JP2578451B2 - トナー - Google Patents

トナー

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JP2578451B2
JP2578451B2 JP62313178A JP31317887A JP2578451B2 JP 2578451 B2 JP2578451 B2 JP 2578451B2 JP 62313178 A JP62313178 A JP 62313178A JP 31317887 A JP31317887 A JP 31317887A JP 2578451 B2 JP2578451 B2 JP 2578451B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
    • G03G9/08793Crosslinked polymers

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  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は電子写真、静電記録、静電印刷などにおける
静電荷像を現像するためのトナーに関し、特に熱ローラ
ー定着に適したトナーに関する。
〔従来の技術〕
従来、電子写真法としては米国特許第2,297,691号明
細書、特公昭42−23910号広報及び特公昭43−24748号公
報等に記載されている如く、多数の方法が知られている
が、一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により
感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナー
を用いて現像し、必要に応じて紙等の転写材にトナー画
像を転写した後、加熱、圧力或いは溶剤蒸気などにより
定着し複写物を得るものである。
上記の最終工程であるトナー像を紙などのシートに定
着する工程に関しては種々の方法や装置が開発されてい
る。現在最も一般的な方法は熱ローラーによる圧着加熱
方式である。
加熱ローラーによる圧着加熱方式はトナーに対し離型
性を有する材料で表面を形成した熱ローラーの表面に被
定着シートのトナー像面を加圧下で接触しながら通過せ
しめることにより定着を行うものである。この方法は熱
ローラーの表面と被定着シートのトナー像とが加圧下で
接触するため、トナー像を被定着シート上に融着する際
の熱効率が極めて良好であり、迅速に定着を行うことが
でき、高速度電子写真複写機において非常に有効であ
る。しかしながら、上記方法では、熱ローラー表面とト
ナー像とが溶融状態で加圧下で接触するためにトナー像
の一部が定着ローラー表面に付着・転移し、次の被定着
シートにこれが再転移して所謂オフセツト現象を生じ、
被定着シートを汚すことがある。熱定着ローラー表面に
対してトナーが付着しないようにすることは熱ローラー
定着方式の必須条件の1つとされている。
従来、定着ローラー表面にトナーを付着させない目的
で、例えば、ローラー表面をトナーに対して離型性の優
れた材料、シリコーンゴムや弗素系樹脂などで形成し、
さらにその表面にオフセツト防止及びローラー方面の疲
労を防止するためにシリコーンオイルの如き離型性の良
い液体の薄膜でローラ表面を被膜することが行われてい
る。しかしながら、この方法はトナーのオフセツトを防
止する点では極めて有効であるが、オフセツト防止用液
体を供給するための装置が必要なため、定着装置が複雑
になること等の問題点を有している。それゆえ、オフセ
ツト防止用液体の供給によってオフセツトを防止する方
向は好ましくなく、むしろ定着温度領域の広い耐オフセ
セツト性の高いトナーの開発が望まれているのが現状で
ある。そこでトナーとして離型性を増すために加熱時に
充分溶融するような低分子量ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のワツクスを添加する方法も行われているが、オ
フセツト防止には有効である反面、トナーの凝集性が増
し、帯電特性が不安定となり、耐久性の低下を招き易
い。そこで他の方法としてバインダー樹脂に改良を加え
る工夫がいろいろと試みられている。
例えば特公昭51−23354号公報に結着樹脂として架橋
された重合体を用いたトナーが提案されている。その方
法に従えば耐オフセツト性、耐まきつき性の改良には著
しいものがあるが反面架橋度をますと定着点が上昇して
しまい、充分定着温度が低くて、耐オフセツト性、耐ま
きつき性が良好な十分な定着特性のものは得られていな
い。一般的に定着性を向上させるためには、バイダー樹
脂を低分子量化して軟化点を低下させねばならず、耐オ
フセツト性の改善処置とは相反することになり、また低
軟化点とするために必然的に樹脂のガラス転移点が低下
し、保存中のトナーがブロツキングするという好ましく
ない現象もおこる。そこで低温定着と耐オフセツト性を
満足させるべく低分子量化した重合体と架橋した重合体
とをブレンドしたトナーが提案されたが、架橋した重合
体は他の重合体と相溶性が悪く良好な定着性及び現像性
を満足するトナーは得られていない。さらに架橋された
重合体においては、トナー中に添加する成分である顔
料、荷電制御剤、離型剤などが分散しにくいという問題
があり、トナーとして良好な現像特性を得ることが難し
いという問題点がある。
また、粉砕性と定着性向上のために、数平均分子量が
100,000〜500,000の高重合体と、他のモノマー成分を混
合後、重号させて均一の重合体を得、バインダー樹脂と
することが提案されたが、この方法では樹脂成分中に耐
オフセツト性、定着ローラーへの非巻き付き性を満足さ
せるほどの高架橋域成分を含有させることはできず、ま
た一部できた場合でも重合体同志の相溶性が悪いために
均一に含有させることができず、トナーバインダーとし
て溶いた場合には、添加剤の分散性が悪く、現像特性定
着性を満足するトナーが得られていないのが現状であ
る。
〔発明の目的〕
しかるに、本発明は上述の問題点を著しく改良したト
ナーを提供するものである。
以下に本発明の目的を列挙する。
本発明の目的は、オイルを塗布しない熱ロール定着方
式に適した乾式トナーを提供することにある。
本発明の目的は、高架橋成分及び低分子量成分を含
み、これらが均一に混合分散している樹脂組成物を使用
することで、より低い温度で十分定着し、オフセツト及
び巻き付きが十分に防止され、かつ、定着可能温度域の
広いトナーを提供することにある。
本発明の目的は、許容可能な塊状化温度をもち、貯蔵
および使用に際してブロツキング等の起こらないトナー
を提供することにある。
本発明の目的は、顔料,荷重制御剤,離型剤などの添
加剤の分散性にすぐれた樹脂組成物を使用することで画
像濃度が充分で鮮明な解像力のあるカブリのない画像の
得られる現像特性の優れたトナーを提供することにあ
る。
本発明の目的は、連続使用による繰り返しに対して優
れた耐久性をもち、前項記載の良質な画像が安定して保
