JPH0638873U - ミシンにおける下糸保持装置 - Google Patents

ミシンにおける下糸保持装置

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JPH0638873U
JPH0638873U JP7605692U JP7605692U JPH0638873U JP H0638873 U JPH0638873 U JP H0638873U JP 7605692 U JP7605692 U JP 7605692U JP 7605692 U JP7605692 U JP 7605692U JP H0638873 U JPH0638873 U JP H0638873U
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JP
Japan
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peripheral wall
bobbin case
bobbin
inner peripheral
accommodating portion
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JP7605692U
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JP2576700Y2 (ja
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邦雄 松橋
喜二 木村
宏 二瓶
Original Assignee
株式会社佐文工業所
株式会社バルダン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異物の侵入を防止し縫製に与える影響を回避
し得るミシンにおけるボビンケースを提供する。 【構成】 外周の一部に針通し孔が形成されたボビンケ
ース収容部とこのボビンケース収容部の中心に位置する
軸8と前記ボビンケ−ス収容部の開口面に形成されたノ
ッチ10とを有する内釜1を設け、ボビン収容部が形成
されたケース本体11の底部12に前記軸8に係止され
る係止部14と前記ノッチ10に係止される係止爪15
とを有するラッチ13を前記軸8と直交する方向に変位
自在に装着してなるボビンケース3を設け、前記ケース
本体11の前記底部12の外面に前記針通し孔に対向す
る有底の針落し凹部25を形成し、前記内釜1に全内周
面が平滑な円筒形の内周壁4を形成し、前記ボビンケー
ス3に全周が前記内周壁1の内面に嵌合される円筒形の
外周壁11aを形成し、前記内周壁4と前記外周壁11
aとにより密閉部26を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ミシンにおける下糸保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、図4ないし図6に従来例を示す。図4において、1はミシンに装着され た外釜(図示せず)に回転自在に嵌合される内釜である。この内釜1に形成され た一端開口のボビンケース収容部2にはボビンケース3が嵌合されている。図5 に示すように、ボビンケース収容部2の円形の内周壁4の一部には縫針を通す針 通し孔5が形成され、ボビンケース収容部2の底部6の中心には先端に環状の溝 7を有する軸8が立設されている。また、ボビンケース収容部2の内周壁4には 複数の案内突起9が形成され、ボビンケース収容部2の開口面にはノッチ10が 形成されている。
【0003】 図4に示すように、前記ボビンケース3は、ケース本体11と、その底部12 に装着されたラッチ13とよりなる。このラッチ13の中央部には前記軸8の前 記溝7に係止される係止部としての係止孔14が形成され、一端には前記ノッチ 10に係止される係止爪15が形成されている。また、ラッチ13はケース本体 11に設けられたコイルスプリング(図示せず)によりノッチ10の方向に付勢 されて軸8と直交する方向に摺動自在に保持されている。さらに、ケース本体1 1の底部12には、ラッチ13を付勢方向とは逆方向に摺動させる摘み16がヒ ンジ17により起伏自在に保持されている。さらに、ケース本体11の底部12 には、前記針通し孔5から挿通される縫針(図示せず)との干渉を避ける針落し 孔18が開口されている。さらに、ケース本体11の外周壁11aには、前記案 内突起9に案内される切欠部19が形成されているとともに、下糸を押えてその 下糸に張力を付与する糸調子ばね20が螺子21により固定されている。
