JP2578583Y2 - 入力スキャナ - Google Patents

入力スキャナ

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JP2578583Y2 JP9238192U JP9238192U JP2578583Y2 JP 2578583 Y2 JP2578583 Y2 JP 2578583Y2 JP 9238192 U JP9238192 U JP 9238192U JP 9238192 U JP9238192 U JP 9238192U JP 2578583 Y2 JP2578583 Y2 JP 2578583Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、写真等の原稿を読み取
るための入力スキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】図7により、入力スキャナを用いた製版
工程の概略を簡単に説明する。スキャナ100は、その
周面に原稿が装着されたプラスチック製のシリンダを回
転させながら、走査(読取)ヘッドをシリンダの回転軸
に平行に一定速度で移動して原稿を読み取り、B、G、
Rの3色に色分解する。スキャナ100は色演算回路を
備え、色分解信号B、G、Rに色修整や調子修整等の処
理を施して、Y、M、C、Kの4色の色版信号を出力す
る。この入力スキャナ100で得られた色版信号Y、
M、C、Kは出力スキャナ200或いは編集システム3
00に与えられる。
【0003】編集システム300はレイアウトシステム
又はレイアウトスキャナとも呼ばれ、ここでは複数の原
稿のレイアウト処理や修正が行なわれ、その出力が前記
出力スキャナ200又は直接刷版を作成する直接刷版作
成装置400に与えられる。なお、この編集システム3
00は、色版信号Y、M、C、Kを記憶するためのメモ
リ、及び、色版信号Y、M、C、KをB、G、Rへ変換
してモニタ画像を表示するためのモニタを備えており、
前記レイアウト処理や修正はモニタ画像を参照しながら
行なわれる。
【0004】出力スキャナ200は、入力スキャナ10
0あるいは編集システム300からの色版信号Y、M、
C、Kを網点信号に変換して、フィルム上に網点画像を
記録するものである。ここでは、通常、Y、M、C、K
の各色毎の色版フィルム(色分解版)が作成される。
【0005】この色版フィルムは、別途準備された線画
(文字、図形等)フィルムと集版される。そして、集版
済みのフィルムは刷版作成装置500へ送られる。刷版
作成装置500は、Y、M、C、Kの4色の刷版を作成
するものである。
【0006】上記の直接刷版作成装置400は、CTP
(Computer To Plate)とも呼ばれ、編集システム30
0からの色版信号Y、M、C、Kの他に文字や図形の線
画情報に基づいて、上述の色版フィルムを介することな
く、直接にY、M、C、Kの4色の刷版を作成するもの
である。これらの刷版は次工程の印刷に回される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】通常の入力スキャナで
はシリンダがプラスチック製であり、プラスチックの熱
膨張率は大きいので、シリンダの温度が変化した場合に
は、熱膨張のためプラスチックシリンダが伸縮し、スキ
ャナ本体に対する原稿の位置がずれる。従って、原稿読
取走査中に温度変化によりシリンダが伸縮すると、領域
によって読取ピッチが変化し、その結果、読み取られた
画像は歪んでしまうこととなる。
【0008】また、入力スキャナで1枚の原稿について
複数回の色分解(走査)を行なった場合、上述の温度変
化によって生じたスキャナ本体に対する原稿の位置ずれ
が特に問題となる。例えば、1回目の走査でY、Mの2
色の色版信号を得て、2回目の走査でC、Kの2色の色
版信号を得たとすると、両者の色版信号(すなわち、読
取画像)の間には位置ズレが発生する。このような色版
信号を出力スキャナ200に与えた場合、図8に示すよ
うに、Y(及びM)版とC(及びK)版の絵柄がずれる
ことになり、最終的に印刷された印刷物は商業的価値の
ないものとなる。
【0009】また、出力スキャナ200においては、各
色の色分解版の絵柄の見当合わせを容易にするため、各
色分解版の画像記録部分の外部(マージン部)に、例え
ば図9に示すようなレジスタマークと呼ばれる罫線を画
像と同時に記録するようにしている。図9の例ではレジ
スタマーク50は記録画像53の一方の辺のすぐ外部に
