JPS5835973B2 - アクロレイン又はメタクロレインの製造方法 - Google Patents

アクロレイン又はメタクロレインの製造方法

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JPS5835973B2
JPS5835973B2 JP54077538A JP7753879A JPS5835973B2 JP S5835973 B2 JPS5835973 B2 JP S5835973B2 JP 54077538 A JP54077538 A JP 54077538A JP 7753879 A JP7753879 A JP 7753879A JP S5835973 B2 JPS5835973 B2 JP S5835973B2
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nitrate
methacrolein
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acrolein
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恭二 大段
純郎 梅村
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、プロピレンまたはイソブチレンを触媒の存
在下に分子状酸素と高温気相で接触反応させて、高選択
率で収率よく、アクロレインまたはメタクロレインを製
造する方法に関するものである。
さらに詳しくは、この発明は、改良されたモリブデン、
マグネシウム、鉄およびビスマス系の触媒の存在下に、
プロピレンまたはインブチレンを気相酸化して高収率で
アクロレインまたはメタクロレインを製造する方法に関
するものである。
従来、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィンを触
媒の存在下に分子状酸素と高温気相で接触反応させてア
クロレイン、メタクロレインなどの不飽和アルデヒドを
製造する方法はよく知られている。
またこの接触反応に使用する触媒についてもすでに多数
提案されているが、例えば特公昭44−6245号公報
、特公昭47−42241号公報、特公昭48−172
53号公報、USP。
3454630、USP、3522299、USP−3
855308、USP、3907713、USP。
3928462などに記載された触媒をはじめ、Mo
−Bi −Fe −Co −(Ni )系の触媒につい
ての提案が多く、コバルト、ニッケルなどを含有せずに
、触媒の主成分としてマグネシウムを含有するMo−M
g−Fe−B1系の触媒についての提案は、非常に少な
い。
従来、コバルト、ニッケルなどを含有しないモリブデン
、マグネシウム、鉄およびビスマスをベースとする不飽
和アルデヒド製造用触媒については、例えば特開昭49
−30308号公報〔アクロレインおよびアクリル酸の
製造方法:Mo−B1−Mg−Fe −(Mn ) −
〇 )、特開昭4717711号公報〔オレフィンをア
ルデヒドおよび酸への酸化法:CA) (B) −C
−Fe −Bi −M。
OlただしA−アルカリ金属、B=P、As、C周期律
表第■族元素〕などで提案されているが、アクロレイン
、メタクロレインなど不飽和アルデヒドの収率は低く、
なかでもメタクロレインの収率は非常に低い。
例えば特開昭47−17711号公報の記載によると、
Mg4.5Fe4Bi2Po、5M01205、触媒に
よる、メタクロレインの収率は48.5%(実施例15
)と50%にも満たず、またアクロレインの収率も最高
で78.3%(実施例6)である。
この発明者らは、モリブデン、マグネシウム、鉄および
ビスマスをベースとするMo −MgFe−B係の触媒
について、また触媒成分としてコバルト、ニッケルなど
を含有させなくてもアクロレインは勿論のこと、メタク
ロレインについても高選択率、高収率で製造することが
できる触媒を開発することを目的として鋭意研究を行な
った。
その結果、Mo −Mg −Fe −B i系に触媒成
分としてアルカリ金属およびバナジウム、さらにはチタ
ン、スズ、鉛、亜鉛、タンタルおよびジルコニウムより
なる群から選択された1種以上の元素を加えた特定の触
媒によって、前記従来公知のMo −Mg −Fe −
B i系の触媒の難点を改良することができ、また前記
目的を達成できることを知り、この発明に到った。
この発明は、プロピレンまたはインブチレンを触媒の存
在下に分子状酸素と高温気相で接触反応させてアクロレ
インまたはメタクロレインを製造する方法において、触
媒として次の一般組成式、MoaMgbFecBidA
oVfX20h〔この式において、Moはモリブデン、
Mgはマグネシウム、Feは鉄、Biはビスマス、Aは
アルカリ金属、好ましくはセシウム、カリウムおよびル
ビジウムよりなる群から選択された1種以上のアルカリ
金属、■はバナジウム、Xはチタン、スズ、鉛、亜鉛、
タンタルおよびジルコニウムよりなる群から選択された
少なくとも1種以上の元素およびOは酸素を示し、添字
のa=hは原子数を示し、a−12とすると、b−3〜
13、好ましくは4〜12、c−0,05〜7、好まし
くはo、i〜5、d=o、001〜5、好ましくは0.