【0004】 次に単体のボビンケース3を図6に示す。同図(a)は正面図、同図(b)は 平面図、同図(c)は背面図である。そして、同図(c)に示すように、ケース 本体11にはボビン(図示せず)を収容するボビン収容部22が形成され、この ボビン収容部22の底面には、前記軸8を突出させるとともにボビンを回転自在 に保持する筒軸23が立設され、この筒軸23の周囲には、ボビンのフランジに 圧接されてこのボビンの空転を防止する空転防止ばね24が設けられている。ま た、前記切欠部19はボビン収容部22の開口面側から前記針落し孔18に連通 する深さに定められている。
【0005】 ここで、図4に示す状態において、ヒンジ17を中心に摘み16を起すと、ラ ッチ13は同図において左方に摺動する。これにより、係止爪15がノッチ10 から外れるとともにボビンのフランジの外周縁を把持し、係止孔14が軸8の溝 7から外れる。これにより、起した摘み16を引くことにより、ボビンケース3 が内釜1から外れる。このとき、ボビンは係止爪15によりボビン収容部22に 収容された状態に維持される。
【0006】 また、内釜1にボビンケース3を収容する場合には、切欠部19の両側縁を案 内突起9の外側に位置させることにより、内釜1に対するボビンケース3の回転 方向の位置を合わせることができる。内釜1のボビンケース収容部2にボビンケ ース3を装着し、摘み16を倒した状態では、ラッチ13はコイルスプリングの 付勢力により復帰し、係止爪15がボビンを解放しながらノッチ10内に突出し 、係止孔14が軸8の溝7に係止される。したがって、内釜1からのボビンケー ス3の脱落が阻止され、内釜1を回転させることにより、ボビンケース3も一緒 に回転する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近来は、縫製素材が多様化され、布及び縫製のための糸に合成樹脂 系のコート剤がコーティングされる場合がある。コーティングの目的は、例えば 、気密性を保つためである。一方、内釜1の回転及び縫針の往復運動により熱が 発生するため、コート剤が熱により溶解され内釜1やボビンケース3に付着する 。また、コート剤の付着により静電気が発生し、糸が滑る部分にゴミが付着する 。これらのゴミやコート剤等の異物は、回転部分に給油した潤滑油と混ざり各部 の隙間に侵入するため縫製作業に支障をきたす。特に、刺繍用ミシンにおいては 、カットメス等の装置が用いられるため、数ミリ大のゴミが発生し、この大きな ゴミが落下するので影響も大きい。
【0008】 具体的に生ずる支障とは、例えば、異物と潤滑油との混合物が糸調子ばね20 とボビンケース3の外周との間に侵入すると、下糸を押える作用が不安定となり 、下糸に適切な張力を付与することができず、これにより、縫い目に影響を及ぼ す。また、近来は、ミシンの急停止時にボビンが回転慣性で空転することを防止 するため、ボビンに制動を与える空転防止ばね24をボビンケース3の底面に設 けているが、異物と潤滑油との混合物がボビンケース3の底面と空転防止ばね2 4との間に侵入すると、ボビンに対する制動効果が低下する。このようなトラブ ルをなくすため、作業者がゴミ掃除のために多くの時間を浪費することになる。 これらを管理しないと美麗な縫い目を形成することができず、高級品にいたって は商品価値が著しく損なわれ、加工業者がときには賠償問題で大きな負担を負う こともある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、外周の一部に針通し孔が形成されたボビンケース収容部とこのボビ ンケース収容部の中心に位置する軸と前記ボビンケ−ス収容部の開口面に形成さ れたノッチとを有する容器状の内釜を設け、ボビン収容部が形成された容器状の ケース本体の底部に前記軸に係止される係止部と前記ノッチに係止される係止爪 とを有するラッチを前記軸と直交する方向に変位自在に装着してなるボビンケー スを設け、前記ケース本体の前記底部の外面に前記針通し孔に対向する有底の針 落し凹部を形成し、前記内釜に全内周面が平滑な円筒形の内周壁を形成し、前記 ボビンケースに全周が前記内周壁の内面に嵌合される円筒形の外周壁を形成し、 前記内周壁と前記外周壁とにより密閉部を形成した。
【0010】
【作用】
本考案は、針落し凹部が有底であり、内釜の内周壁とボビンケースの外周壁と が全周にわたって嵌合されるため、ボビンケースの内部への異物の侵入を防止す ることができ、これにより、縫製に与える影響を防止することができる。
【0011】
【実施例】
