JP2577398B2 - 新規な光学活性シッフ塩基化合物及びその製造方法 - Google Patents
新規な光学活性シッフ塩基化合物及びその製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は液晶材料として有用な新規な光学活性シッフ
塩基化合物及びその製造方法に関する。
塩基化合物及びその製造方法に関する。
[従来技術] 現在、液晶材料は表示用素子に広く使用されている
が、これらの液晶表示素子の殆どはネマチック液晶を用
いるTN(Twisted Nematic)型表示方式のものである。
しかしこの方式は応答速度が遅く、せいぜい数msecのオ
ーダーの応答速度しか得られないという欠点がある。
が、これらの液晶表示素子の殆どはネマチック液晶を用
いるTN(Twisted Nematic)型表示方式のものである。
しかしこの方式は応答速度が遅く、せいぜい数msecのオ
ーダーの応答速度しか得られないという欠点がある。
このため、TN型表示方式に代る別の原理による液晶表
示方式が種々試みられているが、その一つに強誘電性液
晶を利用する表示方式[N.A.Clarksら;Applied Phys.Le
tt.36,899(1980)]がある。この方式は強誘電性のカ
イラルスメクチック相、特にカイラルスメクチックC相
を利用するもので、高速光スイッチング用として注目を
集めている。このような強誘電性液晶材料は既に幾つか
知られているが(例えば特開昭60−199865号公報)、充
分満足し得る性質を示すものはない。
示方式が種々試みられているが、その一つに強誘電性液
晶を利用する表示方式[N.A.Clarksら;Applied Phys.Le
tt.36,899(1980)]がある。この方式は強誘電性のカ
イラルスメクチック相、特にカイラルスメクチックC相
を利用するもので、高速光スイッチング用として注目を
集めている。このような強誘電性液晶材料は既に幾つか
知られているが(例えば特開昭60−199865号公報)、充
分満足し得る性質を示すものはない。
[目的] 本発明の目的は光スイッチング方式に好適な液晶材料
として応答速度が速い等、充分満足し得る性質を有する
新規な光学活性シッフ塩基化合物及びその製造方法を提
供することである。
として応答速度が速い等、充分満足し得る性質を有する
新規な光学活性シッフ塩基化合物及びその製造方法を提
供することである。
[構成] 本発明の新規な光学活性シッフ塩基化合物は一般式I (但しRは炭素数16以下のアルコキシ基、nは1又は2
の整数、また*は不斉炭素原子を表わす。) で示されるものである。
の整数、また*は不斉炭素原子を表わす。) で示されるものである。
また本発明の前記一般式Iで示される光学活性シッフ
塩基化合物の製造方法は式II (但し*は前述のとおり) で示される4−アミノ安息香酸−1−メチル−2−エト
キシカルボニルエチルエステルと一般式III (但しR、nは前述のとおり) で示されるアルデヒド類とを縮合反応させることを特徴
とするものである。なお式IIの化合物も新規化合物であ
る。
塩基化合物の製造方法は式II (但し*は前述のとおり) で示される4−アミノ安息香酸−1−メチル−2−エト
キシカルボニルエチルエステルと一般式III (但しR、nは前述のとおり) で示されるアルデヒド類とを縮合反応させることを特徴
とするものである。なお式IIの化合物も新規化合物であ
る。
本発明の前記一般式Iで示されるシッフ塩基化合物の
最も大きな特徴は不斉源として光学活性2級アルコール
である1−メチル−2−エトキシカルボニルエタノール
を用いたことである。
最も大きな特徴は不斉源として光学活性2級アルコール
である1−メチル−2−エトキシカルボニルエタノール
を用いたことである。
従来、強誘電性液晶として研究されてきた化合物の多
くは光学活性1級アルコールを不斉源とした化合物であ
った。これに対して本発明の化合物は一般式Iに示すよ
うに2級アルコールを不斉源としているために、不斉源
と分子軸に垂直な双極子モーメントの位置が近づき、そ
の結果化合物の液晶状態における自発分極等の電気特性
を飛躍的に向上させることができる。
くは光学活性1級アルコールを不斉源とした化合物であ
った。これに対して本発明の化合物は一般式Iに示すよ
うに2級アルコールを不斉源としているために、不斉源
と分子軸に垂直な双極子モーメントの位置が近づき、そ
の結果化合物の液晶状態における自発分極等の電気特性
を飛躍的に向上させることができる。
以上のような一般式Iの光学活性シッフ塩基化合物の
具体例としては下記のものがあげられる。
具体例としては下記のものがあげられる。
これら一般式Iの化合物は一般に式IIの4−アミノ安
