JP2578196Y2 - インナードアを備えたエアバッグ装置 - Google Patents
インナードアを備えたエアバッグ装置Info
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- JP2578196Y2 JP2578196Y2 JP1992089929U JP8992992U JP2578196Y2 JP 2578196 Y2 JP2578196 Y2 JP 2578196Y2 JP 1992089929 U JP1992089929 U JP 1992089929U JP 8992992 U JP8992992 U JP 8992992U JP 2578196 Y2 JP2578196 Y2 JP 2578196Y2
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- airbag
- case
- inner door
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Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、助手席用のエアバッグ
装置に係り、詳しくは、エアバッグケースに収納される
エアバッグを通常のエアバッグドアに代わって保護する
インナードアを備えたエアバッグ装置に関するものであ
る。
装置に係り、詳しくは、エアバッグケースに収納される
エアバッグを通常のエアバッグドアに代わって保護する
インナードアを備えたエアバッグ装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】助手席用のエアバッグ装置は、車両が衝
突した時、衝撃が所定以上である場合にシートベルトの
補助として瞬時にバッグが膨張し、乗員を保護する安全
装置であり、通常、ガス発生器であるインフレータと、
インフレータのガスにより膨張するバッグと、前記イン
フレータを該バッグと共に略気密に囲繞収納するエアバ
ッグケースとで構成されている。そして、このエアバッ
グ装置はその作動にあたり、インフレータから噴出され
たガスがエアバッグケースとエアバッグ内に充満して内
圧を発し、この内圧によりエアバッグが展開する。
突した時、衝撃が所定以上である場合にシートベルトの
補助として瞬時にバッグが膨張し、乗員を保護する安全
装置であり、通常、ガス発生器であるインフレータと、
インフレータのガスにより膨張するバッグと、前記イン
フレータを該バッグと共に略気密に囲繞収納するエアバ
ッグケースとで構成されている。そして、このエアバッ
グ装置はその作動にあたり、インフレータから噴出され
たガスがエアバッグケースとエアバッグ内に充満して内
圧を発し、この内圧によりエアバッグが展開する。
【０００３】一方、上記助手席用エアバッグ装置は、一
般には、モジュール自体に、インストルメントパネルの
一部を構成するエアバッグドアが取着されており、この
ドアによってエアバッグケースを閉蓋し、装置を搬送す
るときなどのケース内部のエアバッグの飛び出しや該ケ
ースへの異物の混入を防止している。
般には、モジュール自体に、インストルメントパネルの
一部を構成するエアバッグドアが取着されており、この
ドアによってエアバッグケースを閉蓋し、装置を搬送す
るときなどのケース内部のエアバッグの飛び出しや該ケ
ースへの異物の混入を防止している。
【０００４】また、上記エアバッグ装置に対し、最近で
は、図９に示すような、インストルパネルＰとは別体に
なったエアバッグ装置１８が多く製造されるようになっ
ている。即ち、この装置は、図示の如く分割したアルミ
インサート１９によって、破断的に開く構造を備えたイ
ンストルメントパネルＰに対し、前述のようなエアバッ
グドアは具備せずに取着されるものであり、前記の如き
エアバッグ５の飛び出しや異物の混入を防止するため
に、保護カバーとして、図１０に示す如きスリット７を
付した弾性を有する樹脂製のインナードア２０を嵌着し
固定せしめている。
は、図９に示すような、インストルパネルＰとは別体に
なったエアバッグ装置１８が多く製造されるようになっ
ている。即ち、この装置は、図示の如く分割したアルミ
インサート１９によって、破断的に開く構造を備えたイ
ンストルメントパネルＰに対し、前述のようなエアバッ
グドアは具備せずに取着されるものであり、前記の如き
エアバッグ５の飛び出しや異物の混入を防止するため
に、保護カバーとして、図１０に示す如きスリット７を
付した弾性を有する樹脂製のインナードア２０を嵌着し
固定せしめている。
【０００５】そして、この装置は作動に際し、図９に示
す如きインフレータ８の挙動により膨張するエアバッグ
５によって、上記インナードア２０に設けたスリット７
が切断され、この切断と同時に前記アルミインサート１
