JP2574892Y2 - デフロック装置 - Google Patents

デフロック装置

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JP2574892Y2
JP2574892Y2 JP1991062928U JP6292891U JP2574892Y2 JP 2574892 Y2 JP2574892 Y2 JP 2574892Y2 JP 1991062928 U JP1991062928 U JP 1991062928U JP 6292891 U JP6292891 U JP 6292891U JP 2574892 Y2 JP2574892 Y2 JP 2574892Y2
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differential
differential lock
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shift fork
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賢二 松田
修身 藤原
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、芝刈機やトラクタ等の
作業車に好適なデフロック装置に係り、詳しくはデフケ
ースの側端部に形成された爪部と、軸方向にスライド自
在に出力デフ軸にスプライン外嵌された円環状の爪クラ
ッチ部材との係脱によって成るデフロック機構とその操
作機構とから成るデフロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のデフロック装置は、図4に示す
ように、操作軸15に挿入固定される係合ピン16と環
状の操作体17に形成される傾斜溝14との係合によ
り、操作軸15の回動操作で操作体17が軸方向にスラ
イドする操作機構12を構成し、その操作体17に取付
けたシフトフォーク18をケース2に穿孔された操作孔
21を貫通させることによって、出力デフ軸8にスプラ
イン外嵌された円環状の爪クラッチ部材10の周溝10
aに係入させ、それによって爪クラッチ部材10をデフ
ケース20の側端部に形成された爪部9に係合及び離脱
させることでデフ状態とデフロック状態とを切換るよう
にしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術では、シ
フトフォークを単純な丸棒で形成できるコストメリット
があるが、爪クラッチ部材との接触状態が線当たりにな
るため、この操作ピンが操作体に片持ち支持される状態
であることと相まって、操作力が大きくなるデフロック
側への押圧操作時には軸支持部との拗れが発生して、操
作力が重いように感じられることがあった。本考案の目
的は、操作機構の簡単な改造によってデフロック操作力
の軽減を図る点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本考案は、デフケースの側端部に形成された爪部と、軸
方向にスライド自在に出力デフ軸にスプライン外嵌され
た円環状の爪クラッチ部材との係脱によって成るデフロ
ック機構を備えるとともに、このデフロック機構を入り
切り操作する操作機構を設け、この操作機構における爪
クラッチ部材をスライド操作するためのシフトフォーク
を、その先端部が爪クラッチ部材の外周部分に形成され
た周溝に一箇所のみ係入する片持ち状態の単一の丸棒で
構成し、かつ、先端部と周溝における爪部側壁面とが面
接当状態となるように、デフロック入り側に向く先端部
に偏平な押圧面を形成し、デフロック切り側に向く先端
部は円弧状に形成してあることを特徴とする。
【0005】
【作用】これによれば、比較的大なる操作力が必要とな
るデフロック側への操作時には、シフトフォークと爪ク
ラッチ部材とが面接当状態になるので、シフトフォーク
の長手方向に対する左右方向に爪クラッチ部材が拗れる
現象を解消することが可能になり、その分操作力が軽減
されるようになる。シフトフォークは丸棒に偏平面を形
成するだけの構造簡単なもので済むから、例えば鍛造加
工によって面当たりに必要な強度を備えさせたシフトフ
ォークに比べて、切削加工で廉価に構成できるものとな
る。
【0006】切削加工等による押圧面は、比較的強い操
作力が必要なデフロック入り操作側にのみ設定し、比較
的弱い操作力で済むデフロック解除側は丸棒状態のまま
としてあるので、必要最小限度のコストアップで軽快な
操作状態を現出できるようになっている。
【0007】
【考案の効果】従って、シフトフォークのデフロック入
り側だけに押圧面を形成するだけの経済的不利益の少な
い改造手段により、操作力が軽減できて従来よりも軽快
な操作が期待できるデフロック装置を提供することがで
きた。
【0008】
【実施例】以下に、本考案の実施例を芝刈機に適用され
た場合のデフロック装置について、図面に基づいて説明
する。図3にフロントモア型式の乗用型芝刈機が示さ
