JP2523754Y2 - L形コンクリートブロツクの成形型枠 - Google Patents
L形コンクリートブロツクの成形型枠Info
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- JP2523754Y2 JP2523754Y2 JP1990039921U JP3992190U JP2523754Y2 JP 2523754 Y2 JP2523754 Y2 JP 2523754Y2 JP 1990039921 U JP1990039921 U JP 1990039921U JP 3992190 U JP3992190 U JP 3992190U JP 2523754 Y2 JP2523754 Y2 JP 2523754Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば、法面を保護する擁壁を構築する
場合などに使用されるL形コンクリートブロツクの成形
型枠に関するものである。
場合などに使用されるL形コンクリートブロツクの成形
型枠に関するものである。
従来、この種の成形型枠としては、例えば、第6図に
示すようなものがあつた。即ち、基台1上に、トンネル
状に成形されたの固定枠2が配置されるとともに、この
固定枠2に対抗してその左右両側には、蝶番3を介して
基台1に開閉回動可能に取り付けられる側板4が立設さ
れている。そして、固定枠2は、打設成形するL形コン
クリートブロツクBの底部B1および立壁部B2のそれぞれ
の内面5,6を形成する、正面形ほぼ逆L字状の型面7を
備える。また、これら底部B1および立壁部B2の前端面8
および頂面9を形成する、型面10,11も備える。そし
て、両側板4には、L形コンクリートブロツクBの立壁
部B2の外面13を形成する、ほぼ垂直な型面14が形成され
ている。また、固定枠2の前後両端には、図示しない妻
板が開閉可能に取り付けられている。なお、図中符号R
は、コンクリート打設前に鉄筋にくくつて外方に突出す
るように取り付けた、ワイヤ等からなる切り取り可能な
フツク掛けである。
示すようなものがあつた。即ち、基台1上に、トンネル
状に成形されたの固定枠2が配置されるとともに、この
固定枠2に対抗してその左右両側には、蝶番3を介して
基台1に開閉回動可能に取り付けられる側板4が立設さ
れている。そして、固定枠2は、打設成形するL形コン
クリートブロツクBの底部B1および立壁部B2のそれぞれ
の内面5,6を形成する、正面形ほぼ逆L字状の型面7を
備える。また、これら底部B1および立壁部B2の前端面8
および頂面9を形成する、型面10,11も備える。そし
て、両側板4には、L形コンクリートブロツクBの立壁
部B2の外面13を形成する、ほぼ垂直な型面14が形成され
ている。また、固定枠2の前後両端には、図示しない妻
板が開閉可能に取り付けられている。なお、図中符号R
は、コンクリート打設前に鉄筋にくくつて外方に突出す
るように取り付けた、ワイヤ等からなる切り取り可能な
フツク掛けである。
(考案が解決しようとする課題) ところで、この従来の成形型枠においては、第6図に
て鎖線で示すように、両側板4(および妻板)を外側方
に開放回動させて脱型するわけであるが、成形されたL
形コンクリートブロツクBは、固定枠2上に残つてしま
う。このため、第7図に示すように、L形コンクリート
ブロツクBのフツク掛けRに、ホイストのフツクFを引
つ掛けてそのまま吊り上げるようにして固定枠2上から
脱型する。そして、型枠近傍の床面に敷設した木製の置
き板W上に、一旦倒伏状態で載置し、その後、クランプ
装置等を使用して、第8図に示すように、L形コンクリ
ートブロツクBを正常の起立状態に起こす必要があり、
その作業が非常に面倒で手間がかかるという問題があつ
た。
て鎖線で示すように、両側板4(および妻板)を外側方
に開放回動させて脱型するわけであるが、成形されたL
形コンクリートブロツクBは、固定枠2上に残つてしま
う。このため、第7図に示すように、L形コンクリート
ブロツクBのフツク掛けRに、ホイストのフツクFを引
つ掛けてそのまま吊り上げるようにして固定枠2上から
脱型する。そして、型枠近傍の床面に敷設した木製の置
き板W上に、一旦倒伏状態で載置し、その後、クランプ
装置等を使用して、第8図に示すように、L形コンクリ