息香酸−1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエ
ステルと一般式IIIのアルデヒド類とを無水溶媒中、室
温で縮合反応することにより得られる。溶媒としては無
水アルコール、酢酸エチル、トルエン等が使用される。
また必要に応じて触媒として酢酸、P−トルエンスルホ
ン酸等の酸を使用することができる。なお式IIの化合物
と一般式IIIの化合物との割合は化学量論量でよい。
息香酸−1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエ
ステルと一般式IIIのアルデヒド類とを無水溶媒中、室
温で縮合反応することにより得られる。溶媒としては無
水アルコール、酢酸エチル、トルエン等が使用される。
また必要に応じて触媒として酢酸、P−トルエンスルホ
ン酸等の酸を使用することができる。なお式IIの化合物
と一般式IIIの化合物との割合は化学量論量でよい。
なお式IIの化合物は例えば下記反応式に従って、4−
ニトロ安息香酸クロリド(IV)と、(S)1−メチル−
2−エトキシカルボニルエタノール(V)とをピリジン
のような塩基性触媒の存在下に縮合反応させて光学活性
4−ニトロ安息香酸−1−メチル−2−エトキシカルボ
ニルエチルエステル(VI)とし、次にこれにPd−Cのよ
うな還元触媒の存在下に還元することにより得られる。
ニトロ安息香酸クロリド(IV)と、(S)1−メチル−
2−エトキシカルボニルエタノール(V)とをピリジン
のような塩基性触媒の存在下に縮合反応させて光学活性
4−ニトロ安息香酸−1−メチル−2−エトキシカルボ
ニルエチルエステル(VI)とし、次にこれにPd−Cのよ
うな還元触媒の存在下に還元することにより得られる。
一方、一般式IIIのアルデヒド類のうちn=1の4−
アルコキシベンズアルデヒドは市販品として入手でき、
またn=2の4−(4′−アルコキシフェニル)ベンズ
アルデヒドは市販の4−(4′−アルコキシフェニル)
ベンゾニトリルを公知の方法[例えばJ.Org.Chem.,24,6
27(1959)]で還元して得られる。
アルコキシベンズアルデヒドは市販品として入手でき、
またn=2の4−(4′−アルコキシフェニル)ベンズ
アルデヒドは市販の4−(4′−アルコキシフェニル)
ベンゾニトリルを公知の方法[例えばJ.Org.Chem.,24,6
27(1959)]で還元して得られる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお実施例における透明点温度の値は測定法や化合
物の純度によって若干変動するものである。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお実施例における透明点温度の値は測定法や化合
物の純度によって若干変動するものである。
実施例1 化合物(1)[光学活性4−(4′−n−デシルオキシ
ベンジリデンアミノ)安息香酸−1−メチル−2−エト
キシカルボニルエチルエステル]の製造 A.光学活性4−ニトロ安息香酸−1−メチル−2−エト
キシカルボニルエチルエステル(VI)の製造: 市販の(S)1−メチル−2−エトキシカルボニルエ
タノール(V)13.2g(0.1モル)をピリジン100mlに溶
解し、冷却しながらこれに市販の4−ニトロ安息香酸ク
ロリド(IV)20.4g(0.11モル)を加え、50〜60℃で2
時間攪拌反応させた。反応終了後、この中に水150ml及
びトルエン150mlを入れてよく攪拌し、分離したトリエ
ン層を6N−HClで洗浄し、引続き中性になるまで水洗し
た。トルエン層は無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
トルエンを留去し、次いで残査に対しトルエンを展開溶
媒としたシリカゲルカラムクロマトグラフィ処理を行
い、粗製の目的物(VI)26.9gを得た。
ベンジリデンアミノ)安息香酸−1−メチル−2−エト
キシカルボニルエチルエステル]の製造 A.光学活性4−ニトロ安息香酸−1−メチル−2−エト
キシカルボニルエチルエステル(VI)の製造: 市販の(S)1−メチル−2−エトキシカルボニルエ
タノール(V)13.2g(0.1モル)をピリジン100mlに溶
解し、冷却しながらこれに市販の4−ニトロ安息香酸ク
ロリド(IV)20.4g(0.11モル)を加え、50〜60℃で2
時間攪拌反応させた。反応終了後、この中に水150ml及
びトルエン150mlを入れてよく攪拌し、分離したトリエ
ン層を6N−HClで洗浄し、引続き中性になるまで水洗し
た。トルエン層は無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
トルエンを留去し、次いで残査に対しトルエンを展開溶
媒としたシリカゲルカラムクロマトグラフィ処理を行