記録され、主走査方向(図9では上下方向)に平行な縦
罫線51と副走査方向(左右方向)に平行な横罫線52
とで構成されている。本来レジスタマーク50は、全色
分解版を通して、記録画像53に対して一定の位置を保
たなければならない。ところが、従来のスキャナでレジ
スタマーク50を生成する場合、縦罫線51は走査ヘッ
ドがスキャナ本体に対して所定の位置に来たときに生成
されるようになっていた。従って、上述のように色分解
を複数回に分けて行なうと、温度変化に伴うスキャナ本
体に対する原稿の位置ずれによって、レジスタマーク5
0の位置も各色分解版によってずれてくる。
【0010】本考案はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、読取画
像の歪の発生を防止した入力スキャナを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本考案に係る入力スキャナは、原稿が固定さ
れ、温度により伸縮する片持のシリンダを主走査方向で
ある円周方向に回転させつつ、読取ヘッドをシリンダの
軸方向である副走査方向に移動させながら原稿の像を読
み取る入力スキャナであって、 a)原稿の読取終了点を設定する設定手段と、 b)シリンダの自由端の軸方向の位置を検出する位置セン
サと、 c)位置センサからの出力、現在の読取ヘッドの位置、及
び、設定された読取終 了点の位置より、シリンダの伸縮により変化する原稿の
読取終了点の補正位置を算出する補正位置算出手段と、 d)補正位置算出手段の算出結果に基づき、原稿の読取時
間が所定値となるように、読取ヘッドの副走査速度を算
出する速度算出手段と、 e)読取ヘッドを算出された副走査速度で移動させるとと
もに、読取ヘッドが算出された読取終了点の補正位置に
至ったときに読み取りを終了させる読取制御手段とを備
えることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】位置センサからの出力を考慮することにより、
シリンダの伸縮量を算出することができる。従って、補
正位置算出手段はこの値と設定手段により設定された原
稿の読取終了点とにより、現在のシリンダの伸縮により
変化する読取終了点の補正位置を算出することができ
る。速度算出手段は、読取終了点の補正位置と現在の読
取点の位置を基に、読み取りが読取終了点の補正位置に
おいて所定時間で終了するためには、今後の副走査速度
をいくらにすればよいかを算出する。読取制御手段は、
算出された副走査速度に従って読取ヘッドを副走査方向
に移動させると共に、現在の読取ヘッドの位置が読取終
了点の補正位置に達した時点で読み取りを終了させる。
これにより、読取画像の歪の発生を防止することができ
る。
【0013】
【実施例】図1に本考案を実施した入力スキャナの概略
の構成を示す。本実施例の入力スキャナの基本的構造は
従来の入力スキャナと変わるところはなく、原稿22を
保持するシリンダ10、及び、シリンダ10上に固定さ
れた原稿22を読み取る読取ヘッド16を中心として構
成される。シリンダ10は透明のプラスチック製円筒で
あり、その内周又は外周面に原稿22が貼付される。シ
リンダ10の一端(図1では左端)にはシリンダ保持部
11が固定されており、シリンダ保持部11にはテーパ
軸12が設けられている。このテーパ軸12を、入力ス
キャナ本体のマウント部13のテーパ穴に挿し込むこと
により、シリンダ10が入力スキャナ本体に固定され
る。
【0014】マウント部13は主走査モータ14により
高速で回転され、これにより、シリンダ10上に固定さ
れた原稿22は、読取ヘッド16に対してシリンダ10
の周方向(図1では上下方向)に移動する。この方向を
主走査方向という。読取ヘッド16による原稿22の主
走査方向の読取位置は、主走査モータ14に取り付けら
れた主走査エンコーダ15により検出され、そのデータ
は本入力スキャナの各部の動作を統合的に制御する制御
部30(図2)に送られる。
【0015】読取ヘッド16は、シリンダ10の回転軸
に平行に設けられた送りネジ19に取り付けられ、この
送りネジ19の回転により主走査方向と直角の方向(図
1では左右方向)に移動する。この移動の方向を副走査
方向という。送りネジ19は副走査モータ20により回
転され、副走査モータ20の回転位置のデータ、すなわ
ち読取ヘッド16による原稿22の副走査方向の読取位
置のデータは、副走査モータ20に取り付けられた副走
査エンコーダ21から前述の制御部30に送られる。
