JP2578372Y2 - 静電気除去コンベアベルト - Google Patents

静電気除去コンベアベルト

Info

Publication number
JP2578372Y2
JP2578372Y2 JP1992011644U JP1164492U JP2578372Y2 JP 2578372 Y2 JP2578372 Y2 JP 2578372Y2 JP 1992011644 U JP1992011644 U JP 1992011644U JP 1164492 U JP1164492 U JP 1164492U JP 2578372 Y2 JP2578372 Y2 JP 2578372Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyor belt
static electricity
charged
conductive
surface portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992011644U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0573899U (ja
Inventor
藤 實 寛 齊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Sanmo Dyeing Co Ltd
Original Assignee
Nihon Sanmo Dyeing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Sanmo Dyeing Co Ltd filed Critical Nihon Sanmo Dyeing Co Ltd
Priority to JP1992011644U priority Critical patent/JP2578372Y2/ja
Publication of JPH0573899U publication Critical patent/JPH0573899U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2578372Y2 publication Critical patent/JP2578372Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Belt Conveyors (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば、プラスチッ
ク成形品のような被搬送体を搬送する際に、被搬送体に
帯電する静電気を除去して、被搬送体に帯電する静電気
に伴う事故を防ぐようにした静電気除去コンベアベルト
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、プラスチック成形品のような
被搬送体をコンベアベルトを用いて搬送する場合に、被
搬送体とコンベアベルトの間に生じる接触や摩擦等によ
り、被搬送体やコンベアベルトに静電気が帯電し、コン
ベアベルトに帯電した静電気により、コンベアベルトに
隣接配置した周辺機器に誤動作を生じさせたり、被搬送
体に帯電した静電気により、被搬送体であるプラスチッ
ク成形品に粉塵が吸引付着し不良品発生の原因となる。
【0003】また、被搬送体が電子部品を含む装置であ
れば、帯電した静電気により、電子部品の機能が破壊さ
れ、故障品となっしまうことがあり、被搬送物が粉体で
あれば、帯電した静電気により発生する火花で、粉体が
爆発して発火の原因となることがある。
【0004】そこで、コンベアベルトを導電性材料で形
成し、コンベアベルトをアース接続することで、コンベ
アベルトや被搬送物に帯電した静電気を除電して、被搬
送体やコンベアベルトに帯電する静電気に伴う事故を防
ぐようにした技術手段が提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】導電性材料で形成した
コンベアベルトは、コンベアベルトの具有する導電特性
により、コンベアベルトに帯電した静電気を除去しよう
とするものであるから、コンベアベルトに帯電した静電
気を除去することはできるが、コンベアベルト上の静電
気を帯電した被搬送体に対しては制電作用はあっても、
被搬送体に帯電した静電気を除去する除電作用はなく、
上記導電性コンベアベルトでは被搬送体に帯電した静電
気に伴う問題点を解決するには至っていない。本考案は
上記した点に鑑みてなされたもので、コロナ放電作用を
利用してコンベアベルト上の被搬送体に帯電した静電気
を除去するようにした静電気除去コンベアベルトを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の静電気除去コン
ベアベルトは、表面部分および裏面部分を導電性材料で
形成したコンベアベルト本体と、コンベアベルト本体の
表面部分と裏面部分を電気的に導通する導通手段と、コ
ンベアベルト本体の表面部分にコンベアベルト本体の長
手方向を横切る方向に間隔を置いて形成された複数の凹
部と、導電性繊維のパイル部を有しコンベアベルト本体
の凹部に配設された導電性部材とを有し、導電性部材
は、パイル部の先端面をコンベアベルト本体の表面と同
一面に構成されている。
【0007】
【作用】本考案の静電気除去コンベアベルトでは、導電
性部材を配置した凹部空間をコロナ放電空間として、導
電性部材とコンベアベルト本体上の被搬送物との間に発
生するコロナ放電作用により、被搬送物に帯電した静電
気を除電し、また、コンベアベルト本体および導電性部
材に帯電した静電気を、コンベアベルト本体の導電性材
料を介してアースされた固定側に流すことでコンベアベ
ルトおよび被搬送体に帯電した静電気を完全に除去し、
静電気に起因する電撃、引火、吸着、吸塵を防ぐ。
【0008】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面につき説明す
る。図1は、本考案による静電気除去コンベアベルト1
を組み込んだベルトコンベア装置を示し、この静電気除
去コンベアベルト1は、通常の手段で無端状に成形され
ている。上記無端状静電気除去コンベアベルト1は、水
