JP2574470B2 - 電気遅延素子 - Google Patents
電気遅延素子Info
- Publication number
- JP2574470B2 JP2574470B2 JP1200085A JP20008589A JP2574470B2 JP 2574470 B2 JP2574470 B2 JP 2574470B2 JP 1200085 A JP1200085 A JP 1200085A JP 20008589 A JP20008589 A JP 20008589A JP 2574470 B2 JP2574470 B2 JP 2574470B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input
- rotary
- contact
- electric line
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pulse Circuits (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)
Description
この発明は、電気遅延素子に関する。
従来の電気遅延素子あるいは電気遅延装置は、インダ
クタンスとコンデンサとにより電気信号の位相を遅らせ
るようにしたもの、トランジスタのトリガレベルを電気
的に変えて、そのとき発生するデイレイを用いて遅延回
路を構成するもの、異なるスイツチに配列した遅延線を
繋ぎ、スイツチの切換えによりデイレイを発生させるも
の、例えば特開昭59−171306号公報に開示されるように
ジヨセフソン接合をスイツチとして利用したもの、例え
ば米国特開昭第4165498号に開示されるように、超音波
を利用したもの等がある。
クタンスとコンデンサとにより電気信号の位相を遅らせ
るようにしたもの、トランジスタのトリガレベルを電気
的に変えて、そのとき発生するデイレイを用いて遅延回
路を構成するもの、異なるスイツチに配列した遅延線を
繋ぎ、スイツチの切換えによりデイレイを発生させるも
の、例えば特開昭59−171306号公報に開示されるように
ジヨセフソン接合をスイツチとして利用したもの、例え
ば米国特開昭第4165498号に開示されるように、超音波
を利用したもの等がある。
しかしながら、上記インダクタンスとコンデンサを用
いたものは、ピコ秒オーダの遅延を発生させる際に、位
相に変調を与えるとき、入力信号波形そのものを変調す
ることになり、信号波形そのものが重要な場合には利用
できないという問題点がある。 又トランジスタを用いたものは、温度、入力信号波形
等の特性により遅延時間が変化してしまうという問題点
がある。 更に、スイツチ切換式のものは、ピコ秒オーダの相対
的な遅延をつくるのには大型となつてしまうという問題
点がある。 更に、超音波を用いるものは、装置が複雑となるとい
う問題点がある。 この発明は上記問題点に鑑みてなされたものであつ
て、低コストで、遅延時間を高精度に、且つ広範囲に変
化させることができる電気遅延素子を提供することを目
的とする。
いたものは、ピコ秒オーダの遅延を発生させる際に、位
相に変調を与えるとき、入力信号波形そのものを変調す
ることになり、信号波形そのものが重要な場合には利用
できないという問題点がある。 又トランジスタを用いたものは、温度、入力信号波形
等の特性により遅延時間が変化してしまうという問題点
がある。 更に、スイツチ切換式のものは、ピコ秒オーダの相対
的な遅延をつくるのには大型となつてしまうという問題
点がある。 更に、超音波を用いるものは、装置が複雑となるとい
う問題点がある。 この発明は上記問題点に鑑みてなされたものであつ
て、低コストで、遅延時間を高精度に、且つ広範囲に変
化させることができる電気遅延素子を提供することを目
的とする。
この発明は、中間電気線によつて隣接するロータリー
スイツチの出力端子と入力端子を順次直列に接続してな
る複数のロータリースイツチを含み、前記各々のロータ
リースイツチにおける円弧状に間隔をおいて配置された
複数のバンク接点を該円弧に沿つて順次接続するととも
に、入力端子からの入力信号を伝搬させる入力側電気線
路と、前記ロータリースイツチの回転接触アームであ
り、前記入力側電気線路上を線路方向に任意に移動さ
れ、該入力側電気線路の任意のバンク接点に接触し、前
記入力信号を取り出す移動接触子と、この移動接触子に
接続され、前記取り出した信号を出力端子に導く出力側
電気線路と、を有してなり前記複数の直列ロータリース
イツチのうちの最初のロータリースイツチの入力端子に
接続される入側ケーブル、及び、最後のロータリースイ
ツチの出力端子に接続される出力側ケーブルは、とも
に、前記入力側電気線路の終端に接続されるケーブルと
