JPH10507761A - 気相酸化用のカチオンおよびバナジウム置換へテロポリ酸触媒 - Google Patents

気相酸化用のカチオンおよびバナジウム置換へテロポリ酸触媒

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、燐をヘテロ原子として含みそしてモリブデンおよび/またはタングステンを八面体部位に含んでいてこのモリブデンおよび/またはタングステンのいくつかがバナジウムおよび少なくとも1種の遷移金属または主要族のカチオンで置き換えられていることを特徴とするヘテロポリ酸に関し、ここで、このバナジウムおよびカチオンは、そのヘテロポリ酸構造物内の燐ヘテロ原子を取り巻く八面体部位を占めている。本発明はまたn−ブタンの酸化による無水マレイン酸の生成で上記ヘテロポリ酸を触媒として用いることにも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 気相酸化用のカチオンおよびバナジウム置換ヘテロポリ酸触媒 発明の分野 本発明は、燐をヘテロ原子として含みそしてモリブデンおよび/またはタング ステンを八面体部位に含んでいてこのモリブデンおよび/またはタングステンの いくつかがバナジウムおよび遷移金属または主要族のカチオンで置き換えられて いることを特徴とするヘテロポリ酸(heteropolyacids)に関す る。本発明はまたn−ブタンの酸化による無水マレイン酸の生成で上記ヘテロポ リ酸を用いること、並びにこのヘテロポリ酸を格子酸素触媒(lattice oxygen catalysts)として用いることにも関する。 技術的背景 無水マレイン酸は、農業用化学品、塗料、紙サイジングおよび食品添加剤から 合成樹脂に及ぶ製品で原料として用いられている。このような価値有る化学品の 高い要求を満たす目的で多様な商業的方法が開発されてきた。 無水マレイン酸への1つの重要なルートはバナジウム/燐酸化物触媒を用いた n−ブタンの気相酸化を伴う。その反応段階は、空気(酸素)でn−ブタンを酸 化させて無水マレイン酸、炭素の酸化物、水および少量の部分酸化副生成物を生 じさせることを伴う。このような方法は、典型的に、固定床反応槽、流動床反応 槽、またはより最近になって、反応ゾーンが2つ備わっていて固体を再循環させ る反応槽[2つの反応ゾーンの間を循環して両ゾーン内の反応に参加する触媒( 固体)を用いて個々別々の反応を2つ起こさせる]内で実施される。 米国特許第4,192,951号(’951)には、モリブデンのヘテロポリ 酸触媒を用いて炭素数が4の炭化水素を酸化させてマレイン酸と酢酸を生じさせ る気相方法が開示されている。開示されている触媒には、ヘテロポリ酸、例えば H3PMo1240などの中心燐原子がいろいろな遷移金属、SiおよびGeに置 き換わっている触媒が含まれる。その燐原子はヘテロ原子であり、これが、その ヘテロポリ酸クラスタ(cluster)の中心の四面体部位を占めている。モ リブデンがバナジウムおよび遷移金属または主要族のカチオンで置き換えられた ヘテロポリ酸は全く開示されていない。 燐酸バナジウム触媒の格子酸素が米国特許第4,668,801号に記述され ており、そこでの燐酸バナジウム触媒はn−ブタンの酸化で用いられている。固 体を再循環させる反応槽内に入れた燐酸バナジウム触媒上で酸素を化学量論的量 以下の量で用いるか或は酸素を全く用いない場合には選択率が向上するなどと言 った改良が記述されている。 文献にヘテロポリ酸が記述されてはいるが、それらの大部分は、固相とは対照 的に溶液であることを特徴とするか、或は固相の場合、完全に中和されたアルカ リ塩であることを特徴とする。即ち、そのような塩を沈澱物として生じさせる場 合、ブレンステッド酸性が全部中和されている。このことから、そのような材料 をn−ブタン酸化触媒反応で用いた場合それらは本質的にか或はほとんど不活性 である。 また、前以て生じさせたヘテロポリ酸に2番目のイオンを添加することも文献 に述べられている。例えば、特開昭59−36546号には、H3PMo1240 を含有するn−ブタン酸化用触媒系に2番目の塩を添加することが記述されてい る。このような触媒系の場合、銅および/ま たはセシウムおよびバナジウムは、そのヘテロポリ酸クラスタの外側に位置して いる、即ち八面体部位に位置しておらず、その代わりに、二次的構造物の一部に なっていて、それらはブレンステッド酸部位をいくらか中和して、H+またはH3 +に取って代わっている。このような二次的金属は主要クラスタ構造の一部に なっていない。 触媒および方法の開発が長年に渡って進展してきたにも拘らず、n−ブタンの 酸化による無水マレイン酸の生成で用いるに有用になるようにヘテロポリ酸を改 良することがまだ継続して求められており、この目的が本発明が目指す目的であ る。 発明の要約 本発明は、n−ブタンの酸化による無水マレイン酸の製造で用いるに適したヘ テロポリ酸触媒を提供するものであり、この触媒に、式Iまたは式II: I HnPM12-x-yxz y40 II Hn218-x-yxz y62 [式中、 Pは、ヘテロ原子であり、 Mは、MoおよびWから選択される少なくとも1種の金属で酸化状態が+6であ り、上記金属は、燐原子を取り巻く八面体部位を占めており、 xは、1、2および3から選択される整数であり、 yは、1、2および3から選択される整数であり、 Aは、Li、Mg、Sc、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、 Zr、Nb、Ru、Rh、Pd、Ta、Re、Os、Ir、Pt、Al、Ga、 Ge、Sn、Pb、As、Sb、Bi、Po、Tbおよび Pa から成る群から選択される少なくとも1種のカチオンであり、上記カチオンは、 燐原子を取り巻く八面体部位を占めており、 zは、1−6の数で、Aカチオン全部の酸化状態の重量平均を表し、そして nは、下記の如く計算される数である:式Iの場合n=3−yz+x+6y、そ して式IIの場合n=6+x+6y−yz] で表される結晶性酸化物を含める。 本発明は更にn−ブタンの酸化で無水マレイン酸を製造する改良方法も提供し 、この方法は、この上で定義した如き式Iもしくは式IIで表されるヘテロポリ 酸触媒の存在下でn−ブタンを酸素源に接触させることを含む。この触媒をただ 1つの酸素源にすることも可能である。 図の簡単な説明 図1は、比較実施例Iに記述するように、2つの触媒が示す重量上昇パーセン トを時間(分)に対して表すグラフである。