JP2578646Y2 - 吊り上げ器具 - Google Patents

吊り上げ器具

Info

Publication number
JP2578646Y2
JP2578646Y2 JP1993028632U JP2863293U JP2578646Y2 JP 2578646 Y2 JP2578646 Y2 JP 2578646Y2 JP 1993028632 U JP1993028632 U JP 1993028632U JP 2863293 U JP2863293 U JP 2863293U JP 2578646 Y2 JP2578646 Y2 JP 2578646Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
lifting device
lever
slide member
inclined edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993028632U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0682085U (ja
Inventor
弘秀 玉置
好太郎 中田
Original Assignee
日鐵建材工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日鐵建材工業株式会社 filed Critical 日鐵建材工業株式会社
Priority to JP1993028632U priority Critical patent/JP2578646Y2/ja
Publication of JPH0682085U publication Critical patent/JPH0682085U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2578646Y2 publication Critical patent/JP2578646Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は,ガードレールの施工
の際にガードレールのビームを吊り上げる作業などに用
いられる吊り上げ器具に関する。
【0002】
【従来の技術】ガードレールの施工は,先に支柱を建て
込んだ後,支柱にガードレールのビームをボルトで取り
付ける。このビームは通常,トラック上に複数枚積み重
ねた状態で施工現場に運び,取付箇所に止めたトラック
から1枚ずつ下ろしながら,前記の支柱への取り付けを
行うが,ビームの重量は1枚70Kgに近いものもある
ので,従来,前記のトラックからビームを降ろす作業
は,作業者が2〜3人がかりで行っていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような人力によ
る方法は非能率的であるが,複数枚を直接積み重ねたビ
ームの中から一番上の1枚だけをワイヤ掛けすることは
簡単でないので,トラックに搭載したホイストを使うこ
ともできない。無理にホイストを使っても,ワイヤ掛け
に手間取ってかえって能率を低下させることになり,こ
のため,上述のように人力で行っていたが,改善が望ま
れていた。
【0004】本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で,ガードレールのビーム等の素材を複数枚直接積み重
ねた状態から簡単に1枚ずつ吊り上げることができる吊
り上げ器具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本考
案は,幅方向両側に内側に傾斜した傾斜縁部を持つ断面
形状の素材を吊り上げるための吊り上げ器具であって,
素材幅より長い長さを持ち,先端部に素材の一方の傾斜
縁部の外面に接触可能な当該傾斜縁部とほぼ同じ傾斜の
爪部を持つ本体と,素材の他方の傾斜縁部の外面に接触
可能な当該傾斜縁部とほぼ同じ傾斜の爪部を一体に持
ち,前記本体にスライド可能に取り付けられたスライド
部材と,ワイヤやフック等を掛ける吊り部を一端に持
ち,前記本体の基端部近傍の支点軸回りに回転可能の取
り付けられたレバーとを備え,前記レバーは前記吊り部
を吊り上げた時に前記支点軸回りに回転して吊り部と反
対側の端部で前記スライド部材を本体の先端側に押し付
けるように構成されたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成において,スライド部材をレバーの支
点軸側に寄せて,本体側の爪部とスライド部材側の爪部
との間隔を素材の幅より広げ,各爪部を素材の左右の傾
斜縁部のそれぞれ外側に位置させて,本体を素材上に乗
せる。次いで,スライド部材を本体先端側に寄せて2つ
の爪部で素材の傾斜縁部を軽く挟み,次いで,レバーの
吊り部をワイヤ等で吊り上げると,レバーが支点軸を中
心として回転し吊り部と反対側の端部でスライド部材を
押す。したがって,本体側の爪部とスライド部材側の爪
部とで素材を堅固にチャックする。この場合,素材の傾
斜縁部は内側に傾斜しているので,ほぼ同じ傾斜の2つ
の爪部によりチャックされた素材は容易に脱落しない。
レバーの吊り部をさらに吊り上げていくと,素材が吊り
上げられる。2つの爪部は,積み重ねた素材の中の一番
上の素材の傾斜縁部のみを容易にチャックできるので,
素材を1枚ずつ吊り上げることができる。
【0007】
【実施例】以下,本考案の実施例を図1〜図4を参照し
て説明する。図1において符号1は本考案の一実施例の
吊り上げ器具,符号2はこの吊り上げ器具1で吊り上げ
ようとするガードレールのビームを示す。このビーム2
はその両側に内側に傾斜した傾斜縁部2a,2bを持
つ。ビーム2はトラック上に複数枚を直接積み重ねた状
態(図1では上側の2枚のみを示す)で施工現場まで運
ばれる。そして施工現場において,この吊り上げ器具1
を用いてビーム2をトラックの荷台から1枚ずつ下ろし
ながら,支柱への取付作業を行う。
【0008】前記吊り上げ器具1はビーム2の幅Wより
長い長さを持つ板状の本体3を持つ。この本体3の先端
部(図1で左側端部)には,ビーム2の一方の傾斜縁部
2aの外面に接触可能な当該傾斜縁部2aとほぼ同じ傾
斜の爪部4を持つ。本体3にはビーム2の他方の傾斜縁
部2bの外面に接触可能な当該傾斜縁部2bとほぼ同じ
傾斜の爪部6を一体に持つスライド部材5がスライド可
能に取り付けられている。また,スライド部材5の爪部
6がビーム2の幅に対して必要以上に移動してビーム2
を変形させてしまうことを防止するために,スライド部
材5の必要以上の移動を禁止するストッパ7を本体3に
固定している。本体3の基端部(図1において右側の端
部)の近傍にワイヤ8やフック等を掛ける環状の吊り部
9aを持つレバー9が支点軸10を中心として回転可能
に取り付けられ,このレバー9は前記吊り部9aを吊り
上げた時,支点軸10を中心として図1において反時計