９が根元から変形し、最終的には、インストルメントパ
ネルＰの表皮２１を、上記インナードア２０とアルミイ
ンサート１９とを介して、エアバッグ５が突き破るかた
ちで展開する。
す如きインフレータ８の挙動により膨張するエアバッグ
５によって、上記インナードア２０に設けたスリット７
が切断され、この切断と同時に前記アルミインサート１
９が根元から変形し、最終的には、インストルメントパ
ネルＰの表皮２１を、上記インナードア２０とアルミイ
ンサート１９とを介して、エアバッグ５が突き破るかた
ちで展開する。
【０００６】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記イ
ンナードアは、上記の如く好適にエアバッグを保護する
も、エアバッグケースへの取付に際しては、該ケースの
全周に亘り側壁に専用の孔を穿設すると共に、ピンとナ
ットスプリングとでこのケースの孔に上記インナードア
を固定せねばならず、ケースにおける上記専用孔の穿設
スペースの確保や孔の穿設、あるいはピンの取付作業等
に、制約を受けたり、また工数を要してエアバッグ装置
がコスト高になる等の問題を有している。
ンナードアは、上記の如く好適にエアバッグを保護する
も、エアバッグケースへの取付に際しては、該ケースの
全周に亘り側壁に専用の孔を穿設すると共に、ピンとナ
ットスプリングとでこのケースの孔に上記インナードア
を固定せねばならず、ケースにおける上記専用孔の穿設
スペースの確保や孔の穿設、あるいはピンの取付作業等
に、制約を受けたり、また工数を要してエアバッグ装置
がコスト高になる等の問題を有している。
【０００７】本考案は叙上の如き実状に対処し、特にエ
アバッグをケースに取着するリテーナーを一部利用する
ことにより、上記インナードアのケースへの取付けを簡
略化せしめて、エアバッグ装置をより低コストにて製造
することを目的とするものである。
アバッグをケースに取着するリテーナーを一部利用する
ことにより、上記インナードアのケースへの取付けを簡
略化せしめて、エアバッグ装置をより低コストにて製造
することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本考案のエアバッグ装置の特徴は、開口部を区画する
エアバッグケースの各側壁に夫々、該ケース内側に配し
たリテーナーとで挟着せしめてエアバッグ基部を取付け
る一方、上記開口部内にエアバッグを折り畳み収納し、
かつ該エアバッグを外側から覆い保護するインナードア
を、上記ケース開口部に配設してなるエアバッグ装置に
おいて、上記インナードアから弾性を有する固定部を、
上記ケース側壁の外面に沿いリテーナーの近傍まで延設
すると共に、上記リテーナーからエアバッグとケースと
を貫通せしめて掛合用突起を突設し、該掛合用突起を上
記インナードアの固定部に穿設した孔に掛止することに
より、インナードアをエアバッグケースに固定したとこ
ろにある。
る本考案のエアバッグ装置の特徴は、開口部を区画する
エアバッグケースの各側壁に夫々、該ケース内側に配し
たリテーナーとで挟着せしめてエアバッグ基部を取付け
る一方、上記開口部内にエアバッグを折り畳み収納し、
かつ該エアバッグを外側から覆い保護するインナードア
を、上記ケース開口部に配設してなるエアバッグ装置に
おいて、上記インナードアから弾性を有する固定部を、
上記ケース側壁の外面に沿いリテーナーの近傍まで延設
すると共に、上記リテーナーからエアバッグとケースと
を貫通せしめて掛合用突起を突設し、該掛合用突起を上
記インナードアの固定部に穿設した孔に掛止することに
より、インナードアをエアバッグケースに固定したとこ
ろにある。
【０００９】また、上記掛合用突起としては、リテーナ
ーに固定したピンやリテーナーの切り起こし片、あるい
はエアバッグやケースならびにリテーナーを固定するリ
ベットやボルト等が例として挙げられる。そして、上記
掛合用突起にて、インナードアを固定した後、車両のイ
ンストルメントパネルとエアバッグの固定位置まで延設
したインナードアの一部を、上記ケースとパネルとを固
定する締結具によって、さらに、一体に結合することも
好適である。
ーに固定したピンやリテーナーの切り起こし片、あるい
はエアバッグやケースならびにリテーナーを固定するリ
ベットやボルト等が例として挙げられる。そして、上記
掛合用突起にて、インナードアを固定した後、車両のイ
ンストルメントパネルとエアバッグの固定位置まで延設
したインナードアの一部を、上記ケースとパネルとを固
定する締結具によって、さらに、一体に結合することも
好適である。
【００１０】
【作用】上記構成を有する本考案のエアバッグ装置にお
いては、固定部の弾性を利用し、この固定部を引張って
掛合用突起に掛けることにより、リテーナーにてインナ
ードアを簡単にケースに取付けることが可能であり、し
かも、従来のように、取付専用の孔をケースに設けずに