005〜4、e =0.0005〜0.5、好ましくは
0.001〜0.3、f=0.001〜2、好ましくは
0.005〜1.5、g=o〜5、好ましくは0.00
1〜3で、hは前記酸素以外の触媒成分元素の原子価に
よっておのずと定まる値であり、通常39〜81の値を
とる。
〕で表わされる酸化組成物を使用することを特徴とする
アクロレインまたはメタクロレインの製造方法に関する
ものである。
この発明においては、触媒として前記−膜組成式で表わ
される酸化組成物を使用することが重要である。
この発明で使用する触媒において、セシウム、カリウム
、ルビジウムなどアルカリ金属とバナジウムとは、その
いずれが欠除してもこの発明の目的を達成することが困
難になる。
モリブデン12原子に対してアルカリ金属とバナジウム
とが触媒成分として前記−膜組成式で示した範囲内で加
えられているとアクロレインまたはメタクロレインの選
択率とプロピレンまたはインブチレンの反応率との両者
が高(、高収率でアクロレインまたはメタクロレインを
製造することができる。
アルカリ金属が加えられていなかったり、また加えられ
ていてもその量が少なすぎたりすると、一般にアクロレ
インまたはメタクロレインの選択率が低く、バナジウム
が加えられていなかったり、また加えられていてもその
量が少なすぎると、一般にプロピレンまたはインブチレ
ンの反応率が低い。
またこの発明で使用する触媒において、アルカリ金属と
バナジウムとともに、チタン、スズ、鉛、亜鉛、タンタ
ルおよびジルコニウムよりなる群から選択された少なく
とも1種以上の元素が、モリブデン12原子に対して、
前記−膜組成式で示した範囲を越えない量で加えられて
いると、一段とアクロレインまたはメタクロレインの収
率が向上する。
この発明において使用する触媒は前記−膜組成式で表わ
されるが、モリブデン12原子に対して各触媒成分の量
が前記−膜組成式で表わされる範囲外になると、プロピ
レンまたはインブチレンの反応率が低下したり、アクロ
レインまたはメタクロレインの選択率が低下したりして
、アクロレインまたはメタクロレインの収率が低くなる
ので適当ではない。
この発明によると、従来のMo −Mg −F eBi
系の触媒では、予測できないほどの高い収率で工業的に
、インブチレンからメタクロレインを製造することがで
きるという大きな特長がある。
勿論、インブチレンからメタクロレインを製造する場合
と同様に、プロピレンからも高い収率でアクロレインを
製造することができる。
またこの発明で使用する触媒は、比較的に触媒の機械的
強度もすぐれているので、長期間の使用に耐え、また触
媒寿命も長いという利点がある。
この発明で使用する前記−膜組成式で表わされる触媒は
、触媒を構成する各触媒成分元素を含有する化合物、例
えば各触媒成分元素の酸化物、塩などを触媒調製の出発
原料として、従来公知の酸化触媒の調製法を従って調製
することができるが、触媒調製の最終段階で、500〜
700℃、好ましくは550〜650℃の温度で、1〜
20時間、好ましくは2〜10時間焼成して完成した触
媒にするのが適当である。
焼成温度が低すぎたり、高すぎたりすると、アクロレイ
ンまたはメタクロレインの収率や触媒の機械的強度など
に悪影響を及ぼすので、焼成は前記範囲内の温度で行な
うのが適当である。
また焼成は、一般には酸素含有ガス雰囲気下、例えば空
気雰囲気下で行なうのが適当である。
この発明で使用する前記−膜組成式で表わされる触媒は
、一般には触媒調製の出発原料を水の存在下で、詳しく
は出発原料を水、硝酸水溶液、アンモニア水などに溶解
または分散懸濁させて、できるだけ均一に混合した後、
まず100〜150℃、好ましくは120℃前後の温度
で加熱乾燥させ、水分を蒸発させた後、さらに150〜
300℃、好ましくは200℃前後の一段と高い温度で
加熱して、揮発性の化合物、例えば硝酸アンモニウム、
窒素酸化物などを蒸発させて乾燥物にし、次いで乾燥物
を使用条件に応じて成形、整粒し、前記500〜700
℃、好ましくは550〜650℃で焼成して、完成した
触媒にする。
このようにして調製された触媒の各触媒成分元素は、主
として複数の触媒成分元素が酸素とともに結合した酸化
