JP2577831B2 - 改良されたリン/バナジウム系酸化触媒 - Google Patents

改良されたリン/バナジウム系酸化触媒

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 本発明は、炭化水素を部分酸化してジカルボン酸および
酸無水物を製造する際に用いられる、改良されたPVO
−亜鉛活性化−リチウム改質触媒に関する。より詳細に
は、本発明は無水系において製造された、改良されたリ
ン−バナジウム混合酸化物系触媒に関する。
【0002】基本的には、酸化触媒を製造するために用
いられる方法はすべて、+5未満の原子価状態のバナジ
ウムを得ることを追及する。これを達成する1方法は、
+5未満の原子価状態のバナジウムから開始するもので
ある。当技術分野で最も広く用いられている他の方法
は、+5の状態のバナジウムから出発し、原子価を+5
未満に還元するものである。本発明は後者の方法に関す
るものである。これらの触媒を得るために、この方法の
変法が幾つか採用されている。1方法においては、V2
5を溶液中でHClにより還元して塩化バナジルを得
る。一般的な触媒の製法は、バナジウム、リンおよび他
の成分を共通の溶剤に溶解することによる。まず+5の
原子価を有するバナジウム化合物、たとえばV25を用
い、次いで触媒製造中にたとえば塩酸によってより低い
原子価に還元してバナジウムオキシ塩、塩化バナジル、
をインサイチューで生成させることにより、+5未満の
原子価を有する還元バナジウムが得られる。このバナジ
ウム化合物を還元性溶剤、たとえば塩酸に溶解する。こ
の溶剤は反応のための溶剤となるだけでなく、バナジウ
ム化合物の原子価を5未満の原子価に還元する作用を示
す。好ましくは、バナジウム化合物をまず溶剤に溶解
し、次いでリン、および場合により他の成分を添加す
る。コンプレックスを形成する反応は、熱を与えること
により促進される。生成したコンプレックスを次いで沈
殿工程なしに、溶液として担体上に析出させ、乾燥させ
る。一般にバナジウムの原子価は、担体上に析出しした
時点で約+2.5−4.6であろう。
【0003】他の方法においては、金属化合物を担体と
共に、または担体なしに、不活性液体中の成分のコロイ
ド分散液から沈殿させることにより、触媒が製造され
る。場合により触媒を溶融金属化合物として担体上に析
出させることができる。触媒は無水物の形のリン酸をバ
ナジウム化合物および他の成分と共に加熱および混合す
ることによっても製造された。いずれの製法において
も、コンプレックスの形成を促進するために熱を与える
ことができる。
【0004】塩化バナジルを得る方法は、コッペル(K
oppel)ら,Zeit.anorg.Chem.,
45,p.346−351,1905に、アルコール性
HCl溶液中でのV25の還元によるものが示されてい
る。この方法はリン−バナジウム系酸化触媒の製法とし
て、たとえばケルにより米国特許第3,255,211
号明細書において推奨されており、この場合溶剤が還元
剤としても作用する。その後たとえば米国特許第4,0
43,943、4,251,390、4,283,30
7および4,418,003号明細書においては、一般
に″無水法″と呼ばれるこのバナジウム還元法を基本的
リン−バナジウム系酸化触媒の製造に用いている。この
後者の方法により製造された触媒は他の方法による同様
な触媒より一般に優れていることが認められた。詳細に
は、無水法に戻る前にこの一群の酸化触媒に対し行われ
たのは、基本的バナジウム−リン組成物にまさに多数の
元素を添加することであった。たとえば米国特許第4,
105,586号明細書を参照されたい。その場合V、
PおよびOの外に触媒は他の9種の元素を含有しなけれ
ばならない。この触媒は満足すべきものではあったが、
多数の成分およびそれらが触媒性能に及ぼす多様な作用
のため製造が困難であった。
【0005】無水系は米国特許第4,043,943号
明細書のシユナイダー法によりV、PおよびOのみを含
む基本形に戻った。しかしこの触媒は、たとえば米国特
許第4,017,521号明細書に記載されるように極
めて特殊な活性化法を必要とした。バロン(米国特許第
4,251,390号)は、Znの添加によって特殊な
活性化法の必要性が少なくなり、基本触媒より容易に活
性化され、反応系の熱の乱れに対して極めて安定であ
り、かつそれと等しいか、またはそれより優れた性能
(転化率/選択性/収率)を示す触媒が製造されること
を示した。少量のケイ素およびリチウム化合物がP/V
/Zn触媒の触媒作用を高めることも見出された。
【0006】米国特許第4,147,661号明細書に
は、W、Sb、Niおよび/またはMoをバナジウムに
対して0.0025−1:1の原子比でさらに含有する
高表面積PVO混合酸化物触媒が示されている。
【0007】すべてのPVO含有触媒が直面する特別な
問題はリンの損失であり、この問題および各種解決策に
ついての考察は米国特許第4,515,899号明細書
中に見られる。
【0008】多数の参考文献がn−ブタンの部分酸化に
より無水マレイン酸を製造するのに適した酸化触媒を示
しており、これらの触媒はリン、バナジウム混合酸化物
触媒の1成分としてモリブデンを含有する。たとえば米
国特許第3,980,585号明細書には、P、V、C
u、およびTe、Zr、Ni、Ce、W、Pd、Ag、
Mn、Cr、Zn、Mo、Re、Sn、La、Hf、T
a、Th、Ca、UまたはSnのうち1種を含有する触
媒が示され;米国特許第4,056,487号明細書に
は、Nb、Cu、Mo、Ni、Co、およびさらにC
e、Nd、Ba、Hf、U、Ru、Re、LiまたはM
