JP2577559B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP2577559B2
JP2577559B2 JP62089606A JP8960687A JP2577559B2 JP 2577559 B2 JP2577559 B2 JP 2577559B2 JP 62089606 A JP62089606 A JP 62089606A JP 8960687 A JP8960687 A JP 8960687A JP 2577559 B2 JP2577559 B2 JP 2577559B2
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capacitor
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誠一郎 水野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カメラなどに利用される固体撮像素子に関
し、特に再度読出し可能に画素情報を記憶保持する型式
の固体撮像素子に関する。
〔従来の技術〕
従来、カメラなどに利用される固体撮像素子として、
MOS型あるいはCCD型の光電変換素子が知られている。こ
の種の固体撮像素子は、同じ構造をした一次元または二
次元配列の複数個の検出セルからなっており、各検出セ
ルは画像の一画素の情報を撮像するようになっている。
第5図は、再度読出し可能に画素情報を記憶保持する
固体撮像素子の検出セルの構成図である。
第5図において検出セル50は、入射光強度に応じた光
電流ISHを発生するフォトダイオード2と、フォトダイ
オード2の受光量(光電流ISH×時間t)を画素情報と
して蓄積する容量素子5と、フォトダイオード2と容量
素子5とを情報蓄積期間中導通状態にするスイッチング
素子FT1と、容量素子5の端子電圧値V0を画素情報とし
て出力させる電流増幅回路FT4とを備えている。さらに
容量素子5には、情報蓄積開始前にこの端子電圧値V0
所定の基準電位Vrefに所期設定するためのスイッチング
素子FT3が接続され、電流増幅回路FT4の出力端子は、ス
イッチング素子FT5を介してビデオライン4に接続され
ている。またフォトダイオード2には、情報蓄積期間外
に発生する光電流を外部に、例えば基準電位Vrefを与え
る電源に、流すためのスイッチング素子FT2が接続され
ている。
スイッチング素子FT1,FT2,FT3,FT5,電流増幅回路FT4
を、例えばNチャネルのMOSトランジスタで構成する場
合、スイッチング素子FT1としてのMOSトランジスタのゲ
ートG1には、情報蓄積期間中、情報蓄積信号DTが加わ
り、スイッチング素子FT2としてのMOSトランジスタのゲ
ートG2には、情報蓄積期間外に情報蓄積信号DTを反転し
た信号▲▼が加わるようになっている。またスイッ
チング素子FT3としてのMOSトランジスタのゲートG3
は、容量素子5の端子電圧値V0を基準電位Vrefに初期設
定するためのリセット信号RSTが加わるようになってい
る。電流増幅回路FT4としてのMOSトランジスタのゲート
G4には容量素子5が接続され、ドレインD4には一定電圧
VDDが印加され、ソースS4にはこのMOSトランジスタに常
に一定のドレイン電流を流すための定電流源3が接続さ
れている。さらにスイッチング素子FT5としてのMOSトラ
ンジスタのゲートG5には、容量素子5の端子電圧値V0
電流増幅回路FT4のソースS4から画素情報としてビデオ
ライン4に出力させるための読出信号SPが加わるように
なっている。
このような構成の検出セル50では、容量素子5に画素
情報を蓄積するに先立ち、容量素子5の端子電圧値V0
基準電位Vrefに初期設定するためスイッチング素子FT3
としてのMOSトランジスタのゲートG3にリセット信号RST
を加えて、ゲートG3の電圧をハイレベルにし、スイッチ
ング素子FT3をオンにする。容量素子5の端子電圧値V0
を基準電位Vrefに初期設定した後、リセット信号RSTを
オフにして、フォトダイオード2の受光量を容量素子5
の端子電圧値V0として情報蓄積させる動作を開始する。
この情報蓄積動作は、スイッチング素子FT1としてのMOS
