JPH0652276U - 入力スキャナ - Google Patents

入力スキャナ

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JPH0652276U
JPH0652276U JP9238192U JP9238192U JPH0652276U JP H0652276 U JPH0652276 U JP H0652276U JP 9238192 U JP9238192 U JP 9238192U JP 9238192 U JP9238192 U JP 9238192U JP H0652276 U JPH0652276 U JP H0652276U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動作中の温度変化等に伴う入力スキャナ本体
に対する原稿の位置ずれに対処して、読取画像の歪の発
生を防止する。 【構成】 シリンダ10の固定端及び自由端に固定端側
センサ25及び自由端側センサ26を設け、まず、両セ
ンサ25、26からの出力、現在の読取ヘッド16(受
光部18)の位置、及び、原稿22の設定された読取終
了点の位置より、温度変化に伴うシリンダ10の伸縮に
より変化する原稿22の読取終了点の補正位置を算出す
る。次に、その算出結果に基づき、原稿22の読取時間
が所定値となるように、読取ヘッド16の副走査速度を
算出する。そして、読取ヘッド16を算出された副走査
速度で移動させるとともに、読取ヘッド16(受光部1
8)が算出された読取終了点の補正位置に至ったとき
に、読み取りを終了させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、写真等の原稿を読み取るための入力スキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7により、入力スキャナを用いた製版工程の概略を簡単に説明する。スキャ ナ100は、その周面に原稿が装着されたプラスチック製のシリンダを回転させ ながら、走査(読取)ヘッドをシリンダの回転軸に平行に一定速度で移動して原 稿を読み取り、B、G、Rの3色に色分解する。スキャナ100は色演算回路を 備え、色分解信号B、G、Rに色修整や調子修整等の処理を施して、Y、M、C 、Kの4色の色版信号を出力する。この入力スキャナ100で得られた色版信号 Y、M、C、Kは出力スキャナ200或いは編集システム300に与えられる。
【0003】 編集システム300はレイアウトシステム又はレイアウトスキャナとも呼ばれ 、ここでは複数の原稿のレイアウト処理や修正が行なわれ、その出力が前記出力 スキャナ200又は直接刷版を作成する直接刷版作成装置400に与えられる。 なお、この編集システム300は、色版信号Y、M、C、Kを記憶するためのメ モリ、及び、色版信号Y、M、C、KをB、G、Rへ変換してモニタ画像を表示 するためのモニタを備えており、前記レイアウト処理や修正はモニタ画像を参照 しながら行なわれる。
【0004】 出力スキャナ200は、入力スキャナ100あるいは編集システム300から の色版信号Y、M、C、Kを網点信号に変換して、フィルム上に網点画像を記録 するものである。ここでは、通常、Y、M、C、Kの各色毎の色版フィルム(色 分解版)が作成される。
【0005】 この色版フィルムは、別途準備された線画(文字、図形等)フィルムと集版さ れる。そして、集版済みのフィルムは刷版作成装置500へ送られる。刷版作成 装置500は、Y、M、C、Kの4色の刷版を作成するものである。
【0006】 上記の直接刷版作成装置400は、CTP(Computer To Plate)とも呼ばれ 、編集システム300からの色版信号Y、M、C、Kの他に文字や図形の線画情 報に基づいて、上述の色版フィルムを介することなく、直接にY、M、C、Kの 4色の刷版を作成するものである。これらの刷版は次工程の印刷に回される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
通常の入力スキャナではシリンダがプラスチック製であり、プラスチックの熱 膨張率は大きいので、シリンダの温度が変化した場合には、熱膨張のためプラス チックシリンダが伸縮し、スキャナ本体に対する原稿の位置がずれる。従って、 原稿読取走査中に温度変化によりシリンダが伸縮すると、領域によって読取ピッ チが変化し、その結果、読み取られた画像は歪んでしまうこととなる。
【0008】 また、入力スキャナで1枚の原稿について複数回の色分解(走査)を行なった 場合、上述の温度変化によって生じたスキャナ本体に対する原稿の位置ずれが特 に問題となる。例えば、1回目の走査でY、Mの2色の色版信号を得て、2回目 の走査でC、Kの2色の色版信号を得たとすると、両者の色版信号(すなわち、 読取画像)の間には位置ズレが発生する。このような色版信号を出力スキャナ2 00に与えた場合、図8に示すように、Y(及びM)版とC(及びK)版の絵柄 がずれることになり、最終的に印刷された印刷物は商業的価値のないものとなる 。
