JP2578561Y2 - ショックアブソーバのバルブ装置 - Google Patents

ショックアブソーバのバルブ装置

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JP2578561Y2 JP1989136789U JP13678989U JP2578561Y2 JP 2578561 Y2 JP2578561 Y2 JP 2578561Y2 JP 1989136789 U JP1989136789 U JP 1989136789U JP 13678989 U JP13678989 U JP 13678989U JP 2578561 Y2 JP2578561 Y2 JP 2578561Y2
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leaf
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ショックアブソーバのバルブ装置に関し、
特に、ピストン動作の微低速領域における減衰力制御の
ために、外径の等しい二個のリーフバルブを共通のシー
ト面に作用させる型式のリフト量調整によるバルブ装置
に関する。
〔従来の技術〕
この種ショックアブソーバにおける減衰力制御用ピス
トンバルブは、ピストン動作に連れて上下室間を移動す
る作動油の流量を規制するように機能する。
そして、このピストンバルブで規制される流量が、低
速域から中高速域に亙る広い変化範囲にあるとき、単一
バルブによって減衰力特性を安定に保つことは困難で、
殊に、微低速域における特性維持が難かしい。
そこで、このようなピストン動作の低速域(0.1m/s以
下)における減衰力を制御する手段として、リーフバル
ブのシート面を二段に構成する方法(例えば、実開昭61
−47134号公報記載の手段)、又は、リーフバルブのリ
フト量を調整する方法(例えば、特願昭63−248825号明
細書記載の手段)がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記従来方法の内、シート面を二段に構成
する場合には、低速域制御のリーフバルブのシート面が
二段構成の内のピストン中心に近い位置のシート面があ
るので、該リーフバルブの形状寸法が小径で、そのため
に、このバルブにおけるバネ常数の選択幅が制限され
る。
従って、この種バルブはそのサイズの異なる各種ショ
ックアブソーバ機構への設計展開が困難であると共に、
特に小嵩のショックアブソーバ機構への採用が出来なか
った。
また、このリーフバルブの内周側をバルブシートある
いはカンザなどで挟み込んで該リーフバルブを固定支持
するので、該リーフバルブ自体のバネ常数が高くなり、
減衰力の設定幅が狭く、且つ、該リーフバルブ自体は曲
げなどの外力に対するバルブ応力が高くて耐用寿命が短
い欠点がある。
そして、前記従来手段の内リフト量を調整する方法で
は、リーフバルブの内径挟持固定による上記欠点を有
し、且つ、特性への影響が強い該リーフバルブの安定保
持のために、比較的強い締付け力を必要とするピストン
ナットの締付けトルクの変動により、挟持側シート面に
座屈が生じて、リフト隙間の正確な調整を損なう懸念が
ある。
そこで、本考案は、ショックアブソーバのバルブ装置
において、ピストン動作の微低速領域における減衰力特
性の決定の自由度を広げ得ると共に耐久性に優れたリー
フバルブの開発を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案は、低速域用リー
フバルブと、中速域用リーフバルブと、これら二枚のリ
ーフバルブとの間に介在し且つ当該二枚のリーフバルブ
よりも小径のカンザとを重ね合わせ、前記低速域用リー
フバルブの外周側上面をバルブシートに当接させ、前記
中高速域用リーフバルブとカンザとの各内周を固定した
ショックアブソーバのバルブ機構に於いて、前記低速域
用のリーフバルブと中高速域用のリーフバルブとの間に
板厚が上記カンザの板厚よりも薄く且つ内径がカンザの
外径よりも大きいフロートバルブを中高速域用リーフバ
ルブに貼着して介在させ、更に前記低速域用リーフバル
ブの内周側下面をカンザ上に当接させたことを特徴とす
るものである。
〔作用〕
低速域用リーフバルブは、ピストン動作(伸側向き)
で圧縮される側の容室の作動油がバルブボートを通りこ
れに作用するので、低速域用リーフバルブとフロートバ
ルブとの間の隙間分だけ撓む。
これによって、低速域用リーフバルブのシート面とバ
ルブシートの撓み隙間から流れ出る作動油の流量が規制
されて、減衰力が発生する。
この場合、カンザに内周側下面が支持された低速域用
リーフバルブは、ピストンナットの締付けなどによる挟
持圧を受けないフリーな状態にあると共に、それ自体の
バネ常数が低い状態にある。
〔実施例〕
次に、本考案の好ましい実施例について詳述する。
第1図は本考案の一実施例を示す要部の縦断面図で、
ピストンロッド3の先端にナット4の締付けにより固定
したピストン2はシリンダ1内を摺動し、これによって
仕切られたシリンダ内の容室A及びBには作動油が充填
してある。
一方、該ピストン2には前記両容室A及びB間を連通
する通路6及び7を開穿し、通路6の容室A側のバルブ
シート8にスプリング10によって附勢されたノンリター
ンバルブ9を当接せしめてあり、他方の通路7の容室B
側のバルブシート11には、伸側減衰力を発生させるバル
ブ装置5が配置してある。
バルブ装置5は第2図の実施例に示すように、低速域
用リーフバルブ51と、重合した中速域用リーフバルブ54
と、これら二枚のリーフバルブ51,54との間に介在し且