平方向に距離を置いて配置したローラ2,3の間に掛け
渡されている。上記ローラ2,3は、たとえば金属や樹
脂のような導電性材料で作られており、上記ローラ2,
3の少なくとも一方は図示しない駆動装置に連結されて
いる。また、一対のローラ2,3の少なくとも一方はア
ースされている。
【0009】上記静電気除去コンベアベルト1は、図2
に示すように、織地4の両面に導電性ゴム層5,6を積
層した3層構造体をなすコンベアベルト本体7を有し、
このコンベアベルト本体7の表面側に位置するゴム層5
には、コンベアベルト本体7の長手方向に間隔を置いて
複数の凹部8が形成されている。上記凹部8は、コンベ
アベルト本体7の長手方向に直交する方向、すなわち走
行方向と直角の方向にに延びている。表面側に位置する
ゴム層5に列設した凹部8には導電性部材9が埋設され
ている。また、上記コンベアベルト本体7の表面ゴム層
5と裏面ゴム層6は、図3に示すように、導電性材料で
成形したねじ10により電気的に接続されて、このねじ
10の裏面ゴム層6側に位置する先端部にはアース片1
1が螺着されている。このアース片11の端面11aは
裏面ゴム層6の面6aと同一平面内にあるように設定さ
れている。そのため、ローラ2,3の間に掛け渡された
静電気除去コンベアベルト1が回動し、静電気除去コン
ベアベルト1のアース片11がアースされたローラ2に
接触すると、コンベアベルト本体7の裏面ゴム層6およ
び表面ゴム層5がアースされた状態となる。
【0010】上記導電性部材9は、硫化銅を結合するこ
とで導電性を付与させたアクリル繊維糸またはナイロン
繊維糸12をパイル状に基布13に織り込んで形成され
る布地であり、導電性材料を混入した導電性接着剤14
を介して凹部8に接着固定される。この場合、導電性部
材9のアクリル繊維糸またはナイロン繊維糸12のパイ
ル部の先端面は、表面ゴム層5の面5aと同一平面内に
あるように設定されている。このように、凹部8に導電
性アクリル繊維糸またはナイロン繊維糸12のパイル部
を立設することで凹部8の内部空間にコロナ放電域が形
成されることになる。導電性部材9の表面ゴム層5への
固定および導電性部材9の表面ゴム層5への導通を確実
にするには、導電性部材9と表面層5を導電性ねじ15
により結合することが望ましい。
【0011】なお、上記実施例では、表面ゴム層5に設
けた凹部8は、長手方向に直交する方向に延びている
が、長手方向に対して傾斜する方向に延びるようにして
もよいのはもちろんである。
【0012】つぎに作用を説明する。被搬送体を静電気
除去コンベアベルト1を用いて搬送する場合に、被搬送
体と静電気除去コンベアベルト1の間に生じる接触や摩
擦等により、被搬送体および静電気除去コンベアベルト
1に静電気が帯電するが、プラスの静電気が帯電した被
搬送体に、静電気除去コンベアベルト1の凹部8に設け
た導電性部材9のアクリル繊維糸またはナイロン繊維糸
12を近づけることで、アクリル繊維糸またはナイロン
繊維糸12の周辺に不平等な強い電界が生じる。この不
平等な強い電界が生じることで、被搬送体と導電性部材
9の間にコロナ放電が発生し、このコロナ放電により形
成されるマイナス空気イオンは、被搬送体のプラスイオ
ンに結合して中和することで、被搬送体帯電した静電気
は除電されることになる。これと同時に、コロナ放電に
より形成されるプラス空気イオンは、導電性部材9およ
びコンベアベルト本体7を介して接地体に移動し除電さ
れる。また、コンベアベルト本体7に帯電した静電気は
通常の方法で除電される。
【0013】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、被搬
送体と静電気除去コンベアベルトの間に生じる接触や摩
擦等により被搬送体に帯電された静電気をコロナ放電を
利用して除電することで、被搬送体への静電気による吸
引や吸着がなく、静電気が帯電した被搬送体の除電を確
実にでき被搬送体に帯電する静電気に伴う事故を防ぐと
ともに、被搬送体の搬送をスムーズに行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による静電気除去コンベアベルトを組み
込んだベルトコンベア装置の斜視図
【図2】同ベルトコンベア装置の一部を切り欠いて示す
断面図
【図3】本発明による静電気除去コンベアベルトの断面
【符号の説明】
1 静電気除去コンベアベルト 5 表面ゴム層 8 凹部 9 導電性部材 12 導電性糸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面部分および裏面部分を導電性材料で形
    成したコンベアベルト本体と、コンベアベルト本体の表
    面部分と裏面部分を電気的に導通する導通手段と、コン
    ベアベルト本体の表面部分にコンベアベルト本体の長手
    方向を横切る方向に間隔を置いて形成された複数の凹部
    と、導電性繊維のパイル部を有しコンベアベルト本体の
    凹部に配設された導電性部材とを有し、導電性部材はパ
    イル部の先端面をコンベアベルト本体の表面と同一面と
    したことを特徴とする静電気除去コンベアベルト。
JP1992011644U 1992-03-09 1992-03-09 静電気除去コンベアベルト Expired - Lifetime JP2578372Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992011644U JP2578372Y2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 静電気除去コンベアベルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992011644U JP2578372Y2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 静電気除去コンベアベルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0573899U JPH0573899U (ja) 1993-10-08
JP2578372Y2 true JP2578372Y2 (ja) 1998-08-13