同一の抵抗を有するようにして上記目的を達成するもの
である。 又、前記複数のロータリースイツチを、各々回転接触
アームの接点半径が相違するようにして上記目的を達成
するものである。
スイツチの出力端子と入力端子を順次直列に接続してな
る複数のロータリースイツチを含み、前記各々のロータ
リースイツチにおける円弧状に間隔をおいて配置された
複数のバンク接点を該円弧に沿つて順次接続するととも
に、入力端子からの入力信号を伝搬させる入力側電気線
路と、前記ロータリースイツチの回転接触アームであ
り、前記入力側電気線路上を線路方向に任意に移動さ
れ、該入力側電気線路の任意のバンク接点に接触し、前
記入力信号を取り出す移動接触子と、この移動接触子に
接続され、前記取り出した信号を出力端子に導く出力側
電気線路と、を有してなり前記複数の直列ロータリース
イツチのうちの最初のロータリースイツチの入力端子に
接続される入側ケーブル、及び、最後のロータリースイ
ツチの出力端子に接続される出力側ケーブルは、とも
に、前記入力側電気線路の終端に接続されるケーブルと
同一の抵抗を有するようにして上記目的を達成するもの
である。 又、前記複数のロータリースイツチを、各々回転接触
アームの接点半径が相違するようにして上記目的を達成
するものである。
この発明において、遅延時間可変機構は、電気線路及
びこれに移動接触する移動接触子から構成されていて、
安価で高精度且つ広範囲に遅延時間を選択することがで
きる。又、インピーダンス整合により、電気線路におけ
る信号のくずれ、電気線路の端面での反射によるノイズ
防止を図ることができる。又、複数のロータリースイツ
チ各々における入力側のバンク接点と回転接触アームの
接触するバンク接点間の距離の和を細かく、且つ広範囲
に調整できるので、電気遅延の可変範囲を大きくするこ
とができる。
びこれに移動接触する移動接触子から構成されていて、
安価で高精度且つ広範囲に遅延時間を選択することがで
きる。又、インピーダンス整合により、電気線路におけ
る信号のくずれ、電気線路の端面での反射によるノイズ
防止を図ることができる。又、複数のロータリースイツ
チ各々における入力側のバンク接点と回転接触アームの
接触するバンク接点間の距離の和を細かく、且つ広範囲
に調整できるので、電気遅延の可変範囲を大きくするこ
とができる。
まず本発明の原理を図面を参照して説明する。 第１図に示されるように、インピーダンスが50Ωの入
側同軸ケーブル10に接続され、入力信号が伝搬される入
力側電気線路であるストリツプライン12と、このストリ
ツプライン12に対してライン方向にミリメートル以上の
精度で摺動接触される移動接触子14と、この移動接触子
14に接続され、インピーダンスが50Ωの出側同軸ケーブ
ル16に移動接触子14からの信号を導く出力側電気線路18
と、前記ストリツプライン12の終端12Aを接地させる50
Ωの抵抗20と、前記ストリツプライン12と平行に配置さ
れ、その両端及び中間が接地されたアース側ストリツプ
ライン22とから、電気遅延素子が構成される。 この電気遅延素子においては、移動接触子14をストリ
ツプライン12に対して接触位置、即ち信号呼び出し位置
を精度よく決めてやれば、該移動接触子14とストリツプ
ライン12の始端間の距離に応じて任意時間の電気遅延
を、入力電気信号の波形歪みをほとんど伴うことなく、
ピコ秒オーダで変更して得ることができる。 次に第２図に示される本発明の原理の他の例について
説明する。 この例は、入力信号を伝搬させる入力側電気線路24を
円弧状に配置すると共に、該円弧の中心を回転中心軸と
して、先端が円弧状の入力側電気線路24に周接する回転
接触子26と、この回転接触子26の基端側を出側同軸ケー
ブル16に接続する出力側電気線路18と、から電気遅延素
子を構成したものである。 この例においては、回転接触子26を回転させて、円弧
状の入力側電気線路24上の任意の位置で、電気信号を取
出す構成であるので、精度を高く且つ任意の電気遅延
を、入力電気信号の波形歪みをほとんど伴うことなく、
得ることができる。 次に第３図に示される本発明の原理の他の例について
説明する。 この例は、ロータリースイツチ36を利用した遅延素子
であつて、円弧状に配置された複数のバンク接点28A〜2
8Jを、その配列に沿つて連続的に入力側電気線路30によ
つて接続すると共に、これらバンク接点28A〜28Jに選択
的に接触する接触アーム32の基端を、出力側電気線路18
によつて、出側同軸ケーブル16に接続したものである。 一般的に、ロータリースイツチは安価で、接点の接触
抵抗も低く、且つ接点間隔も機械的精度が高いために、
良好な遅延素子となる。 ここで、前記第２図及び第３図に示される例において
も、前記第１図の例と同様に、接点周りをアースにてシ
ールドし、更に、同軸ケーブル10、16と同一のインピー
