JP2575755Y2 - ワンタッチ管継手 - Google Patents
ワンタッチ管継手Info
- Publication number
- JP2575755Y2 JP2575755Y2 JP1993027734U JP2773493U JP2575755Y2 JP 2575755 Y2 JP2575755 Y2 JP 2575755Y2 JP 1993027734 U JP1993027734 U JP 1993027734U JP 2773493 U JP2773493 U JP 2773493U JP 2575755 Y2 JP2575755 Y2 JP 2575755Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- touch fitting
- fitting according
- synthetic resin
- touch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は合成樹脂配管を連結す
るための管継ぎ手に関するものである。
るための管継ぎ手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の管継ぎ手としては図6に示すよう
なものがある。このものは、一端に雄ネジ部を有し、他
端に配管11の挿入口12を有し、配管挿入側の本体1
の内部には、流体の漏洩防止シール3配管の係止機構
4,9配管の解脱機構7,10を配置してある。
なものがある。このものは、一端に雄ネジ部を有し、他
端に配管11の挿入口12を有し、配管挿入側の本体1
の内部には、流体の漏洩防止シール3配管の係止機構
4,9配管の解脱機構7,10を配置してある。
【0003】配管を直接係止するロックリング4は図7
に示す如く平円形をなし、内向きにスリット13を有
し、図6に示す如く断面は皿形にわん曲している。ロッ
クリング4の内径は、合成樹脂配管11の外径より若干
小さくなって居り、配管11を強制的に押し込むことに
より爪の内径の先端部20が押し拡げられ、配管11が
挿入可能となる。配管11の挿入停止と同時に爪20が
樹脂配管11の表面に若干食い込み配管11に引き抜き
力が作用するとロックリング4が平板状に戻されるた
め、軸心に向かって押圧が発生し配管11の肉部21へ
食い込み、抜けを係止する機構になっている。
に示す如く平円形をなし、内向きにスリット13を有
し、図6に示す如く断面は皿形にわん曲している。ロッ
クリング4の内径は、合成樹脂配管11の外径より若干
小さくなって居り、配管11を強制的に押し込むことに
より爪の内径の先端部20が押し拡げられ、配管11が
挿入可能となる。配管11の挿入停止と同時に爪20が
樹脂配管11の表面に若干食い込み配管11に引き抜き
力が作用するとロックリング4が平板状に戻されるた
め、軸心に向かって押圧が発生し配管11の肉部21へ
食い込み、抜けを係止する機構になっている。
【0004】
【本考案が解決しようとする課題】従来、ここで問題と
なるのが、図4において配管11に過大な引き抜き力が
かかった場合、ロックリングの爪20によって配管の肉
部21に図4に示すのような亀裂Jがはいる。図6と図
7を関連させてみると、図6の係止部E−Eにおいて円
周にわたってほぼ同時に同現象が生じ、係止強度は配管
11の本来の強度を大幅に下回る力で破損する宿命を持
っていた。
なるのが、図4において配管11に過大な引き抜き力が
かかった場合、ロックリングの爪20によって配管の肉
部21に図4に示すのような亀裂Jがはいる。図6と図
7を関連させてみると、図6の係止部E−Eにおいて円
周にわたってほぼ同時に同現象が生じ、係止強度は配管
11の本来の強度を大幅に下回る力で破損する宿命を持
っていた。
【0005】また、このことはロックリングを軸方向に
2枚密着して重ねた場合には、図5に示す亀裂Kの発生
方向からして、ロックリングの爪による亀裂Jはほぼ1
筋の亀裂として発生し、係止力はさほど向上しない。本
考案は以上の問題を軽減する効果を提供するものであ
る。
2枚密着して重ねた場合には、図5に示す亀裂Kの発生
方向からして、ロックリングの爪による亀裂Jはほぼ1
筋の亀裂として発生し、係止力はさほど向上しない。本
考案は以上の問題を軽減する効果を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本考案の実施例を