gのうち1種または2種以上を含有するPVO触媒が示
されている。米国特許第4,515,904号明細書に
は、Mo、Zn、W、U、Sn、Bi、Ti、Zr、N
i、CrまたはCoのうち1種の金属を金属:Vの原子
比0.001−0.2:1で含有しうるPVO触媒の製
法が示されている。
【0009】米国特許第4,418,003号明細書に
は、ZnまたはMoを含有し、NaまたはLiにより不
活化され、Zr、Ni、Ce、Cr、Mn、Niおよび
Alをも含有しうるPVO触媒が示されている。
【0010】米国特許第4,251,390号明細書に
は、Znにより活性化され、LiまたはSiにより改質
された無水法PVO酸化触媒が示されている。
【0011】本発明の特色は、リン/バナジウム/亜鉛
/リチウム混合酸化物系触媒に特定の改質剤を添加する
ことによって、より大きな安定性を備え、高収率の酸無
水物を長期間与える触媒が製造されることである。
【0012】さらに本発明の触媒の特色は、未改質触媒
より低いP/V比が適切であり、同時に操作中の触媒か
らのリンの損失が減少することである。
【0013】発明の要約 本発明は、バナジウムのモル当たり0.005−0.0
25モルのモリブテンを含有する、無水法による、リン
(P)/バナジウム(V)/亜鉛(Zn)/リチウム
(Li)混合酸化物系の、炭化水素を部分酸化してジカ
ルボン酸及び酸無水物を製造する酸化触媒であるところ
の改良である。すなわち、本発明の触媒は、無水法によ
るところの、+5の原子価状態のバナジウムを実質的に
無水の有機媒質中で還元して+5未満の原子価となし、
この還元されたバナジウムを濃リン酸中でダイジェスト
する(digest)ことよりなる方法によって製造さ
れ、その際改良点はバナジウムに対するモル比が0.0
05−0.025:1、好ましくは0.01−0.02
0:1であるモリブテン化合物を含有させ、これにより
使用に際して不純物および過熱による不活性に対する優
れた抵抗性ならびにより高い、かつより長期的な生産性
を備えた、活性化しやすい触媒を得ることにある。適切
な乾燥触媒は60−90%、好ましくは少なくとも70
%の結晶化度をもつ。
【0014】好ましい形態 より詳細には、改良触媒は五酸化バナジウムのアルコー
ル性HCl溶液還元により得られるものであり、その際
有機溶剤はアルコール類であり、バナジウムの還元はそ
れをHClと接触させることにより行われる。これは、
五酸化バナジウムを懸濁含有するアルコール類にHCl
ガスを導通することにより行うのが好都合である。五酸
化バナジウムはHClにより還元され、塩化バナジルと
して溶解する。還元の終了は暗赤褐色の溶液が生成する
ことである。この系において臭化水素は還元剤としてほ
ぼ等しいであろう。還元温度は60℃を越えないよう
に、好ましくは55℃以下に維持することが好ましい。
還元が約35−55℃、好ましくは40−55℃の温度
で行われた場合、最適な活性をもつ触媒が得られる。
【0015】触媒の製造に際しては、一般にV25
0.454kg(1ポンド)当たり2500−4400
ml、好ましくは3100−4200mlのアルコール
類、およびV25の0.454kg(1ポンド)当たり
0.69−1.36kg(1.5−3.0ポンド)のH
Clが用いられる。
【0016】バナジウムおよびリンの混合酸化物を得る
ためには、約99%H3PO4(98−101%)のリン
酸(たとえば85%H3PO4およびP25から製造され
たもの、または市販の105−115%リン酸を85%
3PO4で希釈したもの)を添加し、ダイジェストされ
たバナジウム化合物は溶液の色が暗青緑色に変化したこ
とにより確認される。次いでアルコール類をストリッピ
ングして乾燥触媒を得る。
【0017】リン酸中でのバナジウム化合物のダイジェ
ストは、普通は還流下に、色の変化によりダイジェスト
完了が指示されるまで行われる。しかしこれらの条件下
に約1時間で最良の触媒が製造されると思われる。ある
いは還流ダイジェストせずにアルコール類を連続的に除
去しながら約1−2時間緩徐に煮沸すると、この時点で
温度が上昇し、普通のアルコール回収式操作の場合のよ
うにストリッピングが強化されて、同様に良好な触媒が
得られた。
【0018】アルコールストリッピングは、ストリッパ
ー中でのクラスト形成を避け、流動性スラリーが得られ
るように行うべきである。クラストが形成される方式で
製造された触媒は活性が低いことが認められた。
【0019】アルコール類の最終的除去は減圧下で、一
般に110−170℃の温度のオーブン内で行われ、従
ってストリッピングの場合より低い温度およびより緩和
な条件が採用される。
【0020】採取された乾燥触媒を煙道ガスオーブン内
で260℃において3時間ロースト(roast)する
ことによって、325℃においてマッフル炉内で1 1
/4時間の通常のか焼(calcination)より
活性の高い触媒が得られることが見出された。しかしこ
れに匹敵する条件を備えた活性化法をいずれも採用する
ことができ、当業者は得られる触媒性能を最適なものに
するための各種組み合わせを判定するであろう。か焼ま
たはローストは、200−350℃の温度で、組成物の
触媒特性を改良するのに十分な期間行われる。
【0021】採用される温度は比較的低く、従ってか焼
という語は適切ではないかも知れない。いずれの場合も
組成物をこれらの温度条件下で加熱するのが有益である
ことが認められた。か焼は好ましくは特徴的粉末X線回
折比1.75−2.5の材料を得るために行われる。
【0022】有機溶剤は好ましくは第一または第二アル
コール、たとえばメタノール、エタノール、1−プロパ
ノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタ
ノール、2−メチル−1−プロパノール、3−メチル−
2−ブタノール、2,2−ジメチル−1−プロパノー
ル、1−ヘキサノール、4−メチル−1−ペンタノー
ル、1−ヘプタノール、4−メチル−1−ヘキサノー
ル、4−メチル−1−ヘプタノール、1,2−エタンジ
オール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ジエ
チレングリコールおよびトリエチレングリコールであ
る。これらのアルコールは+5バナジウム化合物に対す
る緩和な還元剤でもある。
【0023】一般に原子比Zn対バナジウムは0.00
1−0.15:1であるが、比較的低い比率の亜鉛/バ
ナジウムによって極めて活性の高い触媒が得られること
が見出され、モル比0.01−0.07のZn/Vを含
有する触媒が好ましい。
【0024】リンは一般に触媒中に先行技術の場合と同
様にP/Vのモル比0.09−1.3/1で存在する。
最適比率P/Vは1.22/1以下、1.0/1以上で
あることが認められた。Moの安定化効果によって、他
の点では匹敵する先行技術触媒より少量のリンを使用す
ることができ、同時に反応器操作中のリンの損失および
生じる触媒不活化が減少し、すなわちより長期性を示す
(作動状態での反応性−対−時間)という利点が得られ
る。
【0025】リチウム成分はLi:Vの原子比0.00
1−0.15:1で存在する。
【0026】亜鉛成分、リチウム成分およびモリブデン
成分を添加する時点は、固体触媒沈殿が生成する前に存
在する限り、決定的ではない。これはリン酸の添加と同
時に行うのが好都合であり、これにより触媒成分の密な
混合が確実になる。
【0027】改質剤成分はそれらの化合物、たとえばア
セテート、カーボネート、クロリド、ブロミド、酸化
物、水酸化物、ホスフェートなど、たとえば塩化亜鉛、
酸化亜鉛、シュウ酸亜鉛、酢酸リチウム、塩化リチウ
ム、臭化リチウム、炭酸リチウム、酸化リチウム、オル
トリン酸リチウム、酸化モリブデン、モリブデンジオキ
シジクロリド、モリブデンジオキシジブロミドなどとし
て添加される。
【0028】得られる触媒コンプレックスは混合酸化物
として表されるが、そのコンプレックスの構造は決定さ
れておらず、便宜的に次式により表される: VPaZnbMocLidx aは0.90−1.3であり、bは0.001−0.1
5であり、cは0.005−0.025であり、dは
0.001−0.15である。この式は実験式ではな
く、この触媒の成分の原子比を表す以外の意味はない。
事実、xは決定的な数値でなく、コンプレックス内の組
み合わせに応じて広範に変化しうる。酸素が存在するの
は既知であり、Oxはこれを表す。
【0029】上記触媒は、ペレット、ディスク、フレー
ク、ウェーハ、その他、この種の気相反応に用いられる
管状反応器におけるその使用を容易にするいずれか好都
合な形状で使用しうる。たとえば触媒を米国特許第4,
283,307号明細書(これをここに引用する)に示
される、孔または内腔が貫通したタブレットとして製造
しうる。材料を担体上に析出させてもよいが、反応への
供給材料がアルカン、たとえば無水マレイン酸製造用の
n−ブタンである場合は、これは望ましい様式ではな
い。供給材料がアルケン、たとえばn−ブテンである場
合は、担持触媒は妥当であり、経済的な方法である。ア
ルカンはアルケンより高い水準の活性化を必要とするの
で、前者の供給材料の場合は酸素との反応を活性化する
ための部位をより多く提供するために触媒が担持されて
いない形で存在することが望ましい。一般に担持されて
いない触媒は担持触媒より大きな表面積をもつであろ
う。この様式のための最終触媒粒径は通常は約2 1/
2−約10メッシュであるが、大きな表面積は望ましく
ない。これは恐らくモリブデンによって触媒の活性が高
められているためであろう。いずれの場合も活性化後の
表面積は好ましくは20m2/g以下、少なくとも1m2
/g、好ましくは少なくとも5m2/gである。
【0030】固定床管状反応器がこの種の反応には標準
的であるが、酸化反応には流動床反応器がしばしば用い
られ、この場合触媒粒径は約10−150ミクロン程度
である。
【0031】この一群の触媒がC4−C10炭化水素を部
分酸化して対応する酸無水物にするために用いられるこ
とは、一般に認識されている。それらはノルマルC4
化水素、アルカンであるn−ブタンおよびアルケンであ
るn−ブテン両者を転化して、商業的に広範な用途をも
つ無水マレイン酸となすために、広く考慮される。
【0032】n−C4炭化水素を無水マレイン酸に酸化
する反応は、たとえばn−ブタンを酸素中において低濃
度で上記触媒と接触させることにより行われる。酸素源
としては空気が十分に満足すべきものであるが、酸素と
希釈用ガス、たとえば窒素との合成混合物も用いられ
る。酸素を富化した空気も使用しうる。
【0033】標準的管状酸化反応器への供給材料流は、
普通は空気および約0.5−約2.5モル%の炭化水
素、たとえばn−ブタンを含有するであろう。本発明方
法につき最適な生成物収率を得るためには、約1.0−
約2.0モル%のn−C4炭化水素が満足すべきもので
ある。より高い濃度も採用しうるが、流動床反応器以外
では爆発の危険性が生じる。この場合は最高で約4また
は5モル%の濃度を採用しても場合の危険性はない。も
ちろん、より低い、約1%以下の濃度のC4は等しい流
量で得られる総生産性を低下させるので、普通は経済的
にみて用いられない。
【0034】反応器に導通されるガス流の流量はかなり
広い範囲に及ぶが、好ましい操作範囲は約50−300
