JP2574149B2 - 画像表示装置を有する映像信号処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ この発明は、受信した放送テレビジヨン信号から抽出
した映像情報か、補助映像信号から抽出した映像情報の
いずれかを選択して表示できるテレビジヨン受像機に関
し、特に、放送テレビジヨン信号画像情報と補助映像信
号画像情報との双方に対して、実質的に同じ黒画像表示
基準レベルを設定するための装置に関する。

多くの放送テレビジヨン信号受像機は、例えばテレテ
キスト情報のような文字数字情報やコンピユータ端子か
ら供給されるような情報を含む補助映像信号を表示する
ことができる。他の形式の映像情報表示フオーマツトで
は、放送テレビジヨン信号情報から抽出されたシーン
が、テレビジヨン表示スクリーンの主要部分に表示さ
れ、一方、補助映像信号情報から抽出された他のシーン
が同時に表示スクリーンのより小さな部分に表示され
る。

これらの方式では、どの映像入力源から抽出された表
示映像情報に対しても実質的に同じ画像黒基準レベル、
すなわち輝度基準レベルを維持することが望ましい。こ
のようにすると、異なる映像入力信号源間で目につく程
の不所望な画像輝度又は色温度の変動が生じることがな
くなる。例えば、米国におけるNTSC標準に従う通常のテ
レビジヨン信号に含まれている映像情報の場合、表示画
像の輝度は、テレビジヨン信号の各周期的水平帰線消去
期間（水平ブランキング期間）内のいわゆるバツクポー
チで生じる黒基準レベルを基準にしている。

複数のビデオ入力信号のうちの何れかを、表示器へ供
給するために選択する高速動作スイッチを持ったテレビ
ジョン受像機は、例えば特開昭57−62680号公報、特開
昭58−75989号公報および実開昭60−90985号公報などに
開示されていて一般に知られている。上記１番目と３番
目の公報に示された受像機は、選ばれる信号の出力DC
（輝度）レベルをほぼ等しくする目的のクランプ回路
を、スイッチの前に設けている。２番目の公報に示され
ている受像機では、上記とは反対に、１つの選択された
信号を他の信号よりも明るくするためのDCオフセット回
路を具えている。

本発明は、スイッチ出力信号をベースとしたフィード
バック制御クランピング作用を採用することによって、
スイッチに先行する如何なる信号路にも生じ得るなどの
様なDCオフセット或いはスイッチ自身で発生する如何な
るDCオフセットがあっても選ばれた信号の輝度レベルを
正確に等しいレベルにすることができるという利点があ
る。

＜発明の概要＞ この発明によれば、テレビジヨン受像機のような映像
信号処理および表示方式において、通常の放送テレビジ
ヨン信号または補助映像信号から抽出した画像情報に対
して、実質的に同じ黒基準レベルを有する表示画像を与
える装置が提供される。この装置では、信号選択回路網
が、２つの映像信号源のうちの一方のものの出力を第１
または第２信号路を介して画像表示装置に選択的に結合
する。２つの信号のうちの第１のものは、例えば通常の
放送テレビジヨン信号であり、第２の信号は補助映像信
号である。この発明の原理によれば、第１の信号路を介
して結合される映像信号の黒基準レベルは、基準電圧に
応動する制御回路によつて設定される。第２の信号路を
介して結合される映像信号の黒基準レベルも、同じく基
準電圧に応動する制御回路によつて設定される。

この発明の１つの実施例では、第１および第２の映像
信号は、第１および第２のキヤパシタを介して選択回路
網に容量的に結合されており、第１および第２信号路用
制御回路はクランプ回路である。映像信号を容量結合す
ると、それに先行する直流結合回路からの累積直流誤差
の影響が排除され、さらに、映像信号源の直流出力レベ
ルと、選択回路網に付随する回路の入力直流条件との間
の非両立性の問題もなくなる。さらに、結合キヤパシタ
は各クランプ回路と協力するクランプキヤパシタとして
機能するので、特別にクランプキヤパシタを設ける必要
はない。