【0016】読取ヘッド16の本体部分からは、シリン
ダ10の開放端(自由端。図1では右端)を回ってシリ
ンダ10の内部に透過光源用のレイパイプ17が延びて
いる。レイパイプ17の先端から発射された光は、シリ
ンダ10及びそれに固定された原稿22を透過して、読
取ヘッド16本体に設けられた受光部18に到達する。
受光部18により受光された光は、読取ヘッド16本体
内に設けられた分光器によってB、G、Rの各色に分解
され、各色の強度が検出される。このようにして読み取
られた原稿22の色分解信号B、G、Rは、制御部30
内に設けられた色演算回路(図示せず)に送られる。な
お、読取ヘッド16の本体側から光を原稿22に照射
し、原稿22の表面で反射して来る光を受光部18で検
出するようにしてもよい。
【0017】本実施例の入力スキャナではその他に、入
力スキャナ本体に対するシリンダ保持部11のマウント
側の端面の位置を測定するための固定端側センサ25、
及び、シリンダ10の自由端の端面の位置を測定するた
めの自由端側センサ26(位置センサ)が設けられてい
る。両センサ25、26はセンサ自身から測定対象物ま
での距離を測定するものであれば何でもよく、例えば市
販のレーザ測距センサ等を用いることができる。両セン
サ25、26からの測距信号も制御部30に送られる。
ここで、シリンダ保持部11のマウント側端面及びシリ
ンダ10の自由端の端面には、1周の間に多少の歪が存
在する可能性があるため、制御部30は、主走査エンコ
ーダ15からの出力を参照することにより、シリンダ1
0(及びシリンダ保持部11)が或る定まった角度位置
にあるときにのみ、各センサ25、26からの出力を読
み取るようにすることが望ましい。又、固定端側センサ
25は、シリンダ保持部11のマウント側端面が温度に
依存することなく常に一定であれば、設けなくてもよ
い。
【0018】図2に示す通り、制御部30には上記の各
モータ、センサ等の他に、操作部31が接続されてい
る。操作部31には、操作者が本入力スキャナの操作を
行なうための各種データやコマンドの入力を行なうキー
ボード、及び、本入力スキャナの各種状態や処理結果を
表示するためのディスプレイが備えられている。
【0019】制御部30はCPU、ROM、RAM等を
備えたマイクロコンピュータにより構成され、ROM中
に格納された(或いは、外部記憶装置からロードされ
る)プログラムに従って各種処理を行なう。その中に、
シリンダ保持部11とマウント部13との間のテーパ部
における移動やプラスチック製シリンダ10の温度変化
による伸縮等の各種要因による原稿22の位置の変化
(変位)を補償して、読み取り毎の画像信号のズレを防
止する処理が含まれている。この処理を図3のフローチ
ャート及び図4〜図6により説明する。
【0020】最初に、原稿22の読取開始点S及び読取
終了点Tの位置を制御部30に入力することにより設定
する(ステップS1)。すなわち、読取ヘッド16を読
取開始点Sの位置に移動させ、そこで操作部31の所定
のボタンを押すことにより読取開始点Sの位置zs0を制
御部30に記憶させる。読取終了点Tの位置zt0につい
ても同様である。この時点をt0とする。このとき同時
に、固定端側センサ25の出力よりシリンダ保持部11
の端部の位置(以下、これを固定端側距離と呼ぶ)za0
を、また、自由端側センサ26の出力よりシリンダ10
の自由端の位置(以下、これを自由端側距離と呼ぶ)z
c0を測定する。なお、以下において計算の便宜上、図4
に示すように、zs0、zt0、za0及びzc0は固定端側セ
ンサ25の位置(図4のO)を原点とし、シリンダ10
の軸方向の(図4において)右側を正とした値で表わ
す。この場合、固定端側距離za0は固定端側センサ25
の出力値をそのまま用いることができるが、自由端側距
離zc0は、固定端側センサ25と自由端側センサ26と
の間の距離から自由端側センサ26の出力値を引いた値
となる。zs0及びzt0の値は副走査エンコーダからの信
号により検出することができる。
【0021】この時点t0でのシリンダ保持部11の厚
さ(回転軸方向の長さ)をm0、シリンダ10の軸方向
の長さをc0とする。また、シリンダ保持部11とシリ
ンダ10との境界Qから読取開始点Sまでの距離をS
0、読取終了点Tまでの距離をT0とする。このとき、 zs0=za0+m0+S0 …(1) zt0=za0+m0+T0 …(2) すなわち、 S0=zs0−za0−m0 …(3) T0=zt0−za0−m0 …(4) の関係が成り立つ。
【0022】次に、読取ヘッド16を所定のスタート位