ダンスとなるように構成しなければならない。 従つて、例えば、ロータリースイツチを利用する場合
は、第４図に示されるように、インピーダンスが50Ωの
プリント基板34上に、ロータリースイツチ36を取り付け
て構成する。 次に第５図に示される本発明の実施例について説明す
る。 この実施例は、接触アーム39、41の各々の接点半径が
異なる２つのロータリースイツチ38、40を中間の同軸ケ
ーブル16Aを介して直列に接続して電気遅延素子を構成
したものである。 第５図の符号38A〜38I、40A〜40Iはバンク接点、38
J、40Jは入力側電気線路、38K、40Kは出力側電気線路を
それぞれ示す。 この第５図に示される実施例の場合は、各々のロータ
リースイツチ38、40各々における入力側のバンク接点38
A及び40Aと接触アーム39、41の接触するバンク接点間の
距離の和を細かく、且つ広範囲に調整できるので、電気
遅延の可変範囲を大きくすることができる。 なおこの実施例において、ロータリースイツチは２個
であるが、これは、３個以上の任意の数であつてもよ
い。
側同軸ケーブル10に接続され、入力信号が伝搬される入
力側電気線路であるストリツプライン12と、このストリ
ツプライン12に対してライン方向にミリメートル以上の
精度で摺動接触される移動接触子14と、この移動接触子
14に接続され、インピーダンスが50Ωの出側同軸ケーブ
ル16に移動接触子14からの信号を導く出力側電気線路18
と、前記ストリツプライン12の終端12Aを接地させる50
Ωの抵抗20と、前記ストリツプライン12と平行に配置さ
れ、その両端及び中間が接地されたアース側ストリツプ
ライン22とから、電気遅延素子が構成される。 この電気遅延素子においては、移動接触子14をストリ
ツプライン12に対して接触位置、即ち信号呼び出し位置
を精度よく決めてやれば、該移動接触子14とストリツプ
ライン12の始端間の距離に応じて任意時間の電気遅延
を、入力電気信号の波形歪みをほとんど伴うことなく、
ピコ秒オーダで変更して得ることができる。 次に第２図に示される本発明の原理の他の例について
説明する。 この例は、入力信号を伝搬させる入力側電気線路24を
円弧状に配置すると共に、該円弧の中心を回転中心軸と
して、先端が円弧状の入力側電気線路24に周接する回転
接触子26と、この回転接触子26の基端側を出側同軸ケー
ブル16に接続する出力側電気線路18と、から電気遅延素
子を構成したものである。 この例においては、回転接触子26を回転させて、円弧
状の入力側電気線路24上の任意の位置で、電気信号を取
出す構成であるので、精度を高く且つ任意の電気遅延
を、入力電気信号の波形歪みをほとんど伴うことなく、
得ることができる。 次に第３図に示される本発明の原理の他の例について
説明する。 この例は、ロータリースイツチ36を利用した遅延素子
であつて、円弧状に配置された複数のバンク接点28A〜2
8Jを、その配列に沿つて連続的に入力側電気線路30によ
つて接続すると共に、これらバンク接点28A〜28Jに選択
的に接触する接触アーム32の基端を、出力側電気線路18
によつて、出側同軸ケーブル16に接続したものである。 一般的に、ロータリースイツチは安価で、接点の接触
抵抗も低く、且つ接点間隔も機械的精度が高いために、
良好な遅延素子となる。 ここで、前記第２図及び第３図に示される例において
も、前記第１図の例と同様に、接点周りをアースにてシ
ールドし、更に、同軸ケーブル10、16と同一のインピー
ダンスとなるように構成しなければならない。 従つて、例えば、ロータリースイツチを利用する場合
は、第４図に示されるように、インピーダンスが50Ωの
プリント基板34上に、ロータリースイツチ36を取り付け
て構成する。 次に第５図に示される本発明の実施例について説明す
る。 この実施例は、接触アーム39、41の各々の接点半径が
異なる２つのロータリースイツチ38、40を中間の同軸ケ
ーブル16Aを介して直列に接続して電気遅延素子を構成
したものである。 第５図の符号38A〜38I、40A〜40Iはバンク接点、38
J、40Jは入力側電気線路、38K、40Kは出力側電気線路を
それぞれ示す。 この第５図に示される実施例の場合は、各々のロータ
リースイツチ38、40各々における入力側のバンク接点38
A及び40Aと接触アーム39、41の接触するバンク接点間の
距離の和を細かく、且つ広範囲に調整できるので、電気
遅延の可変範囲を大きくすることができる。 なおこの実施例において、ロータリースイツチは２個
であるが、これは、３個以上の任意の数であつてもよ
い。
本発明は上記のように構成したので、簡単な構成で、
高精度で、且つ広範囲に電気遅延時間を選択することが
できるという優れた効果を有する。
