JP3834946B2 - 冷水塔 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷水塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷水塔で水を冷却した空気は湿り度が略100%の湿り空気となっているため、この湿り空気をそのまま冷却塔外部に排出すると、外気温度が低い場合又は相対湿度が高い場合には白煙を生じることがある。
【0003】
斯かる白煙の発生は、外気を汚染しているかのごとき誤解を近隣居住者等に与える結果となり、又白煙が地上に下降し滞留して周囲に霧のように立ち込めることにより視界不良を招く等の不具合があるため、近年白煙を極力発生させないようにした冷水塔の開発が望まれている。
【0004】
而して、斯かる冷水塔としては、外気温度が所定の温度よりも高い通常の場合はいわゆる湿式として使用し、外気温度が所定の温度よりも低い場合又は所定の湿度より高い場合には、湿式・乾式を併用し得るようにした湿式・乾式切換え式のものがあり、その一例は図5〜図11に示されている。
【0005】
図5に示すごとく、冷水塔は、ケーシング1の頂部に設けられると共に内部に送風機2を設置された排気口3と、ケーシング1の外周に形成された外気取入れ口4と、ケーシング1内の上部に排気口3下部を包囲するよう設置された温水槽5と、温水槽5の下方に配置され且つ温水槽5から流下させた温水を送風機2により外気取入れ口4から取り込んだ外気11と熱交換させて冷却する左右の熱交換部6と、熱交換部6の下方に設置され且つ熱交換部6で冷却されて流下して来た冷水を溜める底部水槽7を備えている。
【0006】
図6、7に示すごとく温水槽5は、矩形箱状に形成されると共に、その内部空間は、下端が底板5aの上面に固設された平面形状がジグザグ状の仕切板8により仕切られて常時貯水領域9と湿式・乾式切換え貯水領域10に区分けされている。
【0007】
而して、常時貯水領域9と湿式・乾式切換え貯水領域10は、平面的に見て外気11の流入方向と平行な方向が櫛歯形状になるよう延在しており、一方の領域9,10の櫛歯状に延在する部分は、他方の領域10,9の櫛歯状部間の間隙に互に入り込んだ形状になっている。
【0008】
温水槽5の常時貯水領域9上は、温水12を常時貯水領域9に供給するための温水供給管13が配設され、仕切板8に穿設した連通口14には、常時貯水領域9と湿式・乾式切換え貯水領域10とにおける温水12の水位差を補正するための切換え弁15が設けられている。
【0009】
又、温水供給管13の中途部には、温水12を湿式・乾式切換え貯水領域10へ供給するための温水供給枝管13’が分岐、接続されており、温水供給枝管13’には切換え弁15’が設けられている。
【0010】
温水槽5の底板5aの常時貯水領域9における櫛歯形状の部分には、長手方向へ所要の間隔で複数のノズル取付け孔16が穿設され、各ノズル取付け孔16には、温水12を熱交換部6へ向けて散水するための散水ノズル17が嵌合され、固定されている。
【0011】
温水槽5の底板5aの湿式・乾式切換え貯水領域10における櫛歯形状の部分には、長手方向へ所要の間隔で、ノズル取付け孔16と平行に、温水12を熱交換部6へ向けて散水するための複数の散水孔18が穿設されている。
【0012】
温水槽5の底板5aの下面には、仕切板8の外気11流れ方向と平行に延在する部分の略直下に位置し且つ仕切板8と平行に延びる隔絶板19(図9、10参照)が固設されており、散水ノズル17及び散水孔18は、図11に示すごとく下面から見て対向する隔絶板19,19間に位置している。
【0013】
図8、9に示す、温水槽5の下方に設置される熱交換部6は以下に述べるように構成されている。
【0014】
すなわち、図7、8、9、10に示すごとく、シート状の合成樹脂材(PVC)の表面に凹凸を形成した熱交換面材20a,20bは、左右方向へ所要間隔離して上下へ向け延在するよう多数並列に起立させられ、図8、9に示すごとく、熱交換面材20a,20bの表面に上下左右へ向けて所要ピッチで固着した複数の突起30の先端同士は接着剤により接合され、これにより熱交換面材20a,20bを一体化して全体で自立し得るようにしたブロック状の充填材20が形成されており、各充填材20は温水槽5の下部に上下へ複数段配置されることにより熱交換部6が構成されている。
【0015】