たれるトナーを提供することにある。
本発明の目的は、トナー製造時に粉砕性にすぐれ、生
産性の良いトナーを提供することにある。
すなわち、本発明は、 着色剤、磁性体または着色剤と磁性体との混合物及び
架橋されたビニル系結着樹脂を含有するトナーにおい
て、該ビニル系結着樹脂がビニル基を2個以上有する芳
香族系架橋剤重量部及びヘテロ原子を有し且つビニル基
を2個以上有するアクリレート系架橋材またはメタクリ
レート系架橋剤1〜20重量部で架橋されているビニル系
結着樹脂であり、該ビニル系結着樹脂は、クロロホルム
不溶分を0.1〜60重量%含有し、且つテトラヒドロフラ
ン可溶成分のゲルパーミエーションクロマトグラムにお
いて、分子量1000〜25000の領域にメインピークを有
し、且つ分子量3000〜150000に少なくとも1つのサブピ
ークまたはショルダーを有し、分子量3万乃至50万の領
域にテトラヒドロフラン可溶成分の10〜60%が存在する
ことを特徴とするトナーに関する。
本発明でのクロロホルム不溶成分とは、樹脂組成物中
の架橋されてクロロホルムに対して不溶性となったポリ
マー成分の重量割合を示し、高架橋成分を含む樹脂組成
物の架橋の程度を示すパラメーターとして、使うことが
できる。クロロホルム不溶成分とは、以下のように測定
された値をもって定義する。
即ち試料が樹脂のみの場合には、0.5〜1.0gの一定量
樹脂を秤量し(W1g),円筒濾紙(東洋濾紙製No.86R)
に入れてソツクスレー抽出器にかけ、溶媒としてクロロ
ホルム100〜200mlを用いて6時間抽出し、溶媒によって
抽出された可溶成分をエバポレートした後、100℃で数
時間真空乾燥し可溶樹脂成分量を秤量し(W2g)、以下
の式にしたがって計算する。クロロホルムをテトラヒド
ロフランに変更した場合でも同様な結果が得られる。
ゲル成分含有率=〔(W1−W2)/W1〕×100(%) また試料がトナーの場合には、一連に抽出操作は樹脂
の場合と同じであるが非磁性トナーでは試料トナー重量
から顔料重量を、磁性トナーでは試料トナー重量から顔
料及び磁性体重量などをさし引いた重量(W3g)と、ト
ナー中のクロロホルム可溶成分重量(W4g)とから次式
にしたがって計算することができる。
ゲル成分含有率=〔(W3−W4)/W3〕×100(%) 以上の操作で得られたクロロホルム可溶成分のクロロ
ホルム溶液からクロロホルムを除去して得た蒸発乾固物
はTHF(テトラヒドロフラン)に溶解させ、サンプル処
理フイルターを通過させた後、GPCの試料とする。
本発明において、GPC(ゲツパーミエーシヨンクロマ
トグラフイ)によるクロマトグラムのピーク又は/およ
びシヨルダーの分子量は次の条件で測定される。
すなわち、40℃のヒートチヤンバー中でカラムを安定
化させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHF
(テトラヒドロフラン)を毎分1mlの流速で流し、試料
濃度として0.05〜0.1重量%に調整した樹脂のTHF試料溶
液を50〜200μ注入して測定する。試料の分子量測定
にあたっては、試料の有する分子量分布を、数種の単分
散ポリスチレン標準試料により作製された検量線の対数
値とカウント数との関係から算出した。検量線作成用の
標準ポリスチレン試料としては、例えば、Pressure Che
mical Co.製或いは東洋ソーダ工業社製の分子量が6×1
02,2.1×103,4×103,1.75×104,5.1×104,1.1×105,3.9
×105,8.6×105,2×106,4.48×106のものを用い、少な
くとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適
当である。また、検出器にはRI(屈折率)検出器を用い
る。
なお、カラムとしては、103〜2×106の分子量領域を
適確に測定するために、市販のポリスチレンゲルカラム
を複数組合せるのが良く、例えば、Waters社製のμ−st
yragel500,103,104,105の組み合せや、昭和電工社製のs
hodex KF−80Mや、KF−802,803,804,805の組合せ、KA−
802,803,804,805の組合せ、あるいは東洋曹達製のTSKge
l G1000HL,G2000HL,G2500HL,G3000HL,G4000HL,G5000HL,
G6000HL,G7000HL,GMHの任意の組合せ、例えばTSKG5000H
L,4000HL,3000HL,2000HLの4本カラムの組合わせが望ま
しい。
本発明におけるGPCのクロマトグラムにおいて、ピー
ク値に着目した理由は、クロロホルム不溶成分抽出操作
後の樹脂組成物においては、同一樹脂組成物であって
も、高分子量域の抽出度合のわずかな差がMW(重量平均
分子量),MN(数平均分子量),MZ(Z平均分子量)に影
響を与える傾向があり、それらの値が変動するのに対
し、GPCのクロマトグラムのピーク値は、同一抽出操作
を行えさえすれば、非常に安定した再現性が得られるた
めである。
本発明のトナーにおけるビニル系結着樹脂は、架橋成
分を含む高分子量重合体成分と低分子量重合体成分を含
有し、そのどちらも、スチレン類、アクリル酸類、メタ
クリル酸類及びその誘導体から選ばれる1種以上のモノ
マーを重合して得られるものが現像特性及び帯電特性等
から好ましく、使用できるビニル系モノマーの例として
は、スチレン類としてスチレン,α−メチルスチレン、
ビニルトルエン,クロルスチレンなどがあげられ、アク
リル酸類、メタクリル酸類及びその誘導体としては、ア
クリル酸,アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,アク
リル酸プロピル,アクリル酸ブチル,アクリル酸オクチ
ル,アルリル酸2−エチルヘキシル,アクリル酸n−テ
トラデジル,アクリル酸n−ヘキサデシル,アクリル酸
ラウリル,アクリル酸シクロヘキシル,アクリル酸ジエ
チルアミノエチル,アクリル酸ジメチルアミノエチルな
どのアクリル酸エステル類があげられ、同様にメタクリ
ル酸,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタ
クリル酸プロピル,メタクリル酸ブチル,メタクリル酸
アミル,メタクリル酸ヘキシル,メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル,メタクリル酸オクチル,メタクリル酸デシ
ル,メタクリル酸ドデシル,メタクリル酸ラウリル,メ
タクリル酸シクロヘキシル,メタクリル酸フエニル,メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル,メタクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピル,メタクリル酸ジメチルアミノエチ
ル,メタクリル酸グリシジル,メタクリル酸ステアリル
などのメタクリル酸エステル類があげられる。さらに本
