JP2579249Y2 - 回動窓のヒンジ構造 - Google Patents

回動窓のヒンジ構造

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JP2579249Y2
JP2579249Y2 JP1993054458U JP5445893U JP2579249Y2 JP 2579249 Y2 JP2579249 Y2 JP 2579249Y2 JP 1993054458 U JP1993054458 U JP 1993054458U JP 5445893 U JP5445893 U JP 5445893U JP 2579249 Y2 JP2579249 Y2 JP 2579249Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ヒンジ部を中心に開閉
する内倒し窓、外倒し窓および回転窓などの回動窓のヒ
ンジ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の回動窓のヒンジ構造として、例え
ば実開昭56−20849に記載の内倒し窓のヒンジ構
造が知られている。このヒンジ構造は、窓枠の下枠に形
成された溝条に、障子の下框に形成された突条を回動可
能に掛止めして構成されている。溝条は、断面略半円形
に形成され、また突条は、溝条の内周面に相補的な外周
面を有する断面略半円形に形成され、この溝条の内周面
に突条の外周面を摺接することにより、窓枠の下枠に障
子の下框が回動自在に取り付けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の回動
窓のヒンジ構造では、窓枠の溝条に障子の突条が直接摺
接する構造であり、溝条の摺接部分に排水孔を形成する
ことができないため(排水孔の縁部に障子の突条が擦れ
る)、この部分に結露水やごみが溜まり易く、この部分
の腐食やかびの発生を招き易い構造になっていた。ま
た、溝条と突条とが長手方向に亘って全面的に摺接する
ため、製造上(押出し成形)のばらつきにより、摺接不
良や部分的な摩耗、またこれらに基づくがたつきが発生
する不具合もあった。
【0004】本考案は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、排水性を向上することができると共
に、障子の円滑な開閉を可能にする回動窓のヒンジ構造
を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
考案は、窓枠の一方の端部と障子の一方の端部とを連結
するヒンジ部を中心に、障子を回転させるようにして
閉する回動窓のヒンジ構造において、ヒンジ部は、窓枠
の一方の端部の上面に形成された溝条と、障子の一方の
端部の下面に形成され、溝条に掛止される軸状突条と、
溝条と軸状突条との間に介在され、短尺に形成された受
け部材とを備え、受け部材は、溝条に着座すると共に、
軸状突条を溝条に対し非接触状態でかつ回転自在に支持
することを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案の回動窓のヒンジ構造によれば、短尺に
形成された受け部材が溝条と軸状突条との間に介在さ
れ、この受け部材は、溝条に着座すると共に、軸状突条
を溝条に対し非接触状態でかつ回転自在に支持すること
により、障子の軸状突条が窓枠の溝条内で浮いた状態
(軸状突条の外周面と溝条の内周面とが非接触状態)で
支持される。この結果、軸状突条と溝条とが直接接触す
ることがなく、溝条の一部に排水孔を形成することがで
きる。
【0007】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本考案の一実
施例に係る回動窓のヒンジ構造を内倒し窓に適用した場
合について説明する。図1は内倒し窓を屋内側から見た
斜視図であり、図2はその縦断面図、図3はその横断面
図である。これらの図に示すように、内倒し窓1は、窓
枠2と障子3とで構成され、窓枠2に対して障子3を手
前に引き倒すようにして開放される。
【0008】窓枠2は、アルミニウムの押出形材などで
構成された上枠4、下枠5および両縦枠6,6を枠組み
して構成され、また、障子3は、アルミニウムの押出形
材などで構成された上框7、下框8および両竪框9,9
を框組みし、これにガラスなどのパネル体10を組み込
んで構成されている。窓枠2と障子3とは、窓枠2の下
枠5の一部と障子3の下框8の一部とで構成したヒンジ
部11により連結されると共に、窓枠2の各縦枠6,6
と障子3の各竪框9,9との間に渡した左右一対の内倒
しアーム12,12で連結されることにより、障子3
は、ヒンジ部11を中心に回動し、内倒しアーム12に
