JP2577428Y2 - 自動2輪車のオイルクーラ装置 - Google Patents

自動2輪車のオイルクーラ装置

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JP2577428Y2
JP2577428Y2 JP1988075866U JP7586688U JP2577428Y2 JP 2577428 Y2 JP2577428 Y2 JP 2577428Y2 JP 1988075866 U JP1988075866 U JP 1988075866U JP 7586688 U JP7586688 U JP 7586688U JP 2577428 Y2 JP2577428 Y2 JP 2577428Y2
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cooler
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行博 高崎
達也 新海
千秋 平田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、エンジンユニット各部潤滑用のオイル温
度を適温に保持するようにした自動2輪車のオイルクー
ラ装置に関する。
(従来の技術) 自動2輪車に搭載されたエンジンでは、オイルパンに
貯溜されたオイルがオイルポンプにより潤滑の必要な部
位に圧送され、潤滑後に再度オイルパンに戻される循環
が繰返されるが、エンジン熱などにより、次第にオイル
温度が上昇し、潤滑もしくは冷却性能が低下するので、
循環するオイルを冷却して適温を保持するオイルクーラ
が用いられる。
オイルクーラは一般的に外気との熱交換によりオイル
を冷却するもので、走行風の当る率の高い車体前部に配
置されるのが望ましい。
例えば、第5図は自動2輪車に搭載されたエンジンユ
ニットを示し、矢印方向に走行するものであって、下部
底にオイルパンbが存在するクランクケースaの前方に
オイルクーラcが配置される。回路図(第4図)にも示
すように、オイルポンプdによりオイルパンbから汲み
上げられたオイルは、オイル導管eを介してオイルクー
ラcに送られ、ここで冷却されたオイルがオイル導管f
を介してクランクケースa内に戻り、オイルフィルタg
を通過した後、出口hより各潤滑部に分配される。
この場合には、オイル導管e,fを必要とし全体のオイ
ル流路がある程度長くなっている。したがって、低温時
でオイル粘度が高いときには流通抵抗が大きくなって、
各循環部へオイルを送るのに必要な吐出圧が不足するこ
とがある。このため、オイル導管e,fを短絡する通路i
に差圧バルブjを挿入して置き、オイル粘度が高いとき
には差圧バルブjが開いて通路iを介してオイルが流れ
ることにより吐出圧が確保できるように図っている。
(考案が解決しようとする課題) 以上のように、従来の自動2輪車のオイルクーラ装置
は、比較的長いオイル導管を必要とするため、配管しに
くく、外観を損ねやすいし、差圧バルブの配置を必要と
するなどの問題があった。
この考案は上述した事情を考慮してなされたもので、
流路抵抗を小さくし、オイル冷却性能を向上させるとと
もに構造の簡素化を図ることができるようにした自動2
輪車のオイルクーラ装置を提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) この考案の自動2輪車のオイルクーラ装置は、上述し
た課題を解決するために、請求項1に記載したように、
前輪と後輪との間に前傾斜したシリンダブロックを有す
る水冷エンジンを搭載した自動2輪車において、上記前
傾斜したシリンダブロック11の前方にラジエータ16を、
その上端側がステアリンヘッド3を向き、下端側がシリ
ンダブロック11に沿って後下方を向くように前傾斜させ
ると共に、上記ラジエータ16の下端側でかつその後方の
クランクケース10の前面にオイルフィルタ18を、その前
部を前方に突出させた状態で設け、上記オイルフィルタ
18の突出した前面に垂直型のオイルクーラ17の上半部を
一体的に取り付け、上記オイルクーラ17上部の連結パイ
プでオイルクーラ17とオイルフィルタ18とを連結し、前
記オイルクーラ17の下半部後側とクランクケース10の前
面との間に、前記オイルフィルタ18の突出寸法によって
定められる空間部を形成したものである。
(作用) 自動2輪車のオイルクーラ装置は、このように構成さ
れ、前傾斜シリンダブロックの前方にラジエータを、そ
の上端側がステアリングヘッドを向き、下端側がシリン
ダブロックに沿って後下方を向くように前傾斜させたの
で、ラジエータの傾斜に沿った冷却風が、自動2輪車の
走行により、ラジエータの下端からその後方の垂直型オ
イルクーラに効果的に流れ、ラジエータとともにオイル
クーラを積極的かつ効率よく冷却することができる。
また、オイルフィルタはラジエータの下端側でかつそ