方向に回転し,吊り部9aと反対側の押し付け用端部9
bがスライド部材5に接触してこれを本体3の先端側に
(図1で左側に)押し付けるようになっている。また,
本体3にはストッパボルト11が取り付けられ,レバー
9の必要以上の回転を制限するようになっている。
【0009】次に上記の吊り上げ器具1によるガードレ
ールのビーム2の吊り上げ作業について説明する。ビー
ム2はトラック上に複数枚を直接積み重ねた状態で施工
現場に運び込まれる。このトラックに搭載したホイスト
のフック12にレバー9の吊り部9aに通したワイヤ8
を掛ける。このレバー9を図1で2点鎖線で示す回転位
置として,スライド部材5を2点鎖線で示すようにレバ
ー9の支点軸10側に寄せると,このスライド部材5の
爪部6と本体3側の爪部4との間隔がビーム2の幅Wよ
り広くなり,その状態で本体3をビーム2の上に乗せ,
各爪部4,6を左右の傾斜縁部2a,2bのそれぞれ外
側に位置させた状態とする。次いで,スライド部材5を
実線で示すように本体先端側に寄せて,2つの爪部4,
6をビーム2の両傾斜縁部2a,2bの外面に接触さ
せ,続いてフック12を吊り上げてワイヤ8を介して吊
り部9aを矢印のように持ち上げると,レバー9が図1
において反時計方向に回転し,押し付け用端部9bがス
ライド部材5に接触してこれを本体先端側(図1で左
側)に強く押し,積み重ねたビーム2の一番上のビーム
2の傾斜縁部2a,2bをチャックする。この場合,ビ
ーム2の傾斜縁部2a,2bは内側に傾斜しておりかつ
爪部4,6も同じ傾斜なので,ビーム2は2つの爪部
4,6により脱落しないようにチャックされる。さらに
フック12を吊り上げていくと,レバー9がストッパボ
ルト11に当たって回転が制限され,レバー9とともに
本体3およびチャックされたビーム2のレバー9側(図
1で右側)が持ち上げられ,さらに,フック12を吊り
上げていくと,吊り上げ器具1およびビーム2が図3に
示すように吊り上げられる。この場合,ストッパ7の存
在によりスライド部材5は本体先端側に必要以上に移動
せず,ビーム2を変形させることはない。
【0010】なお,この吊り上げ器具1は,ビーム2の
長さ方向中央部をチャックして吊り上げ,作業者が軽く
手で掴んで案内しつつこのビーム2を取り付けるべき支
柱の箇所に移動させる。その後は,このビーム2を支柱
に取り付ける作業となる。その作業の詳細は省略する
が,例えば,ビーム2の支柱への取付位置に配置した高
さ保持器具によりこのビーム2を支持しながら,ボルト
で支柱に取り付ける。この場合,ビーム2を前記高さ保
持器具で支持させた後,フック12を吊り下げて,ワイ
ヤ8を緩めると,レバー9が図3において時計方向に回
転してスライド部材5から離れ,スライド部材5はレバ
ー9の拘束から開放される。次いで,スライド部材5を
図3において上にスライドさせて,吊り上げ器具1をビ
ーム2から外す。
【0011】なお,スライド部材5の一定以上の移動を
制限するストッパ7は,図示例のように,特定の幅のビ
ーム2に専用の吊り上げ器具として固定的に設けてもよ
いが,ビーム2の幅の種類の応じて位置を調整可能に設
けてもよい。また,ビーム2の剛性が高く変形のおそれ
がない場合にはストッパ7を省略することもできる。さ
らに,レバー9の回転を制限するストッパボルト11を
省略することも可能である。
【0012】この実施例では,ガードレールのビームを
吊り上げる場合について述べたが,必ずしもこれに限ら
ず,種々の素材の吊り上げに適用できる。例えば,図4
に示すような断面形状の鋼矢板20の場合でも,幅方向
両側に内側に傾斜した傾斜縁部20a,20bを持つの
で,爪部の形状をこの傾斜縁部20a,20bの形状に
合わせて若干変更すれば,この鋼矢板20を複数枚積み
重ねたなかから1枚だけを吊り上げるために用いること
ができる。要するに,素材の幅方向両側に内側に傾斜し
た傾斜縁部を持つ断面形状の鋼材その他の素材であれ
ば,適用することができる。
【0013】
【考案の効果】本考案の吊り上げ器具によれば,ガード
レールのビーム等のように幅方向両側に内側に傾斜した
傾斜縁部を持つ素材の複数枚の積み重ねのなかから,1
枚ずつ吊り上げる作業を容易にかつ能率的に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す吊り上げ器具の正面図
である。
【図2】図1の吊り上げ器具の平面図である。
【図3】上記吊り上げ器具でガードレールのビームを吊
り上げた状態を示す正面図である。
【図4】吊り上げ対象の素材の他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 吊り上げ器具 2 ガードレールのビーム 2a,2b 傾斜縁部 3 本体 4,6 爪部 5 スライド部材 7 ストッパ 8 ワイヤ 9 レバー 9a 吊り部 10 支点軸 11 ストッパボルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向両側に内側に傾斜した傾斜縁部を
    持つ断面形状の素材を吊り上げるための吊り上げ器具で
    あって, 素材幅より長い長さを持ち,先端部に素材の一方の傾斜
    縁部の外面に接触可能な当該傾斜縁部とほぼ同じ傾斜の
    爪部を持つ本体と,素材の他方の傾斜縁部の外面に接触
    可能な当該傾斜縁部とほぼ同じ傾斜の爪部を一体に持
    ち,前記本体にスライド可能に取り付けられたスライド
    部材と,ワイヤやフック等を掛ける吊り部を一端に持
    ち,前記本体の基端部近傍の支点軸回りに回転可能の取
    り付けられたレバーとを備え,前記レバーは前記吊り部
    を吊り上げた時に前記支点軸回りに回転して吊り部と反
    対側の端部で前記スライド部材を本体の先端側に押し付
    けるように構成されたことを特徴とする吊り上げ器具。
JP1993028632U 1993-04-30 1993-04-30 吊り上げ器具 Expired - Lifetime JP2578646Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993028632U JP2578646Y2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 吊り上げ器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993028632U JP2578646Y2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 吊り上げ器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0682085U JPH0682085U (ja) 1994-11-25
JP2578646Y2 true JP2578646Y2 (ja) 1998-08-13

