JP2575113Y2 - 圧力式ろ過器 - Google Patents
圧力式ろ過器Info
- Publication number
- JP2575113Y2 JP2575113Y2 JP1992046155U JP4615592U JP2575113Y2 JP 2575113 Y2 JP2575113 Y2 JP 2575113Y2 JP 1992046155 U JP1992046155 U JP 1992046155U JP 4615592 U JP4615592 U JP 4615592U JP 2575113 Y2 JP2575113 Y2 JP 2575113Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw water
- filter medium
- pipe
- medium layer
- backwash
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ろ材逆洗時におけるろ
材の流出を防止し、またろ過継続時間を延長するように
した圧力式ろ過器に関するものである。
材の流出を防止し、またろ過継続時間を延長するように
した圧力式ろ過器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧力式ろ過器は、重力式ろ過器に比べて
所要面積が小さくてすむ等の長所があるが、原水中の濁
質や注入された凝集薬品などのため、短時間にろ過抵抗
が上昇し、一日に数回のろ材洗浄を必要としており、高
濁度原水のろ過には不適当であるといった問題があっ
た。これらの問題を解決するために、ろ材層中に原水を
上向流で通水してろ過継続時間を長くしたり、またろ材
逆洗時にろ材層を機械的に攪拌して捕捉された濁質分を
除去することが行われていたが、ろ材の一部が系外へ流
出しやすく、根本的な問題解決にはなっておらず、また
ランニングコスト、イニシャルコストの面からも問題が
あった。
所要面積が小さくてすむ等の長所があるが、原水中の濁
質や注入された凝集薬品などのため、短時間にろ過抵抗
が上昇し、一日に数回のろ材洗浄を必要としており、高
濁度原水のろ過には不適当であるといった問題があっ
た。これらの問題を解決するために、ろ材層中に原水を
上向流で通水してろ過継続時間を長くしたり、またろ材
逆洗時にろ材層を機械的に攪拌して捕捉された濁質分を
除去することが行われていたが、ろ材の一部が系外へ流
出しやすく、根本的な問題解決にはなっておらず、また
ランニングコスト、イニシャルコストの面からも問題が
あった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、前記従来の
圧力式ろ過器の問題点を解決し、ろ材逆洗時のろ材流出
を防止し、またろ過継続時間を長くし、維持管理が簡単
で効率よくろ過処理を行うことができる圧力式ろ過器を
提供しようとするものである。
圧力式ろ過器の問題点を解決し、ろ材逆洗時のろ材流出
を防止し、またろ過継続時間を長くし、維持管理が簡単
で効率よくろ過処理を行うことができる圧力式ろ過器を
提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、槽体内にろ材
層を設け、該ろ材層の上方部に原水流入兼逆洗排水管を
開口すると共に、ろ材層の下方部にろ過水流出管および
逆洗水流入管を開口した圧力式ろ過器において、前記原
水流入兼逆洗排水管の開口部にベロー式多孔伸縮管を取
り付け、原水流入時に伸長し、逆洗排水時に収縮するよ
うにしたことを特徴とする圧力式ろ過器であり、また、
さらに前記ろ材層の表層近傍に原水分配管を埋設したこ
とを特徴とする圧力式ろ過器である。
層を設け、該ろ材層の上方部に原水流入兼逆洗排水管を
開口すると共に、ろ材層の下方部にろ過水流出管および
逆洗水流入管を開口した圧力式ろ過器において、前記原
水流入兼逆洗排水管の開口部にベロー式多孔伸縮管を取
り付け、原水流入時に伸長し、逆洗排水時に収縮するよ
うにしたことを特徴とする圧力式ろ過器であり、また、
さらに前記ろ材層の表層近傍に原水分配管を埋設したこ
とを特徴とする圧力式ろ過器である。
【0005】
【作用】原水流入兼逆洗排水管から圧送された原水は、
管の開口部に取り付けられたベロー式多孔伸縮管を経
て、ろ材層の上方部に流入するが、原水の圧力によって
ベロー式多孔伸縮管は伸長して、原水の流入がスムーズ
に行われ、ろ材層を下向流で流過してろ過水となり、ろ
過水流出管から流出する。このようなろ過の継続によ
り、ろ材層は原水中の濁質分を捕捉するにつれて次第に
ろ過抵抗が増大し、所定の値に達した時にはろ材層の逆
洗を行う。逆洗は、原水の流入を停止し、ろ材層の下方
部に逆洗用水を導入し、ろ材層を上向流に流過させる間
にろ材層を攪乱して捕捉されていた濁質分を剥離し、剥
離した濁質分を同伴した逆洗排水となって、ベロー式多
孔伸縮管を経て原水流入兼逆洗排水管から排出される
が、この時ベロー式多孔伸縮管は逆洗排水による外力で
収縮し、ろ材層最上部の比重の軽いろ材はベロー式多孔
伸縮管内に流入せず、ろ材は外部へ流出することがな
い。このようなろ材層の逆洗後は、再び前述のろ過工程
に移る。
管の開口部に取り付けられたベロー式多孔伸縮管を経
て、ろ材層の上方部に流入するが、原水の圧力によって
ベロー式多孔伸縮管は伸長して、原水の流入がスムーズ
に行われ、ろ材層を下向流で流過してろ過水となり、ろ
過水流出管から流出する。このようなろ過の継続によ
り、ろ材層は原水中の濁質分を捕捉するにつれて次第に
ろ過抵抗が増大し、所定の値に達した時にはろ材層の逆
洗を行う。逆洗は、原水の流入を停止し、ろ材層の下方
部に逆洗用水を導入し、ろ材層を上向流に流過させる間
にろ材層を攪乱して捕捉されていた濁質分を剥離し、剥
離した濁質分を同伴した逆洗排水となって、ベロー式多
孔伸縮管を経て原水流入兼逆洗排水管から排出される
が、この時ベロー式多孔伸縮管は逆洗排水による外力で
収縮し、ろ材層最上部の比重の軽いろ材はベロー式多孔
伸縮管内に流入せず、ろ材は外部へ流出することがな
い。このようなろ材層の逆洗後は、再び前述のろ過工程
に移る。
【0006】ところで、下向流ろ過においては、原水中
の濁質分はほとんどろ材層の表層部で捕捉されるため、
比較的早くろ過抵抗が増大する。この時、ろ材層の表層
近傍にも原水分配管を埋設してあれば、ろ過抵抗の増大
時にこの原水分配管から原水を流入することによって、
さらにろ材層の表層下部の比較的ろ過抵抗の低い部分を
利用してろ過を行い、同時に表層部の比重の軽いろ材を
持ち上げ攪拌し、表層部の濁質分の堆積による圧密閉塞
状態を解除し、ろ過抵抗の増大を軽減し、ろ過を継続す
ると同時に、嫌気状態が生ずることなく生物ろ過も効率
良く行われる。
の濁質分はほとんどろ材層の表層部で捕捉されるため、
比較的早くろ過抵抗が増大する。この時、ろ材層の表層
近傍にも原水分配管を埋設してあれば、ろ過抵抗の増大
時にこの原水分配管から原水を流入することによって、
さらにろ材層の表層下部の比較的ろ過抵抗の低い部分を
利用してろ過を行い、同時に表層部の比重の軽いろ材を
持ち上げ攪拌し、表層部の濁質分の堆積による圧密閉塞
状態を解除し、ろ過抵抗の増大を軽減し、ろ過を継続す
ると同時に、嫌気状態が生ずることなく生物ろ過も効率
良く行われる。
【0007】
【実施例】本考案の一実施例を図面を参照しながら説明
すると、図1において、1は密閉された槽体で、槽体1
内に通水性の支持材2によってろ材層3を支持し、ろ材
層3の上方には逆洗用展開空間4を設けてある。逆洗用
展開空間4には原水流入兼逆洗排水管5が導かれて開口
し、原水流入兼逆洗排水管5は流入弁6を介して原水加
圧ポンプ7に連なる一方、排水弁8を備えた逆洗排水管
9にも連なっている。支持材2の下部は流出弁10を備
えたろ過水流出管11が開口し、また原水をろ材層3の
洗浄用水として利用すべく、原水加圧ポンプ7に連なる
逆洗水流入管12が逆洗弁13を介して開口してある。
さらに、原水流入兼逆洗排水管5の開口部には、端面に
孔あき当板15を備えたベロー式伸縮管14を取り付
け、原水が流入する時には、原水の圧力を孔あき当板1
5の内側が受けることによって、図2に示すように、ベ
ロー式多孔伸縮管14が伸長して原水の流入がスムーズ
に行われ、逆洗時には孔あき当板15の外側が逆洗排水
の圧力を受け、図3に示すように、ベロー式多孔伸縮管
14が収縮し、ろ材の流出を阻止し、逆洗排水のみを流
出させる。
すると、図1において、1は密閉された槽体で、槽体1
内に通水性の支持材2によってろ材層3を支持し、ろ材
層3の上方には逆洗用展開空間4を設けてある。逆洗用
展開空間4には原水流入兼逆洗排水管5が導かれて開口
し、原水流入兼逆洗排水管5は流入弁6を介して原水加
圧ポンプ7に連なる一方、排水弁8を備えた逆洗排水管
9にも連なっている。支持材2の下部は流出弁10を備
えたろ過水流出管11が開口し、また原水をろ材層3の
洗浄用水として利用すべく、原水加圧ポンプ7に連なる
逆洗水流入管12が逆洗弁13を介して開口してある。
さらに、原水流入兼逆洗排水管5の開口部には、端面に
孔あき当板15を備えたベロー式伸縮管14を取り付
け、原水が流入する時には、原水の圧力を孔あき当板1
5の内側が受けることによって、図2に示すように、ベ
ロー式多孔伸縮管14が伸長して原水の流入がスムーズ
に行われ、逆洗時には孔あき当板15の外側が逆洗排水
の圧力を受け、図3に示すように、ベロー式多孔伸縮管
14が収縮し、ろ材の流出を阻止し、逆洗排水のみを流
出させる。
【0008】また、図1に示すように、多数のノズル1
6を配備した原水分配管17を原水流入兼逆洗排水管5