その開放角度を規制されて、室内側に引き倒されるよう
にして開放される。
【0009】図2および図3に示すように、窓枠2に
は、室外側と室内側とにそれぞれシール部材13a,1
3bが取り付けられており、室外側のシール部材13a
は、下枠5の部分を除いて逆「U」字状に、室内側のシ
ール部材13bは、全周に亘って「ロ」字状に設けら
れ、水密性を保持できるようになっている。窓枠2の各
縦枠6の見付方向内側には、長手方向に延びる断面方形
のガイド溝14が形成されており、このガイド溝14に
内倒しアーム12の一端が固定されたスライダ15が、
摺動自在に取り付けられている。また、各縦枠6の中間
部位には、スライダ15の摺動下端位置を規制するスト
ッパ16が設けられており、このストッパ16により、
スライダ15を介して、内倒しアーム12の傾動角度が
規制される。なお、特に図示しないが、ストッパ16
は、障子3の開放角度を30°と45°との2段階に調
整できるように構成されている。
【0010】一方、障子3の各竪框9には、内倒しアー
ム12の他端が固定されており、障子3を手前に引き倒
すのに伴い、スライダ15が摺動上端位置から摺動下端
位置にスライドすることにより、この内倒しアーム12
が所定角度に傾動して、障子3が所定の角度に開放され
る。また、障子3の上框7の中間部位には、内倒し窓1
のロック金具17が取り付けられており、このロック金
具17のフック部17aに備え付けの鈎棒(図示せず)
を引っかけて、下方に引くことにより、窓枠2の上枠4
とのロックが外れ、さらに室内側に引くことにより、障
子3が手前に引き倒される(開放)ようになっている。
【0011】図2に示すように、ヒンジ部11は、窓枠
2の下枠5の上面に形成された断面方形の溝条21と、
障子3の下框8の下面に延設された断面鈎状の軸状突条
22と、この溝条21と軸状突条22との間に介在され
た一対のヒンジブロック(受け部材)23,23とで構
成されている。各ヒンジブロック23は短尺に形成さ
れ、溝条21の左右の2箇所にそれぞれ着脱自在に嵌合
されており、この一対のヒンジブロック23,23に軸
状突条22が回動自在に摺接することにより、障子3が
開閉できるようになっている。
【0012】図4に示すように、下枠5の溝条21に
は、左右の両外端部に排水孔24,24が形成されてお
り、障子3から流下した溝条21内の結露水が、溝条2
1の下側の中空部25を介して外部に排水されるように
なっている(同図(b)参照)。また、溝条21の室内
側の上縁部26は、溝条21側に突出しており、軸状突
条22が溝条21から上方に外れてしまうのを防止して
いる。さらに、この外れ止めを確実なものにするため
に、ヒンジブロック23が取り付けられる下枠5の左右
の各部位には、室内側の上面に角孔27と丸孔28とが
それぞれ形成され、後述する外れ止め片29が取り付け
られるようになっている。
【0013】下框8の軸状突条22は、下端部が断面半
円形でかつ室内側に向いた鈎状となっており、この半円
形の外周面がヒンジブロック23との摺接面となる。ま
た、障子3は、倒した状態で、軸状突条22を溝条21
の上縁部26に引っ掛けるようにして溝条21に係合
し、この状態で引き起こすことにより、窓枠2に取り付
けられる。この場合、障子3の開放角度を大きく採って
も、軸状突条22が溝条21から外れないように、室内
側からヒンジブロック23を装着した溝条21の部位に
深く臨ませて、左右一対の外れ止め片29が取り付けら
れている。外れ止め片29は、前半部で溝条21に臨
み、後半部で上記の角孔27をくぐって下枠5の中空部
25内に延び、上記の丸孔28から挿入したビスによ
り、下枠5に固定されている。
【0014】ヒンジブロック23は、ポリアセタールな
どの耐摩耗性に優れた樹脂などで構成され、図5および
図6に示すように、内周面に下框8の軸状突条22が直
接接触する断面「J」字状の本体41と、本体41の両
端部に形成された廻止め部42a,42bと、一方の廻
止め部42aから延び溝条21の上縁部26に当接する
当接部43と、本体41の外端から外側に延設された位
置決め部44とで構成されている。本体41の内周面
は、下框8の軸状突条22の外周面と相補的な形状とな
るように半円形に形成されており、この部分が軸状突条
22との摺接面となっている。
【0015】また、位置決め部44は、先端の係止部位
44aと係止部位44aから本体41まで延びるばね部
位44bとから成り、係止部位44aが溝条21の上縁
部26の外端に形成した第1切欠き部30に係止されて
位置決めされると共に、ばね部位44bが溝条21の上
縁部26に当接してヒンジブロック23を溝条21内に
不動に保持する。そして、この状態で、左右の各ヒンジ
ブロック23の廻止め部42aおよび当接部43の内側