＜実施例の説明＞ 第１図において、カラー信号源10からの低レベルカラ
ー画像表示信号ｒ、ｇおよびｂが、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）
および青（Ｂ）映像信号選択回路網12a、12bおよび12c
の各第１の入力端子（例えばT1）に、直流阻止キヤパシ
タ13a、13bおよび13cを介して交流結合されている。選
択回路網12a、12bおよび12cの各第２の入力端子（例え
ばT2）には、補助映像信号源14からの補助カラー画像表
示信号ｒ′、ｇ′およびｂ′が、直流阻止キヤパシタ15
a、15bおよび15cを介して容量結合されている。これら
選択回路網からの各出力は、高レベルの増幅されたカラ
ー信号Ｒ、ＧおよびＢを画像表示映像管20の各強度制御
電極（例えば陰極）に供給する赤、緑および青表示駆動
段18a、18bおよび18cに対して、輝度制御回路網16a、16
bおよび16cと出力結合回路網17a、17bおよび17cとを介
して供給される。

各出力結合回路網17a、17bおよび17cは、例えば、ゼ
ロオフセツトバツフア回路を含み、この回路はカスケー
ド接続したNPNとPNPとのエミツタホロワ段によつて形成
できる。これらバツフア回路は、水平および垂直画像帰
線消去期間（ブランキング期間）に駆動段の入力におけ
る信号を消去するための受像機の偏向回路によつて生成
される水平および垂直帰線消去信号に応動する。輝度制
御回路網16a、16bおよび16cは、視聴者による調整が可
能な輝度制御電圧源22からの可変直流制御電圧VBに応動
して、輝度制御設定値に従つて選択回路網12a〜12cから
の映像出力信号の直流レベルを変化させる同じようなレ
ベルシフト回路を含んでいる。内部および外部映像信号
の双方を伝送する信号路にそれぞれ結合された同様な輝
度制御回路網16a〜16cには、共通の輝度制御電圧VBを供
給しているので、内部および外部の信号の双方に対して
実質的に同一の画像輝度レベルが維持される。

この方式では、水平画像トレース期間にだけ輝度制御
電圧源22の出力に輝度制御電圧VBが生じるように、輝度
制御機能がキーイングされている。リトレース期間に
は、輝度制御電圧源22は、回路網16a、16bおよび16c
に、輝度制御電圧VBに代えて、出力基準電圧を供給す
る。このような出力基準電圧の大きさは、輝度制御電圧
VBのほぼ中間域に対応している。そのために、電圧源22
は、画像トレース期間に電圧源22の出力に輝度制御電圧
VBを伝送し、リトレース期間に電圧源22の出力に基準電
圧を伝送するキード電子スイツチを含むようにしてもよ
い。

選択回路網12a、12bおよび12cは構成および動作がど
れも同一であるので、選択回路網12aの動作だけを以下
に詳細に述べる。

カラー信号源10からのカラー信号ｒ、ｇおよびｂは、
受信した放送テレビジヨン信号から抽出されるが、これ
らを以下の説明では内部信号とし、補助カラー信号源14
からの補助カラー信号ｒ′、ｇ′およびｂ′を外部信号
とする。内部および外部信号は共に、表示画像の水平お
よび垂直走査を同期させるために、受像機の同期回路に
供給される画像同期成分を含む。この同期機能は、東芝
株式会社から市販されている集積回路TA7348Pのような
映像信号スイツチング回路網によつて行うことが出来
る。このスイツチング回路網は、手動または自動で付勢
される電子スイツチを有する。この電子スイツチは、内
部信号表示モードにおいては、放送テレビジヨン信号か
ら検出された映像情報（同期成分を含む）を受像機の映
像信号および同期信号処理回路に結合する。このスイツ
チは、又、外部信号表示モードにおいては、外部補助映
像信号源の同期成分を受像機の同期信号処理回路に供給
する。

画像情報で変調されたテレビジヨン信号が存在してい
るとき、テレビジヨン信号のいわゆるバツクポーチ期間
の各々において、カラー信号源10のｒ、ｇおよびｂカラ
ーテレビジヨン信号出力に、黒基準直流電圧が現われ
る。このバツクポーチ期間には、以下に述べるが、第２
図にカラー信号ｒの波形と一緒に示されているように黒
基準期間が含まれている。画像情報変調が存在していな
いときにも、バツクポーチ期間を含む期間に黒基準電圧
が現われる。