又、冷水塔内の外気11送り方向に対して直交する方向の両側には、図8、9に示すごとく、外気11送り方向へ延びる横梁23が上下へ所要の間隔で配置され、各段の充填材20は横梁23上に設置されたグリッドデッキ24上に載置され、支持されている。
【0016】
上述の熱交換部6の充填材20として用いる熱交換面材20a,20bは以下に述べるように配設されている。
【0017】
すなわち、図9、10に示すごとく、対向する隔絶板19,19のうち、散水ノズル17を挟んで対向する位置には、隔絶板19,19間の間隔を分割するとともに、底板5a下面との間に散水された温水12を分散させるための隙間が形成されるよう、上端が隔絶板19の下端より約100mm程度下方に位置する、最上段の充填材20の熱交換面材20aが配設され、対向する隔絶板19,19間のうち、散水孔18を挟んで対向する位置には、上端が略底板5aの下面から約10〜20mm下方に位置するとともに側面が隔絶板19の散水孔18側の面に接触するよう、最上段の充填材20の熱交換面材20bが配設されている。
【0018】
而して、最上段の充填材20においては、熱交換面材20b,20bにより仕切られるとともに熱交換面材20b,20b間に熱交換面材20aが配置された空間は、常時湿式空間21となり、熱交換面材20b,20bにより仕切られ且つ両熱交換面材20b,20b間に熱交換面材20aのない空間は湿式・乾式切換え空間22となっている。
【0019】
又、各下段の充填材20においても、下段の熱交換面材20b,20b間に熱交換面材20aが配置された空間は、常時湿式空間21となり、熱交換面材20b,20b間に熱交換面材20aのない空間は湿式・乾式切換え空間22になっており、下段の各空間21,22は対応する上段の空間21,22の直下に位置している(図9参照)。
【0020】
上述の冷水塔で温水12を冷却する際に外気温度が所定の温度より高い場合には、切換え弁15,15’を開いておく。
【0021】
このため、温水供給管13から温水槽5に供給された温水12は、常時貯水領域9及び湿式・乾式切換え貯水領域10の両領域に溜まり、溜まった温水12は散水ノズル17から熱交換部6における最上段の充填材20の常時湿式空間21に散水されるとともに散水孔18から最上段の充填材20の湿式・乾式切換え空間22に散水され、散水された温水12は最上段部充填材20の熱交換面材20a,20bの両側の表面に沿って水膜状に流下する。
【0022】
而して、最上段の充填材20の熱交換面材20a,20bの両側の表面に付着して水膜状に流下した温水12は、順次下段の充填材20の常時湿式空間21及び湿式・乾式切換え空間22に流下し、各段において熱交換面材20a,20bの両側の表面に付着し、水膜状に流下する。
【0023】
又、送風機2により図5に示す外気取入れ口4から熱交換部6における各段の充填材20の常時湿式空間21及び湿式・乾式切換え空間22に吸込まれた外気11はこれら空間21,22内を流通しつつ熱交換面材20a,20bに沿い流下する温水と直接接触して熱交換を行うことにより温水を冷却し、常時湿式空間21及び湿式・乾式切換え空間22から排出された後、排気口3を通って100%湿り空気の状態の空気31として大気中へ排出される(図5参照)。
【0024】
熱交換により温水が冷却されることにより生成された冷却水は順次各段の充填材20の熱交換面材20a,20bに沿い流下して底部水槽7に流入する。
【0025】
この場合には外気温度が所定の温度よりも高いため又は相対湿度が所定の湿度より低いため、湿式・乾式切換え貯水領域10にも温水12を供給し、散水孔18から湿式・乾式切換え空間22に温水12を散水しても排気口3から排気される空気31が白煙化することはない。
【0026】
なお、切換え弁15が開いているため、常時貯水領域9と湿式・乾式切換え貯水領域10に供給された温水12の水位差はなく、同一レベルに保持される。
【0027】
冬季のように外気温度が所定の温度よりも低い場合又は相対湿度が所定の湿度より高い場合には、切換え弁15,15’を閉止しておく。
【0028】
このため、温水供給管13から温水槽5に供給された温水12は、常時貯水領域9のみに溜まり、溜まった温水12は散水ノズル17から最上段の充填材20の常時湿式空間21に散水されて熱交換面材20aの両側の表面及び熱交換面材20bの常時湿式空間21に面した表面に付着して順次下段の充填材20へと水膜状に流下する。
【0029】