高精度で、且つ広範囲に電気遅延時間を選択することが
できるという優れた効果を有する。
第１図は本発明の電気遅延素子の原理を示す斜視図、第
２図及び第３図は本発明の原理の他の例を示す平面図、
第４図はロータリースイツチの取付例を示す斜視図、第
５図は本発明の実施例を示す平面図である。 10……入側同軸ケーブル、 12……ストリツプライン、 12A……終端、 14……移動接触子、 16……出側同軸ケーブル、 16A……（中間）同軸ケーブル 18、38K、40K……出力側電気線路、 20……抵抗、 24、30、38J、40J……入力側電気線路、 26……回転接触子、 28A〜28J、38A〜38I、40A〜40I……バンク接点、 32、39、41……接触アーム、 36、38、40……ロータリースイツチ。
２図及び第３図は本発明の原理の他の例を示す平面図、
第４図はロータリースイツチの取付例を示す斜視図、第
５図は本発明の実施例を示す平面図である。 10……入側同軸ケーブル、 12……ストリツプライン、 12A……終端、 14……移動接触子、 16……出側同軸ケーブル、 16A……（中間）同軸ケーブル 18、38K、40K……出力側電気線路、 20……抵抗、 24、30、38J、40J……入力側電気線路、 26……回転接触子、 28A〜28J、38A〜38I、40A〜40I……バンク接点、 32、39、41……接触アーム、 36、38、40……ロータリースイツチ。
Claims (2)
- 【請求項１】中間電気線によつて隣接するロータリース
イツチの出力端子と入力端子を順次直列に接続してなる
複数のロータリースイツチを含み、前記各々のロータリ
ースイツチにおける円弧状に間隔をおいて配置された複
数のバンク接点を該円弧に沿つて順次接続するととも
に、入力端子からの入力信号を伝搬させる入力側電気線
路と、前記ロータリースイツチの回転接触アームであ
り、前記入力側電気線路上を線路方向に任意に移動さ
れ、該入力側電気線路の任意のバンク接点に接触し、前
記入力信号を取り出す移動接触子と、この移動接触子に
接続され、前記取り出した信号を出力端子に導く出力側
電気線路と、を有してなり前記複数の直列ロータリース
イツチのうちの最初のロータリースイツチの入力端子に
接続される入側ケーブル、及び、最後のロータリースイ
ツチの出力端子に接続される出力側ケーブルは、とも
に、前記入力側電気線路の終端に接続されるケーブルと
同一の抵抗を有することを特徴とする電気遅延素子。 - 【請求項２】請求項１において、前記複数のロータリー
スイツチは、回転接触アームの接点半径が各々相違する
ことを特徴とする電気遅延素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1200085A JP2574470B2 (ja) | 1989-08-01 | 1989-08-01 | 電気遅延素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1200085A JP2574470B2 (ja) | 1989-08-01 | 1989-08-01 | 電気遅延素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0364102A JPH0364102A (ja) | 1991-03-19 |
| JP2574470B2 true JP2574470B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=16418606
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1200085A Expired - Lifetime JP2574470B2 (ja) | 1989-08-01 | 1989-08-01 | 電気遅延素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2574470B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5524832U (ja) * | 1978-08-02 | 1980-02-18 | ||
| JP2840741B2 (ja) * | 1987-12-15 | 1998-12-24 | エルメック株式会社 | 可変遅延線装置 |
-
1989
- 1989-08-01 JP JP1200085A patent/JP2574470B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0364102A (ja) | 1991-03-19 |
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