発明の樹脂成分における架橋域を含む高分子重量合体成
分と、低分子量重合体成分には、前述のモノマー以外
に、本発明の目的を達成しうる範囲で少量の他のビニル
モノマー、例えばアクリロニトリル,2−ビニルピリジ
ン,4−ビニルピリジン,ビニルカルバゾール,ビニルメ
チルエーテル,ブタジエン,イソプレン,無水マレイン
酸,マレイン酸,マレイン酸モノエステル類,マレイン
酸ジエステル類,酢酸ビニルなどが用いられても良い。
本発明に係る芳香族系架橋剤として、ジビニルベンゼ
ンまたはジビニルナフタレンの如き架橋剤が例示され
る。
本発明に係るヘテロ原子を含有し且つビニル基を2個
以上有するアクリル系架橋剤としては以下の架橋剤が例
示される。2官能のものとしてエチレングリコールジア
クリレート,1,3−ブチレングリコールジアクリレート,
1,4−ブタンジオールジアクリレート,1,5−ペンタンジ
オールジアクリレート,1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レート,ネオペンチルグリコールジアクリレート,ジエ
チレングリコールジアクリレート,トリエチレングリコ
ールジアクリレート,テトラエチレングリコールジアク
リレート,ポリエチレングリコール#400ジアクリレー
ト(エチレングリコールユニツト9個),ポリエチレン
グリコール#600ジアクリレート(エチレングリコール
ユニツト14個),ジプロピレングリコールジアクリレー
ト,ポリプロピレングリコールジアクリレート(プロピ
レングリコールユニツト9個),ポリエステル型ジアク
リレート(MANDA日本化薬),2,2−ビス(4−アクリロ
キシポリエトキシフエニル)プロパン、多官能のアクリ
ル系架橋剤としてペンタエリスリトールトリアクリレー
ト,トリメチロールエタントリアクリレート,トリメチ
ロールプロパントリアクリレート,テトラメチロールメ
タンテトラアクリレート,オリゴエステルアクリレー
ト,ジアクリルフタレート,トリアリルシアヌレート,
トリアリルイソシアヌレート,トリアリルトリメリテー
ト,ジアリルクロレンデートがあげられる。
本発明に係るヘテロ原子を含有し且つビニル基を2個
以上有するメタクリル系架橋剤としては、以下の架橋剤
が例示される。
2官能のものとしてエチレングリコールジメタクリレ
ート,1,3−ブチレングリコールジメタクリレート,1,4−
ブタンジオールジメタクリレート,1,5−ペンタンジオー
ルジメタクリレート,1,6−ヘキサンジオールジメタクリ
レート,ネオペンチルグリコールジメタクリレート,ジ
エチレングリコールジメタクリレート,トリエチレング
リコールジメタクリレート,テトラエチレングリコール
ジメタクリレート,ポリエチレングリコール#400ジメ
タクリレート(エチレングリコールユニツト9個),ポ
リエチレングリコール#600ジメタクリレート(エクレ
ングリコールユニツト14個),ジプロピレングリコール
ジメタクリレート,ポリプロピレングリコールジメタク
リレート(プロピレングリコールユニツト9個),ポリ
エステル型ジアクリレート,2,2−ビス(4−メタクリロ
キシポリエトキシフエニル)プロパン、多管能の架橋剤
としてペンタエリスリトールトリメタクリレート,トリ
メチロールエタントリメタクリレート,トリメチロール
プロパントリメタクリレート,テトラメチロールメタン
テトラメタクリレート,オリゴエステルメタクリレート
があげられる。
芳香族系架橋剤に対するアクリル系架橋剤またはメタ
クリル系架橋剤の混合割合は、芳香族系架橋剤1重量部
に対して1〜20重量部、好ましくは1.5〜1.9重量部使用
することが、結着樹脂の物性の点で好ましい。また、架
橋剤の使用量は、架橋された結着樹脂を生成するための
ビニル系モノマー100重量部に対して0.1〜5.0重量部使
用することが定着性及び耐オフセツト性の点で好まし
い。
本発明におけるトナー内の結着樹脂組成物において
は、架橋域成分を含む高分子重合体から低分子重合体ま
で、均一に混合されていることが必要である。架橋域成
分を含む高分子量重合体は、溶媒に不溶であるため、こ
の高分子量重合体と低分子量重合体を溶液状の混合状態
にするのは困難であり、見かけ上混合していても、真に
均一混合しているわけではない。さらにこの高分子量重
合体を、低分子量重合体と熱溶融して機械的に混合する
方法では、これまた真に均一に混合しているとは言えな
い。そこで低温定着,添加剤の分散性に有効な低分子量
成分と、オフセツト,巻き付きに有効な架橋域成分とを
均一に混合した状態にするためには、低分子量成分と架
橋域成分とをつなぐ架橋していない中分子量域乃至高分
子量域成分の存在が有効となる。さらに、中分子量域乃
至高分子量域成分は、分子量とその割合がつなぎの役目
のみならず、低温定着,オフセツト,トナーの粉砕性な
どの点に大きく効果のあることが判明した。そこで架橋
域成分をもつ高分子量重量体と、低分子量重合体を均一
に混合した樹脂組成物を得るためには、低分子重量合体
をあらかじめ架橋剤と共に、中分子量重合体及び高分子
量重合体を与えるモノマー成分に溶解又は混合させて、
再び重合させ、2段目の重合によって、架橋域成分をも
たせた高分子量重合体を得る方法が好ましい。
本発明に用いる樹脂組成物中の低分子量重合体は、塊
状重合法,溶液重合法などの通常用いられる重合法で得
ることができる。
塊状重合法では、高温で重合させて停止反応速度をは
やめることで、低分子量の重合体を得ることができる
が、反応をコントロールしにくい問題点がある。その
点、溶液重合法では溶媒によるラジカルの連鎖移動の差
を利用して、また開始剤量や反応温度を調節することで
低分子量重合体を温和な条件で容易に得ることができ、
本発明で用いる結着樹脂組成物中の低分子量体を得るに
は好ましい。尚、溶液重合法のみでゲル成分を必要量含
有している樹脂を合成することは難しい。この低分子量
重合体は、前述の架橋剤及び架橋域成分を含む中分子量
重合体及び高分子量重合体を与えるモノマーと共に、再
び重合するわけであるが、溶媒に不溶成分となるまでの
架橋域のゲル成分を得る重合法としては、乳化重合法や
懸濁重合法が好ましい。
懸濁重合法を例にとると、懸濁状態となった低分子量
重合体を含んだモノマーが、架橋剤と共に重合すること
によって、樹脂組成物は、パール状に形状が整い、低分
子量重合体から架橋域成分を含む中,高分子量重合体ま
でが、均一に混合された好ましい状態で得ることができ
る。こうして得られた本発明のトナーに用いられる結着
樹脂組成物は、ゲル成分0.1〜60重量%、好ましくは1
〜55重量%、特に好ましくは10〜50重量%、それ以外の
THF可溶成分のGPCのクロマトグラムにおいて、分子量が
1000〜25000、好ましくは1500〜18000、特に好ましくは
2000〜15000にメインピーク値(GPCクロマトグラムにお
いて最も高いピークの位置する値)を有し、かつ分子量
が3000〜150000、好ましくは5000〜100000、特に好まし
くは8000〜80000にサブピーク値(メインピークに次ぐ