の後のクランクケース前面に、フィルタ前部を前方に突
出させた状態で設け、オイルフィルタの突出した前面に
垂直型のオイルクーラ上半部を一体的に取り付け、上記
オイルクーラ上部の連結パイプでオイルクーラとオイル
フィルタとを連結し、前記オイルクーラの下半部後側と
クランクケース前面との間にオイルフィルタの突出寸法
によって定められる空間部を形成したので、オイルクー
ラ上部の短い連結パイプでオイルフィルタとオイルクー
ラを連結することができ、全体のオイル通路長が短縮さ
れて円滑にオイルを圧送することができ、粘性の高い低
温時にもオイルポンプの吐出圧を小さくすることがで
き、差圧バルブ等が不要となり、構造の簡素化が図れる
一方、オイル通路長の短縮化により、エンジンが小型化
し、コストの低減や外観の向上に役立つ。
さらに、オイルクーラをオイルフィルタの前側にほぼ
垂直に取り付けて一体化し、ラジエータの下端側とその
後方のクランクケースとの間に配設することにより、ラ
ジエータの後方下部のデッドスペースを有効利用しつつ
ラジエータの傾斜に沿った冷却風がラジエータ下端から
オイルクーラに効果的に流れ、オイルクーラの冷却性能
を向上させることができる。
(実施例) 以下この考案の実施例を示す図に就いて説明する。
第2図において、エンジンユニット1は主フレームと
して機能し、主フレームの一部を構成している。エンジ
ンユニット1の前上部に連設されたボックス型のフレー
ム2が連設され、このフレーム2前端のステアリングヘ
ッド3に前輪4が支持され、エンジンユニット1の後下
端に軸支されたスイングアーム5に後輪6が軸支され
る。またエンジンユニット1の後上部に接続されたシー
トレール7にシート8や燃料タンク9が支持される。
エンジンユニット1は、第1図に示すように、クラン
クケース10、シリンダブロック11、シリンダヘッド12、
ヘッドカバー13で構成され、上記フレーム2はキャプレ
タ14を内蔵したエアクリーナケースとなっている。クラ
ンクケース10の下底にはオイルパン15が連設される。ラ
ジエータ16はエンジンユニット1の前面に沿って前傾斜
するように配置される。ラジエータ16は上端側がステア
リングヘッド3を向き、下端側がシリンダブロック11に
沿って後下方を向くように配設される。
クランクケース10の前面前方に、かつラジエータ16の
下端側後方にオイルクーラ17およびオイルフィルタ18が
配置される。オイルフィルタ18はクランクケース10の前
面にフィルタ前部が前方に突出した状態で固定され、こ
のオイルフィルタ18の突出した前面に垂直型のオイルク
ーラ17の上半部が一体的に取り付けられる。上記オイル
クーラ17の下半部後側とクランクケース10の前面との間
にオイルフィルタ18の突出寸法によって定められる空間
部が設けられる。
また、オイルクーラ17の上半部はオイルフィルタ18の
前側にほぼ垂直に直接取り付けられて一体化される。す
なわち、第3図に示すように、オイルフィルタ18がクラ
ンクケース10の前面に配設され、また、オイルフィルタ
18の前面にオイルクーラ17が、車両側面視で第1図に示
すように、垂直に取り付けられ、一体化される。オイル
フィルタ18はその中心線がオイルクーラ17に対し、上方
にオフセットされて配置される。オイルフィルタ18に対
し相対的下方にオフセットされたオイルクーラ17の上部
に連結パイプ20が配設される。オイルクーラ17の上面に
オイル接続口としてのオイル入口とオイル出口がそれぞ
れ形成され、このオイル入口は連結パイプ20によりオイ
ルフィルタ18前面上部のオイル出口と連結される。オイ
ルフィルタ18のオイル入口は第3図に示すようにオイル
ポンプ21のオイル出口に接続される。
第3図の回路図に示す通り、オイルポンプ21にオイル
パン15に設置され、オイルパン15に貯溜されたオイルを
汲み上げてオイルフィルタ18に送り、オイルフィルタ18
を通ったオイルは直ちにオイルクーラ17に送られ、この
オイルクーラ17で冷却されたオイルが、出口管22を介し
てエンジンユニット1内に戻り、各潤滑部に冷却オイル
を分配して供給するようになっている。
このようにオイルフィルタ18とオイルクーラ17が一体
化されていてオイルパン15の近くに相対的にオフセット
されて配置され、オイルフィルタ18を通ったオイルがオ
イルクーラ17に送られるようにしたので、回路を構成す
るための導管部分が極く短い配管となり、オイル流路が
短くて済む。このためオイルの粘性が高い低温時におい
ても、吐出圧を大きく要求されることなくスムーズにオ
イルを供給することができる。
また、オイルクーラ17取着けのためのブラケットなど
をクランクケース10外表に設ける必要がなく、配管が短
く、配管し易いことも含め、この部分の構造をコンパク
トにし、生産性よく、コスト低減ができる。
〔考案の効果〕
以上の通り、この考案に係る自動2輪車のオイルクー
ラ装置は、オイルクーラとオイルフィルタとを一体的に
