JP2574775B2 - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JP2574775B2 JP61245209A JP24520986A JP2574775B2 JP 2574775 B2 JP2574775 B2 JP 2574775B2 JP 61245209 A JP61245209 A JP 61245209A JP 24520986 A JP24520986 A JP 24520986A JP 2574775 B2 JP2574775 B2 JP 2574775B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液晶表示素子に係り、特に液晶配向膜に悪影
響を与える静電気スパークの防止に好適な電極パターン
に関する。
〔従来の技術〕
静電気障害を防止する為には、特公昭52−27654号に
記載のように全端子を短絡することが望ましい。しか
し、この場合、セル切断後共通アースを切り捨てる必要
があり1枚当りのガラスからの取り個数が減少する。ま
た、面付けによっては共通アースが各端子の上にオーバ
ーラップして通電時、電触,異物による電極間タッチ等
の恐れが大きく、これらの点については配慮されていな
かった。
又、対向電極間に突起を設けた例が特開昭60−218625
号公報に記載されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来技術は、セル切断後共通アースを切り捨てる
必要がありガラス基板1枚当り取れる個数が減少する。
又、面付けによっては共通アースが各端子の上にオーバ
ーラップして、通電時電触,異物による電極間タッチが
ある。この点について配慮がされておらず設計上問題が
あった。
更に上記別の従来技術では、有効表示領域内に突起が
ある為、上下基板の合せずれ等により、この突起部分が
パターンとして見えてしまう欠点があった。
本発明は、共通アースによる電触,電極間タッチ不良
のため、共通アースを使用できない場合、又はガラス基
板1枚当りの取り個数を多くするため、共通アースの切
り捨てしろが設計上設けられないなどの設計上の問題を
無くし、共通アースを用いずに静電気障害を無くするこ
とを目的とする。
更に、本発明は表示品質を損なうことが少ない液晶表
示素子を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、ガラス基板上の透明導電膜を加工する際
に用いる電極パターン形状を下記の様にすることにより
達成される。
セル内及びシール部の有効表示領域外で端子のリード
線よりそれぞれ対向させたリード線(以後、避雷針パタ
ーンと称す)を出し、そのリード線のギャップは隣あう
セグメントギャップより狭くする(通常5〜30μm)。
各セグメントより引出されている端子は全てこの避雷
針パターンにて連結する。また、点灯端子以外のパター
ン(上下板のアライメントマーク等)も全て連結する。
〔作用〕
避雷針パターンは、前述の共通アースとは異なり端子
の内側のセル内部で連結するため、切り捨てしろが必要
ない。このため、ガラス基板1枚当りの取り個数も最大
限に増える。又、避雷針パターンによりそれぞれのセグ
メントに蓄電した電荷が徐々に放電して、全セグメント
が同電位となり静電気スパークの発生を防止出来る。
更に避雷針パターンは有効表示領域外に設けられてい
るので、上下基板の合せずれが多少あったとしても、こ
れが点灯パターンとして見て、表示品質を損なうことが
少ない。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
第1図は、液晶セルを構成する一対のガラス基板のう
ちのセグメント電極が形成されるガラス基板の平面図で
ある。ガラス基板10の上に複数のセグメント電極4が形
成され、基板10の端辺には外部回路接続用電極端子11が
形成され、セグメント電極4と電極端子11との間は引き
回しリード12で接続されている。通常セグメント電極4,
電極端子11および引き回しリード12は一体に酸化インジ
ュウム,酸化スズ等で形成される。
このようにガラス基板10上に所望の形状の透明導電膜
4を形成後、液晶分子配向手段として、ポリイミド膜を
塗布後、ビロード等でラビングすることが行われてい
る。このラビング処理時静電気スパーク障害が発生する
のを防止するために、引き回しリード12の1部に、セグ
メント電極4同志の最小間隙dより狭い間隙gで避雷針
パターン1を形成する。この避雷針パターン1は有効表
示領域20の外又は液晶セルのシール部3内に形成するこ
とが望ましい。避雷針対向ギャップgは、ギャップdに
比して大幅に狭くすることが好ましい(通常5〜30μ
m)。
本実施例によれば、それぞれのセグメント電極に蓄電
した電荷は避雷針パターン11により徐々に放電し、全セ
グメントが同電位となりセグメント間の静電気スパーク
を防止する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、共通アースなどのセル外部での短絡
パターンを用いずに、セグメント間の静電気スパークの
発生を防止できる。これに伴い、1基板当りの取り個数
を減ずることがなく設計上の制限を取り払う効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の液晶表示素子の正面パター
ン図である。 1……避雷針パターン、2……シール、4……セグメン
ト電極、10……ガラス基板、11……電極端子、12……引
き回しリード。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の透明導電膜を内面に形成し、上記透
    明導電膜を外部回路と接続する電極端子とを有する基板
    を少なくとも一枚備える液晶表示素子において、上記透
    明導電膜は有効表示領域内に並置し形成され、上記透明
    導電膜には、隣り合う透明導電膜間の最小の間隙よりも
    小さな間隙となるように突起が並置し形成され、かつ上
    記突起は、上記有効表示領域内の透明導電膜と上記電極
    端子とを接続する引き回しリードの有効表示領域外の部
    分に設けられたことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】上記突起は、上記液晶表示素子のシール部
    内に存在することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の液晶表示素子。
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