高さを有するピークの位置する値)又はサブシヨルダー
値を有する特徴をもつ。
上記樹脂組成物は、本発明のトナー中に主成分として
含まれるが、結着樹脂全量に対して60重量%以上、好ま
しくは80重量%、特に好ましくは90重量%以上が良い。
さらに、前記GPCの分子量分布において、分子量が3
万と50万を境界としてクロマトグラムを三分割し、高分
子量側より、それぞれA成分(50万以上の領域)、B成
分(3万〜50万の領域)、C成分(3万以上の領域)と
し、クロマトグラム全体に対するそれぞれの構成割合
を、クロマトグラムの積分値あるいは、クロマトグラム
を切りぬいて三分割し、それぞれの重量により割合を算
出するという重量法で求めたとき、その構成割合がA成
分1〜20%、好ましくは1〜15%、さらに好ましくは1
〜8%;B成分10〜60%、好ましくは15〜55%、さらに好
ましくは20〜50%;C成分20〜90%、好ましくは35〜80
%、さらに好ましくは40〜70%であることが好ましい。
これらの理由は、結着樹脂組成物中のゲル成分が、60
%以上では、架橋成分の溶融特性のために、トナーに溶
いた場合、定着温度の上昇を招き、さらに添加剤の分散
が悪くなる。さらに樹脂混練時に高架橋域成分の切断が
おこりやすく、トナーの設計に支障をきたす原因とな
る。ゲル成分が0.1%以下では、オフセツト、ローラー
への巻き付きがおこりやすく、さらにゲル成分が0.1%
以下かつ高分子量域が多い場合には、粉砕性が著しく悪
化する。
THF可溶成分の分子量が1000〜25000にメインピーク値
がなく、メインピーク値が25000以上であると、作成し
たトナーの定着温度が上昇し、定着温度域がせまくな
り、粉砕性も悪化して生産効率の低下を招く。メインピ
ーク値の分子量が1000以下であると、作成したトナー
は、耐オフセツト性,ローラーへの巻き付きが著しく悪
くなり、またブロツキングに問題が生じることがある。
サブピーク又はサブシヨルダー値の分子量が3000〜1500
00になく、その値が150000以上では、添加剤の分散性が
悪く、定着温度も著しく上昇し、さらに粉砕性も著しく
悪化する。サブピーク又はサブシヨルダー値の分子量が
3000以下では、作成したトナーは耐オフセツト性,ロー
ラーへの巻き付きが悪くなり、ブロツキングに問題を生
じることがある。本発明のトナーにおいては、上記問題
は著しく改善され、耐オフセツト,耐ローラー巻き付き
に優れ、定着温度域が広く、しかも現像特性が優れた粉
砕性の良好なトナーが得られる。
この原因は、架橋域を含む高分子量重合体成分から低
分子量重合体成分まで均一に混合されている樹脂組成物
では、架橋領域の中に高分子量及び低分子量のセグメン
トが混然一体化していると考えられ、架橋を含む高分子
量成分が、熱溶融時に、マトリツクスとして凝集力の低
下及び過度の流動性を防ぎ、一方では低分子量成分が熱
溶融性を示す結果、低温度で熱溶融されるが、高温度で
も凝集力の低下、過度の流動がおさえられるというすぐ
れた熱溶融特性を示すものと考えられる。本発明で言う
低分子量成分から高架橋成分まで均一に混合されている
重合体とは、それを用いてトナーを作成した場合、不均
一に混合された重合体の場合に生じる繰り返しの使用に
よる画像濃度の低下、カブリが実際上発生しないものを
意味する。
また、粉砕性に関しては、架橋領域以外の高分子量域
成分が組成物に強靭性を与える一方で架橋領域成分がも
ろさを与え、低分子量域成分がさらに粉砕され易さを付
与することで、全体的にすぐれた生産効率を良くするた
めに必要な粉砕特性が生じるものと考えられる。
さらにこの架橋域成分においては、特にクロロホルム
不溶分0.1〜60重量%、好ましくは1〜55重量%の高架
橋域をもつ樹脂組成物では、架橋域は、単に耐オフセツ
ト性、耐巻き付き性、ブロツキング性に有効であるだけ
でなく、定着性に与える効果が顕著となる。本発明にお
いて、架橋構造にジビニルベンゼンなどの様な芳香族系
の自由度の小さな堅い構造だけでなく、架橋構造の中
に、エーテル,エステル,チオエーテル,チオエステル
などの形でヘテロ原子を含む様な、架橋構造の自由度の
比較的大きな、柔軟な構造を有するアクリル系架橋剤ま
たはメタクリル系架橋剤を少なくとも一部導入する。さ
らに好ましくは使用する架橋剤の中に芳香族の様な自由
度の小さな堅い構造と、ヘテロ原子を含む様な自由度の
比較的大きな柔軟な構造をともに持つ、例えばポリエト
キシフエニルプロパンや、アリルフタレートの構造をも
つ架橋剤、(例えば、ポリエトキシフエニルプロパン構
造を有するもの、またはジアクリルフタレート)と芳香
族系架橋剤で架橋するのが良い。
この理由は、ビニル基が直接芳香族環に結合している
自由度の小さい芳香族架橋剤のみを用いた架橋構造で
は、架橋成分の増加にしたがって耐オフセツト,粉砕性
等が改善されるが、反面140℃前後の低温域における充
分な定着性を得ることはむずかしい。自由度の大きいア
クリル系またはメタクリル系架橋剤を用いた架橋構造で
は、耐オフセツト及び140℃前後の低温域における定着
性は改善されるが、反面、粉砕性に問題があり、場合に
よっては架橋域の化学構造が現像特性に影響を及ぼす可
能性がある。
このことから、自由度の小さい架橋剤と、大きな架橋
剤を組合せると両者が相乗的な効果を発揮する。さら
に、架橋構造中に自由度の異なるセグメントを有する
(自由度の小さい構造と大きな構造をともに有する)架
橋剤を用いることの有要性が生じると考えられる。
このように、架橋構造における自由度が小さな架橋剤
と、自由度の比較的大きな架橋剤とを組合せることで、
耐オフセツト,耐巻き付,耐ブロツキングにすぐれ、し
かも粉砕性及び定着性にすぐれた架橋構造を設計するこ
とができる。従ってこの様に、架橋構造を変化させるこ
とで、ジビニルベンゼンのみを架橋剤として用いていた
従来の樹脂と比較して架橋成分を大幅に増やすことが可
能となり、従来になかった樹脂物性を得ることができ
る。
芳香族系架橋剤と併用されるヘテロ原子を含有する主
鎖を有するアクリル系または架橋剤は、それ自体単独
で、あるいは2種以上のヘテロ原子を含有する架橋剤を
任意の割合に組み合わせて使用できる。好ましくは、ジ
ビニルベンゼンと組合せることですぐれた特性を得るこ
とができる。
本発明において、荷電制御剤としては、正あるいは負
の荷電制御剤が用いられる。荷電制御剤としては、以下
のものがあげられる。
(1)トナーを正荷電性に制御するものとして下記物質
がある。
ニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基を含むアジン
系染料(特公昭42−1627号)、塩基性染料(例えば、C.
I.Basic Yellow 2(C.I.41000)、C.I.Basic Yellow
3、C.I.Basic Red 1(C.I.45160)、C.I.Basic Red 9
(C.I.42500)、C.I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.