gのC4/l触媒/時、より好ましくは約100−25
0gのC4/l触媒/時の流量である。ガス流の滞留時
間は普通は約4秒以下、より好ましくは約1秒以下か
ら、操作効率がより低くなる速度までである。流量およ
び滞留時間は760mmHgおよび25℃の標準的条件
下で計算される。本発明の触媒につき無水マレイン酸へ
の転化に好ましい供給材料は、主量のn−ブタン、より
好ましくは少なくとも90モル%のn−ブタンを含むn
−C4炭化水素である。
【0035】各種の反応器が有用であることが認めら
れ、多重管式の熱交換器型反応器が極めて有用である。
この種の反応器の管は直径が約6.4−約76.2mm
(約1/4−約3インチ)であり、長さが約0.9−約
3.0m(約3−約10フィート)またはそれ以上であ
る。酸化反応は発熱反応であるので、比較的厳密な反応
温度の制御を維持すべきである。反応器の表面を比較的
一定の温度にすることが望ましく、温度制御を補助する
ために反応器からの熱を伝導するいずれかの媒質が必要
である。この種の媒質はウッド合金、溶融イオウ、水
銀、溶融鉛などであるが、共融塩浴が極めて満足すべき
であることが認められた。この種の塩浴の1つは硝酸ナ
トリウム−亜硝酸ナトリウム−亜硝酸カリウム共融恒温
混合物である。他の温度制御法は管を囲む金属が温度制
御体として作用する金属ブロック反応器を用いることで
ある。当業者に認識されるように、熱交換器などにより
熱交換媒質を適温に保持することができる。反応器また
は反応管は鉄、ステンレス鋼、炭素鋼、ニッケル、ガラ
ス管、たとえばバイコールなどである。炭素鋼およびニ
ッケル管は共に、ここに記載する反応条件下で著しく長
い寿命をもつ。普通は反応器には不活性材料、たとえば
約6.4mm(約1/4インチ)アランダムペレット、
不活性セラミックボール、ニッケルボールまたはチップ
などの予熱帯域が含まれ、これらは存在する活性触媒の
体積の約1/4−1/10の量で存在する。
【0036】反応温度はある限度内で変動してもよい
が、普通は反応はかなり厳密な範囲内の温度で行うべき
である。酸化反応は発熱性であり、いったん反応が開始
されると、塩浴または他の媒質の主目的は熱を反応器壁
から伝導除去して反応を制御することである。用いる反
応温度が塩浴温度より約100℃以上高くない場合、普
通はより良い操作が得られる。反応器内の温度はもちろ
んある程度反応器の大きさおよびC4濃度にも依存する
であろう。好ましい方法において通常の操作条件下で
は、熱電対により測定した反応器中心の温度は約365
−約550℃である。反応器に用いられる好ましい温度
範囲は、上記により測定して約380−約515℃とす
べきであり、通常は約390−約415℃の温度で最良
の結果が得られる。すなわち直径約25.4mm(約
1.0インチ)の炭素鋼反応管を備えた塩浴反応器に関
しては、塩浴温度は通常は約350−約550℃に制御
されるであろう。普通の条件下では、収率の低下および
触媒不活化の可能性があるため、反応器内の温度は通常
は長期間約470℃を越えるべきでない。
【0037】一般に本発明の改良触媒は先行技術の無水
法PVO触媒より活性であり、より低い温度で作動し、
より高い重量収率を与える。
【0038】反応は大気圧、加圧または減圧において行
われる。反応器からの正の流れを保証するために、出口
圧力は周囲圧力より少なくともわずかに高い。不活性ガ
スの圧力は、反応器内での圧力低下を克服するのに十分
なほど高くなければならない。
【0039】無水マレイン酸は当業者に周知の多数の方
法により採取しうる。たとえば採取は直接濃縮により、
または適切な媒質に吸着させたのち無水マレイン酸を分
離および精製することにより行われる。
【0040】反応器 反応器は下記に詳述するように、外径25.4mm
(1.0インチ)を有する約1.5−3.7m(5−1
2フィート)の管である。たとえば外径25.4mm
(1.0インチ)である約1.5m(5フィート)の炭
素鋼管反応器には、不活性な約6.4mm(約1/4イ
ンチ)アランダムペレットを触媒材料上に触媒の高さの
33%の高さまで充填した約1.1m(3.5フィー
ト)の触媒床に320mlの触媒を用いた。各反応器に
つき触媒材料および上記不活性材料は下記のとおりであ
る:長さ 直径 触媒寸法 触媒 ml 不活性トップパッキング 5′ × 1″外径 3/16″×3/16″ 320 1/4″(6.35mm)アランタ゛ム1ヘ゛レット (1.5m×25.4mm) (4.76×4.76mm) 1/3 触媒床 12′ × 1″ 3/16″×3/16″ 950 1/4″(6.35mm)アランタ゛ムヘ゛レット (3.7m×25.4mm) (4.76×4.76mm) 12″(30.5cm) 底部 6″(15.2cm) 頂部 1 溶融シリカアルミナ 反応器は7%硝酸ナトリウム−40%亜硝酸ナトリウム
−53%亜硝酸カリウム共融恒温混合物塩浴内に収容さ
れた。反応器は徐々に400℃にまで加温され(250
−270℃の空気を触媒上に導通する)、その間0.5
−0.7モル%n−ブタンおよび空気を含むガス流を約
280℃から触媒上に導通し始める。反応器出口は約
0.07kg/cm2(1psig)に維持された。反
応器が400℃に達したのち、n−ブタン/空気混合物
を24時間導通することにより触媒をエージングした。
目的とする処理量を得るためにn−ブタン/空気混合物
および温度を高めた。80−90%の転化率を得るため
に、供給材料中のn−ブタンを1.0−1.5モル%に
高める。塩浴は最高425℃で操作される。処理量は最
高塩浴温度および最高ホットスポット温度約450℃に
おいて達成された。ホットスポットは触媒床の中心に導