Family

ID=12253928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993028632U Expired - Lifetime JP2578646Y2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 吊り上げ器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2578646Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0682085U (ja) 1994-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2613908A1 (en) Apparatus and methods for manoeuvring and support of panels
JP2578646Y2 (ja) 吊り上げ器具
JPH09142614A (ja) 保管移送装置
US3773293A (en) Lift saddle for transmission jack
JPH0718868A (ja) 鉄骨梁の地組用架台
JPS598458B2 (ja) ダイセツタ装置
KR200167453Y1 (ko) 강판용 턴-오버 치구
JP2601213Y2 (ja) 切断機
JPH09175774A (ja) 重量物の一端を持ち上げるための受け具
CN214166540U (zh) 一种搬运助力机械手的天窗搬运托盘
JPS5928748Y2 (ja) タ−ニングテ−ブル用チヤツク等における爪取付装置
JPS61174009A (ja) 長尺部材の転倒装置
JPH0719695Y2 (ja) 平面研削盤に於るパレットクランプ装置
JPH069065Y2 (ja) 杭圧入引抜機の補助圧入引抜装置
JPS62275593A (ja) 移動テ−ブル装置におけるワ−クリフト機構
JPS646992Y2 (ja)
EP2428312A1 (en) Apparatus and methods for manoeuvring and support of panels
JPH0142340Y2 (ja)
JPH0920491A (ja) 板材の吊り移動装置
KR0170620B1 (ko) 박판 운반 다이
JPH085035Y2 (ja) 古タイヤの切断ラインにおける搬送装置
JPH0616400U (ja) 重量物位置微調整装置
JP2005522347A (ja) 印刷機の後処理装置の位置決め装置
JPH0538188Y2 (ja)
JPH036584Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980420