I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Basic Violet 10
(C.I.45170)、C.I.Basic Violet 14(C.I.42510)、
C.I.Basic Blue 1(C.I.42025)、C.I.Basic Blue 3
(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5(C.I.42140)、C.I.
Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.5
2015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.52030)、C.I.Basic
Blue 25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.4404
5)、C.I.Basic Green 1(C.I.42040)、C.I.Basic Gre
en 4(C.I.42000)など、これらの塩基性染料のレーキ
顔料、(レーキ化剤としては、りんタングステン酸、り
んモリブデン酸、りんタングステンモリブデン酸、タン
ニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フエリシアン化物、フ
エロシアン化物など)、C.I.Sovent Black 3(C.I.2615
0)、ハンザイエローG(C.I.11680)、C.I.Mordlant B
lack 11、C.I.Pigment Black 1。
または、例えばベンゾルメチル−ヘキサデシルアンモ
ニウムクロライド、デシル−トリメチルアンモニウムク
ロライド、あるいはジブチル,ジオクチルなどのジアル
キルチン化合物、高級脂肪酸の金属塩、酸化亜鉛等の無
機微粉末、EDTA、アセチルアセトンの金属錯体等、アミ
ノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する
縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂。
(2)トナーを負荷電性に制御するものとして下記物質
がある。
特公昭41−20153号、同43−27596号、同44−6397号、
同45−26478号など記載されているモノアゾ染料の金属
錯塩。
特開昭50−133338号に記載されているニトロフミン酸
及びその塩或いはC.I.14645などの染顔料、特公昭55−4
2752号、特公昭58−41508号、特公昭58−7384号、特公
昭59−7385号などに記載されているサリチル酸、ナフト
エ酸、ダイカルボン酸のCo,Cr,Fe等の金属錯体、スルホ
ン化した銅フタロシアニン顔料、ニトロ基、ハロゲンを
導入したスチレンオリゴマー、塩素化パラフイン等。
本発明のトナーは、必要に応じて添加剤を混合した場
合にもよい結果が得られる。添加剤としては、例えばテ
フロン、ステアリン酸亜鉛の如き滑剤あるいは酸化セリ
ウム、炭化ケイ素、チタン酸ストロンチウム等の研磨
剤、あるいは例えばコロイダルシリカ、酸化アルミニウ
ム等の流動性付与剤、ケーキング防止剤、あるいは例え
ばカーボンブラツク,酸化亜鉛,酸化アンチモン,酸化
スズ等の導電性付与剤、あるいは低分子量ポリエチレ
ン,低分子量ポリプロピレン、各種ワツクス類などの定
着助剤等または耐オフセツト剤がある。また、逆極性の
白色微粒子及び黒色微粒子を現像性向上剤として少量用
いることもできる。
さらに本発明のトナーは、二成分系現像剤として用い
る場合にはキヤリヤー粉と混合して用いられる。この場
合には、トナーとキヤリアー粉との混合比はトナー濃度
として0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜10重量%、さら
に好ましくは3〜5重量%が望ましい。
本発明に使用しうるキヤリヤーとしては、公知のもの
がすべて使用可能であり、例えば鉄粉、フエライト粉、
ニツケル粉の如き磁性を有する粉体、ガラスビーズ等及
びこれらの表面を樹脂等で処理したものなどがあげられ
る。
さらに本発明のトナーは更に磁性材料を含有させ磁性
トナーとしても使用しうる。この場合、磁性材料は着色
剤の役割をかねている。本発明の磁性トナー中に含まれ
る磁性材料としては、マグネタイト,ヘマタイト,フエ
ライト等の酸化鉄;鉄,コバルト,ニツケルのような金
属或いはこれらの金属のアルミニウム,コバルト,銅,
鉛,マグネシウム,スズ,亜鉛,アンチモン,ベリリウ
ム,ビスマス,カドミウム,カルシウム,マンガン,セ
レン,チタン,タングステン,バナジウムのような金属
の合金およびその混合物等が挙げられる。これらの強磁
性体は平均粒子が0.1〜2μm、好ましくは0.1〜1.0μ
m程度のものが好ましく、トナー中に含有させる量とし
ては樹脂成分100重量部に対し約20〜200重量部、特に好
ましくは樹脂成分100重量部に対し40〜150重量部が良
い。
さらに本発明のトナーには必要に応じて着色剤を添加
しても良い。
本発明のトナーに使用する着色剤としては任意の適当
な顔料または染料が使用される。トナー着色剤は周知で
あって、例えば顔料としてカーボンブラツク,アリニン
ブラツク,アセチレンブラツク,ナフトールイエロー,
ハンザイエロー,ローダミンレーキ,アリザリンレー
キ,ベンガラ,フタロシアニンブルー,インダンスレン
ブルー等がある。これらは定着画像の光学濃度を維持す
るのに必要充分な量が用いられ、樹脂100重量部に対し
0.1〜20重量部、好ましくは2〜10重量部の添加量が良
い。また同様の目的で、さらに染料が用いられる。例え
ばアゾ系染料,アントラキノン系染料,キサンテン系染
料,メチン系染料等があり樹脂100重量部に対し、0.1〜
20重量部、好ましくは0.3〜3重量部の添加量が良い。
本発明に係る静電荷現像用トナーを作成するには前記
本発明に係る樹脂組成物及び荷電制御剤、必要に応じて
磁性材料及び着色剤としての顔料又は染料、添加剤等を
ボールミルその他の混合機により充分混合してから加熱
ロール,ニーダー,エクストルーダー等の熱混練機を用
いて熔融、捏和及び練肉して樹脂類を互いに相溶せしめ
た中に顔料又は染料を分散又は溶解せしめ、冷却固化後
粉砕及び分級して平均粒径5〜20μmのトナーを得るこ
とが出来る。
あるいは結着樹脂溶液中に材料を分散した後、噴霧乾
燥することにより得る方法、あるいは、結着樹脂を構成
すべき単量体に所定材料を混合して乳化,懸濁液とした
後に重合させてトナーを得る重合法トナーあるいは芯及
び殻からなるカプセルトナーを形成する方法等が応用出
来る。
以下本発明を実施例により具体的に説明するが、これ
は本発明をなんら限定するものではない。なお以下の配
合における部数はすべて重量部である。
〔合成例1〕 沸点下にあるトルエン200部中に、スチレン70部、n
−ブチルアクリレート20部、α−メチルスチレン10部、
ベンゾイルパーオキシド6部の混合液を5時間かけて滴
下し、その後、さらに3時間、沸点下に保って重合さ
せ、真空乾燥してトルエンをのぞき低分子量重合体−1
を得た。次に低分子重合体−170部,スチレン75部,n−
ブチルアクリレート24部,ジビニルベンゼン0.5部,ト