ｒ、ｇおよびｂ信号の各々の黒基準レベルは、クラン
プ回路、例えばカラー信号源10に付属しているルミナン
ス信号クランプ回路によつて、確実に設定されるので、
カラー信号源10からの信号の各黒基準レベルは実質的に
等しくなる。このような直流黒基準レベルの絶対値はキ
ヤパシタ13a−13cを介して容量結合することによつて失
われるが、以下に述べるように、選択回路網12a−12cに
付属するクランプ回路によつて、各黒基準レベルの所望
の絶対値が設定される。

カラー信号源10には水平帰線消去回路及び垂直帰線消
去回路が含まれていない。普通は、これらの回路が、画
像帰線消去期間に、黒より黒状態を生じさせる。帰線消
去レベルは厳密さを必要とするものではないので、普通
は、それほど精密に設定されず、従つて、ｒ、ｇおよび
ｂ信号は相互に異なる帰線消去レベルを呈する可能性が
ある。この影響で、不適当な黒基準電圧が選択回路網に
付属するクランプ回路によつて生成される。従つて、こ
の発明の装置では、帰線消去は上述したように出力回路
網17a、17b、17cによつてなされる。

選択回路網12aは、「内部」位置（INT）と「外部」位
置（EXT）とを持つた電子スイツチ30を有し、第２図に
関連して後述する交互に発生する信号S1、S2に応動す
る。スイツチ30からの出力信号は出力端子T3に生じる。

カラー信号源10からの内部ｒカラー信号情報を表示さ
せるときは、スイツチ30はINT位置をとる。この場合、
ｒ信号は、キヤパシタ13a、入力端子T1、信号変換回路
網31（例えばレベルシフト回路およびバツフア回路を含
むようなもの）、スイツチ30、輝度制御回路16a、出力
結合回路網17aおよび駆動段18aを含む容量結合された映
像信号路を介して映像管20に伝送される。

選択回路網12aは、第１のセクションと第２のセクシ
ョンを有する制御手段を持っている。第１のセクション
は、キーイング信号C1に応動する第１のキード差動比較
器32より成り、１つおきの水平線帰線消去期間の黒基準
期間に動作する。比較器32は２つの入力を有し、その一
方（第２の入力）で受入れた輝度制御回路網16aの出力
の黒基準電圧を、他方の入力（第１の入力）で受入れた
基準電位源25によつて生成された黒基準電圧VRと比較す
る。この比較の結果として、比較器32の両入力における
黒基準電圧差を表わす制御電流が、比較器32の出力に生
成される。

この制御電流は比較器32から入力結合容量13aに供給
され、キヤパシタ13a上の電荷を修正する。従つて、内
部映像信号路の直流状態は、実質的に等しい黒基準電圧
が比較器32の両入力に生じるように修正される。

比較器32と入力結合容量13aとは、所望の黒基準電圧
がフイードバツク制御動作によつて出力端子T3に設定さ
れるフイードバツククランプを形成する。このフイード
バツク制御動作は、スイツチ30と、信号変換回路網31を
構成している回路と、輝度制御回路網16aとに付随する
いかなる不所望な直流オフセツトをも補償するものであ
る。

補助カラー信号源14からの外部ｒ′カラー信号情報を
表示しようとするときは、スイツチ30をEXT位置に置
く。この場合は、信号ｒ′は直流阻止キヤパシタ15a、
入力端子T2、利得制御増幅器34、スイツチ30、輝度制御
回路網16a、出力結合回路網17aおよび駆動段18aを含む
容量結合された信号路を介して映像管20に伝送される。
利得制御増幅器34は、この増幅器34と選択回路網12b、1
2cにおける同様な回路網とに共通な視聴者によつて調整
されるコントラスト制御部（図示せず）に応動する可変
利得増幅器を含んでいる。コントラスト制御部は、カラ
ー信号源10からの内部信号に対して設定されたコントラ
スト設定とは独立に、信号ｒ′のピーク−ピーク振幅を
調整する。増幅器34は、信号変換回路31と同様に、レベ
ルシフト回路およびバツフア回路を含むものでもよい。

前記制御手段の第２のセクションは、キーイング信号
C2に応動する第２のキード差動比較器37より成り、第１
の比較器32が非作動のとき（すなわちキーイングされて
いないとき）、１つおきの水平線帰線消去期間の黒基準
期間に動作する。比較器37は、２つの入力を有し、その
一方（第２の入力）で受入れた輝度制御回路網16aの出
力における黒基準電圧を他方の入力（第１の入力）で受
入れた基準電位源25からの黒基準電圧と比較する。この
比較の結果として、比較器37の両入力の黒基準電圧差を
表わす制御電流が、比較器37の出力に生成される。