い、粗製の目的物(VI)26.9gを得た。
B.光学活性4−アミノ安息香酸−1−メチル−2−エト
キシカルボニルエチルエステル(II)の製造: 前記Aで得た4−ニトロ安息香酸−1−メチル−2−
エトキシカルボニルエチルエステル26.9gを1,4−ジオキ
サン100mlに溶解し、Pd−C触媒0.9gの存在下に室温に
還元反応を行った。反応終了後、Pd−Cを濾過により除
き、1,4−ジオキサンを留去し、残渣を減圧蒸溜。178〜
180℃/1mmHgの留分を集め純粋な目的物(II)21.6gを得
た。
キシカルボニルエチルエステル(II)の製造: 前記Aで得た4−ニトロ安息香酸−1−メチル−2−
エトキシカルボニルエチルエステル26.9gを1,4−ジオキ
サン100mlに溶解し、Pd−C触媒0.9gの存在下に室温に
還元反応を行った。反応終了後、Pd−Cを濾過により除
き、1,4−ジオキサンを留去し、残渣を減圧蒸溜。178〜
180℃/1mmHgの留分を集め純粋な目的物(II)21.6gを得
た。
旋光度:[α]D(+)43.14゜(クロロホルム)元素
分析: また、この物質の赤外線吸収スペクトルを第1図に示
す。
分析: また、この物質の赤外線吸収スペクトルを第1図に示
す。
C.化合物(1)の製造: 前記Bで得た4−アミノ安息香酸−1−メチル−2−
エトキシカルボニルエチルエステル2.5g(0.01モル)及
び市販の4−n−デシルオキシベンズアルデヒド2.9g
(0.011モル)を無水アルコール100mlに溶解し、室温で
1晩放置した後、得られた沈澱を無水エタノールから3
回再結晶して、純粋な目的物[化合物(1)]2.2gを得
た。
エトキシカルボニルエチルエステル2.5g(0.01モル)及
び市販の4−n−デシルオキシベンズアルデヒド2.9g
(0.011モル)を無水アルコール100mlに溶解し、室温で
1晩放置した後、得られた沈澱を無水エタノールから3
回再結晶して、純粋な目的物[化合物(1)]2.2gを得
た。
このものの旋光度は[α]D(+)27.59゜(クロロ
ホルム)であった。
ホルム)であった。
実施例2 化合物(2)[光学活性4−(4′−n−テトラデシル
オキシベンジリデンアミノ)安息香酸−1−メチル−2
−エトキシカルボニルエチルエステル]の製造 4−n−デシルオキシベンズアルデヒド2.9gの代りに
4−n−テトラデシルベンズアルデヒド3.5g(0.011モ
ル)を用いた他は実施例1のCと同じ方法で純粋な目的
物[化合物(2)]3.7gを得た。
オキシベンジリデンアミノ)安息香酸−1−メチル−2
−エトキシカルボニルエチルエステル]の製造 4−n−デシルオキシベンズアルデヒド2.9gの代りに
4−n−テトラデシルベンズアルデヒド3.5g(0.011モ
ル)を用いた他は実施例1のCと同じ方法で純粋な目的
物[化合物(2)]3.7gを得た。
旋光度:[α]D(+)25.10゜(クロロホルム) 実施例3 化合物(7){光学活性4−[4′−(4″−n−デシ
ルオキシフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸−1
−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステル)の
製造 D−1,4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンズ
アルデヒドの製造: 市販の4−(4′−n−デジルオキシフェニル)ベン
ゾニトリル6.7g(0.02モル)をトルエン50mlに溶解し、
これに16%水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン
溶液26.7g(0.03モル)を窒素中で1.5時間に亘って滴下
した後、室温で8時間攪拌反応させた。反応終了後、反
応液を氷上に注ぎ、更に6N−HCl20ml及びトルエン300ml
を加えて攪拌し、分離したトルエン層を中性になるまで
水洗した。トルエン層は無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、トルエンを留去し、次いで残渣に対し、トルエン
を展開溶媒としたシリカゲルカラムクロマトグラフィ処
理を行った後、エタノールから再結晶して純粋な目的物
4.9gを得た。
ルオキシフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸−1
−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステル)の
製造 D−1,4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンズ
アルデヒドの製造: 市販の4−(4′−n−デジルオキシフェニル)ベン
