JP2574151B2 - 構内車両用タイヤ - Google Patents
構内車両用タイヤInfo
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- JP2574151B2 JP2574151B2 JP61234473A JP23447386A JP2574151B2 JP 2574151 B2 JP2574151 B2 JP 2574151B2 JP 61234473 A JP61234473 A JP 61234473A JP 23447386 A JP23447386 A JP 23447386A JP 2574151 B2 JP2574151 B2 JP 2574151B2
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- carbon black
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、耐摩耗性等のタイヤ性能の低下や製造コス
トの上昇を伴わずに、スリップ跡による床面の汚染を大
幅に軽減した構内車両用タイヤに関する。
トの上昇を伴わずに、スリップ跡による床面の汚染を大
幅に軽減した構内車両用タイヤに関する。
このタイヤは、工場、倉庫等の屋内で使用されるフォ
ークリフトやその他の運搬用車両、台車等に利用可能で
ある。
ークリフトやその他の運搬用車両、台車等に利用可能で
ある。
〔従来技術〕 従来、品質管理の第一歩として、工場、倉庫等の作業
場の整理、清掃が重視されているが、構内用の車両に通
常のタイヤを使用した場合、急な制動、発進、旋回時に
タイヤのスリップ跡が床面に黒々と付着し、美観を著し
く損なってしまう。これを解決するために、タイヤ接地
部のゴム組成物にカーボンブラックを全く含まないで緑
色等の明色に着色されたタイヤが考案され、実際に市販
もされている。しかし、この種のタイヤや、高補強性の
カーボンブラックを全く含まず、しかもゴム強度を確保
するために天然ゴム主体とならざるを得ないこともあ
り、このため耐摩耗性が大幅に劣ってしまう。また、明
色を保つためには隣接材料をも含めて着色性のオイル、
老化防止剤等を使用できないという制約があるので、コ
スト高となり、しかも老化防止作用の強力なアミン系老
化防止剤が使えないのでタイヤの耐久性能をある程度犠
牲にせざるを得ない。さらには、カーボンブラックや通
常の黒色ゴムの混入を極く微量でも避けねばならないの
で、製造に際して混合、押出、加硫等の設備を専用化す
る必要が有り、また、変色を防ぐ為流通上の制約も有
り、このため大幅な生産性の低下と製造コストの上昇を
招いている。
場の整理、清掃が重視されているが、構内用の車両に通
常のタイヤを使用した場合、急な制動、発進、旋回時に
タイヤのスリップ跡が床面に黒々と付着し、美観を著し
く損なってしまう。これを解決するために、タイヤ接地
部のゴム組成物にカーボンブラックを全く含まないで緑
色等の明色に着色されたタイヤが考案され、実際に市販
もされている。しかし、この種のタイヤや、高補強性の
カーボンブラックを全く含まず、しかもゴム強度を確保
するために天然ゴム主体とならざるを得ないこともあ
り、このため耐摩耗性が大幅に劣ってしまう。また、明
色を保つためには隣接材料をも含めて着色性のオイル、
老化防止剤等を使用できないという制約があるので、コ
スト高となり、しかも老化防止作用の強力なアミン系老
化防止剤が使えないのでタイヤの耐久性能をある程度犠
牲にせざるを得ない。さらには、カーボンブラックや通
常の黒色ゴムの混入を極く微量でも避けねばならないの
で、製造に際して混合、押出、加硫等の設備を専用化す
る必要が有り、また、変色を防ぐ為流通上の制約も有
り、このため大幅な生産性の低下と製造コストの上昇を
招いている。
本発明は、床面汚染の大幅な軽減と耐摩耗性、生産
性、製造コストの低減とを両立させた構内車両用タイヤ
を提供することを目的とする。
性、製造コストの低減とを両立させた構内車両用タイヤ
を提供することを目的とする。
このため、本発明は、天然ゴム又はイソプレンゴム30
〜70重量%とブタジエンゴム70〜30重量%とからなる原
料ゴム100重量部に対し、窒素比表面積90m2/g以上のカ
ーボンブラック1〜10重量部とホワイトカーボン40〜60
重量部とを配合したゴム組成物からなるトレッド部を有
する構内車両用タイヤを要旨とするものである。
〜70重量%とブタジエンゴム70〜30重量%とからなる原
料ゴム100重量部に対し、窒素比表面積90m2/g以上のカ
ーボンブラック1〜10重量部とホワイトカーボン40〜60
重量部とを配合したゴム組成物からなるトレッド部を有
する構内車両用タイヤを要旨とするものである。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
(1) 原料ゴム。
天然ゴム(NR)30〜70重量%とブタジエンゴム(BR)
70〜30重量%とからなる。NRが30重量%未満では充分な