ートブロツクBを正常の起立状態に起こす必要があり、
その作業が非常に面倒で手間がかかるという問題があつ
た。
この考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものである。その目的は、L形コンクリー
トブロツクを一度倒伏状態に置いた後に、正常の起立状
態に回転させるという面倒な作業を必要とせず、その脱
型作業を簡単に行うことができるとともに、短時間の養
生でL形コンクリートブロツクを脱型でき、もつて型枠
再使用の回転率を上げて経済的に生産性を向上させるこ
とができる、L形コンクリートブロツクの成形型枠を提
供することにある。
みてなされたものである。その目的は、L形コンクリー
トブロツクを一度倒伏状態に置いた後に、正常の起立状
態に回転させるという面倒な作業を必要とせず、その脱
型作業を簡単に行うことができるとともに、短時間の養
生でL形コンクリートブロツクを脱型でき、もつて型枠
再使用の回転率を上げて経済的に生産性を向上させるこ
とができる、L形コンクリートブロツクの成形型枠を提
供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この考案に係るL形コン
クリートブロツクの成形型枠は次の構成からなる。即
ち、基台上に固定枠を配置するとともに、その固定枠に
対向して基台に側板を開閉回動可能に取り付ける。そし
て、前記固定枠にはL形コンクリートブロツクの底部ま
たは立壁部のいずれか一方の外面を形成するためのほぼ
垂直な型面を設け、また、前記側板にはL形コンクリー
トブロツクの立壁部または底部の内面を形成するための
正面形ほぼ逆L字状の型面を設け、かつ、前記固定枠の
前後には開閉する妻板を取り付ける。そして、前記側板
を、前記基台に対して取り外し自在としたものである。
クリートブロツクの成形型枠は次の構成からなる。即
ち、基台上に固定枠を配置するとともに、その固定枠に
対向して基台に側板を開閉回動可能に取り付ける。そし
て、前記固定枠にはL形コンクリートブロツクの底部ま
たは立壁部のいずれか一方の外面を形成するためのほぼ
垂直な型面を設け、また、前記側板にはL形コンクリー
トブロツクの立壁部または底部の内面を形成するための
正面形ほぼ逆L字状の型面を設け、かつ、前記固定枠の
前後には開閉する妻板を取り付ける。そして、前記側板
を、前記基台に対して取り外し自在としたものである。
(作用) コンクリートを打設し所定の硬さまで養生したところ
で、妻板を開放し側板を開放回動すると、成形されたL
形コンクリートブロツクは、固定枠から離れるととも
に、側板の逆L字状型面に底部および立壁部の内面を接
合した状態で、その側板上に倒伏状態に置かれる。そし
て、側板をL形コンクリートブロツクとともに基台から
取り外すとともに、型枠を清掃し、予め用意された別の
側板を基台に取り付けて、次のコンクリート打ちに備え
る。
で、妻板を開放し側板を開放回動すると、成形されたL
形コンクリートブロツクは、固定枠から離れるととも
に、側板の逆L字状型面に底部および立壁部の内面を接
合した状態で、その側板上に倒伏状態に置かれる。そし
て、側板をL形コンクリートブロツクとともに基台から
取り外すとともに、型枠を清掃し、予め用意された別の
側板を基台に取り付けて、次のコンクリート打ちに備え
る。
(実施例) 以下、この考案に係るL形コンクリートブロツクの成
形型枠の実施例を、図面に基づいて説明する。
形型枠の実施例を、図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図において、枠台15上に基台16が固定さ
れ、その両側上面には、L形コンクリートブロツクBの
立壁部B2の頂面P1を形成する、水平な型面16aが設けら
れている。また、基台16の上面中央には、固定枠17が立
設固定され、かつ、その両側には、L形コンクリートブ
ロツクBの立壁部B2の外面P2を形成する、垂直な型面17
aが設けられている。
れ、その両側上面には、L形コンクリートブロツクBの
立壁部B2の頂面P1を形成する、水平な型面16aが設けら
れている。また、基台16の上面中央には、固定枠17が立
設固定され、かつ、その両側には、L形コンクリートブ
ロツクBの立壁部B2の外面P2を形成する、垂直な型面17
aが設けられている。
