦断面図である。
【図2】図1における要部の詳細縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の他の例を示す図2と同様の要部の詳細縦断面図である。
【図4】湿式・乾式切替式の冷水塔の一般的な構造の概要を示す縦断面図である。
【図5】図4に示す冷水塔の温水槽の平面図である。
【図6】図4に示す冷水塔の温水槽及び熱交換部上部の斜視図である。
【図7】図4に示す冷水塔の熱交換部の側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII方向矢視図である。
【図9】図8のIX部拡大図である。
【図10】上段の接続板と下段の接続板を接続する従来の一例を示す縦断面図である。
【図11】図10のXI−XI方向矢視図である。
【符号の説明】
5 温水槽
6 熱交換部
9 常時貯水領域
10 湿式・乾式切替貯水領域
11 外気
12 温水
20 充填材
20a 充填板
20b 充填板
21 常時湿式空間
22 湿式・乾式切替空間
33 下端
34 上端
35 接続板構造
37 嵌合部
38 上部接続板
39 下部接続板
42 中間差込部
43 中間嵌合部
44 中間接続板

Claims (2)

  1. 上下方向に延在する充填板を水平方向に並べて充填板により仕切られた常時湿式空間と湿式・乾式切替空間を有する充填材を形成し、該充填材を温水槽の下方の熱交換部に多段に配設すると共に、常時湿式空間及び湿式・乾式切換空間に外気を導入し、常時湿式空間には常時温水を供給し、外気温度が所定の温度より高い場合及び所定の湿度より低い場合には湿式・乾式切替空間に温水を供給することにより常時湿式空間及び湿式・乾式切換空間にて温水の冷却を行い、外気温度が所定の温度より低い場合及び所定の湿度より高い場合には湿式・乾式切換空間への温水の供給を停止することにより常時湿式空間のみにて温水の冷却を行うようにした冷水塔において、湿式・乾式切替空間を形成する上段の充填板と下段の充填板との間に、常時湿式空間と湿式・乾式切替空間との間における温水の移動を阻止し、且つ温水が供給されていない湿式・乾式切換空間への常時湿式空間からの温水の侵入を阻止する接続板構造を備え、該接続板構造は、上端部が上段の充填板の下端に固定され且つ下端部が概略逆U字状の嵌合部を形成している上部接続板と、下段の充填板の上端に固定されて前記上部接続板の嵌合部に嵌合できる下部接続板とからなり、上部接続板の嵌合部と下部接続板は、充填材が沈下しても湿式空間と湿式・乾式切替空間との間を遮断できるラップした余裕を有して嵌合したことを特徴とする冷水塔。
  2. 接続板構造は、上端部が上段の充填板の下端に固定され且つ下端部が逆U字状の嵌合部を形成している上部接続板と、下段の充填板の上端に固定された下部接続板と、前記上部接続板の嵌合部にラップした余裕を有して嵌合できる中間差込部が上端に形成され且つ前記下部接続板に嵌合できる概略逆U字状の中間嵌合部が下端に形成された中間接続板とからなることを特徴とする請求項1記載の冷水塔。
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