JP2577583B2 - 積層応用部品 - Google Patents

積層応用部品

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JP2577583B2 JP62284579A JP28457987A JP2577583B2 JP 2577583 B2 JP2577583 B2 JP 2577583B2 JP 62284579 A JP62284579 A JP 62284579A JP 28457987 A JP28457987 A JP 28457987A JP 2577583 B2 JP2577583 B2 JP 2577583B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電気絶縁性磁性材を含む素地材料と導体と
の積層構造でなるインダクタ、あるいは誘電体を含む素
地材料と導体との積層構造でなるコンデンサの少なくと
もいずれかを内部に形成し、表面に導体パターンを印刷
し焼結して形成した積層応用部品に関する。
(従来の技術) 積層法により形成されるコンデンサあるいはインダク
タあるいはこれらの混成部品は、従来より知られてい
る。この種の積層応用部品は、一般的には、磁性体や誘
電体粉末を比較的低い温度で仮焼成し、その粉末をバイ
ンダーと混ぜてペースト化し、シト状に印刷してコイル
用導体または電極用導体と交互に積層し、こうして得た
積層体を高温度(例えばNi−Cu−Zn系フェライトの場合
870℃〜900℃、TiO2系あるいはBaTiO3系セラミックの場
合1400℃〜1500℃)で焼成し、積層応用部品を得てい
る。
第7図に示すように、前述のような積層応用部品1の
表面(片面あるいは両面)に、ICチップあるいは素子搭
載等を目的として導体パターン2を形成する場合、従来
は第8図に示すように、まず前述のような積層工程
(a)の後、前述のような温度(870℃〜1500℃)で焼
成し(b)し、次にガラスフリットを粉末状の導体材料
(例えばAg、Pd、Ag−Pd等)にバインダーと共に混合し
てペースト化し、このペーストを印刷(c)し、ガラス
フリットの焼結温度である850℃以下で焼成(d)し、
これにより、ガラスフリットと素地材料であるフェライ
トあるいはTiO2等とを反応させてガラスを素地に固着さ
せることにより、導体パターン2を形成していた。
(発明が解決しようとする問題点) このように、従来は、積層応用部品1の素地材料を構
成する磁性体または誘電体の焼結温度(870℃〜1500
℃)と、導体パターン2形成のための材料を構成するガ
ラスフリットの焼結温度(850℃以下)とが異なるた
め、積層応用部品1とガラスフリット添加導体との同時
焼成が不可能であり、このため、2度の焼成工程b,dが
必要であり、工程数が多いという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、上記の問題点を解決すること、すなわ
ち、導体パターンを形成する積層応用部品を製造する場
合の工程数を少なくして原価低減を達成しうる積層応用
部品を提供することを目的としてなされたものであり、
本発明の積層応用部品は、前記導体パターンを形成する
材料が、前記素地材料と同じ材料を導体材料に添加した
ものからなり、前記導体パターンを多層構造とし、かつ
前記積層応用部品に近い導体パターン層ほど導体材料中
の素地材料の含有量を多くしたことを特徴とする。
(作用) 本発明においては、導体パターンを形成する材料を、
素地材料と同じ材料を添加したものとし、その導体パタ
ーンを多層構造とし、積層応用部品すなわち素地側ほど
素地材料の含有量を多くしたので、素地に対する導体パ
ターンの固着強度を上げ、同時焼成が可能となり、しか
も電気抵抗の小さい導体パターンが得られる。」 (実施例) まず本発明の前提となる構成を第1図および第2図に
より説明する。第1図は本発明を適用する積層応用部品
の一例を示す断面図であり、本例の積層応用部品3は、
内部にインダクタを構成するものについて示している。
すなわち、フェライト等の磁性体でなる素地4の材料と
コイル用導体5とを積層し焼結し、導体5の両端を対応
する外部電極6,6に接続してなるものである。7は積層
応用部品3の表面に焼結により固着して形成される導体
パターンであり、前記素地4の材料と同じフェライト等
の粉末をAg、Pd、Ag−Pd等の粉末導体材料に添加して素
地4の表面に焼結してなるものである。
このように、導体パターン7を形成する材料に素地4
の材料を含有する材料を用いれば、第2図に示すよう
に、磁性体粉末をバインダーと混ぜてペースト化し、シ
ート状にしてコイル用導体(コンデンサを形成する場合
は電極用導体)と交互に積層(a)し、こうして得た積
層体の表面に、該磁性体粉末を添加しかつバインダーを
添加してペースト化した導体材料を印刷(b)した後、
積層体と導体材料とを前記磁性体の焼成温度、例えば86
0℃〜900℃で同時に焼成(c)する(TiO2等の誘電体の
場合には1400℃〜1500℃)ことにより、積層体表面の素
地4と、導体材料に添加した素地材料とが反応し、導体
パターン7を素地4の表面に固着して形成した積層応用
部品3が得ることができる。
具体例を述べると、素地4の材料としてFe2O349.5
%、ZnO 26.0%、NiO 16.0%、CuO 8.5%、CoO 0.0
8%(重量%)からなる組成のフェライトを用い、該素
地材料100重量部に対し、合成樹脂バインダー82.9重量
部を混合したペーストを印刷により基板(図示せず)上
に形成し、導体パターン7形成用材料として、Ag粉末