そして、この基台16の両側縁には、固定枠17に対抗す
る一対の側板18が、水平支軸を備える蝶番19を介して開
閉回動可能に取り付けられている。この側板18の内面に
は、L形コンクリートブロツクBの底部B1および立壁部
B2の内面P3,P4を形成する、正面形ほぼ逆L字状の型面1
8aと、底部B1の前端面P5を形成する、垂直な型面18bと
が設けられている。これら両側板18の外側上部には、各
一対のフツク掛け20が設けられており、このフツク掛け
20にホイストのフツク21等を引つ掛けることができるよ
うになつている。
る一対の側板18が、水平支軸を備える蝶番19を介して開
閉回動可能に取り付けられている。この側板18の内面に
は、L形コンクリートブロツクBの底部B1および立壁部
B2の内面P3,P4を形成する、正面形ほぼ逆L字状の型面1
8aと、底部B1の前端面P5を形成する、垂直な型面18bと
が設けられている。これら両側板18の外側上部には、各
一対のフツク掛け20が設けられており、このフツク掛け
20にホイストのフツク21等を引つ掛けることができるよ
うになつている。
そして、両側板18と枠台15との間には各一対の支持脚
22が設けられている。この支持脚22は、上脚片22aと下
脚片22bとからなつている。上脚片22aは、上端において
支軸23により側板18に回動可能に取り付けられており、
また、下脚片22bは、下端において支軸24により枠台15
に回動可能に取り付けられているとともに、上端におい
て連結軸25により上脚片22aの下端に連結されている。
そして、各一対の支持脚22の下脚片22bには、操作軸26
が架設固定されており、その一端には操作レバー27が設
けられている。この操作レバー27を回動操作することに
より、支持脚22の上下両脚片22a、22bが折り畳まれて、
側板18が第1図に実線で示す起立状態から鎖線で示す倒
伏状態に回動されて開放するようになつている。
22が設けられている。この支持脚22は、上脚片22aと下
脚片22bとからなつている。上脚片22aは、上端において
支軸23により側板18に回動可能に取り付けられており、
また、下脚片22bは、下端において支軸24により枠台15
に回動可能に取り付けられているとともに、上端におい
て連結軸25により上脚片22aの下端に連結されている。
そして、各一対の支持脚22の下脚片22bには、操作軸26
が架設固定されており、その一端には操作レバー27が設
けられている。この操作レバー27を回動操作することに
より、支持脚22の上下両脚片22a、22bが折り畳まれて、
側板18が第1図に実線で示す起立状態から鎖線で示す倒
伏状態に回動されて開放するようになつている。
また、固定枠17の前後両端には、前記側板18の形状に
対応する正面形ほぼ逆L字状の各一対の妻板28が、垂直
支軸を備える蝶番29を介して開閉回動可能に取り付けら
れている。この妻板28の内面には、L形コンクリートブ
ロツクBの底部B1および立壁部B2の両端面P6を形成す
る、垂直な型面28aが設けられている。そして、この妻
板28と側板18との間には、図示しない複数のクランプが
付設されており、これらクランプの締め付けによつて、
側板18を第1図に実線で示す起立状態に保持するととも
に、妻板28を第3図に実線で示す閉鎖状態に保持するよ
うになつている。
対応する正面形ほぼ逆L字状の各一対の妻板28が、垂直
支軸を備える蝶番29を介して開閉回動可能に取り付けら
れている。この妻板28の内面には、L形コンクリートブ
ロツクBの底部B1および立壁部B2の両端面P6を形成す
る、垂直な型面28aが設けられている。そして、この妻
板28と側板18との間には、図示しない複数のクランプが
付設されており、これらクランプの締め付けによつて、
側板18を第1図に実線で示す起立状態に保持するととも
に、妻板28を第3図に実線で示す閉鎖状態に保持するよ
うになつている。
次に、このように構成されたL形コンクリートブロツ
クの成形型枠の使用方法について説明する。
クの成形型枠の使用方法について説明する。
まず、第1図および第3図にて実線で示すように、側
板18を起立させて閉じるとともに妻板28も閉じて、図示
しない付設のクランプにより固定保持する。この状態で
固定枠17、側板18および妻板28によつて基台16上に形成
される空間に、鉄筋を入れるとともにコンクリートを流