示す半断面図である。ロックリング4及び5は、カラー
8を介して適宜の間隔を保持し本体1に挿入口14のカ
シメにより固定され、ロックリング4,5はスペーサー
6によって間隔が規制保持されている。
示す半断面図である。ロックリング4及び5は、カラー
8を介して適宜の間隔を保持し本体1に挿入口14のカ
シメにより固定され、ロックリング4,5はスペーサー
6によって間隔が規制保持されている。
【0007】ロックリング4,5は、図2(a),
(b)に示す通り、爪部の長さが一定ではなく長爪20
a短爪20bが交互に配置され、短爪20bの先端は配
管11の外径に食い込むことなく僅かのすきまを有する
長さに設定されている。
(b)に示す通り、爪部の長さが一定ではなく長爪20
a短爪20bが交互に配置され、短爪20bの先端は配
管11の外径に食い込むことなく僅かのすきまを有する
長さに設定されている。
【0008】しかもロックリング4,5は図1に示すよ
うな間隔をおいて、交互に円周方向に1分割づつ位相を
ずらし、継ぎ手本体1に固定されている。
うな間隔をおいて、交互に円周方向に1分割づつ位相を
ずらし、継ぎ手本体1に固定されている。
【0009】
【作用】ずでに説明した長爪20aは配管11の表面に
若干食い込み、係止する原理は従来の図6の方法と同様
であるが、配管11に過大な引き抜き力が作用した場
合、次のような力が作用する特徴を有する。
若干食い込み、係止する原理は従来の図6の方法と同様
であるが、配管11に過大な引き抜き力が作用した場
合、次のような力が作用する特徴を有する。
【0010】図1の断面A−Aにおいて長爪20a3枚
に引き抜き力が作用すると、図4に示すような亀裂J
は、円周全体に同じに発生することなく、図5に示すよ
うに長爪20aの巾F部で発生する亀裂を、配管11の
外径に食い込んでいない短爪20bの部分G部がF部の
両側を補強する働きをする。従って、F部だけの強度よ
り大きい強度が得られる。
に引き抜き力が作用すると、図4に示すような亀裂J
は、円周全体に同じに発生することなく、図5に示すよ
うに長爪20aの巾F部で発生する亀裂を、配管11の
外径に食い込んでいない短爪20bの部分G部がF部の
両側を補強する働きをする。従って、F部だけの強度よ
り大きい強度が得られる。
【0011】同時にB−B断面においては、図5のロッ
クリング5の短爪20b部の巾Gの部分を経由し伝達さ
れた力が、ロックリング4の長爪20aの部分Hに伝達
され、A−A断面の説明と同じく爪の巾だけの強度より
大きい強度が得られる。結果として、この管継ぎ手の配
管を係止する強度は、この考案の効果により従来の方法
より大巾に向上する。
クリング5の短爪20b部の巾Gの部分を経由し伝達さ
れた力が、ロックリング4の長爪20aの部分Hに伝達
され、A−A断面の説明と同じく爪の巾だけの強度より
大きい強度が得られる。結果として、この管継ぎ手の配
管を係止する強度は、この考案の効果により従来の方法
より大巾に向上する。
【0012】又、図2(a),(b)の短爪20bの効
果は、図5のロックリング4,5の長爪20aによる力
の作用により、鎖線部Iのように外径方向に膨らんで逃
げるのを防止する効果がある。
果は、図5のロックリング4,5の長爪20aによる力
の作用により、鎖線部Iのように外径方向に膨らんで逃
げるのを防止する効果がある。
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。
【0013】図1において、合成樹脂管11の係止を2
断面で行う為に配置されたロックリング4,5の間隔
は、密着でない限り効果を発揮するが、例えば管径の1
倍以下が最適である。間隔が過大になると、弾性体であ
る合成樹脂管の性質からして、ロックリング4,5間の
合成樹脂管に弛みが生じ、引き抜き力により弛みが伸さ
れるとロックリング5にのみ過大な引き抜き力が作用す
る結果となるので、ロックリングの間隔は、適当に設定
されなければならない。
断面で行う為に配置されたロックリング4,5の間隔
は、密着でない限り効果を発揮するが、例えば管径の1
倍以下が最適である。間隔が過大になると、弾性体であ
る合成樹脂管の性質からして、ロックリング4,5間の
合成樹脂管に弛みが生じ、引き抜き力により弛みが伸さ
れるとロックリング5にのみ過大な引き抜き力が作用す