三角形で表示する上方の線は、実施 例1に記述した如く調製した本発明の触媒、即ちHnPMo10VCuO40を表す 。円で表示する下方の線は、比較実施例Iに記述した如く調製したバナジウム燐 酸化物(VPO)触媒を表す。 図2は、無水マレイン酸生成能力(capacity)[ミクロモル/触媒( g)]を運転時間(分)に対して示すグラフである。三角形および円は、この上 の図1に記述したのと同じ化合物を表す。 発明の詳細な記述 本発明では、n−ブタンの酸化による無水マレイン酸の製造で用いるに適した ヘテロポリ酸触媒を提供し、この触媒に、式Iまたは式II: I HnPM12-x-yxz y40 II Hn218-x-yxz y62 [式中、 Pは、ヘテロ原子であり、 Mは、MoおよびWから選択される少なくとも1種の金属で酸化状態が+6であ り、上記金属は、燐原子を取り巻く八面体部位を占めており、 xは、1、2および3から選択される整数であり、 yは、1、2および3から選択される整数であり、 Aは、Li、Mg、Sc、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、 Zr、Nb、Ru、Rh、Pd、Ta、Re、Os、Ir、Pt、Al、Ga、 Ge、Sn、Pb、As、Sb、Bi、Po、TbおよびPa から成る群から選択される少なくとも1種のカチオンであり、上記カチオンは、 燐原子を取り巻く八面体部位を占めており、 zは、1−6の数で、Aカチオン全部の酸化状態の重量平均を表し、そして nは、下記の如く計算される数である:式Iの場合n=3−yz+x+6y、そ して式IIの場合n=6+x+6y−yz] で表される結晶性酸化物を含める。 Aは元素の組み合わせであってもよい。Aを2種以上存在させる場合、zは、 その元素の重量平均酸化状態、即ち1−6の数である。 好適には、MはMoである。 好適なAはCu、Mn、Ni、Zn、Co、Sb、Bi、Pb、Fe、 Pa、PdおよびAsである。より好適なAは、Cu、Mn、Ni、Zn、Co およびSbである。Cuが最も好適である。単一化合物内の各Aは同じであるの が好適である。 好適なxおよびyは1である。 式Iおよび式IIで表される具体的な触媒の例には下記が含まれる: H8PMo10VCuO40 9PMo10VCuO40 12PMo9VCu240 15PMo92CuO40 8PMo10VZnO40 8PMo10VCoO40 8PMo10VNiO40 nPMo10VMnO40 82Mo152CuO62 152Mo142SbCuO62および H132Mo142SbCuO62 典型的には、一般に反応体を酸性にして加熱した後、本発明のヘテロポリ酸を 水溶液で調製する。この反応体には、モリブデンおよび/またはタングステンお よびバナジウムの酸化物、例えばMoO3およびV25などが含まれるか、或は ある場合には、望ましい「A」カチオンを含有する化合物、例えばLi、Mg、 Sc、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Nb、Ru、 Rh、Pd、Ta、Re、Os、Ir、Pt、Al、Ga、Ge、Sn、Pb、 As、Sb、Bi、Po、TbおよびPaの酸化物もしくはアセチルアセトン塩 、塩化物または酢 酸塩などに加えて、モリブデン酸、バナジン酸またはタングステン酸のアンモニ ウムもしくはナトリウム塩などが含まれる。望ましい「A」カチオンを含有する 化合物の例には、CuO、ZnCl2、アセチルアセトンCo(II)、アセチ ルアセトンNi(II)およびアセチルアセトンMn(II)[2,4−ペンタ ン二酸Mn(II)]が含まれる。この反応体では、商業的に入手可能な通常の 試薬を用いる。達成可能な最大純度の製品を用いる必要はないが、しかしながら 、必要な総量を計算する目的で試薬の純度は既知でなければならない。加うるに 、この試薬には如何なる触媒毒も混入させるべきでない。この試薬の使用量は、 化学量論で示される量のプラスマイナス5%以内、好適にはプラスマイナス2% 以内でなければならない。式Iまたは式IIで表される所望のヘテロポリ酸が生 じるように適切な試薬量を計算する。 上記反応体を水中で一緒にして高温に加熱する。便利な温度は還流温度(10 0℃)である。所望の化学量論が達成されるまでH3PO4水溶液をゆっくりと加 える。還流を継続し、便利な時間は一晩であるが、時間および温度は、上記試薬 の全部が溶液の中に入り込んで通常非常に着色していて透明な溶液が生じるに充 分な時間/温度である限り決定的でない。この反応は、ある場合には還流下2時 間以内に完了し、他の場合には、より長い時間要する。 この反応は便利に空気雰囲気下で実施可能である。また、不活性雰囲気も使用 可能である。通常、この方法を通常の大気圧下で実施するが、加圧もしくは減圧 も使用可能である。撹拌は必要でないが、通常、伝熱を助長する目的で撹拌を行 う。 通常、ガラスおよびステンレス鋼を構造材料として用いる。生成物を 触媒毒で汚染しない材料を用いる限り、これは決定的でない。 反応混合物を蒸発乾固させることで生成物である結晶性酸化物を単離する。こ れは公知の如何なる方法でも実施可能であり、典型的には、この過程を速める目 的で真空をかける。この単離した生成物はそのまま使用可能であるか、或はこの ヘテロポリ酸を後で用いる時に利用する装置の要求で触媒のサイズおよび形状が 決まっている場合には、この生成物であるヘテロポリ酸を使用する前に、使用に 応じて粉砕、ペレット化、製団、錠剤化または他の方法で成形を行うことにより 、いろいろなサイズおよび形状の粒子に処理または加工してもよい。 この上に記述した予備的手順の変法には、所望のヘテロポリ酸をアンモニウム 塩にした後そのアンモニウム塩の乾燥および分解を高温(450℃以下)の窒素 流中で行う段階を伴う方法が含まれる。 2番目の代替製造ルートは、アンモニウム塩もしくはナトリウム塩のイオン交 換を通して所望酸形態のヘテロポリ酸を生じさせるルートである。これは、その 塩をスルホン系イオン交換樹脂、例えばDOWEX HCRW−2(Dow C orp.、Midland、MI)などに接触させることで達成可能である。別 法は、アンモニウムもしくはアルカリ塩の溶液を鉱酸、例えば硫酸などで酸性に する方法である。次に、そのヘテロポリ酸をエーテルで抽出することで相当する エーテル錯体を生じさせた後、これを乾燥させることで遊離ヘテロポリ酸を生じ させる。 この上に記述した如き、本発明のヘテロポリ酸を製造する方法と、本技術分野 でいろいろな触媒を製造する目的で用いられた方法とは、そのような方法では既 に生じさせたヘテロポリ酸に遷移金属を添加している点で、有意に異なる。