JP2576889B2 - アーク加工方法及び装置 - Google Patents

アーク加工方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,非消耗電極と被加工物間にアークを発生さ
せて被加工物同士を加工するアーク加工方法及びアーク
加工装置に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
一般に箔といわれる厚さが10μm〜100μm程度の極
薄い金属板の溶接は,切断後に箔同士の縁を重ね合わせ
て,或いは箔同士を突き合わせて,タングステン材料等
からなる陰極棒のような非消耗電極を備えたプラズマト
ーチから出るプラズマアークのようなアークにより溶接
する方法が一般的であった。しかし,箔の安定した溶接
結果を得るためには,切断方法や箔をセットするための
溶接治具に高精度のものが要求されることは勿論のこ
と,次のような理由により溶接方法自体も非常に難しい
ものであった。
(1)箔を切断する方法は,通常シャーリングによる
が,切断後のバリやシワが溶接不良の原因となってい
た。
(2)箔同士の縁を重ね合わせて,或いは箔同士を突き
合わせてのいずれかの溶接の場合についても,箔の溶接
は,箔を治具にセットする際,隙間なく合わせることが
困難であった。
(3)箔を押さえ板で固定する際,押さえ板間の間隔
は,トーチから出るアーク柱の太さ以下にすることはで
きず,最低でも3〜4mm程度となってしまうため,アー
クの熱による歪みのため,箔が浮き上がり,溶接不良と
なる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は以上の欠点を除去するために,非消耗電極と
被加工物間にアークを発生させて被加工物同士を加工す
るアーク加工方法において,ガス圧1〜5kg/cm2,加工電
流1〜5A,及び加工速度250〜3,000mm/分に設定して非消
耗電極と被加工物間にアークを発生させ,上記被加工物
同士を溶接しながら,略同時に該被加工物の溶接個所直
近に切断することを特徴とするアーク加工方法,及び非
消耗電極と被加工物間にアークを発生させて被加工物同
士を加工するアーク加工装置において,径が0.10〜0.50
mmであるノズルを有するトーチと,該トーチの中心(非
消耗電極)からの距離が,一方が他方より短くなるよう
に配設された上記被加工物を押さえる複数の押さえ板と
を備え,上記トーチが,圧力1〜5kg/cm2のガスと,1〜5
Aの加工電流を流して,250〜3,000mm/分の加工速度で移
動することにより,上記被加工物同士を溶接しながら,
略同時に該被加工物の溶接個所直近を切断することを特
徴とするアーク加工装置を提供するものである。
〔作用〕
このようなアーク加工方法及び装置によれば,被加工
物の溶接と切断とを同一加工工程で行えるので,切断と
溶接とを2工程で行っていた従来の方法に比較して,生
産性が格段に向上し,経済的である。また,箔を溶接し
ながら,略同時に箔の溶接個所直近を切断できるので,
溶接個所で箔が浮き上がることが皆無となり,加工精度
が向上し,信頼性が向上する 〔実施例〕 第1図及び第2図は本発明の一実施例を説明するため
の図である。第1図に示すように,被加工物である2枚
の箔1,1′を重ね合わせて裏当板2の配設された受台3
上に載置し,押さえ板4,4′により箔1,1′をクランプす
る。ここで,箔とは,厚さが10μm〜100μm程度の極
薄い金属板,或いは細かいメッシュをもつ金属網をい
う。この押さえ板4,4′の押さえ幅は,トーチの先端部
にあるノズル,例えば0.10〜0.50mmというような極小径
のノズルより出るアーク柱の干渉しない限界まで近づけ
るものとするが,第1図の中心部の拡大図である第2図
からも明らかなように,トーチ5の中心(非消耗電極)
と押さえ板4との距離及びトーチ5の中心と押さえ板
4′との距離の関係は,常に一方(トーチ5の中心と押
さえ板4との距離)が他方(トーチ5の中心と押さえ板
4′との距離)より短くなるように(例えばトーチ5の
中心と押さえ板4との距離がトーチ5の中心と押さえ板
4′との距離の1/2程度になるように)設定する。この
ように設定された2枚の箔1,1′は,一定の条件(好ま
しい範囲は,ガス圧1〜5kg/cm2,加工電流1〜5A,加工
速度250〜3,000mm/分)の下に,トーチ5の進行方向に
沿って,溶接と切断の同時加工が可能になる。しかも,
この溶接と切断の同時加工は,上記説明の中のトーチ5
の中心と押さえ板との距離の短い側の箔(押さえ板4側
の箔)が他方の箔(押さえ板4′側の箔)に比較して常
に良好な加工結果が得られる。これは,アークによって
溶融された溶融部が,ガスの流れに沿って切断されて固
まる過程で,溶融された金属材が,押さえ板4,4′によ
りクランプされた箔のうちの放熱状態のより悪い側(押
さえ板4′側の箔は,押さえ板4側の箔に比較して,ト
ーチの中心と押さえ板との距離が長いので,押さえ板に
よる放熱効果がより悪くなる)に集中的に集まり,粒子
状に固まるためである。従って,美観が問題とならない
場合は別にして,製品として使用可能なのは,トーチ5
の中心と押さえ板4との距離が短い側の箔となる。因み
に,トーチ5の中心と押さえ板4,4′との距離を左右同
一とすると,この粒子状の固まりが左右の箔に無原則的
に付着し,良好な加工結果が得られない。このようにし
て加工された箔は,そのまま使用すれば,縁溶接(拝み
溶接)として真空パック,ベローズ,オイルフィルタ等
への用途があり,2枚の箔を開けば,突き合わせ溶接とし
てフープ材の繋ぎ等への用途がある。
第3図及び第4図は本発明の他の一実施例を説明する