トランジスタのゲートG1に情報蓄積信号DTを加えること
によって行なわれる。なお情報蓄積信号DTを加えている
期間が情報蓄積期間となる。情報蓄積期間外は、スイッ
チング素子FT2のゲートG2に情報蓄積信号DTを反転した
信号▲▼が加わるので、光電流ISHはスイッチング
素子FT2を介して外部に流れ、ブルーミングを防止する
ことができる。情報蓄積期間中は、ゲートG1の電圧がハ
イレベルとなってスイッチング素子FT1がオンになる。
これによって、フォトトランジスタ2とスイッチング素
子FT1と容量素子5との間には閉回路が形成されるの
で、入射光強度に応じてフォトダイオード2内に発生し
た光電流ISHは、この閉回路を流れ、容量素子5の端子
電圧値V0は、第6図に符号A1で示すように受光量ISH
tに比例して情報蓄積期間終了まで下がり続ける。すな
わち端子電圧値V0は、受光量ISH・tに比例して、 V0=Vref−ISH・t/(C1+CD) ……(1) のように下がる。ここで、tは情報蓄積開始時からの経
過時間、ISH・tは受光量、C1は容量素子5の容量、CD
はフォトダイオード2に付随する接合容量である。情報
蓄積開始時から所定の時間tが経過し、情報蓄積期間が
終了すると、そのときの(1)式で与えられる容量素子
5の端子電圧値V0が画素情報となる。容量素子5に蓄積
されている電荷は、電流増幅回路FT4の入力インピーダ
ンスが大きいためビデオライン4側に漏洩することがな
いので、情報蓄積期間終了時の端子電圧値V0は、スイッ
チング素子FT3のゲートG3に再度リセット信号RSTが加わ
るまで記憶保持される。
容量素子5に記憶保持されている端子電圧値V0すなわ
ち画素情報をビデオライン4に読出すために、スイッチ
ング素子FT5としてのMOSトランジスタのゲートG5に読出
信号SPを加え、ゲートG5の電圧をハイレベルにしてスイ
ッチング素子FT5をオンにする。これによって電流増幅
回路FT4のソースS4とビデオライン4とは導通状態とな
り、電流増幅回路FT4のソースS4からのインピーダンス
変換された画素情報はビデオライン4に送られる。容量
素子5の端子は電流増幅回路FT4のゲートG4に接続され
ているのでスイッチング素子FT5をオンにして画素情報
の読出しを行っても、容量素子5に蓄積されている電荷
は電流増幅回路FT4からビデオライン4に流れず、これ
により容量素子5の端子電圧値V0を変動させずに読出し
前の状態に記憶保持することができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように第5図に示す固体撮像素子の検出セル50で
は、情報蓄積期間中、容量素子5の端子電圧値V0を第6
図に符号A1で示すように受光量に比例して減少させ、情
報蓄積期間終了時点における容量素子5の端子電圧値V0
((1)式参照)を画素情報として記憶保持するように
なっている。
ところで、このような固体撮像素子への入射光は一般
にレンズ、ミラーなどで構成されている光学系を介して
入射するので、その強度は弱くなっており、従って、固
体撮像素子の検出セルは高感度のものであるのが望まし
い。第5図に示す固体撮像素子の検出セル50の感度を向
上させるためには、第6図に符号A2で示すように受光量
ISH・tに対する容量素子5の端子電圧値V0の変化率を
一層大きくさせる必要がある。受光量に対する端子電圧
値V0の変化率を大きくさせ検出セル50の光感度特性を向
上させるには、(1)式からわかるようにフォトダイオ
ード2の面積を大きくして光電流ISHを大きくし、また
容量素子5の容量C1を小さくすれば良い。
しかしながら、フォトダイオード2の接合容量CDはフ
ォトダイオード2の周囲長に比例するので、光電流ISH
を大きくするためにフォトダイオード2の面積を大きく
すると、接合容量CDが大きくなる。さらに容量素子5の
容量C1を小さくすると、(1)式において接合容量CD
端子電圧値V0への影響が大きくなる。
一方、接合容量CDは、 のように、フォトダイオード2のアノード・カソード間
の電圧値によって変化する。ここでαは比例定数、Vb
ビルトインポテンシャル、Vはフォトダイオード2への
印加電圧であり、この印加電圧Vは第5図の構成では容
量素子5の端子電圧値V0となる。