通したプローブにより測定される。目的とする転化率と
n−C4/空気混合物の流量(たとえばガス毎時空間速
度−GHSV)の関係を得るために、塩浴の温度を調整
することができる。流量は約85%転化率および上記の
温度関係に調整される。一般に炭化水素供給材料約30
−75g/l/時の流量が用いられる。出口ガスは約
0.035kg/cm2(約1/2psig)において
約55−60℃に冷却された。これらの条件下で約30
−50%の無水マレイン酸がガス流から凝縮する。凝縮
後のガス流中の残留無水マレイン酸を採取および精製す
るためにウォータースクラバー採取および後続の脱水お
よび分別法を採用した。採取された無水マレイン酸を合
わせてフラクショネーター中で約140−150℃のオ
ーバーヘッド温度および145℃のボトム温度において
精製および採取する。精製された生成物は純度99.9
+%の無水マレイン酸を含んでいた。
【0041】触媒スケールアップ法 スケールアップ試験によれば、高い撹拌比およびより速
やかなアルコールストリッピングによってより良好な触
媒が得られることが示される。たとえば200ガロンの
市販ファウドラー反応器の場合、少なくとも118RP
Mの撹拌速度が必要であり、蒸気圧は装置コンデンサー
の過剰負荷を避けながら目的とするアルコール迅速スト
リッピングを達成すべく調整された。他の点ではスケー
ルアップ法は文献記載のものと実質的に同じであり、た
だしアルコールの良好な混合およびストリッピングなら
びに水の除去を保証するためには、より高濃度のアルコ
ールを必要とするであろう。
【0042】触媒の製法は重要である。各種の改良など
については先に示した。これらを一般法において採用す
ると、優れた、安定な、寿命の長い触媒が得られるであ
ろう。下記の一般的な触媒の製法は、上記に論じた情報
を採用した一般的な触媒仕上げ処理を示す。
【0043】実施例1の触媒の製造 5リットルのガラス反応器に1.800リットルの無水
イソブチルアルコールおよび1.75モルの五酸化バナ
ジウムを装填した。反応器はオーバーヘッド撹拌機、ガ
ス入口、サーモウェル、および水コンデンサー付きディ
ーンスタークトラップを備えていた。4.77gの無水
塩化亜鉛、1.48gの塩化リチウムおよび6.29g
の酸化モリブデンを添加し、撹拌された懸濁液に約0.
91kg(約2.0lbs)のHClガスを反応温度が
約50℃に維持される速度で導通した。得られた暗赤褐
色の溶液に99.3%リン酸アルコール溶液(104.
0gのP25を296.1gの85.7%H3PO4に溶
解が完了するまで添加し、次いで酸を400mlの無水
アルコールで希釈することにより予め調製された)を添
加した。得られた溶液を2時間還流した。排出ガスを苛
性アルカリ溶液でスクラビングした。このダイジェスト
期間の終了時に暗青色溶液からアルコールを約1.8リ
ットルが回収されるまでストリッピングした。得られた
スラリーを150℃で乾燥させ、260℃で3時間焼成
した。この焼成粉末を内径約1.59mm(1/1
6″)の孔が貫通した約4.76mm×4.76mm
(3/16″×3/16″)のタブレットに成形した。
原子比は下記のとおりである: P:V=1.16:1;Mo:V=0.013:1;Z
n:V=0.01:1;Li:V=0.01:1 このタブレット成形した中空触媒(約4.76mm×
4.76mm;3/16″×3/16″)は4.6m2
/gの表面積を有していた。焼成触媒のX線回折分析は
反射比(2.94d/5.68d)2.6の結晶質パタ
ーンを示した。新鮮な触媒の結晶化度は80%であっ
た。
【0044】ここに記載する触媒それぞれの製造に際し
て、有機溶剤としてイソブチルアルコールを用いた。
【0045】n−ブタンを部分酸化して無水マレイン酸
となす下記の例において、反応の供給材料中の空気は″
%空気″として報告される。100%空気=2500-1
GHSV。
【0046】触媒は、触媒(タブレット)を固定床反応
器の管状反応器に装入してコンディショニングを行うこ
とにより、使用のためにコンディショニングされる。反
応器は塩浴により加熱される。
【0047】触媒を反応器に装填し、触媒を5−10℃
/時の速度で操作温度にまで徐々に高めることによりコ
ンディショニングした。これは反応器を加熱し、初期空
気流GHSV 900-1−2500-1時間において気流
を空気中0.5−1.0モル%ブタンに調整することに
より達成され、その間目的とする転化率水準、たとえば
約75モル%が維持され、この処理に一般に数日を要し
た。塩浴の初期温度は約250℃であった(塩浴が融解
する点)。
【0048】反応結果を報告する際に用いたC、Sおよ
びYは下記の意味および関係を有する:C(転化率)×
S(選択率)=Y(収率)。
【0049】″重量収率(weight yiel
d)″という語は一定量のn−ブタンから製造された無
水マレイン酸の量を意味し、下記により計算される:
【0050】
【0051】反射比2.94d/5.68dを計算する
ために二重回折パターンからバックグラウンド上方のピ
ーク高さを測定した。
【0052】結晶化度%は、乾燥触媒材料の2.94d
反射の強度を二次基準のVOHPO4・1/2H2Oのも
のと比較することにより判定された。
【0053】実施例1 上記により製造された触媒を1.5m(5′)の塩浴ユ
ニットに装填した。これは極めて良好に活性化され、作
動418時間後に最大状態に達した。この触媒を460
0時間作動させた。作動停止時に平均重量収率は372
℃で82.8%の転化率において93.5%であった。
3000時間目にそれは378℃の低い塩浴温度で8
1.9%の転化率において平均重量収率96.0%で作
