JP2578152Y2 - U型炭化けい素発熱体 - Google Patents
U型炭化けい素発熱体Info
- Publication number
- JP2578152Y2 JP2578152Y2 JP1992082209U JP8220992U JP2578152Y2 JP 2578152 Y2 JP2578152 Y2 JP 2578152Y2 JP 1992082209 U JP1992082209 U JP 1992082209U JP 8220992 U JP8220992 U JP 8220992U JP 2578152 Y2 JP2578152 Y2 JP 2578152Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating element
- silicon carbide
- shaped silicon
- carbide heating
- furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Resistance Heating (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子部品の焼成やファ
インセラミックスの焼成用の電気炉の加熱源として用い
られるU型炭化けい素発熱体に関する。
インセラミックスの焼成用の電気炉の加熱源として用い
られるU型炭化けい素発熱体に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化けい素発熱体は電子部品等の焼成、
ファインセラミックスの焼成、金属熱処理用の加熱源と
して広い分野で使われている。炭化けい素発熱体には、
棒型、U型、W型等があり、とりわけU型は発熱体端子
が炉の片側のみに配置でき、省エネルギーであることか
ら広く利用されている。U型炭化けい素発熱体はセラミ
ックス材質の発熱体でその形状、構成は他の材料のヒー
タと異なり、特異な技術で製作されている。すなわち、
一対の並行した発熱部を端部とを先端接合部(以下クロ
スバーという)で接合した構造をとり、クロスバーは図
2の4や図3の4に示すような形状が一般的であった。
ファインセラミックスの焼成、金属熱処理用の加熱源と
して広い分野で使われている。炭化けい素発熱体には、
棒型、U型、W型等があり、とりわけU型は発熱体端子
が炉の片側のみに配置でき、省エネルギーであることか
ら広く利用されている。U型炭化けい素発熱体はセラミ
ックス材質の発熱体でその形状、構成は他の材料のヒー
タと異なり、特異な技術で製作されている。すなわち、
一対の並行した発熱部を端部とを先端接合部(以下クロ
スバーという)で接合した構造をとり、クロスバーは図
2の4や図3の4に示すような形状が一般的であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】U型炭化けい素発熱体
はその形状からクロスバーが炉内に位置し、耐熱性およ
び電気抵抗の低い材料が用いられている。しかしたとえ
ば図4に示すように、U型炭化けい素発熱体を水平装着
して使用する場合は、従来のU型炭化けい素発熱体では
種々問題があった。すなわち、従来U型炭化けい素発熱
体を水平装着する場合には、炉壁煉瓦の一部を切り欠い
てクロスバーを保持し、発熱体の水平を保つのが一般的
である。その場合、高温で熱処理される被処理物からア
ルカリや重金属の揮発があると、その揮発物が炉壁煉瓦
とU型炭化けい素発熱体のクロスバーとの間に付着し化
学反応を起し、そのため発熱体と炉壁が溶着してしまう
ことがしばしば起こった。発熱体を交換する際、この溶
着によって、発熱体及び炉壁煉瓦の損傷が大きく短寿命
になり、また発熱体の交換に多大の費用と時間を必要と
した。
はその形状からクロスバーが炉内に位置し、耐熱性およ
び電気抵抗の低い材料が用いられている。しかしたとえ
ば図4に示すように、U型炭化けい素発熱体を水平装着
して使用する場合は、従来のU型炭化けい素発熱体では
種々問題があった。すなわち、従来U型炭化けい素発熱
体を水平装着する場合には、炉壁煉瓦の一部を切り欠い
てクロスバーを保持し、発熱体の水平を保つのが一般的
である。その場合、高温で熱処理される被処理物からア
ルカリや重金属の揮発があると、その揮発物が炉壁煉瓦
とU型炭化けい素発熱体のクロスバーとの間に付着し化
学反応を起し、そのため発熱体と炉壁が溶着してしまう
ことがしばしば起こった。発熱体を交換する際、この溶
着によって、発熱体及び炉壁煉瓦の損傷が大きく短寿命
になり、また発熱体の交換に多大の費用と時間を必要と
した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、U型炭化けい
素発熱体において、該発熱体のクロスバーの断面形状を
多角形にすることを特徴とする。たとえば、図1(a)
に示すようにクロスバーの断面形状を多角形にして炉壁
煉瓦と接触する部分に凸部がくるようにしてある。ま
た、U型炭化けい素発熱体を垂直にして使用する場合に
は図1(b)のようにし、やはり凸部が煉瓦と接触する
ようにする。すなわち、クロスバーを載置する炉壁煉瓦
との接触面積を少なくすることによって、もし発熱体の
クロスバーが炉壁煉瓦とが溶着した場合でも発熱体を容
易に交換出来るようにする。
素発熱体において、該発熱体のクロスバーの断面形状を
多角形にすることを特徴とする。たとえば、図1(a)
に示すようにクロスバーの断面形状を多角形にして炉壁
煉瓦と接触する部分に凸部がくるようにしてある。ま
た、U型炭化けい素発熱体を垂直にして使用する場合に
は図1(b)のようにし、やはり凸部が煉瓦と接触する
ようにする。すなわち、クロスバーを載置する炉壁煉瓦
との接触面積を少なくすることによって、もし発熱体の
クロスバーが炉壁煉瓦とが溶着した場合でも発熱体を容
易に交換出来るようにする。
【0005】
【実施例】本考案によるU型炭化けい素発熱体を実施例
で示し、従来品を比較例で示し、その効果を比較した。 (実施例) 本考案にU型炭化けい素発熱体のうちクロスバーの断面
形状を図1(a)のごとく五角形にしたものを10本製
作した。発熱体の寸法は(発熱部径)×(発熱部長)×
(端部長):φ25mm×600mm×400mmとし
た。図4に炉内構造を示したプッシャ式トンネル炉を用
いて本考案の発熱体を炉の高温保持部に水平装着した。
有機バインダーを含むセラミックス成形品を棚板の上に
