JP2574173Y2 - 筒状コンクリート二次製品の内型着脱装置 - Google Patents

筒状コンクリート二次製品の内型着脱装置

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JP2574173Y2
JP2574173Y2 JP1992093724U JP9372492U JP2574173Y2 JP 2574173 Y2 JP2574173 Y2 JP 2574173Y2 JP 1992093724 U JP1992093724 U JP 1992093724U JP 9372492 U JP9372492 U JP 9372492U JP 2574173 Y2 JP2574173 Y2 JP 2574173Y2
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吉雄 須藤
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東北型枠販売 有限会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はボックスカルバートなど
の筒状コンクリート二次製品を成型するコンクリート型
枠の外型に内型を着脱する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にボックスカルバートなどの筒状コ
ンクリート二次製品を成型するコンクリート型枠は、内
型を構成する左右の内型部材を連結板を介して回転軸に
回動自在に連結して、この回転軸の送りねじ作用により
左右の内型部材の横幅を調整する可動機構を設けた分割
構造をなす筒状の内型を、横方向の筒状をなす外型の内
側に着脱自在に挿着した構造をなしている。
【0003】この外型の内側に内型を組合わせた状態
で、生コンクリートを流し込んで成型する。コンクリー
トが固化して成型された製品を脱型する時には、回転軸
を回転させて、これに螺合して軸方向に移動するボスに
連結板を介して左右の内型部材を中心側に移動させて、
左右の内型部材の幅を狭めて製品との間に隙間を形成す
る。この後、フォークリフトなどにより内型をボックス
カルバートから横方向に引出した後、外型の側板を開い
て成型されたボックスカルバートを取出していた。
【0004】このように成型されたボックスカルバート
から内型を引抜く場合、フォークリフトなどにより吊り
上げながら引き抜くため、バランスを取るのが難しく熟
練を要すると共に作業性が悪い問題があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記欠点を除
去し、成型した筒状コンクリート二次製品の内側から内
型を容易に引き抜くことができる内型着脱装置を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、内型を構成す
る左右の内型部材を連結板を介して回転軸に回動自在に
連結して回転軸の送りねじ作用により左右の内型部材の
横幅を調整する可動機構を設けた分割構造をなす筒状の
内型を、横方向の筒状をなす外型の内側に着脱自在に挿
着した筒状コンクリート二次製品の型枠において、前記
回転軸の両端を支持する軸支持部にフック取付孔を開孔
すると共に、上部水平部材と下部水平部材との一端を縦
連結部材でコ字形状に接合した引抜き治具の、前記上部
水平部材に吊りフックを取付ると共に、下部水平部材の
底面に前記内型の両軸支持部に対応して引掛けフックを
取付け、引抜き治具の下部水平部材を、外型の内側に組
合わせた内型の一端側から挿入して、引掛けフックを両
軸支持部に開孔したフック取付孔に引掛けて、上部水平
部材に設けた吊りフックにより内型全体を吊り上げて成
型された筒状コンクリート二次製品の内側から横方向に
引抜くようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本考案の内型着脱装置は、型枠に生コンクリー
トを流し込んで成型した後、回転軸を回転させるとこの
送りねじ作用により、連結板の角度が変わって、これに
連結された左右側面内型部材が内側に引っ張られて中心
側に曲がり、その横幅が狭くなると共に、上面内型部材
が低くなって筒状コンクリート二次製品の内面から剥離
してこの間に間隙が形成される。
【0008】この後、引抜き治具の上部水平部材に接続
した吊りフックをクレーンのフックに掛けて引抜き治具
を吊り、この状態で型枠の一端側から下部水平部材を内
型内に挿入して、引掛けフックを軸支持部に開孔したフ
ック取付孔に引掛ける。この状態でクレーンを少し上げ
ると、引抜き治具で支持された内型が持ち上がり、更に
クレーンを移動させると成型された筒状コンクリート二
次製品の内側から横方向に内型を引抜くことができるよ
うになっている。
【0009】
【実施例】以下本考案を図1ないし図5を参照して詳細
に説明する。図1はボックスカルバートを成型するコン
クリート型枠で、これは横方向の八角形筒状をなす外型
1の内側に、分割構造の内型2が着脱自在に挿着されて
いる。前記外型1は基台3に、左側面外型部材1aと右
側面外型部材1bがヒンジ4で上下に開閉自在に取付け
られている。また前面外型部材1cは図2に示すように
ヒンジ4で前記右側面外型部材1bに開閉自在に取付け
られ、更に背面外型部材1dはヒンジ4で前記左側面外
型部材1aに開閉自在に取付けられている。
【0010】また外型1の内側に挿着される内型2は図
1に示すように、底面内型部材2aの両側に左側面下部
内型部材2bと右側面下部内型部材2cとが一体に形成
され、この間の鉄板部分がヒンジ部5となって折れ曲る
ようになっている。また上面内型部材2dの両側にはヒ
ンジ6を介して左側面上部内型部材2eと右側面上部内
型部材2fとが回動自在に連結されて八角形状の分割構
造となっている。また内型2の内側には図5に示すよう
に2本の回転軸7a、7bが上下二段に設けられ、下段
の回転軸7aの両端は底面内型部材2aの両端に立設し
た軸支持部8、8で支持されている。また上段の回転軸
7bの両端は上面内型部材2dの両端に吊下げた軸支持
部9、9で支持されている。なお回転軸7a、7bの前
面側の先端には夫々角棒部10、10が形成されている。更
に下段の回転軸7aの一端を支持する前面側の軸支持部
8の上部にはフック取付孔11が開孔されている。
【0011】また下段の回転軸7aには図2に示すよう
にその両側に、夫々逆ねじに形成されたねじ部12、12が
設けられ、このねじ部12、12に夫々ボス13、13が螺合し
ている。このボス13、13と両側の左側面下部内型部材2
bおよび右側面下部内型部材2cとは連結板14…を介し
て回動自在に連結され、回転軸7aを回転させることに
より送りねじ作用によりボス13、13が軸方向に互いに逆
向きに移動して、連結板14…の角度が変わって、これに
連結された左側面下部内型部材2bと右側面下部内型部
材2cとの横幅を調整できるようになっている。
【0012】また上段の回転軸7bも同様に構成され、
図5に示すようにその両側に、夫々逆ねじに形成したね
じ部12、12が設けられ、このねじ部12、12に夫々ボス1
3、13が螺合している。このボス13、13と両側の左側面
上部内型部材2eと右側面上部内型部材2fとは図1に
示すように連結板14…を介して回動自在に連結され、回
転軸7bを回転させることにより送りねじ作用によりボ
ス13、13が軸方向に移動して、連結板14…の角度が変わ
って、これに連結された左側面上部内型部材2eと右側
面上部内型部材2fとの横幅を調整できるようになって
いる。
【0013】15は引抜き治具で図3に示すように、上部
水平部材15aと下部水平部材15bとの一端を縦連結部材
15cでコ字形状に一体に接合したもので、前記上部水平
部材15aに吊りフック16を取付ると共に、下部水平部材
15bの底面に前記内型2の両軸支持部8、8に対応して
2個の引掛けフック17、17が横方向に取付けられてい
る。
【0014】上記形枠を用いてボックスカルバートを製
造する場合、図1および図2に示す状態で形枠の上部か
ら生コンクリート18を外型1と内型2の間に流し込んで
成型して固化させる。脱型する場合には回転軸7a、7
bの先端の角棒部10に図示しない回転具を取付けて回転
軸7a、7bを回転させると、この送りねじ作用により
ボス13、13の間隔が広がって連結板14…の角度が変わ
り、これに連結された左右側面下部内型部材2b、2c
は図4に示すように中心側に引っ張られてヒンジ部5を
介して内側に曲がり、また左右側面上部内型部材2e、
2fはヒンジ6で内側に曲がってその横幅が狭くなる。
【0015】この結果、左側面下部内型部材2bと左側
面上部内型部材2e、および右側面下部内型部材2cと
右側面上部内型部材2fとが曲がると共に、左右側面上
部内型部材2e、2fとヒンジ6で接続された上面内型