ゾニトリル6.7g(0.02モル)をトルエン50mlに溶解し、
これに16%水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン
溶液26.7g(0.03モル)を窒素中で1.5時間に亘って滴下
した後、室温で8時間攪拌反応させた。反応終了後、反
応液を氷上に注ぎ、更に6N−HCl20ml及びトルエン300ml
を加えて攪拌し、分離したトルエン層を中性になるまで
水洗した。トルエン層は無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、トルエンを留去し、次いで残渣に対し、トルエン
を展開溶媒としたシリカゲルカラムクロマトグラフィ処
理を行った後、エタノールから再結晶して純粋な目的物
4.9gを得た。
融点:80.7〜82.0℃。
元素分析: E−1化合物(7)の製造: 実施例1のBで得た4−アミノ安息香酸−1−メチル
−2−エトキシカルボニルエチルエステル1.5g(0.006
モル)及び前記D−1で得た4−(4′−n−デシルオ
キシフェニル)ベンズアルデヒド2.0g(0.006モル)
を、エタノール〜酢酸エチルの等量混合溶媒100mlに溶
解し、室温で1晩放置した後、得られた沈澱をエタノー
ル〜酢酸エチルの等量混合溶媒から3回再結晶して純粋
な目的物[化合物(7)]1.3gを得た。
−2−エトキシカルボニルエチルエステル1.5g(0.006
モル)及び前記D−1で得た4−(4′−n−デシルオ
キシフェニル)ベンズアルデヒド2.0g(0.006モル)
を、エタノール〜酢酸エチルの等量混合溶媒100mlに溶
解し、室温で1晩放置した後、得られた沈澱をエタノー
ル〜酢酸エチルの等量混合溶媒から3回再結晶して純粋
な目的物[化合物(7)]1.3gを得た。
このものの旋光度は[α]D(+)(24.97゜(クロ
ロホルム)であった。
ロホルム)であった。
また、このものの赤外線吸収スペクトルを第2図に示
す。
す。
実施例4 化合物(3){光学活性4−[4′−(4″−n−ヘ
キシルフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸−1−
メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステル}の製
造 D−2,4−(4′−n−ヘキシルオキシフェニル)ベン
ズアルデヒドの製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾニト
リル6.7gの代りに4−(4′−n−ヘキシルオキシフェ
ニル)ベンゾニトリル5.6g(0.02モル)を用いた他は実
施例3のD−1と同じ方法で純粋な目的物3.1gを得た。
キシルフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸−1−
メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステル}の製
造 D−2,4−(4′−n−ヘキシルオキシフェニル)ベン
ズアルデヒドの製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾニト
リル6.7gの代りに4−(4′−n−ヘキシルオキシフェ
ニル)ベンゾニトリル5.6g(0.02モル)を用いた他は実
施例3のD−1と同じ方法で純粋な目的物3.1gを得た。
融点:77.5〜78.5℃ 元素分析: E−2化合物(3)の製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンズアル
デヒド2.0gの代りに前記D−2で得た4−(4′−n−
ヘキシルオキシフェニル)ベンズアルデヒド1.7g(0.00
6モル)を用いた他は実施例3のE−1と同じ方法で純
粋な目的物[化合物(3)]1.2gを得た。
デヒド2.0gの代りに前記D−2で得た4−(4′−n−
ヘキシルオキシフェニル)ベンズアルデヒド1.7g(0.00
6モル)を用いた他は実施例3のE−1と同じ方法で純
粋な目的物[化合物(3)]1.2gを得た。
旋光度: [α]D(+)27.56(クロロホルム) 実施例5 化合物(4){光学活性4−[4′−(4″−n−ヘ
プチルオキシフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸
−1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステ
ル)の製造: D−3,4−(4′−n−ヘプチルオキシフェニル)ベン
ズアルデヒドの製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾニト
リル6.7gの代りに4−(4′−ヘプチルオキシフェニ
