JP2574459B2 - 包装機械 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、動作軸頸上の（作動）リールから巻き戻さ
れたウエブ状の包装材料から（煙草）パックを生産する
包装機械で、新しいフルリールが運搬軸頸により動作軸
頸の前に同芯に運搬されると共に、軸方向移動によりこ
の動作軸頸上にトランスファーされるようになっている
ものに関する。

この種包装機械では、包装材料のリールは一般に機械
の上に位置するリールストックから抜き出され、空にな
ったリールを有する動作軸頸に供給されるようになって
いる。運搬軸頸は、リールストックへの通路と、これと
異なる動作軸頸への通路とに沿って動き得るようになっ
ている。ドイツ公開番号Ｐ第3721091.2A1号（1989,1,
5）に開示されている包装機械では、運搬軸頸は、運搬
腕に設けられている。これは、リールストックと動作軸
頸との間を回動するようになっている。リール又は動作
軸頸に正確に調整するために、動作軸頸は運搬腕に長手
方向に移動可能に設けられている。

公知の装置又は上記の旧出願に示される包装機械で
は、（フル）リールを特定の動作軸頸にトランスファー
するために、手操作を必要とする。

それ故、本発明の目的は、包装機械内での包装材料リ
ールの交換を機械化し、手操作を不要にすることであ
る。

この目的を達成するために、本発明の包装機械では、
リールは運搬軸頸から動作軸頸に機械移動手段によりト
ランスファーされるようになっている。

本発明によれば、運搬軸頸から、同芯に向く動作軸頸
へのリールのトランスファーは、手操作無しでなされ
る。

本発明での、リールを運搬軸頸から動作軸頸へトラン
スファーするための機械移動手段は、軸方向に移動可能
なチューブストリッパー、特にプッシュスリーブであ
る。軸に平行する移動により、リールを運搬軸頸から、
その自由端に位置する動作軸頸上に押出す。

本発明では、スライド即ちプッシュスリーブの移動
は、運搬腕によりなされる。それ故、スリーブはリール
のトランスファー位置で軸に平行して移動可能になって
いる。

発明の好ましい実施例では、トランスファー位置で、
運搬軸頸は受入れ態勢にある動作軸頸の自由端の前に動
かされ、これに当接する。それから、運搬腕が軸方向に
動かされ、スライド即ちプッシュスリーブが動かされ
る。これは、運搬軸頸に対し相対的になされ、リールが
動作軸頸上に乗るまでなされる。

更に、本発明では、空リールのリールコアも、次の
（フル）リールが動作軸頸に押し込まれる前に、動作軸
頸から自動的に外されるようになっている。このため
に、本発明では、リールコアを掴み、動作軸頸の長手方
向に適当に動かす移動手段を備えている。好ましくは、
この移動手段は、リールコアの内側端面を掴み、動作軸
頸から外すストリッパーになっている。

本発明では、上記ストリッパーは、運搬軸頸の運搬腕
に接続され、これにより適当に駆動されるようになって
いる。

こうして、包装機械内でのリールの交換を、手操作を
要することなく、完全に機械化することができる。

更に、本発明の特徴は、リール及びリールチューブの
移動手段の構造に関するものである。

［実施例］ 実施例におけるリールの配置は、ドイツ公開番号Ｐ第
3721091.2A1号（1989,1,5）の装置の基本設計に対応し
ている。従って、通常の包装機械のスタンド10に回転可
能に設けられている２つの動作軸頸11、12の詳細は、簡
略化のために、示されていない。突出即ち片持ちになっ
ている動作軸頸11、12は、それぞれリール13を受ける作
用をする。

リール13は、ウエブ状の包装材料、例えば錫箔、プラ
スチックフィルム等を巻いたロールである。包装機械の
中で、包装材料を処理するために、ウエブ状の包装材料
は動作（作動中の）リール13から巻き戻される。そし
て、使い終ると、包装材料は、隣接する動作軸頸11上に
設けられたフルリール13から巻き戻される。

一方、空になった軸頸12が、新しいフルリールを受け
るために準備される。このために、先ず管状のリールコ
ア14が取り外される。そして、新しいリールが動作軸頸
12上に押し込まれる。