【0009】 また、出力スキャナ200においては、各色の色分解版の絵柄の見当合わせを 容易にするため、各色分解版の画像記録部分の外部(マージン部)に、例えば図 9に示すようなレジスタマークと呼ばれる罫線を画像と同時に記録するようにし ている。図9の例ではレジスタマーク50は記録画像53の一方の辺のすぐ外部 に記録され、主走査方向(図9では上下方向)に平行な縦罫線51と副走査方向 (左右方向)に平行な横罫線52とで構成されている。本来レジスタマーク50 は、全色分解版を通して、記録画像53に対して一定の位置を保たなければなら ない。ところが、従来のスキャナでレジスタマーク50を生成する場合、縦罫線 51は走査ヘッドがスキャナ本体に対して所定の位置に来たときに生成されるよ うになっていた。従って、上述のように色分解を複数回に分けて行なうと、温度 変化に伴うスキャナ本体に対する原稿の位置ずれによって、レジスタマーク50 の位置も各色分解版によってずれてくる。
【0010】 本考案はこのような課題を解決するために成されたものであり、その目的とす るところは、読取画像の歪の発生を防止した入力スキャナを提供することにある 。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本考案に係る入力スキャナは、原稿が固定 され、温度により伸縮する片持のシリンダを主走査方向である円周方向に回転さ せつつ、読取ヘッドをシリンダの軸方向である副走査方向に移動させながら原稿 の像を読み取る入力スキャナであって、 a)原稿の読取終了点を設定する設定手段と、 b)シリンダの自由端の軸方向の位置を検出する位置センサと、 c)位置センサからの出力、現在の読取ヘッドの位置、及び、設定された読取終 了点の位置より、シリンダの伸縮により変化する原稿の読取終了点の補正位置を 算出する補正位置算出手段と、 d)補正位置算出手段の算出結果に基づき、原稿の読取時間が所定値となるよう に、読取ヘッドの副走査速度を算出する速度算出手段と、 e)読取ヘッドを算出された副走査速度で移動させるとともに、読取ヘッドが算 出された読取終了点の補正位置に至ったときに読み取りを終了させる読取制御手 段と を備えることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】 位置センサからの出力を考慮することにより、シリンダの伸縮量を算出するこ とができる。従って、補正位置算出手段はこの値と設定手段により設定された原 稿の読取終了点とにより、現在のシリンダの伸縮により変化する読取終了点の補 正位置を算出することができる。速度算出手段は、読取終了点の補正位置と現在 の読取点の位置を基に、読み取りが読取終了点の補正位置において所定時間で終 了するためには、今後の副走査速度をいくらにすればよいかを算出する。読取制 御手段は、算出された副走査速度に従って読取ヘッドを副走査方向に移動させる と共に、現在の読取ヘッドの位置が読取終了点の補正位置に達した時点で読み取 りを終了させる。これにより、読取画像の歪の発生を防止することができる。
【0013】
【実施例】
図1に本考案を実施した入力スキャナの概略の構成を示す。本実施例の入力ス キャナの基本的構造は従来の入力スキャナと変わるところはなく、原稿22を保 持するシリンダ10、及び、シリンダ10上に固定された原稿22を読み取る読 取ヘッド16を中心として構成される。シリンダ10は透明のプラスチック製円 筒であり、その内周又は外周面に原稿22が貼付される。シリンダ10の一端( 図1では左端)にはシリンダ保持部11が固定されており、シリンダ保持部11 にはテーパ軸12が設けられている。このテーパ軸12を、入力スキャナ本体の マウント部13のテーパ穴に挿し込むことにより、シリンダ10が入力スキャナ 本体に固定される。
【0014】 マウント部13は主走査モータ14により高速で回転され、これにより、シリ ンダ10上に固定された原稿22は、読取ヘッド16に対してシリンダ10の周 方向(図1では上下方向)に移動する。この方向を主走査方向という。読取ヘッ ド16による原稿22の主走査方向の読取位置は、主走査モータ14に取り付け られた主走査エンコーダ15により検出され、そのデータは本入力スキャナの各 部の動作を統合的に制御する制御部30(図2)に送られる。