ル)ベンゾニトリル5.9g(0.02モル)を用いた他は実施
例3のD−1と同じ方法で純粋な目的物4.2gを得た。
プチルオキシフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸
−1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステ
ル)の製造: D−3,4−(4′−n−ヘプチルオキシフェニル)ベン
ズアルデヒドの製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾニト
リル6.7gの代りに4−(4′−ヘプチルオキシフェニ
ル)ベンゾニトリル5.9g(0.02モル)を用いた他は実施
例3のD−1と同じ方法で純粋な目的物4.2gを得た。
融点:75.8〜76.5℃ 元素分析: E−3化合物(4)の製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンズアル
デヒド2.0gの代りに前記D−3で得た4−(4′−n−
ヘプチルオキシフェニル)ベンズアルデヒド1.8g(0.00
6モル)を用いた他は実施例3のE−1と同じ方法で純
粋な目的物[化合物(4)]0.7gを得た。
デヒド2.0gの代りに前記D−3で得た4−(4′−n−
ヘプチルオキシフェニル)ベンズアルデヒド1.8g(0.00
6モル)を用いた他は実施例3のE−1と同じ方法で純
粋な目的物[化合物(4)]0.7gを得た。
旋光度: [α]D(+)27.40(クロロホルム) 実施例6 化合物(5){光学活性4−[4′−(4″−n−オク
チルオキシフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸−
1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステル}
の製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾニト
リル6.7gの代りに4−(4−n−オクチルオキシフェニ
ル)ベンゾニトリル6.2g(0.02モル)を用いた他は実施
例3のD−1と同じ方法で純粋な目的物4.0gを得た。
チルオキシフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸−
1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステル}
の製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾニト
リル6.7gの代りに4−(4−n−オクチルオキシフェニ
ル)ベンゾニトリル6.2g(0.02モル)を用いた他は実施
例3のD−1と同じ方法で純粋な目的物4.0gを得た。
融点:79.5〜80.5℃ 元素分析: E−4化合物(5)の製造: 4(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンズアルデ
ヒド2.0gの代りに前記D−4で得た4−(4′−n−オ
クチルオキシフェニル)ベンズアルデヒド1.9g(0.006
モル)を用いた他は実施例3のE−1と同じ方法で純粋
な目的物[化合物(5)]0.9gを得た。
ヒド2.0gの代りに前記D−4で得た4−(4′−n−オ
クチルオキシフェニル)ベンズアルデヒド1.9g(0.006
モル)を用いた他は実施例3のE−1と同じ方法で純粋
な目的物[化合物(5)]0.9gを得た。
旋光度: [α]D(+)26.84(クロロホルム) 実施例7 化合物(6){光学活性4−[4′−(4″−n−ノ
ニルオキシフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸−
1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステル}
の製造: D−5,4−(4′−n−ノニルオキシフェニル)ベンズ
アルデヒドの製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾニト
リル6.7gの代りに4−(4′−n−ノニルオキシフェニ
ル)ベンゾニトリル6.4g(0.02モル)を用いた他は実施
例3のD−1と同じ方法で純粋な目的物5.0gを得た。
ニルオキシフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸−
1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステル}
の製造: D−5,4−(4′−n−ノニルオキシフェニル)ベンズ