置へ移動させ(ステップS2)、主走査モータ14によ
りシリンダ10を所定の回転速度vr0で回転させるとと
もに、副走査モータ20により読取ヘッド16を所定の
初期移動速度vz0で移動させる(ステップS3)。
【0023】その後、各センサ25、26により逐次固
定端側距離zax及び自由端側距離zcxを測定し(ステッ
プS4)、それらの値を基に、読取開始点Sの現在の位
置zsx(後述するように、受光部18の位置bxがこの
位置zsxに達した時点で読み取りを開始するため、この
位置zsxを読取開始予定点とも言う)を次のように算出
する。
【0024】時点txにおいて温度が変化したため、図
5に示すように、シリンダ保持部11の厚さはm0から
mxに、シリンダ全長はc0からcxに変化している。こ
こで、シリンダ保持部11の厚さの変化量Δmとシリン
ダ全長の変化量Δcとは、常に一定の比率になっている
ものとする。すなわち、常に、 Δc=k・Δm …(5) となっているものとする(kは定数)。従って、時点t
0から時点txの間のシリンダ保持部11の変化量Δmx
=mx−m0とΔcx=cx−c0の間にも Δcx=k・Δmx …(6) の関係が成立する。また、 m0+c0=zc0−za0 …(7) mx+cx=zcx−zax …(8) の関係があるため、 Δmx+Δcx=(mx−m0)+(cx−c0) =(zcx−zc0)−(zax−za0) =Δzcx−Δzax …(9) である。この式の左辺に式(6)を代入すると、 Δmx+k・Δmx=(1+k)・Δmx=Δzcx−Δzax …(10) となる。すなわち、Δmx及びΔcxは、 Δmx=(Δzcx−Δzax)/(1+k) …(11) Δcx=k・Δmx=(Δzcx−Δzax)・k/(1+k) …(12) と、時点t0から時点txの間の両センサ25、26の検
出値の差Δzax、Δzcx及び定数kより求めることがで
きる。
【0025】また、原稿22はシリンダ10上に確実に
固定されているため、読取開始点Sの変位はシリンダ1
0の全長c0の変位に比例し、 ΔSx=(S0/c0)・Δcx …(13) の関係がある。従って、現時点txでの読取開始点Sの
位置zsxは、 zsx=zax+mx+Sx =zax+(m0+Δmx)+(S0+ΔSx) =zax+(m0+Δmx)+{S0+(S0/c0)・Δcx} …(14) となる。式(14)の右辺のうち、zaxは固定端側センサ2
5の検出値であり、Δmx及びΔcxも両センサ25、2
6の検出値から式(11)、(12)により求めることができ
る。また、m0、c0は予め測定しておくことができるた
め、既知の値であり、S0は式(3)により求めることがで
きる。従って、この時点txにおいて、制御部30は既
知の値及び両センサ25、26の検出値から読取開始点
Sの位置zsxを式(14)により算出することができる。
【0026】ステップS6では、現在の受光部18の位
置bxがステップS5で算出した読取開始点の位置zsx
に到達したか否かを判定し、未だ到達していない場合に
はステップS4に戻る。なお、現在の受光部18の位置
bxは、副走査エンコーダ21からの信号により検出さ
れる(bxも固定端側センサ25からの距離で表わ
す)。bx=zsxとなり、受光部18が読取開始点Sに
達した時点で、原稿22の読み取りを開始する(ステッ
プS7)。この時点をt1とする(図5)。
【0027】その後、図6に示すように、原稿22の読
み取りを行なう間の各時点txにおいて、上記ステップ
S4及びS5と同様、各時点txにおける固定端側距離
zax及び自由端側距離zcxの検出値より読取終了点Tの
予測位置ztx(補正位置)を算出する(ステップS8及
びS9)。 ztx=zax+mx+Tx =zax+(m0+Δmx)+(T0+ΔTx) =zax+(m0+Δmx)+{T0+(T0/c0)・Δcx} …(15) 式(14)と同様、式(15)により、読取終了点Tの位置ztx
は既知の値及び両センサ25、26の検出値から算出す
ることができる。
【0028】次に、副走査エンコーダ21より現在の受
光部18の位置bxを入力し、この値bxを基に、次のよ
うにして今後のヘッド移動速度vx算出する(ステップ
S10)。ステップS9で算出された通り、現時点tx
では読取終了点Tはztxの位置にあるため、今後読み取
らなければならない副走査方向の距離Rxは Rx=ztx−bx …(16) である。従って、読取終了点Tにおいて、読取開始時点
t1からの時間が丁度所定の値tT(これは、各色版を通