この制御電流は入力結合キヤパシタ15aに供給され、
その電荷を修正する。従つて、外部映像信号路の直流状
態は、比較器37の両入力に実質的に等しい黒基準電圧が
現われるように修正される。比較器37と入力結合キヤパ
シタ15aも、フイードバツククランプを形成し、そのフ
イードバツク制御動作によつて出力端子T3に所望の黒基
準電圧が設定される。このフイードバツク制御動作は、
スイツチ30と、利得制御増幅器34を構成する回路と、輝
度制御回路網16aに付随するいかなる不所望な直流オフ
セツトをも補償する。

選択回路網12aの動作を、第２図に示すタイミング信
号S1、S2、C1およびC2の波形を参照して更に詳しく説明
する。

第２図に示す第１の波形は、カラー信号源10からの赤
映像信号ｒの一部（３本の水平線期間）を示す。補助カ
ラー信号源14からの補助映像信号も同じフオーマツトの
ものである。各水平線は、負方向水平同期パルス期間
と、これに続くこの水平同期パルス期間の終端と水平線
トレース期間の開始点との間に位置するいわゆるバツク
ポーチ黒基準期間とを含んでいる。水平線ブランキング
期間に、水平同期パルス期間およびバツクポーチ期間が
包含されている。

スイツチ30は、２者択一的なスイツチ信号S1またはS2
のうち、このスイツチ30に供給されているものが正レベ
ルを呈する場合は常に上側の内部（INT）信号位置をと
る。また、スイツチ30は、スイツチング信号S1またはS2
のうちこのスイツチ30に供給されているものが、上記正
レベルよりも低い正レベルを呈するときには常に、下側
の外部（EXT）位置をとる。

信号S1は、偶数番目の水平線の黒基準期間に低い正レ
ベルを呈する。従つて、信号S1がスイツチ30に供給され
るように選択されていれば、その時スイツチ30はEXT位
置をとる。信号S1は、奇数番目の水平線の基準期間は、
より正のレベルを呈する。従つて、信号S1がスイツチ30
に供給されるように選択されていれば、その時スイツチ
30はINT位置をとる。一方、信号S2は、偶数番目の水平
線の基準期間に低い正レベルを呈する。従つて、信号S2
がスイツチ30に供給されるように選択されていれば、そ
の時スイツチ30はEXT位置をとる。また信号S2は奇数番
目の水平線の基準期間に、より正のレベルをとる。従つ
て、信号S2がスイツチ30に供給されるように選択されて
いれば、その時スイツチ30はINT位置をとる。

このように、黒レベルを制御するためにスイツチ30
は、ある水平線の黒基準期間と次の水平線基準期間との
間で、INT位置とEXT位置を交互にとる。水平線トレース
期間におけるスイツチ30の位置は、トレース期間におけ
るスイツチ制御信号S1とS2の方向（すなわち、極性）に
よつて決定される。与えられた水平線トレース期間が内
部信号情報だけを含むときは、信号S1がスイツチ30の位
置を制御する。一方、与えられたトレース期間が外部信
号情報だけを含むときは、信号S2がスイツチ30の位置を
制御する。

しかし、水平線トレース期間中、スイツチ30がその期
間に受ける命令に従つて、スイツチ30はINT位置とEXT位
置の中のいずれをもとり得る。例えば、スイツチ30が信
号S1によつて制御される内部表示モードに、受像機があ
ると仮定し、更に或る時間に、受像機が自動的にまたは
視聴者からの命令に応動して、表示スクリーの一部分に
補助情報を表示することになつているものとする。この
ような情報には、例えばその日の時間または受像機が同
調しているチヤンネル番号なども含まれる。

このような補助表示機能は、補助情報を表示させるた
めの制御信号に応動するマイクロプロセツサ制御される
キヤラクタ発生器を含む従来のテレビジヨン受像機にも
与えられていることがある。このような制御信号は、内
部映像信号の水平トレース期間の所定の部分に補助外部
情報を表示したい場合に、一時的にスイツチ30に信号S2
を供給させるために、タイミング信号発生器40のモード
制御信号入力（MODE）に供給される。