ただし、この場合、温水槽5の湿式・乾式切換え貯水領域10には温水12は供給されないため、散水孔18から湿式・乾式切換え空間22に散水されることはなく、従って湿式・乾式切換え空間22は乾いた状態に保持され、各段の充填材20の熱交換面材20bの湿式・乾式切換え空間22側の面には温水の水膜が形成されることはない。
【0030】
送風機2により外気取入れ口4から各段の充填材20の常時湿式空間21に吸込まれた外気11は上述のごとく、各段の充填材20の常時湿式空間21内を流通しつつ熱交換面材20a,20bに沿い上方から下方へ流下する温水12と直接接触し熱交換を行うことにより温水を冷却する。
【0031】
一方、送風機2により湿式・乾式切換え空間22に吸込まれた外気11は湿式・乾式切換え空間22内を流通しつつ、熱交換面材20bの常時湿式空間21側の表面を流下する温水12から、熱交換面材20bを介して熱伝導により水蒸気供給を伴うことなく温められ、その結果、温水12が冷却される。
【0032】
又、常時湿式空間21から排出された空気は100%湿り空気であるが、湿式・乾式切換え空間22から排出された空気は乾き空気であるため、混合して排気口3から大気中へ排出される空気31の湿度は飽和状態になく、従って大気中で空気31が白煙化することはない。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
上述のごとく、熱交換部6に多段に配置された充填材20は、冷水塔内の横梁23により支持された格子構造のグリッドデッキ24上に載置されているにすぎず、このようなグリッドデッキ24上に載置する従来方式では、上下段の充填材20における上下の湿式・乾式切換え空間22の接続が行えず、乾式運転時に湿式・乾式切換え空間22へ水の流入が生じる。
【0034】
本発明は上述の実情に鑑み、乾式運転時に湿式・乾式切換え空間に水が流入しないよう、上下段の充填材における上下の湿式・乾式切換え空間の接続を完全に行い得るようにすることを目的としてなしたものである。
【0035】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上下方向に延在する熱交換面材を水平方向に並べて前記熱交換面材により仕切られた常時湿式空間と湿式・乾式切換え空間を有する充填材を形成し、該充填材を温水槽の下方の熱交換部に多段に配設すると共に、常時湿式空間には外気温度のいかんに拘らず常に前記温水槽から温水を供給し得るようにし、湿式・乾式切換え空間には外気温度が所定の温度より高い場合及び湿度が低い場合にのみ前記温水槽から温水を供給し得るようにし、前記常時湿式空間及び湿式・乾式切換え空間に外気を導入して温水を冷却し得るようにした冷水塔において、上段の充填材の熱交換面材の下端面と下段の充填材の熱交換面材の上端面を横桁により支持されたサポート部材によりサンドイッチ状に挾持し、下段の充填材の熱交換面材をサポート部材に吊下げ支持したものである。
【0036】
従って、本発明では、上下段の充填材における上下の湿式・乾式切換え空間の接続を良好に行うことができ、乾式運転時に湿式・乾式切換え空間に水が流入することを防止できる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4を参照しつつ説明する。
【0038】
図1〜図4は本発明の実施の形態の一例を示し、熱交換部6の充填材20の支持構造以外は従来のものと同一構成であるため、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0039】
又、充填材20は従来のものと本実施の形態例のものでは構造が若干異なるが、温水の冷却という基本的な機能は同じであるため、便宜上同一の符号を付している。
【0040】
而して、本実施の形態例においては、図4に示すごとく、外気11進行方向の前後両側に外気11進行方向に対して直交する方向へ延在する横梁25が配置されている。
【0041】
最上段の充填材20のうち、常時湿式空間21内に散水ノズル17の下方に位置するよう配置された熱交換面材20aの上端は温水槽5の底板5a下方から所定間隔離反して隔絶板19の下端近傍に位置すると共に熱交換面材20aの上端に形成したフラット部の両面は、溝形状のサポート部材26により挾持されてブラインドリベット27により締結されている。
【0042】
又、熱交換面材20aの取付けられたサポート部材26は、その長手方向が外気11の進行方向に向くと共に熱交換面材20aの両面も外気11の進行方向へ延在するよう、最上段の横梁25上に載置され、熱交換面材20aはサポート部材26に吊下げ支持されている。