アルデヒドの製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾニト
リル6.7gの代りに4−(4′−n−ノニルオキシフェニ
ル)ベンゾニトリル6.4g(0.02モル)を用いた他は実施
例3のD−1と同じ方法で純粋な目的物5.0gを得た。
融点:82.5〜83.2℃ 元素分析: E−5化合物(6)の製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンズアル
デヒド2.0gの代りに前記D−5で得た4−(4′−n−
ノニルオキシフェニル)ベンズアルデヒド2.0g(0.006
モル)を用いた他は実施例3のE−1と同じ方法で純粋
な目的物[化合物(6)]1.5gを得た。
デヒド2.0gの代りに前記D−5で得た4−(4′−n−
ノニルオキシフェニル)ベンズアルデヒド2.0g(0.006
モル)を用いた他は実施例3のE−1と同じ方法で純粋
な目的物[化合物(6)]1.5gを得た。
旋光度: [α]D(+)26.04(クロロホルム) 実施例8 化合物(8){光学活性4−[4′−(4″−n−ドデ
シルオキシフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸−
1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステル}
の製造: D−6,4−(4′−n−ドデシルオキシフェニル)ベン
ズアルデヒドの製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾニト
リル6.7gの代りに4−(4′−n−ドデシルオキシフェ
ニル)ベンゾニトリル7.3g(0.02モル)を用いた他は実
施例3のD−1と同じ方法で純粋な目的物6.0gを得た。
シルオキシフェニル)ベンジリデンアミノ]安息香酸−
1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエステル}
の製造: D−6,4−(4′−n−ドデシルオキシフェニル)ベン
ズアルデヒドの製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾニト
リル6.7gの代りに4−(4′−n−ドデシルオキシフェ
ニル)ベンゾニトリル7.3g(0.02モル)を用いた他は実
施例3のD−1と同じ方法で純粋な目的物6.0gを得た。
融点:73.2〜74.5℃ 元素分析: E−6化合物(8)の製造: 4−(4′−n−デシルオキシフェニル)ベンズアル
デヒド2.0gの代りに前記D−6で得た4−(4′−n−
ドデシルオキシフェニル)ベンズアルデヒド2.2g(0.00
6モル)を用いた他は実施例3のE−1と同じ方法で純
粋な目的物[化合物(8)]1.3gを得た。
デヒド2.0gの代りに前記D−6で得た4−(4′−n−
ドデシルオキシフェニル)ベンズアルデヒド2.2g(0.00
6モル)を用いた他は実施例3のE−1と同じ方法で純
粋な目的物[化合物(8)]1.3gを得た。
旋光度: [α]D(+)24.00゜(クロロホルム) 以上のようにして得られた化合物(1)〜(8)の透
明点及び元素分析結果を下表に示す。
明点及び元素分析結果を下表に示す。
使用例 各電極表面にポリビニルアルコール(PVA)を塗布し
た後、その表面をラビングして平行配向処理を施した2
枚の透明電極をPVA膜を内側にして3μmの間隔で対向
せしめ、形成されたセル内に実施例3で作った光学活性
シッフ塩基化合物[化合物(7)]を注入した後、2枚
の直交する偏光子の間に設置して液晶表示素子とし、電
極間に20Vの電圧を印加したところ、109゜より139゜の
温度範囲で明瞭で、非常にコントラストが良く、応答速
度も速い(約10μsec)スイッチング動作が観察され
た。なおこの液晶の自発分極は28.5nc/cm2(129℃)で
あった。
た後、その表面をラビングして平行配向処理を施した2
枚の透明電極をPVA膜を内側にして3μmの間隔で対向
せしめ、形成されたセル内に実施例3で作った光学活性
シッフ塩基化合物[化合物(7)]を注入した後、2枚
の直交する偏光子の間に設置して液晶表示素子とし、電
極間に20Vの電圧を印加したところ、109゜より139゜の
温度範囲で明瞭で、非常にコントラストが良く、応答速
度も速い(約10μsec)スイッチング動作が観察され
た。なおこの液晶の自発分極は28.5nc/cm2(129℃)で
あった。
[効果] 以上の如く本発明の一般式Iで示される光学活性シッ
フ塩基化合物のうちn=2の化合物の大部分は単体でカ
イラルスメクチックC相を呈し、その自発分極の大きさ
(PS)は従来知られているカイラルスメクチックC相の
化合物、例えば4−(4′−n−デシルオキシベンジリ
デンアミノ)ケイ皮酸−2−メチルブチルエステル(J.