比較器キーイング信号C1は、奇数番目の水平線の黒基
準期間に正のキーイングパルス成分を呈し、比較器キー
イング信号C2は、偶数番目の水平線の黒基準期間に正の
キーイングパルス成分を呈する。信号C1、C2のタイミン
グは、受像機の内部表示モードおよび外部表示モードの
どちらに対しても同じに維持される。

信号S1、S2、C1およびC2は、受像機の偏向同期回路
（図示せず）によつて生成される水平および垂直画像同
期信号ＨおよびＶに応動するタイミング信号発生器40に
よつて発生される。タイミング信号発生器40は、この発
生器40のモード制御出力に信号S1とS2のどちらを供給す
るかを決定するモード制御信号（MODE）にも応動する。
内部放送テレビジヨン画像表示モードと外部画像表示モ
ードとの間で切換を行うときに必要なこのモード制御信
号は、受信機内の回路によって自動的にあるいは視聴者
によつて手動的にかのどちらかによつて生成される。

例えば、表示スクリーンの一部上での（外部）文字数
字テレテキスト情報の表示は、モード制御信号により自
動的に行われる。このモード制御信号は、放送テレビジ
ヨン画像を表示している表示スクリーンの一部にテレテ
キスト情報を表示させるのに必要なINT位置とEXT位置と
の間でスイツチ30が切換わるようにスイツチ30を付勢す
る。あるいは、テレテキスト情報の表示は、視聴者によ
つて制御される手動スイツチの設定に応動して行うこと
もできる。

信号C1およびC2がカバーする各黒基準期間は公知のよ
うにバーストゲート期間に対応する。タイミング発生器
40は、各バーストゲート（黒基準）期間にバーストゲー
トパルスを発生するための回路を含んでいる。分離され
た同期パルスに応動するバーストゲートパルス発生器の
１つが米国特許第4,051,518号の明細書に開示されてい
る。発生されたバーストゲートパルスは、フリツプ−フ
ロツプ回路網を含むような適当な論理タイミング回路に
供給されて、1/2線周波数信号C1とC2が生成され、これ
ら信号C1とC2とから信号S2とS1がそれぞれ抽出される。
従つて、信号S1とS2とは、バーストゲートパルスによつ
て同期させられた信号C2とC1とに対して同期させられ
る。

信号S1とS2は、持続的に生成するようにし、かつ、S1
とS2のうちどちらを生成器40の出力からスイツチ30の制
御入力に伝送させるかを決定するためのモード制御信号
にも応動する論理回路、例えば論理ゲートを含むような
もの、の入力に供給するようにしてもよい。従つて、こ
の場合、モード制御信号が内部または外部表示モードの
どちらに対応しているかに従つて、発生器40の出力から
信号S1またはS2のどちらかが選択的に伝送される。

この受像機は２つの画像表示能力を有しているので、
内部および外部モードの双方の表示画像に対して実質的
に同じ黒レベルを維持することが望ましい。さもなけれ
ば、内部放送テレビジヨン信号情報の表示と外部信号情
報の表示との間で、画像輝度と色温度に不所望な変化が
生じる。このような輝度変化が生じる可能性は、内部画
像表示モードおよび外部画像表示モードの双方に対して
実質的に同じ画像黒基準レベルを自動的に維持するのを
助ける付属クランプ回路を備えたこの発明による選択回
路網12a−12cによつて実質的に排除される。

カラー信号源10からの信号ｒ等によつて与えられる放
送テレビジヨン情報を表示する内部表示モードでは、タ
イミング発生器40は、そのモード制御出力に信号S1を生
成する。信号S1によつて奇数番目の水平線の基準期間に
スイツチ30がINT位置をとり、このとき比較器32は信号C
1に応動して動作するようにキーイングされる。従つ
て、内部映像信号の奇数番目の水平基準期間が、前述し
たような帰還制御動作によつて所望の黒基準電圧にクラ
ンプされる。比較器32が再び動作をキーイングされる次
の奇数番目の水平線まで、黒基準電圧を設定するキヤパ
シタ13aの両端間のクランプ電圧は保時される。