る結果となるので、ロックリングの間隔は、適当に設定
されなければならない。
【0014】図1の実施例では、ロックリング2枚の場
合で説明しているが、3枚の場合は同様な考えに基き、
図5のGの巾をFの巾の略2倍とし、長爪20aを円周
方向に爪の巾だけ順次ずらし、ロックリングを3枚配置
とすることができる。
合で説明しているが、3枚の場合は同様な考えに基き、
図5のGの巾をFの巾の略2倍とし、長爪20aを円周
方向に爪の巾だけ順次ずらし、ロックリングを3枚配置
とすることができる。
【0015】スペーサー6は、ロックリング4,5の間
隔を単に規制するもので、配管11の外径に近接する内
径を持つリング状であればよい。
隔を単に規制するもので、配管11の外径に近接する内
径を持つリング状であればよい。
【0016】配管11の解脱は、解除リング7に圧入嵌
合された合成樹脂製などの解除リングフランジ10を奥
側へ押し込むことにより、ロックリング4,5の爪20
を押し拡げ配管11への食い込みから解除することによ
り行われる。
合された合成樹脂製などの解除リングフランジ10を奥
側へ押し込むことにより、ロックリング4,5の爪20
を押し拡げ配管11への食い込みから解除することによ
り行われる。
【0017】また、図3の実施例は、いわば図2の簡易
型ともいうべきもので、図2の短爪20bを削除したも
ので、図5の膨らみ部Iを抑える効果は失われるもの
の、従来の方法より高い係止強度を得ることができる。
型ともいうべきもので、図2の短爪20bを削除したも
ので、図5の膨らみ部Iを抑える効果は失われるもの
の、従来の方法より高い係止強度を得ることができる。
【0018】図8,9は、本考案を他の形状のワンタッ
チ管継手に応用した例である。
チ管継手に応用した例である。
【0019】図1において、シール3、解除リングフラ
ンジ10以外を金属製としたものは、より高い強度を要
する場合、又は合成樹脂配管の耐熱強度範囲で温度上昇
を伴う場合のワンタッチ管継ぎ手として供される。
ンジ10以外を金属製としたものは、より高い強度を要
する場合、又は合成樹脂配管の耐熱強度範囲で温度上昇
を伴う場合のワンタッチ管継ぎ手として供される。
【0020】図1において、シール3、ロックリング
4,5以外を全て合成樹脂製としたものは、特に高い強
度又は耐熱を要求されない一般用に供される。
4,5以外を全て合成樹脂製としたものは、特に高い強
度又は耐熱を要求されない一般用に供される。
【0021】
【考案の効果】本考案は、上記の通り構成されているの
で、次に記載される効果を奏する。
で、次に記載される効果を奏する。
【0022】請求項1のワンタッチ管継手においては、
合成樹脂管を係止するロックリングを、適宜の間隔をお
いて複数個配置し、かつ、ロックリングの内開き爪の先
端の配管への食い込み部分を、一枚おきに配管外径に干
渉しないように逃し、円周方向に1分割ずつ位相をずら
し、配管へに食い込み傷を配管の長手方向に分散するこ
とにより、従来のものより大きな係止強度が得られる。
合成樹脂管を係止するロックリングを、適宜の間隔をお
いて複数個配置し、かつ、ロックリングの内開き爪の先
端の配管への食い込み部分を、一枚おきに配管外径に干
渉しないように逃し、円周方向に1分割ずつ位相をずら
し、配管へに食い込み傷を配管の長手方向に分散するこ
とにより、従来のものより大きな係止強度が得られる。
【0023】請求項3のワンタッチ管継手は、本考案の
構造を多方向継手へ応用したものあり、継手の取付部は
要求に応じオネジ、メネジ、フランジ等にすることがで
きる。
構造を多方向継手へ応用したものあり、継手の取付部は
要求に応じオネジ、メネジ、フランジ等にすることがで
きる。
【0024】請求項4のワンタッチ管継手は、金属製と
したもので、より強度を必要とする部分又は合成樹脂配
管の耐熱温度範囲で温度上昇を伴う場合に適用する。
したもので、より強度を必要とする部分又は合成樹脂配
管の耐熱温度範囲で温度上昇を伴う場合に適用する。
【0025】請求項5のワンタッチ管継手は、合成樹脂
製としたもので一般用とし、金属製に比較し製造コスト
がより安価に供給できるメリットを有する。
製としたもので一般用とし、金属製に比較し製造コスト
がより安価に供給できるメリットを有する。
【図1】この考案の実施例の半断面図
【図2】(a),(b)この考案に関する係止部の構造