の面が、下框8の軸状突条22を両側から挟み込むよう
に位置して、軸状突条22、すなわち障子3の左右方向
の位置決めが行われる。なお、図6中の符号31は、ヒ
ンジブロック23を着脱するときに、ヒンジブロック2
3の当接部43が前後方向に逃げられるように設けた第
2切欠き部である。
【0016】ここで、ヒンジブロック23の着脱手順
を、図6を参照して説明する。同図(a)に示すよう
に、下枠5を枠組みする前に、下枠5の端部から溝条2
1内にヒンジブロック23を尾端側から差し込んでゆ
く。ヒンジブロック23が溝条21内に完全に差し込ま
れると、ヒンジブロック23の係止部位44aが、溝条
21の上縁部26に形成した第1切欠き部30に突き当
たって、ヒンジブロック23の位置決めが為される(同
図(b))。その後、障子3および外れ止め片29が取
り付けられて、障子3の組み付けが完了する。
【0017】一方、ヒンジブロック23を取り外す場合
には、ヒンジブロック23の係止部位44aを溝条21
内に押し込んでおいて、ヒンジブロック23を、その当
接部43が第2切欠き部31の位置に達するところまで
スライドさせ、この位置でヒンジブロック23をドライ
バなどでこじって、溝条21内から外すようにする。ま
た、窓枠2を施工した後は、上記と逆の手順で、ヒンジ
ブロック23の当接部43を第2切欠き部31に位置さ
せておいて、ヒンジブロック23を溝条21の上縁部2
6に引っ掛けるように押し込んで、装着する。
【0018】以上のように本実施例によれば、窓枠2の
溝条21と障子3の軸状突条22との間に、軸状突条2
2が回動自在に摺接する一対のヒンジブロック23を介
在させ、かつ各ヒンジブロック23を短尺に形成してい
るので、軸状突条22と溝条21とが直接接触すること
がなく、軸状突条22が溝条21内に浮いた状態で支持
される。このため、軸状突条22の摩耗が抑制され、障
子3の開閉を円滑に行わせることができる。また、溝条
21の一部に結露水を排水する排水孔24を形成するこ
とができるので、かびの発生などを極力抑制することが
できる。さらに、ヒンジブロック23が溝条21に着脱
自在に装着されているので、窓枠2の施工の前後を問わ
ず、ヒンジブロック23を窓枠2に簡単に装着すること
ができると共に、破損などによる交換も容易に行うこと
ができる。
【0019】なお、ヒンジブロックの設置個数、形状、
材質および着脱の形式などは、本実施例に限定されるも
のではなく、任意である。また、実施例では、内倒し窓
について説明したが、外倒し窓や回転窓などに適用でき
ることは、いうまでもない。
【0020】
【考案の効果】以上のように本考案のヒンジ構造によれ
ば、窓枠の溝条と障子の軸状突条との間に受け部材を介
在させ、この受け部材により、軸状突条と溝条とを非接
触状態にしているので、軸状突条が受け部材の部分にの
み接触して回動し、障子の円滑な開閉を可能にすると共
に、溝条に排水孔などを形成でき、排水性を向上するこ
とができる。しかも、受け部材は溝条に対し着脱するこ
とができるので、窓枠の施工後でも取付け取外しがで
き、取扱い性の良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る内倒し窓の室内側から
見た外観斜視図である。
【図2】実施例に係る内倒し窓の縦断面図である。
【図3】実施例に係る内倒し窓の横断面図である。
【図4】窓枠の下枠の構造図である。
【図5】ヒンジブロックの構造図である。
【図6】ヒンジブロックの装着状態を表した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 内倒し窓 2 窓枠 3 障子 5 下枠 8 下框 11 ヒンジ部 21 溝条 22 軸状突条 23 ヒンジブロック

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓枠の一方の端部と障子の一方の端部と
    を連結するヒンジ部を中心に、当該障子を回転させるよ
    うにして開閉する回動窓のヒンジ構造において、 前記ヒンジ部は、前記窓枠の一方の端部の上面に形成さ
    れた溝条と、 前記障子の一方の端部の下面に形成され、前記溝条に掛
    止される軸状突条と、 前記溝条と前記軸状突条との間に介在され、短尺に形成
    された受け部材とを備え、 前記受け部材は、前記溝条に着座すると共に、前記軸状
    突条を前記溝条に対し非接触状態でかつ回転自在に支持
    すること を特徴とする回動窓のヒンジ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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