つ当該二枚のリーフバルブ51,54よりも小径のカンザ53
とを重ね合わせ、前記低速域用リーフバルブ51の外周側
上面をバルブシート11に当接させ、前記中高速域用リー
フバルブ54とカンザ51との各内周を固定し、前記低速域
用のリーフバルブ51と中高速域用のリーフバルブ54との
間に板厚が上記カンザ53の板厚よりも薄く且つ内径がカ
ンザ53の外径よりも大きいフロートバルブ55を中高速域
用リーフバルブ54に貼着して介在させ、更に前記低速域
用リーフバルブ51の内周側下面をカンザ53上面に当接さ
せたことを特徴とするものである。
その結果、低速域用リーフバルブ51がその内外周が自
由な状態で、他方の中高速域用リーフバルブ54が内周側
を挟持固定された状態で、前記バルブシート11を共通の
バルブ制御作用面として機能するようになしてある。
上記、環状のフロートバルブ55は前記両リーフバルブ
51及び54との隙間の間にリーフバルブ54側に貼着して介
在せしめてある。
これによって、低速域用リーフバルブ51とフロートバ
ルブ55との間に、前記カンザ53の板厚よりも狭い隙間d
が形成されて、この隙間dがリーフバルブ51の撓み時の
リフト量となるように構成してある。
従って、外部加振によるピストン動作の伸側行程時
に、加圧される容室A側の作動油は、通路7を通ってバ
ルブ装置5に達し、そのときの両容室A及びB間の圧力
差に応じて、低速域用のリーフバルブ51を撓ませてバル
ブシート11から開口させ、これを通過して容室Bに流れ
る。
そして、このときの低速域用リーフバルブ51のリフト
量は前記カンザ53とフロートバルブ55との板厚の差(隙
間d)である。
しかも、すでに用意された汎用のカンザ及びリーフバ
ルブ材から、これ等カンザ53及びフロートバルブ55を組
合せ選択することが多種多様に亙り幅広く可能であり、
その結果、このリフト量の選定幅を広げ、殊に狭い範囲
での微細な幅の選定を行なうことが出来る。
また、低速域用リーフバルブ51はその内周端側も固定
されていないので、それ自体のバネ常数が小さくて、撓
み易く且つ撓みによる局部歪力などの発生が少ない。
第3図は、本考案の他の実施例の要部を拡大して示す
断面図であり、前記実施例ではバルブシート11と内径シ
ート52との高さ位置を低速域用リーフバルブ51の厚み分
だけの段差に形成していたが、これに替えて両シート11
及び52を同一高さ面に構成し、内周シート52側に低速域
用リーフバルブ51に相当する厚さ分の今一つのカンザ56
を重ねるように構成しても良く、この場合に、バルブシ
ートの加工が容易である。
勿論、この場合においても、前記隙間dの選定即ちリ
フト量の決定による微低速領域における特性は、前記第
1図示実施例におけるそれと同じてある。
〔考案の効果〕
このように、本考案のバルブ装置によれば、次の効果
がある。
低速域用及び中高速域用の二枚のリーフバルブを共通
のバルブシート面に作用させる型式のリーフバルブであ
るので、二段シート面からなるバルブ装置に比べてバル
ブ装置自体の小嵩化が可能であり、特に低速域用のリー
フバルブの設計の自由度が広くて、小径のショックアブ
ソーバにも応用可能である。
低速域用のリーフバルブ基端をカンザへの当接により
フリー状態で配置したので、それ自体のバルブバネ常数
を下げることが出来て、バルブの選択幅を広げて減衰力
設定の自由度が大きくなり、しかも、撓み時におけるバ
ルブ応力が小さくて局部撓みが少ないので、耐久性に優
れている。
低速域用リーフバルブとフロートバルブとの間にはわ
ずかな隙間が形成され、この隙間は、カンザとフロート
バルブの板厚の差分の大きさであるから、低速域用のリ
ーフバルブをわずかに撓ますことが可能となり、このリ
ーフバルブが急激に開くのが抑制され、減衰力の連続的
なつながりが期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案バルブ装置の一実施例を示す縦断側面
図、第2図は第1図示実施例の要部を拡大して示す縦断
側面図、第3図は本考案バルブ装置の夫々他の実施例を
示す要部の縦断側面図である。 〔符号の説明〕 1……シリンダ、2……ピストン、3……ピストンロッ
ド、5……バルブ装置、11……バルブシート、51……低
速域用のリーフバルブ、52……内径シート面 、53……カンザ、54……中高速域用のリーフバルブ、55
……フロートバルブ、d……隙間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】低速域用リーフバルブと、中速域用リーフ
    バルブと、これら二枚のリーフバルブとの間に介在し且
    つ当該二枚のリーフバルブよりも小径のカンザとを重ね
    合わせ、前記低速域用リーフバルブの外周側上面をバル
    ブシートに当接させ、前記中高速域用リーフバルブとカ
    ンザとの各内周を固定したショックアブソーバのバルブ
    機構に於いて、前記低速域用のリーフバルブと中高速域
    用のリーフバルブとの間に板厚が上記カンザの板厚より
    も薄く且つ内径がカンザの外径よりも大きいフロートバ
    ルブを中高速域用リーフバルブに貼着して介在させ、更
    に前記低速域用リーフバルブの内周側下面をカンザ上に
    当接させたことを特徴とするショックアブソーバのバル
    ブ装置。
JP1989136789U 1989-08-31 1989-11-28 ショックアブソーバのバルブ装置 Expired - Lifetime JP2578561Y2 (ja)

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