すむことから、その手間や、この孔の穿設による設計上
の制約も受けず、これら工数の削減等により、エアバッ
グ装置のコストダウンを図ることが可能である。
いては、固定部の弾性を利用し、この固定部を引張って
掛合用突起に掛けることにより、リテーナーにてインナ
ードアを簡単にケースに取付けることが可能であり、し
かも、従来のように、取付専用の孔をケースに設けずに
すむことから、その手間や、この孔の穿設による設計上
の制約も受けず、これら工数の削減等により、エアバッ
グ装置のコストダウンを図ることが可能である。
【００１１】また、ケースとインストルメントパネルの
締結具を利用して、さらにインナードアを共締め構造と
することにより、インナードアの固定をより確実に行う
と共に、上記締結具の併用によってその個数を減じ、該
締結具自体の費用と締付時のトルク管理工数とを同時に
削減することも可能である。
締結具を利用して、さらにインナードアを共締め構造と
することにより、インナードアの固定をより確実に行う
と共に、上記締結具の併用によってその個数を減じ、該
締結具自体の費用と締付時のトルク管理工数とを同時に
削減することも可能である。
【００１２】
【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本考案の
実施例を説明する。図１は本考案第１実施例のエアバッ
グ装置を示す断面斜視図、図２は同実施例のリテーナー
の斜視図、図３は図１のＸ−Ｘ線断面図、図４は図１の
Ｙ−Ｙ線断面図である。
実施例を説明する。図１は本考案第１実施例のエアバッ
グ装置を示す断面斜視図、図２は同実施例のリテーナー
の斜視図、図３は図１のＸ−Ｘ線断面図、図４は図１の
Ｙ−Ｙ線断面図である。
【００１３】即ち、この実施例のエアバッグ装置は、図
１に示す如く、方形の開口部１を区画するエアバッグケ
ース２の各側壁３に夫々、該ケース２内側に配したリテ
ーナー４と上記各側壁３とで挟着せしめてエアバッグ５
の基部を取付けると共に、上記開口部１内にエアバッグ
５を折り畳み収納し、さらに、このエアバッグ５を外側
から覆い保護するインナードア６を、上記ケース開口部
に配設した構成を有している。上記インナードア６は、
ゴムまたはポリエステル、エーテルエラストマー等の弾
性体からなり、装置の作動時には、Ｙ字状に付したスリ
ット７がインフレータ８による内圧で破れ、エアバッグ
５が飛び出すようになっている。なお、この飛び出した
エアバッグ５は、図４に示す如きインストルメントパネ
ルＰに組付けられたドアＤを破り、あるいは押しのけて
乗員側へと膨張する。
１に示す如く、方形の開口部１を区画するエアバッグケ
ース２の各側壁３に夫々、該ケース２内側に配したリテ
ーナー４と上記各側壁３とで挟着せしめてエアバッグ５
の基部を取付けると共に、上記開口部１内にエアバッグ
５を折り畳み収納し、さらに、このエアバッグ５を外側
から覆い保護するインナードア６を、上記ケース開口部
に配設した構成を有している。上記インナードア６は、
ゴムまたはポリエステル、エーテルエラストマー等の弾
性体からなり、装置の作動時には、Ｙ字状に付したスリ
ット７がインフレータ８による内圧で破れ、エアバッグ
５が飛び出すようになっている。なお、この飛び出した
エアバッグ５は、図４に示す如きインストルメントパネ
ルＰに組付けられたドアＤを破り、あるいは押しのけて
乗員側へと膨張する。
【００１４】そして、本考案のこの実施例では、上記の
如きエアバッグ装置において、上記インナードア６から
同じ弾性材からなる４個の固定部９を、対向する１対の
ケース側壁３の外面に沿いリテーナー４の近傍まで夫々
延設すると共に、上記リテーナー４からエアバッグ５と
ケース２とを貫通せしめて、掛合用突起としてピン１０
を突設し、このピン１０を上記インナードア６の固定部
９を穿設した孔１１に掛止することにより、インナード
ア６をエアバッグケース２に固定せしめている。
如きエアバッグ装置において、上記インナードア６から
同じ弾性材からなる４個の固定部９を、対向する１対の
ケース側壁３の外面に沿いリテーナー４の近傍まで夫々
延設すると共に、上記リテーナー４からエアバッグ５と
ケース２とを貫通せしめて、掛合用突起としてピン１０
を突設し、このピン１０を上記インナードア６の固定部
９を穿設した孔１１に掛止することにより、インナード
ア６をエアバッグケース２に固定せしめている。
【００１５】上記リテーナー４は、図２に示すように、
上記掛合用ピン１０とボルト１２とを交互に有し、上記
固定部９のないところでは、このボルト１２（及びナッ
ト）によって、リテーナー４とエアバッグ５、ならびに
ケース側壁３をダイレクトに固定している。
上記掛合用ピン１０とボルト１２とを交互に有し、上記
固定部９のないところでは、このボルト１２（及びナッ
ト）によって、リテーナー４とエアバッグ５、ならびに
