JP2576700Y2 - ミシンにおける下糸保持装置 - Google Patents

ミシンにおける下糸保持装置

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JP2576700Y2
JP2576700Y2 JP1992076056U JP7605692U JP2576700Y2 JP 2576700 Y2 JP2576700 Y2 JP 2576700Y2 JP 1992076056 U JP1992076056 U JP 1992076056U JP 7605692 U JP7605692 U JP 7605692U JP 2576700 Y2 JP2576700 Y2 JP 2576700Y2
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Japan
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bobbin case
bobbin
peripheral wall
case
accommodating portion
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JP1992076056U
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JPH0638873U (ja
Inventor
邦雄 松橋
喜二 木村
宏 二瓶
Original Assignee
株式会社佐文工業所
株式会社バルダン
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ミシンにおける下糸保
持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図4ないし図6に従来例を示す。
図4において、1はミシンに装着された外釜(図示せ
ず)に回転自在に嵌合される内釜である。この内釜1に
形成された一端開口のボビンケース収容部2にはボビン
ケース3が嵌合されている。図5に示すように、ボビン
ケース収容部2の円形の内周壁4の一部には縫針を通す
針通し孔5が形成され、ボビンケース収容部2の底部6
の中心には先端に環状の溝7を有する軸8が立設されて
いる。また、ボビンケース収容部2の内周壁4には複数
の案内突起9が形成され、ボビンケース収容部2の開口
面にはノッチ10が形成されている。
【0003】図4に示すように、前記ボビンケース3
は、ケース本体11と、その底部12に装着されたラッ
チ13とよりなる。このラッチ13の中央部には前記軸
8の前記溝7に係止される係止部としての係止孔14が
形成され、一端には前記ノッチ10に係止される係止爪
15が形成されている。また、ラッチ13はケース本体
11に設けられたコイルスプリング(図示せず)により
ノッチ10の方向に付勢されて軸8と直交する方向に摺
動自在に保持されている。さらに、ケース本体11の底
部12には、ラッチ13を付勢方向とは逆方向に摺動さ
せる摘み16がヒンジ17により起伏自在に保持されて
いる。さらに、ケース本体11の底部12には、前記針
通し孔5から挿通される縫針(図示せず)との干渉を避
ける針落し孔18が開口されている。さらに、ケース本
体11の外周壁11aには、前記案内突起9に案内され
る切欠部19が形成されているとともに、下糸を押えて
その下糸に張力を付与する糸調子ばね20が螺子21に
より固定されている。
【0004】次に単体のボビンケース3を図6に示す。
同図(a)は正面図、同図(b)は平面図、同図(c)
は背面図である。そして、同図(c)に示すように、ケ
ース本体11にはボビン(図示せず)を収容するボビン
収容部22が形成され、このボビン収容部22の底面に
は、前記軸8を突出させるとともにボビンを回転自在に
保持する筒軸23が立設され、この筒軸23の周囲に
は、ボビンのフランジに圧接されてこのボビンの空転を
防止する空転防止ばね24が設けられている。また、前
記切欠部19はボビン収容部22の開口面側から前記針
落し孔18に連通する深さに定められている。
【0005】ここで、図4に示す状態において、ヒンジ
17を中心に摘み16を起すと、ラッチ13は同図にお
いて左方に摺動する。これにより、係止爪15がノッチ
10から外れるとともにボビンのフランジの外周縁を把
持し、係止孔14が軸8の溝7から外れる。これによ
り、起した摘み16を引くことにより、ボビンケース3
が内釜1から外れる。このとき、ボビンは係止爪15に
よりボビン収容部22に収容された状態に維持される。
【0006】また、内釜1にボビンケース3を収容する
場合には、切欠部19の両側縁を案内突起9の外側に位
置させることにより、内釜1に対するボビンケース3の
回転方向の位置を合わせることができる。内釜1のボビ
ンケース収容部2にボビンケース3を装着し、摘み16
を倒した状態では、ラッチ13はコイルスプリングの付
勢力により復帰し、係止爪15がボビンを解放しながら
ノッチ10内に突出し、係止孔14が軸8の溝7に係止
される。したがって、内釜1からのボビンケース3の脱
落が阻止され、内釜1を回転させることにより、ボビン
ケース3も一緒に回転する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、近来は、縫
製素材が多様化され、布及び縫製のための糸に合成樹脂
系のコート剤がコーティングされる場合がある。コーテ
ィングの目的は、例えば、気密性を保つためである。一
方、内釜1の回転及び縫針の往復運動により熱が発生す
るため、コート剤が熱により溶解され内釜1やボビンケ
ース3に付着する。また、コート剤の付着により静電気
が発生し、糸が滑る部分にゴミが付着する。これらのゴ
ミやコート剤等の異物は、回転部分に給油した潤滑油と
混ざり各部の隙間に侵入するため縫製作業に支障をきた
す。特に、刺繍用ミシンにおいては、カットメス等の装
置が用いられるため、数ミリ大のゴミが発生し、この大
きなゴミが落下するので影響も大きい。
【0008】具体的に生ずる支障とは、例えば、異物と
潤滑油との混合物が糸調子ばね20とボビンケース3の
外周との間に侵入すると、下糸を押える作用が不安定と
なり、下糸に適切な張力を付与することができず、これ
により、縫い目に影響を及ぼす。また、近来は、ミシン
の急停止時にボビンが回転慣性で空転することを防止す
るため、ボビンに制動を与える空転防止ばね24をボビ
ンケース3の底面に設けているが、異物と潤滑油との混
合物がボビンケース3の底面と空転防止ばね24との間