ルエチレングリコールジアクリレート1部,ベンゾイル
パーオキシド4部の均一混合液をポリビニルアルコール
部分ケン化物0.8部を溶解させた水300部中に懸濁分散さ
せ、重合温度80℃にて15時間重合させ、ゲル成分を含む
高分子量重合体から低分子量重合体まで均一に混合され
たパール状の樹脂組成物を得、減圧乾燥して、樹脂組成
物−1とした。
樹脂組成物−1を、約0.5精秤し、円筒濾紙(東洋濾
紙製No.86R)に入れて、溶媒としてクロロホルム180ml
を用いて6時間ソツクスレー抽出し、抽出された可溶成
分中の媒体をのぞくためにエバポレートした後、100℃
で12時間真空乾燥し、可溶樹脂成分量を秤量した。試料
重量及びこの値から前述の式にしたがってクロロホルム
に不溶なゲル成分重量(架橋度)を求めた。さらにこの
可溶樹脂成分をTHFに溶解させ、濃度0.1重量%の試料と
し、非水系用のサンプル前処理フイルターを通し、GPC
の試料とした。GPC測定用カラムとしてTSKG5000HL,4000
HL,3000HL,2000HLの組合せを用い、GPC測定装置(日本
分光社製高速液体クロマトグラフイートライローターI
V)の40℃のヒートチヤンバーに組み込みTHF流速1ml/mi
n,検出器はRIの条件下、試料を100μ注入することでG
PCを測定した。分子量測定の検量線としては分子量0.5
×103,2.35×103,10.2×103,35×103,110×103,200×10
3,470×103,1200×103,2700×103,8420×103の10点の単
分散ポリスチレン基準物質(ウオーターズ社製及び東洋
ソーダ社製)のTHF溶液を用いた。
樹脂組成物−1のゲル成分重量は32重量%、溶出成分
の分子量メインピーク値は6000、サブピーク値49000で
あった。GPCによるクロマトグラムを第1図に示す。
〔合成例2〕 懸濁重合において、低分子重合体120部、ジビニルベ
ンゼン0.25部、トリエチレングリコールジアクリレート
0.5部、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサノエート2部を用いる以外は、合成例1と
同様にして、パール状樹脂組成物−2を得た。該樹脂組
成物のゲル成分重量は6重量%,溶出成分の分子量のメ
インピーク値は5000,シヨルダー値は83000であった。
〔合成例3〕 懸濁重合において、、ジビニルベンゼン0.4部、トリ
エチレングリコールジアクリレート部2.0部、開始剤と
してベンゾイルパーオキシド4.5部を用いる以外は合成
例1と同様にしてパール状樹脂組成物−3を得た。該樹
脂組成物のゲル成分47%,溶出成分の分子量のメインピ
ーク値は5000,シヨルダー値は29000であった。
〔合成例4〕 懸濁重合において、低分子重合体60部,ジビニルベン
ゼン0.9部,トリエチレングリコールジアクリレート2.0
部、開始剤としてベンゾイルパーオキシド4.5部を用い
る以外は合成例1と同様にしてパール状の樹脂組成物−
4を得た。該樹脂組成物のゲル成分55%,溶出成分の分
子量のメインピーク値は5000,シヨルダー値は38000であ
った。
〔合成例5〕 懸濁重合において、架橋剤としてジビニルベンゼン0.
15部及びトリエチレングリコールジアクリレート2部を
用いる以外は合成例1と同様にしてパール状の樹脂組成
物−5を得た。該樹脂組成物のゲル成分29%,溶出成分
の分子量のメインピーク値は5900,サブピーク値は49000
であった。
〔比較合成例1〕 低分子量重合体の合成において、溶媒に四塩化炭素を
加え、スチレン65部,α−メチルスチレン1.5部,ベン
ゾイルパーオキシド7部を用いること以外は、低分子量
重合体−1の合成と同様にして、低分子量重合体−2を
得た。次に、低分子量重合体−2を70部,α−メチルス
チレン8部,ベンゾイルパーオキシド5部,ジビニルベ
ンゼン1部を用いること以外は、合成例1と同様にして
パール状の樹脂組成物−6を得た。該樹脂組成物のゲル
成分30%,溶出成分の分子量メインピーク値は900,シヨ
ルダー値は13000であった。
〔比較合成例2〕 低分子量重合体の合成において、α−メチルスチレン
を用いず、その分だけスチレン量を増やし、ベンゾイル
パーオキシド3部を用いる以外は低分子量重合体−1の
合成例と同様にして、低分子量重合体−3を得た。次
に、低分子量重合体−3を70部,開始剤としてt−ブチ
ルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.8部,ジビニ
ルベンゼン1部添加する以外は、合成例1と同様にし
て、パール状の樹脂組成物−7を得た。該樹脂組成物の
ゲル成分は36%,溶出成分の分子量メインピーク値は27
000,サブピーク値は98000であった。
〔比較合成例3〕 懸濁重合において、低分子量重合体−1 15部,ジビニ
ルベンゼン2.2部,開始剤としてt−ブチルパーオキシ
2−エチルヘキサノエート2部添加する以外は、合成例
1と同様にして、パール状の樹脂組成物−8を得た。該
樹脂組成物のゲル成分は76%,溶出成分の分子量のメイ
ンピーク値は8000,サブピーク値は86000であった。
〔比較合成例4〕 低分子量重合体の合成において、α−メチルスチレン
を用いず、その分だけスチレンを増量し、ベンゾイルパ
ーオキシド2.5部を用いる以外は低分子量重合体−1の
合成と同様にして、低分子量重合体−4を得た。次に、
低分子量重合体−4 70部,開始剤としてt−ブチルパー
オキシ2−エチルヘキサノエート0.6部,ジビニルベン
ゼン1.0部を用いる以外は、合成例1と同様にして、パ
ール状の樹脂組成物−9を得た。該樹脂組成物のゲル成
分32%,溶出成分の分子量のメインピーク値は113000,
サブピーク値は27000であった。
〔比較合成例5〕 低分子量重合体の合成において、α−メチルスチレン
を用いず、その分だけスチレン量を増やし、ベンゾイル
パーオキシド3部を用いる以外は低分子量重合体−1の
合成と同様にして、低分子量重合体−5を得た。次に、
低分子量重合体−5 70部,開始剤としてt−ブチルパー
オキシ2−エチルヘキサノエート0.5部,ジビニルベン
ゼン1.0部を添加する以外は、合成例1と同様にして、
パール状の樹脂組成物−10を得た。該樹脂組成物のゲル
成分は40%,溶出成分の分子量メインピーク値は23000,
サブピーク値は195000であった。
〔比較合成例6〕 懸濁重合において、低分子量重合体−1を20部,ジビ
ニルベンゼン1.3部,開始剤としてベンゾイルパーオキ
シド4.5部を用いる以外は合成例1と同様にして、パー
ル状の樹脂組成物−11を得た。該樹脂組成物のゲル成分
は45%,溶出成分の分子量のメインピーク値は25000,シ
ヨルダーピーク値は2000であった。
〔合成例6〕 懸濁重合において、低分子量重合体−1を20部,ジビ
ニルベンゼン0.3部,トリエチレングリコールジアクリ
レート2.0部、開始剤としてベンゾイルパーオキシド4.5
部を用いる以外は、合成例1と同様にして、パール状の
樹脂組成物−12を得た。該樹脂組成物のゲル成分は43
%,溶出成分の分子量のメインピーク値は24000,シヨル
ダー値は5000であった。
〔合成例7〕 懸濁重合において、ジビニルベンゼン0.2部、2,2−ビ
ス(4−アクリロキシジエトキシフエニル)プロパン3.