フルリール13がリールストック15から抜き出され、動
作軸頸11,12のいずれかに供給される。リールストック1
5には、複数のリール13が垂直面内に配設され、その軸
方向は互いに一致している。前にある特定のリール13が
抜き出される。続くリールが対応して、順次送り込まれ
る。ドイツ公開番号Ｐ第3721091.2A1号（1989,1,5）の
装置では、リールストック15のリール13は、駆動キャリ
ヤ軸16、17の上に乗っている。前に位置する特定のリー
ル13が、傾斜回動軸を有する支持ロール18の上に来る。
キャリヤ軸16、17及び支持ロール18は、支持フレーム19
に取り付けられている。

リール13の動作軸頸11、12への機械又は自動運搬は、
運搬軸頸20によってなされる。リールストック中の特定
の前のリール13を受け、持上げてから、動作軸頸11、12
の前の面に動かし、そのいずれかに供給する。

このために、運搬軸頸20は、ここでは運搬腕21に取り
付けられている。これは、ドイツ公開番号Ｐ第3721091.
2A1号（1989,1,5）の場合と同様である。

運搬腕21は、その下部で、支持装置23の軸受22に枢着
されている。この支持装置23は、第３図に示すように、
両端部に垂直支持壁24、25を有してＵ形になっている。
歯付き主軸26が、これに軸着されている。この軸は、駆
動モータ27によりピニオン28、中間歯車29及び回転可能
なガイドスリーブ31の１部である歯車30を介して駆動さ
れる。主軸26は、このスリーブに軸方向には移動可能で
あるが、共周りするように取り付けられている。運搬腕
21は、主軸26に接続され、スリーブ31を介して前後回動
される。

支持装置23は、運搬腕21の回動面に直交する方向に、
全体として前後動するようになっている。このために、
ラック32が支持装置23の下側に形成され、正逆転される
ピニオン33に噛合っている。ビニオン33は、図示しない
モータにより駆動され、運搬腕21を動作軸頸11、12の軸
に平行する方向に動かすようになっている。同時に、主
軸26は、固定案内スリーブ31に摺動案内される。

更に、ドイツ公開番号Ｐ第3721091.2A1号（1989,1,
5）に示すように、運搬軸頸20は、運搬腕21に対し軸方
向に移動できるようになっている。このために、運搬軸
頸20は、運搬腕21のスライド34中に取付けられている。
スライド34は、中空体である運搬腕21内で、その長手方
向に動き得るようになっている。サーボモータ35が、運
搬腕21に取付けられ、位置調整をするようになってい
る。モータ軸36はスピンドルになっており、スピンドル
ナット37に係合している。そして、このナットは、スラ
イド34に接続されている。モータ軸36の回転運動によ
り、スライド34は運搬腕21の長手方向で位置調整され
る。

第４図に示すように、運搬腕21は、断面がＵ形になっ
ている。後壁38には、運搬軸頸20の通路となる孔39が設
けられている。スライド34は、運搬腕21の側壁40、41、
特にそこに設けられた案内溝42より案内される。スライ
ド34の案内リブ43が、案内溝42内に入っている。

運搬軸頸20は、スライド34又は運搬腕21から１側に突
出し、リール13を受けるようになっている（第５図）。
リール13の２つの動作軸頸11、12のいずれかへのトラン
スファーは、動作軸頸11,12のそれぞれの前で同芯上に
位置する運搬軸頸20によりなされる（第４図）。運搬軸
頸20は、運搬腕21に、特にスライド34中に設けられて、
軸方向にスライドできるようになっている。スライド
は、運搬腕21の両側に突出してプッシュスリーブ44を形
成し、その中に運搬軸頸20が取り付けられている。

リール13を、空になっている動作軸頸11、12にトラン
スファーするために、運搬軸頸20は動作軸頸11、12の自
由端に当接している。運搬腕21を動作軸頸11、12の軸方
向に移動させることにより、運搬軸頸20はスライド34即
ちプッシュスリーブ44に対し相対的に移動される。同時
に、リール13はプッシュスリーブ44の前面に当接する。
運搬腕21が移動している間、スリーブがリール13を動作
軸頸11、12上に押出す。リール13は、その範囲で運搬軸
頸20から抜出す。

最終位置で、リール13は動作軸頸11、12上に位置し、
動作軸頸11、12の固定支持盤45に当接する。支持盤45
は、動作軸頸11、12上の特定の作動リール13aの位置決
めを、ウエブ材料の巻き戻し中も、正確に行う作用をす
る。