X線 単結晶回折データにより、本発明の式Iおよ び式IIで表されるヘテロポリ酸の基本構造は溶媒和の水分子とヒドロニウムカ チオンを伴うKegginアニオンの構造であることが示された。この言葉「ヘ テロポリ酸」は、1つ以上の中心原子(ヘテロ原子)を取り巻く六価のモリブデ ンもしくはタングステン原子を2から18個含む種類のヘテロポリ電解質を意味 する。燐が、本発明の四面体的に整合するヘテロ原子で、ヘテロポリ酸の結晶性 クラスタの中心に位置する。この中心ヘテロ原子は、それを取り巻く八面体もし くはペンダント型のイオン部位[これらの部位はモリブデンおよび/またはタン グステン、バナジウム、および少なくとも1種のカチオン「A」原子(これは遷 移金属であるか或はモリブデンまたはタングステン以外の主要族カチオンである )で占められている]によって覆い隠されている。従って、式Iまたは式IIで 表されるヘテロポリ酸では、結晶格子内の部位のいくつか(これらは通常モリブ デンまたはタングステンで占められている)がバナジウムもしくは「A」カチオ ン類の原子で占められている。このようなアニオン構造物は、隅または縁を互い に共有する多面体で表示可能である。各モリブデンおよび/またはタングステン 、およびバナジウムおよび「A」カチオンが八面体の中心に存在し、そして酸素 原子がその八面体の各頂点に位置する。2つの八面体が縁を共有する場合、これ は、個々の酸素原子2つが各八面体の一部を形成することを意味する。中心のヘ テロ原子は同様に四面体の中心に位置する。中心のヘテロ原子を含むそのような 多面体は、各々、一般に八面体で取り巻かれていて、これらの八面体は、それと 一緒に隅を共有しかつ互いに隅と縁を共有しており、その結果として、正確に全 体数の酸素原子が利用されている。取り巻く八面体は、各々、共有する酸素原子 を通して中心のヘテロ原子に直 接結合している。 活性および選択性を示すブタン酸化用触媒では、中心の四面体部位を占める燐 を存在させる必要がある。n−ブタンの酸化で活性および選択性を示す触媒を製 造するには、モリブデンおよび/またはタングステンのいくらかをバナジウムで 置き換える必要がある。本発明に従い、八面体部位に関して、モリブデンおよび /またはタングステンをバナジウムで置き換えることに加えて少なくとも1種の 他のカチオンで置き換える。このようにすると、他の部位、例えば主要クラスタ の外側に位置する部位に置換を起こさせた(その結果として、クラスタを一緒に 連結させ得る二次的構造物部分が形成された)組成物が示す活性とは異なる活性 を示す異なる組成物が生じる。純粋に幾何学的観点から、外側の八面体イオンが 変化するとブタンとの相互作用が直接的な影響を受け得る、と言うのは、このよ うな外側の原子は酸素、従って該触媒と結合することを通して結晶性クラスタの 表面を形成するからである。加うるに、ヘテロポリ酸の八面体部位を置換するこ とによってプロトンを加えるか或は引き抜くと、電荷が中性の充分に酸化された クラスタが生じる。この意味で、固体材料の酸部位密度は置換化学の影響を直接 受ける。モリブデンおよび/またはタングステンのカチオン置換が六価未満であ る場合、完全に酸化されたクラスタではブレンステッド部位の数が増すことにな る。このような遷移金属または主要族カチオン置換基を導入する方法は、前以て 生じさせたヘテロポリ酸の外側にカチオンを単に加える従来技術の方法とは非常 に異なる、何故ならば、そのような場合には、その加えられたカチオンがブレン ステッド酸の部位をいくらか中和するからである。 本発明の触媒では、これを一度生じさせた後、部分的もしくは完全に 中和して塩形態にすることができる。この部分中和ヘテロポリアニオン塩のいく つかは触媒として使用可能である。このような塩は典型的にアルカリ金属もしく はアルカリ土類カチオンを含む。 本発明のヘテロポリ酸は、n−ブタンの酸化を酸素の存在下で行う時の触媒と して用いるに有用である。加うるに、本発明のヘテロポリ酸は、n−ブタンの酸 化で気相酸素を存在させなくてもn−ブタンを選択的に酸化する能力を有する格 子酸素触媒として用いるにも有用である。 本発明の触媒は、単独か、触媒支持体に支持させてか、或は担体材料に含浸さ せて使用可能である。典型的な支持体/担体材料は、支持触媒もしくは含浸触媒 の製造方法と同様に本分野の技術者によく知られている。典型的な材料にはシリ カ、チタニア、ジルコニア、アルミナ、トリア、炭化ケイ素および炭素が含まれ る。 本発明はn−ブタンの改良酸化方法を提供し、この方法は、式Iまたは式II で表されるヘテロポリ酸触媒の存在下でn−ブタンを酸素源に接触させることを 含む。 以下に示す実験室規模の実施例で本発明の方法を具体的に示すが、本出願者は 、本技術分野で通常の必要な工学および設計修飾を行うことを通して本発明は産 業的規模でも実施可能であることを特記する。 式Iまたは式IIで表される触媒を使用するに先立って、典型的には、この触 媒を典型的には約30,000psi(2.07x106kPa)またはそれ以 下でペレット化して小さい盤にしそしてそのペレットをふるいに通して粉砕する ことで、これを便利な触媒形状に成形する。固定床反応槽の評価では、典型的に −40、+60のメッシュを用いる(U.S. Sieve Series)。 その結果として生じた粉末を製錠 機にかける前に、任意に、この粉末を1−3%のダイス用潤滑剤およびペレット 結合剤、例えばグラファイトまたはSterotex(商標)(Capital City Products Company、Columbus、オハイオ 州から商業的に入手可能な水添綿実油)などとブレンドしてもよい。流動床反応 槽で用いる場合に好適なサイズ範囲は20から150ミクロメートルである。 本発明の触媒は、n−ブタンの気相酸化で無水マレイン酸を生じさせる時に用 いられる幅広く多様な通常技術および反応槽構造配置で、変換率および選択率に 関して有利に利用可能である。例えば、この変換は固定床反応槽内で実施可能で あり、この場合、本触媒の粒子を固定位置に維持して、これをn−ブタンおよび 酸素源、典型的には分子状酸素(両方とも適切な量で)に、任意に1種以上の不 活性希釈ガスの存在下、200℃から約450℃の範囲のいろいろな温度、好適 には約300℃から約350℃の範囲の温度で接触させる。このn−ブタンから 無水マレイン酸への変換を、固体を再循環させる反応槽、例えば米国特許第4, 668,802号に記述されている如き反応槽内で実施すると、本発明の触媒を 用いることの最大の利点が実現化される。上記特許には、バナジウム/燐/酸素 (VPO)触媒を用いてn−ブタンから無水マレイン酸を生じさせる選択的気相 酸化の改良方法が開示されており、そのVPO触媒に送り込まれる供給ガス内の 酸素量は、その方法で変換を受けさせるn−ブタンの全体量に要求される化学量 論的量より少ない量に制限されている。その酸化の結果として還元を受けた触媒 をその気体状生成物流れから分離し、そしてこれをn−ブタンに接触させる前に 、任意に個別の反応ゾーン内で、これに再び酸化を受けさせる。 理論で本発明の範囲を制限するものでないが、本発明の触媒が有する酸素容量 は向上していることから、本触媒は触媒が還元を受ける条件下か或は触媒がn− ブタンのただ1つの酸素源である条件下でも無水マレイン酸への変換を高い変換 率で有効に触媒すると考えている。このような挙動は、従来技術の触媒および助 触媒併用(promoted)触媒、例えば米国特許第4,442,226号に 記述されている如き触媒[そのVPO触媒もしくは助触媒併用VPO触媒は、そ れらの触媒活性に関して、酸素の分圧に敏感であり、そこでは、その供給材料内 の酸素分圧を安全運転の範囲内で最大限にすることが推奨されている]の挙動と は対照的である。本発明の触媒を用いると、供給材料内の酸素レベルを低くして 運転を行うことができることで爆発の危険性が軽減されることから、結果として 、安全運転ばかりでなく変換率の点で有利である。 無水マレイン酸生成能力は、触媒の評価を1.5%ブタン/窒素中、即ち触媒 格子由来の酸素がブタンを酸化する条件下で行うことで測定可能である。無水マ レイン酸生成能力の試験では、特定の時間的長さに渡って触媒に還元を受けさせ る。そのような1サイクル中に生じた無水マレイン酸の全量を、触媒1グラムに 当たりに生じたミクロモルとして測定する。比較実施例Iに、標準的実験室用V PO触媒および本発明の触媒[HnPMo10VCuO40]に関して99分間に渡 って行った上記試験を記述する。図2に示す結果は、上記VPO触媒とは異なり 、無水マレイン酸のシグナルがその全期間継続して存在することを示している。 いろいろなヘテロポリ酸に関する無水マレイン酸生成能力の結果を表IIIおよ び表IVに示す。本技術分野で見られる燐酸バナジウム様組成物の場合、その多 くで、99分のプロトコルが終了する時点近くにおける 無水マレイン酸生成量は本質的にゼロである。 図1に示すように、触媒がブタン中で還元を受けた後に充分な再酸化を受ける 能力は本発明の触媒の方が実験室の標準的なVPO触媒よりも高いことが示され た。本発明の触媒は、このように再酸化を受ける能力を有することから、酸素を 存在させないか或は酸素を化学量論的量より少ない量で存在させる方法でn−ブ タンを酸化させて無水マレイン酸を製造する時の格子酸素触媒として用いるに特 に価値がある。 本発明の触媒はまた活性、変換率および選択率に関しても良好な結果を示す。 以下の表IおよびIIに、変換率が40%の時の選択率を本発明のいろいろな触 媒に関して示しそしてその結果を本技術分野の他の触媒のそれと比較する。Aが 銅または銅とアンチモンである式Iまたは式IIで表される触媒が特に良好な結 果を示す。 実施例 本発明を例示する目的で調製した触媒、例えば実施例1の触媒では遷移金属が 2つ以上の酸化状態で存在し得ると考えている。即ち、銅は主に酸化状態が2の 状態にあると考えているが、部分的には酸化状態が1か或は中間的な値の状態に ある可能性がある。従って、銅を組み込んだヘテロポリ酸の場合、その結果とし てもたらされるであろう式の範囲を示す。これを適宜実施例全部で行う。「A」 カチオンを2つ以上存在させる場合、上記「A」カチオンに可能な酸化状態のい ろいろな組み合わせによってnの極値が決定される。実施例10の生成物の場合 、SbとCuを存在させると、zは下記の極値を持つ:Sb+3、Cu+1、z =2;およびSb+5、Cu+2、z=3.5。式n=6+x+6y−yzから 計算した相当するnの極値はそれぞれ16および13である。 実施例1 nPMo10VCuO40の製造 (式I、HnPM12-x-yxy z40 [ここで、M=Mo、A=Cu、x=1、y =1、zは1−2、主に2であり、そしてn=8−9]) 滴下漏斗、機械的撹拌機および還流コンデンサを取り付けた3リットルの丸底 フラスコに水を1000mL入れる。MoO3(Cerac Chemical s、Milwaukee、WI)を100.2g、五酸化バナジウム(V25、 Alfa Chemicals、Ward Hill、MA)を6.33gおよ びCuO(Fluka Chemicals、Ronkonkoma、NY)を 5.5g加えた後、そのスラリーを還流にまでもっていく。次に、燐酸水溶液( 85%、J.T.Baker、Phillipsburg、NJ)を所望化学量 論が達成されるまで20分かけてゆっくりと加える。約3時間後、オレンジ−赤 色溶液が生じる。典型的には、還流を16時間(一晩)継続した。このサンプル を窒素中120℃で約12時間乾燥させる。 飽和もしくは過飽和溶液を作り出すことを通して上記材料の単結晶を生じさせ た。5.5mLの水に約15.9g溶解させた。室温で約2週間かけて結晶化を 起こさせた。立方形態の大きな赤色−オレンジ色の結晶として結晶が生成した。 その母液と単結晶を誘導結合プラズマ(Inductively Couple d Plasma)(ICP)にかけた結果、この2つの化学量論はほとんど同 じであることが示された。 上記データ収集で用いたのと同じ結晶に関して行ったミクロプローブ(mic roprobe)分析でMo9.9/V0.9/Cu1.2を得た。基本構造は、溶媒和 の水分子とヒドロニウムカチオンを伴うKeggin アニオンの構造である。この構造内に存在する金属部位は1つのみであり、そし てそれの占有/多重度(occupancy/multiplicity)はM o散乱係数(Mo scattering factor)を基にして0.45 6(6)の値に純化されたが、金属の10:1:1混合で期待される比は0.4 68である。従って、モリブデンおよびバナジウム原子と同様にCuとVの両方 がKegginアニオン内に包含されていて、そのCu原子がそのKeggin アニオン内の八面体部位を占めていた。 実施例2 ブタン酸化における実施例1の触媒のミクロ反応槽評価 上記サンプルを1.38x106kPaでペレット化して盤状にした後、粉砕 して、(−40、+60)メッシュのスクリーンに通してふるい分けした。反応 槽評価で触媒を約1g用いる。 