JP2574083B2 - 3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体の製造方法 - Google Patents
3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体の製造方法Info
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- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−ヒドロキシ−2−
チオフェンカルボン酸誘導体を選択性よく、且つ高収率
で製造する方法に関する。
チオフェンカルボン酸誘導体を選択性よく、且つ高収率
で製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボ
ン酸誘導体は、農薬や医薬の中間体として広範囲に利用
し得る有用な化合物である。
ン酸誘導体は、農薬や医薬の中間体として広範囲に利用
し得る有用な化合物である。
【0003】特に、上記化合物は、低薬量で、しかも広
範囲に雑草を防除するN−[2’−(3’−メトキシ)
−チエニルメチル]−N−クロロアセチル−2、6−ジ
メチルアニリドの原料として価値の高いものある。
範囲に雑草を防除するN−[2’−(3’−メトキシ)
−チエニルメチル]−N−クロロアセチル−2、6−ジ
メチルアニリドの原料として価値の高いものある。
【0004】3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン
酸誘導体の製造方法としては、メルカプト酢酸エステル
誘導体と、2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体と
を、アルカリ金属水酸化物の存在下に反応させる方法
が、特開平2−172986号公報により開示されてい
る。
酸誘導体の製造方法としては、メルカプト酢酸エステル
誘導体と、2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体と
を、アルカリ金属水酸化物の存在下に反応させる方法
が、特開平2−172986号公報により開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
開示された3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸
誘導体の製造方法において原料の1つとして使用される
メルカプト酢酸エステル誘導体の入手が困難であるた
め、該製造方法の有用性が充分に発揮されていない。
開示された3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸
誘導体の製造方法において原料の1つとして使用される
メルカプト酢酸エステル誘導体の入手が困難であるた
め、該製造方法の有用性が充分に発揮されていない。
【0006】そこで、上記メルカプト酢酸エステル誘導
体を、メルカプト酢酸誘導体とアルコールとを反応させ
て製造し、該メルカプト酢酸エステル誘導体を単離しな
いでそのまま原料として使用し、該メルカプト酢酸エス
テル誘導体と、2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体
とを、上記の開示された製法に従って、アルカリ金属水
酸化物の存在下に反応させて3−ヒドロキシ−2−チオ
フェンカルボン酸誘導体を製造しようと試みた。
体を、メルカプト酢酸誘導体とアルコールとを反応させ
て製造し、該メルカプト酢酸エステル誘導体を単離しな
いでそのまま原料として使用し、該メルカプト酢酸エス
テル誘導体と、2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体
とを、上記の開示された製法に従って、アルカリ金属水
酸化物の存在下に反応させて3−ヒドロキシ−2−チオ
フェンカルボン酸誘導体を製造しようと試みた。
【0007】しかしながら、この試みは、収率が低いた
めにうまくいかなかった。
めにうまくいかなかった。
【0008】そこで、原料としてメルカプト酢酸誘導体
及びアルコールを使用して、高収率で3−ヒドロキシ−
2−チオフェンカルボン酸誘導体を簡便に製造する方法
の開発が課題となっている。
及びアルコールを使用して、高収率で3−ヒドロキシ−
2−チオフェンカルボン酸誘導体を簡便に製造する方法
の開発が課題となっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特にメルカプト
酢酸エステル誘導体と2,3−ジハロゲノプロピオン酸
誘導体との反応に際して、アルカリ金属の炭酸塩を存在
させることにより、高収率で、しかも再現性よく3−ヒ
ドロキシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体を簡便に製
造し得ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特にメルカプト
酢酸エステル誘導体と2,3−ジハロゲノプロピオン酸
誘導体との反応に際して、アルカリ金属の炭酸塩を存在
させることにより、高収率で、しかも再現性よく3−ヒ
ドロキシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体を簡便に製
造し得ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、一般式(1) A−S−CH2CO2H (1) (但し,Aは水素原子又はアシル基を示す。)で表され
るメルカプト酢酸誘導体と、一般式(2) R1H (2) (但し、R1は置換若しくは非置換のアルコキシ基又は
置換若しくは非置換のフェノキシ基を示す。)で表され
るアルコールとを反応させて、一般式(3) A−S−CH2COR1 (3) (但し,A及びR1は前記一般式(1)及び一般式
(2)におけるA及びR1と同一の基を示す。)で表さ
れるメルカプト酢酸エステル誘導体を生成させ、次いで
該メルカプト酢酸エステル誘導体と、一般式(4)
るメルカプト酢酸誘導体と、一般式(2) R1H (2) (但し、R1は置換若しくは非置換のアルコキシ基又は
置換若しくは非置換のフェノキシ基を示す。)で表され
るアルコールとを反応させて、一般式(3) A−S−CH2COR1 (3) (但し,A及びR1は前記一般式(1)及び一般式
(2)におけるA及びR1と同一の基を示す。)で表さ
れるメルカプト酢酸エステル誘導体を生成させ、次いで
該メルカプト酢酸エステル誘導体と、一般式(4)
【0011】
【化3】
【0012】(但し、R2は水素原子、ハロゲン原子、
置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換
のフェニル基、ニトロ基又はアルコキシカルボニル基、
R3は置換若しくは非置換のアルキル基又は置換若しく
は非置換のフェニル基、Xはハロゲン原子を夫々示
す。)で表される2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導
体とを、一般式(5)YZCO 3 (5) (但し、Yは水素原子、ナトリウム原子、カリウム原子
又はリチウム原子、Zはナトリウム原子、カリウム原子
又はリチウム原子を夫々示す。)で表されるアルカリ金
属の炭酸塩の存在下に反応させることを特徴とする一般
式(6)
置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換
のフェニル基、ニトロ基又はアルコキシカルボニル基、
R3は置換若しくは非置換のアルキル基又は置換若しく
は非置換のフェニル基、Xはハロゲン原子を夫々示
す。)で表される2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導
体とを、一般式(5)YZCO 3 (5) (但し、Yは水素原子、ナトリウム原子、カリウム原子
又はリチウム原子、Zはナトリウム原子、カリウム原子