れ、1は駆動前輪、2はミッションケース、3はエンジ
ン、4は操縦部、5は操向後輪、Mはモア、6は機体フ
レームである。
【0009】ミッションケース2には、デフ装置7及び
デフロック装置Aが内装されており、次にその構造につ
いて説明する。図1、図2に示すように、デフ装置7に
おける左右の出力デフ軸8,8が前車軸に相当し、デフ
ケース20の側端部に形成された爪部9と、軸方向にス
ライド自在に前車軸8にスプライン外嵌された円環状の
爪クラッチ部材10との係脱によって成るデフロック機
構11と、これを入り切り操作する操作機構12とから
デフロック装置Aが構成されている。
【0010】操作機構12は、ピン挿通用の孔が形成さ
れた操作軸15、傾斜溝14が形成された筒軸上の操作
体17、操作軸15の孔と傾斜溝14とに跨がって配置
される係合ピン16、操作体17に挿入固定されるシフ
トフォーク18から成り、操作軸15の先端に取付けた
レバー19と操縦部4に備えたデフロック操作レバー1
3とをワイヤ連動させてある。
【0011】根元を操作体17に固定した片持ち状態の
シフトフォーク18は、ミッションケース2に穿孔され
た操作用の長孔21を通した根元部18aと,その根元
部18aよりも大径であり、かつ、押圧面18cを切削
加工によって形成した先端部18bとから構成され、先
端部18bは爪クラッチ部材10の外周部分に形成され
た周溝10aに一箇所のみ係入している。
【0012】このシフトフォーク18は単一丸棒から削
り出して作成され、押圧面18cは、爪クラッチ部材1
0を爪部9にスライドさせてのデフロック入り操作側の
1箇所にのみ設定され、このデフロック入り操作時には
シフトフォーク18と爪クラッチ部材10とが面接当状
態となるようにしてある。シフトフォーク18と操作体
17とを相対回動可能に嵌合しておくと、押圧面18c
と周溝10aとの面接当状態を現出させる点で好都合で
ある。
【0013】そして、シフトフォーク18における爪ク
ラッチ部材10を爪部9から離脱する方向にスライドさ
せてのデフロック解除操作側は丸棒のままであり、周溝
10aとは線接当状態となっている。
【0014】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にする為に符号を記すが、該記入により本
考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】デフロック装置の構造を示す断面図
【図2】シフトフォーク付近の構造を示す分解斜視図
【図3】乗用型芝刈機の側面図
【図4】デフロック装置の従来構造を示す断面図
【符号の説明】
8 出力デフ軸 9 爪部 10 爪クラッチ部材 10a 周溝 11 デフロック機構 12 操作機構 18 シフトフォーク 18b 先端部 18c 押圧面 20 デフケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 23/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デフケース(20)の側端部に形成され
    た爪部(9)と、軸方向にスライド自在に出力デフ軸
    (8)にスプライン外嵌された円環状の爪クラッチ部材
    (10)との係脱によって成るデフロック機構(11)
    を備えるとともに、このデフロック機構(11)を入り
    切り操作する操作機構(12)を設け、この操作機構
    (12)における前記爪クラッチ部材(10)をスライ
    ド操作するためのシフトフォーク(18)を、その先端
    部(18b)が前記爪クラッチ部材(10)の外周部分
    に形成された周溝(10a)に一箇所のみ係入する片持
    ち状態の単一の丸棒で構成し、かつ、前記先端部(18
    b)と前記周溝(10a)における爪部側壁面とが面接
    当状態となるように、デフロック入り側に向く前記先端
    部(18b)に偏平な押圧面(18c)を形成し、デフ
    ロック切り側に向く前記先端部(18b)は円弧状に形
    成してあるデフロック装置。
JP1991062928U 1991-08-09 1991-08-09 デフロック装置 Expired - Fee Related JP2574892Y2 (ja)

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JPH0516447U JPH0516447U (ja) 1993-03-02
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JPS6340741U (ja) * 1986-09-02 1988-03-16

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JPS545243U (ja) * 1977-06-14 1979-01-13

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