物、各触媒成分元素がそれぞれ酸素と結合した酸化物、
およびこれらの混合物として触媒中に存在している。
触媒調製の出発原料としては、できるだけ水、硝酸水溶
液、アンモニア水などに可溶性の各触媒成分元素を含有
する化合物を使用するのがよく、特に硝酸塩やアンモニ
ウム塩などが好適である。
触媒調製の出発原料として使用できる各触媒成分元素を
含有する化合物としては、例えばモリブデン酸、モリブ
デン酸アンモニウム、二酸化モリブデンなどのモリブデ
ン化合物、硝酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸
化マグネシウム、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム
などのマグネシウム化合物、硝酸第一鉄、硝酸第二鉄、
酸化第一鉄、酸化第二鉄′、炭酸第一鉄、酸化第二鉄、
炭酸第一鉄、硫化第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、水
酸化第一鉄、水酸化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、
硫酸第一鉄アンモニウムなどの鉄化合物、硝酸ビスマス
、二塩化ビスマス、三塩化ビスマス、五酸化ビスマス、
三酸化ビスマス、四酸化ビスマス、酸化硝酸ビスマス、
水酸化ビスマス、次硝酸ビスマス、オキシ塩化ビスマス
などのビスマス化合物、硝酸セシウム、炭酸セシウム、
塩化セシウム、水酸化セシウム、硝酸カリウム、塩化カ
リウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、硝酸ルビジウ
ム、炭酸ルビジウム、塩化ビジラム、水酸化ルビジウム
などのアルカリ金属化合物、塩化バナジウム、メタバナ
ジン酸アンモニウム、塩化バナジル、蓚酸バナジル、硫
酸バナジル、五酸化バナジウムなどのバナジウム化合物
、二酸化チタン、チタン酸、三塩化チタン、四塩化チタ
ンなどのチタン化合物、酸化第二スズ、水酸化スズ、酸
化第一スズ、スズ酸、塩化第一スズ塩化第二スズなどの
スズ化合物、硝酸鉛、炭酸鉛、塩基性炭酸鉛、塩化鉛、
水酸化鉛、酸化塩などの鉛化合物、硝酸並塩、炭酸亜鉛
、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、塩化亜鉛などの亜鉛化合物、
タンタル酸、五酸化タンタル、水酸化タンタル、五酸化
タンクルなどのタンタル化合物、酸化ジルコニウム、酸
化硝酸ジルコニウム、水酸化ジルコニウムなどのジルコ
ニウム化合物を挙げることができる。
次にこの発明で使用する触媒の具体的調製法の1例を、
モリブデン、マグネシウム、鉄、ビスマス、セシウム、
バナジウム、チタンおよび酸素からなる触媒を例にとっ
て説明する。
まず所定量のモリブデン酸アンモニウム、メタバナジン
酸アンモニウムおよび二酸化チタンを水、好ましくは温
水、に加えて懸濁、溶解させる。
次いで、この懸濁、溶解させた溶液に、所定量の硝酸ビ
スマスの硝酸溶液と、所定量の硝酸第二鉄、硝酸マグネ
シウムおよび硝酸セシウムを水(温水)に溶解させた溶
液とを、攪拌下で滴下混合する。
滴下混合によって得られた混合液は、これを100〜1
50℃、好ましくは120℃前後の温度でドラムドライ
ヤー、スプレードライヤーなどで、一度水分を蒸発させ
て除去した後、再度150〜300℃、好ましくは20
0℃前後の温度で硝酸アンモニウムや窒素酸化物などの
発生がやむまで加熱乾燥して乾燥物にした後、乾燥物を
使用条件に応じて適宜、底形、整粒し、500〜700
℃、好ましくは550〜650℃で酸素含有ガス雰囲気
下で焼成する。
焼成によって目的とする完成した触媒が得られる。
勿論、この発明で使用する触媒は、前記具体的調製法で
得られた触媒、調製法、出発原料などだけに限定される
ことはない。
しかし、前記したように出発原料としてはできるだけ水
に可溶な硝酸塩、アンモニウム塩などを使用し、異なっ
た温度で2度の乾燥を行ない、次いで焼成する方法で調
製するのが、触媒活性の再現性、触媒の機械的強度、耐
久性などがすぐれているので好適である。
この発明で使用する触媒は、担体に担持させたものでも
、また担持させないものでもよい。
