JP2576340B2 - 1,1,1,2−テトラフルオロエタンの分離法 - Google Patents
1,1,1,2−テトラフルオロエタンの分離法Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
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- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
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Description
ラフルオロエタン(以下、HFC−134aと記す)と
HF水溶液との液相混合物からHFC−134aを分離
する方法に関するものであり、特にトリクロルエチレン
とHFとの反応生成物を蒸留し濃縮して得られる少量の
HFを含有する粗製のHFC−134aから、HFを再
利用可能な状態で回収する工程において適用されるHF
C−134aの分離法に関する。
法は、まず反応(1) CHCl=CCl2 + 3HF → CF3−CH2Cl + 2HCl …(1) に示すように、原料のトリクレンとHFとを反応させて
1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタン(以下H
CFC−133aと記す)を生成し、次いで反応(2) CF3−CH2Cl + HF → CF3−CH2F + HCl …(2) に示すように、生成したHCFC−133aをさらにH
Fと反応させてHFC−134aを得る方法である。
条件は異なるがいずれもアルミナ・クロミナ等の触媒の
存在下、HFのモル比が過剰な環境の下で行われる。反
応(2)の各反応生成物及び未反応物は蒸留によって分
離される。これには種々な蒸留システムがあるが、いず
れの蒸留システムにおいても、分離されたHClは副生
HClとして別途利用され、過剰のHF及び未反応のH
CFC−133aは反応原料として工程に循環し再利用
される。目的生成物であるHFC−134aはこの蒸留
システムで濃縮され、少量のHF、HCFC−133a
及び微量の副生フッ素化合物を含んだ粗製物として留出
される。
量のHF、HCFC−133aなどを含有するのは、H
FとHFC−134a、またHFとHCFC−133a
などが互に共沸混合物を形成し、蒸留によっては分離で
きないからである。例えば圧力4kg/cm2 Gにおい
て、HFとHFC−134aとは共沸点14℃、HF比
が13モル%である共沸混合物を形成し、HFとHCF
C−133aとは共沸点41℃、HF比が38モル%で
ある共沸混合物を形成する。従って、粗製物からHFを
完全に除去することができなければ、これと共沸関係に
あるHCFC−133aなど他のフッ素化合物も蒸留に
よってはHFC−134aから除去できないことにな
る。そこで、従来は反応後の濃縮工程で得られた粗製物
を液相状態でアルカリ液と接触させ、アルカリ洗浄によ
ってHFを除去していた。HFが除去されれば、HCF
C−133aその他のフッ素化合物はHFC−134a
と共沸関係がないから、後工程で容易に蒸留分離するこ
とができる。
カリ洗浄による精製法は、余分なアルカリを必要とする
ばかりでなく、高価なHFが無駄に消費されることにな
り、しかもその排水の除害処理が必要になるという欠点
があった。本発明者らはこの問題を解決するために、少
量のHFを含有するHFC−134aの粗製物を、液相
において、HFと水との共沸点における濃度以上のHF
を含有するフッ酸からなるHF抽出液と接触させ、次い
でこれを二層分離して下層のHFC−134aを回収す
ることからなるHFC−134aの精製法を発明した。
この方法によれば連続工程においてきわめて容易にかつ
経済的にHFC−134aが精製できるばかりでなく、
分離されたHFは損失なく回収されて反応システムに循
環し再利用できる。ただしこの精製法を実行するに際し
て、上記の二層分離を連続的にかつ安定して進行させる
には、精製システム全体の工程条件との関係において二
層の界面を適切に制御する必要があることが分かった。
これを、通常の界面ゲージなどによる界面制御だけで行
おうとしても、工程条件が変動すると界面が計測範囲を