8部、開始剤としてベンゾイルパーオキシド4.5部を用い
る以外は、全て合成例1と同様にして、パール状の樹脂
組成物−13を得た。該樹脂組成物のゲル成分38%,溶出
成分の分子量のメインピーク値は5000,シヨルダー値は3
9000であった。
〔合成例8〕 低分子量重合体の合成において、2−エチルヘキシル
アクリレート15部,スチレン75部を用いること以外は低
分子量重合体−1の合成と同様にして低分子量重合体−
5を得た。次にこの低分子量重合体−5を70部用いるこ
と以外は合成例1と同様にしてパール状の樹脂組成物−
14を得た。樹脂組成物のゲル成分32%,溶出成分の分子
量メインピーク値は5500,サブピーク値は51000であっ
た。
〔合成例9〕 懸濁重合において、ジビニルベンゼン0.2部及びポリ
エチレングリコール#400ジアクリレート(ノナエチレ
ングリコールジアクリレート)3.7部、開始剤としてベ
ンゾイルパーオキシド4.5部を用いる以外は、合成例1
と同様にして、パール状の樹脂組成物−15を得た。該樹
脂組成物のゲル成分38%,溶出成分の分子量のメインピ
ーク値は5000,シヨルダー値は65000であった。
各合成例で得られたビニル系重合体である結着樹脂の
前述のA成分,B成分,及びC成分の割合を下記表1に示
す。
以下、本発明を実施例にそって詳細に説明する。
〔実施例1〕 上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に熱
した2本ロールで混練した。混練物を自然放冷後、カツ
ターミルで粉砕した後、ジエツト気流を用いた微粉砕機
を用いて粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級し、体
積平均粒径11〜12μmの黒色微粉体を得た。混練物の冷
却されたものは粉砕性が良好で、効率良くトナーが製造
できた。これに湿式で製造されたシリカを、ヘンシエル
ミキサーで混合し、トナーとした。このトナーをOPC感
光体を用いた市販の複写機を用いて連続3000枚耐久を行
ったところ、画像濃度1.2〜1.3、カブリのない高解像力
の鮮明な画像が得られた。さらに定着器の定着ローラー
温度をかえて、オフセツト及び定着性試験、巻き付きに
ついて検討したところ、表−2に示すごとく140℃〜230
℃までオフセツトは発生せず、140℃における定着性も
良好で、ローラーへの巻き付きも発生しなかった。ま
た、このトナーは粉砕性及び50℃,1日における耐ブロツ
キング性にも優れていることがわかった。
〔実施例2〕 樹脂組成物−2 100部を用いること以外は実施例1と
同様にトナーを作成し、実施例1と同様にして複写機を
用いて連続3000枚耐久を行った処、画像濃度1.2〜1.3、
カブリのない高解像力の鮮明な画像が得られた。さらに
定着器の定着ローラー温度をかえてオフセツト定着性試
験、巻き付きについて検討したところ、表2に示すごと
く145℃〜230℃までオフセツトは発生せず、140℃にお
ける定着性も良好で、ローラーへの巻き付きも発生しな
かった。このトナーの粉砕性及び50℃,1日における耐ブ
ロツキング性も良好であった。
〔実施例3〕 樹脂組成物−3 100部を用いること以外は全て実施例
1と同様にトナーを作成し、キヤノン製NP−3525複写機
を用いて連続3000枚耐久を行ったところ、画像濃度1.25
〜1.35、カブリのない高解像力の鮮明な画像が得られ
た。またNP−3525定着器を用いて定着ローラー温度をか
えてオフセツト定着性試験、巻き付きについて検討した
ところ、表2に示すごとく140℃〜230℃までオフセツト
は発生せず、140℃における定着性は良好で、ローラー
への巻き付きも発生しなかった。さらに50℃,1日でのブ
ロツキング性は問題がなく、トナーの粉砕性も優れてい
ることがわかった。
〔実施例4〕 樹脂組成物−4 100部,マグネタイト60部,低分子量
ポリプロピレン4部,サリチル酸クロム系錯化合物2部
をブレンダーで良く混合後、150℃に熱した2本ロール
で混練した。混練物を自然放冷後、カツターミルで粗粉
砕した後ジエツト気流を用いた微粉砕機を用いて粉砕
し、さらに風力分級機を用いて分級し、堆積平均粒径11
〜12μmの黒色微粉体を得た。これに疎水化された乾式
シリカをヘンシエルミキサーで混合しトナーとした。こ
のトナーをアモルフアスシリコン感光体を具備する市販
の複写機を用いて連続3000枚耐久を行ったところ、画像
濃度1.2〜1.3、カブリのない高解像力の鮮明な画像が得
られた。さらに定着器の定着ローラー温度をかえてオフ
セツト、定着試験、巻き付きについて検討したところ表
−2に示すように140℃〜230℃までオフセツトは発生せ
ず、140℃での定着性は比較的良好で、ローラーへの巻
き付きもおこらなかった。また50℃,1日におけるトナー
のブロツキング性は問題がなく、このトナーは粉砕性に
も優れていることがわかった。
〔実施例5〕 樹脂組成物−5を用いることを除いては実施例1と同
様にトナーを作成し、市販の複写機で連続3000枚耐久を
行ったところ、画像濃度1.15〜1.3、カブリのない高解
像力の鮮明な画像が得られた。定着器の定着ローラー温
度をかえてオフセツト,定着性,巻き付きについて検討
したところ、表−2に示すごとくオフセツトは140℃〜2
30℃まで発生せず、140℃での定着性は比較的良好で、
ローラーへの巻き付きは発生しなかった。さらに50℃,1
日におけるブロツキング性は、本トナーは問題なく、ト
ナーの粉砕性も優れていることがわかった。
〔実施例6〕 樹脂組成物−12 100部を用いることを除いては実施例
1と同様にトナーを作成し、市販の複写機で連続3000枚
耐久を行ったところ、画像濃度1.2〜1.3、カブリのない
高解像力の鮮明な画像が得られた。定着器の定着ローラ
ー温度をかえてオフセツト,定着性,巻き付きについて
検討したところ、表−2に示すごとくオフセツトは140
℃〜230℃まで発生せず、140℃における定着性は比較的
良好であり、ローラーへの巻き付きは発生しなかった。
さらに50℃,1日におけるブロツキング性は全く問題がな
く、トナーの粉砕性もほぼ満足しうる結果が得られた。
〔実施例7〕 樹脂組成物−13 100部を用いることを除いては実施例
1と同様にトナーを作成し、市販の複写器で連続3000枚