担体としては、従来酸化触媒の担体として公知のものが
いずれも使用でき、具体的には例えばシリカ、アルミナ
、アルミナ−シリカ、チタニア、げいそう土、カーボラ
ンダムなどを挙げることができる。
触媒成分を担体に担持させる方法は、特に制限されない
触媒調製時に触媒成分を担持させても、また調製後に担
持させてもよい。
触媒の大きさおよび形状などは、使用条件に合せて適宜
その大きさ形状などを定めるのがよい。
この発明を実施するにあたり、原料のプロピレンまたは
インブチレンは、必ずしも精製された高純度のものであ
る必要はなく、n−ブタン、イソブタン、プロパンなど
の炭化水素が含まれていても差支えない。
また原料としてプロピレンまたはインブチレンとともに
n−ブテンな含有する炭化水素混合物を使用することも
できる。
この場合は、プロピレンまたはインブチレンはアクロレ
インまたはメタクロレインに、またn−ブテンは1・3
−ブタジェンにそれぞれ収率よく変換される。
従って、例えば石油ナフサの分解時にC4留分として副
生ずるインブチレンおよびn−ブテンをかなりの量で含
有する炭化水素混合物、とのC4留分から1・3ブタジ
エンを抽出分離した後の残留分として副生ずるイソブチ
レンおよびn−ブテンを含有する炭化水素混合物も有効
利用することができ、この場合はこれらの副生物から直
接メタクロレインと1・3−ブタジェンとを同時に収率
よく製造できるという利点がある。
インブチレンおよびn−ブテンを含有する炭化水素混合
物中に占めるイソブチレンおよびn−ブテンは、その合
計量が50容量%以上、好ましくは70容量%以上であ
ることが好適である。
またこの発明を実施するにあたり、この接触反応に対し
て実質的に不活性なガスを希釈ガスとして使用すること
ができる。
希釈ガスとしては、例えば水蒸気、窒素ガス、炭酸ガス
、n−ブタン、インブタン、プロパンなどを挙げること
ができる。
希釈ガスのなかでも水蒸気は、これが反応系に存在する
と、反応が円滑に進行し、触媒活性の持続、アクロレイ
ンまたはメタクロレインの選択率の向上など好ましい結
果をもたらすので、反応系に水蒸気を存在させるのがよ
い。
反応を流動床で行なう場合はあえて水蒸気を添加しなく
ても反応は円滑に進行するが、固定床で行なう場合も流
動床で行なう場合でも反応系に水蒸気がプロピレンまた
はインブチレン1モルに対して0.1〜10モル、好ま
しくは1〜8モル存在するようにして反応を行なうのが
よく、一般には前記の量の範囲で水蒸気を添加して反応
を行なうのが好ましい。
またこの発明において、使用する分子状酸素は特に高純
度のものでなくてもよい。
一般には分子状酸素含有ガス、例えば純酸素を前記希釈
ガスで希釈したガス、空気などを使用するのが経済的で
、便利でもある。
分子状酸素の使用量は、プロピレンまたはインブチレン
1モルに対して、0.4〜5モル、好ましくは0.5〜
3モルが適当である。
反応温度は、一般には300〜500℃、好ましくは3
10〜480 ’Cが、また接触時間は0.2〜20秒
、好ましくは0.3〜10秒が適当である。
また反応圧力は、常圧、加圧、減圧のいずれでもよいが
、一般には常圧が適当である。
また反応は、固定床、流動床などいずれでもよく、流動
床で行なう場合は、20〜iooμ程度の粒径の触媒を
使用するのが適当である。
★ ★ 次に実施例および比較例を示し、この発明を説明す
る。
各側において、プロピレンまたはインブチレンの反応率
(%)、アクロレインまたはメタクロレインの選択率(
%)およびアクロレインまたはメタクロレインの収率(
%)は、1時間予備運転を行なった後の反応結果で、次
の定義に従う。
実施例 1 40℃に加温した水200dに、モリブデン酸アンモニ
ウム((NH4)6Mo7024 ・4 H2O、]1
41.3Pおよびメタバナジン酸アンモニウムCNH4
VO3,l 0.78fを加えて溶解サセ、コレに、
硝酸ビスマス(Bi (NOs )3・5H20〕38
.8Pを15%硝酸水溶液50rrLlに溶解させた溶
液と、硝酸第二鉄〔Fe(NO3)3・9H20〕64
.6P1硝酸マグネシウム CMg (NO3)2・6H20) 183.7 fお
よび硝酸セシウムCC3NOs ) 0.078 f?