動していた。明らかな収率低下は認められなかった。4
300時間目に平均収率は83.2%の転化率において
93.6%であった。これを表Iにまとめる。
【0054】表中の略号は下記を意味する: M%=モル% WT%=重量% MAN=無水マレイン酸
【0055】
【0056】(1)VP 1.6,Mo 0.013,
Zn 0.01,Li 0.01,Ox (2)約25.4mm×1.5m(1″×5′)反応器
−約1.1m(3.5′)触媒床、サーモウェル付き−
中心に約1.59mm(1/16″)の孔を有する約
4.76mm×4.76mm(3/16″×3/1
6″)のタブレット (3)VP 1.16,Zn 0.01,Li 0.0
1,Ox−米国特許第4,251,390号明細書。
【0057】実施例2 この触媒は実施例1のものと同様にして3バッチで製造
され、これらがブレンドされた。焼成触媒のX線回折分
析は反射比(2.94d/5.68d)3.6であり、
リン酸二水素バナジルの形跡はほとんど、または全く認
められなかった。タブレット状触媒の表面積は10.6
2/gであった。平均結晶化度は83%であった。こ
の触媒を約25.4mm×3.7m(1″×12′)の
反応器に装填し、前記のように評価した。この触媒を8
386時間作動させた。約2600時間の作動後に重量
収率はわずかに低下する傾向を示し、3350および3
525時間目に少量の亜リン酸トリメチル(TMP)を
約0.05ml/日の流量で導入した。応答は直ちに起
こり、重量収率が急速に先の高水準に増大した。作動4
500時間目に、操作終了時まで少量の亜リン酸トリメ
チルの連続流(約0.1ppm)を添加した。これによ
り温度がわずかに上昇した(正常より約5℃高い)が、
高収率が維持された。この評価の結果および条件を表I
Iにまとめる。
【0058】この操作中に入口圧力約1.2−1.4k
g/cm2(17および20psig)の双方で空間速
度試験を行った。データは双方の圧力で本質的に同じ重
量収率が得られることを示し、温度要求のわずかな差が
認められたにすぎない。この試験を表IIIに報告す
る。
【0059】
【0060】(1)VP 1.16,Mo 0.01
3,Zn 0.01,Li 0.01,Ox (2)約25.4mm×3.7m(1″×12′)反応
器−約3.2m(10.5′)触媒床、サーモウェル付
き−中心に約1.59mm(1/16″)の孔を有する
約4.76mm×4.76mm(3/16″×3/1
6″)のタブレット (3)0.1ppmのTMP添加開始。
【0061】
【0062】(1)データは実施例2のTMP(0.1
ppm)連続添加における作動6000−8400時間
の評価より得た。
【0063】実施例3 実施例1の触媒の製法に従い、ただしMo成分をバナジ
ウムとHClの反応後に添加した。焼成触媒はX線回折
によれば62%の結晶化度を示した。反射比(2.94
d/5.68d)は2.3であった。この試料を約1.
5m(5′)の反応器において評価した。この操作の条
件およびまとめた結果を表IVに示す。
【0064】
【0065】(1)VP 1.16,Mo 0.01
3,Zn 0.01,Li 0.01,Ox−MoO
はHClとVの反応が終了したのち添加された。 (2)約25.4mm×1.5m(1″×5′)反応器
−約1.1m(3.5′)触媒床、サーモウェル付き−
中で、中心に約1.59mm(1/16″)の孔を有す
る約4.76mm×4.76mm(3/16″×3/1
6″)のタブレットを用いて評価を行った。
【0066】実施例4 実施例1の触媒の製法に従い、ただしHClの反応に際
してさらに5%のアルコールを用いた。焼成触媒のX線
回折反射比(2.94d/5.68d)は1.8であ
り、結晶化度は84%であった。新鮮なタブレット状触
媒は表面積3.9m2/gを有していた。これを約2
5.4mm×3.7m(1″×12′)の反応器におい
て評価した。条件およびまとめた結果を表Vに示す。
【0067】
【0068】(1)MoOはVとHClの反応
が終了したのち添加され、5%過剰のアルコールが初期
の反応に添加された。 (2)約25.4mm×3.7m(1″×12′)反応
器−約3.2m(10.5′)触媒床、サーモウェル付
き−中で、中心に約1.59mm(1/16″)の孔を
有する約4.76mm×4.76mm(3/16″×3
/16″)のタブレットを用いて評価を行った。
【0069】実施例5 実施例1の触媒の製法に従い、ただしHClの反応に際
して5%少ないアルコールを用いた。焼成触媒のX線回
折反射比(2.94d/5.68d)は1.63であ
り、結晶化度は87%であった。新鮮なタブレット状触
媒は表面積6.9m2/gを有していた。これを約2
5.4mm×3.7m(1″×12′)の反応器におい
て評価した。条件およびまとめた結果を表VIに示す。
【0070】
【0071】(1)MoOはVとHClの反応
が終了したのち添加され、5%少ないアルコールが初期
の反応に添加された。 (2)約25.4mm×3.7m(1″×12′)反応
器−約3.2m(10.5′)触媒床、サーモウェル付
き−中で、中心に約1.59mm(1/16″)の孔を
有する約4.76mm×4.76mm(3/16″×3
/16″)のタブレットを用いて評価を行った。
【0072】実施例6 触媒の製法は実施例1の触媒に用いたものであり、ただ
しMo成分はアルコール溶剤を加熱還流したのち添加さ
れた。ダイジェスチョン工程を省略し、アルコールの回
収を直ちに開始した。得られた焼成触媒はX線回折反射
比(2.94d/5.68d)1.86および結晶化度
93%を有していた。この触媒を約25.4mm×1.