し込む。振動機によつてコンクリートの締固めを行つた
ところで、型枠を養生炉へと運ぶ。養生炉内において
は、例えば、60℃程度の蒸熱で4〜5時間ほど養生し、
100〜120kg/cm2程度の圧縮強度を備えたところで、養生
炉から取り出して脱型する。脱型するにあたつては、ま
ずクランプを解除し、妻板28を第3図に鎖線で示すよう
に開放する。その後、側板18のフツク掛け20にホイスト
のフツク21を引つ掛けて弛みのない程度に吊るととも
に、操作レバー27の回動操作により支持脚22を折り畳
む。この状態でホイストを下降させると、側板18が第1
図に実線で示す起立状態から鎖線で示す倒伏状態に回動
し開放される。よつて、L形コンクリートブロツクB
は、その底部B1および立壁部B2の内面P3,P4が側板18の
逆L字状型面18aに接合した状態のまま、固定枠17から
離れて側板18上で倒伏状態に置かれる。
板18を起立させて閉じるとともに妻板28も閉じて、図示
しない付設のクランプにより固定保持する。この状態で
固定枠17、側板18および妻板28によつて基台16上に形成
される空間に、鉄筋を入れるとともにコンクリートを流
し込む。振動機によつてコンクリートの締固めを行つた
ところで、型枠を養生炉へと運ぶ。養生炉内において
は、例えば、60℃程度の蒸熱で4〜5時間ほど養生し、
100〜120kg/cm2程度の圧縮強度を備えたところで、養生
炉から取り出して脱型する。脱型するにあたつては、ま
ずクランプを解除し、妻板28を第3図に鎖線で示すよう
に開放する。その後、側板18のフツク掛け20にホイスト
のフツク21を引つ掛けて弛みのない程度に吊るととも
に、操作レバー27の回動操作により支持脚22を折り畳
む。この状態でホイストを下降させると、側板18が第1
図に実線で示す起立状態から鎖線で示す倒伏状態に回動
し開放される。よつて、L形コンクリートブロツクB
は、その底部B1および立壁部B2の内面P3,P4が側板18の
逆L字状型面18aに接合した状態のまま、固定枠17から
離れて側板18上で倒伏状態に置かれる。
従つて、この状態からクランプ装置等を使用して、L
形コンクリートブロツクBを起立状態に回転させながら
側板18上より取り出して、第8図に示すように置き板W
上に直接の載せることができ、L形コンクリートブロツ
クBの脱型作業を簡単かつ短時間に行うことができる。
形コンクリートブロツクBを起立状態に回転させながら
側板18上より取り出して、第8図に示すように置き板W
上に直接の載せることができ、L形コンクリートブロツ
クBの脱型作業を簡単かつ短時間に行うことができる。
次に、第4図および第5図に示される実施例において
は、側板18が、基台16に対して取り外し自在に取り付け
られる構成となつている。即ち、蝶番19の軸31に対向し
て一方の連結片32に着脱用溝部33が設けられ、側板18が
倒伏状態に開放回動されたとき、この着脱用溝部33が軸
31から下方へ垂直に延びるようになつている。また、側
板18の外側コーナ部には、水平に延びる回動軸34が架設
支持され、その両端には吊り下げ用の吊下板35が取り付
けられている。さらに、この実施例では、支持脚22が、
下端にて支軸24により枠台15上に回動可能に装置され、
第5図に実線で示す起立位置と鎖線で示す倒伏位置とに
回動配置できるようになつている。支持脚22の上端には
係止体36が出没可能に設けられ、支持脚22を起立位置に
配置した状態でこの係止体36を側板18の横桟37に設けら
れた係止孔38に係止できるようになつている。
は、側板18が、基台16に対して取り外し自在に取り付け
られる構成となつている。即ち、蝶番19の軸31に対向し
て一方の連結片32に着脱用溝部33が設けられ、側板18が
倒伏状態に開放回動されたとき、この着脱用溝部33が軸
31から下方へ垂直に延びるようになつている。また、側
板18の外側コーナ部には、水平に延びる回動軸34が架設
支持され、その両端には吊り下げ用の吊下板35が取り付
けられている。さらに、この実施例では、支持脚22が、
下端にて支軸24により枠台15上に回動可能に装置され、
第5図に実線で示す起立位置と鎖線で示す倒伏位置とに
回動配置できるようになつている。支持脚22の上端には
係止体36が出没可能に設けられ、支持脚22を起立位置に
配置した状態でこの係止体36を側板18の横桟37に設けら
れた係止孔38に係止できるようになつている。
次に、この実施例の成形型枠の使用方法について説明
する。まず、コンクリートを打設し、その後に養生炉へ
と運び蒸気養生する。コンクリートの圧縮強度が40kg/c
m2ほどになつたところで、養生炉から取り出す。養生に
必要な時間は60℃程度の蒸熱で1時間半ほどであるので
極めて短時間である。
する。まず、コンクリートを打設し、その後に養生炉へ
と運び蒸気養生する。コンクリートの圧縮強度が40kg/c
m2ほどになつたところで、養生炉から取り出す。養生に
必要な時間は60℃程度の蒸熱で1時間半ほどであるので
極めて短時間である。
その後、クランプを解除し妻板28を開放するととも
に、吊下板35を回動軸34とともに上向きに回動させ、そ
の吊下板35にホイストのフツク21を引つ掛けて弛みのな
い程度に吊る。この状態で支持脚22の係止体36を係止孔
38から抜くとともに、支持脚22を第5図に鎖線で示す倒
伏位置に回動させる。次いで、ホイストを下降させる
と、第4図に鎖線で示すように、側板18が倒伏状態に開
放回動されて、その側板18上にL形コンクリートブロツ
クBが倒伏状態に置かれる。
に、吊下板35を回動軸34とともに上向きに回動させ、そ
の吊下板35にホイストのフツク21を引つ掛けて弛みのな
い程度に吊る。この状態で支持脚22の係止体36を係止孔
38から抜くとともに、支持脚22を第5図に鎖線で示す倒
伏位置に回動させる。次いで、ホイストを下降させる
と、第4図に鎖線で示すように、側板18が倒伏状態に開
放回動されて、その側板18上にL形コンクリートブロツ
クBが倒伏状態に置かれる。
そして、この状態においては、蝶番19の着脱用溝部33
が軸部31から下方へ垂直に延びるため、前記ホイストに
より側板18を持ち上げると蝶番19が分離して、側板18を
L形コンクリートブロツクBとともに基台16上から取り
外すことができる。従つて、L形コンクリートブロツク
Bを側板18上に載置したままの状態で取り出し、そのま
ま放置して自然養生する。
が軸部31から下方へ垂直に延びるため、前記ホイストに
より側板18を持ち上げると蝶番19が分離して、側板18を
L形コンクリートブロツクBとともに基台16上から取り
外すことができる。従つて、L形コンクリートブロツク
Bを側板18上に載置したままの状態で取り出し、そのま
ま放置して自然養生する。
そして、前記のようにしてL形コンクリートブロツク
Bを載せた側板18を取り外した後は、残された基台16、
固定枠17および妻板28等を速やかに清掃するとともに、
予め用意された別の側板18をホイストにより吊り上げて
蝶番19を結合させる。そして、その側板18を支持脚22に
より起立状態に保持するとともに、妻板28をクランプに
よる締め付けによつて閉鎖状態に保持し、次のコンクリ
ート打ちに備えることができる。
Bを載せた側板18を取り外した後は、残された基台16、
固定枠17および妻板28等を速やかに清掃するとともに、
予め用意された別の側板18をホイストにより吊り上げて
蝶番19を結合させる。そして、その側板18を支持脚22に
より起立状態に保持するとともに、妻板28をクランプに
よる締め付けによつて閉鎖状態に保持し、次のコンクリ
ート打ちに備えることができる。
一方、放置しておいたL形コンクリートブロツクB
が、搬送などの取り扱いに耐えるに必要な強度、即ち、
100〜120kg/cm2ほどの圧縮強度を備えたところで、前記
実施例と同様にクランプ装置等を利用して側板18から取
り出し、第8図に示すように起立状態で置き板W上に載
せる。
が、搬送などの取り扱いに耐えるに必要な強度、即ち、
100〜120kg/cm2ほどの圧縮強度を備えたところで、前記
実施例と同様にクランプ装置等を利用して側板18から取
り出し、第8図に示すように起立状態で置き板W上に載
せる。
従つて、この実施例の型枠によれば、短時間の養生で
早めに製品脱型でき、型枠再使用の回転率を上げて、L
形コンクリートブロツクの生産性を向上させることがで
きる。
早めに製品脱型でき、型枠再使用の回転率を上げて、L
形コンクリートブロツクの生産性を向上させることがで
きる。
もつとも、取り出したL形コンクリートブロツクを自
然養生せず、側板18に載せた状態で再度養生炉へと移送