又はリチウム原子を夫々示す。)で表されるアルカリ金
属の炭酸塩の存在下に反応させることを特徴とする一般
式(6)
【0013】
【化4】
【0014】(但し、R1及びR2は前記の一般式(2)
及び一般式(4)におけるR1及びR2と同一の基を示
す。)で表される3−ヒドロキシ−2−チオフェンカル
ボン酸誘導体の製造方法である。
及び一般式(4)におけるR1及びR2と同一の基を示
す。)で表される3−ヒドロキシ−2−チオフェンカル
ボン酸誘導体の製造方法である。
【0015】本発明において使用するメルカプト酢酸誘
導体を表す一般式(1)中、Aで示されるアシル基は、
その炭素数には特に限定されないが、炭素数2〜7のも
のが好適である。好適な該アシル基を具体的に例示すれ
ば、アセチル基、n−プロピオニル基、iso−プロピオニ
ル基、n−ブチリル基、t−ブチリル基、n−バレリル
基、イソバレリル基、ベンゾイル基、シクロヘキシルカ
ルボニル基などが挙げられる。 さらに、本発明によっ
て使用できる一般式(1)で示されるメルカプト酢酸誘
導体を具体的に例示すると、チオグリコール酸、S−ホ
ルミルチオグリコール酸、S−アセチルチオグリコール
酸、S−プロピオニルチオグリコール酸、S−ブチリル
チオグリコール酸、S−イソブチリルチオグリコール
酸、S−バレリルチオグリコール酸、S−ベンゾイルチ
オグリコール酸、S−シクロヘキシルカルボニルチオグ
リコール酸などが挙げられる。
導体を表す一般式(1)中、Aで示されるアシル基は、
その炭素数には特に限定されないが、炭素数2〜7のも
のが好適である。好適な該アシル基を具体的に例示すれ
ば、アセチル基、n−プロピオニル基、iso−プロピオニ
ル基、n−ブチリル基、t−ブチリル基、n−バレリル
基、イソバレリル基、ベンゾイル基、シクロヘキシルカ
ルボニル基などが挙げられる。 さらに、本発明によっ
て使用できる一般式(1)で示されるメルカプト酢酸誘
導体を具体的に例示すると、チオグリコール酸、S−ホ
ルミルチオグリコール酸、S−アセチルチオグリコール
酸、S−プロピオニルチオグリコール酸、S−ブチリル
チオグリコール酸、S−イソブチリルチオグリコール
酸、S−バレリルチオグリコール酸、S−ベンゾイルチ
オグリコール酸、S−シクロヘキシルカルボニルチオグ
リコール酸などが挙げられる。
【0016】また、本発明において使用するアルコール
を表す前記一般式(2)中、R1で示される置換若しく
非置換のアルコキシ基のアルキル残基は直鎖状でも分岐
鎖状でもよく、該アルキル残基の炭素数は特に限定され
ないが、原料の入手の容易さから、炭素数1〜6のアル
キル残基が好適である。好適な非置換のアルコキシ基を
具体的に例示すると、メトキシ基、エトキシ基、n−プ
ロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基、iso
−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペントキシ基、n−
ヘキソキシ基などが挙げられる。
を表す前記一般式(2)中、R1で示される置換若しく
非置換のアルコキシ基のアルキル残基は直鎖状でも分岐
鎖状でもよく、該アルキル残基の炭素数は特に限定され
ないが、原料の入手の容易さから、炭素数1〜6のアル
キル残基が好適である。好適な非置換のアルコキシ基を
具体的に例示すると、メトキシ基、エトキシ基、n−プ
ロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基、iso
−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペントキシ基、n−
ヘキソキシ基などが挙げられる。
【0017】さらに、置換アルコキシ基の置換基として
は、本発明における反応に関与しない、不活性な置換基
が何ら限定なく使用できる。好適な置換基としては、水
酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基、フェニル基など
が挙げられる。
は、本発明における反応に関与しない、不活性な置換基
が何ら限定なく使用できる。好適な置換基としては、水
酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基、フェニル基など
が挙げられる。
【0018】また、置換フェノキシ基の置換基として
は、反応に不活性な置換基であれば特に限定されるもの
ではない。特に好適に使用できる置換基としては、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n
−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基に加え、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基、アルキルチオ基、フェニル基
などが挙げられる。
は、反応に不活性な置換基であれば特に限定されるもの
ではない。特に好適に使用できる置換基としては、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n
−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基に加え、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基、アルキルチオ基、フェニル基
などが挙げられる。
【0019】本発明において、一般式(2)で示される
アルコールを具体的に例示すると、メタノール、エタノ
ール、n-プロピルアルコール、iso−プロピルアルコー
ル、n−ブタノール、t−ブタノール、メトキシメタノ
ール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、メチ
ルチオメタノール、メチルチオエタノール、フェノキシ
メタノール、フェノキシメタノール、フェノキシエタノ
ール、p−クロロフェノキシエタノール等が挙げられ
る。
アルコールを具体的に例示すると、メタノール、エタノ
ール、n-プロピルアルコール、iso−プロピルアルコー
ル、n−ブタノール、t−ブタノール、メトキシメタノ
ール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、メチ
ルチオメタノール、メチルチオエタノール、フェノキシ
メタノール、フェノキシメタノール、フェノキシエタノ
ール、p−クロロフェノキシエタノール等が挙げられ
る。
【0020】さらに本発明において、一般式(3)で示
されるメルカプト酢酸エステル誘導体を具体的に例示す
ると、チオグリコール酸メチル、チオグリコール酸エチ
ル、チオグリコール酸エチル、チオグリコール酸iso-プ
ロピル、チオグリコール酸n-プロピル、チオグリコール
酸ブチル、チオグリコール酸フェニル、S−ホルミルチ
オグリコール酸メチル、S−アセチルチオグリコール酸
メチル、S−プロピオニルチオグリコール酸メチル、S
−ブチリルチオグリコール酸メチル、S−イソブチリル
チオグリコール酸メチル、S−バレリルチオグリコール
酸メチル、S−ベンゾイルチオグリコール酸メチル、S
−シクロヘキシルカルボニルチオグリコール酸メチルな
どが挙げられる。
されるメルカプト酢酸エステル誘導体を具体的に例示す
ると、チオグリコール酸メチル、チオグリコール酸エチ
ル、チオグリコール酸エチル、チオグリコール酸iso-プ
ロピル、チオグリコール酸n-プロピル、チオグリコール
酸ブチル、チオグリコール酸フェニル、S−ホルミルチ
オグリコール酸メチル、S−アセチルチオグリコール酸
メチル、S−プロピオニルチオグリコール酸メチル、S
−ブチリルチオグリコール酸メチル、S−イソブチリル
チオグリコール酸メチル、S−バレリルチオグリコール
酸メチル、S−ベンゾイルチオグリコール酸メチル、S
−シクロヘキシルカルボニルチオグリコール酸メチルな
どが挙げられる。
【0021】本発明において使用する2,3−ジハロゲ
ノプロピオン酸誘導体を表す一般式(4)中、R2又は