Physique36,L−69(1975)のPs(約3nc/cm2)に比べて
大きいので、これらの化合物は特にすぐれた強誘電性液
晶材料であるといえる。
フ塩基化合物のうちn=2の化合物の大部分は単体でカ
イラルスメクチックC相を呈し、その自発分極の大きさ
(PS)は従来知られているカイラルスメクチックC相の
化合物、例えば4−(4′−n−デシルオキシベンジリ
デンアミノ)ケイ皮酸−2−メチルブチルエステル(J.
Physique36,L−69(1975)のPs(約3nc/cm2)に比べて
大きいので、これらの化合物は特にすぐれた強誘電性液
晶材料であるといえる。
更に本発明の一般式Iの化合物は広い温度範囲でカイ
ラルスメクチックC相を示すという特徴を有するので、
強誘電性組成物を得る上で有効なブレンド材料ともなり
得る。
ラルスメクチックC相を示すという特徴を有するので、
強誘電性組成物を得る上で有効なブレンド材料ともなり
得る。
第1図は実施例1のBで得られた光学活性4−アミノ安
息香酸−1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエ
ステルの赤外線吸収スペクトル図、 第2図は実施例3で得られた光学活性4−[4′−
(4″−n−デシルオキシフェニル)ベンジリデンアミ
ノ]安息香酸−1−メチル−2−エトキシカルボニルエ
チルエステルの赤外線吸収スペクトル図である。
息香酸−1−メチル−2−エトキシカルボニルエチルエ
ステルの赤外線吸収スペクトル図、 第2図は実施例3で得られた光学活性4−[4′−
(4″−n−デシルオキシフェニル)ベンジリデンアミ
ノ]安息香酸−1−メチル−2−エトキシカルボニルエ
チルエステルの赤外線吸収スペクトル図である。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式I (但しRは炭素数16以下のアルコキシ基、nは1又は2
の整数、また*は不斉炭素原子を表わす。) で示される光学活性シッフ塩基化合物。 - 【請求項2】式II (但し*は不斉炭素原子を表わす。) で示される4−アミノ安息香酸−1−メチル−2−エト
キシカルボニルエチルエステルと 一般式III (但しRは炭素数16以下のアルコキシ基、nは1又は2
の整数を表わす。) で示されるアルデヒド類とを縮合反応させることを特徴
とする一般式I (但しR、n、*は前述のとおり) で示される光学活性シッフ塩基化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22971587A JP2577398B2 (ja) | 1987-09-16 | 1987-09-16 | 新規な光学活性シッフ塩基化合物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22971587A JP2577398B2 (ja) | 1987-09-16 | 1987-09-16 | 新規な光学活性シッフ塩基化合物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6475455A JPS6475455A (en) | 1989-03-22 |
JP2577398B2 true JP2577398B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=16896566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22971587A Expired - Lifetime JP2577398B2 (ja) | 1987-09-16 | 1987-09-16 | 新規な光学活性シッフ塩基化合物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577398B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2566588B2 (ja) * | 1987-09-18 | 1996-12-25 | 株式会社リコー | 液晶素子 |
-
1987
- 1987-09-16 JP JP22971587A patent/JP2577398B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6475455A (en) | 1989-03-22 |
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