【0043】
最上段の充填材20の熱交換面材20a下端のフラット部と2段目の充填材20の熱交換面材20a上端のフラット部は、図1及び図3に示すごとく対向して接触させられた状態で溝形状のサポート部材28によりサンドイッチ状に挾持されてブラインドリベット27により締結されており、上段及び下段の充填材20の熱交換面材20aの取付けられたサポート部材28は、サポート部材26と平行になるよう2段目の横梁25上に載置されている。
【0044】
而して、最上段の充填材20の熱交換面材20aは、その下端を2段目にあるサポート部材28により支持されており、2段目の充填材20の熱交換面材20aは、その上端を2段目にあるサポート部材28により吊下げ支持されると共に1段目の充填材20の熱交換面材20aと平行に配設されている。
【0045】
同様に、2段目、3段目…n段目においても、上段の充填材20の熱交換面材20aの下端と下段の充填材20の熱交換面材20aを支持するための構成は、1段目の充填材20の熱交換面材20aの下端と2段目の充填材20の熱交換面材20aの上端を支持する場合と同様の構成となっている。
【0046】
散水孔18を挾んで対向するよう配置された隔絶板19の対向面側に上端が温水槽5の底板5a下面と接触しないよう配設した最上段の充填材20の熱交換面材20bは、最上段の常時湿式空間21と湿式・乾式切換え空間22を仕切るようになっており、熱交換面材20aと平行に2段目の充填材20の上端まで下方へ向けて延在している。
【0047】
最上段の充填材20の熱交換面材20bの下端フラット部と2段目の充填材20の熱交換面材20bの上端フラット部は、図1、3に示すごとく、対向して接触させられた状態で溝状のサポート部材29によりサンドイッチ状に挾持されてブラインドリベット27により締結されており、上段及び下段の充填材20の熱交換面材20bの取付けられたサポート部材29は、サポート部材28と平行になるよう、2段目の横梁25上に載置されている。
【0048】
而して、最上段の熱交換面材20bは、その下端を2段目にあるサポート部材29により支持されており、2段目の熱交換面材20bは、その上端を2段目にあるサポート部材29により吊下げ支持されると共に1段目の熱交換面材20bと平行に配設されている。
【0049】
同様に、2段目、3段目…n段目においても、上段の充填材20の熱交換面材20bの下端と下段の充填材20の熱交換面材20bを支持するための構成は、1段目の充填材20の熱交換面材20bの下端と2段目の充填材20の熱交換面材20bの上端を支持する場合と同様の構成となっている。
【0050】
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0051】
本発明の実施の形態の作用においても、図7〜図11に示す従来の場合と同様、外気温度が所定の温度より高い場合又は所定の湿度よりも低い場合には、図7に示す切換え弁15’は開いてあるため温水槽5の温水12は散水ノズル17から熱交換部6における充填材20により形成される常時湿式空間21に散水されると共に散水孔18から熱交換部6における充填材20により形成される湿式・乾式切換え空間22に散水される。なお、この場合には、切換え弁15も開いてある。
【0052】
このため、温水12は上段の充填材20から下段の充填材20へ各段の熱交換面材20a,20bに沿って水膜状に流下し、図5の送風機2により常時湿式空間21及び湿式・乾式切換え空間22に吸込まれる外気11によって冷却され流下し、図5に示す底部水槽7に貯留される。
【0053】
而して、この場合には、図5の排気口3から排気される空気31は100%湿り空気であるが外気温度が高いため又湿度が低いため、白煙は生じない。
【0054】
冬季のように外気温度が所定の温度よりも低い場合又は湿度が高い場合には、図7に示す切換え弁15’は閉止しているため、温水槽5の温水12は散水ノズル17から熱交換部6における充填材20により形成される常時湿式空間21に散水されるが、散水孔18からは散水されないため、湿式・乾式切換え空間22は乾いた状態に保持されている。なお、この場合、切換え弁15も閉止している。
【0055】
このため、温水12は熱交換面材20aの両側の表面及び熱交換面材20bの常時湿式空間21に面した表面に付着して上段の充填材20から下段の充填材20へと水膜状に流下するが、上下段の熱交換面材20bにおける上下の湿式・乾式切換え空間22の接続は良好に行われているため、湿式・乾式切換え空間22側の面には温水の水膜が形成されることはない。