従って、検出セル50の高感度化を図るに際し、フォト
ダイオード2の面積を大きくし、容量素子5の容量C1
小さくすると、(1)式および(2)式から端子電圧値
V0は、近似的に として表わされる。(3)式においてビルトインポテン
シャルVbは端子電圧値V0に比べて小さいものであるの
で、受光量ISH・tと端子電圧値V0との関係は、第6図
に符号A2で示すような理想的な線形関係ではなく、実際
には第6図に符号A3で示すような非線形のものとなる。
このように、第5図に示す構造の検出セル50では、高
感度化を図るために、フォトダイオード2の面積を大き
くしまた容量素子5の容量C1を小さくしようとすると、
フォトダイオード2の接合容量CDが容量素子5の端子電
圧値V0に大きく影響するようになり、光電変換特性を歪
めるという問題があった。
本発明は、歪みのない高感度な光電変換特性を得るこ
とのできる再度読出可能な構造の検出セルをもつ固体撮
像素子を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、光が入射するフォトダイオードと、容量素
子と、フォトダイオードと容量素子とを情報蓄積期間中
導通状態にするスイッチング素子と、容量素子の端子電
圧値に対するフォトダイオードの接合容量の影響を遮断
しフォトダイオードに実質的な印加電圧を加えるための
トランジスタと、容量素子の端子電圧値を画素情報とし
て出力させる電流増幅回路とを有する検出セルを備えて
いることを特徴とする固体撮像素子によって、従来技術
の問題点を改善するものである。
〔作用〕
本発明では、検出セルの容量素子の端子電圧値を予め
初期設定しておく。情報蓄積期間中は、スイッチング素
子によってフォトダイオードと容量素子とが導通状態と
なる。これによりフォトダイオードに入射した光の入射
光強度に応じた光電流が容量素子からフォトダイオード
に向かって流れ、容量素子の端子電圧値は時間すなわち
受光量とともに減少する。ところで、本発明では容量素
子の端子電圧値がフォトダイオードの直接の印加電圧と
ならないようにするためのトランジスタが設けられてい
る。
このトランジスタは、容量素子の端子電圧値に対する
フォトダイオードの接合容量の影響を遮断し、フォトダ
イオードに実質的な印加電圧を加えるようになってい
る。これによって、容量素子の端子電圧値は、例えば高
感度化を図るためフォトダイオードの面積を大きくして
フォトダイオードの接合容量が大きくなった場合でも、
情報蓄積期間中、接合容量の影響をうけずに線形的に減
少する。情報蓄積期間が終了した時点の容量素子の端子
電圧値が画素情報として記憶保持され、この端子電圧値
は電流増幅回路によって画素情報として出力される。な
お電流増幅回路によって出力された後も、容量素子の端
子電圧値は記憶保持されている。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明に係る固体撮像素子の検出セルの実施
例の構成図である。第1図において第5図と同様の箇所
には同じ符号を付して説明を省略する。
第1図の検出セル1では、第5図の検出セル50と比べ
れば明らかなように、フォトダイオード2と、スイッチ
ング素子FT1との間にさらにトランジスタFT0が設けられ
ている。このトランジスタFT0は、フォトダイオード2
の接合容量CDが容量素子5の端子電圧値V0に及ぼす影響
を遮断するために設けられたものであり、例えばNチャ
ネルのMOSトランジスタが用いられている。
第2図は、スイッチング素子FT1およびトランジスタF
T0の構成図である。第2図において、スイッチング素子
FT1およびトランジスタFT0はともにNチャネルのMOSト
ランジスタであって、同一のp型半導体基板10上に形成
されている。スイッチング素子FT1のソースS1はトラン
ジスタFT0のドレインD0と共通になっている。スイッチ
ング素子FT1のゲートG1とドレインD1,ソースS1とはセ
ルフアラインメント構造になっており、またトランジス
タFT0のゲートG0とドレインD0,ソースS0もセルフアラ
イメント構造になっている。これによって、これらのゲ
ートG1,G0とドレインD1,D0,ソースS1,S0との間の寄
生容量の発生を有効に防止している。