5m(1″×5′)の反応器において評価した。条件お
よびまとめた結果を表VIIに示す。
【0073】
【0074】(1)VP 1.16,Mo 0.01
3,Zn 0.01,Li 0.01,Ox−MoO
は還流時に添加され、次いでダイジェスチョンせずにア
ルコールをストリッピングした。 (2)約25.4mm×1.5m(1″×5′)反応器
−約1.1m(3.5′)触媒床、サーモウェル付き−
中で、中心に約1.59mm(1/16″)の孔を有す
る約4.76mm×4.76mm(3/16″×3/1
6″)のタブレットを用いて評価を行った。
【0075】実施例7 実施例1の触媒製造に用いた方法に従い、ただし2倍濃
度のモリブデンを用いた。焼成触媒のX線回折は反射比
(2.94d/5.68d)1.46を示し、リン酸二
水素バナジルの形跡を示さなかった。結晶化度は75%
であった。この触媒を約25.4mm×1.5m(1″
×5′)の反応器において評価した。条件およびまとめ
た結果を表VIIIに示す。
【0076】
【0077】(1)組成:VP 1.16,Mo 0.
026,Zn 0.01,Li 0.01,Ox (2)約25.4mm×1.5m(1″×5′)塩浴反
応器−約1.1m(3.5′)触媒床、サーモウェル付
き−中で、中心に約1.59mm(1/16″)の孔を
有する約4.76mm×4.76mm(3/16″×3
/16″)のタブレットを用いて評価を行った。
【0078】実施例8 実施例1の触媒製造に用いた方法に従い、ただし1/2
濃度のモリブデンを用いた。焼成触媒のX線回折は反射
比(2.94d/5.68d)1.8を示し、リン酸二
水素バナジルの形跡を示さなかった。結晶化度は92%
であった。この触媒を約25.4mm×1.5m(1″
×5′)の反応器において評価した。条件およびまとめ
た結果を表IXに示す。
【0079】
【0080】(1)VP 1.16,Mo 0.006
5,Zn 0.01,Li 0.01,Ox (2)約25.4mm×1.5m(1″×5′)塩浴反
応器−約1.1m(3.5′)触媒床、サーモウェル付
き−中で、中心に約1.59mm(1/16″)の孔を
有する約4.76mm×4.76mm(3/16″×3
/16″)のタブレットを用いて評価を行った。
【0081】実施例9 採用した触媒の製法は実施例1のものに従い、12リッ
トルのフラスコ内で、ただし1.79gHCl/gV2
5(1.79lb/lb)を用いて行われた。焼成触
媒のX線回折反射比(2.94d/5.68d)は2.
1であり、結晶化度は77%であった。タブレット状触
媒の表面積は11.4m2/gであった。条件およびま
とめた結果を表Xに示す。
【0082】
【0083】(1)触媒は12リットルのフラスコ内で
1.79gHCl/gV(1.79lb/lb)
を用いて製造された。 (2)約25.4mm×3.7m(1″×12′)塩浴
反応器−約3.2m(10.5′)触媒床、サーモウェ
ル付き−中で、中心に約1.59mm(1/16″)の
孔を有する約4.76mm×4.76mm(3/16″
×3/16″)のタブレットを用いて評価を行った。
【0084】実施例10 採用した触媒の製法は実施例1のものに従い、12リッ
トルのフラスコ内で、ただし2.5gHCl/gV25
(2.5lb/lb)を用いて行われた。焼成触媒のX
線回折反射比(2.94d/5.68d)は1.69で
あり、結晶化度は80%であった。タブレット状触媒の
表面積は6.4m2/gであった。条件およびまとめた
結果を表XIに示す。
【0085】
【0086】(1)触媒は約25.4mm×3.7m
(1″×12′)塩浴反応器−約3.2m(10.
5′)触媒床、サーモウェル付き−中で、中心に約1.
59mm(1/16″)の孔を有する約4.76mm×
4.76mm(3/16″×3/16″)のタブレット
を用いて評価された。 (2)これは12リットルバッチで2.5gHCl/g
(2.5lb/lb)を用いて製造された。
【0087】実施例11 触媒は実施例10の方法に従って製造され、ただしHC
l−V25の反応を1日間行い、一夜放置した。翌日M
o、Zn、Liおよびリン酸を添加し、触媒が完成し
た。焼成触媒のX線回折データは反射比(2.94d/
5.68d)3.9および結晶化度63%を示した。タ
ブレット状触媒の表面積は9.1m2/gであった。条
件およびまとめた結果を表XIIに示す。
【0088】
【0089】(1)触媒は約25.4mm×3.7m
(1″×12′)塩浴反応器−約3.2m(10.
5′)触媒床、サーモウェル付き−中で、中心に約1.
59mm(1/16″)の孔を有する約4.76mm×
4.76mm(3/16″×3/16″)のタブレット
を用いて評価された。 (2)12リットルフラスコ内でVをHClと反
応させ(2.5#/#V)、室温に一夜放置した
のち、MoOその他成分を添加した。
【0090】実施例12 触媒は実施例1の方法に従って製造され、ただしより低
いP:V比を用いた。この触媒は実施例1のものと同様
に良好であった。条件、およびこの触媒の評価をまとめ
た結果を表XIIIに示す。
【0091】実施例1の触媒より高いP/V比を用いて
同様な触媒を製造した。この触媒は表XIVに示すよう
に良好な選択率を示すが、他の2者ほど活性ではないこ
とが認められた。
【0092】
【0093】(1)組成:VP 1.124,Mo
0.013,Zn 0.01,Li0.01,Ox (2)約25.4mm×1.5m(1″×5′)反応器
−約1.1m(3.5′)触媒床、サーモウェル付き−
中で、中心に約1.59mm(1/16″)の孔を有す
る約4.76mm×4.76mm(3/16″×3/1
6″)のタブレット。
【0094】
【0095】(1)VP 1.18,Mo 0.01
3,Zn 0.01,Li 0.01,Ox (2)約25.4mm×3.7m(1″×12′)反応
器−約3.2m(10.5′)触媒床、サーモウェル付
き−中で、中心に約1.59mm(1/16″)の孔を
有する約4.76mm×4.76mm(3/16″×3
/16″)のタブレットを用いて評価が行なわれた。

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バナジウムのモル当たり0.005−
    0.025モルのモリブテンを含有する、無水法によ
    る、リン(P)/バナジウム(V)/亜鉛(Zn)/リ
    チウム(Li)混合酸化物系の、炭化水素を部分酸化し
    てジカルボン酸及び酸無水物を製造する酸化触媒。
  2. 【請求項2】 モリブテン対バナジウムのモル比が0.