Xで示されるハロゲン原子を具体的に例示すると、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素が好適である。
ノプロピオン酸誘導体を表す一般式(4)中、R2又は
Xで示されるハロゲン原子を具体的に例示すると、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素が好適である。
【0022】前記の一般式(4)中、R2又はR3で示さ
れる置換アルキル基のアルキル残基又は非置換のアルキ
ル基は直鎖状でも分岐鎖状でもよく、該アルキル残基又
は該アルキル基の炭素数は、入手の容易さから、1〜6
が好適である。前記の置換アルキル基の置換基として
は、反応系で不活性な置換基であれば特に限定されな
い。そのうち、好適な置換基を具体的に例示すると、ハ
ロゲン原子;ヒドロキシ基;メトキシ基、エトキシ基、
n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキ
シ基、iso−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等の
アルコキシ基;メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロ
ピルチオ基、iso−プロピルチオ基、n−ブチルチオ
基、iso−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、
n−ペンチルチオ基、n−ヘキシルチオ基等のアルキル
チオ基;フェニル基;フェノキシ基などが挙げられる。
れる置換アルキル基のアルキル残基又は非置換のアルキ
ル基は直鎖状でも分岐鎖状でもよく、該アルキル残基又
は該アルキル基の炭素数は、入手の容易さから、1〜6
が好適である。前記の置換アルキル基の置換基として
は、反応系で不活性な置換基であれば特に限定されな
い。そのうち、好適な置換基を具体的に例示すると、ハ
ロゲン原子;ヒドロキシ基;メトキシ基、エトキシ基、
n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキ
シ基、iso−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等の
アルコキシ基;メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロ
ピルチオ基、iso−プロピルチオ基、n−ブチルチオ
基、iso−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、
n−ペンチルチオ基、n−ヘキシルチオ基等のアルキル
チオ基;フェニル基;フェノキシ基などが挙げられる。
【0023】前記の一般式(4)中、R2又はR3で示さ
れる置換フェニル基の置換基としては、反応系で不活性
な置換基であれば特に限定されない。そのうち、好適な
置換基を具体的に例示すると、ハロゲン原子;ニトロ
基;ヒドロキシ基;メチル基、エチル基,n−プロピル
基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチ
ル基、tert−ブチル基等のアルキル基;クロロメチ
ル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ト
リクロロメチル基、トリフルオロメチル基、トリフルオ
ロエチル基、トリクロロエチル基、ペンタフルオロメチ
ル基等のハロゲノアルキル基;フェニル基等が挙げられ
る。
れる置換フェニル基の置換基としては、反応系で不活性
な置換基であれば特に限定されない。そのうち、好適な
置換基を具体的に例示すると、ハロゲン原子;ニトロ
基;ヒドロキシ基;メチル基、エチル基,n−プロピル
基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチ
ル基、tert−ブチル基等のアルキル基;クロロメチ
ル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ト
リクロロメチル基、トリフルオロメチル基、トリフルオ
ロエチル基、トリクロロエチル基、ペンタフルオロメチ
ル基等のハロゲノアルキル基;フェニル基等が挙げられ
る。
【0024】前記の一般式(4)中、R2で示されるア
ルコキシカルボニル基のアルコキシ残基は直鎖状でも分
岐鎖状でもよく、該アルコキシ残基の炭素数は、入手の
容易さから、1〜6が好適である。該アルコキシ残基を
具体的に例示すると、メトキシ基、エトキシ基、n−プ
ロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基、
iso−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペン
トキシ基、n−ヘキソキシ基などが挙げられる。
ルコキシカルボニル基のアルコキシ残基は直鎖状でも分
岐鎖状でもよく、該アルコキシ残基の炭素数は、入手の
容易さから、1〜6が好適である。該アルコキシ残基を
具体的に例示すると、メトキシ基、エトキシ基、n−プ
ロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基、
iso−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペン
トキシ基、n−ヘキソキシ基などが挙げられる。
【0025】さらに、本発明によって使用できる一般式
(4)で示される2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導
体を具体的に例示すると、2、3−ジクロロプロピオン
酸メチル、2、3−ジブロモプロピオン酸メチル、2、
3−ジクロロプロピオン酸エチル、2、3−ジブロモプ
ロピオン酸エチル、2、3−ジクロロ酪酸メチル、2、
3−ジブロモ酪酸メチル、2、3−ジクロロ酪酸エチ
ル、2、3−ジブロモ酪酸エチル、2、3−ジクロロ吉
草酸メチル、2、3−ジブロモ吉草酸メチル、2、3−
ジクロロ−4−トリフルオロ酪酸メチル、2、3−ジク
ロロ−4−トリフルオロ酪酸エチル、2、3−ジクロロ
−3−フェニルプロピオン酸メチル、2、3−ジクロロ
−3−(2’−クロロフェニル)プロピオン酸メチル、
2、3−ジクロロ−3−(3’−クロロフェニル)プロ
ピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−3−(4’−クロ
ロフェニル)プロピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−
3−(2’−ブロモフェニル)プロピオン酸メチル、
2、3−ジクロロ−3−(3’−ブロモフェニル)プロ
ピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−3−(4’−ブロ
モフェニル)プロピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−
3−(2’−ニトロフェニル)プロピオン酸メチル、
2、3−ジクロロ−3−(3’−ニトロフェニル)プロ
ピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−3−(4’−ニト
ロフェニル)プロピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−
3−(2’−メチルフェニル)プロピオン酸メチル、
2、3−ジクロロ−3−(4’−メチルフェニル)プロ
ピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−3−(3’、4’
−ジクロロフェニル)プロピオン酸メチル、2、3−ジ
クロロ−3−ニトロプロピオン酸メチル、コハク酸ジメ
チル、コハク酸ジエチル、2、3−ジヨードプロピオン
酸メチルなどが挙げられる。
(4)で示される2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導