はずれ、制御不能に陥るなどの不都合があった。
なされたものであり、本発明の目的は、HFC−134
aとHF水溶液との分離に際して工程条件を適切に選択
し制御することによって、HFC−134aの安定した
連続分離を可能にする方法を提供することにある。
に本発明は、HFC−134aとHF水溶液との混合し
た液相からHFC−134aを分離するに際して、この
液相の温度と、HF水溶液のHF濃度とを選択して生ぜ
しめた比重差によって、液相を上層のHF水溶液と下層
のHFC−134aとに分離し、この上層と下層との界
面を挟む2点間における液相の差圧を検出し、この差圧
の検出値から算出される上記界面のレベル予測値が一定
の範囲内に維持されるように、下層に存在するHFC−
134aを抜き出す方法からなるHFC−134aの分
離法を提供する。このとき、二層分離する液相の温度を
−35〜35℃、またHF水溶液のHF濃度を38〜7
0重量%の範囲内で選択することが好ましい。
いて説明する。図1は、本発明が係るHFC−134a
の精製工程の一実施例を示す工程図であり、本発明の分
離法はこの精製工程の一部分を構成している。図中の符
号1は、反応器及び蒸留装置群よりなるHFC−134
a製造のための反応濃縮システムである。このような反
応濃縮システム1には種々の方式があるが、これらから
留出される粗製のHFC−134a(以下、粗製物と称
する);11はどの方式でもほぼ同様な成分構成であ
り、いずれも少量のHF、HCFC−133a及びその
他の副生フッ素化合物を含有している。この粗製物;1
1は、液相として抽出塔2に導入される。
入され、抽出塔2の中で粗製物;11とこのHF抽出
液;15とが緊密に液液接触し、これによって粗製物中
のHFがHF抽出液;15側に移行する。このHF抽出
液;15は、HF/水系の共沸点における濃度以上のH
Fを含有するフッ酸である。
塔流出液;12は熱交換器3によって選択された温度に
調節され、温度計bを通過してデカンタ4に送られる。
デカンタ4に送られた抽出塔流出液;12は、ここで比
重差によって上層のHF水溶液;14と下層のHFC−
134a;13との二層に分離される。分離した下層の
HFC−134aはデカンタ4の底部から、抜き出しバ
ルブV1 によって流量を調節されて抜き出され、次の精
製工程に送られる。分離した上層部のHF水溶液;14
は、V2 によって制御された流量でデカンタ4の頂部か
ら連続的に抜き出され、HF濃度計aによってそのHF
濃度を計測され、HF回収塔6へ送られる。
4を蒸留し、塔頂からは回収HF;16を、またボトム
からはHF抽出液;15を流出させる。回収HF;16
は反応濃縮システム1へ反応原料として循環され、HF
抽出液;15は抽出液ポンプ5によって流量を調節され
て、HF抽出のために抽出塔2に送られる。このHF抽
出液;15は、HFと水との共沸点における濃度以上の
HFを含有するHF水溶液;14を蒸留したボトム液と
して得られるものであるから、そのHF濃度がHFと水
との共沸点におけるHF濃度を下回ることはない。
の精製工程において、本発明のHFC−134aの分離
法はデカンタ4とその近傍の運転操作に係わる。従っ
て、次に本発明の分離法を図1に示す一実施例によって
説明する。抽出塔2の流出液;12は、熱交換器3を通
過することによって、その温度が選択された設定値に調
節される。この調節された温度はデカンタ4内でも維持
される。また、この温度は温度計bによって検出され、
検出値は演算器dへ送られる。
2はここで比重差によって上層のHF水溶液;14と下
層のHFC−134aとに分離される。デカンタ4には
この分離層の界面を挟んで、上下それぞれの液相中に液
圧センサ41,42が設けられていて、これらの各圧力
値は差圧計cによって差圧値として演算器dへ送られる
ようになっている。
て調節された流量で抜き出されたHF水溶液;14は、
HF濃度計aによってHF濃度が検出され、その濃度値
は演算器dへ送られる。また、抽出液ポンプ5における
HF抽出液;15の流量も計測され、演算器dへ送られ
る。分離した下層のHFC−134aはデカンタ4の底
部から、抜き出しバルブV1 によって流量を調節されて
抜き出され、次の精製工程に送られる。この抜き出しバ
ルブV1 の開度は演算器dによって制御されている。