載せ、炉内温度1300℃、搬送速度50℃/分で連続
焼成した。180時間連続操炉したあと、発熱体の劣化
などを調べるため炉を停止し、発熱体を交換した。交換
時に確認した発熱体の溶着本数、煉瓦の損傷状態、交換
に要した時間を表1に実施例として示した。 (比較例1) 図2に示した従来のクロスバー断面形状品を実施例と同
一寸法で製作し、本考案品と比較のため同一炉の同一位
置に設置し、同様の処理物を焼成した。実施例と同じ1
80時間の操炉後、炉を停止し発熱体を交換した。その
結果を表1に比較例1として示した。 (比較例2) 図3に示した従来のクロスバー断面形状品を上記実施例
及び比較例1と同条件で比較テストした。その結果を表
1中の比較例3として示した。これらの3つの例の比較
から本考案のクロスバー断面形状を改良したものが比較
例1,2に比べ炉壁煉瓦との溶着、炉壁煉瓦の損傷がな
く、しかも発熱体の交換に要した時間も短時間で済ん
だ。
で示し、従来品を比較例で示し、その効果を比較した。 (実施例) 本考案にU型炭化けい素発熱体のうちクロスバーの断面
形状を図1(a)のごとく五角形にしたものを10本製
作した。発熱体の寸法は(発熱部径)×(発熱部長)×
(端部長):φ25mm×600mm×400mmとし
た。図4に炉内構造を示したプッシャ式トンネル炉を用
いて本考案の発熱体を炉の高温保持部に水平装着した。
有機バインダーを含むセラミックス成形品を棚板の上に
載せ、炉内温度1300℃、搬送速度50℃/分で連続
焼成した。180時間連続操炉したあと、発熱体の劣化
などを調べるため炉を停止し、発熱体を交換した。交換
時に確認した発熱体の溶着本数、煉瓦の損傷状態、交換
に要した時間を表1に実施例として示した。 (比較例1) 図2に示した従来のクロスバー断面形状品を実施例と同
一寸法で製作し、本考案品と比較のため同一炉の同一位
置に設置し、同様の処理物を焼成した。実施例と同じ1
80時間の操炉後、炉を停止し発熱体を交換した。その
結果を表1に比較例1として示した。 (比較例2) 図3に示した従来のクロスバー断面形状品を上記実施例
及び比較例1と同条件で比較テストした。その結果を表
1中の比較例3として示した。これらの3つの例の比較
から本考案のクロスバー断面形状を改良したものが比較
例1,2に比べ炉壁煉瓦との溶着、炉壁煉瓦の損傷がな
く、しかも発熱体の交換に要した時間も短時間で済ん
だ。
【0006】
【表1】
【0007】
【考案の効果】実施例で明かなように本考案のU型炭化
けい素発熱体を用いれば炉内煉瓦との溶着を防止でき、
煉瓦の損傷も少なく発熱体交換が容易になることがわか
った。これは炉の停止時間を最小限にでき、ひいては焼
成コストの大幅な低減が可能となった。
けい素発熱体を用いれば炉内煉瓦との溶着を防止でき、
煉瓦の損傷も少なく発熱体交換が容易になることがわか
った。これは炉の停止時間を最小限にでき、ひいては焼
成コストの大幅な低減が可能となった。
【0008】
【図1】図1(a)は本考案によるU型炭化けい素発熱
体の実施例を示す斜視図である。図1(b)は本考案に
よるU型炭化けい素発熱体の他の実施例を示す斜視図で
ある。
体の実施例を示す斜視図である。図1(b)は本考案に
よるU型炭化けい素発熱体の他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】図2は従来のU型炭化けい素発熱体を示す斜視
図である。
図である。
【図3】図3は従来のU型炭化けい素発熱体の他の形状
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図4】図4は本考案のU型炭化けい素発熱体を電気炉
に水平装着した例を示す炉の断面図である。
に水平装着した例を示す炉の断面図である。
1 本考案によるクロスバー 2 発熱部 3 端子部 4 従来のクロスバー 5 断熱材 6 処理品 7 台板 8 U型炭化けい素発熱体
Claims (1)
- 【請求項1】 U型炭化けい素発熱体において、該発熱
体の先端接合部の断面形状を多角形とし、かつ先端接合
部凸部を炉壁煉瓦との接触部になるように配置したこと
を特徴とするU型炭化けい素発熱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992082209U JP2578152Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | U型炭化けい素発熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992082209U JP2578152Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | U型炭化けい素発熱体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636283U JPH0636283U (ja) | 1994-05-13 |
JP2578152Y2 true JP2578152Y2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=13768040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992082209U Expired - Lifetime JP2578152Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | U型炭化けい素発熱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578152Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP1992082209U patent/JP2578152Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0636283U (ja) | 1994-05-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980331 |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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