体を具体的に例示すると、2、3−ジクロロプロピオン
酸メチル、2、3−ジブロモプロピオン酸メチル、2、
3−ジクロロプロピオン酸エチル、2、3−ジブロモプ
ロピオン酸エチル、2、3−ジクロロ酪酸メチル、2、
3−ジブロモ酪酸メチル、2、3−ジクロロ酪酸エチ
ル、2、3−ジブロモ酪酸エチル、2、3−ジクロロ吉
草酸メチル、2、3−ジブロモ吉草酸メチル、2、3−
ジクロロ−4−トリフルオロ酪酸メチル、2、3−ジク
ロロ−4−トリフルオロ酪酸エチル、2、3−ジクロロ
−3−フェニルプロピオン酸メチル、2、3−ジクロロ
−3−(2’−クロロフェニル)プロピオン酸メチル、
2、3−ジクロロ−3−(3’−クロロフェニル)プロ
ピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−3−(4’−クロ
ロフェニル)プロピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−
3−(2’−ブロモフェニル)プロピオン酸メチル、
2、3−ジクロロ−3−(3’−ブロモフェニル)プロ
ピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−3−(4’−ブロ
モフェニル)プロピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−
3−(2’−ニトロフェニル)プロピオン酸メチル、
2、3−ジクロロ−3−(3’−ニトロフェニル)プロ
ピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−3−(4’−ニト
ロフェニル)プロピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−
3−(2’−メチルフェニル)プロピオン酸メチル、
2、3−ジクロロ−3−(4’−メチルフェニル)プロ
ピオン酸メチル、2、3−ジクロロ−3−(3’、4’
−ジクロロフェニル)プロピオン酸メチル、2、3−ジ
クロロ−3−ニトロプロピオン酸メチル、コハク酸ジメ
チル、コハク酸ジエチル、2、3−ジヨードプロピオン
酸メチルなどが挙げられる。
【0026】本発明において、前記の一般式(5)で表
されるアルキル金属の炭酸塩としては、特に限定される
ものではないが、好適に使用されるアルカリ金属の炭酸
塩を例示すると、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸水素リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸リチウム等が挙げられる。
されるアルキル金属の炭酸塩としては、特に限定される
ものではないが、好適に使用されるアルカリ金属の炭酸
塩を例示すると、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸水素リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸リチウム等が挙げられる。
【0027】さらに、本発明によって製造できる一般式
(6)で示される3−ヒドロキシ−2−チオフェンカル
ボン酸誘導体を具体的に例示すると、3−ヒドロキシ−
2−チオフェンカルボン酸メチル、5−メチル−3−ヒ
ドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−エチ
ル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチ
ル、5−プロピル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカ
ルボン酸メチル、5−ブチル−3−ヒドロキシ−2−チ
オフェンカルボン酸メチル、5−ペンチル−3−ヒドロ
キシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、3−ヒドロキ
シ−2−チオフェンカルボン酸エチル、5−メチル−3
−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸エチル、5−
エチル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸エ
チル、5−プロピル−3−ヒドロキシ−2−チオフェン
カルボン酸エチル、5−ブチル−3−ヒドロキシ−2−
チオフェンカルボン酸エチル、5−ペンチル−3−ヒド
ロキシ−2−チオフェンカルボン酸エチル、3−ヒドロ
キシ−2、5−ジカルボン酸メチル、5−トリフルオロ
エチル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メ
チル、3−ヒドロキシ−2、5−ジカルボン酸エチル、
5−フェニル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボ
ン酸メチル、5−(2’−クロロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル 、5−
(2’−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チ
オフェンカルボン酸メチル、5−(2’−ヨードフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチ
ル、5−(3’−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−
2−チオフェンカルボン酸メチル 、5−(3’−ブロ
モフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボ
ン酸メチル 、5−(3’−フルオロフェニル)−3−
ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−
(3’−ヨードフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオ
フェンカルボン酸メチル、5−(4’−クロロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチ
ル 、5−(4’−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシ
−2−チオフェンカルボン酸メチル 、5−(4’−フ
ルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカ
ルボン酸メチル、5−(4’−ヨードフェニル)−3−
ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−
(4’−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオ
フェンカルボン酸メチル 、5−(4’−フルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メ
チル、5−(4’−ヨードフェニル)−3−ヒドロキシ
−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−(2’、3’
−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェ
ンカルボン酸メチル、5−(2’、4’−ジクロロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メ
チル、5−(3’、4’−ジクロロフェニル)−3−ヒ
ドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−
(2’、3’−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ
−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−(2’、4’