系において、温度計bにより検出される液相、即ち抽出
塔流出液;12の温度(t)と、HF濃度計aにより検
出されるHF水溶液;14のHF濃度(C)とを選択し
て生ぜしめた比重差(Δρ)によって、液相;12を上
層のHF水溶液;14と下層のHFC−134a;13
とに分離し、この上層と下層との界面Lを挟む2点4
1,42間における液相の差圧(ΔP)を差圧計cによ
り検出し、この差圧の検出値から算出される上記界面L
のレベル予測値が一定の範囲内に維持されるように、例
えば抜き出しバルブV1 を制御して、下層に存在するH
FC−134aを抜き出すことを特徴としている。
よって分離するには、それぞれの液密度の差が充分に大
きくなるような条件を選択することが好ましい。本発明
者らは、定圧下のHFC−134aとHF水溶液とから
なる液相系においては、これらの液密度の差(Δρ)
が、液相の温度(t)と、HF水溶液のHF濃度(C)
とに依存して変化することを見いだし本発明に至った。
けるHFC−134aとHF水溶液との、それぞれの温
度(t)と液密度(ρ)との関係、及びHF水溶液の液
密度(ρ)とHF濃度(C)との関係を示している。線
イはHFC−134aの密度(ρ1 )と温度(t)との
関係を示している。線イで示すように密度(ρ1 )は温
度(t)の上昇と共に一定の勾配で低下する傾向を示
す。この関係を説明のために、 ρ1 = f(t) …式1 と表す。線ロはHF水溶液;14の密度(ρ2 )と温度
(t)との関係を示し、密度(ρ2 )もまた温度(t)
の上昇と共に一定の勾配で低下する。しかしその勾配の
傾斜はHFC−134aのそれより緩かであって、ある
温度で線イと線ロは交差し、この交差点近傍の温度では
比重差がなくなって二層の分離が不可能となり、この温
度を越えると二層は逆転することになる。
は、そのHF濃度(C)によっても変化する。即ち、線
ハで示すようにHF濃度(C)が上昇すると密度(ρ
2 )も上昇する。従ってHF濃度が上昇すると、HFC
−134aを下層とする二層分離が可能な限界温度は低
下することになる。HF水溶液;14の密度(ρ2 )は
温度(t)とHF濃度(C)の両方に係わっているの
で、この関係を説明のために、 ρ2 = g(t,C) …式2 と表す。
で表される密度(ρ1 ,ρ2 )と温度(t)及び濃度
(C)の関係から例えば式3、 Δρ = ρ1 − ρ2 = f(t) − g(t,C) …式3 によって求められる比重差(Δρ)が、実際上円滑な分
離を可能とする範囲内でプラス(+)側に大きくなるよ
うに、液相;12の温度(t)と、HF水溶液;14の
HF濃度(C)とを選択する。
器3を制御することによって、選択された値に調節する
ことができ、その温度は温度計bによって検出され、こ
の分離系全体の演算と制御を行う演算器dにフィードバ
ックされる。HF水溶液;14のHF濃度(C)は、例
えば抽出液ポンプ5の流量制御によって、選択された値
に調節することができ、その濃度はHF濃度計aによっ
て検出され演算器dにフィードバックされる。
しめるために、実際上選択可能な温度、濃度条件の範囲
は、選ばれた操作圧力において図4の概念図に示すよう
なものとなる。即ち、図4において線AはそのHF濃度
のHF水溶液;14の凝固点もしくはHFC−134a
水和物(HFC−134aは低温において水和物を形成
する)の生成温度によって規定される境界線である。線
Bはデカンタ4において、HFC−134a層;13と
HF水溶液層;14との密度(ρ1 ,ρ2 )を逆転させ
ないために、HF水溶液の濃度(C)と温度(t)との
関係に基づいて規定される境界線である。(逆転相にお
ける二層分離も不可能ではないが、系が高温高圧となっ
て装置面でも収率面でも著しく不利益となるので、実際
の工程で採用できる方法ではない)。線CはHF水溶
液;14のHF/水共沸濃度により規定されるHF濃度
の境界線である。従って選択し得る操作条件は図4にお
ける線A、B及びCで囲まれた領域の範囲内とされる。
度(t)は−35℃〜35℃の範囲とすることが好まし
い。この下限値以下ではHF水溶液が凝固したり、HF
C−134aが水和物を形成したりして工程ラインを閉
塞するなどの障害が生ずる可能性があるからである。ま