トランジスタFT0のドレインD0には、スイッチング素
子FT1がオンのときに容量素子5の端子電圧値V0が印加
される。また使用に際し、トランジスタFT0のゲートG0
には一定の直流バイアス電圧VGが印加されている。
第3図はゲート電圧VGをパラメータとして変化させた
ときの一般的なMOSトランジスタのドレイン電圧VDとド
レイン電流IDの出力特性を示したものである。なおMOS
トランジスタがエンハンスメント形のものであるとする
と、MOS閾値電圧VTHが存在するので、実質的なゲート電
圧は(VG−VTH)となる。
第3図において、ドレイン電圧VDが実質的なゲート電
圧(VG−VTH)よりも小さいときには出力特性は線形と
なる一方、ドレイン電圧VDが実質的なゲート電圧(VG
VTH)よりも大きいときには、出力特性が飽和する。こ
の飽和領域では、ドレイン電流IDは実質的なゲート電圧
(VG−VTH)に依存して変化するが、ドレイン電圧VD
は依存しない。
第1図のトランジスタFT0は、第3図に示すような出
力特性をもつMOSトランジスタであるので、ドレイン電
圧VDは、情報蓄積期間中すなわちスイッチング素子FT1
がオンのときには、容量素子5の端子電圧値V0となり、
またドレイン電流IDは光電流ISHとなる。トランジスタF
T0を飽和領域で使用する場合、すなわちゲートG0の印加
電圧VGが端子電圧値V0に対して、 VG−VTH<V0 ……(4) の関係を満たす場合には、フォトダイオード2は見かけ
上、容量素子5の端子電圧値V0によって駆動されるので
はなく、ゲートG0の電圧VGによって駆動されるものとみ
なされる。
より具体的には、入射光強度に比例して流れるフォト
ダイオード2の電流ISHは、情報蓄積期間中、スイッチ
ング素子FT1,トランジスタFT0を介して容量素子5から
電荷を取出す定電流源として機能し,容量素子5の端子
電圧値V0を減少させるが、フォトダイオード2への印加
電圧は、容量素子5の端子電圧値V0ではなく、トランジ
スタFT0のソースS0の電圧VPDと、ゲートG0の電圧VGとに
よって定まる。すなわち、トランジスタFT0のソースS0
の電圧VPDは、 として表わされ、光電流ISHはゲートG0の実質的な電圧
(VG−VTH)とソースS0の電圧VPDとによって流れるよう
になっている。なお(5)式において、L,Wはそれぞれ
トランジスタFT0のチャネル長、チャネル幅、βは基本
増幅率である。
このように容量素子の端子電圧値V0は、フォトダイオ
ード2による光電流ISHによって減少するものの、フォ
トダイオード2が一定の電圧VPD,VGによって駆動され
ているとみなされることにより、フォトダイオード2の
接合容量CDには電流が流れず、フォトダイオード2の接
合容量CDの端子電圧値V0への影響をなくすことができ
る。
また第1図の検出セル1を第5図の検出セル50と比べ
ると、第1図の検出セル1では、情報蓄積期間外に発生
する光電流を外部に流すためのスイッチング素子FT2
は、トランジスタFT6を介してフォトダイオード2に接
続されている。このトランジスタFT6のゲートG6には、
トランジスタFT0のゲートG0と同様の電圧VGが印加され
るようになっており、これにより電荷蓄積期間以外もフ
ォトダイオード2の端子電圧を低いレベルにクランプ
し、スイッチング素子FT1がオンとなった瞬間にすぐに
電荷蓄積動作に移行できるようになっている。
このような構成の検出セル1では、容量素子5に画素
情報を蓄積するに先立ち、スイッチング素子FT3にリセ
ット信号RSTを加えスイッチング素子FT3をオンにして容
量素子5の端子電圧値V0を基準電位Vrefに初期設定す
る。またトランジスタFT0ゲートG0の印加電圧VGを、情
報蓄積期間の終了時に予想される端子電圧値V0に対して
(4)式の関係を満たすように設定する。
しかる後に、スイッチング素子FT1に情報蓄積信号DT
を加えスイッチング素子FT1をオンにして容量素子5へ
の画素情報の蓄積を開始する。情報蓄積期間中、入射光
強度に応じてフォトダイオード2に発生する光電流ISH
は、容量素子5に蓄積されていた電荷を取出し、容量素
子5の端子電圧値V0を基準電位Vrefから減少させる。
ところで本実施例では飽和領域で動作するトランジス