このミクロ反応槽は、自身が管炉内に入っているアルミニウム製殻(熱勾配が 最小限になるに役立つように3.12cmの厚み)で取り囲まれている40.6 4cmX0.64cmのステンレス鋼製管から成っていた。この反応槽を垂直に 取り付けて、気体が上方から下方に向かって流れるようにした。圧力の変化を監 視する目的で、この反応槽の入り口と出口両方の近くに圧力ゲージを取り付けた 。この反応槽の入り口近くにバイパスバルブを取り付けることにより、入って来 る気体流れは、反応槽の中を通って流れるか、或は反応槽を迂回してサンプリン グバルブ系に直接流れ込むことができるようにし、その結果として、反応前の反 応槽供給ガスを分析することができるようにした。反応槽の上部にT字継ぎ手を 取り付けることにより、充填触媒床の入り口の所の温度を監視す る熱電対を取り付けることができるようにした。それぞれ0−100および0− 10cc/分の範囲の市販質量流量計(Tylan Corp.、Torran ce、CAから入手可能なTylan Model FC−260)を通して反 応槽への供給を行った。加熱された流出ガス流れ(200℃)を加熱されたサン プリングバルブの中に通すことにより、市販装置(Gow Mac Corp. 、Bridgewater、NJから入手可能なGow−Mac Series 740P FID GLC)を用いたガス−液クロ(GLC)分析でその流れ の気体サンプル(250μl)を選択することができるようにした。このGLC を用いてブタンの分析および生成物である無水マレイン酸、酢酸およびアクリル 酸の分析を行った。 以下の表Iおよび表IIでは、ブタンが消失したと仮定した場合の疑似一次速 度定数kを、古典的な一次速度式(first order rate exp ression): d[ブタン]/dt=−k[ブタン] d(xo−x)/dt=−k(xo−x) [式中、 xo=ブタンの初期濃度 x=反応したブタン部分] に上記反応槽データを適合させることによって得た。この式の積分を行うと、反 応槽を出るブタンの濃度が反応槽内の接触時間tの関数として得られる: [出るブタン]=xo−x=xoexp(−kt) この速度定数kは、触媒を用いた場合のブタンの反応速度を説明する ことに加えて他のファクターをいくつか含み、このようなファクターには、反応 速度が酸素濃度に依存すること(上記条件下では比較的一定のままである)、そ して触媒活性部位の濃度(これもまた一定であると仮定する)が含まれる。 以下の表IおよびIIに挙げる触媒を、この上の実施例1に記述したのと同様 に評価した。 実施例3 8PMo10VZnO40の製造 (式I、HnPM12-x-yxy z40[ここで、M=Mo、A=Zn、x=1、y =1、z=2、およびn=8]) 酸化銅の代わりに二塩化亜鉛を9.5g用いる以外は実施例1に記述した手順 に従った。成長する結晶はヘテロポリアニオンに普通の構造、即ち立方体のFd 3m形態を取った。金属原子は12カ所の部位に渡って無秩序であった。この結 晶のミクロプローブ分析で下記の結果を得た:Mo(10.56)、V(0.5 9)、Zn(0.85)。Moに関する散乱係数を用いて金属部位を純化した。 このミクロプローブ分析を基にすると、それの占有ファクターは0.479に純 化されるはずであるが、x線の結果は0.463(15)であった。この2つの 値は実験誤差の範囲内で一致する。VおよびZnに関するミクロプローブ誤差は それぞれ10%および3%の桁であった。この構造は無秩序であったが、バナジ ウムおよび亜鉛原子はそのヘテロポリアニオン内においてMoおよびVが占めて いた八面体部位に位置することは明らかであった。 実施例4 8PMo10VCoO40の製造 (式I、HnPM12-x-yxy z40[ここで、M=Mo、A=Co、x=1、y =1、z=2、およびn=8]) 酸化銅の代わりにアセチルアセトンCo(II)(Johnson−Matt hey、Alfa Products、Ward Hill、MAから入手可能 )を17.88g用いる以外は実施例1に記述した手順に従った。 実施例5 8PMo10VNiO40の製造 (式I、HnPM12-x-yxy z40[ここで、M=Mo、A=Ni、x=1、y =1、z=2、およびn=8]) 酸化銅の代わりにアセチルアセトンNi(II)(Johnson−Matt hey、Alfa Products、Ward Hill、MAから入手可能 な2,4ペンタン二酸Ni(II))を20.4g用いる以外は実施例1に記述 した手順に従った。 実施例6 nPMo10VMnO40の製造 (式I、HnPM12-x-yxy z40[ここで、M=Mo、A=Mn、x=1、y =1、z=1−6、およびn=4−9]) 酸化銅の代わりにアセチルアセトンMn(II)(2,4ペンタン二酸Mn( II)、Alfa Chemicals、Ward Hill、MA)を17. 62g用いる以外は実施例1に記述した手順に従った。 実施例7 n2Mo152CuO62の製造 (式II、Hn218-x-yxy z62[ここで、M=Mo、A=Cu、 x=2、y=1、z=1−2、およびn=12−13]) 実験の組み立ては実施例1に記述したのと同じであった。1000mlの水に MoO3(Johnson Matthey、Ward Hill、MA)を1 15.15g、五酸化バナジウム(Alfa Chemicals、Ward Hill、MA)を9.09gおよび酸化銅(Fluka Chemicals 、Ronkonkoma、NY)を4.0g加えた。次に、11.53gの85 %燐酸水溶液(EM Sciences、Gibbstown、NJ)をゆっく りと加えた。数時間後、赤色−オレンジ色の溶液が生じた。 実施例8 nPMo9VCu240の製造 (式I、HnPM12-x-yxy z40[ここで、M=Mo、A=Cu、x=1、y =2、z=1−2、およびn=12−14]) 実施例1で用いた手順と同様な手順に従った。3リットルのフラスコに水を1 000ml、酸化銅(Fluka Chemicals)を11.1g、MoO3 (Johnson−Matthey/Alfa)を90.18gおよびV25 (Alfa)を6.33g加えた。次に、8.01gの85%燐酸水溶液(EM Sciences)を加えて、その溶液を還流にもっていった後、オレンジが かった褐色溶液が生じた。 実施例9 nPMo92CuO40の製造 (式I、HnPM12-x-yxy z40[ここで、M=Mo、A=Cu、x=2、y =1、z=1−2、およびn=9−10]) 3 lのフラスコに入れた500mlの水にモリブデン酸アンモニウ ム((NH46Mo7244H2O、J.T.Baker)を79.45g溶解さ せた。