ゴム強度が得られず、また、BRが30重量%未満では耐摩
耗性、床面汚染防止効果に劣る。
70〜30重量%とからなる。NRが30重量%未満では充分な
ゴム強度が得られず、また、BRが30重量%未満では耐摩
耗性、床面汚染防止効果に劣る。
(2) カーボンブラック。
上記原料ゴム100重量部に対し、カーボンブラック1
〜10重量部配合する。カーボンブラックとしては、耐摩
耗性の観点から窒素比表面積90m2/g以上のもの、例え
ば、ISAF、SAF級のカーボンブラックが好ましい。カー
ボンブラックの配合量は、10重量部超では床面汚染が防
止できず、1重量部未満では耐摩耗性に劣り、また外観
の均一な黒色性のタイヤを得るには不充分である。
〜10重量部配合する。カーボンブラックとしては、耐摩
耗性の観点から窒素比表面積90m2/g以上のもの、例え
ば、ISAF、SAF級のカーボンブラックが好ましい。カー
ボンブラックの配合量は、10重量部超では床面汚染が防
止できず、1重量部未満では耐摩耗性に劣り、また外観
の均一な黒色性のタイヤを得るには不充分である。
(3) ホワイトカーボン。
上記原料ゴム100重量部に対し、40〜60重量部配合す
る。ここで用いるホワイトカーボンとしては、平均粒子
径30μm以下、SiO2含量80%以上の珪酸塩であることが
好ましい。30μm超や40重量部未満では充分な補強性が
得られず、60重量部超は不必要であるだけでなく、配合
物の粘度が上がり過ぎて加工性を損なう。
る。ここで用いるホワイトカーボンとしては、平均粒子
径30μm以下、SiO2含量80%以上の珪酸塩であることが
好ましい。30μm超や40重量部未満では充分な補強性が
得られず、60重量部超は不必要であるだけでなく、配合
物の粘度が上がり過ぎて加工性を損なう。
本発明のタイヤは、上記(1)〜(3)からなるゴム
組成物をトレッド部とするものである。このゴム組成物
には、通常用いられる加硫剤、老化防止剤、オイル、シ
ランカップリング剤等を配合することができる。
組成物をトレッド部とするものである。このゴム組成物
には、通常用いられる加硫剤、老化防止剤、オイル、シ
ランカップリング剤等を配合することができる。
また、カーボンブラック配合量及びポリマー組成と耐
摩耗性、床面汚染度との関係について研究した結果、次
の(a)〜(d)の結論を得た。
摩耗性、床面汚染度との関係について研究した結果、次
の(a)〜(d)の結論を得た。
(a) カーボンブラック配合量を増加させるに従って
耐摩耗性は向上するが、次第に飽和してくる。すなわ
ち、カーボンブラック1PHR当りの耐摩耗性向上効果は、
カーボンブラック配合量が少ない領域ほど大きい。第1
図にこの関係を示す。
耐摩耗性は向上するが、次第に飽和してくる。すなわ
ち、カーボンブラック1PHR当りの耐摩耗性向上効果は、
カーボンブラック配合量が少ない領域ほど大きい。第1
図にこの関係を示す。
(b) 床面汚染性は、少量のカーボンブラック配合で
急激に悪化し、すぐに飽和する。実用上汚れが目立たな
い程度に改善するためには、カーボンブラックを10PHR
以下にする必要がある。この関係を第2図に示す。
急激に悪化し、すぐに飽和する。実用上汚れが目立たな
い程度に改善するためには、カーボンブラックを10PHR
以下にする必要がある。この関係を第2図に示す。
(c) カーボンブラックを1PHR以上配合すれば、外観
上は完全にかつ均一に黒くなって、混合、押出、加硫な
どの工程における微量のカーボンブラックやカーボンブ
ラック配合ゴムの混入は問題とならない。したがって、
通常の設備がそのまま使用でき、生産性低下、製造コス
ト上昇の原因とならない。
上は完全にかつ均一に黒くなって、混合、押出、加硫な
どの工程における微量のカーボンブラックやカーボンブ
ラック配合ゴムの混入は問題とならない。したがって、
通常の設備がそのまま使用でき、生産性低下、製造コス
ト上昇の原因とならない。
(d) 各種ゴム系を検討した結果、カーボンブラック
少量配合で充分な強度を得るには天然ゴムが好ましく、
一方、床面汚染性の軽減と耐摩耗性の向上にはBR配合が
適当であり、両者のバランスを取るためには、NR/BR70/
30〜30/70の範囲とする必要があることがわかった。
少量配合で充分な強度を得るには天然ゴムが好ましく、
一方、床面汚染性の軽減と耐摩耗性の向上にはBR配合が
適当であり、両者のバランスを取るためには、NR/BR70/
30〜30/70の範囲とする必要があることがわかった。
以下に実施例および比較例を示す。
実施例、比較例 下記の表1,表2に示す配合内容(重量部)のゴム組成
物からなるトレッドを有する700−12サイズのタイヤを
フォークリフト前輪に装着して試験を行った。この結果
を、表1,表2に示す。
物からなるトレッドを有する700−12サイズのタイヤを
フォークリフト前輪に装着して試験を行った。この結果
を、表1,表2に示す。
〔発明の効果〕 以上説明したように本発明のタイヤは、原料ゴムとカ