タFT0を設けているので、前述のように端子電圧値V0
変化してもフォトダイオード2の印加電圧は一定に保持
される。これによって接合容量CDには電流が流れず接合
容量CDの影響を遮断することができる。すなわち容量素
子5の端子電圧値V0は、情報蓄積期間中、 V0=Vref−ISH・t/C1 ……(6) のように接合容量CDの影響を受けずに、光電流ISHと容
量素子5の容量C1とだけによって時間tすなわち受光量
ISH・tとともに線形的に変化する。受光量ISH・tと端
子電圧値V0との(6)式に示す比例関係は、フォトダイ
オードの面積を大きく接合容量CDが大きくなったとして
も変わらないので、歪みのない高感度の光電変換特性を
得ることができる。
このようにして、情報蓄積期間中、容量素子5の端子
電圧値V0として画素情報を蓄積させた後、情報蓄積信号
DTをオフにして、情報蓄積期間終了時の端子電圧値V0
画素情報として記憶保持させることができる。
また情報蓄積期間外は、スイッチング素子FT2のゲー
トG2に情報蓄積信号DTを反転した信号▲▼を加え
て、光電流ISHを外部に流しブルーミングを防止する一
方、トランジスタFT6のゲートG6に電圧VGを印加してフ
ォトダイオード2の端子電圧を低いレベルにクランプ
し、スイッチング素子FT1がオンとなった瞬間にすぐに
電荷蓄積動作に移行させることができる。
上述の例では、トランジスタFT0はNチャネルのエン
ハンスメント形MOSトランジスタであり、半導体基板す
なわちチャネル領域にはp型の不純物が所定の濃度でド
ープされているので、MOS閾値電圧VTHが存在する。とこ
ろで、チャネル領域の不純物濃度を変えることによりMO
S閾値電圧VTHの大きさを制御することができる。例えば
不純物濃度を低くするとMOS閾値電圧VTHは小さくなるの
で、これによって(4)式からゲートG0の電圧VGをさら
に低くして容量素子5の端子電圧値V0の動作範囲を広く
することができる。例えばチャネル領域に不純物がドー
プされていない状態(ノンエンハンスメント形)にする
と、端子電圧値V0の動作範囲を最も大きくすることがで
きて、実用上の使用範囲全てにわたって飽和状態で安定
してドレイン電流を流すことができる。
また上述の例では、フォトダイオード2の面積を大き
くしても、歪みのない高感度な特性を得ることが可能と
なるが、フォトダイオードの面積が大きくなるに伴ない
暗電流が増大し、S/N比を低下させることになる。従っ
て、フォトダイオードの面積を差程大きくすることはで
きず、(6)式からわかるように、容量素子5の容量C1
を小さくすることにより高感度でかつS/N比の良い特性
を得るようにする必要がある。
しかしながら、容量素子5の容量を小さくするに伴な
い、回路系の寄生容量が問題となる。特に第1図に示す
検出セル1では、第2図に示したように、スイッチング
素子FT1,トランジスタFT0のゲートG1,G0とドレイン
D1,D0,ソースS1,S0との間の寄生容量を防止すること
はできるものの、互いに共通のドレインD0,ソースS1
p型半導体基板10との間の接合容量が問題となる。
第4図は、このような接合容量に基づく寄生容量を防
止するためのスイッチング素子FT1とトランジスタFT0と
の接続状態を示す図である。第4図においてトランジス
タFT1のゲートG1とトランジスタFT0のゲートG0とは2層
の多結晶シリコン層11,12によって一部が互いに重なり
合っている。
このような構造にすることによって、接合容量に基づ
く寄生容量を防止し、容量素子5の容量C1に対する寄生
容量の影響を少なくすることができる。
また、第1図に示す構造の検出セル1では、スイッチ
ング素子FT1のゲートG1に加わる情報蓄積信号DTのオン
・オフによってスイッチングノイズの発生する恐れがあ
る。スイッチングノイズを生じさせないようにするため
には、第1図および第2図においてスイッチング素子FT
1とトランジスタFT0との接続を入れかえれば良い。すな
わち、フォトダイオード2にスイッチング素子FT1のソ
ースS1を接続し、容量素子5にトランジスタFT0のドレ
インD0を接続し、スイッチング素子FT1のドレインD1
トランジスタFT0のソースS0とを接続すれば良い。この
ように接続すると、スイッチング素子FT1の動作電圧は