別のビーカーに入れた500mlの水にメタバナジン酸アンモニウム(N H4VO3、Johnson−Matthey/Alfa)を11.698g加え て加熱しながら溶解させた。この最初の2つの溶液を一緒にし、その時点で、酸 化銅(CuO、Fluka Chemicals)を3.98gおよび燐酸アン モニウム((NH42HPO4、Fisher)を6.603g加えた。また、 30%水酸化アンモニウム(Fisher)を170ml加えて溶液を生じさせ た後、Dowex HCRW−2樹脂を用いて交換を行うことで(最終pH=1 .94)、赤色がかったオレンジ色の溶液を生じさせ、次にこれを窒素中170 ℃で乾燥させた。 実施例10 n2Mo14SbV2CuO62の製造 (式II、Hn218-x-yxy z62[ここで、M=Mo、A=Sb、Cu; x=2、y=2、z=2.0−3.5、およびn=13−16]) 3 lのフラスコに、MoO3を1402.28g、五酸化バナジウム(Al fa)を12.7g、酸化銅(CuO)(Fluka)を5.55g、三塩化ア ンチモン(SbCl3)(無水、Johnson−Matthey、ALFA) を15.9g、および85%燐酸(EM Sciences)を16.02g入 れて還流までもっていった。緑色の溶液/スラリーが生じ、これを次に実施例1 に記述したのと同様に乾燥させることで最終触媒を生じさせた。 比較実施例A 3PMo1240−Cu0.03/2Vの製造 日本特許57−143433の実施例1を実施例1にできるだけ近付けるよう に再現した。意図した化学量論はH3PMo1240+2VO2++0.03Cu2+ であった。200mlのH2Oにバナジン酸アンモニウム(Johnson−M atthey、Ward Hill、MA)を11.7g入れて沸騰するまで加 熱した。別のビーカーに入れた100mlのH2Oにしゅう酸(H2242H2 O)を31.5g加えて溶液にした。この2つの溶液を一緒にすることでしゅう 酸バナジル溶液を生じさせた。100mlの水と0.30gの酢酸銅(Cu(C H3COO)22O、Fisher、Pittsburgh、PA)にホスホモ リブデン酸(Aldrich Chemicals、Milwaukee、WI )を91.3g溶解させた。次に、このホスホモリブデン酸/酢酸第二銅の溶液 に上記しゅう酸バナジウム溶液を加えると緑色のスラリーが生じた。このスラリ ーに軽石粉末(EM Sciences、Gibbstown、NJ)を400 g加えて混合した。この材料を蒸発乾固させた後、焼成を酸素流中360℃で5 時間行った。 比較実施例B 還流によるH4PMo11VO40の製造 5リットルの3つ口丸底フラスコ(還流させる目的で加熱用マントルを取り付 けた)に酸化モリブデン(MoO3、Johnson−Matthey、War d Hill、MA)を440.9g、酸化バナジウム(V25、Alfa C hemicals、Ward Hill、MA)を25.3g、および85%燐 酸(EM Sciences、Gibbstown、NJ)を32.0g加えた 。約16時間還流させた後、赤色−褐色の溶液が生じた。この材料を蒸発乾固さ せることで遊離酸を 生じさせた。 比較実施例C Cu+H4PMo11VO40の製造 実施例Bのヘテロポリ酸溶液に銅を1当量に近い量で加えた。50mlの水に 実施例Bで得たH4PMo11VO40を4.45g溶解させた。4つのブレンステ ッド酸部位の1つを中和するようにCuCO3Cu(OH)2(Mallinck rodt、Paris、Kentucky)を加えた(添加中に発泡を観察し、 これはCO2の放出を示している)。Cu試薬およびヘテロポリ酸に水和水が会 合していることから、添加するCu試薬をICP(誘導結合プラズマ)分析で検 査して正確な化学量論が得られるようにそれの量を調整した。我々の場合では、 銅試薬を0.29g加えたが、必要量は水和度に応じて変化し得る。この技術で 測定した時の最終カチオン化学量論は「Cu0.9610.943Mo11.07」であっ た。 比較実施例D ナトリウム塩の交換によるH4PMo11VO40の製造 米国特許第4,192,951号の手順を用いて組成がH4PMo11VO40の 触媒を調製した。100mlのH2Oに二塩基性燐酸ナトリウム(Na2HPO4 7H2O、Aldrich Chemicals、Milwaukee、WI) を33.5g溶解させた後、還流にまでもっていった。150mlのH2Oにメ タバナジン酸ナトリウム(NaVO3、Alfa Chemicals、Ward Hill、MA)が16.2g入っている2番目の溶液を調製した。500m lの水にモリブデン酸ナトリウム(Na2MoO42H2O、Fisher、Pi ttsbu rgh、PA)が3.33g入っている3番目の溶液を調製した。次に、この3 つの溶液を一緒にした。その後、これを250mlの分液漏斗に入れた。エーテ ルを加えてヘテロポリ酸を分離させることで、適切なエーテル錯体を生じさせた 後、これを取り出して乾燥させることで遊離酸を生じさせた。 比較実施例E Cu+H4PMo11140の製造 実施例Dのヘテロポリ酸溶液に銅を1当量に近い量で加えた。50mlの水に 実施例Dで得たH4PMo11VO40を4.45g溶解させた。ブレンステッド酸 部位の1つを中和するようにCuCO3Cu(OH)2(Mallinckrod t、Paris、Kentucky)を加えた(添加中に発泡を観察し、これは CO2の放出を示している)。Cu試薬およびヘテロポリ酸に水和水が会合して いることから、添加するCu試薬をICP(誘導結合プラズマ)分析で検査して 正確な化学量論が得られるようにその量を調整した。この場合では、銅試薬を0 .197g加えたが、必要量は水和度に応じて変化し得る。この技術で測定した 時の最終化学量論はHxCu0.891.0Mo11.81.08であった。 比較実施例F 3PMo1240 市販H3PMo1240を用いた。これの供給業者はAldrich、Ward Hill、MAで、そのカタログ番号は22,185−6である。 比較実施例G CS4PMo11VO40 50mlの水に実施例DのH4PMo11VO40ヘテロポリ酸を4.5g溶解さ せた。このヘテロポリ酸を完全に中和するように炭酸セシウム(Aldrich Chemicals、Milwaukee、WI)を1.63g加えて沈澱を 起こさせた後、その沈澱物を濾過して乾燥させた。この触媒は実施例2に記述し た条件下で不活性であった。 