【0015】 読取ヘッド16は、シリンダ10の回転軸に平行に設けられた送りネジ19に 取り付けられ、この送りネジ19の回転により主走査方向と直角の方向(図1で は左右方向)に移動する。この移動の方向を副走査方向という。送りネジ19は 副走査モータ20により回転され、副走査モータ20の回転位置のデータ、すな わち読取ヘッド16による原稿22の副走査方向の読取位置のデータは、副走査 モータ20に取り付けられた副走査エンコーダ21から前述の制御部30に送ら れる。
【0016】 読取ヘッド16の本体部分からは、シリンダ10の開放端(自由端。図1では 右端)を回ってシリンダ10の内部に透過光源用のレイパイプ17が延びている 。レイパイプ17の先端から発射された光は、シリンダ10及びそれに固定され た原稿22を透過して、読取ヘッド16本体に設けられた受光部18に到達する 。受光部18により受光された光は、読取ヘッド16本体内に設けられた分光器 によってB、G、Rの各色に分解され、各色の強度が検出される。このようにし て読み取られた原稿22の色分解信号B、G、Rは、制御部30内に設けられた 色演算回路(図示せず)に送られる。なお、読取ヘッド16の本体側から光を原 稿22に照射し、原稿22の表面で反射して来る光を受光部18で検出するよう にしてもよい。
【0017】 本実施例の入力スキャナではその他に、入力スキャナ本体に対するシリンダ保 持部11のマウント側の端面の位置を測定するための固定端側センサ25、及び 、シリンダ10の自由端の端面の位置を測定するための自由端側センサ26(位 置センサ)が設けられている。両センサ25、26はセンサ自身から測定対象物 までの距離を測定するものであれば何でもよく、例えば市販のレーザ測距センサ 等を用いることができる。両センサ25、26からの測距信号も制御部30に送 られる。ここで、シリンダ保持部11のマウント側端面及びシリンダ10の自由 端の端面には、1周の間に多少の歪が存在する可能性があるため、制御部30は 、主走査エンコーダ15からの出力を参照することにより、シリンダ10(及び シリンダ保持部11)が或る定まった角度位置にあるときにのみ、各センサ25 、26からの出力を読み取るようにすることが望ましい。又、固定端側センサ2 5は、シリンダ保持部11のマウント側端面が温度に依存することなく常に一定 であれば、設けなくてもよい。
【0018】 図2に示す通り、制御部30には上記の各モータ、センサ等の他に、操作部3 1が接続されている。操作部31には、操作者が本入力スキャナの操作を行なう ための各種データやコマンドの入力を行なうキーボード、及び、本入力スキャナ の各種状態や処理結果を表示するためのディスプレイが備えられている。
【0019】 制御部30はCPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータにより 構成され、ROM中に格納された(或いは、外部記憶装置からロードされる)プ ログラムに従って各種処理を行なう。その中に、シリンダ保持部11とマウント 部13との間のテーパ部における移動やプラスチック製シリンダ10の温度変化 による伸縮等の各種要因による原稿22の位置の変化(変位)を補償して、読み 取り毎の画像信号のズレを防止する処理が含まれている。この処理を図3のフロ ーチャート及び図4〜図6により説明する。
【0020】 最初に、原稿22の読取開始点S及び読取終了点Tの位置を制御部30に入力 することにより設定する(ステップS1)。すなわち、読取ヘッド16を読取開 始点Sの位置に移動させ、そこで操作部31の所定のボタンを押すことにより読 取開始点Sの位置zs0を制御部30に記憶させる。読取終了点Tの位置zt0につ いても同様である。この時点をt0とする。このとき同時に、固定端側センサ2 5の出力よりシリンダ保持部11の端部の位置(以下、これを固定端側距離と呼 ぶ)za0を、また、自由端側センサ26の出力よりシリンダ10の自由端の位置 (以下、これを自由端側距離と呼ぶ)zc0を測定する。なお、以下において計算 の便宜上、図4に示すように、zs0、zt0、za0及びzc0は固定端側センサ25 の位置(図4のO)を原点とし、シリンダ10の軸方向の(図4において)右側 を正とした値で表わす。この場合、固定端側距離za0は固定端側センサ25の出 力値をそのまま用いることができるが、自由端側距離zc0は、固定端側センサ2 5と自由端側センサ26との間の距離から自由端側センサ26の出力値を引いた 値となる。zs0及びzt0の値は副走査エンコーダからの信号により検出すること ができる。
【0021】 この時点t0でのシリンダ保持部11の厚さ(回転軸方向の長さ)をm0、シリ ンダ10の軸方向の長さをc0とする。また、シリンダ保持部11とシリンダ1 0との境界Qから読取開始点Sまでの距離をS0、読取終了点Tまでの距離をT0 とする。このとき、 zs0=za0+m0+S0 …(1) zt0=za0+m0+T0 …(2) すなわち、 S0=zs0−za0−m0 …(3) T0=zt0−za0−m0 …(4) の関係が成り立つ。