から分岐し、ろ材層3の表層近くに埋設することによっ
て、ベロー式多孔伸縮管14を経て流入した原水中の濁
質の捕捉によって表層のろ過抵抗が増大した時には、原
水の流入は原水分配管17から行われるようになって、
ろ過処理をさらに継続することができる。18は開閉弁
である。
6を配備した原水分配管17を原水流入兼逆洗排水管5
から分岐し、ろ材層3の表層近くに埋設することによっ
て、ベロー式多孔伸縮管14を経て流入した原水中の濁
質の捕捉によって表層のろ過抵抗が増大した時には、原
水の流入は原水分配管17から行われるようになって、
ろ過処理をさらに継続することができる。18は開閉弁
である。
【0009】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、原
水流入兼逆洗排水管の開口部にベロー式多孔伸縮管を取
り付けたことによって、原水流入時には伸長して原水の
流入をスムーズにし、逆洗時には収縮してろ材の流出を
阻止することができ、またろ材層の表層近傍に原水分配
管を埋設したことによってろ材層の表層のみでなく、そ
の下側からも原水の流入が可能でろ過継続時間を長くす
ることができるものである。
水流入兼逆洗排水管の開口部にベロー式多孔伸縮管を取
り付けたことによって、原水流入時には伸長して原水の
流入をスムーズにし、逆洗時には収縮してろ材の流出を
阻止することができ、またろ材層の表層近傍に原水分配
管を埋設したことによってろ材層の表層のみでなく、そ
の下側からも原水の流入が可能でろ過継続時間を長くす
ることができるものである。
【図1】本考案の一実施例を示す縦断説明図である。
【図2】原水流入兼逆洗排水管開口部の作動説明図であ
る。
る。
【図3】原水流入兼逆洗排水管開口部の作動説明図であ
る。
る。
1 槽体 2 支持材 3 ろ材層 4 逆洗用展開空間 5 原水流入兼逆洗排水管 6 流入弁 7 原水加圧ポンプ 8 排水弁 9 逆洗排水管 10 流出弁 11 ろ過水流出管 12 逆洗水流入管 13 逆洗弁 14 ベロー式多孔伸縮管 15 孔あき当板 16 ノズル 17 原水分配管 18 開閉弁
Claims (2)
- 【請求項1】 槽体内にろ材層を設け、該ろ材層の上方
部に原水流入兼逆洗排水管を開口すると共に、ろ材層の
下方部にろ過水流出管および逆洗水流入管を開口した圧
力式ろ過器において、前記原水流入兼逆洗排水管の開口
部にベロー式多孔伸縮管を取り付け、原水流入時に伸長
し、逆洗排水時に収縮するようにしたことを特徴とする
圧力式ろ過器。 - 【請求項2】 前記ろ材層の表層近傍に原水分配管を埋
設した請求項1記載の圧力式ろ過器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992046155U JP2575113Y2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 圧力式ろ過器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992046155U JP2575113Y2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 圧力式ろ過器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH063404U JPH063404U (ja) | 1994-01-18 |
JP2575113Y2 true JP2575113Y2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=12739106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992046155U Expired - Lifetime JP2575113Y2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 圧力式ろ過器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575113Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3447672B2 (ja) * | 2000-06-21 | 2003-09-16 | 東西電工株式会社 | 濾過装置 |
-
1992
- 1992-06-10 JP JP1992046155U patent/JP2575113Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH063404U (ja) | 1994-01-18 |
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