形成する一方、前傾斜シリンダブロックの前方にラジエ
ータを、その上端側がステアリングヘッドを向き、下端
側がシリンダブロックに沿って後下方に向くように前傾
斜させたので、ラジエータの傾斜に沿った冷却風が、自
動2輪車の走行により、ラジエータの下端からその後方
の垂直型オイルクーラに効果的に流れ、ラジエータとと
もにオイルクーラを積極的かつ効率よく冷却することが
できる。
また、オイルクーラはラジエータの下端側でかつその
後方のクランクケース10の前面にフィルタ前部を前方に
突出させた状態で設け、オイルフィルタの突出した前面
に垂直型オイルクーラの上半部を一体的に取り付け、オ
イルクーラ上部の連結パイプでオイルフィルタとオイル
クーラとを連結したから、連結パイプを短くしてオイル
クーラ上部に配設でき、全体のオイル通路長が短縮され
て円滑にオイルを圧送することができ、粘性の高い低温
時にもオイルポンプの吐出圧を小さくすることができ
る。さらに連結パイプを短くできる一方、差圧バルブ等
が不要となり、構造の簡素化が図れる一方、オイルクー
ラとオイルフィルタの一体化やオイル通路長さの短縮化
により、オイルフィルタやオイルクーラの取付が簡素化
されて作業性に優れ、エンジンユニットの小型・コンパ
クト化が図れ、コストの軽減や外観の向上に役立つ。
さらに、垂直型のオイルクーラの上半部をオイルフィ
ルタの突出した前面に一体的に取り付け、オイルクーラ
の下半部後側とクランクケース前面との間にオイルフィ
ルタの突出寸法によって定められる空間部を設したの
で、オイルクーラの下半部後側が閉塞されておらず、空
間部で開放されているため走行風が通り易く、ラジエー
タの傾斜に沿った走行風(冷却風)がラジエータ下端か
らオイルクーラに効果的に流れ、オイルクーラの冷却性
能を向上させることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す自動2輪車のオイルク
ーラ装置を備えたエンジンユニットの右側面図、第2図
は第1図のエンジンユニットを搭載した自動2輪車の右
側面図、第3図は第1図のオイルクーラ装置の回路図、
第4図は従来の自動2輪車のオイルクーラ装置の回路
図、第5図は第4図の回路を有するオイルクーラ装置を
備えたエンジンユニットの左側面図である。 1……エンジンユニット、3……ステアリングヘッド、
10……クランクケース、11……シリンダブロック、15…
…オイルパン、16……ラジエータ、17……オイルクー
ラ、18……オイルフィルタ、21……オイルポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−183509(JP,A) 実開 昭61−47414(JP,U) 実開 昭61−53286(JP,U) 特公 昭62−27244(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪と後輪との間に前傾斜したシリンダブ
    ロックを有する水冷エンジンを搭載した自動2輪車にお
    いて、上記前傾斜したシリンダブロック11の前方にラジ
    エータ16を、その上端側がステアリングヘッド3を向
    き、下端側がシリンダブロック11に沿って後下方に向く
    ように前傾斜させると共に、上記ラジエータ16の下端側
    でかつその後方のクランクケース10の前面にオイルフィ
    ルタ18を、その前部を前方に突出させた状態で設け、上
    記オイルフィルタ18の突出した前面に垂直型のオイルク
    ーラ17の上半部を一体的に取り付け、上記オイルクーラ
    17上部の連結パイプでオイルクーラ17とオイルフィルタ
    18とを連結し、前記オイルクーラ17の下半部後側とクラ
    ンクケース10の前面との間に、前記オイルフィルタ18の
    突出寸法によって定められる空間部を形成したことを特
    徴とする自動2輪車のオイルクーラ装置。
JP1988075866U 1988-06-09 1988-06-09 自動2輪車のオイルクーラ装置 Expired - Lifetime JP2577428Y2 (ja)

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JPH01179088U JPH01179088U (ja) 1989-12-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57183509A (en) * 1981-05-08 1982-11-11 Yamaha Motor Co Ltd Motorcycle oil cooling device
JPS6227244A (ja) * 1985-07-29 1987-02-05 Sharp Corp 両面複写装置

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