トランジスタFT0のゲート電圧VG以下となるため、スイ
ッチング素子FT1のゲートG1に加わる情報蓄積信号DTの
振幅レベルを小さくすることができて、これによりスイ
ッチングノイズを低減することができる。
さらにスイッチング素子FT3のスイッチングノイズに
対しては、スイッチング素子FT3にダミートランジスタ
(図示せず)を接続することによって、結合容量を見か
け上小さくし、スイッチング素子FT3のスイッチングノ
イズを低減することができる。
このように上述した実施例によれば、歪みのない高感
度な光電変換特性を有することができると同時に、S/N
比の良好な固体撮像素子の検出セルを得ることができ
る。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明によれば、容量素子の
端子電圧値に対するフォトダイオードの接合容量の影響
を遮断しフォトダイオードに実質的な印加電圧を与える
トランジスタを再度読出可能な構造の検出セルにさらに
設けているので、歪みのない高感度な光電変換特性をも
つ再度読出し可能な固体撮像素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る固体撮像素子の検出セルの実施例
の構成図、第2図は第1図に示す検出セルのスイッチン
グ素子FT1とトランジスタFT0との接続状態を説明するた
めの図、第3図は一般的なMOSトランジスタの特性を示
す図、第4図は第2図に示すスイッチング素子FT1とト
ランジスタFT0との接続状態の変型例を示す図、第5図
は従来の固体撮像素子の検出セルの構成図、第6図は受
光量に対する端子電圧値の変化を示す図である。 1……検出セル、2……フォトダイオード、5……容量
素子、10……p型半導体基板、11,12……多結晶シリコ
ン、FT0,FT6……トランジスタ、FT1,FT2,FT3,FT5……ス
イッチング素子、F4……電流増幅回路、VD……接合容
量、C1……容量、DT……情報蓄積信号、VG……ゲート電
圧、V0……端子電圧値、Vref……基準電位、S0,S1……
ソース、G0,G1,G6……ゲート、D0,D1……ドレイン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光が入射するフォトダイオードと、容量素
    子と、フォトダイオードと容量素子とを情報蓄積期間中
    導通状態にするスイッチング素子と、前記フォトダイオ
    ードとスイッチング素子との間に設けられたトランジス
    タと、容量素子の端子電圧値を画素情報として出力させ
    る電流増幅回路とを有する検出セルを備えており、前記
    トランジスタは、これがNチャネルの電界効果型トラン
    ジスタである場合に、該トランジスタのドレインには、
    スイッチング素子がオンのときに容量素子の端子電圧値
    が印加され、また、該トランジスタは、ドレイン電圧が
    実質的なゲート電圧よりも小さいときには、出力特性は
    線形となる一方、ドレイン電圧が実質的なゲート電圧よ
    りも大きいときには、出力特性が飽和するようになって
    いることを特徴とする固体撮像素子。
JP62089606A 1986-12-22 1987-04-12 固体撮像素子 Expired - Lifetime JP2577559B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62089606A JP2577559B2 (ja) 1987-04-12 1987-04-12 固体撮像素子
US07/135,382 US4839735A (en) 1986-12-22 1987-12-21 Solid state image sensor having variable charge accumulation time period

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62089606A JP2577559B2 (ja) 1987-04-12 1987-04-12 固体撮像素子

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