を40℃に加温した水200rILlに加えて溶解させ
た硝酸塩の溶液とを、攪拌下に滴下して混合し、スラリ
ー状の混合溶液とした。
次いでこのスラリー状の混合溶液をドラムドライヤーで
120℃すばやく乾燥させた後、200℃で硝酸アンモ
ニウム、窒素酸化物などの発生がやむまで10時間乾燥
して乾燥物にした。
乾燥物は、これをタブレットに成形した後、空気雰囲気
下、100℃/ hr で昇温して600℃で5時間焼
成し、触媒を得た。
この触媒の組成(原子比、酸素は省略、以下同様)は、 Mo、、)MgBFe2Bi1Cs□、、)05y
である。
次いでこのようにして調製した触媒10mを、内径8m
mφのガラス製のU字型反応管に充填し、イソブチレン
:空気:水蒸気のモル比が、l:10:4の混合ガスを
180ml/minの流量で流し、接触時間3.3秒、
反応温度390℃で、インブチレンの接触反応を行なっ
た。
その結果は、第1表に示す。
実施例 2〜10 実施例1と同様の方法で、出発原料の使用量をかえて、
第1表に記載の組成の触媒を調製し、実施例1と同様の
反応条件で、インブチレンの接触反応を行なった。
ただし、実施例3.6および9については、反応温度を
390℃から380’Cにかえた。
その結果は、第1表に示す。
実施例 11〜12 実施例1の出発原料の1つである硝酸セシウムを硝酸カ
リウムCKNO3)または硝酸ルビジウムCRbN03
)にかえ、実施例1と同様の方法で第1表に記載の組成
の触媒を調製し、実施例11は反応温度を380℃にか
えたが、そのほかは実施例1と同様の反応条件で、イン
ブチレンの接触反応を行なった。
その結果は、第1表に示す。
比較例 1〜9 実施例1と同様の方法で、出発原料の使用量をかえて、
第2表に記載のこの発明の範囲外の組成の触媒を調製し
、一部の比較例について反応温度※※を第2表に記載の
温度にかえたほかは実施例1と同様の反応条件で、イン
ブチレンの接触反応を行なった。
その結果は、第2表に示す。
実施例 13 40°Cに加温した水200rrLlに、モリブデン酸
アンモニウム((NH4) 6MO7024・4H20
)141.3y′、二酸化チタン6.38Pおよびメタ
バナジン酸アンモニウA(NH4VO3,l 0.7
8Pを加えて懸濁、溶解させた。
次いでこれに、硝酸ビスマス(Bi (NOs )3・
5H20〕38.8fを15%硝酸50rILlに溶解
させた硝酸ビスマスの硝酸溶液と、硝酸セシウム(C8
NO3)0.156グ、硝酸第二鉄CFe (NOa
)3’H20)64.6 Fおよび硝酸マグネシウムC
Mg (NOa ) 2 ・6 H20)183.1’
を40℃に加温した水200m1に加えて溶解させた硝
酸塩の混合溶液とを、攪拌下に滴下混合してスラリー状
の混合溶液とした。
スラリー状の混合溶液は、これをドラムドライヤーで1
20℃ですばやく乾燥させた後、200℃で硝酸アンモ
ニウム、窒素酸化物などの発生がやむまで10時間乾燥
して乾燥物にした。
乾燥物は、これをタブレットに成形した後、空気雰囲気
下、100℃/ hr で昇温しで580℃で5時間焼
成し、触媒を得た。
この触媒の組成は、MoloMgg Fe2 Bi 1
cso、01 vo、、 ’ri 1である。
次いでこのようにして調製した触媒を使用して、実施例
1と同様の反応条件でイソブチレンの接触反応を行なっ
た。
その結果は、第3表に示す。
実施例 14〜15 出発原料の使用量をかえたほかは、実施例13と同様の
方法で、第3表に記載の組成の触媒を調製し、実施例1
と同様の反応条件でイソブチレン※※の接触反応を行な
った。
ただし、実施例14は、反応温度だけを370℃にかえ
た。
その結果は、第3表に示す。