比較実施例H 4SiMo1240の製造 Journal of Less−Common Metals、36、(1 974)、77−93の手順に従った。1,4−ジオキサンの350ml溶液に 濃塩酸(80ml)と水(75ml)を加えた後、ケイ酸ナトリウム溶液をゆっ くりと加えた。ケイ酸ナトリウム溶液(Power Silicates、Au gusta、GAから入手可能で、SiO2として29.6重量%)を6.99 g用いた。160mlのH2Oにモリブデン酸ナトリウム(Na2MoO42H2O 、Aldrich、Ward Hill、MA)を100g加えて、これを上記 混合物に添加した。この反応混合物を24時間放置した。次に、強酸性スルホン 酸樹脂であるDowex 50X8−100樹脂(Aldrich、Ward Hill、MA)を用いてナトリウム塩を交換することで酸を調製した。次に、 その結果として生じた酸を乾燥させた。 比較実施例I VPO触媒の製造 3リットルの丸底フラスコに滴下漏斗、機械的撹拌機および還流コンデンサを 取り付けた。還流を行っている間、その装置を浄化する目的で窒素ガスを用いた 。五酸化バナジウムを用いるに先立って、それの空気 微粉砕を行った。窒素ガスを入れた不活性雰囲気のドライボックス内で、五酸化 バナジウム(Aldrich Chemicals、Milwaukee、WI )を99.8g、イソブチルアルコール(無水、Aldrich Chemic als)を1034ml、およびベンジルアルコール(無水、Aldrich Chemicals)を95ml加えた。次に、この丸底フラスコをガラス製ス トッパーで密封してドライボックスの外側に持ち出した。不活性雰囲気のドライ ボックス内で、85.79gの85+%燐酸(J.T.Baker and C o.、Phillipsburg、NJ)と33.2gの五酸化燐(J.T.B aker)を混合することで無水燐酸を調製した。次に、この無水燐酸を滴下漏 斗に入れてドライボックスの外側に持ち出し、そして上記丸底フラスコに取り付 けた。 上記五酸化バナジウムとアルコールを還流温度に1時間保持した。次に、無水 燐酸を2時間かけて滴下した。この手順の後、還流を更に15時間継続した。次 に、沈澱してきた固体をブフナー漏斗に入れて濾過した後、125℃の窒素流中 で16時間乾燥させた。 この手順の後、この前駆体を4cmの小型流動床反応槽に入れて、これに以下 に詳述する熱条件: 空気中25−390℃、 空気中390℃で1時間、 1.5%ブタン/空気中390℃で1時間、 1.5%ブタン/空気中390−460℃で20分間、 1.5%ブタン/空気中460−460℃で18時間、 1.5%ブタン/空気中460−420℃、 1.5%ブタン/空気中420−360℃、 N2中360℃−25℃、 を受けさせることで焼成を直接行って活性化を受けさせることにより、活性を示 すピロ燐酸バナジウム((VO)227)触媒相を生じさせた。活性化に先立 って、400メッシュのスクリーンを用いて微細粒子をふるい分けした。 熱重量分析(TGA)試験の説明 ブタンガスに短期間さらした後の再酸化中に触媒が示す重量上昇を測定する目 的でPL Thermal Sciences Thermogravimet ric Analysis装置を用いた。この触媒を360℃で100%ブタン に18cc/分の流量で5分間接触させた。このように接触させた後、そのTG Aカップを窒素ガス(60cc/分)で20−30分間浄化した。次に、15% O2/N2混合物(60cc/分)を流し込むことで再酸化を40分間受けさせた 。この再酸化の重量上昇をプロットしてVPO触媒(シリカなし)と比較した。 触媒が有する「格子酸素容量」の初期指示を得る目的でサイクルを1回実施した 。図1は、この上に記述した如き2つの触媒が示す重量上昇パーセントを時間( 分)に対して表すグラフである。三角形で表示する上方の線が本発明の触媒、即 ち実施例1に記述した如く調製したHnPMo10VCuO40を表す。円で表示す る下方の線が、この上で調製したVPO触媒を表す。 Fisons Instruments Mass Spectromete r(質量分光測定装置)(VG/Fisons Instruments、Da nver、MA)を用いて、ブタンに5分間接触させ る間に生成する無水マレイン酸を監視した。その5分間接触させている間に、本 ヘテロポリ酸であるHnPMo10VCuO40は、図2(これは無水マレイン酸生 成能力のグラフであり、これを、運転時間(分)に対するミクロモル/触媒(g )で表す)に示すように、上記VPO触媒とは異なり、その期間継続して無水マ レイン酸のシグナルを明らかに作り出した。このHnPMo10VCuO40の場合 の全無水マレイン酸生成能力は17ミクロモル/触媒(g)であり、そして上記 VPO触媒の場合4−5ミクロモル/触媒(g)であった。表IIIおよびIV に、本発明の他のヘテロポリ酸および本技術分野で見られる他のヘテロポリ酸の 場合の無水マレイン酸生成能力を示す。 比較実施例J 5PMo10240の製造 3 lのフラスコにモリブデン酸アンモニウム((NH46Mo7244H2O 、J.T.Baker)を88.28gおよび水を500ml入れた。別のビー カーに、メタバナジン酸アンモニウム(NH4VO3、Johnson−Matt hey、Alfa)を11.698gおよび水を500ml加えた。この溶液を 沸騰にまでもっていくと、そのメタバナジン酸アンモニウムのスラリーが溶液に なった。これらを一緒にした後、55mlのNH4OH(30%、J.T.Ba ker)に加えて燐酸アンモニウム((NH42HPO4)を6.69g加えた 。この溶液にDowex HCRW−2樹脂を用いた交換を受けさせてアンモニ ウムカチオンを交換することで最終的なヘテロポリ酸材料を生じさせた後、これ を実施例1に記述したのと同様に乾燥させた。 比較実施例K 3PMo11140の製造 実施例1と同様な手順に従った。3 lの還流フラスコを用いた。297.8 gのMoO3(Cerac)、25.02gのH3PO4(水溶液、J.T.Ba ker)および45.46gのタングステン酸(H2WO4)(Alfa)に水を 1000ml加えた。この溶液を還流にもっていくことでヘテロポリ酸を生じさ せた。水を除去した後、そのサンプルを窒素中120℃で約12時間乾燥させた 。 比較実施例L 72Mo12VO62の製造 122.35gのMoO3(Johnson−Matthey−Alfa)と 4.55gのV25(Alfa)と11.53gの85%燐酸(EM Scie nces)を用いる以外は実施例1と同様な手順を用いた。