耐久を行ったところ、画像濃度1.25〜1.35、カブリのな
い高解像力の鮮明な画像が得られた。定着器の定着ロー
ラ温度をかえてオフセツト,定着性,巻き付きについて
検討したところ、表−2に示すごとくオフセツトは140
℃〜230℃まで発生せず、140℃における定着性はすこぶ
る良好であり、ローラへの巻き付きは全く発生しなかっ
た。さらに50℃,1日でのブロツキング性及びトナーの粉
砕性が優れていることがわかった。
〔実施例8〕 樹脂組成物−14 100部を用いることを除いては実施例
1と同様にトナーを作成し、市販の複写機で連続3000枚
耐久を行ったところ、画像濃度1.15〜1.25、カブリのな
い高解像力の鮮明な画像が得られた。定着器の定着ロー
ラ温度をかえてオフセツト,定着性,巻き付きについて
検討したところ、表−2に示すごとく140℃〜230℃まで
オフセツトはほぼ発生せず、140℃での定着性は良好
で、ローラへの巻き付きは発生しなかった。さらに50
℃,1日でのブロツキング性及びトナーの粉砕性が優れて
いることがわかった。
〔実施例9〕 樹脂組成物−15 100部を用いることを除いては実施例
1と同様にトナーを作成し、複写機で連続3000枚耐久を
行ったところ、画像濃度1.25〜1.35、カブリのない高解
像力の鮮明な画像が得られた。定着器の定着ローラ温度
をかえてオフセツト,定着性,巻き付きについて検討し
たところ、表−2に示すごとく140℃〜230℃までオフセ
ツトは発生せず、140℃での定着性は良好で、ローラへ
の巻き付きは発生しなかった。さらに50℃,1日でのブロ
ツキング性及びトナーの粉砕性が良好であることがわか
った。
〔比較例1〕 樹脂組成物−6 100部を用いること以外は、実施例1
と全く同様にしてトナーを作成し、実施例1と同様に複
写機で連続3000枚耐久を行ったところ、画像濃度1.2〜
1.3、カブリのない鮮明な画像が得られたが、表3に示
すごとくオフセツト性,定着性,巻き付きの評価では、
150℃での定着性は問題がなかったが、画像上で140℃で
のオフセツト及び230℃でのオフセツトが目立ち、ロー
ラへの巻き付きが発生した。さらに50℃,1日の条件下で
はトナーのブロツキングが確認された。
〔比較例2〕 樹脂組成物−7 100部を用いること以外は、実施例1
と全く同様にしてトナーを作成した。このトナーを複写
機で連続3000枚耐久を行ったところ、画像濃度1.1〜1.
2、カブリのない鮮明な画像が得られ、熱ローラー定着
器によるオフセツト,定着性,巻き付きの評価では、23
0℃でのオフセツト及び巻き付き、50℃,1日でのブロツ
キングは発生しなかったが、表3に示すように140℃で
オフセツトが発生し、150℃での定着性が悪く、粉砕性
が著しく悪いことがわかった。
〔比較例3〕 樹脂組成物−8 100部を用いること以外は、実施例1
と同様にしてトナーを作成し、実施例1と同様にして連
続3000枚耐久を行ったところ、画像濃度0.95〜1.15と低
く、カブリ気味の画像しか得られなかった。熱ローラ定
着器によるオフセツト,定着性,巻き付きの評価では、
230℃でのオフセツト,巻き付き、50℃,1日での耐ブロ
ツキング性は問題なかったが、150℃における定着性、1
40℃でのオフセツトが悪く、さらに粉砕性も満足できる
ものではなかった。
〔比較例4〕 樹脂組成物−9 100部を用いること以外は実施例1と
同様にしてトナーを作成し、実施例1と同様にして連続
3000枚耐久を行ったところ、画像濃度1.1〜1.2、若干カ
ブリ気味の画像が得られ、定着器によるオフセツト,定
着性,巻き付きの評価では、230℃でのオフセツト、さ
らに50℃,1日でのブロツキング及びローラへの巻き付き
は発生しなかったが、140℃でのオフセツト、150℃での
定着性ともに悪く、また粉砕性が著しく悪かった。
〔比較例5〕 樹脂組成物−10 100部を用いること以外は、実施例1
と同様にトナーを作成し、実施例1と同様にして連続30
00枚耐久を行ったところ、得られた画像はカブリはない
が、画像濃度が1.05〜1.15と低かった。また、定着器に
よるオフセツト,定着性,巻き付きの評価では、230℃
でのオフセツト及び50℃,1日でのブロツキング,ローラ
への巻き付きは発生しなかったが、140℃でのオフセツ
ト、150℃での定着性ともに悪く、トナー粉砕性は著し
く悪かった。
〔比較例6〕 樹脂組成物−11 100部を用いること以外は、実施例1
と同様にトナーを作成し、実施例1と同様に連続3000枚
耐久を行ったところ、画像濃度1.2〜1.3、カブリのない
鮮明な画像が得られた。さらに定着器を用いて定着ロー
ラ温度をかえてオフセツト,定着性,巻き付きの評価を
したところ、140℃〜230℃までのオフセツト、及びロー
ラへの巻き付き、さらに50℃,1日でのブロツキングは発
生しなかったが、140℃での定着性が悪く、さらにトナ
ーの製造時における粉砕性もギリギリのレベルであっ
た。
各実施例及び比較例の結果を表2及び表3に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1に関するクロマトグラムを示し、第
2図は比較例4に関するクロマトグラムを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤、磁性体または着色剤と磁性体との
    混合物及び架橋されたビニル系結着樹脂を含有するトナ
    ーにおいて、該ビニル系結着樹脂がビニル基を2個以上
    有する芳香族系架橋剤1重量部及びヘテロ原子を有し且
    つビニル基を2個以上有するアクリレート系架橋剤また
    はメタクリレート系架橋剤1〜20重量部で架橋されてい
    るビニル系結着樹脂であり、該ビニル系結着樹脂は、ク
    ロロホルム不溶分を0.1〜60重量%含有し、且つテトラ
    ヒドロフラン可溶成分のゲルパーミエーションクロマト
    グラムにおいて、分子量1000〜25000の領域にメインピ
    ークを有し、且つ分子量3000〜150000に少なくとも1つ
    のサブピークまたはショルダーを有し、分子量3万乃至
    50万の領域にテトラヒドロフラン可溶成分の10〜60%が
    存在することを特徴とするトナー。
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