【0022】 次に、読取ヘッド16を所定のスタート位置へ移動させ(ステップS2)、主 走査モータ14によりシリンダ10を所定の回転速度vr0で回転させるとともに 、副走査モータ20により読取ヘッド16を所定の初期移動速度vz0で移動させ る(ステップS3)。
【0023】 その後、各センサ25、26により逐次固定端側距離zax及び自由端側距離z cxを測定し(ステップS4)、それらの値を基に、読取開始点Sの現在の位置z sx(後述するように、受光部18の位置bxがこの位置zsxに達した時点で読み 取りを開始するため、この位置zsxを読取開始予定点とも言う)を次のように算 出する。
【0024】 時点txにおいて温度が変化したため、図5に示すように、シリンダ保持部1 1の厚さはm0からmxに、シリンダ全長はc0からcxに変化している。ここで、 シリンダ保持部11の厚さの変化量Δmとシリンダ全長の変化量Δcとは、常に 一定の比率になっているものとする。すなわち、常に、 Δc=k・Δm …(5) となっているものとする(kは定数)。従って、時点t0から時点txの間のシリ ンダ保持部11の変化量Δmx=mx−m0とΔcx=cx−c0の間にも Δcx=k・Δmx …(6) の関係が成立する。また、 m0+c0=zc0−za0 …(7) mx+cx=zcx−zax …(8) の関係があるため、 Δmx+Δcx=(mx−m0)+(cx−c0) =(zcx−zc0)−(zax−za0) =Δzcx−Δzax …(9) である。この式の左辺に式(6)を代入すると、 Δmx+k・Δmx=(1+k)・Δmx=Δzcx−Δzax …(10) となる。すなわち、Δmx及びΔcxは、 Δmx=(Δzcx−Δzax)/(1+k) …(11) Δcx=k・Δmx=(Δzcx−Δzax)・k/(1+k) …(12) と、時点t0から時点txの間の両センサ25、26の検出値の差Δzax、Δzcx 及び定数kより求めることができる。
【0025】 また、原稿22はシリンダ10上に確実に固定されているため、読取開始点S の変位はシリンダ10の全長c0の変位に比例し、 ΔSx=(S0/c0)・Δcx …(13) の関係がある。従って、現時点txでの読取開始点Sの位置zsxは、 zsx=zax+mx+Sx =zax+(m0+Δmx)+(S0+ΔSx) =zax+(m0+Δmx)+{S0+(S0/c0)・Δcx} …(14) となる。式(14)の右辺のうち、zaxは固定端側センサ25の検出値であり、Δm x及びΔcxも両センサ25、26の検出値から式(11)、(12)により求めることが できる。また、m0、c0は予め測定しておくことができるため、既知の値であり 、S0は式(3)により求めることができる。従って、この時点txにおいて、制御 部30は既知の値及び両センサ25、26の検出値から読取開始点Sの位置zsx を式(14)により算出することができる。
【0026】 ステップS6では、現在の受光部18の位置bxがステップS5で算出した読 取開始点の位置zsxに到達したか否かを判定し、未だ到達していない場合にはス テップS4に戻る。なお、現在の受光部18の位置bxは、副走査エンコーダ2 1からの信号により検出される(bxも固定端側センサ25からの距離で表わす )。bx=zsxとなり、受光部18が読取開始点Sに達した時点で、原稿22の 読み取りを開始する(ステップS7)。この時点をt1とする(図5)。
【0027】 その後、図6に示すように、原稿22の読み取りを行なう間の各時点txにお いて、上記ステップS4及びS5と同様、各時点txにおける固定端側距離zax 及び自由端側距離zcxの検出値より読取終了点Tの予測位置ztx(補正位置)を 算出する(ステップS8及びS9)。 ztx=zax+mx+Tx =zax+(m0+Δmx)+(T0+ΔTx) =zax+(m0+Δmx)+{T0+(T0/c0)・Δcx} …(15) 式(14)と同様、式(15)により、読取終了点Tの位置ztxは既知の値及び両センサ 25、26の検出値から算出することができる。
【0028】 次に、副走査エンコーダ21より現在の受光部18の位置bxを入力し、この 値bxを基に、次のようにして今後のヘッド移動速度vx算出する(ステップS1 0)。ステップS9で算出された通り、現時点txでは読取終了点Tはztxの位 置にあるため、今後読み取らなければならない副走査方向の距離Rxは Rx=ztx−bx …(16) である。従って、読取終了点Tにおいて、読取開始時点t1からの時間が丁度所 定の値tT(これは、各色版を通じて一定の値である)とするためには、今後の 副走査方向の読取速度vzxを、 vzx=Rx/{tT−(tx−t1)} =(ztx−bx)/{tT−(tx−t1)} …(17) とすればよい。式(17)において、ztxはステップS9で算出された値であり、b xは副走査エンコーダ21からの検出値である。また、tTは読取開始点Sから読 取終了点Tまでの間を読み取る時間であり、(tx−t1)は制御部30に内蔵さ れているタイマーから求めることができる。