【0056】
送風機2により外気取入れ口4から各段の充填材20を形成する常時湿式空間21に吸込まれた外気11は上述のごとく、各段の常時湿式空間21内を流通しつつ熱交換面材20a,20bに沿い流下する温水12と直接接触し、熱交換を行うことにより温水12を冷却する。
【0057】
一方、送風機2により各段の充填材20の湿式・乾式切換え空間22に吸込まれた外気11は湿式・乾式切換え空間22内を流通しつつ熱交換面材20bの常時湿式空間21側の表面を流下する温水12から、熱交換面材20bを介して熱伝導により水蒸気供給を伴うことなく温められ、その結果温水が冷却される。
【0058】
又、この場合も、従来の場合と同様、常時湿式空間21から排出された100%湿り空気と湿式・乾式切換え空間22から排出された乾き空気が混合して生成した空気の湿度は飽和状態にはないため、排気口3から排気される空気31が白煙化することを防止できる。
【0059】
各段の充填材20の熱交換面材20aは、最上段の熱交換面材20bを除きサポート部材26,28,29により吊下げ、支持されており、又最上段の熱交換面材20bの上端を除き、上段の熱交換面材20b下端とその下段の熱交換面材20bの上端をサポート部材29で挾持しているため、上下の充填材20の湿式・乾式切換え空間22の接続を完全に行うことができ、湿式・乾式切換え空間22側に水が流入することはない。
【0060】
なお、本発明は前述の実施の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【0061】
【発明の効果】
本発明の冷水塔によれば、熱交換面材を吊下げ支持することにより、上下の充填材の湿式・乾式切換え空間の接続を完全に行うことができ、従って湿式・乾式切換え空間への水の流入を防止でき、その結果白煙発生防止を確実なものとすることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷水塔の熱交換部の実施の態様の一例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す熱交換部のII部拡大図である。
【図3】図1に示す熱交換部のIII部拡大図である。
【図4】図1に示す熱交換部において、最上段の充填材の常時湿式空間内に配置される熱交換面材の支持の仕方を示す斜視図である。
【図5】湿式・乾式切換え式の冷水塔の一般的な構造の概要を示す縦断面図である。
【図6】図5に示す冷水塔の温水槽の平面図である。
【図7】図5に示す冷水塔の温水槽及び熱交換部上部の斜視図である。
【図8】図5に示す冷水塔の熱交換部の側面図である。
【図9】図8のIX−IX方向矢視図である。
【図10】図9のX部拡大図である。
【図11】図10のXI−XI矢視図である。
【符号の説明】
5 温水槽
6 熱交換部
11 外気
12 温水
20 充填材
20a,20b 熱交換面材
21 常時湿式空間
22 湿式・乾式切換え空間
25 横梁
26,28,29 サポート部材
Claims (1)
- 上下方向に延在する熱交換面材を水平方向に並べて前記熱交換面材により仕切られた常時湿式空間と湿式・乾式切換え空間を有する充填材を形成し、該充填材を温水槽の下方の熱交換部に多段に配設すると共に、常時湿式空間には外気温度のいかんに拘らず常に前記温水槽から温水を供給し得るようにし、湿式・乾式切換え空間には外気温度が所定の温度より高い場合及び所定の湿度より低い場合にのみ前記温水槽から温水を供給し得るようにし、前記常時湿式空間及び湿式・乾式切換え空間に外気を導入して温水を冷却し得るようにした冷水塔において、上段の充填材の熱交換面材の下端面と下段の充填材の熱交換面材の上端面を横桁により支持されたサポート部材によりサンドイッチ状に挾持し、下段の充填材の熱交換面材をサポート部材に吊下げ支持したことを特徴とする冷水塔。
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1997
- 1997-08-21 JP JP22495297A patent/JP3834946B2/ja not_active Expired - Fee Related
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