実施例 16〜22 実施例13の二酸化チタンのかわりに、酸化ジルコニウ
ム〔zrO2〕、酸化第二スズ〔SnO2〕、五酸化タ
ンタル〔Ta205〕、硝酸鉛 〔Pb(NO3)2〕 または硝酸亜鉛 〔Zn(NO3)2・6H20〕を使用し、出発原料の
使用量をかえて、実施例13と同様にして第3表に記載
の組成の触媒をそれぞれ調製した。
なお、硝酸鉛と硝酸亜鉛の場合は、硝酸セシウム、硝酸
第二鉄および硝酸マグネシウムを溶解させた硝酸塩の混
合溶液に加えて調製した。
これらの触媒を使用して、実施例1と同様の反応条件で
イソブチレンの接触反応を行なった。
ただし、実施例17および実施例19は、反応温度だけ
を380℃にかえた。
その結果+’4第3表に示す。
実施例 23〜26 実施例13の硝酸セシウムのかわりに、硝酸カリウムま
たは硝酸ルビジウムを使用し、二酸化チタン、酸化第二
スズ、酸化ジルコニウムを使用して、実施例13と同様
の方法で、第3表に記載の組成の触媒をそれぞれ調製し
、実施例23および実施例25の反応温度を380℃に
かえたほかは、実施例1と同様の反応条件でイソブチレ
ンの接触反応を行なった。
その結果は、第3表に示す。
比較例 10〜19 実施例13と同様の方法で、出発原料の使用量をかえて
、また二酸化チタンのかわりに酸化ジルコニウム、酸化
第二スズ、五酸化タンタル、硝酸鉛または硝酸亜鉛を使
用して、第4表に記載のこ★★の発明の範囲外の組成の
触媒な調製し、−鄭り比較例について反応温度を第4表
に記載の温度にかえたほかは実施例1と同様の反応条件
で、インブチレンの接触反応を行なった。
その結果は、第4表に示す。
実施例 27〜32 実施例13および実施例16〜22と同様の出発原料を
使用し、実施例13と同様の方法で、複数種のX成分元
素を含む第5表に記載の組成の触※※媒を調製し、実施
例29の反応温度を380’Cにかえたほかは実施例1
と同様の反応条件で、インブチレンの接触反応を行なっ
た。
その結果は、第5表に示す。
実施例 33〜38 焼成温度600℃を530℃にかえたほかは、実施例1
、実施例11.実施例12、実施例13、実施例23お
よび、実施例26と同様にして調製した前記実施例と同
様の組成の触媒10R1を内径8關φのガラス製U字型
反応管に充填し、プロピレン:空気:水蒸気のモル比が
1:10:4の混合ガスを375 rrLl/mvrの
流量で流し、接触時間1.6秒、反応温度300℃でプ
ロピレンの接触反応を行なった。
その結果は、第6表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プロピレンまたはイソブチレンを触媒の存在下に分
    子状酸素と高温気相で接触反応させてアクロレインまた
    はメタクロレインを製造する方法において、触媒として
    次の一般組成式 %式% 〔この式において、MOはモリブデン、Mgはマグネシ
    ウム、Feは鉄、Biはビスマス、Aはアルカリ金属、
    ■はバナジウム、Xはチタン、スズ、鉛、亜鉛、タンタ
    ルおよびジルコニウムよりなる群から選択された少なく
    とも1種以上の元素およびOは酸素を示し、添字のa−
    hは原子数を示し、a−12とすると、b−3〜13、
    c=0.05〜7、d=0.OO1〜5、e=0.OO
    05〜0.5、f=o、001〜2、g=o〜5で、h
    は前記酸素以外の触媒成分元素の原子価によっておのず
    と定まる値であり、通常39〜81の値をとる。 〕で表わされる酸化組成物を使用することを特徴とする
    アクロレインまたはメタクロレインの製造方法。
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