ケース側壁３をダイレクトに固定している。
【００１６】また、上記インナードア６は、図１に示す
ように、固定部９を設けていない他の２辺から夫々、２
個の耳部１３（片方は省略）を形成しており、この耳部
１３は、同図に示す如く、エアバッグケース２とインス
トルメントパネルＰを固定する位置まで延設されて、図
４に示すように、上記ケースとパネルＰとを固定するボ
ルト１２により一体に固定されている。
ように、固定部９を設けていない他の２辺から夫々、２
個の耳部１３（片方は省略）を形成しており、この耳部
１３は、同図に示す如く、エアバッグケース２とインス
トルメントパネルＰを固定する位置まで延設されて、図
４に示すように、上記ケースとパネルＰとを固定するボ
ルト１２により一体に固定されている。
【００１７】なお、上記固定部９は、図３に示すよう
に、Ｌ字状に折曲されたケース開口部１のフランジ１４
を外から覆う、インナードア６の鍔部１５から延設され
ており、この鍔部１５は、上記固定部９が無い所も上記
フランジ１４を連続して被覆している。
に、Ｌ字状に折曲されたケース開口部１のフランジ１４
を外から覆う、インナードア６の鍔部１５から延設され
ており、この鍔部１５は、上記固定部９が無い所も上記
フランジ１４を連続して被覆している。
【００１８】一方、図５，図６は、先の実施例の掛合用
ピン１０に代え、リテーナー４にＬ字状の切り起こし片
１６を設けた例を示し、また、図７，図８は、同じく掛
合用ピン１０をリベット１７やボルト（図示せず）にて
代用した例を示す。即ち、本考案においては、これらピ
ン１０、切り起こし片１６、リベット１７、あるいはボ
ルトの何れを用いた場合でも、夫々をリテーナー４から
ケース２の外へ突出させておき、インナードア６または
固定部９の弾性を利用して、該固定部９の孔１１をこれ
ら掛合用突起に引掛けることにより、上記インナードア
６をエアバッグケース２に固定する。この場合、上記掛
合用突起がボルトのときは、ナットを締着した際に緩み
止めの接着等を行うことが望ましい。また、リベットを
用いたときは、固定部９の掛止後に図８に示すようにリ
ベット締めを行うことにより、エアバッグ５とケース２
の固定を図るようにする。
ピン１０に代え、リテーナー４にＬ字状の切り起こし片
１６を設けた例を示し、また、図７，図８は、同じく掛
合用ピン１０をリベット１７やボルト（図示せず）にて
代用した例を示す。即ち、本考案においては、これらピ
ン１０、切り起こし片１６、リベット１７、あるいはボ
ルトの何れを用いた場合でも、夫々をリテーナー４から
ケース２の外へ突出させておき、インナードア６または
固定部９の弾性を利用して、該固定部９の孔１１をこれ
ら掛合用突起に引掛けることにより、上記インナードア
６をエアバッグケース２に固定する。この場合、上記掛
合用突起がボルトのときは、ナットを締着した際に緩み
止めの接着等を行うことが望ましい。また、リベットを
用いたときは、固定部９の掛止後に図８に示すようにリ
ベット締めを行うことにより、エアバッグ５とケース２
の固定を図るようにする。
【００１９】そして、上記構成を有する本考案各実施例
のエアバッグ装置においては、固定部９あるいはインナ
ードア自体の弾性を利用し、この固定部９を引張ってピ
ン１０等の掛合用突起に掛けることにより、リテーナー
４にてインナードア６を簡単にエアバッグケース２に取
付けることが可能であり、しかも、従来のように、取付
専用の孔をケースに設けずにすむことから、その手間
や、この孔の穿設による設計上の制約も受けず、これら
工数の削減等により、エアバッグ装置のコストダウンを
図ることが可能である。
のエアバッグ装置においては、固定部９あるいはインナ
ードア自体の弾性を利用し、この固定部９を引張ってピ
ン１０等の掛合用突起に掛けることにより、リテーナー
４にてインナードア６を簡単にエアバッグケース２に取
付けることが可能であり、しかも、従来のように、取付
専用の孔をケースに設けずにすむことから、その手間
や、この孔の穿設による設計上の制約も受けず、これら
工数の削減等により、エアバッグ装置のコストダウンを
図ることが可能である。
【００２０】また、ケース２とインストルメントパネル
Ｐのボルト１２等を利用して、さらにインナードア６を
共締め構造とすることにより、インナードア６の固定を
より確実に行うと共に、上記ボルト等の併用によってそ
の個数を減じ、該ボルト自体の費用と締付時のトルク管
理工数とを同時に削減するとの効果も奏し得る。
Ｐのボルト１２等を利用して、さらにインナードア６を
共締め構造とすることにより、インナードア６の固定を
より確実に行うと共に、上記ボルト等の併用によってそ
の個数を減じ、該ボルト自体の費用と締付時のトルク管
理工数とを同時に削減するとの効果も奏し得る。
【００２１】さらに、前記した本考案の各実施例におい