補助信号源14からの信号ｒによつて与えられる補助情
報を表示する外部表示モードでは、タイミング発生器40
は、そのモード制御出力に信号S2を生成する。信号S2に
よつて、偶数番目の水平線の基準期間にスイツチ30がEX
T位置をとり、このとき比較器37が信号C2に応動して動
作をキーイングされる。このようにして、外部映像信号
の偶数番目の水平基準期間は、前述した帰還制御動作に
よつて所望の黒基準電圧にクランプされる。キヤパシタ
15aの両端間のクランプ電圧（これが黒基準レベルを設
定する）は、比較器37がその動作をキーイングされる次
の偶数番目の水平線まで保持される。

内部信号および外部信号の双方に対して設定される黒
基準電圧は、クランピングによつて同じ基準電圧＋VRに
対して設定されているので、実質的に同一になるという
利点がある。内部信号および外部信号は選択回路に対し
て、容量結合されるので、先行する直流結合回路からの
累算直流誤差の影響を除去でき、しかも、映像信号源の
直流出力レベルと、選択回路網に関連している回路の入
力直流要件との間の非両立性の問題をも除去できる。さ
らに、結合キヤパシタは、クランプキヤパシタとしても
機能するので、別にクランプキパシタを設ける必要がな
く、従つて、このような付加的なクランプキヤパシタを
選択回路網12a−12cを含むような集積回路装置に結合す
るための余分な外部端子が不要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は選択的に結合される映像信号に対して黒基準レ
ベルを設定するための構成を含むこの発明による信号選
択回路網を有するカラーテレビジヨン受像機の一部を示
す図、第２図は第１図の選択回路網の動作を理解するた
めに有効な波形を示す図である。 20……画像表示装置、25……基準電位供給手段、30……
スイツチング手段、32、37……制御手段、40……タイミ
ング手段、INT……第１の位置、EXT……第２の位置。

フロントページの続き (72)発明者 レオポルド アルバート ハーウツド アメリカ合衆国 ニユージヤージ州 ブ リツジウオータ サミツト・リツジ・ド ライブ800 (72)発明者 ロナルド トマス キーン アメリカ合衆国 インデイアナ州 イン デイアナポリス ネプチユーン・ドライ ブ 9222 (72)発明者 ロバート プレストン パーカー アメリカ合衆国 インデイアナ州 イン デイアナポリス インデイアン・レー ク・ブールバード・サウス・ドライブ 10218 (56)参考文献 特開 昭57−62680（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−75989（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−90985（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】周期的な画像期間に生じる画像情報と周期
   的なブランキング期間に生じる黒基準成分とを有する第
   １の映像信号を受入れるように第１信号路を介して結合
   された第１の入力と、周期的な画像期間に生じる画像情
   報と周期的なブランキング期間に生じる黒基準成分とを
   有する補助的な第２の映像信号を受入れるように第２信
   号路を介して結合された第２の入力と、スイッチング制
   御入力と、表示装置に結合された出力と、を有するスイ
   ッチング手段と； 上記スイッチング手段の上記スイッチング制御入力に結
   合されており、第１の動作モードにおいて、上記スイッ
   チング手段が第１の位置をとるようにして、このスイッ
   チング手段の上記第１の入力を上記表示装置に結合し、
   また第２の動作モードにおいて、上記スイッチング手段
   が第２の位置をとるようにして、このスイッチング手段
   の上記第２の入力を上記表示装置に結合するように働く
   タイミング手段と； 基準電位を供給する手段と； 各々第１および第２の入力と１つの出力とを有する第１
   および第２のセクションを含み、上記第１および第２の
   セクションの各々は、上記第１の入力で受入れた上記基
   準電位と上記第２の入力で受入れた上記スイッチング手
   段の出力信号とに応答するものであり、上記第１のセク
   ションの出力は第１のフィードバック径路を介して上記
   スイッチング手段の上記第１の入力に結合されており、
   また上記第２のセクションの出力は第２のフィードバッ
   ク径路を介して上記スイッチング手段の上記第２の入力
   に結合されて成る、制御手段と；を具備し、 上記制御手段は、上記基準電位と上記スイッチング手段
   の上記出力信号とに応動して、自動的に各黒レベル制御
   信号を上記フィードバック径路を介して上記信号路に供
   給し、上記スイッチング手段によって選択された出力信
   号が上記スイッチング手段の上記出力において実質的に
   等しい黒基準レベルを呈するように働くことを特徴とす
   る、画像表示装置を有する映像信号処理装置。