ための図である。第4図は第3図の中心部の拡大図であ
るが,これらの図で説明しようとする実施例と第1図及
び第2図で説明した実施例との相違は裏当板の中央部に
高低差を設けた点にある。第3図に示すように,被加工
物である2枚の箔1,1′を重ね合わせて裏当板2の配設
された受台3上に載置し,押さえ板4,4′の先端が裏当
板2の中央に埋め込まれている丸棒6の近傍に位置する
ようにして箔1,1′をクランプする。第4図からも明ら
かなように,押さえ板4′は下段に位置するため,トー
チ5の中心と押さえ板4′との距離は,トーチ5の中心
と押さえ板4との距離よりも当然長くなる。従って,上
段に位置する押さえ板4により押さえられた側の箔が常
に良好な加工が行われることとなる。また,重ね合わせ
られた2枚の箔1,1′は,押さえ板4,4′によってクラン
プされた後,中心の丸棒6に当接し押さえ板4,4′によ
り下方に引かれるため確実に密着し,均一にクランプさ
れる。平面で受けるクランプ方法では箔1,1′が浮き上
がり加工不良の原因となる場合があるが,この高低差の
ある裏当板の採用により,箔1,1′の不均一なクランプ
がなくなり,常に良好な加工結果が得られる。更に,箔
1,1′は丸棒6の円周に沿って下方に引かれクランプさ
れるため,押さえ板4の先端近傍で丸棒6の中心に向け
てトーチ5を配置すれば,箔1,1′に対してトーチ5は
常に最短距離を保ちながらアークを結ぶことができ,ア
ークのふらつきによる加工不良を防止することができ
る。尚,丸棒6は裏当板2と一体加工(同一材質)でも
よいが,消耗を考慮し耐摩耗性の材質で交換可能な機構
とすれば,より経済的である。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明は,非消耗電極と被加工物間
にアークを発生させて被加工物同士を加工するアーク加
工方法において,ガス圧1〜5kg/cm2,加工電流1〜5A,
及び加工速度250〜3,000mm/分に設定して非消耗電極と
被加工物間にアークを発生させ,上記被加工物同士を溶
接しながら,略同時に該被加工物の溶接個所直近を切断
することを特徴とするアーク加工方法,及び非消耗電極
と被加工物間にアークを発生させて被加工物同士を加工
するアーク加工装置において,径が0.10〜0.50mmである
ノズルを有するトーチと,該トーチの中心(非消耗電
極)からの距離が,一方が他方より短くなるように配設
された上記被加工物を押さえる複数の押さえ板とを備
え,上記トーチが,圧力1〜5kg/cm2のガスと,1〜5Aの
加工電流を流して,250〜3,000mm/分の加工速度で移動す
ることにより,上記被加工物同士を溶接しながら,略同
時に該被加工物の溶接個所直近を切断することを特徴と
するアーク加工装置である。
本発明はこのような特徴を有するのでつぎのような効
果が得られる。
(1)被加工物の溶接と切断とを同一加工工程で行える
ので,切断と溶接とを2工程で行っていた従来の方法に
比較して,生産性が格段に向上し,経済的である。
(2)箔を溶接しながら,略同時に箔の溶接個所直近を
切断できるので,溶接個所で箔が浮き上がることが皆無
となり,加工精度が向上し,信頼性が向上する (3)箔を溶接しながら,略同時に箔の溶接個所直近を
切断できるので,押さえ板間の間隔が従来に比較して広
くてよくなり,また,箔の位置合わせの必要性もなくな
るので,作業性が向上する。
(4)箔の切断方法や箔をセットするための加工治具に
高精度のものが要求されないので,経済的である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例を説明するための
図,第3図及び第4図は本発明の他の一実施例を説明す
るための図である。 1,1′……被加工物(箔)、2……裏当板 3……受台、4,4′……押さえ板 5……トーチ、6……丸棒

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非消耗電極と非加工物間にアークを発生さ
    せて被加工物同士を加工するアーク加工方法において, ガス圧1〜5kg/cm2,加工電流1〜5A,及び加工速度250〜
    3,000mm/分に設定して非消耗電極と被加工物間にアーク
    を発生させ,上記被加工物同士を溶接しながら,略同時
    に該被加工物の溶接個所直近を切断することを特徴とす
    るアーク加工方法。
  2. 【請求項2】上記被加工物が,厚さが10μm〜100μm
    の金属板,或いは細かいメッシュをもつ金属網からなる
    箔であることを特徴とする請求項1に記載のアーク加工
    方法。
  3. 【請求項3】非消耗電極と被加工物間にアークを発生さ
    せて被加工物同士を加工するアーク加工装置において, 径が0.10〜0.50mmであるノズルを有するトーチと, 該トーチの中心(非消耗電極)からの距離が,一方が他
    方より短くなるように配設された上記被加工物を押さえ
    る複数の押さえ板とを備え, 上記トーチが,圧力1〜5kg/cm2のガスと,1〜5Aの加工
    電流を流して,250〜3,000mm/分の加工速度で移動するこ
    とにより,上記被加工物同士を溶接しながら,略同時に
    該被加工物の溶接個所直近を切断することを特徴とする
    アーク加工装置。
  4. 【請求項4】上記被加工物が,厚さが10μm〜100μm
    の金属板,或いは細かいメッシュをもつ金属網からなる
    箔であることを特徴とする請求項3に記載のアーク加工
    装置。
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