じて一定の値である)とするためには、今後の副走査方
向の読取速度vzxを、 vzx=Rx/{tT−(tx−t1)} =(ztx−bx)/{tT−(tx−t1)} …(17) とすればよい。式(17)において、ztxはステップS9で
算出された値であり、bxは副走査エンコーダ21から
の検出値である。また、tTは読取開始点Sから読取終
了点Tまでの間を読み取る時間であり、(tx−t1)は
制御部30に内蔵されているタイマーから求めることが
できる。
【0029】次のステップS11では、現在の受光部1
8の位置bxがステップS9で算出した読取終了点ztx
に到達しているか否かを判定し、未だ達していない場合
には、ステップS12で読取ヘッドの副走査方向の移動
速度がステップS10で算出した値vzxとなるように、
副走査モータ20を制御する。ステップS11でbx=
ztxとなった場合には、その時点で原稿22の読み取り
を終了し(ステップS13)、入力処理を終える。
【0030】上記実施例では、読取開始点S及び読取終
了点Tを入力した時点t0から読取ヘッド16が読取開
始点Sに到達する時点t1までの間にシリンダ10の変
位や伸縮があるものとして、読取開始点Sの変位をも厳
密に考慮した(ステップS5)が、通常はt0からt1ま
での時間は短いため、読取開始点Sは変動しないものと
して取り扱っても構わない。また、上記実施例では固定
端側センサ25によりシリンダ保持部11のマウント側
端面の位置を測定したが、シリンダ保持部11のシリン
ダ側端面の方の位置を測定してもよい。この場合には、
センサの検出値の中にシリンダ保持部11の軸方向の伸
びΔmが入ってこないため、計算が単純化される。
【0031】
【考案の効果】本考案に係る入力スキャナでは、温度に
より伸縮するシリンダの自由端側に設けた位置センサで
検出されるシリンダの伸縮量より、シリンダと読取ヘッ
ドとの位置関係のズレを計算により求め、その結果に応
じて、読取ヘッドの移動速度(副走査速度)及び読取終
了点を補正してゆく。このため、読み取りの途中で温度
変化等によりシリンダが伸縮し、それに応じて原稿が伸
縮した場合でも、歪のない画像を読み取ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例である入力スキャナの構成
図。
【図2】 実施例の入力スキャナの制御系統を示すブロ
ック図。
【図3】 実施例の入力スキャナが行なう読取処理の流
れを示すフローチャート。
【図4】 読取開始点及び読取終了点を入力する時点で
のシリンダ各部の位置を示す説明図。
【図5】 読み取りを開始した時点でのシリンダ各部の
位置を示す説明図。
【図6】 読み取りの途中の任意の時点におけるシリン
ダ各部の位置を示す説明図。
【図7】 製版工程全体の流れを示す説明図。
【図8】 色版毎に絵柄がズレる様子を示す説明図。
【図9】 絵柄に付されるレジスタマークの説明図。
【符号の説明】
10…シリンダ 11…シリンダ
保持部 12…テーパ軸 13…マウント
部 14…主走査モータ 15…主走査エ
ンコーダ 16…読取ヘッド 18…受光部 20…副走査モータ 21…副走査エ
ンコーダ 22…原稿 25…固定端側
センサ 26…自由端側センサ 30…制御部 31…操作部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が固定され、温度により伸縮する片
    持のシリンダを主走査方向である円周方向に回転させつ
    つ、読取ヘッドをシリンダの軸方向である副走査方向に
    移動させながら原稿の像を読み取る入力スキャナであっ
    て、 a)原稿の読取終了点を設定する設定手段と、 b)シリンダの自由端の軸方向の位置を検出する位置セン
    サと、 c)位置センサからの出力、現在の読取ヘッドの位置、及
    び、設定された読取終了点の位置より、シリンダの伸縮
    により変化する原稿の読取終了点の補正位置を算出する
    補正位置算出手段と、 d)補正位置算出手段の算出結果に基づき、原稿の読取時
    間が所定値となるように、読取ヘッドの副走査速度を算
    出する速度算出手段と、 e)読取ヘッドを算出された副走査速度で移動させるとと
    もに、読取ヘッドが算出された読取終了点の補正位置に
    至ったときに読み取りを終了させる読取制御手段とを備
    えることを特徴とする入力スキャナ。
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