100重量部に対し、前記素地材料 7重量部、合成樹脂
バインダーを52重量部混合したものを印刷し、860℃〜9
00℃で焼成することにより、導体パターン7が積層応用
部品3の表面に強固に固着されたものを得ることができ
た。
ここで、導体材料に添加した素地材料と、積層応用部
品の素地とが焼成時に互いに反応し合うことにより、表
面導体層の素地表面への固着性は素地材料添加量に比例
し、増加する。しかし、導体材料に、絶縁体である素地
材料を添加すると、その添加量に比例し、導体材料の直
流抵抗が増加し、電気的抵抗が大きくなる。従って、導
体材料に添加する素地材料の好適添加量には範囲があ
り、前記具体例の場合、重量%として 5%〜20%とす
ることが好ましい。
第3図は本発明の一実施例であり、導体パターン7Aを
多層構造(本例は7a〜7cの3層構造)とし、各層の素地
材料の濃度は、積層応用部品3に近い程多くしたもので
ある。このような構造とすれば、導体パターンと積層応
用部品の素地4との固着性を大きくすることができる。
また、積層応用部品3に遠い層7cの素地材料添加量を少
なくすることにより、電流は、導体パターン7a〜7cのう
ち、電気抵抗の少ない層7cを主として流れ、導体パター
ン全体の電気的損失は少なくなる。従って、素地材料4
に対する固着強度が大きく、かつ電気抵抗の小さい導体
パターン7Aを形成することができる。
第4図および第5図は本発明による応用例であり、積
層応用部品3上に搭載されるベアチップ8に対し、ワイ
ヤ一10を介して接続される複数個の導体パターン7Bを、
前記と同様に素地4の材料を含む導体材料の印刷、焼成
により形成したものである。9は積層応用部品3の表面
に一部導体パターン7Bに重ねて形成した保護用の枠、11
はベアチップ8を保護する合成樹脂層あるいはカバーで
ある。
このような構造において、導体パターン7Bとして素地
4の材料と同じものを含む導体材料を用いると共に、枠
9に素地4の材料と同じ材料を用いることにより、積層
応用部品3、導体パターン7Bおよび枠9の同時焼成が可
能となる。従来のように、導体パターン7Bを形成する材
料としてガラスフリットを混合しペースト化した粉体を
用てい焼結した場合、枠9として用いられるセラミック
は接着あるいはロウ付けによって素地4の材料等に固着
しなければならず(枠9をセラミックの高い焼結温度で
導体パターン7B等と共に焼成すれば、ガラスフリット7B
が蒸発して導体パターン7Bが剥離するため)、工程数の
増加がまぬがれないが、この例のように、同時焼成が可
能となることにより、製造工程の大幅な簡素化が達成さ
れるのである。
また、第4図および第5図に示すものにおいて、第6
図に示すように、導体パターン7Bを7a〜7dの多層(本例
は5層)構造とし、素地4の材料と枠9を同じ材料と
し、素地および枠9に近い導体パターン層7a,7eの素地
材料添加比を大きく、その次の層7b,7dの素地材料添加
比を層7a,7eの添加比より少なくし、中間の層7cの添加
比を最も少なくしたものである。このような構成とすれ
ば、導体パターン7Bと素地4および枠9との固着強度を
大とし、かつ導体パターン7Bの電気抵抗を小さくするこ
とができる。
上記実施例においては、素地4を構成する材料が誘電
体であるインダクタを内部に形成した積層応用部品を中
心に説明したが、コンデンサを内部に形成したもの、あ
るいはインダクタとコンデンサとを複合し形成したも
の、これらを複数個形成したもの等にも適用できる。ま
た、積層構造の具体的構造も種々に変更できる。
(発明の効果) 本発明によれば、積層応用部品の素地材料と同じ材料
を含む導体材料により導体パターンを形成すると共に、
導体パターンを多層構造とし、かつ前記積層応用部品に
近い導体パターン層ほど導体材料中の素地材料の含有量
を多くしたので、素地に対する導体パターンの固着強度
を上げることができ、これにより積層応用部品と導体材
料を同時に焼成することができる。このため、工程数が
減少し、導体パターンを有する積層応用部品の原価を低
減することができる。また、素地から離れた導体パター
ン層は素地の含有量を少なくすることができるため、導
体パターン全体を同じ素地材料の含有量にした場合に比
較し、電気抵抗の小さい導体パターンを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による積層応用部品の一実施例を示す断
面図、第2図は第1図の積層応用部品の製造工程図、第
3図は本発明の他の実施例を示す積層応用部品の部分断
面図、第4図は本発明の応用例である積層応用部品の平
面図、第5図は第4図のA−A断面図、第6図は該応用
例における導体パターンの一例を示す部分断面図、第7
図は導体パターンを表面に形成した積層応用部品の一例
を示す斜視図、第8図はその製造工程図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁性磁性材でなる素地材料と導体と
    の積層構造でなるインダクタ、あるいは誘電体でなる素
    地材料と導体との積層構造でなるコンデンサの少なくと
    もいずれかを内部に形成し、表面に印刷および焼結によ
    り導体パターンを形成した積層応用部品において、 前記導体パターンを形成する材料が、前記素地材料と同
    じ材料を導体材料に添加したものからなり、 前記導体パターンを多層構造とし、かつ前記積層応用部
    品に近い導体パターン層ほど導体材料中の素地材料の含
    有量を多くした ことを特徴とする積層応用部品。
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