ては、図１に示すように鍔部１５や耳部１３が、エアバ
ッグケース２のフランジ１４とインストルメントパネル
Ｐの間に介在することから、エアバッグ装置のインフレ
ータ８が作動して、瞬時に噴出するガスによって上記ケ
ース２が膨らむように変形した場合でも、上記鍔部１５
や耳部１３が介在することによって、インストルメント
パネルＰが上記ケースフランジ１４にて損傷を受けるこ
とがない。
ては、図１に示すように鍔部１５や耳部１３が、エアバ
ッグケース２のフランジ１４とインストルメントパネル
Ｐの間に介在することから、エアバッグ装置のインフレ
ータ８が作動して、瞬時に噴出するガスによって上記ケ
ース２が膨らむように変形した場合でも、上記鍔部１５
や耳部１３が介在することによって、インストルメント
パネルＰが上記ケースフランジ１４にて損傷を受けるこ
とがない。
【００２２】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のエアバッ
グ装置は、ケース開口部にリテーナーとでエアバッグの
基部を挟着固定し、さらに該開口部に、折り畳み収納さ
れたエアバッグを覆うインナードアを配設せしめた装置
において、、上記インナードアから弾性を有する固定部
を、上記ケース側壁の外面に沿いリテーナーの近傍まで
延設すると共に、上記リテーナーからエアバッグとケー
スとを貫通せしめて掛合用突起を突設し、該掛合用突起
を上記インナードアの固定部を穿設した孔に掛止するこ
とにより、インナードアをエアバッグケースに固定せし
めたものであり、上記固定部の弾性を利用し、この固定
部を引張って掛合用突起に掛けることにより、リテーナ
ーにてインナードアを簡単にケースに取付けることが可
能であり、しかも、従来のように、取付専用の孔をケー
スに設けずにすむことから、その手間や、この孔の穿設
による設計上の制約も受けず、これら工数の削減等によ
り、エアバッグ装置のコストダウンを図れるとの顕著な
効果を奏するものであり、また、エアバッグケースとイ
ンストルメントパネルの締結具を利用して、さらにイン
ナードアを共締め構造とすることにより、インナードア
の固定をより確実に行うと共に、上記締結具の併用によ
ってその個数を減じ、該締結具自体の費用と締付時のト
ルク管理工数とを同時に削減するとの実用的効果も併せ
て奏することが可能である。
グ装置は、ケース開口部にリテーナーとでエアバッグの
基部を挟着固定し、さらに該開口部に、折り畳み収納さ
れたエアバッグを覆うインナードアを配設せしめた装置
において、、上記インナードアから弾性を有する固定部
を、上記ケース側壁の外面に沿いリテーナーの近傍まで
延設すると共に、上記リテーナーからエアバッグとケー
スとを貫通せしめて掛合用突起を突設し、該掛合用突起
を上記インナードアの固定部を穿設した孔に掛止するこ
とにより、インナードアをエアバッグケースに固定せし
めたものであり、上記固定部の弾性を利用し、この固定
部を引張って掛合用突起に掛けることにより、リテーナ
ーにてインナードアを簡単にケースに取付けることが可
能であり、しかも、従来のように、取付専用の孔をケー
スに設けずにすむことから、その手間や、この孔の穿設
による設計上の制約も受けず、これら工数の削減等によ
り、エアバッグ装置のコストダウンを図れるとの顕著な
効果を奏するものであり、また、エアバッグケースとイ
ンストルメントパネルの締結具を利用して、さらにイン
ナードアを共締め構造とすることにより、インナードア
の固定をより確実に行うと共に、上記締結具の併用によ
ってその個数を減じ、該締結具自体の費用と締付時のト
ルク管理工数とを同時に削減するとの実用的効果も併せ
て奏することが可能である。
【図１】本考案第１実施例のエアバッグ装置を示す断面
斜視図である。
斜視図である。
【図２】同実施例のリテーナーを示す斜視図である。
【図３】図１のＸ−Ｘ線断面図である。
【図４】図１のＹ−Ｙ線断面図である。
【図５】本考案第２実施例のリテーナーを示す斜視図で
ある。
ある。
【図６】同実施例のインナードアの固定部を示す断面図
である。
である。
【図７】本考案第３実施例のリテーナーを示す斜視図で
ある。
ある。
【図８】同実施例のインナードアの固定部を示す断面図
である。
である。
【図９】従来のエアバッグ装置とインナードアを示す断
面図である。
面図である。
【図１０】従来のインナードアの概要図である。