Family

ID=11783666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992011644U Expired - Lifetime JP2578372Y2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 静電気除去コンベアベルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2578372Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7360643B1 (en) * 2007-03-20 2008-04-22 Habasit Ag Electroconductive modular belt

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0573899U (ja) 1993-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2578372Y2 (ja) 静電気除去コンベアベルト
AR025799A1 (es) Articulo absorbente que posee medios de defensa elastizados y metodos para su fabricacion
EP0913321A3 (en) Rubber crawler
JP2002104106A (ja) 産業車両の除電装置
US8356708B2 (en) Modular belt link with an EC edge
US20020179311A1 (en) Vehicle antistatic device
US4502091A (en) Positive and negative ion distributor bar
JPH0575998U (ja) 静電気除去ローラ
JP3051883B2 (ja) 除電ロール
EP0334326A2 (en) Endless rubber track
JP3057573U (ja) 自動車用回転式静電気除去装置
JPS6026478Y2 (ja) 無人搬送車における静電気除去装置
KR200381096Y1 (ko) 차량의 핸들커버에 구비되는 정전기 방지장치
CN209396398U (zh) 运输物料皮带保护装置
KR200172651Y1 (ko) 정전기방지 기능을 가지는 자동차용 타이어
EP0590133B1 (en) Apparatus for cleaning a strip of unexposed photosensitive product
KR100729534B1 (ko) 차량의 핸들커버에 구비되는 정전기 방지장치
JP2568369Y2 (ja) 帯電防止用コンベヤベルト
JPH05139524A (ja) ベルトコンベヤ装置に於ける除電装置
JP2002506783A (ja) コンベアベルト
KR960021487A (ko) 필름 표면에 흡착된 이물질 제거장치
KR20000020302A (ko) 정전기 방지 타이어
US2867125A (en) Friction material
JPH07144667A (ja) 履帯ゴムシュ−
JPH05139516A (ja) コンベヤベルト