−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフ
ェンカルボン酸メチル、5−(3’、4’−ジフルオロ
フェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン
酸メチル、5−(2’−クロロ−3’−フルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチ
ル、5−(3’−クロロ−4’−フルオロフェニル)−
3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5
−(4’−ニトロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チ
オフェンカルボン酸メチル、5−(3’−メチルフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチ
ル、5−(2’−クロロ−4’−メチルフェニル)−3
−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−
ブロモ−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メ
チル、5−クロロ−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカ
ルボン酸メチル、5−ヨード−3−ヒドロキシ−2−チ
オフェンカルボン酸メチル、5−(3’−ペンタフルオ
ロエチルフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェン
カルボン酸メチル、3−ヒドロキシ−2−チオフェンカ
ルオンボン酸フェニルなどが挙げられる。 前記一般式
(1)で示されるメルカプト酢酸誘導体と前記一般式
(2)で示されるアルコールとの反応は、反応試剤であ
るアルコールを大過剰に用いるか、あるいは不活性有機
溶媒中で行うことが好ましい。この不活性有機溶媒とし
ては、公知の不活性有機溶媒を限定なく使用できる。こ
の不活性有機溶媒を具体的に例示すれば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族系溶媒;ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン等の脂肪族系溶媒;ジエチルエーテル、ジ
ブチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル系溶媒等が挙げられる。このうち、芳香族系溶媒が好
適である。
(6)で示される3−ヒドロキシ−2−チオフェンカル
ボン酸誘導体を具体的に例示すると、3−ヒドロキシ−
2−チオフェンカルボン酸メチル、5−メチル−3−ヒ
ドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−エチ
ル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチ
ル、5−プロピル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカ
ルボン酸メチル、5−ブチル−3−ヒドロキシ−2−チ
オフェンカルボン酸メチル、5−ペンチル−3−ヒドロ
キシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、3−ヒドロキ
シ−2−チオフェンカルボン酸エチル、5−メチル−3
−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸エチル、5−
エチル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸エ
チル、5−プロピル−3−ヒドロキシ−2−チオフェン
カルボン酸エチル、5−ブチル−3−ヒドロキシ−2−
チオフェンカルボン酸エチル、5−ペンチル−3−ヒド
ロキシ−2−チオフェンカルボン酸エチル、3−ヒドロ
キシ−2、5−ジカルボン酸メチル、5−トリフルオロ
エチル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メ
チル、3−ヒドロキシ−2、5−ジカルボン酸エチル、
5−フェニル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボ
ン酸メチル、5−(2’−クロロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル 、5−
(2’−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チ
オフェンカルボン酸メチル、5−(2’−ヨードフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチ
ル、5−(3’−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−
2−チオフェンカルボン酸メチル 、5−(3’−ブロ
モフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボ
ン酸メチル 、5−(3’−フルオロフェニル)−3−
ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−
(3’−ヨードフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオ
フェンカルボン酸メチル、5−(4’−クロロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチ
ル 、5−(4’−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシ
−2−チオフェンカルボン酸メチル 、5−(4’−フ
ルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカ
ルボン酸メチル、5−(4’−ヨードフェニル)−3−
ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−
(4’−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオ
フェンカルボン酸メチル 、5−(4’−フルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メ
チル、5−(4’−ヨードフェニル)−3−ヒドロキシ
−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−(2’、3’
−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェ
ンカルボン酸メチル、5−(2’、4’−ジクロロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メ
チル、5−(3’、4’−ジクロロフェニル)−3−ヒ
ドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−
(2’、3’−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ
−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−(2’、4’
−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフ
ェンカルボン酸メチル、5−(3’、4’−ジフルオロ
フェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン
酸メチル、5−(2’−クロロ−3’−フルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチ
ル、5−(3’−クロロ−4’−フルオロフェニル)−
3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5
−(4’−ニトロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チ
オフェンカルボン酸メチル、5−(3’−メチルフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチ
ル、5−(2’−クロロ−4’−メチルフェニル)−3
−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル、5−
ブロモ−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メ
チル、5−クロロ−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカ
ルボン酸メチル、5−ヨード−3−ヒドロキシ−2−チ
オフェンカルボン酸メチル、5−(3’−ペンタフルオ
ロエチルフェニル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェン
カルボン酸メチル、3−ヒドロキシ−2−チオフェンカ
ルオンボン酸フェニルなどが挙げられる。 前記一般式
(1)で示されるメルカプト酢酸誘導体と前記一般式
(2)で示されるアルコールとの反応は、反応試剤であ
るアルコールを大過剰に用いるか、あるいは不活性有機
溶媒中で行うことが好ましい。この不活性有機溶媒とし
ては、公知の不活性有機溶媒を限定なく使用できる。こ
の不活性有機溶媒を具体的に例示すれば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族系溶媒;ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン等の脂肪族系溶媒;ジエチルエーテル、ジ
ブチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル系溶媒等が挙げられる。このうち、芳香族系溶媒が好
適である。
【0028】また、前記のメルカプト酢酸誘導体とアル
コールとの反応は、一般にエステル化に用いられるエス
テル化触媒、例えば硫酸、塩酸等の鉱酸、芳香族スルホ
ン酸等の有機酸、フッ化ホウ素エーテラート等のルイス
酸等の酸などの存在下で行うことが好ましい。
コールとの反応は、一般にエステル化に用いられるエス
テル化触媒、例えば硫酸、塩酸等の鉱酸、芳香族スルホ
ン酸等の有機酸、フッ化ホウ素エーテラート等のルイス
酸等の酸などの存在下で行うことが好ましい。
【0029】上記不活性有機溶媒の使用量は、特に限定
されないが、メルカプト酢酸誘導体と不活性有機溶媒と
の体積比が1:0.1〜1:100、好ましくは1:1
〜1:20の範囲となるように選択するのが好適であ
る。
されないが、メルカプト酢酸誘導体と不活性有機溶媒と
の体積比が1:0.1〜1:100、好ましくは1:1
〜1:20の範囲となるように選択するのが好適であ
る。
【0030】また、アルコールを大過剰に用いる場合
は、該アルコールの使用量は特に限定されないが、メル
カプト酢酸誘導体とアルコールとのモル比が1:1〜
1:100、好ましくは1:1〜1:20の範囲となる
ように選択するのが好適である。上記のメルカプト酢酸
誘導体とアルコールとの反応においてエステル化触媒を
使用する場合は、該エステル化触媒の使用量は、特に限
定されないが、メルカプト酢酸誘導体とエステル化触媒
とのモル比が1:0.0001〜1:100、好ましく
は1:0.0001〜1:10の範囲となるように選択
するのが好適である。
は、該アルコールの使用量は特に限定されないが、メル
カプト酢酸誘導体とアルコールとのモル比が1:1〜
1:100、好ましくは1:1〜1:20の範囲となる
ように選択するのが好適である。上記のメルカプト酢酸
誘導体とアルコールとの反応においてエステル化触媒を
使用する場合は、該エステル化触媒の使用量は、特に限
定されないが、メルカプト酢酸誘導体とエステル化触媒
とのモル比が1:0.0001〜1:100、好ましく
は1:0.0001〜1:10の範囲となるように選択
するのが好適である。
【0031】上記のメルカプト酢酸誘導体とアルコール
との反応において、反応温度は特に限定されず、広い温
度範囲で選び得るが、不活性有機溶媒を使用する場合
は、−70℃〜不活性有機溶媒の沸点の範囲、好ましく
は−10℃〜不活性有機溶媒の沸点の範囲から選ぶこと
が好ましい。また、アルコールを使用する場合は、−7
0℃〜アルコールの沸点の範囲、好ましくは−10℃〜
アルコールの沸点の範囲から選ぶことが好ましい。ま
た、反応時間は反応条件により異なるが、通常1〜40
時間、好ましくは2〜20時間である。
との反応において、反応温度は特に限定されず、広い温
度範囲で選び得るが、不活性有機溶媒を使用する場合
は、−70℃〜不活性有機溶媒の沸点の範囲、好ましく
は−10℃〜不活性有機溶媒の沸点の範囲から選ぶこと
が好ましい。また、アルコールを使用する場合は、−7
0℃〜アルコールの沸点の範囲、好ましくは−10℃〜
アルコールの沸点の範囲から選ぶことが好ましい。ま
た、反応時間は反応条件により異なるが、通常1〜40
時間、好ましくは2〜20時間である。
【0032】上記反応により生成する前記一般式(3)
で示されるメルカプト酢酸エステル誘導体は、単離する
ことなく次の反応に用いることができる。
で示されるメルカプト酢酸エステル誘導体は、単離する
ことなく次の反応に用いることができる。
【0033】本発明における前記一般式(3)で表され
るメルカプト酢酸エステル誘導体と前記一般式(4)で
表される2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体との反
応において、前記2成分の反応系への添加順序は特に限
定されないが、(A)2,3−ジハロゲノプロピオン酸
誘導体とアルカリ金属の炭酸塩とを予め混合した後、こ
れと前記のメルカプト酢酸誘導体とアルコールとの反応
で得られたメルカプト酢酸エステル誘導体を混合して反
応させる方法、(B)前記のメルカプト酢酸誘導体とア
ルコールとの反応で得られたメルカプト酢酸エステル誘
導体と2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体とを予め
混合した後、アルカリ金属の炭酸塩と混合して反応させ
る方法等が挙げられる。
るメルカプト酢酸エステル誘導体と前記一般式(4)で
表される2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体との反
応において、前記2成分の反応系への添加順序は特に限
定されないが、(A)2,3−ジハロゲノプロピオン酸
誘導体とアルカリ金属の炭酸塩とを予め混合した後、こ
れと前記のメルカプト酢酸誘導体とアルコールとの反応
で得られたメルカプト酢酸エステル誘導体を混合して反
応させる方法、(B)前記のメルカプト酢酸誘導体とア
ルコールとの反応で得られたメルカプト酢酸エステル誘
導体と2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体とを予め
混合した後、アルカリ金属の炭酸塩と混合して反応させ
る方法等が挙げられる。
【0034】本発明において、メルカプト酢酸エステル
誘導体と2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体のモル
比は、特に限定されないが、1:0.01〜1:10
0、好ましくは1:0.1〜1:10の範囲で使用する
のが好適である。
誘導体と2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体のモル
比は、特に限定されないが、1:0.01〜1:10
0、好ましくは1:0.1〜1:10の範囲で使用する
のが好適である。
【0035】また、本発明で使用するアルカリ金属の炭
酸塩の使用量は特に限定されないが、アルカリ金属の炭