し、必要な強度を備えるまで2次養生するようにしても
良い。
然養生せず、側板18に載せた状態で再度養生炉へと移送
し、必要な強度を備えるまで2次養生するようにしても
良い。
なお、この考案は既述した各実施例の構成に限定され
るものではなく、例えば、L形コンクリートブロツクB
の立壁部B2が、側板18上で水平方向に、そして、底部B1
が垂直方向に成形される構成であつても良い。また、固
定枠17の両側部でなく、一側部においてのみL形コンク
リートブロツクBが成形されるように構成してもよい。
また、実施例では前後それぞれに2枚一対に分離した妻
板28を1枚に一体成形したり、さらには、この妻板28を
回動方式ではなく、例えば、スライド方式で開閉させた
りしてもよい。また、L形コンクリートブロツク全体の
軽量化を図るために、側板18の型面18aに肉盗み用の張
り出し突部を設けたりするなど種々の設計変更が可能で
ある。
るものではなく、例えば、L形コンクリートブロツクB
の立壁部B2が、側板18上で水平方向に、そして、底部B1
が垂直方向に成形される構成であつても良い。また、固
定枠17の両側部でなく、一側部においてのみL形コンク
リートブロツクBが成形されるように構成してもよい。
また、実施例では前後それぞれに2枚一対に分離した妻
板28を1枚に一体成形したり、さらには、この妻板28を
回動方式ではなく、例えば、スライド方式で開閉させた
りしてもよい。また、L形コンクリートブロツク全体の
軽量化を図るために、側板18の型面18aに肉盗み用の張
り出し突部を設けたりするなど種々の設計変更が可能で
ある。
(考案の効果) 以上詳述したところから明らかなように、この考案に
係るL形コンクリートブロツクの成形型枠は、側板を開
放回動するのみでL形コンクリートブロツクを倒伏状態
に置くことができるため、脱型作業を簡単かつ能率的に
行うことができる。しかも、側板が取り外し自在である
ため、既述したように短時間の養生で早めにL形コンク
リートブロツクを脱型することが可能となる。従つて、
型枠再使用の回転率を上げて生産性を向上させることが
できる。しかも、取り外し交換する側板のみを余分に用
意しておけばよいため、型枠代も安く済んで経済的であ
る。
係るL形コンクリートブロツクの成形型枠は、側板を開
放回動するのみでL形コンクリートブロツクを倒伏状態
に置くことができるため、脱型作業を簡単かつ能率的に
行うことができる。しかも、側板が取り外し自在である
ため、既述したように短時間の養生で早めにL形コンク
リートブロツクを脱型することが可能となる。従つて、
型枠再使用の回転率を上げて生産性を向上させることが
できる。しかも、取り外し交換する側板のみを余分に用
意しておけばよいため、型枠代も安く済んで経済的であ
る。
図面はこの考案に係るL形コンクリートブロツクの成形
型枠の実施例を示し、第1図は成形型枠の一部破断正面
図、第2図は同成形型枠の側面図、第3図は同じく部分
平面図、第4図は他の成形型枠の部分破断正面図、第5
図は同成形型枠を縮小して示す側面図、第6図は従来の
成形型枠を示す断面図、第7図および第8図は従来の成
形型枠におけるL形コンクリートブロツクの脱型作業を
説明する図である。 B……L形コンクリートブロツク B1……底部、B2……立壁部 16……基台、17……固定枠 17a……型面、18……側板 18a……型面、19……蝶番 28……妻板
型枠の実施例を示し、第1図は成形型枠の一部破断正面
図、第2図は同成形型枠の側面図、第3図は同じく部分
平面図、第4図は他の成形型枠の部分破断正面図、第5
図は同成形型枠を縮小して示す側面図、第6図は従来の
成形型枠を示す断面図、第7図および第8図は従来の成
形型枠におけるL形コンクリートブロツクの脱型作業を
説明する図である。 B……L形コンクリートブロツク B1……底部、B2……立壁部 16……基台、17……固定枠 17a……型面、18……側板 18a……型面、19……蝶番 28……妻板
Claims (1)
- 【請求項1】基台上に固定枠を配置するとともに、この
固定枠に対向して前記基台に側板を開閉回動可能に取り
付け、前記固定枠にはL形コンクリートブロツクの底部
または立壁部のいずれか一方の外面を形成するためのほ
ぼ垂直な型面を設け、前記側板にはL形コンクリートブ
ロツクの底部および立壁部の内面を形成するための正面