運搬軸頸20は、運搬腕21に対し、初期位置（第５図）
方向にばね付勢されている。この例では、運搬軸頸20は
中空体になっている。この中に戻しばね46が設けられて
いる。このばねは、１端が運搬軸頸20の後壁47に接し、
他端が支持板48に接している。支持板48は、中空運搬軸
頸20を貫通し、プッシュスリーブ44に接続されているク
ロスピン49に接している。スリーブ44には、クロスピン
49の通路となる案内スロット50が、両側に設けられてい
る。リール13が、動作軸頸11、12にトランスファーされ
ると、運搬腕21は、ピニオン33を駆動することにより、
反対方向の初期位置に戻される。そして、運搬軸頸20
も、運搬腕21に対する初期位置に自動的に戻される（第
５図）。

従来と同様に、リール13は、その上にウエブ材料が巻
回されるリールコア14を有している。管状のリールコア
14は、一般にボール紙で作られているが、他の材料で作
ってもよい。運搬軸頸20は、動作軸頸11、12と同様に、
円筒状のリールコア14に入るようになっている。リール
13が空になると、リールコア14が動作軸頸11、12上に残
る。この装置では、リールコア14が、空になった動作軸
頸11、12から自動的に外されるようになっている。

このために、ストリッパーが設けられ、空になったリ
ールコア14を動作軸頸11、12から軸方向に外すようにな
っている。チューブストリッパー51、52が、各動作軸頸
11、12に対応して設けられている。これらちチューブス
トリッパー51、52のそれぞれは、半円状のキャッチ53を
有している。リールコア14を動作軸頸11、12から外すた
めに、チューブストリッパー51、52は、キャッチ53が動
作軸頸11、12の自由端から離れた端面54に当接するよう
に動かされる（第１図の左側）。チューブストリッパー
51、52を動作軸頸11、12の軸方向に動かすことにより、
リールコア14はここから外される。このために、キャッ
チ53は、リールコア14の外径に対応する寸法になってい
る。

この例では、チューブストリッパー51、52は、運搬腕
21に取付けられて、これにより動かされるようになって
いる。キャッチ53は、両側の支持腕55に取付けられてい
る。２つの支持腕55が運搬腕21の両側に固定されてい
る。そして、運搬腕21の回動運動と、軸方向の動きとに
より、動作軸頸11、12に作用するようになっている。リ
ールコア14を動作軸頸11、12から外すために、運搬腕は
上述のように軸方向に動かされる。

支持腕55は、第５図に示すように曲がっている。キャ
ッチ53はその端に設けられ、運搬軸頸20に嵌められたリ
ール13を同時に支持するようになっている。

上記構成により、リール13の動作軸頸11、12への完全
に自動化されたフィードは、次ぎのようにしてなされ
る。

運搬腕21の垂直中間位置で、スライド34は運搬軸頸20
と共に上位置56に動かされる（第６図）。この状態で、
運搬軸頸20は、リールストック15の特定の前面リール13
の前に同芯で位置している。軸方向の動きにより、前面
リール13は運搬軸頸20に受けられる。

かくして、リール13はリールストック15から離れ、ス
ライド34は運搬軸頸20と共により高い上端位置57に動か
される。運搬腕21は軸方向に戻され、運搬軸頸20は動作
軸頸11、12の前に位置する。そして、スライド34は、下
位置58に戻される。かくて、運搬腕21を回動させ動作軸
頸11、12の１つの前に位置させたときに、運搬軸頸20は
動作軸頸11、12の軸と完全に一致する。

軸が一致した状態で、リール13は前述の方法、特に運
搬腕21の軸方向の動きにより、動作軸頸11、12の１つに
トランスファーされる。この際、リール13は、運搬腕21
特にプッシュスリーブ44により外される。

フルリール13が動作軸頸11、12にトランスファーされ
てから、作動中のリール13aが空になると直ぐに、上記
フルリールのウエブ材料は、他の動作軸頸から繰り出さ
れているウエブに接続される。