本考案の一実施例を図1ないし図3に基づいて説明する。図4ないし図6にお いて説明した部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。まず、単体のボ ビンケース3を図3に示す。図3(a)は正面図、同図(b)は平面図、同図( c)は背面図である。ケース本体11の底部12には有底の針落し凹部25が形 成されている。また、ボビンケース3のボビン収容部22は全周が円筒形の外周 壁11aによって囲繞されている。さらに、図2に示すように、内釜1のボビン ケース収容部2は、全内周面が平滑な円筒形の内周壁4によって囲繞されている 。しかして、これらの内周壁4と外周壁11aとにより、図1に示すように密閉 部26が形成されている。
【0012】 このような構成において、内釜1の内周壁4の内面は全周が平滑であるため、 組み立ての初期では、ボビンケース3の外周壁11aをどの位置でも自由に嵌合 することができる。しかし、ボビンケース3を内釜1の奥に嵌合した状態では、 ラッチ13の係止爪15とノッチ10との係合により、内釜1に対してボビンケ ース3が回り止めされる。
【0013】 ここで、縫製に際しては内釜1を回転させるが、内釜1の内周壁4とボビンケ ース3の外周壁11aとが全周にわたって嵌合され、さらに、針落し凹部25が 有底であるため、ボビン収容部22への異物の侵入を防止することができる。こ れにより、縫製に与える影響を防止することができる。
【0014】
【考案の効果】
本考案は、上述のように、ケース本体の底部の外面に有底の針落し凹部を形成 し、内釜に全内周面が平滑な円筒形の内周壁を形成し、ボビンケースに全周が前 記内周壁の内面に嵌合される円筒形の外周壁を形成し、前記内周壁と前記外周壁 とにより密閉部を形成したので、ボビンケースの内部への異物の侵入を防止する ことができ、これにより、縫製に与える影響を防止することができる効果を有す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るもので、内釜とボビン
ケースとの嵌合状態を示す正面図である。
【図2】ボビンケースの斜視図である。
【図3】ボビンケースを示すもので、(a)は正面図、
(b)は平面図、(c)は背面図である。
【図4】従来の内釜とボビンケースとの嵌合状態を示す
正面図である。
【図5】従来のボビンケースの斜視図である。
【図6】従来のボビンケースを示すもので、(a)は正
面図、(b)は平面図、(c)は背面図である。
【符号の説明】
1 内釜 3 ボビンケース 4 内周壁 5 針通し孔 8 軸 10 ノッチ 11 ケース本体 11a 外周壁 12 底部 13 ラッチ 14 係止部 15 係止爪 22 ボビン収容部 25 針落し凹部 26 密閉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 二瓶 宏 愛知県一宮市大字定水寺字塚越20番地 株 式会社バルダン内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周の一部に針通し孔が形成されたボビ
    ンケース収容部とこのボビンケース収容部の中心に位置
    する軸と前記ボビンケ−ス収容部の開口面に形成された
    ノッチとを有する容器状の内釜を設け、ボビン収容部が
    形成された容器状のケース本体の底部に前記軸に係止さ
    れる係止部と前記ノッチに係止される係止爪とを有する
    ラッチを前記軸と直交する方向に変位自在に装着してな
    るボビンケースを設け、前記ケース本体の前記底部の外
    面に前記針通し孔に対向する有底の針落し凹部を形成
    し、前記内釜に全内周面が平滑な円筒形の内周壁を形成
    し、前記ボビンケースに全周が前記内周壁の内面に嵌合
    される円筒形の外周壁を形成し、前記内周壁と前記外周
    壁とにより密閉部を形成したことを特徴とするミシンに
    おける下糸保持装置。
JP1992076056U 1992-11-04 1992-11-04 ミシンにおける下糸保持装置 Expired - Lifetime JP2576700Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62175783U (ja) * 1986-04-22 1987-11-07
JPH01164979U (ja) * 1988-05-10 1989-11-17

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62175783U (ja) * 1986-04-22 1987-11-07
JPH01164979U (ja) * 1988-05-10 1989-11-17

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