１ 開口部 ２ エアバッグケース ３ ケース側壁 ４ リテーナー ５ エアバッグ ６ インナードア ７ スリット ８ インフレータ ９ 固定部 １０ ピン １１ 孔 １２ ボルト １３ 耳部 １４ フランジ １５ 鍔 １６ 切り起こし片 １７ リベット Ｐ インストルメントパネル Ｄ エアバッグドア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 尾藤 和彰 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山 ３番地 東洋ゴム工業株式会社 自動車 部品技術センター内 (56)参考文献 特開 平４−314646（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−87849（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−27639（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−93243（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B60R 21/20
Claims (5)
- 【請求項１】 開口部を区画するエアバッグケースの各
側壁に夫々、該ケース内側に配したリテーナーとで挟着
せしめてエアバッグ基部を取付ける一方、上記開口部内
にエアバッグを折り畳み収納し、かつ該エアバッグを外
側から覆い保護するインナードアを、上記ケース開口部
に配設してなるエアバッグ装置において、上記インナー
ドアから弾性を有する固定部を、上記ケース側壁の外面
に沿いリテーナーの近傍まで延設すると共に、上記リテ
ーナーからエアバッグとケースとを貫通せしめて掛合用
突起を突設し、該掛合用突起を上記インナードアの固定
部に穿設した孔に掛止することにより、インナードアを
エアバッグケースに固定したことを特徴とするインナー
ドアを備えたエアバッグ装置。 - 【請求項２】 上記掛合用突起が、リテーナーに固定し
たピンである請求項１記載のインナードアを備えたエア
バッグ装置。 - 【請求項３】 上記掛合用突起が、リテーナーを切り起
こして形成した切り起こし片である請求項１記載インナ
ードアを備えたエアバッグ装置。 - 【請求項４】 上記掛合用突起が、エアバッグとエアバ
ッグケース、ならびにリテーナーを固定するリベットま
たはボルトである請求項１記載のインナードアを備えた
エアバッグ装置。 - 【請求項５】 上記インナードアの一部が、エアバッグ
ケースとインストルメントパネルの固定位置に延設さ
れ、上記ケースとパネルとを固定する締結具により一体
に結合しうるよう設けられた請求項１乃至４項の内何れ
か１項に記載のインナードアを備えたエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992089929U JP2578196Y2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | インナードアを備えたエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992089929U JP2578196Y2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | インナードアを備えたエアバッグ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0647058U JPH0647058U (ja) | 1994-06-28 |
| JP2578196Y2 true JP2578196Y2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=13984394
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992089929U Expired - Fee Related JP2578196Y2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | インナードアを備えたエアバッグ装置 |
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| JP (1) | JP2578196Y2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH0487849A (ja) * | 1990-07-30 | 1992-03-19 | Nissan Motor Co Ltd | グローブボックスリッド保持装置 |
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-
1992
- 1992-12-04 JP JP1992089929U patent/JP2578196Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0647058U (ja) | 1994-06-28 |
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