形ほぼ逆L字状の型面を設け、かつ、前記固定枠の前後
には開閉する妻板を取り付けた成形型枠において、前記
側板を、前記基台に対して取り外し自在としたことを特
徴とするL形コンクリートブロツクの成形型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990039921U JP2523754Y2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | L形コンクリートブロツクの成形型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990039921U JP2523754Y2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | L形コンクリートブロツクの成形型枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04506U JPH04506U (ja) | 1992-01-06 |
JP2523754Y2 true JP2523754Y2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=31549254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990039921U Expired - Lifetime JP2523754Y2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | L形コンクリートブロツクの成形型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2523754Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102015113077A1 (de) * | 2015-08-07 | 2017-02-09 | Lithonplus Gmbh & Co. Kg | Schalform für Mauerscheibe |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4583805B2 (ja) * | 2004-04-30 | 2010-11-17 | 新貝工業株式会社 | コンクリート成形品の型枠装置 |
DE112011101313A5 (de) * | 2010-04-14 | 2013-01-24 | Kobra Formen Gmbh | Schalungsform und Verfahren zur Herstellung von Beton-Winkelsteinen |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH023846Y2 (ja) * | 1985-08-12 | 1990-01-30 |
-
1990
- 1990-04-13 JP JP1990039921U patent/JP2523754Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102015113077A1 (de) * | 2015-08-07 | 2017-02-09 | Lithonplus Gmbh & Co. Kg | Schalform für Mauerscheibe |
EP3147094A2 (de) | 2015-08-07 | 2017-03-29 | Lithonplus GmbH & Co. KG | Schalform für mauerscheibe |
DE102015113077B4 (de) * | 2015-08-07 | 2021-06-10 | Lithonplus Gmbh & Co. Kg | Schalform für ein Bauelement und Verfahren zum Ausschalen |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04506U (ja) | 1992-01-06 |
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