    01−0.020:1である、請求項1に記載の無水法
    による、リン/バナジウム/亜鉛/リチウム混合酸化物
    系の、炭化水素を部分酸化してジカルボン酸及び酸無水
    物を製造する酸化触媒。
  3. 【請求項3】 モル比P:Vが0.90−1.3:1で
    あり; Zn:Vが0.001−0.15:1であり、 そしてLi:Vが0.001−0.15:1である、請
    求項1に記載のリン/バナジウム/亜鉛/リチウム混合
    酸化物系の、炭化水素を部分酸化してジカルボン酸及び
    酸無水物を製造する酸化触媒。
  4. 【請求項4】 モル比P:Vが0.90−1.3:1で
    あり; Zn:Vが0.001−0.15:1であり、 そしてLi:Vが0.001−0.15:1である、請
    求項2に記載のリン/バナジウム/亜鉛/リチウム混合
    酸化物系の、炭化水素を部分酸化してジカルボン酸及び
    酸無水物を製造する酸化触媒。
  5. 【請求項5】 モル比P:Vが1.0−1.22:1で
    あり、 そしてZn:Vが0.01−0.07:1である、 請求項3に記載のリン/バナジウム/亜鉛/リチウム混
    合酸化物系の、炭化水素を部分酸化してジカルボン酸及
    び酸無水物を製造する酸化触媒。
  6. 【請求項6】 モル比P:Vが1.0−1.22:1で
    あり、 そしてZn:Vが0.01−0.07:1である、 請求項4に記載のリン/バナジウム/亜鉛/リチウム混
    合酸化物系の、炭化水素を部分酸化してジカルボン酸及
    び酸無水物を製造する酸化触媒。
  7. 【請求項7】 タブレット状触媒の表面積が20m
    g以下である、請求項1に記載のリン/バナジウム/亜
    鉛/リチウム混合酸化物系の、炭化水素を部分酸化して
    ジカルボン酸及び酸無水物を製造する酸化触媒。
  8. 【請求項8】 表面積が少なくとも1m/gである、
    請求項7に記載のリン/バナジウム/亜鉛/リチウム混
    合酸化物系の、炭化水素を部分酸化してジカルボン酸及
    び酸無水物を製造する酸化触媒。
  9. 【請求項9】 モリブデンがそのリンの一部を置換し
    た、請求項1に記載のリン/バナジウム/亜鉛/リチウ
    ム混合酸化物系の、炭化水素を部分酸化してジカルボン
    酸及び酸無水物を製造する酸化触媒。
  10. 【請求項10】 結晶化度60−90%を有する、請求
    項1に記載のリン/バナジウム/亜鉛/リチウム混合酸
    化物系の、炭化水素を部分酸化してジカルボン酸及び酸
    無水物を製造する酸化触媒。
  11. 【請求項11】 改良されたリン−バナジウム混合酸化
    物系の、炭化水素を部分酸化してジカルボン酸及び酸無
    水物を製造する酸化触媒を製造するための実質的に無水
    の方法において、+5価のバナジウム化合物をアルコー
    ル類と混合し、この混合物をバナジウムの原子価が+5
    未満に還元されるまで35−60℃の温度でガス状HC
    lと接触させ、この還元されたバナジウム、亜鉛化合物
    およびリチウム化合物を98−101%HPOの濃
    リン酸中でダイジェストし、このダイジェストに際して
    モリブデン化合物をMo/Vのモル比0.005−0.
    025:1で添加し、ダイジェストされた混合物から上
    記アルコールの一部を除去して混合酸化物および該アル
    コールのスラリーとなし、そして乾燥した混合酸化物組
    成物を採取し、この乾燥した混合酸化物組成物を200
    −350℃の温度に、組成物の触媒特性を改良するのに
    十分な期間加熱することを含む方法。
  12. 【請求項12】 Mo対Vのモル比が0.01−0.0
    20:1である、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 モル比P:Vが0.90−1.3:1
    であり; Zn:Vが0.001−0.15:1であり、 そしてLi:Vが0.001−0.15:1である、請
    求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 モル比P:Vが1.0−1.22:1
    であり、 そしてZn:Vが0.01−0.07:1である、 請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 アルコール類が第一または第二アルコ
    ールである、請求項11に記載方法。
  16. 【請求項16】 Zn、LiおよびMo化合物がそれぞ
    れ別個にアセテート、カーボネート、クロリド、ブロミ
    ド、酸化物、水酸化物またはホスフェートから選ばれ
    る、請求項11に記載の方法。
  17. 【請求項17】 アルコール類がメタノール、エタノー
    ル、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノ
    ール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノー
    ル、3−メチル−2−ブタノール、2,2−ジメチル−
    1−プロパノール、1−ヘキサノール、4−メチル−1
    −ペンタノール、1−ヘプタノール、4−メチル−1−
    ヘキサノール、4−メチル−1−ヘプタノール、1,2
    −エタンジオール、グリセロール、トリメチロールプロ
    パン、ジエチレングリコールまたはトリエチレングリコ
    ールである、請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 アルコール類が2−メチル−1−プロ
    パノールからなる、請求項17に記載方法。
  19. 【請求項19】 Zn化合物が塩化亜鉛であり、リチウ
    ム化合物が塩化リチウムであり、そしてモリブテン化合
    物が酸化モリブテンである、請求項11に記載の方法。
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