た系を冷却するための経費も余分に嵩む。この上限値以
上では二層の液密度の差(Δρ)が小さくなって分離不
能となるかまたは二層の逆転が起こる。また、温度が高
いと液相を維持するため系の圧力も増すことになり、装
置類にも高度な耐圧性が要求されることになる。これら
の点を考慮してさらに好ましい操作温度は5〜25℃の
範囲である。
〜70重量%の範囲から選択することが好ましい。この
下限値以下ではHF濃度がHF/水共沸点のHF濃度以
下となって、HF回収塔6からのHFを反応濃縮システ
ム1に循環使用することができず、HF水溶液の除害処
理設備が必要となる。また、この上限値以上では、図3
に示したように、選択し得る温度範囲が狭くなりかつ低
温側に偏るばかりでなく、密度差(Δρ)が小さくな
り、または逆転して分離が困難または不可能となる。こ
の観点から、HF水溶液;14のHF濃度は、45〜5
5重量%に制御することがさらに好ましい。
しては特に限定されるものではないが、工程機器の耐圧
性等を考慮すると10Kg/cm2 G以下が好ましい。
さらに、上記のような温度条件とHF濃度条件とを維持
しながら、工程の操作性及び経済性を考慮すると、4〜
8Kg/cm2 Gとすることが好ましい。これより高圧
になると高圧用の特殊機器が必要となり、低圧になると
HFC−134aの揮発を抑えるための保冷等の配慮が
必要となり、従って不経済であるばかりでなく、操作条
件の選択範囲も狭くなって実用的でない。
ように分離された上層のHF水溶液;14と下層のHF
C−134a;13との界面Lを挟む2点41,42間
における液相の差圧(ΔP)を検出し、この差圧の検出
値から算出される上記界面Lのレベル予測値が一定範囲
内に維持されるように、下層に存在するHFC−134
aを抜き出す。
て、図2のように行われる。即ち、図2に示すように、
デカンタ4内の上下二層の界面Lを挟むそれぞれの液相
中には液圧センサ41,42が設けられていて、その両
センサ間の液相の差圧(ΔP)が(差圧計cによって)
検出されている。下層に存在するHFC−134a;1
3側のセンサ位置から界面レベルLまでの距離をh1 、
上層、HF水溶液;14側のセンサ位置から界面レベル
Lまでの距離をh2 とすると、差圧(ΔP)は ΔP = ρ1h1 + ρ2h2 …式4 で与えられる。ここで、式4は界面レベルLがh1 +h
2 の範囲内に維持されている場合に限り有効であるか
ら、逆に、差圧(ΔP)によって界面レベルLを予測す
るためには、界面レベルLがh1 +h2 の範囲内に任意
に設定された一定範囲(H)内に維持されている必要が
ある。界面レベルLを一定範囲(H)内に維持するとい
うことは、HFC−134a側の液圧センサ41から上
記一定範囲(H)の下限までの距離をh0 とするとき、
h1 をh0 からh0 +Hの範囲内に維持することにほか
ならない。ここで、h1 + h2 = 1として式4からh
1 を求め、
れる。
液温(t)、HF濃度計aによるHF濃度(C)、及び
差圧計cによる差圧(ΔP)から式6に基づいて算出さ
れた界面レベル予測値(ここではh1 )がh0 からh0
+Hの一定範囲内に維持されるように、抜き出しバルブ
V1 を制御し、HFC−134a;13の流量を調節す
るのである。
4中でのHFC−134a;13とHF水溶液;14と
の分離が確実に効率よく行われ、また操作条件に変動が
あっても二層の界面Lが一定範囲(H)内に自動的に維
持されるので、界面を見失うなどの不都合もなく、HF
C−134aとHF水溶液が、抽出塔流出液;12から
それぞれ自動的に円滑に分離される。
出液;12からHFC−134a;13及びHF水溶
液;14を分離する実験を行った。この実施例におい
て、界面レベル設定値の可変範囲(h1 +h2 )即ち、
上層と下層の液圧センサの鉛直距離は1000mmとし
た。このときのデカンタ4近傍各部における各成分の重
量%、および抽出塔流出液;12の流量を100とした
ときの各部流量を表1に示す。
度測定値から計算された差圧予測値とデカンタ内部に実
際に検知された差圧との比較を表2に示す。
圧下に液相の温度と、HF水溶液のHF濃度とを選択す
ることによってHFC−134aとHF水溶液とが効率
よく分離され、かつ分離されたHFC−134aからH
Fが実質的に除去されていることは明かである。また、