【0029】 次のステップS11では、現在の受光部18の位置bxがステップS9で算出 した読取終了点ztxに到達しているか否かを判定し、未だ達していない場合には 、ステップS12で読取ヘッドの副走査方向の移動速度がステップS10で算出 した値vzxとなるように、副走査モータ20を制御する。ステップS11でbx =ztxとなった場合には、その時点で原稿22の読み取りを終了し(ステップS 13)、入力処理を終える。
【0030】 上記実施例では、読取開始点S及び読取終了点Tを入力した時点t0から読取 ヘッド16が読取開始点Sに到達する時点t1までの間にシリンダ10の変位や 伸縮があるものとして、読取開始点Sの変位をも厳密に考慮した(ステップS5 )が、通常はt0からt1までの時間は短いため、読取開始点Sは変動しないもの として取り扱っても構わない。また、上記実施例では固定端側センサ25により シリンダ保持部11のマウント側端面の位置を測定したが、シリンダ保持部11 のシリンダ側端面の方の位置を測定してもよい。この場合には、センサの検出値 の中にシリンダ保持部11の軸方向の伸びΔmが入ってこないため、計算が単純 化される。
【0031】
【考案の効果】
本考案に係る入力スキャナでは、温度により伸縮するシリンダの自由端側に設 けた位置センサで検出されるシリンダの伸縮量より、シリンダと読取ヘッドとの 位置関係のズレを計算により求め、その結果に応じて、読取ヘッドの移動速度( 副走査速度)及び読取終了点を補正してゆく。このため、読み取りの途中で温度 変化等によりシリンダが伸縮し、それに応じて原稿が伸縮した場合でも、歪のな い画像を読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例である入力スキャナの構成
図。
【図2】 実施例の入力スキャナの制御系統を示すブロ
ック図。
【図3】 実施例の入力スキャナが行なう読取処理の流
れを示すフローチャート。
【図4】 読取開始点及び読取終了点を入力する時点で
のシリンダ各部の位置を示す説明図。
【図5】 読み取りを開始した時点でのシリンダ各部の
位置を示す説明図。
【図6】 読み取りの途中の任意の時点におけるシリン
ダ各部の位置を示す説明図。
【図7】 製版工程全体の流れを示す説明図。
【図8】 色版毎に絵柄がズレる様子を示す説明図。
【図9】 絵柄に付されるレジスタマークの説明図。
【符号の説明】
10…シリンダ 11…シリンダ
保持部 12…テーパ軸 13…マウント
部 14…主走査モータ 15…主走査エ
ンコーダ 16…読取ヘッド 18…受光部 20…副走査モータ 21…副走査エ
ンコーダ 22…原稿 25…固定端側
センサ 26…自由端側センサ 30…制御部 31…操作部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が固定され、温度により伸縮する片
    持のシリンダを主走査方向である円周方向に回転させつ
    つ、読取ヘッドをシリンダの軸方向である副走査方向に
    移動させながら原稿の像を読み取る入力スキャナであっ
    て、 a)原稿の読取終了点を設定する設定手段と、 b)シリンダの自由端の軸方向の位置を検出する位置セン
    サと、 c)位置センサからの出力、現在の読取ヘッドの位置、及
    び、設定された読取終了点の位置より、シリンダの伸縮
    により変化する原稿の読取終了点の補正位置を算出する
    補正位置算出手段と、 d)補正位置算出手段の算出結果に基づき、原稿の読取時
    間が所定値となるように、読取ヘッドの副走査速度を算
    出する速度算出手段と、 e)読取ヘッドを算出された副走査速度で移動させるとと
    もに、読取ヘッドが算出された読取終了点の補正位置に
    至ったときに読み取りを終了させる読取制御手段とを備
    えることを特徴とする入力スキャナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8149472B2 (en) 2006-12-11 2012-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Image-scanning system, method of controlling image-scanning system, and computer readable medium therefor

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