部材2dが低くなって図5に示すようにボックスカルバ
ート19から剥離して、この間に間隙が形成される。
【0016】この後、図3に示す引抜き治具15の上部水
平部材15aに接続した吊りフック16に図示しないクレー
ンのフックを掛けて引抜き治具15を吊り、この状態で図
5に示すように型枠の背面側から下部水平部材15bを上
下の回転軸7a、7bの間に挿入し、下部水平部材15b
の底面に設けた引掛けフック17、17を軸支持部8、8の
フック取付孔11、11に引掛ける。この状態でクレーンを
少し上げると、引抜き治具15で支持された内型2が持ち
上がり、更にクレーンを移動させると成型されたボック
スカルバート19の内側から横方向に内型2を引抜くこと
ができる。この後、左右側面外型部材1a、1bと前背
面外型部材1c、1dを開いてボックスカルバート19を
取出す。なお内型2を組み込む時には、同様に引抜き治
具15で内型2を吊り上げて外型1内に搬入する。
【0017】なお上記実施例ではボックスカルバートを
成形する形枠に内型着脱装置を取付けた場合について説
明したが、パイプなど筒状コンクリート二次製品の型枠
についても適用することができる。
【0018】
【考案の効果】以上説明した如く本考案に係る筒状コン
クリート二次製品の内型着脱装置によれば、コ字形をな
す引抜き治具の下部水平部材を内型内に挿入して、下部
水平部材に取付けた引掛けフックで内型を引掛けて吊り
上げながら引抜くので、バランスを取るのが容易で、熟
練を必要とせずに容易に脱型することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による型枠の正面図である。
【図2】図1のXーX線断面図である。
【図3】本考案の引抜き治具を示す斜視図である。
【図4】内型の横幅を狭めて引抜き治具を取付けた状態
を示す型枠の正面図である。
【図5】図4の縦断側面図である。
【符合の説明】
1 外型 2 内型 3 基台 4 ヒンジ 5 ヒンジ部 6 ヒンジ 7a 回転軸 7b 回転軸 8 軸支持部 11 フック取付孔 12 ねじ部 13 ボス 14 連結板 15 引抜き治具 15a 上部水平部材 15b 下部水平部材 16 吊りフック 17 引掛けフック 19 ボックスカルバート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−42206(JP,A) 実開 昭56−5612(JP,U) 実開 平1−142746(JP,U) 実開 平2−8907(JP,U) 実公 平3−27767(JP,Y2) 実公 平4−13122(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内型を構成する左右の内型部材を連結板
    を介して回転軸に回動自在に連結して回転軸の送りねじ
    作用により左右の内型部材の横幅を調整する可動機構を
    設けた分割構造をなす筒状の内型を、横方向の筒状をな
    す外型の内側に着脱自在に挿着した筒状コンクリート二
    次製品の型枠において、前記回転軸の両端を支持する軸
    支持部にフック取付孔を開孔すると共に、上部水平部材
    と下部水平部材との一端を縦連結部材でコ字形状に接合
    した引抜き治具の、前記上部水平部材に吊りフックを取
    付ると共に、下部水平部材の底面に前記内型の両軸支持
    部に対応して引掛けフックを取付け、引抜き治具の下部
    水平部材を、外型の内側に組合わせた内型の一端側から
    挿入して、引掛けフックを両軸支持部に開孔したフック
    取付孔に引掛けて、上部水平部材に設けた吊りフックに
    より内型全体を吊り上げて成型された筒状コンクリート
    二次製品の内側から横方向に引抜くようにしたことを特
    徴とする筒状コンクリート二次製品の内型着脱装置。
JP1992093724U 1992-12-28 1992-12-28 筒状コンクリート二次製品の内型着脱装置 Expired - Fee Related JP2574173Y2 (ja)

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JPH0653107U JPH0653107U (ja) 1994-07-19
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