の説明図
の説明図
【図3】(a),(b)この考案の他の実施例の係止部
の構造の説明図
の構造の説明図
【図4】過大な引き抜き荷重による配管の破壊に関する
考え方の説明図
考え方の説明図
【図5】この考案に関する構造の特徴、即ちロックリン
グを複数個配置した場合の負荷の分散効果により、係止
強度を向上させる原理の説明並びに過大な引き抜き荷重
が作用した場合の破壊の方向の説明図
グを複数個配置した場合の負荷の分散効果により、係止
強度を向上させる原理の説明並びに過大な引き抜き荷重
が作用した場合の破壊の方向の説明図
【図6】従来の構造の半断面図
【図7】従来の構造の係止部の説明図
【図8,9】この考案を応用した実施例の半断面図であ
る。
る。
1 管継ぎ手本体 2 スリーブ 3 シール 4 ロックリング 5 ロックリング 6 スペーサー 7 解除リング 8 カラー 9 アウターカラー 10 解除リングフランジ 11 配管 12 挿入口 20 ロックリング爪部 20a 長爪 20b 短爪 21 配管肉部 F 引き抜き力作用部 G 引き抜き力非作用部 H 引き抜き力作用部 I 膨らみ部 J 亀裂 K 斜め破断面
Claims (5)
- 【請求項1】合成樹脂配管の抜け止めを複数断面で行う
ために、適宜の間隔を置いて配置された内開き爪を有す
る金属製ロックリングを複数配置し、内開き爪の先端の
配管への食い込み部を、一枚おきに配管の外径に干渉し
ないように逃がし、円周方向に相互に一分割づつ位相を
ずらし配置したワンタッチ管継ぎ手 - 【請求項2】内開き爪を一枚おきに削除し、相互に一分
割づつ位相をずらし配置した請求項1のワンタッチ管継
ぎ手 - 【請求項3】配管の係合部を2方向又は多方向に有する
請求項1、2のワンタッチ管継ぎ手 - 【請求項4】シール部を除く本体又は各部を金属製とし
た請求項1、2のワンタッチ管継ぎ手 - 【請求項5】ロックリング、シールを除く本体又は各部
を合成樹脂とした請求項1、2のワンタッチ管継ぎ手
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993027734U JP2575755Y2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | ワンタッチ管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993027734U JP2575755Y2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | ワンタッチ管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0678689U JPH0678689U (ja) | 1994-11-04 |
JP2575755Y2 true JP2575755Y2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=12229262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993027734U Expired - Lifetime JP2575755Y2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | ワンタッチ管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575755Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4653562B2 (ja) * | 2005-05-31 | 2011-03-16 | 株式会社イデアリンク | 差込み型管継手 |
JP7277741B2 (ja) * | 2019-06-25 | 2023-05-19 | 株式会社ノーリツ | 合成樹脂管用継手 |
-
1993
- 1993-04-16 JP JP1993027734U patent/JP2575755Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0678689U (ja) | 1994-11-04 |
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