に侵入すると、ボビンに対する制動効果が低下する。こ
のようなトラブルをなくすため、作業者がゴミ掃除のた
めに多くの時間を浪費することになる。これらを管理し
ないと美麗な縫い目を形成することができず、高級品に
いたっては商品価値が著しく損なわれ、加工業者がとき
には賠償問題で大きな負担を負うこともある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、外周の一部に
針通し孔が形成されたボビンケース収容部とこのボビン
ケース収容部の中心に位置する軸と前記ボビンケ−ス収
容部の開口面に形成されたノッチとを有する容器状の内
釜を設け、ボビン収容部が形成された容器状のケース本
体の底部に前記軸に係止される係止部と前記ノッチに係
止される係止爪とを有するラッチを前記軸と直交する方
向に変位自在に装着してなるボビンケースを設け、前記
ケース本体の前記底部の外面に前記針通し孔に対向する
とともに内面側に開口しない有底の針落し凹部を形成
し、前記内釜に全内周面が平滑な円筒形の内周壁を形成
し、前記ボビンケースに全周が前記内周壁の内面に全周
にわたって嵌合される円筒形の外周壁を形成し、前記内
周壁と前記外周壁とにより密閉部を形成した。
【0010】
【作用】本考案は、針落し凹部が内面側に開口しない
底であり、内釜の内周壁とボビンケースの外周壁とが全
周にわたって嵌合されるため、ボビンケースの内部への
異物の侵入を防止することができ、これにより、縫製に
与える影響を防止することができる。
【0011】
【実施例】本考案の一実施例を図1ないし図3に基づい
て説明する。図4ないし図6において説明した部分と同
一部分は同一符号を用い説明も省略する。まず、単体の
ボビンケース3を図3に示す。図3(a)は正面図、同
図(b)は平面図、同図(c)は背面図である。ケース
本体11の底部12には有底の針落し凹部25が形成さ
れている。また、ボビンケース3のボビン収容部22は
全周が円筒形の外周壁11aによって囲繞されている。
さらに、図2に示すように、内釜1のボビンケース収容
部2は、全内周面が平滑な円筒形の内周壁4によって囲
繞されている。しかして、これらの内周壁4と外周壁1
1aとにより、図1に示すように密閉部26が形成され
ている。
【0012】このような構成において、内釜1の内周壁
4の内面は全周が平滑であるため、組み立ての初期で
は、ボビンケース3の外周壁11aをどの位置でも自由
に嵌合することができる。しかし、ボビンケース3を内
釜1の奥に嵌合した状態では、ラッチ13の係止爪15
とノッチ10との係合により、内釜1に対してボビンケ
ース3が回り止めされる。
【0013】ここで、縫製に際しては内釜1を回転させ
るが、内釜1の内周壁4とボビンケース3の外周壁11
aとが全周にわたって嵌合され、さらに、針落し凹部2
5が有底であるため、ボビン収容部22への異物の侵入
を防止することができる。これにより、縫製に与える影
響を防止することができる。
【0014】
【考案の効果】本考案は、上述のように、ケース本体の
底部の外面に内面側に開口しない有底の針落し凹部を形
成し、内釜に全内周面が平滑な円筒形の内周壁を形成
し、ボビンケースに全周が前記内周壁の内面に全周にわ
たって嵌合される円筒形の外周壁を形成し、前記内周壁
と前記外周壁とにより密閉部を形成したので、ボビンケ
ースの内部への異物の侵入を防止することができ、これ
により、縫製に与える影響を防止することができる効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るもので、内釜とボビン
ケースとの嵌合状態を示す正面図である。
【図2】ボビンケースの斜視図である。
【図3】ボビンケースを示すもので、(a)は正面図、
(b)は平面図、(c)は背面図である。
【図4】従来の内釜とボビンケースとの嵌合状態を示す
正面図である。
【図5】従来のボビンケースの斜視図である。
【図6】従来のボビンケースを示すもので、(a)は正
面図、(b)は平面図、(c)は背面図である。
【符号の説明】
1 内釜 3 ボビンケース 4 内周壁 5 針通し孔 8 軸 10 ノッチ 11 ケース本体 11a 外周壁 12 底部 13 ラッチ 14 係止部 15 係止爪 22 ボビン収容部 25 針落し凹部 26 密閉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 二瓶 宏 愛知県一宮市大字定水寺字塚越20番地 株式会社バルダン内 (56)参考文献 実開 平1−164979(JP,U) 実開 昭62−175783(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 1/00 - 83/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周の一部に針通し孔が形成されたボビ
    ンケース収容部とこのボビンケース収容部の中心に位置
    する軸と前記ボビンケ−ス収容部の開口面に形成された
    ノッチとを有する容器状の内釜を設け、ボビン収容部が
    形成された容器状のケース本体の底部に前記軸に係止さ
    れる係止部と前記ノッチに係止される係止爪とを有する
    ラッチを前記軸と直交する方向に変位自在に装着してな
    るボビンケースを設け、前記ケース本体の前記底部の外
    面に前記針通し孔に対向するとともに内面側に開口しな
    有底の針落し凹部を形成し、前記内釜に全内周面が平
    滑な円筒形の内周壁を形成し、前記ボビンケースに全周
    が前記内周壁の内面に全周にわたって嵌合される円筒形
    の外周壁を形成し、前記内周壁と前記外周壁とにより密
    閉部を形成したことを特徴とするミシンにおける下糸保
    持装置。
JP1992076056U 1992-11-04 1992-11-04 ミシンにおける下糸保持装置 Expired - Lifetime JP2576700Y2 (ja)

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JPH0638873U JPH0638873U (ja) 1994-05-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0246858Y2 (ja) * 1986-04-22 1990-12-10
JPH0520304Y2 (ja) * 1988-05-10 1993-05-26

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