酸塩とメルカプト酢酸エスエル誘導体とのモル比が1:
0.01〜1:50、好ましくは1:1〜1:10の範
囲となるように決定することが好ましい。
酸塩の使用量は特に限定されないが、アルカリ金属の炭
酸塩とメルカプト酢酸エスエル誘導体とのモル比が1:
0.01〜1:50、好ましくは1:1〜1:10の範
囲となるように決定することが好ましい。
【0036】本発明における前記のメルカプト酢酸エス
テル誘導体と2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体と
の反応について、反応温度は特に限定されず、広い温度
範囲で選び得るが、−70℃〜150℃の範囲、好まし
くは−10℃〜80℃の範囲から選ぶことが好ましい。
また、反応時間は反応条件により異なるが、通常1〜4
0時間、好ましくは2〜20時間である。
テル誘導体と2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体と
の反応について、反応温度は特に限定されず、広い温度
範囲で選び得るが、−70℃〜150℃の範囲、好まし
くは−10℃〜80℃の範囲から選ぶことが好ましい。
また、反応時間は反応条件により異なるが、通常1〜4
0時間、好ましくは2〜20時間である。
【0037】本発明製造方法により得られる3−ヒドロ
キシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体の精製方法は、
特に限定されない。一般には、反応終了後、塩酸、酢
酸、硫酸等の酸性水溶液により酸性とした後、エーテ
ル、ベンゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素等の不活性溶媒で抽出し乾燥し、常圧蒸
留、減圧蒸留、再結晶又はクロマトグラフィーによって
精製することができる。
キシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体の精製方法は、
特に限定されない。一般には、反応終了後、塩酸、酢
酸、硫酸等の酸性水溶液により酸性とした後、エーテ
ル、ベンゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素等の不活性溶媒で抽出し乾燥し、常圧蒸
留、減圧蒸留、再結晶又はクロマトグラフィーによって
精製することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の方法は、3−ヒドロキシ−2−
チオフェンカルボン酸誘導体を高収率で、再現性良く簡
便に製造することができるものである。
チオフェンカルボン酸誘導体を高収率で、再現性良く簡
便に製造することができるものである。
【0039】詳しくは、本発明は、反応系内に発生する
生成水の存在不存在にかかわらず、高収率で3−ヒドロ
キシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体を得ることがで
きるものである。
生成水の存在不存在にかかわらず、高収率で3−ヒドロ
キシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体を得ることがで
きるものである。
【0040】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するため、以下に
実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0041】実施例1 1.攪拌器を備えた1l−三つ口フラスコにチオグリコ
ール酸92.1g、濃硫酸1.0g及びメタノール60
0mlを入れ、10時間加熱還流した。
ール酸92.1g、濃硫酸1.0g及びメタノール60
0mlを入れ、10時間加熱還流した。
【0042】2.攪拌器を備えた2l−三つ口フラスコ
に、炭酸カリウム517.5g及びメタノール200m
lを入れ、10℃に保った恒温槽中に設置した。続い
て、1で得られた、チオグリコール酸メチルのメタノー
ル溶液及び2、3−ジクロロプロピオン酸メチル157
gの混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、50
℃で5時間攪拌した。溶媒であるメタノールを常圧蒸留
で除いた後、希塩酸で酸性とし、ベンゼン抽出した。ベ
ンゼン層は水洗した後、乾燥した。ベンゼンを留去後、
淡黄色固体である3−ヒドロキシ−2−チオフェンカル
ボン酸メチルが150.4g純度99.5%で得られ
た。収率は原料であるチオグリコール酸メチルに対して
95.2%であった。
に、炭酸カリウム517.5g及びメタノール200m
lを入れ、10℃に保った恒温槽中に設置した。続い
て、1で得られた、チオグリコール酸メチルのメタノー
ル溶液及び2、3−ジクロロプロピオン酸メチル157
gの混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、50
℃で5時間攪拌した。溶媒であるメタノールを常圧蒸留
で除いた後、希塩酸で酸性とし、ベンゼン抽出した。ベ
ンゼン層は水洗した後、乾燥した。ベンゼンを留去後、
淡黄色固体である3−ヒドロキシ−2−チオフェンカル
ボン酸メチルが150.4g純度99.5%で得られ
た。収率は原料であるチオグリコール酸メチルに対して
95.2%であった。
【0043】実施例2 1.攪拌器を備えた1l−三つ口フラスコにチオグリコ
ール酸92.1g、濃塩酸1.0g及びメタノール60
0mlを入れ、10時間加熱還流した。
ール酸92.1g、濃塩酸1.0g及びメタノール60
0mlを入れ、10時間加熱還流した。
【0044】2.攪拌器を備えた2l−三つ口フラスコ
に、炭酸カリウム517.5g及びメタノール200m
lを入れ、10℃に保った恒温槽中に設置した。続い
て、1で得られた、チオグリコール酸メチルのメタノー
ル溶液及び2、3−ジクロロ−3−フェニルプロピオン
酸メチル233gの混合液をを1時間かけて滴下した。
滴下終了後、45℃で6時間攪拌した。溶媒であるメタ
ノールを常圧蒸留で除いた後、希塩酸で酸性とし、ベン
ゼン抽出した。ベンゼン層は水洗した後、乾燥した。ベ
ンゼンを留去後、淡黄色固体である5−フェニル−3−
ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチルが22
5.8g得られた。収率は原料であるチオグリコール酸
メチルに対して96.5%であった。
に、炭酸カリウム517.5g及びメタノール200m
lを入れ、10℃に保った恒温槽中に設置した。続い
て、1で得られた、チオグリコール酸メチルのメタノー
ル溶液及び2、3−ジクロロ−3−フェニルプロピオン
酸メチル233gの混合液をを1時間かけて滴下した。
滴下終了後、45℃で6時間攪拌した。溶媒であるメタ
ノールを常圧蒸留で除いた後、希塩酸で酸性とし、ベン
ゼン抽出した。ベンゼン層は水洗した後、乾燥した。ベ
ンゼンを留去後、淡黄色固体である5−フェニル−3−
ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチルが22
5.8g得られた。収率は原料であるチオグリコール酸
メチルに対して96.5%であった。
【0045】実施例3 1.攪拌器を備えた1l−三つ口フラスコにチオグリコ
ール酸92.1g、濃硫酸1.0g及びメタノール60
0mlを入れ、10時間加熱還流した。
ール酸92.1g、濃硫酸1.0g及びメタノール60
0mlを入れ、10時間加熱還流した。
【0046】2.攪拌器を備えた2l−三つ口フラスコ
に、炭酸水素カリウム375g及びメタノール200m
lを入れ、10℃に保った恒温槽中に設置した。続い
て、1で得られたチオグリコール酸メチルのメタノール
溶液及び2、3−ジクロロプロピオン酸メチル157g
の混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃
で10時間攪拌した。溶媒であるメタノールを常圧蒸留
で除いた後、希塩酸で酸性とし、エーテル抽出した。エ