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年9月4日 【補正内容】 請求の範囲 1. n−ブタンの酸化による無水マレイン酸の製造で用いるに適したヘテロ ポリ酸触媒であって、式Iまたは式II: I HnPM12-x-yxz y40 II Hn218-x-yxz y62 [式中、 Pは、燐ヘテロ原子であり、 Mは、独立して、MoおよびWから選択される少なくとも1種の金属で酸化状態 が+6であり、上記金属は、燐原子を取り巻く八面体部位を占めており、 xは、1、2および3から選択される整数であり、 yは、1、2および3から選択される整数であり、 Aは、Li、Mg、Sc、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、 Zr、Nb、Ru、Rh、Pd、Ta、Re、Os、Ir、Pt、Al、Ga、 Ge、Sn、Pb、As、Sb、Bi、Po、TbおよびPaから成る群から選 択される少なくとも1種のカチオンであり、上記カチオンは、燐原子を取り巻く 八面体部位を占めており、 zは、1−6の数で、Aカチオン全部の酸化状態の重量平均を表し、そして nは、下記の如く計算される数である:式Iの場合n=3−yz+x+6y、そ して式IIの場合n=6+x+6y−yz] で表される結晶性酸化物を含むヘテロポリ酸触媒。 2. AがCu、Mn、Ni、Zn、Co、Sb、Bi、Pb、Fe、Pa、 PdおよびAsから成る群から選択される請求の範囲第1項のヘ テロポリ酸触媒。 3. AがCu、Mn、Ni、Zn、CoおよびSbから成る群から選択され る請求の範囲第2項のヘテロポリ酸触媒。 4. AがCuおよびSbである請求の範囲第3項のヘテロポリ酸触媒。 5. 上記触媒が式Iで表される結晶性酸化物である請求の範囲第1項のヘテ ロポリ酸触媒。 6. 上記触媒が式IIで表される結晶性酸化物である請求の範囲第1項のヘ テロポリ酸触媒。 7. MがMoである請求の範囲第1項のヘテロポリ酸触媒。 8. n−ブタンの酸化で無水マレイン酸を生じさせる方法であって、式Iま たは式II: I HnPM12-x-yxz y40 II Hn218-x-yxz y62 [式中、 Pは、燐ヘテロ原子であり、 Mは、MoおよびWから選択される少なくとも1種の金属で酸化状態が+6であ り、上記金属は、燐原子を取り巻く八面体部位を占めており、 xは、1、2および3から選択される整数であり、 yは、1、2および3から選択される整数であり、 Aは、Li、Mg、Sc、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、 Zr、Nb、Ru、Rh、Pd、Ta、Re、Os、Ir、Pt、Al、Ga、 Ge、Sn、Pb、As、Sb、Bi、Po、TbおよびPaから成る群から選 択される少なくとも1種のカチオンであり、上記 カチオンは、燐原子を取り巻く八面体部位を占めており、 zは、1−6の数で、Aカチオン全部の酸化状態の重量平均を表し、そして

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. n−ブタンの酸化による無水マレイン酸の製造で用いるに適したヘテロ ポリ酸触媒であって、式Iまたは式II: I HnPM12-x-yxz y40 II Hn218-x-yxz y62 [式中、 Pは、ヘテロ原子であり、 Mは、独立して、MoおよびWから選択される少なくとも1種の金属で酸化状態 が+6であり、上記金属は、燐原子を取り巻く八面体部位を占めており、 xは、1、2および3から選択される整数であり、 yは、1、2および3から選択される整数であり、 Aは、Li、Mg、Sc、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、 Zr、Nb、Ru、Rh、Pd、Ta、Re、Os、Ir、Pt、Al、Ga、 Ge、Sn、Pb、As、Sb、Bi、Po、TbおよびPaから成る群から選 択される少なくとも1種のカチオンであり、上記カチオンは、燐原子を取り巻く 八面体部位を占めており、 zは、1−6の数で、Aカチオン全部の酸化状態の重量平均を表し、そして nは、下記の如く計算される数である:式Iの場合n=3−yz+x+6y、そ して式IIの場合n=6+x+6y−yz] で表される結晶性酸化物を含むヘテロポリ酸触媒。 2. AがCu、Mn、Ni、Zn、Co、Sb、Bi、Pb、Fe、Pa、 PdおよびAsから成る群から選択される請求の範囲第1項のヘ テロポリ酸触媒。 3. AがCu、Mn、Ni、Zn、CoおよびSbから成る群から選択され る請求の範囲第2項のヘテロポリ酸触媒。 4. AがCuおよびSbである請求の範囲第3項のヘテロポリ酸触媒。 5. 上記触媒が式Iで表される結晶性酸化物である請求の範囲第1項のヘテ ロポリ酸触媒。 6. 上記触媒が式IIで表される結晶性酸化物である請求の範囲第1項のヘ テロポリ酸触媒。 7. MがMoである請求の範囲第1項のヘテロポリ酸触媒。 8. n−ブタンの酸化で無水マレイン酸を生じさせる方法であって、式Iま たは式II: I HnPM12-x-yxz y40 II Hn218-x-yxz y62 [式中、 Pは、ヘテロ原子であり、 Mは、MoおよびWから選択される少なくとも1種の金属で酸化状態が+6であ り、上記金属は、燐原子を取り巻く八面体部位を占めており、 xは、1、2および3から選択される整数であり、 yは、1、2および3から選択される整数であり、 Aは、Li、Mg、Sc、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、 Zr、Nb、Ru、Rh、Pd、Ta、Re、Os、Ir、Pt、Al、Ga、 Ge、Sn、Pb、As、Sb、Bi、Po、TbおよびPaから成る群から選 択される少なくとも1種のカチオンであり、上記 カチオンは、燐原子を取り巻く八面体部位を占めており、 zは、1−6の数で、Aカチオン全部の酸化状態の重量平均を表し、そして nは、下記の如く計算される数である:式Iの場合n=3−yz+x+6y、そ して式IIの場合n=6+x+6y−yz] で表される結晶性酸化物を含むヘテロポリ酸触媒の存在下でn−ブタンを酸素源 に接触させることを含む方法。 9. 該触媒がただ1つの酸素源である請求の範囲第8項の方法。
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