表2から、計算による差圧の予測値がその実測値とよい
一致を示しており、この結果は本発明の分離制御の方法
がHFC−134aの精製工程において有効に作用して
いることを示している。
液相の温度と、HF水溶液のHF濃度とを選択して生ぜ
しめた比重差によって、液相を上層のHF水溶液と下層
のHFC−134aとに分離し、この上層と下層との界
面を挟む2点間における液相の差圧を検出し、これから
算出される上記界面のレベル予測値が一定の範囲内に維
持されるように、下層に存在するHFC−134aを抜
き出す方法であるので、効率よく円滑に、かつ連続的に
HFC−134aを分離することができる。また、分離
する際の液相の温度を−35〜35℃、HF水溶液のH
F濃度を38〜70重量%の範囲内で選定するので、装
置が簡易化され、さらに経済的で円滑な分離が可能とな
る。
精製法の一実施例を示す工程図である。
概念図である。
度及びHF濃度の関係を示す概念図である。
念図である。
1,42…液圧センサ、12…抽出塔流出液、13…H
FC−134a、14…HF水溶液、L…界面レベル。
Claims (2)
- 【請求項1】 1,1,1,2−テトラフルオロエタン
とHF水溶液との混合した液相から1,1,1,2−テ
トラフルオロエタンを分離するに際して、この液相の温
度と、HF水溶液のHF濃度とを選択して生ぜしめた比
重差によって、液相を上層のHF水溶液と下層の1,
1,1,2−テトラフルオロエタンとに分離し、この上
層と下層との界面を挟む2点間における液相の差圧を検
出し、この差圧の検出値から算出される上記界面のレベ
ル予測値が一定の範囲内に維持されるように、下層に存
在する1,1,1,2−テトラフルオロエタンを抜き出
すことを特徴とする1,1,1,2−テトラフルオロエ
タンの分離法。 - 【請求項2】 上記請求項1において、分離する液相の
温度を−35〜35℃、またHF水溶液のHF濃度を3
8〜70重量%の範囲内で選択することを特徴とする
1,1,1,2−テトラフルオロエタンの分離法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4260250A JP2576340B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 1,1,1,2−テトラフルオロエタンの分離法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4260250A JP2576340B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 1,1,1,2−テトラフルオロエタンの分離法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06107571A JPH06107571A (ja) | 1994-04-19 |
JP2576340B2 true JP2576340B2 (ja) | 1997-01-29 |
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JP4260250A Expired - Lifetime JP2576340B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 1,1,1,2−テトラフルオロエタンの分離法 |
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US7329786B2 (en) * | 2001-09-28 | 2008-02-12 | Great Lakes Chemical Corporation | Processes for producing CF3CFHCF3 |
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-
1992
- 1992-09-29 JP JP4260250A patent/JP2576340B2/ja not_active Expired - Lifetime
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