ーテル層は水洗した後、乾燥した。エーテルを留去後、
淡黄色固体である3−ヒドロキシ−2−チオフェンカル
ボン酸メチルが145.7g得られた。収率は原料であ
るチオグリコール酸メチルに対して92.8%であっ
た。
に、炭酸水素カリウム375g及びメタノール200m
lを入れ、10℃に保った恒温槽中に設置した。続い
て、1で得られたチオグリコール酸メチルのメタノール
溶液及び2、3−ジクロロプロピオン酸メチル157g
の混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃
で10時間攪拌した。溶媒であるメタノールを常圧蒸留
で除いた後、希塩酸で酸性とし、エーテル抽出した。エ
ーテル層は水洗した後、乾燥した。エーテルを留去後、
淡黄色固体である3−ヒドロキシ−2−チオフェンカル
ボン酸メチルが145.7g得られた。収率は原料であ
るチオグリコール酸メチルに対して92.8%であっ
た。
【0047】実施例4 1.攪拌器を備えた1l−三つ口フラスコにチオグリコ
ール酸92.1g、濃塩酸1.0g及びメタノール60
0mlを入れ、10時間加熱還流した。
ール酸92.1g、濃塩酸1.0g及びメタノール60
0mlを入れ、10時間加熱還流した。
【0048】2.攪拌器を備えた2l−三つ口フラスコ
に、炭酸カリウム517.5g及びメタノール200m
lを入れ、10℃に保った恒温槽中に設置した。続い
て、1で得られたチオグリコール酸メチルのメタノール
溶液及び2、3−ジブロム酪酸メチル234gの混合液
を1時間かけて滴下した。滴下終了後、50℃で6時間
攪拌した。溶媒であるメタノールを常圧蒸留で除いた
後、希塩酸で酸性とし、ベンゼン抽出した。ベンゼン層
は水洗した後、乾燥した。ベンゼンを留去後、減圧蒸留
を行い、沸点101℃/0.5mmHgである5−メチ
ル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル
が163.4gで得られた。収率は原料であるチオグリ
コール酸メチルに対して95.0%であった。
に、炭酸カリウム517.5g及びメタノール200m
lを入れ、10℃に保った恒温槽中に設置した。続い
て、1で得られたチオグリコール酸メチルのメタノール
溶液及び2、3−ジブロム酪酸メチル234gの混合液
を1時間かけて滴下した。滴下終了後、50℃で6時間
攪拌した。溶媒であるメタノールを常圧蒸留で除いた
後、希塩酸で酸性とし、ベンゼン抽出した。ベンゼン層
は水洗した後、乾燥した。ベンゼンを留去後、減圧蒸留
を行い、沸点101℃/0.5mmHgである5−メチ
ル−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル
が163.4gで得られた。収率は原料であるチオグリ
コール酸メチルに対して95.0%であった。
【0049】実施例5 実施例1において、メルカプト酢酸誘導体、アルコー
ル、エステル化触媒、2,3−ジハロゲノプロピオン酸
誘導体、アルカリ金属の炭酸塩、不活性有機溶媒及び反
応条件をかえた以外は実施例1と同様にして、3−ヒド
ロキシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体を合成した。
メルカプト酢酸誘導体、アルコール、エステル化触媒及
びメルカプト酢酸誘導体とアルコールとの反応条件を表
1に,2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体、アルカ
リ金属の炭酸塩、不活性有機溶媒、メルカプト酢酸エス
テル誘導体と2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体と
の反応条件を表2に示す。なお、生成物の収率は、表2
に示す通りであった。
ル、エステル化触媒、2,3−ジハロゲノプロピオン酸
誘導体、アルカリ金属の炭酸塩、不活性有機溶媒及び反
応条件をかえた以外は実施例1と同様にして、3−ヒド
ロキシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体を合成した。
メルカプト酢酸誘導体、アルコール、エステル化触媒及
びメルカプト酢酸誘導体とアルコールとの反応条件を表
1に,2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体、アルカ
リ金属の炭酸塩、不活性有機溶媒、メルカプト酢酸エス
テル誘導体と2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体と
の反応条件を表2に示す。なお、生成物の収率は、表2
に示す通りであった。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
【表7】
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(1) A−S−CH2CO2H (1) (但し,Aは水素原子又はアシル基を示す。) で表されるメルカプト酢酸誘導体と、一般式(2) R1H (2) (但し、R1は置換若しくは非置換のアルコキシ基又は
置換若しくは非置換のフェノキシ基を示す。) で表されるアルコールとを反応させて、一般式(3) A−S−CH2COR1 (3) (但し,A及びR1は前記一般式(1)及び一般式
(2)におけるA及びR1と同一の基を示す。)で表さ
れるメルカプト酢酸エステル誘導体を生成させ、次いで
該メルカプト酢酸エステル誘導体と、一般式(4) 【化1】 (但し、R2は水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは
非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のフェニル
基、ニトロ基又はアルコキシカルボニル基、R3は置換
若しくは非置換のアルキル基又は置換若しくは非置換の
フェニル基、Xはハロゲン原子を夫々示す。)で表され
る2,3−ジハロゲノプロピオン酸誘導体とを、一般式
(5)YZCO 3 (5) (但し、Yは水素原子、ナトリウム原子、カリウム原子
又はリチウム原子、Zはナトリウム原子、カリウム原子
又はリチウム原子を夫々示す。)で表されるアルカリ金
属の炭酸塩の存在下に反応させることを特徴とする一般
式(6) 【化2】 (但し、R1及びR2は前記の一般式(2)及び一般式
(4)におけるR1及びR2と同一の基を示す。)で表さ
れる3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3238362A JP2574083B2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3238362A JP2574083B2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0578348A JPH0578348A (ja) | 1993-03-30 |
JP2574083B2 true JP2574083B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=17029063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3238362A Expired - Fee Related JP2574083B2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574083B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-18 JP JP3238362A patent/JP2574083B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0578348A (ja) | 1993-03-30 |
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