空になった動作軸頸11、12に、再びリールが取り付け
られる前に、リールコア14が外される。このために、運
搬腕21の軸方向移動がなされ、各動作軸頸11、12にそれ
ぞれ対応するチューブストリッパー51、52即ちキャッチ
53が、リールコア14の端面54の後に達する。運搬腕21の
回動により、キャッチ53はストリップ位置にもたされる
（第１図又は第２図）。運搬腕21を軸方向に新たに動か
すことにより、リールコア14はそれぞれの動作軸頸11、
12から外される。

動作軸頸11、12に、公知の方法により、半径方向に動
くクランプジョー59を設けてもよい。これらは、半径方
向外向きに動いて、各動作軸頸11,12上に位置するリー
ル13をクランプする。リール13を動作軸頸11、12上に押
し出したり、空のリールコア14を動作軸頸11、12から外
すときは、クランプジョー59を半径方向内向きに動か
す。これにより、リール13又はリールコア14はフリーに
なって動かされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、包装機械のリール部の平面図、 第２図は、第１図の装置の正面図、 第３図は、第１図及び第２図に示す装置の１部を切り欠
いた側面図、 第４図は、特にリール交換を説明するための、第１〜３
図に示す装置の１部を切り欠いた詳細側面図、 第５図は、リールを備えた運搬軸頸の、１部を水平に切
断した平面図、 第６図は、運搬腕の詳細正面図である。

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】特に、リール即ち作動リール（13a）から
   巻き戻されたウエブ状の包装材料から煙草特に煙草パッ
   クを生産する包装機械で、 ａ）リールを受けると共に、そこから包装材料を巻き戻
   すための動作軸頸（11,12）と、 ｂ）新しいフルリール（13）を前記動作軸頸（11,12）
   にトランスファする揺動運搬腕（21）と、 ｃ）空のリールスリーブ即ちリールコア（14）を取り外
   すストリッパ（51,52）とを有しており、 ｄ）前記運搬腕（21）は、前記動作軸頸（11,12）の軸
   方向に前後動できるようになっており、 ｅ）また、前記ストリッパ（51,52）は前記運搬腕（2
   1）上に設けられている 包装機械。
2. 【請求項２】前記ストリッパ（51,52）は、リールコア
   （14）の内側端面位置にまで動き得るようになっている
   請求項１に記載の包装機械。
3. 【請求項３】前記ストリッパ（51,52）は、前記リール
   コア（14）の直径に対応し、前記リールコア（14）を掴
   むための、円弧状特に半円状のキャッチ（53）を有して
   いる請求項１または２に記載の包装機械。
4. 【請求項４】特に、リール即ち作動リール（13a）から
   巻き戻されたウエブ状の包装材料から煙草特に煙草パッ
   クを生産する包装機械で、 ａ）リールを受けると共に、そこから包装材料を巻き戻
   すための動作軸頸（11,12）と、 ｂ）新リール（13）を前記動作軸頸（11,12）にトラン
   スファする揺動運搬腕（21）とを有しており、 ｃ）運搬軸頸（20）は前記リール（13）と共に、前記作
   動軸頸（11,12）の軸方向の前方に運搬されるようにな
   っており、 ｄ）前記新リール（13）は、軸方向移動により前記動作
   軸頸（11,12）にトランスファされるようになってお
   り、 ｅ）前記運搬軸頸（20）は、プッシュスリーブ（44）に
   同軸に取付けられており、 ｆ）前記プッシュスリーブ（44）は、前記新リール（1
   3）を前記運搬軸頸（20）から前記動作軸頸（11,12）に
   トランスファするために、動き得るようになっており、
   かくして前記リール（13）を動かし、前記リール（13）
   の半径方向内側に当接させるようになっており、 ｇ）また、前記プッシュスリーブ（44）は可動運搬腕
   （21）に接続され、 ｈ）さらに、前記運搬腕（21）は、前記プッシュスリー
   ブ（44）の軸方向移動のために、前記運搬軸頸（20）に
   平行する軸方向に動き得るようになっており、 ｉ）最後に、前記運搬軸頸（20）は、戻しばね（46）に
   より、前記プッシュスリーブ（44）に対して初期位置方
   向に、付勢されている 包装機械。
5. 【請求項５】前記運搬腕（21）は、前記動作軸頸（11,1
   2）に対し直交する面内で揺動可能になっており、こう
   して前記運搬軸頸（20）は前記動作軸頸（11,12）の同
   軸方向前方に動き得るようになっている請求項４に記載
   の包装機械。