ーボンブラックとホワイトカーボンとからなるため、他
のタイヤ性能を維持しつつ、かつ生産性を損なうことな
く、床面汚染性を実用上目立たないレベルまで軽減する
ことができる。また、本発明のタイヤでは、着色性の配
合剤に対する制約が全くないため、コストや耐久性を犠
牲にする必要がなく、さらに製造設備も通常のものを共
用することができる。
ーボンブラックとホワイトカーボンとからなるため、他
のタイヤ性能を維持しつつ、かつ生産性を損なうことな
く、床面汚染性を実用上目立たないレベルまで軽減する
ことができる。また、本発明のタイヤでは、着色性の配
合剤に対する制約が全くないため、コストや耐久性を犠
牲にする必要がなく、さらに製造設備も通常のものを共
用することができる。
第1図はカーボンブラック配合量と耐摩耗性との関係
図、第2図はカーボンブラック配合量と床面汚染性との
関係図である。
図、第2図はカーボンブラック配合量と床面汚染性との
関係図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−25841(JP,A) 特開 昭61−218404(JP,A) 特開 昭50−88150(JP,A) 特開 昭60−139728(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】天然ゴム30〜70重量%とブタジエンゴム70
〜30重量%とからなる原料ゴム100重量部に対し、窒素
比表面積90m2/g以上のカーボンブラック1〜10重量部と
ホワイトカーボン40〜60重量部とを配合したゴム組成物
からなるトレッド部を有する構内車両用タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61234473A JP2574151B2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | 構内車両用タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61234473A JP2574151B2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | 構内車両用タイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6390546A JPS6390546A (ja) | 1988-04-21 |
JP2574151B2 true JP2574151B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=16971563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61234473A Expired - Fee Related JP2574151B2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | 構内車両用タイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574151B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT332642B (de) * | 1973-10-11 | 1976-10-11 | Degussa | Vulkanisierbare kautschukmischungen fur reifen-laufflachen und vormischung hiefur |
DE2536674C3 (de) * | 1975-08-18 | 1979-09-27 | Deutsche Gold- Und Silber-Scheideanstalt Vormals Roessler, 6000 Frankfurt | Vernetzbare Mischungen auf Basis von Kautschuk, Organosilanen und silikatischen Füllstoffen |
JPS60139728A (ja) * | 1983-12-27 | 1985-07-24 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd | タイヤトレツド用ゴム組成物 |
JP2708147B2 (ja) * | 1985-03-26 | 1998-02-04 | 株式会社ブリヂストン | 改良された乗用車用ラジアルタイヤ |
-
1986
- 1986-10-03 JP JP61234473A patent/JP2574151B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6390546A (ja) | 1988-04-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |